JPH0461969A - 上塗り塗装方法 - Google Patents

上塗り塗装方法

Info

Publication number
JPH0461969A
JPH0461969A JP2169550A JP16955090A JPH0461969A JP H0461969 A JPH0461969 A JP H0461969A JP 2169550 A JP2169550 A JP 2169550A JP 16955090 A JP16955090 A JP 16955090A JP H0461969 A JPH0461969 A JP H0461969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl
diisocyanate
fluorine
carbon atoms
isocyanate compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2169550A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2982228B2 (ja
Inventor
Hiroo Tanaka
田中 博夫
Noboru Ishikawa
昇 石川
Katsuhiko Okada
勝彦 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2169550A priority Critical patent/JP2982228B2/ja
Publication of JPH0461969A publication Critical patent/JPH0461969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2982228B2 publication Critical patent/JP2982228B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規にして有用なる上塗り塗装法に関する。さ
らに詳細には、本発明は、下塗り塗料の塗膜が形成され
た被塗物上に、水酸基含有含ふっ素ビニル系重合体とイ
ソシアヌレート環含有イソシアネート化合物とを必須の
成分として含んで成る特定の上塗り塗料を用いることか
ら成る、長期耐候性、耐擦傷性ならびに耐薬品性を有す
る上塗り塗膜を形成せしめるという塗装方法に関する。
〔従来の技術〕
これまで、自動車車体などの上塗り塗装方法としては、
メラミンアルキド樹脂およびメラミンアクリル樹脂を用
いた上塗り塗料が用いられてきた。
しかし、これらの上塗り塗料を塗装して得られる塗膜は
、長期間使用のあいだに、光沢が低下したり、色落ちが
発生したりする。
このような問題点を解消するべく、ふっ素樹脂を上塗り
塗料として用いる方法も提案されている。
(特開昭61−197074号公報または特開昭63−
264175号公報)。
こうした方法によれば、極めて長期耐候性に優れた塗膜
が得られるが、耐擦傷性が十分なものではなかった。
ここでいう耐擦傷性とは、在来の毛ばたきゃ自動洗車機
のブラシなどによる擦り傷に対する耐久性のことをいい
、特に濃彩色塗膜に強く求められる。
また、近年になって、大気中に放出された硫黄酸化物や
窒素酸化物に基因すると考えられる酸性雨による塗膜損
傷が問題となっており、対策が求められている。
その対策の一つとして、硬化剤をメラミン樹脂からイソ
シアネート化合物に変更することで、耐酸両性は大巾に
改良が可能であるが、反面において、耐擦傷性が低下す
る処となり、実用的なものではなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、上述の如き従来の技術に従う限りにおいて
は、長期耐候性と耐擦傷性とを兼備し、併せて、耐薬品
性をも有するような上塗り塗料を求めることは、決して
、できなかった。
そのために、本発明者らは、こうした長期耐候性と耐擦
傷性とを兼備し、併せて、耐薬品性をも有するような上
塗り塗料を求めて、鋭意、研究を開始した。
したがって、本発明の目的とする処は、上述した如き従
来技術における種々の問題点を悉く解消し、長期に及ぶ
耐候性に極めてすぐれ、かつ、耐酸性、耐擦傷性にもす
ぐれるという上塗り塗料を用いるという斬新な塗装方法
を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは主として、上述した如き発明が解
決しようとする課題に沿って、鋭意、検討を重ねた結果
、特定の含ふっ素重合体と特定のイソシアネート化合物
とを必須の成分として含んでなる上塗り塗料を塗装し硬
化させることによって、耐擦傷性の極めてずくれた、加
えて耐酸性、耐候性などにもすぐれた塗装物が得られる
ことを見い出して、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は下塗り塗料の塗膜が形成された被塗
物上に、必須の成分として、 1分子中に平均して少な
くとも2個の水酸基を含有する含ふっ素ビニル系重合体
(A)と、ジイソシアネート化合物と炭素数が10〜4
0なるジオールを、イソシアヌレート化触媒の存在下に
、反応させて得られる、イソシアヌレート環を有するイ
ソシアネート化合物(B)とを含んでなる上塗り塗料を
塗装する方法を提供しようとするものである。
ここにおいて、まず、上記した下塗り塗とは、樹脂組成
物と、必要に応じて鱗片状金属粉末および/または着色
顔料とを主成分とする有機溶剤型、非水分散型、水可溶
型ないしは水分散型塗料を総称するものであり、溶剤、
添加剤および改質剤を含むものであっても差し支えない
ことは勿論である。
該樹脂組成物として特に代表的なもののみを例示するに
