JPH0224704Y2 - - Google Patents

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JPH0224704Y2
JPH0224704Y2 JP1985080777U JP8077785U JPH0224704Y2 JP H0224704 Y2 JPH0224704 Y2 JP H0224704Y2 JP 1985080777 U JP1985080777 U JP 1985080777U JP 8077785 U JP8077785 U JP 8077785U JP H0224704 Y2 JPH0224704 Y2 JP H0224704Y2
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cross member
air
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funnel
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、車輌の車室前側に配設されて車体の
幅方向の強度部材を構成するクロスメンバ構造に
関し、特に、空調用ダクトを兼用し得る上記形式
のクロスメンバ構造に関する。
〈従来の技術〉 車体の車室前側は、例えば実公昭58−24628号
公報、及び実公昭57−11813号公報に開示される
ように、ダツシユボード及びカウルパネルにより
箱型断面に形成された強度部材を、車幅方向に配
設することにより剛性を得ている。そして、この
箱型断面の閉空間は、車室内への外気導入ダクト
として利用されることがある。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところで、自動車のダツシユボード周辺は、走
行中の風圧を利用して車室内に外気を導入するラ
ム圧ベンチレーシヨンを始めとして、電動ブロワ
によるフロントガラス内面へのデフロスタや、温
風の車室内への強制送給などを行うために多岐に
亘る複雑なダクトを引回す必要上、このようなダ
クトと、構造部材としてのクロスメンバとの干渉
が問題となることがある。そこでクロスメンバの
一部をデフロスタのダクトとして利用することも
考えられるが、空気を均一に吹出すためには多数
の孔を開設せねばならず、車体強度部材としての
剛性を著しく低下させる不都合がある。
このような従来技術の欠点に鑑み、本考案の主
な目的は、車体強度を低下させることなく、空調
用のダクトとして好適に利用し得る車輌用クロス
メンバ構造を提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 このような目的は、本考案によれば、ダツシユ
ボードの一部を構成するべく車幅方向に配設され
た中空断面を有するクロスメンバ構造であつて、
該クロスメンバの前面に外気を取入れる開口が、
上面に於けるフロントガラス内面の下方に隣接す
る位置にデフロストエアの吹出し口が、そして下
面に車室側への外気の導出口及び空調装置からの
デフロストエアの導入口がそれぞれ開設され、更
に前記デフロストエアの吹出し口と前記デフロス
トエアの導入口とを連通するべく上向きに拡開さ
れたフアンネル状ダクトが、前記クロスメンバ内
にて該クロスメンバの上壁と下壁とを連結する補
強部材をなし、かつ前記フアンネル状ダクトの内
側に前記デフロストエアの流通路が郭成され、前
記クロスメンバの内側と前記フアンネル状ダクト
の外側との間に前記外気を取入れる開口と前記外
気の導出口との間のみを連通する外気の流通路が
郭成されていることを特徴とする車輌用クロスメ
ンバ構造を提供することにより達成される。
特に前記ダクト内部を左右に仕切るバルクヘツ
ドを設けると良い。
〈作用〉 このように、空気の出入口が開設されたクロス
メンバの内側にダクトを配設することにより、ク
ロスメンバが二重構造となり、ダクトの内側をデ
フロストエアが流通し、ダクトの外面とクロスメ
ンバの内面との間をベンチレーシヨンエア及び空
調空気が流通することとなる。従つて、強度低下
を招くことなく車体の強度部材とダクト構造とを
兼用させることが可能となる。特に、ダクトを上
