JPH0473185B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜発明の技術分野＞ 本発明は表示装置の画面上に各種キーをシンボ
ル表示し、この画面上に表示されたキーシンボル
を適宜指示することにより、情報のキー入力を行
なえるようにした新規なワードプロセツサに関す
るものである。

＜従来技術＞ 従来のワードプロセツサはほとんどがキーボー
ドを備え、このキーボードのみにより情報の入力
操作が行なわれるように構成されている。この種
のキーボードでは数字、記号キー、アルフアベツ
トキー、カナキー及び大文字小文字を指定するキ
ーの他に、カーソルキー、無変換キー、変換／候
補キー、改行キー、辞書キー、編集キーなど非常
に多くのキーがそれぞれ独立した状態や、他のキ
ーと兼用された状態で配列されているため、特に
熟練されていないオペレータにとつては各種キー
の所在がはつきりせず、このためキー操作を迅速
に行うことができなかつた。しかも上記各種キー
はそれに対応するモードにおいて有効なキーが直
ぐ判別できないため操作性の悪いものとなつてい
た。更に機能を増やすことによつてキーの数が増
えキーボード入力装置が大型化するとともに、特
にモードに対応してキーボードの入力対応が変わ
るようにした回転式シートを有するタブレツト入
力装置では装置が高価になる問題を有していた。

＜発明の目的＞ 本発明はこのような従来の問題点に鑑みて成さ
れたものであつて、文章表示用の表示装置に各キ
ーのシンボル表示領域を設け、画面上に設けられ
た入力手段もしくは座標指示入力手段により、該
画面上に表示されたキーシンボルを指示すること
により情報の入力を行えるようにすると共に、そ
の表示キーにて入力モードを指定すると、その指
定モードに関連したキーシンボルへ自動的に切り
替えて表示する構成にしたことにより、装置の小
型化及びコスト低減化を図るとともにキー操作性
を著しく向上させることのできるワードプロセツ
サを提供することを目的とする。

＜実施例＞ 以下図にもとづいて本発明を詳細に説明する。

第１図は本発明に係るワードプロセツサのシス
テムブロツク図である。

図において、１は数百ドツト×数百ドツトのド
ツトマトリクス液晶表示装置、２はセグメントド
ライバ、３はコモンドライバであり、ドツトマト
リクス液晶表示装置はこれらドライバにより駆動
される。

４はビデオRAMすなわち表示すべきパターン
をビツトイメージで記憶する表示用メモリであ
り、この表示用メモリにはキヤラクタコードも記
憶され、このキヤラクタコードと後述のリードオ
ンリメモリ（ROM1）９内に格納されているキ
ヤラクタパターンにより予め定められた文字や記
号のパターンを発生するように成つている。５は
前記表示用メモリ４等の出力に応じて液晶表示装
置１の表示を制御する表示制御回路、６は電磁誘
導方式のタブレツトである。このタブレツトは液
晶表示装置１の背面に配置されていて、表示画面
上を操作するスタイラスペンの発生する磁力線を
検出して該ペンの位置を検出できるように構成さ
れている。７はタブレツト６からシリアルに出力
される座標データをパラレルに変換しバスライン
８と結合するための非同期データ転送用インター
フエース、９はシステム制御用プログラム及びキ
ヤラクタパターンを記憶するリードオンメモリ
（ROM1）、１０はアプリケーシヨンプログラム
や文字認識制御プログラムを予め記憶するリード
オンリメモリ（ROM2）、１１はシステム制御用
メモリ、１２はプログラム実行用メモリである。

また、１３はこのシステムの主制御を行なう中
央演算処理部、１４は誤操作時の警告用等に使用
されるブザー、１５は後述する画面上のキー以外
のキーを備えたキー入力装置、１６は時計回路１
７とのインターフエース、Ｉ／Ｏアドレスデコー
ダ、メモリーチツプセレクト、割込み制御回路、
電源制御回路及びその他の制御信号生成回路を一
つにまとめたものであり、ゲートアレイにより構
成されている。１８は外部の通信用インターフエ
ースとのインターフエース回路、１９は電源回
路、２０は外部キーボード接続用コネクタ、２１
は外部機器をシステムバス８に接続するためのコ
ネクタ、２２はACアダプタ接続用コネクタ、２
３は外部通信用インターフエースとのコネクタで
ある。

第２図は上述した液晶表示装置１による表示例
である。図中２４は文章表示領域であり、この領
域では一度に20字×10行すなわち200字詰原稿用
紙に書くのと同じ量の文章を表示できるように成
つている。２５は文章の行番号を表示する行番号
表示領域であり、こゝでは、一行分の文字（最大
40字）が二行に亘つて表示されたとき、このよう
なことは改行が20字を越えて成されたときに発生
するが、この事がはつきり認識できるように当該
部分の行番号（この例では５、６、７行目）を区
切る区切り幅を他の部分より広くして表示できる
ように成つている。