とどめれば、アクリル樹脂、アルキド樹脂、ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、セルロース樹脂またはビニル樹
脂の如き主剤と、アミン樹脂またはポリイソシアネート
化合物などの如き硬化剤とから成る熱硬化性または常温
硬化性のものがある。
勿論、硬化剤を使用しない形の、熱可塑性樹脂組成物も
使用できるが、長期耐候性などの面から、いずれかの硬
化性樹脂組成物が好ましい。
次に、前記した上塗り塗料について説明するが、前記し
た水酸基を含有する含ふっ素ビニル系重合体(A)は、
−分子中に平均して2個以上の水酸基を有するものであ
って、この水酸基の含有数が2未満であると、塗膜の耐
久性が低下するようになるので好ましくない。
当該水酸基含有歯ふっ素ビニル系重合体(A)としては
、含ふっ素ビニル単量体(a−1)の15〜75重量%
と水酸基含有ビニル単量体(a−2)の5〜40重里%
と共重合可能な他の単量体(a−3)の5〜85重量%
とを共重合させて得られるものが代表的に例示される。
含ふっ素ビニル単量体(a−1)の使用量が上記した範
囲に満たない場合には、塗膜の耐久性なとが低下するよ
うになるし、一方、上記した範囲を超える場合には、塗
装作業性が低下するようになるので、いずれも好ましく
ない。
また、水酸基含有ビニル単量体(a−2)の使用量が上
記した範囲に満たない場合には、塗膜の耐溶剤性や耐久
性などが低下するようになるし、一方、上記範囲を超え
る場合には、塗膜の可とう性などが低下するようになる
ので、いずれも好ましくない。
前記歯ふっ素ビニル単量体(a −1)として代表的な
もののみを例示するにとどめれば、ぶつ化ビニル、ぶつ
化ビニリデン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロ
エチレン、クロロトリフルオロエチレン、プロモトリフ
ルオロエチレン、ペンタフルオロプロピレンもしくは、
ヘキサフルオロプロピレンの如き、ふっ素含有α−オレ
フィン類;あるいはトリフルオロメチルトリフルオロビ
ニルエーテル、ペンタフルオロエチルトリフルオロビニ
ルエーテルもしくはヘプタフルオロプロビルトリフルオ
ロビニルエーテルの如きパーフルオロアルキル・パーフ
ルオロビニルエーテル、または(パー)フルオロアルキ
ルビニルエーテル(但シ、アルキル基の炭素数は1〜1
8なる範囲内とする。)などの化合物があるが、就中、
ぶつ化ビニル、テトラフルオロエチレン、クロロトリフ
ルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、アルキル
基の炭素数が1〜18なる(パー)フルオロアルキルビ
ニルエーテルまたはアルキル基がCl−C18なるパー
フルオロアルキル・トリフルオロビニルエーテルの使用
が望ましい。
前記水酸基含有ビニル単量体(a−2)として特に代表
的なもののみを例示するにとどめれば、2−ヒドロキシ
エチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニル
エーテル、2−ヒドロキンフロピルビニルエーテル、4
−ヒドロキシブチルビニルエーテル、3−ヒドロキシブ
チルビニルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
ピルビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエ
ーテル、モしくは6−ヒドロキシエチルビニルエーテル
如き水酸基を有するビニルエーテル類;これら上掲の各
種ビニルエーテルとε−カプロラクトンとの付加反応生
成物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アリルエーテル、
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アリルエーテル、2−
ヒドロキンプロピル(メタ)アリルエーテル、4−ヒド
ロキシブチル(メタ)アリルエーテル、3−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アリルエーテル、2−ヒドロキシ−2−
メチルプロピル(メタ)アリルエーテル、5−ヒドロキ
シペンチル(メタ)アリルエーテルもしくは6−ヒドロ
キシヘキシル(メタ)アリルエーテルの如き水酸基含有
アリルエーテル;これらの上掲の各種アリルエーテルと
ε−カプロラクトンとの付加反応生成物;2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキンプロピ
ル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート
、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレートもしくはポ
リプロピレングリフールモノ(メタ)アクリレートの如
き水酸基含有(メタ)アクリレート類;または、これら
上掲の各種(メタ)アクリレートとεカプロラクトンの
付加反応主成分などである。
前記共重合可能な他の単量体(a−3)として特に代表
的なもののみを例示するに留めれば、メチルビニルエー
テル、エチルビニルエーテル、nプロピルビニルエーテ
ル、イソプロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエ
ーテル、インブチルビニルエーテル、tert−プチル
ブニルエーテル、n−ペンチルビニルエーテル、n−ヘ
キシルビニルエーテル、n−オクチルビニルエーテル、
2エチルヘキシルビニルエーテル、クロロメチルビニル
エーテル、クロロエチルビニルエーテル、ベンジルビニ
ルエーテルもしくはフェニルエチルビニルエーテルの如
