JPH048008Y2 - - Google Patents

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JPH048008Y2
JPH048008Y2 JP14029488U JP14029488U JPH048008Y2 JP H048008 Y2 JPH048008 Y2 JP H048008Y2 JP 14029488 U JP14029488 U JP 14029488U JP 14029488 U JP14029488 U JP 14029488U JP H048008 Y2 JPH048008 Y2 JP H048008Y2
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vehicle
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Description

【考案の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本考案は自動車の換気装置に関し、特に自動車
の走行中に生じる車室内外の圧力差によつて車室
内の換気を行う自動車の換気装置に関する。
B 従来の技術 従来、自動車の走行中に生じる車室内外の圧力
差を利用して車室内を換気する換気装置が、例え
ば、実公昭63−2324号公報および実開昭62−
172613号公報等で知られている。
実公昭63−2324号公報で開示された換気装置
は、逆止弁を有するベンチレータグリルから構成
され、ベンチレータグリルは車体を構成する外板
に固着されるものであつて、自動車の走行中に車
室外面に負圧になると、逆止弁が開いて車室内の
空気をベンチレータグリルを通して車室外へ流出
するようになつている。
また、実開昭62−172613号公報に開示された換
気装置は、車体のアウトレツドグリル内に設けた
逆止弁付きのエアボツクスと、このエアボツクス
と車室内を連通するエアダクトから構成されたも
ので、自動車の走行中に車室外面が負圧になる
と、エアボツクスの逆止弁が開いて車室内の空気
をエアダクト、エアボツクスおよびグリルを通し
て車外へ流出させ、車室内を換気するようになつ
ている。
C 考案が解決しようとする課題 上述したような従来の自動車用換気装置におい
て、ベンチレータグリルを車体外板に設ける方式
では、グリルから進入した雨水が車体を構成する
内板と外板との中空部内に滞留し、車体を発錆、
腐食させてしまうなどの問題がある。
また、エアボツクスを備えた換気装置では、エ
アボツクスがあるため、雨水の車体中空部内への
進入を防止できるが、車体構造部材とは別にエア
ダクト、エアボツクスおよびベンチレータグリル
等が必要となり、このため部品点数が多くなると
共に構造が複雑になる問題があつた。このこと
は、上述の逆止弁付きベンチレータグリルを車体
の外板に設ける方式においても同様に言えること
である。
本考案の技術的課題は、エアダクト、ベンチレ
ータグリル等を設けることなく簡単な構造で車室
内換気を可能にすることにある。
D 課題を解決するための手段 本考案の自動車の換気装置は次のように構成さ
れる。第1図および第2図の符号を参照して説明
する。
車体を構成するフロアパネル20に、フロント
フロア部21とフロントフロア部21の後端にフ
ロントフロア部21より上方に立上り車体側方に
延在する立壁部22と立壁部22の上端縁より車
体後方に延在するリヤフロア部23とが形成され
ている。
また、立壁部2の背面およびリヤフロア部3の
下面に亘つて車体側方に延在するクロスメンバ4
が固設され該クロスメンバ4内に第1の空間部6
が形成されている。
このクロスメンバ4の外面にはその一部を覆う
ようにしてサスペンシヨン用ブラケツト5がクロ
スメンバ4およびリヤフロア部3に固設され該サ
スペンシヨン用ブラケツト5内に第2の空間部7
が形成されている。
立壁部2にはクロスメンバ4内の第1の空間部
6に開口する通気孔8が形成され、クロスメンバ
4には第1の空間部6をブラケツト5内の第2の
空間部7に連通する連通孔9a,9bが形成され
ている。また、ブラケツト5には第2の空間部7
を車外に開口する排気孔10が形成されている。
そして、この排気孔10および連通孔9a,9b
の少なくとも一方に車外から車内への通気を阻止
する逆止弁11が設けられている。
E 作用 車体を構成する立壁部2、クロスメンバ4、サ
スペンシヨン用ブラケツト5およびリヤフロア部
3と、通気孔8、連通孔9a,9bおよび排気孔
10が車室内を換気する通路を形成することにな
り、これによつて別部品であるエアダクト、エア
ボツクス、ベンチレータグリルが不要となり、換
気装置の構造を簡単にできる。
なお、本考案の構成を説明する上記D項および
E項では、本考案を分かり易くするために実施例
の図を用いたが、これにより本考案が実施例に限
定されるものではない。
F 実施例 以下、本考案実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図および第2図は、本考案による自動車の
換気装置の一実施例を示すもので、第1図は要部
の斜視図、第2図は第1図の−線に沿う拡大
断面図である。
同図において、車体を構成すフロトフロアパネ
ル1の後端には立壁部材2(立壁部)がスポツト
溶接等により垂直に固着され、立壁部材2の上端
縁2aには、ピツト3aを有するリヤフロアパネ
ル3の前端部がスポツト溶接等により固定されて
いる。そして、フロントフロアパネル1と立壁部
材2とリヤフロアパネル3とでフロアパネル20
が構成され、このフロアパネル20には、フロン
トフロア部21と立壁部22とリヤフロア部23
とが形成されている。立壁部材2の背面には、車
体両側のサイドメンバ(図示せず)間に横架固定
されるクロスメンバ4が接合されている。さら
に、クロスメンバ4おび立壁部材2には、その中
間部背面およびこれに連なる下面の一部を覆うよ
うにしてボツクス状に成形した逆L字形のサスペ
ンシヨン用ブラケツト5がスポツト溶接等により
固着されている。また、ブラケツト5の上端開口
縁5aおよびクロスメンバ4の上端開口縁4aは
リヤフロア3の下面にスポツト溶接等により固着