２６はローマ字によるひらがな又はカタカナ入
力モード、アルフアベツト入力モード、数字記号
入力モード及び大文字小文字入力モード等の各入
力モードを切換えるためのキーシンボルを表示す
る領域であり、たとえば「ローマ字」と「かな」
のキーシンボルをスタイラスペンで当接すると、
その部分は他の部分とは白黒反転されたパターン
表示となり、ローマ字によるひらがな入力モード
であることが一見して認識できるようになつてい
る。この場合、領域２７に表示される「AIUEO」
の母音キー、「KSTNHMYRW」の子音キー、
「″」の濁音キー、「。」の半濁音キーを用いてひら
がなを入力することが出来る。この領域２７内に
表示されるキーシンボルは入力モードが変わる度
毎にそのモードに関連したキーシンボルに切換え
られるように成つている。２８は変換／候補キ
ー、改行キー、編集キー等の各機能キーのシンボ
ルを表示する領域、２９はかな（カナ）漢字変換
したとき、候補の漢字を幾つか表示する領域であ
り、表示された候補の中から何れか一つをスタイ
ラスペンにてタツチすることにより、その漢字を
文章表示領域２４中のカーソルの位置に入力でき
るようになつている。

第３図は表示領域２６に表示される入力モード
切換キーの各シンボルをスタイラスペンにて指示
したときの制御動作を示すフローチヤートであ
る。まず、通常モードでは表示装置１の画面上の
領域２６〜２８には第２図に示すようなキーシン
ボルが表示される（n1）。次に、スタイラスペン
にて画面上のどのキーシンボルが指示されたかを
判別する（n2、n3〜n10）。今「アルフアベツト」
のキーシンボルが指示されると、アルフアベツト
入力モードを表わすフラグFAをセツトし
（n11）、FR、FHK、FKK、FKI、FKOの各フラ
グをリセツトするとともに（n12）、画面上の領
域２７にアルフアベツト入力モードに関連したキ
ーシンボルを表示する（n13）。第４図はそのと
きの表示例であり、又第５図はその後に「小」の
シンボルを指示したときの表示例であつて、この
場合は小文字入力が可能となる。

同様に、「かな」、「カナ」のシンボルがスタイ
ラスペンにてタツチされると、それぞれステツプ
n14〜n16、ステツプn17〜n19へと進み、各入力
モードに応じてそれぞれ画面上の領域２７に第６
図と第７図に示すようなキーシンボルを表示す
る。ただし、第６図、第７図は小文字入力時の表
示例である。

また、「ローマ字」のシンボルが指示されると、
フラグFHKが既にセツトされているので（n20）、
ローマ字入力モードを表わすフラグFRをセツト
し、FA、FKIの両フラグをリセツトしたのち
（n22）、画面上の領域２７に第８図に示すキーシ
ンボルを表示する（n23）。すなわち、ローマ字
入力モードではかな入力モード（第２図参照）と
カナ入力モード（第８図参照）の何れか一方を設
定することができるように成つている。

更に、こゝで「小」のシンボルが指示される
と、小文字入力モードを表わすフラグFKOがセ
ツトされ（n24）、画面上の領域２７には前の各
入力モードフラグの状態に応じて第５図乃至第７
図に示されるキーシンボルのどれか一つが表示さ
れる（n25）。

更に又、「記号」のシンボルが指示されると、
記号入力モードを表わすフラグFKIをセツトし、
領域２７における記号入力表示画面が何画面目で
あるかを表わすカウンタCKIをリセツトし
（n27）、領域２７に第９図に示すキーシンボルを
表示する（n8８）。今、この状態で「次」のシン
ボルを指示するとステツプｎ２９，ｎ３０に進
む。すなわち、カウンタCKIは「次」のシンボル
が指示される度毎にカウントアツプされ、カウン
タ値が所定数ｎを越えると“０”にリセツトされ
るようになつている。よつて、領域２７では
「次」のシンボルを指示する毎に第１０図１〜４
に示すような４通りのキーシンボルが繰返し表示
されることになる。

第１１図は外字モードの処理フロー、第１２図
は外字モード時の表示例であり、画面上の領域２
８に表示されている「外字」のシンボルを指示す
ると、領域２７には第１２図に示すように外字設
定部３０、登録３１、指定部３２が表示される。
ここで、たとえば外字設定部３０にスタイラスペ
ンを用いてハート型を入力すると、そのパターン
が該設定部３０に表示される（第１１図n1〜n5
参照）。次に「登録」のシンボル３１を指示する
と、この外字は登録され指示部３２の所定の位置
に表示される（n6〜n8）。

このようにして登録された外字は全て指定部３
２に表示されるので、今表示されている多数の外
字の中から所望の外字のシンボルをスタイラスペ
ンにて指示すると、その外字は文章表示領域２４
中のカーソルの位置に入力され表示される（ｎ９
〜ｎ１１）。

第１３図は常用句モード時の動作フロー、第１
４図はその表示例である。この場合、画面上の領
域２８の「常用句」なるシンボルを指示すると、
文章表示領域２４には第１４図に示すように先に
登録済の常用句がその頭文字一字と共に表示され
る。また新規登録の際には領域２７のキーシンボ
ルを用いて、たとえば頭文字「ぱ」と常用句「パ
ーソナルコンピユータ」を順次入力することによ
り文章表示領域２４には図示の如く表示され且登
録することが出来る。