きアルキルビニルエーテルないしは置換アルキルビニル
エーテル類;シクロペンチルビニルエーテル、シクロペ
ンチルビニルエーテルモシ<はメチルシクロヘキシルビ
ニルエーテルの如キシクロアルキルビニルエーテル類;
ビニル−2,2−ジメチルプロパノエート、ビニル−2
,2−ジメチルブタノエート、ビニル−2,2−ジメチ
ルペンタノエート、ビニル−2,2−ジメチルヘキサノ
エート、ビニル−2−エチル−2メチルブタノエート、
ビニル−2−エチル−2メチルペンタノエート、ビニル
−3−クロロ2、 2−ジメチルプロパノエート、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビ
ニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン
酸ビニル、ラウリン酸ビニル、C9なる脂肪族カルボン
酸ビニル、C1Oなる分岐脂肪族カルボン酸ビニル、C
1lなる分岐脂肪族カルボン酸ビニルもしくはステアリ
ン酸ビニルの如き脂肪族カルボン酸ヒニル;シクロへ牛
サンカルボン酸ビニル、メチルンクロヘキサンカルポン
酸ビニル、安息香酸ビニルもしくはp −tert−ブ
チル安息香酸ビニルの如き、環状構造を有するカルボン
酸のビニルエステル類;メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレートもしくはシクロへキシ
ルアクリレートの如きアクリル酸エステル類;メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、シクロへキシルメタクリレートもしくはベンジ
ルメタクリレートの如きメタクリル酸エステル類;エチ
レン、プロピレンもしくはブテン−1の如きα−オレフ
ィン類;塩化ビニルもしくは塩化ビニリデンの如き、フ
ルオロオレフィンを除<各種ハロゲン化オレフィン類;
スチレン、α−メチルスチレンもしくはビニルトルエン
の如き脂肪族ビニル化合物;ビニルトリメトキシシラン
、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシ
ラン、ビニルメチルジェトキシシラン、ビニルトリス(
β−メトキシエトキシ)シラン、アリルトリメトキシシ
ラン、トリメトキンシリルエチルビニルエーテル、トリ
エトキンシリルエチルビニルエーテル、メチルジメトキ
シシリルエチルビニルエーテル、トリメトキシシリルプ
ロピルビニルエーテル、トリエトキシシリルプロビルビ
ニルエーテル、メチルジェトキシシリルプロピルビニル
エーテル、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルト
リメトキシシラン、γ(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルトリエトキシシランもしくはγ−(メタ)アクリロ
イルオキシプロピルメチルジメトキシシランの如き加水
分解性シリル基を含有する単量体;N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリルアミド、N−ジエチルアミノエ
チル(メタ)アクリルアミド、N−ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリルアミドもしくはN−ジエチルアミ
ンプロピル(メタ)アクリルアミドの如きアミノ基含有
アミド系不飽和単量体;ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレートもしくはジエチルアミノエチル(メタ)ア
クリレートの如きジアルキルアミノアルキル(メタ)ア
クリレート類; tert−ブチルアミノエチル(メ夕
)アクリレート、tert−ビチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、アジリジニルエチル(メタ)アクリ
レート、ピロリジニルエチル(メタ)アクリレートもし
くはピペリジニルエチル(メタ)アクリレートの如きア
ミン基含有単量体;または(メタ)アクリル酸、クロト
ン酸、イタコン酸、マレイン酸もしくはフマル酸の如き
カルボキシル基含有単量体などである。
当該含ふっ素ビニル系重合体(A)それ自体の重合収率
を高めるという観点からすれば、アルキルビニルエーテ
ル類、シクロアル牛ルビニルエーテル類、水酸基含有ビ
ニルエーテル類およびカルボン酸ビニルエステル類の使
用が望ましいし、さらに塗装作業性、そして耐候性の如
き塗膜性能などの観点から、単量体の種類および使用量
を、適宜、決定すればよい。
当該含ふっ素ビニル系重合体(A)成分を調製するには
、ラジカル重合開始剤を用いて、乳化重合、懸濁重合、
塊状重合または溶液重合などの公知の技術を駆使して重
合反応を行なえばよく、かかる上記ラジカル重合開始剤
としては、アセチルパーオキサイドもしくはベンゾイル
パーオキサイドの如きジアシルパーオキサイド類;メチ
ルエチルケトンパーオキサイドもしくはシクロヘキサノ
ンパーオキサイドの如きケトンパーオキサイド類;過酸
化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイドもしくはク
メンハイドロパーオキサイドの如きハイドロパーオキサ
イド類;ジ−t−ブチルパーオキサイドもしくはジクミ
ルパーオキサイドの如きジアルキルパーオキサイド類;
t−ブチルパーオキシアセテートもしくはt−ブチルパ
ーオキシビバレートの如きアルキルパーオキシエステル
類;アゾビスイソブチロニトリルもしくはアゾビスイソ
バレロニトリルの如きアゾ系化合物類;または過硫酸カ
リウムもしくは過硫酸アンモニウムの如き過硫酸塩類な
どが特に代表的なものである。