方へ向けて拡開したフアンネル状とすることによ
り、クロスメンバの上壁側部と下壁中央部との間
が斜め方向に連結されるので、筋交作用をもたら
すと共に捩り剛性の増大に寄与し得る。また、ダ
クト内にバルクヘツドを設けることにより、一層
の強度向上が図れる。
〈実施例〉 以下に添付の図面を参照して本考案の好適実施
例について詳細に説明する。
第1図に於て、合成樹脂成形であつて良いカウ
ルトツプ1は、上面にエアスクープ2を開設され
てフロントガラス3の下縁より前方に、図示され
ていないエンジンフードの後端部と互いに重合す
る位置に配設されている。エアスクープ2は、前
端を下向きに傾斜した複数の短寸の羽板からなる
ルーバ2aをなし、その最後尾に位置する傾斜板
2bは他の羽板より明瞭に長寸とされている。こ
れは傾斜板による整流作用により、水滴の浸入を
可及的に抑止しようとするものである。
カウルトツプ1の前端にはシール材4が取着さ
れ、エンジンフードの下面と当接し、エンジンル
ーム内の熱気がエアスクープ2より車室内に送給
されることを防止している。カウルフロント5
は、上端のフランジ部5aをカウルトツプ1の前
端とシール材4を介して重合して垂設され、車体
の下面(図示せず)より立設されたダツシユボー
ドロア6と互いに溶接されてエンジン室と車室と
を隔絶している。
カウルフロント5の下端部は、ダツシユボード
ロア6との接合部より後方に向けて曲成されて、
ダツシユボードアツパ7を形成している。ダツシ
ユボードアツパ7の後部は、フロントガラス3の
下縁に向けて斜め上方に延在するバツフル8をな
し、これらバツフル8、ダツシユボードアツパ
7、カウルフロント5及びカウルトツプ1により
エアスクープダクト9が郭成されている。またバ
ツフル8の上部は、フロントガラス3の下縁より
車室内に向けて略水平に曲成され、クロスメンバ
アツパ10を形成している。
ダツシユボードアツパ7は前方に向けて下向き
に傾斜しており、カウルフロント5との曲折部に
は車幅方向に溝7aが凹設され、エアスクープダ
クト9内に浸入した水滴を、車外へ排出する水路
として作用する。
ダツシユボードアツパ7の後縁部の下面にはク
ロスメンバロア11の前縁が溶接されており、こ
のクロスメンバロア11は略水平方向に延出され
た後に上向きに曲成されてクロスメンバリア12
を形成し、前記したクロスメンバアツパ10の終
端とヘミング結合している。
このようにしてバツフル8、クロスメンバアツ
パ10、クロスメンバロア11及びクロスメンバ
リア12により、車体の強度部材としてのクロス
メンバを構成すると同時にベンチレーシヨンダク
ト13が郭成される。尚、前記したエアスクープ
ダクト9とベンチレーシヨンダクト13とは、バ
ツフル8の開口8aにより連通している。
ベンチレーシヨンダクト13内には、上向きに
フアンネル状に拡開するデフロスタダクト14が
形成され、該デフロスタダクトの下端部がクロス
メンバロア11の中央部と接合され、かつその上
端部がクロスメンバアツパ10により覆われてい
る。そして該クロスメンバアツパ10に於けるフ
ロントガラス3内面の下縁に隣接する位置には、
デフロストエアの吹出し口10aが開設されてい
る。デフロスタダクト14の前後壁は略中央部で
バルクヘツド16により強固に連結されており、
また、ベンチレーシヨンダクト13の内部はバツ
フル8とデフロスタダクト14の前壁14aとを
連結するバルクヘツド15により左右に2分され
ている(第2図、第3図)。
クロスメンバロア11のデフロスタダクト14
と接合した中央部には、デフロストエア導入口1
7が、そして左右には外気導出口18,19が開
設されている。そして一方の外気導出口19とデ
フロストエア導入口17とが、ダクトチユーブ2
0により空調装置としてのブロワ21及びヒータ
ユニツト22と連結され、他方の外気導出口18
が、図示されていないラム圧ベンチレーシヨンの
吹出し口とダクトチユーブ23により連結されて
いる。尚、符号24はクロスメンバの両側端を閉
塞するサイドパネルである(第2図、第3図)。
次に空気の流れについて説明する。
エアスクープ2より取入れられた外気は、バツ
フル8の開口8aよりクロスメンバ内のベンチレ
ーシヨンダクト13に流入し、左右に開設された