され、これにより、クロスメンバ4の内部および
ブラケツト5の内部にそれぞれ外部と遮断された
空間部(第1および第2の空間部)6,7を形成
する。
立壁部材2には、その空間部6と車室内を連通
する複数の通気孔8が形成されている。また、ク
ロスメンバ4の側面壁および底面壁には、クロス
メンバ4の空間部6とブラケツト5の空間部7と
トを連通する連通孔9a,9bが形成されてい
る。さらにブラケツト5の側壁には排気孔10が
形成されており、この排気孔10には、車室外の
空気、排気ガスがブラケツト5内に流入するのを
阻止する逆止弁11が備えられている。
逆止弁11は、ゴムあるいは軟質合成樹脂など
の可撓性を有する板材から成形され、第3図に示
すようにその上端縁をブラケツト5にタツプねじ
等により固定することで開閉可能に支持されてい
る。
また、第2図において、12はブラケツト5の
下面に支持部材13を介して取り付けたリヤサス
ペンシヨンピンで、このピン12にはサスペンシ
ヨンアーム14の一端が回動可能に枢着され、サ
スペンシヨンアーム14の他端には車軸15を介
して後輪16が支持されている。
上述のように構成された本実施例の換気装置に
おいて、自動車が走行すると、この走行に伴う車
体外表面の空気流によつてブラケツト5の排気孔
10の内外に圧力差が生じ逆止弁11が開く。こ
れにより、車室内の空気は、第1図および第2図
の矢印に示すように立壁部材2の通気孔8からク
ロスメンバ4の空間部6内に流入し、さらにクロ
スメンバ4の連通孔9a,9bからブラケツト5
内の偶感部7に流れ込み、ブラケツト5から排気
孔10を通して車外へ流出する。これによつて車
室内を換気する。
また、第1図および第2図示すようにリヤフロ
ア3のピツト3aが立壁部材2の上端縁とクロス
状態に配置されている場合には、このピツト3a
を通しても車室内の空気がクロスメンバ4の空間
部6内に流入することになる。
上述のような本実施例にあつては、車体の構造
部材であるクロスメンバ4、サスペンシヨン用ブ
ラケツト5および両フロア1,3が車室内の換気
を行うダクトを構成するから、従来のように別構
造のエアダクトが不要となると共に、排気孔10
は車体の底面にあり、車室外から見えないので、
排気孔にベンチレータグリルを設ける必要がな
い。従つて、車体の構造部材に逆止弁を設けるだ
けで良いため、換気装置の構造が簡単になり、底
コスト化できる。
さらにまた、クロスメンバ4の連通孔9a,9
bをブラケツト5で覆つてクロスメンバ4内に水
が侵入しないようにしたので、エアボツクスのよ
うな別部品が不要となると共に、車体強度部材と
してクロスメンバの発錆、腐食も防止することが
できる。
なお、上記の実施例では、逆止弁11を排気孔
10に取り付けた場合について説明したが、クロ
スメンバ4の連通孔9a,9bに設けるようにし
ても良い。また、フロントフロアパネル1および
リヤフロアパネル3とは別部材の立壁部材2で立
壁部を形成したが、フロントフロアパネル1また
はリヤフロアパネル3と一体に形成してもよい。
G 考案の効果 以上のように本考案によれば、車体の構造部材
であるクロスメンバ、サスペンシヨン用ブラケツ
トおよびフロアパネルを利用して車室内の換気用
通路を形成し、この通路を介して走行時の車室内
外の圧力差で車室内の空気を車外へ流出するよう
にしたもので、別構造のエアダクト、ベンチレー
タグリルおよびエアボツクス等が不要となり、換
気装置の構造が簡単になり、低コスト化できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による自動車の換気装置の一例
を示す要部の斜視図である。第2図は第1図の
−線に沿う拡大断面図である。第3図は本実施
例における逆止弁部分の断面図である。 1……フロントフロア、2……立壁部材、3…
…リヤフロア、4……クロスメンバ、5……ブラ
ケツト、6,7……空間部、8……通気孔、9
a,9b……連通孔、10……排気孔、11……
逆止弁、20……フロアパネル、21……フロン
トフロア部、22……立壁部、23……リヤフロ
ア部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体を構成するフロアパネルに、フロントフロ
    ア部とフロントフロア部の後端にフロントフロア
    部より上方に立上り車体側方に延在する立壁部と
    立壁部の上端縁より車体後方に延在するリヤフロ
    ア部とが形成され、前記立壁部の背面およびリヤ
    フロア部の下面に亘つて車体側方に延在するクロ
    スメンバが固設され該クロスメンバ内に第1の空
    間部が形成され、このクロスメンバの外面にはそ
    の一部を覆うようにしてサスペンシヨン用ブラケ
    ツトがクロスメンバおよびリヤフロア部に固設さ
    れ該サスペンシヨン用ブラケツト内に第2の空間
    部が形成され、前記立壁部にはクロスメンバ内の
    第1の空間部に開口する通気孔が形成され、前記
    クロスメンバには前記第1の空間部を前記ブラケ
    ツト内の第2の空間部に連通する連通孔が形成さ
    れ、前記ブラケツトには前記第2の空間部を車外
    に開口する排気孔が形成され、この排気孔および
    前記連通孔の少なくとも一方に車外から車内への
    通気を阻止する逆止弁が設けられていることを特
    徴とする自動車の換気装置。
JP14029488U 1988-10-26 1988-10-26 Expired JPH048008Y2 (ja)

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JP14029488U JPH048008Y2 (ja) 1988-10-26 1988-10-26

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JPH0260006U JPH0260006U (ja) 1990-05-02
JPH048008Y2 true JPH048008Y2 (ja) 1992-03-02

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