重合反応方法としては、前記した如き公知の各種の方法
があるが、そのうちでも、塊状重合や溶液重合によるの
が望ましく、さらには、得られる共重合体をそのままの
形態で、たとえば、溶液型塗料用の樹脂組成物として使
用できる点からすれば、溶液重合方法によるのが特に望
ましい。
溶液重合法により当該含ふっ素ビニル系重合体を調製す
るにさいして用いられる溶剤の代表的なものとしては、
ベンゼン、トルエンもしくはキシレンの如き芳香族炭化
水素類;n−ペンタン、n−へキサンもしくはn−オク
タンの如き脂肪族炭化水XQ;シクロペンタン、シクロ
へ牛サン、メチルシクロへ牛サンもしくはエチルシクロ
ヘキサンの如き脂環族炭化水素類;ミネラルスピリット
の如き混合炭化水素類;メタノール、エタノール、n−
プロパツール、インプロパツール、n−ブタノール、イ
ソブタノール、t−ブタノール、n −ペンタノール、
インペンタノール、n−ヘキサノール、n−オクタツー
ル、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル
もしくはプロピレングリコールモノエチルエーテルの如
きアルコール類;ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジイソプロピルエーテルもしくはジ−
n−ブチルエーテルの如きエーテル類;アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチ
ルケトン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノンもし
くはイソホロンの如きケトン類;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸nプロ
ピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブ
チル、酢酸アミル、エチレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテートもしくはエチレングリコールモノブチルエ
ーテルアセテートの如きエステル類;またはクロロホル
ム、メチレンクロライド、四塩化炭素、トリクロルエタ
ンもしくはテトラクロルエタンの如き塩素化炭化水素類
などをはじめ、さらには、N−メチルピロリドン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミドまたはエチレ
ンカーボネートなどである。
かかる有機溶剤類は単独使用でもよいし、2種以上の併
用でもよい。
前掲された各種の単量体成分から当該含ふっ素ビニル系
重合体(A)を、溶液重合法により調製するには、全単
量体、重合開始剤および溶剤を反応器に一括仕込みして
重合させるとか、含ふっ素ビニル単量体類および溶剤を
仕込んだ反応器に、この含ふっ素ビニル単量体類以外の
単量体および重合開始剤を、それぞれ、連続的に、ある
いは分割により添加して重合させるとか、さらには、溶
剤のみを仕込んだ反応器に、全単量体および重合開始剤
を、それぞれ、連続的に、あるいは分割により添加して
重合させるなどの方法を適用することができる。
以上においては、溶剤可溶型の含ふっ素ビニル系重合体
を中心に記述したが、勿論、当該重合体としては、溶剤
に分散させた、いわゆる非水ディスパージョンの形でも
よいし、あるいは、部分的にゲル化した粒子を含むもの
でもよい。
次いで、本発明の上塗り塗料の必須構成成分のもう一つ
であるイソシアヌレート環含有イソシアネート化合物(
B)について説明するが、当該イソシアネート化合物(
B)の必須原料成分たるジイソシアネート化合物として
特に代表的なものには、1.4−テトラメチレンジイソ
シア不一トもしくは1. 6−へキサメチレンジイソシ
アネートの如き炭素数が2〜8なるアルキレンジイソシ
アネート類;1,3−ないしは1,4−ジイソシアネー
トシクロヘキサン、1,3−ないしは1,4−ビス(イ
ソシアネートメチル)−シクロへ牛サンの如き炭素数が
6〜8なるシクロアルキレンジイソシアネート類;1,
3−ないしは1,4−キシリレンジイソシアネートの如
き炭素数が7〜8なるアラルキレンジイソシアネート類
;または2゜2.4−ないしは2,4.4−トリメチル
へキサメチレンジイソシアネート、インプロピリデン−
ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)もしくは3
−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシク
ロへ牛シルイソシアネートの如き炭素数が9以上なるジ
イソシアネート化合物、あるいはそれらの混合物などが
ある。
なお、炭素数が9以上なるジイソシアネート化合物の使
用は、それより誘導されるイソシアヌレート環含有ポリ
イソシアネートのイソシアネート含有率をいたずらに低
下せしめるため、樹脂設計上、好ましくなく、また、実
用面における経済上の不利益を免れ得ないことからも、
その使用量としては50%以下、好ましくは、30%以
下にとどめることが望ましい。
本発明の当該イソシアネート化合物(B)の構成原料成
分のもう一方であるジオールは、通常、炭素数が10〜
40なるジオールの使用であり、好ましくは、これが1
2〜30のものである。
ジオールの炭素数が10未満であると、本発明の上塗り
塗料より得られる塗膜の可とう性が低下し易くなるし、
一方、40を超えると、当該イソシアネート化合物(B
)のイソシアネート含有率を徒に低下させるとなるので
、いずれの場合にも好ましくない。
本発明の方法において用いられる、かかる炭素数が10
〜40なるジオールは、通常、アルキレン鎖またはシク
ロアルキレン鎖を有するジオールであり、炭化水素基な