外気導出口18,19より車室内へと導出され
る。一方の導出口18より導かれた外気は、ラム
圧ベンチレーシヨンの吹出口より走行中の風圧に
より送気され、他方の導出口19よりの外気はブ
ロワ21の吸引作用によりヒータユニツト22に
導かれ、ヒータユニツト内のダンパにより適宜に
分岐される。
これらのうち、デフロストエアは、クロスメン
バロワ11にデフロスタダクト14の内方に向け
て開口したデフロストエア導入口17よりデフロ
スタダクト14内に導入され、クロスメンバアツ
パ10のデフロストエア吹出し口10aより吹出
される。このとき、デフロスタダクト14内に設
けられたバルクヘツド16は、補強部材であると
同時に整流板として働き、左右への風量の均等化
をなしている。またベンチレーシヨンダクト13
内がバルクヘツド15により分割されているた
め、ブロワ21を作動させた場合にも、ラム圧エ
アは一方の外気導出口18より、十分な風量をも
つて車室内に流入し得る。
〈考案の効果〉 このように、本考案によれば、クロスメンバの
強度を低下させることなく空調用ダクトとしてク
ロスメンバを利用することが可能となり、車体構
造の簡略化及び製作性の向上に多大な効果を奏す
ることができる。またバルクヘツドによりダクト
としての剛性も向上するため、風圧による騒音を
低減する上でも効果的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に基づくクロスメンバ構造の構
成を一部破断して示す斜視図である。第2図は第
1図の−線より見た模式的な断面図である。
第3図は第1図の−線より見た模式的な断面
図である。 1……カウルトツプ、2……エアスクープ、2
a……ルーバ、2b……傾斜板、3……フロント
ガラス、4……シール材、5……カウルフロン
ト、6……ダツシユボードロア、7……ダツシユ
ボードアツパ、7a……溝、8……バツフル、8
a……開口、9……エアスクープダクト、10…
…クロスメンバアツパ、10a……デフロストエ
ア吹出し口、11……クロスメンバロア、12…
…クロスメンバリア、13……ベンチレーシヨン
ダクト、14……デフロスタダクト、14a……
前壁、15,16……バルクヘツド、17……デ
フロストエア導入口、18,19……外気導出
口、20……ダクトチユーブ、21……ブロア、
22……ヒータユニツト、23……ダクトチユー
ブ、24……サイドパネル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ダツシユボードの一部を構成するべく車幅方
    向に配設された中空断面を有するクロスメンバ
    構造であつて、 該クロスメンバの前面に外気を取入れる開口
    が、上面に於けるフロントガラス内面の下方に
    隣接する位置にデフロストエアの吹出し口が、
    そして下面に車室側への外気の導出口及び空調
    装置からのデフロストエアの導入口がそれぞれ
    開設され、更に前記デフロストエアの吹出し口
    と前記デフロストエアの導入口とを連通するべ
    く上向きに拡開されたフアンネル状ダクトが、
    前記クロスメンバ内にて該クロスメンバの上壁
    と下壁とを連結する補強部材をなし、かつ前記
    フアンネル状ダクトの内側に前記デフロストエ
    アの流通路が郭成され、前記クロスメンバの内
    側と前記フアンネル状ダクトの外側との間に前
    記外気を取入れる開口と前記外気の導出口との
    間のみを連通する外気の流通路が郭成されてい
    ることを特徴とする車輌用クロスメンバ構造。 (2) 前記フアンネル状ダクト内の前記デフロスト
    エアの導入口近傍にて、前記フアンネル状ダク
    トを左右方向に仕切るバルクヘツドが前記ダク
    トの前壁と後壁との間に架設されていることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載の車輌用クロスメンバ構造。
JP1985080777U 1985-05-29 1985-05-29 Expired JPH0224704Y2 (ja)

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