第１５図は編集モード時の動作フロー、第１６
図はその表示例であり、まず画面上の「編集」な
るシンボルをスタイラスペンにて指示すると、領
域２７には第１６図に示すように編集コマンドが
表示される。こゝで例えば「コード入力」なるシ
ンボル指示すると、同表示領域２７にはそれまで
の表示に替つて第１７図に示すようなコード入力
部が表示される。したがつて、これを使用して直
ちにコードを入力することができるものである。

第１８図はレイアウトモード時の動作フロー、
第１９図はその表示例である。表示領域２８に表
示されている「レイアウト」のシンボルが指示さ
れると、第１９図に示す如く文章表示領域２４中
の領域３３に用紙一枚分の印字レイアウトがウイ
ンドウ表示される。そして、今一度「レイアウ
ト」シンボルを指示することによりそのレイアウ
ト表示を消去して通常表示に戻すことが出来るよ
うに成つている。

この様に、実施例のワードプロセツサは文章表
示装置に文章作成編集に必要なキーシンボルを表
示させ、このキーシンボルをスタイラスペンにて
指示することにより情報の入力を行なえるように
したものであるから、従来必要であつたキーボー
ドを省略することができる。したがつて装置の小
型化及びコスト低減化を図ることができる。更
に、画面上に表示されたキーシンボルのどれかを
指示すると、同画面上の所定の領域２７内にその
キーシンボルに関連する各種キーのシンボルが表
示されるので、所望のキーシンボルを容易に探し
出すことができ、又誤入力も減少させることが出
来る。

なお、上記実施例ではタブレツトとスタイラス
ペンにて情報入力を行なつているが、センサータ
ツチパネルや通常マウスと呼ばれる座標入力装置
を用いてもかまわない。

＜効果＞ 以上詳細に説明したように、本発明のワードプ
ロセツサによれば、画面上に各種モードに対応す
るキーシンボルをそれぞれ対応して表示し、適宜
そのキーシンボルを選択することによつて、必要
な情報入力操作をすることができるため、全操作
が画面上で行なわれることから、キーの削減及び
キーボードの小型化を図ることができると共に、
特に通常の使用では頻繁に使用されることのない
編集操作キーとして本発明を採用すれば、編集モ
ード時においてセンタリング、右ヅメ、左ヅメ、
インデント、タブ、倍角文字指定、コード入力指
定等の表示が通常文字キーシンボルに変えて表示
され入力可能状態となることから、キー操作性を
著しく向上させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るワードプロセツサのシス
テムブロツク図、第２図は表示装置の表示画面構
成を示す図、第３図は各入力モード時の動作フロ
ーを示す図、第４図乃至第９図は表示領域２６，
２７での表示例を示す図、第１０図は「次」のキ
ーシンボルを指示したときの表示領域２７での表
示例を示す図、第１１図は外字モード時の動作フ
ロー図、第１２図は外字モード時の表示例を示す
図、第１３図は常用句モード時の動作フロー図、
第１４図は常用句モード時の表示例を示す図、第
１５図は編集モード時の動作フロー図、第１６図
は編集モード時の表示例を示す図、第１７図はコ
ード入力時の領域２７での表示例を示す図、第１
８図はレイアウトモード時の動作フロー図、第１
９図はレイアウトモード時の表示例を示す図であ
る。 １は液晶表示装置、４は表示用メモリ、６はタ
ブレツト、１３は中央演算処理装置、２４は文章
表示領域、２５は行番号表示領域、２６乃至２８
はキーシンボル表示領域、３３はレイアウト表示
領域。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 表示画面上に入力態様を指示する各種文字の
   入力モードキーをシンボル表示する第１表示領域
   と、所望の入力モードキーシンボルを適宜指示す
   ることにより指示された入力モードに対応する文
   字キーシンボルを表示する第２表示領域と、所望
   の文字キーシンボルを適宜指示することにより本
   体文章記憶手段に記憶すると同時に該指示された
   文字を表示する第３表示領域とを設ける表示手段
   と、前記画面上に設けられ該当画面上のシンボル
   の直接指示による入力あるいはマウス等による座
   標指定による入力を行う入力手段により、前記表
   示された各表示領域による指示及び文字を適宜指
   示することにより文字入力を行うよう構成したワ
   ードプロセツサにおいて、 前記表示手段には、画面上に各種処理形態を指
   示する各種処理キーとして編集キーをシンボル表
   示する第４表示領域を設け、入力手段により該編
   集キーを指示することにより対応する各種編集機
   能キーを表示手段の第２表示領域に表示される該
   文字キーシンボルに変えて表示させ、更に入力手
   段による各種編集機能キーの指示により表示手段
   の第３表示領域に表示された文字に対して各種編
   集機能操作を行うようにした制御手段を備えてな
   るワードプロセツサ。