どの置換基を有してもよいジオールである。
かかるジオールの特に代表的なものとしては、1.10
−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、2−
ヒドロキシバルミチルアルコール、2−ヒドロキキシス
テアリルアルコール、12−ヒドキシステアリルアルコ
ール、オレイルアルコールの2量体の水素添加物、また
は2.2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロ
パン(通称水添ビスフェノールA)など、あるいは、こ
れらの混合物などが挙げられる。
これらのジオールに対して少量のモノアルコールやトリ
オールなどの混入ないし併用は、当該イソシアネート化
合物(B)の特性を著しく損なわない程度であれば、許
容できるのは、勿論である。
当該イソシアヌレート環含有イソシアネート化合物(B
)を製造するにさいして、上掲された如きジオールは、
ジイソシアネートの合計仕込重量に対して1〜40%、
好ましくは、2〜30%なる範囲で用いるのがよい。
また、前記したイソシアヌレート化触媒としては、電子
密度が低く、陽イオン性の強い原子(団)を含む化合物
の使用が適切であり、それらのうちでも特に代表的なも
のとしては、N、  N、  N−トリメチル−2−ヒ
ドキシプロピルアンモニウムtN+ラターシャリープチ
ルベンゾエート[I]、ナトリウムエチラートまたはナ
トリウムプロピオネートなどを挙げることができ、特に
、次式(1,)CH。
CH。
で示される形の触媒の使用は、精製が容易であるために
、イソシアネート化合物(B)の製造に適している。
なお、通常、触媒は、有機溶剤による希釈溶液として、
ジイソシアネート化合物に対して10〜1100pp、
  好ましくは、20〜500ppmなる範囲内の量を
用いるのがよい。
かくして、本発明において用いられるイソシアヌレート
環含有イソシアネート化合物(B)が得られる。
さらに、このイソシアネート化合物(B)には、上記の
方法によって得られるポリイソシアネートに、通常ブロ
ック化剤として知られている、次に示されるような化合
物を反応せしめることにより得られる、ブロックイソシ
アネート化合物も包含される。
かかるブロック剤のうちでも特に代表的なもののみを挙
げるに止めれば、メチルエチルケトンオキシムもしくは
メチルイソブチルケトンオキシムの如キオキシム化合物
;δ−カフロラクタムの如きラクタム化合物、アセトア
ニリドまたはオクチル酸アニリドの如きアミド化合物;
あるいはイソプロピルアルコールもしくはn−ブチルア
ルコールの如きアルコールなどの、いわゆる活性水素原
子を有する各種の化合物;さらにはアセチルアセトンや
アセト酢酸エチルなどの、互変異性などにより活性水素
原子を生成する化合物もまた、ブロック剤の例として挙
げることができる。
本発明方法の実施における上塗り塗料には、必要に応じ
てイソシアネート化合物(B)以外のイソシアネート化
合物を使用することができる。
こうしたイソシアネート化合物(B)以外のイソシアネ
ート化合物として特に代表的なもののみを例示するに留
めれば、ヘキサメチレンジイソンアネートもしくはトリ
メチルへキサメチレンジイソシアネートの如き脂肪族ジ
イソシアネート類;キシリレンジイソシアネートもしく
はイソホロンジイソシアネートの如き環状脂肪族ジイソ
シアネート類;またはトリレンジイソシアネートもしく
は 4,4′ −ジフェニルメタンジイソシアネートの
如き芳香族ジイソシアネート類などの有機ジイソシアネ
ート化合物、あるいは、これらの有機ジイソシアネート
化合物と多価アルコール、低分子量ポリエステル樹脂(
ポリエステルポリオール)または水などとの付加物、さ
らには、上掲された如き有機ジイソシアネート化合物同
志の重合体(イソシアヌレート型ポリイソシアネート化
合物をも含む。)や、イソシアネート・ビウレット体な
どであり、また、ブロックイソシアネート化合物の代表
例としては、上掲した如き各種のイソシアネート化合物
を公知慣用のブロック化剤でブロック化せしめて得られ
るものをなどである。
かくして得られる、上塗り塗料の必須構成成分たる水酸
基を含有する含ふっ素ビニル系重合体(A)とイソシア
ネート化合物(B)とを用いて目的とする上塗り塗料を
調製するには、常法に従って、これらの両成分を単に混
合すればよい。
これらのイソシアネート化合物(B)と、含ふっ素ビニ
ル系重合体(A)との配合比率としては、OH/NC0
=0.5〜2.0 (当量比)なる範回内が塗膜の性能
の面からも好ましい。
すなわち、水酸基の1当量に対してNC○基が0、 5
未満では、充分な塗膜性能のものが得られ難いし、水酸
基の1当量に対してNC○基が2゜0を超えると塗膜が
脆くなり易く、かつ、着色し易くなるので、いずれも好
ましくない。
なお、前述した含ふっ素ビニル系重合体(A)とイソシ
アネート化合物(B)とを用いて、上塗り塗料を調製す
るにさいしては、必要に応じて、公知慣用の硬化触媒を
使用することができる。
硬化触媒として特に代表的なものには、ジブチル錫ジラ
ウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジオクチル酸銀も
しくはナフテン酸コバルトの如き各種有機金属化合物、
または1,4−ジアザビシクロ−(2,2,2)−オク
タンもしくは1,8−ジアザビシクロ−(5,4,0)
−ウンデセン−7の如き各種アミン化合物がある。
また、必要に応じて、着色顔料および/または金属粉末
を使用することができる。
さらに必要に応じて、各種樹脂類や溶剤類をはじめ、流
動調整剤、色分れ防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
光安定剤またはシランカップリング剤などの公知慣用の
各種添加剤を加えることができるのは、無論のことであ
る。
上記各種樹脂類の代表的なものには、ニトロセルロース
もしくはセルロースアセテートブチレートの如き繊維素
系樹脂をはじめ、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂、
ケトン樹脂、石油樹脂、アクリル系重合体、オイルフリ
ーアルキド樹脂、アルキド樹脂またはエポキシ樹脂など
があり、特にアクリル樹脂は相溶性の点から適している
前記溶剤類としては、前記した含ふっ素ビニル系重合体
(A)を調製するにさいして用いられるものと同じ、前
掲した各種の溶剤、およびそれらの混合物が使用される
本発明方法の実施における塗装は、上記の下塗り塗料お
よび上塗り塗料を用いて、従来と同様の方法で行われる
すなわち、表面処理あるいは、必要に応じ、予めプライ
マーやサーフェーサーなどを施した被塗物上に、下塗り
塗料を所定の粘度に調整し、被塗物上に乾燥膜厚が5−
40μmになるように塗装する。
次いで、上塗り塗料を所定の粘度に調整し、乾燥膜厚が
5〜60μmになるように塗装する。
これらの下塗り塗料および上塗り塗料とも塗装する方法
としては、ロールコータ−エアースプレー エアレスス
プレーまたは、静電塗装などの通常の方法によればよい
なお、本発明において上塗り塗料は、下塗り塗料が未硬
化の状態にある間に塗装してもよいし、硬化された状態
で塗装してもよい。
塗装後は、常温下で3日間、あるいは60〜300°C
なる温度で数秒〜60分間程度、乾燥することにより硬
化塗膜とすることができる。
ただし、ブロック化イソシアネート化合物を用いる場合
には、140°C以上の温度で乾燥する。
〔実施例〕
次に、本発明を参考例、実施例、応用例および比較応用
例により、−層、具体的に説明するが、以下において、
部および%は特に断りのない限り、すべて重量基準であ
るものとする。
参考例1 〔含ふっ素ビニル系重合体(A)の調製例〕 窒素で充分に置換された2リツトルのステンレス製オー
トクレーブに、p −tert−ブチル安息香酸ビニル
の390部、「ベオバ 9J  (オランダ国シェル社
製の、C9なる分岐状脂肪族カルボン酸のビニルエステ
ル)の1.00部、4−ヒドロキシブチルビニルエーテ
ルの110部、酢酸−n−ブチルの430部、アゾビス
インバレロニトリル(ABNV)の15部、tert−
ブチルパーオキシオクトエート(TBPO)の10部お
よび1,2゜2.6.6−ペンタメチルピペリジンの3
部を仕込んだ。
次いで、液化採取したクロロトリフルオロエチレンの4
00部を圧太し、攪拌しながら60°Cで15時間反応
させて、不揮発分(NV)が67%になった処で、室温
まで冷却してキシレンの318部を加え、NVが55%
なる目的共重合体の溶液を得た。以下、これをA−1と
略記する。
参考例2(同上) 単量体の組成を、 「ベオバ gJ          150部4−ヒド
ロキシブチル     20011ビニルエーテル エチルビニルエーテル     150ツノクロロトリ
フルオロエチレン  500//とした以外は、参考例
1と同様にして、NVが68%になった処で、室温まで
冷却してキシレンの60部を加え、NVが55%なる目
的共重合体の溶液を得た。以下、これをA−2と略記す
る。
参考例3(同上) 単量体の組成を、 シクロヘキシルビニルエーテル 160部エチルビニル
エーテル     200部4−ヒドロキシブチル  
   1501/ビニルエーテル クロロトリフルオロエチレン  49011とした以外
は、参考例1と同様にして、NVが68%になった処で
、室温まで冷却してキシレンの346部を加え、NVが
55%なる目的共重合体の溶液を得た。以下、これをA
−3と略記する。
参考例4〔イソシアネート化合物(B)の調製例〕攪拌
器、窒素ガス導入管、空冷管および温度計を備えた容j
i5リットルのガラス製四ツロフラスコに、窒素ガス雰
囲気下に、「デスモジュールH」(西ドイツ国バイエル
社製の、ヘキサメチレンジイソシアネート)の3,50
0gおよび「クロサノール」(西ドイツ国ヘンケル社製
の、12−ヒドロキシステアリルアルコール;純度約8
0%)716.3gを仕込んだ。
次に、フラスコに油浴を付し、攪拌しなから65°Cに
昇温したところ、フラスコの内容物は均−液となった。
引き続き、同じ温度に2時間保持したのち、55°Cの
温度に降温した。
イソシアヌレート化触媒として、前掲の式CI)で示さ
れるN、  N、  N−トリメチル−N−2−ヒドロ
キシプロピルアルモニウムバラタ−シャリープチルベン
ゾエートの20%ブチルセロソルブ溶液の3.4gを分
割して加え、引き続き60°Cの温度で、3時間反応せ
しめたのち、モノクロル酢酸の7%キシレン溶液 3.
4gを加えてイソシアヌレート化触媒を失効せしめ、イ
ソシアヌレート化反応を終了した。
反応混合物を室温に冷却したのち、その1,000gを
分子蒸溜にかけ、蒸溜残留分としてイソシアヌレート環
を有するイソシアネート化合物の549.4g(転化率
55.0%)と、留出物としてヘキサメチレンジイソシ
アネートの450゜0g(回収率45.0%)を得た。
得られたイソシアヌレート環含有イソシアネート化合物
を、キシレンで80%濃度に希釈し、透明なイソシアネ
ート化合物溶液の687.2gを得た。
かくして得られたイソシアネート化合物溶液は、イソシ
アネート含有率が11.9%であった。以下、これをB
−1と略記する 参考例5(同上) ジイソシアネート化合物としてヘキサメチレンジイソシ
アネートの代わりに、ヘキサメチレンジイソシアネート
の3,290gおよび「タケネー)500J(武田薬品
(株)製のキシリレンジイソシアネート〕の210gを
用い、参考例4と同じイソシアヌレート化触媒液の4.
7gを用いる以外は、参考例4と同様にしてイソシアヌ
レート化反応を行ない、触媒失効済みの反応混合物の4
.219gを得た。
得られた反応混合物の中の1,003gを分子蒸留にか
け、蒸溜残留分としてイソシアヌレート環含有イソシア
ネート化合物の522g (環化率52.1%と留出物
 480 g、回収率 47゜9%)を得た。
次いで、得られたイソシアネート化合物をキシレンで7
5%なる濃度に希釈し、透明なイソシアネート化合物溶
液の696gを得た。
かくして得られたイソシアネート化合物溶液は、イソシ
アネート含有率が10.3%であった。以下、これをB
−2と略記する。
参考例6(同上) ジイソシアネート化合物としてキシリレンジイソシアネ
ートの代わりに、イソホロンジイソンアネート(アメリ
カ国ヒュールス社製品)を用いる以外は、参考例5と同
様に反応を行ない、触媒失効済みの反応混合物の4,2
18gを得た。
得られた反応混合物のうちの1,000gを分子蒸留に
かけ、蒸溜残留分としてイソシアヌレート環含有イソシ
アネート化合物の532.5g(転化率 53.3%)
を得た。
次いで、得られたイソシアネート化合物をキシレンで7
5%の濃度に希釈し、透明なイソシアネート化合物溶液
の707gを得た。
かくして得られたポリイソシアネート溶液は、イソシア
ネート含有率が11.0%であった。以下、これをB−
3と略記する。
参考例7(同上) ジイソシアネート化合物としてヘキサメチレンジイソシ
アネートの代わりに、ヘキサメチレンジイソシアネート
の2,100g、rタケネート600J  (式日薬品
(株)製の1,3−ビス(イソシアネートメチル)−シ
クロヘキサン〕の1゜400gを用い、参考例4と同じ
イソシアヌレート化触媒液の3.9gを用いる以外は、
参考例4と同様にイソシアヌレート化反応を行ない、触
媒失効済みの反応混合物 4,215gを得た。
得られた反応混合物のうちの1,001gを分子蒸留に
かけ、蒸溜残留分としてイソシアヌレート環含有イソシ
アネート化合物の541.7g(転化率 54.2%)
を得た。
次いで、得られたイソシアネート化合物をキシレンで7
5%濃度に希釈し、透明なイソシアネート化合物溶液の
722.3gを得た。
かくして得られたイソシアネート化合物溶液は、イソシ
アネート含有率が10.7%であった。以下、これをB
−4と略記する。
参考例8(同上) 参考例4と同じ反応装置を用い、「タケネート600」
の3,500gおよび12−ヒドロキシステアリルアル
コールの245gを用い、参考例1の触媒液の6.6g
を使用して、イソシアヌレート化反応が70℃である以
外は、参考例4と同様に処理し、触媒失効済みの反応混
合物の3゜750gを得た。
得られた反応混合物のうちの1,001gを分子蒸留に
かけ蒸溜残留分としてイソシアヌレート環を有するイソ
シアネート化合物の401.7g(転化率 49.2%
)を得た。イソシアネート化合物のイソシアネート含有
率は17.1%であった。
次いで、攪拌機、温度計、窒素ガス導入管および排気口
を付した500m1のガラス製画ツロフラスコに、この
イソシアネート化合物の195 gl  メチルケトオ
キシムの77g、キシレンの50gおよびセロソルブア
セテートの40gを仕込み、さらにウレタン化反応触媒
として、ジブチル錫ジアセテートの5.0gを加えて7
0°Cに昇温し、同温度に3.5時間保持した処で、未
反応のイソシアネート基が存在していないことを、化学
分析により確認して反応を終了させた。
かくして得られた目的ブロックイソシアネート化合物は
、粘稠な液状物であって、NVが75゜4%で、かつ、
有効イソシアネート含有率は9.3χであった。以下、
これをB−5と略記する。
参考例9(下塗り塗料の調製例) 下記の如き比率になるように、通常の塗料製造法で配合
したものを希釈用溶剤でフォードカップNn4で11〜
12秒になるように粘度に調整して下塗り塗料とした。
「ペソコライト 57−1054J 〔犬日本インキ化学工業(株)製 の水酸基含有ポリエステル樹脂 ;不揮発分 70% 〕 「スーパーベッカミン L−117−60J(同上社f
fのn−ブチル化メラミ ン樹脂;不揮発分 60%) rcAB−381−0,5J (アメリカ国イーストマンコダ ツク社製のセルロースアセテ ートブチレート) 72部 42部 25部 rEPOLEN  N−10J (同上社製のワックス) 「アルペースト 1860YLJ 〔東洋アルミ〈株)製のアルミニ ラムペースト;不揮発分 65%〕 15部 23部 177部 以下、かくして得られた塗料をBC−1と略記する。
参考例10  (同上) 下記の如き比率になるように、通常の塗料製造法で配合
したものを、希釈用溶剤でフォードカップNo 4で1
3〜14秒よなるように粘度を調整して下塗り塗料とし
た。
[アクリディック 47−7124 (大日本インキ化学工業(株)製 の水酸基含有アクリル樹脂;不 揮発分 50%〕 [スーパーベッカミン L−117−60J160部 33部 「アルペースト 1860YLJ [ファーストゲンブルー NKJ 〔犬日本インキ化学工業(株)製 のシアニンブルー〕 23部 2部 218部 以下、かくして得られた塗料をBC−2と略記する0 参考例11 (同上) 下記の如き比率になるように、通常の塗料製造法で配合
したものを、希釈用溶剤でフォードカップNa4で11
〜12秒となるように粘度を調整して下塗り塗料とした
「アクリディック 47−567」 〔大日本インキ化学工業(株)製 の水酸基含有アクリル樹脂;不 揮発分 50%〕 「パーノック DN−950J (同上社製のポリイソシアネート 100部 18部 化合物;不揮発分 75%) 「タイベーク CR−93J        60部〔
石原産業(株)製の酸化チタン3 1フ8部 以下、この塗料をBC−4と略記する。
参考例 12〜16および比較参考例1〜3(上塗り塗
料の調製例) 参考例1〜3で得られた含ふっ素ビニル系重合体と、参
考例4〜8で得られたイソシアネート化合物とを用い、
第1表に示す如き配合により、各種の上塗り塗料を調製
し、キシレン/[ツルペッツ 100J(アメリカ国エ
クソン社製の石油系溶剤) /酢酸ブチル/セロソルブ
アセテート=40/20/20/20 (重量混合比)
なる混合溶剤にて、フォードカップN004で23秒に
なるように希釈した。
なお、比較対照用として、従来の含ふっ素樹脂上塗り塗
料およびアクリル樹脂上塗り塗料も、同様にして調製し
た。
第1表の脚註 註1)日本ポリウレタン工業(株)製のイソシアネート
化合物 註2)同上社製のブロックイソシアネート化合物 註3)大日本インキ化学工業(株)製のイソシアネート
化合物 註4)大日本インキ化学工業(株)製の水酸基含有アク
リル樹脂 註5)同上社製のブチル化メラミン樹脂註6)スイス国
チバガイギー社製の紫外線吸収剤 註7)同上社製の光安定剤 実施例1〜5および比較例1〜3 軟鋼板にカチオン電着塗膜とポリエステルメラミン系サ
ーフェーサーとを施した上に、第2表に示す如き下塗り
塗料を、エアースプレーにて、乾燥膜厚が20μmにな
るように塗装した。
次いで、5分間セッテングしたのちに、上塗り塗料をエ
アースプレーにて、乾燥膜厚が35μmになるように塗
り重ねた。20分のあいだ室温に放置したのち、150
°Cで30分間、焼付は乾燥させた。
かくして得られた、それぞれの試験片を用いて、塗膜性
能試験を行なった。それらの結果は、まとめて、同表に
示す。
〔発明の効果〕
以上のようにして、本発明の方法に従えば、長期に及ぶ
耐候性に極めてすぐれ、かつ、耐酸性、耐擦傷性にもす
くれるという上塗り塗料を用いるという斬新な塗装方法
を提供することができるのは勿論のこと、特定の含ふっ
素重合体と特定のイソシアネート化合物とを必須の成分
として含んでなる上塗り塗料を塗装し硬化させることに
よって、耐擦傷性の極めてすぐれた、加えて、耐薬品性
、就中、耐酸性と、耐候性となどにもすくれた塗装物が
得られるという、極めて斬新にして有用なる塗装方法を
も提供することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下塗り塗料の塗膜が形成された被塗物上に、1分子
    中に平均して少なくとも2個の水酸基を含有する含ふっ
    素ビニル系重合体(A)と、ジイソシアネート化合物と
    炭素数が10〜40なるジオールを、イソシアヌレート
    化触媒の存在下に反応させて得られる、イソシアヌレー
    ト環を有するイソシアネート化合物(B)とを必須の成
    分として含んで成る上塗り塗料を、塗装せしめることか
    ら成る塗装方法。 2、前記した含ふっ素ビニル系重合体(A)が、含ふっ
    素ビニル単量体(a−1)の15〜75重量%と水酸基
    含有ビニル単量体(a−2)の5〜40重量%と共重合
    可能な他の単量体(a−3)の5〜85重量%とを共重
    合させて得られるものである、請求項1に記載の塗装方
    法。 3、前記した含ふっ素ビニル単量体(a−1)が、テト
    ラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘ
    キサフルオロプロピレン、ふっ化ビニル、ふっ化ビニリ
    デン、アルキル基の炭素数が1〜18なる(パー)フル
    オロアルキルビニルエーテル、およびアルキル基の炭素
    数が1〜18なる(パー)フルオロアルキルトリフルオ
    ロビニルエーテルよりなる群から選ばれる少なくとも1
    種のものである、請求項1または2に記載の塗装方法。 4、前記した共重合体可能な他の単量体(a−3)が、
    アルキルビニルエーテル、シクロアルキルビニルエーテ
    ルおよびカルボン酸ビニルエステルよりなる群から選ば
    れる少なくとも1種のものである、請求項1または2に
    記載の塗装方法。 5、前記したイソシアヌレート環を有するイソシアネー
    ト化合物(B)が、炭素数が2〜8なるアルキレンジイ
    ソシアネート、炭素数が6〜8なるシクロアルキレンジ
    イソシアネート、および炭素数が7−8なるアラルキレ
    ンジイソシアネートよりなる群から選ばれるジイソイア
    ネートと、炭素数が10−40なるジオールとを、イソ
    シヌレート化触媒の存在下に反応させて得られるもので
    ある、請求項1に記載の塗装方法。
JP2169550A 1990-06-27 1990-06-27 上塗り塗装方法 Expired - Fee Related JP2982228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2169550A JP2982228B2 (ja) 1990-06-27 1990-06-27 上塗り塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2169550A JP2982228B2 (ja) 1990-06-27 1990-06-27 上塗り塗装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0461969A true JPH0461969A (ja) 1992-02-27
JP2982228B2 JP2982228B2 (ja) 1999-11-22

Family

ID=15888556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2169550A Expired - Fee Related JP2982228B2 (ja) 1990-06-27 1990-06-27 上塗り塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2982228B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008041766A1 (en) * 2006-10-05 2008-04-10 Mitsui Chemicals Polyurethanes, Inc. Composition for two-component fluorine coating material
JP2019059821A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 三井化学株式会社 イソシアヌレートの製造方法
JP2019059823A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 三井化学株式会社 キシリレンジイソシアネート組成物、および、イソシアヌレートの製造方法
JP2019059822A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 三井化学株式会社 イソシアヌレートの製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008041766A1 (en) * 2006-10-05 2008-04-10 Mitsui Chemicals Polyurethanes, Inc. Composition for two-component fluorine coating material
JP5438970B2 (ja) * 2006-10-05 2014-03-12 三井化学株式会社 二液型フッ素塗料用組成物
JP2019059821A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 三井化学株式会社 イソシアヌレートの製造方法
JP2019059823A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 三井化学株式会社 キシリレンジイソシアネート組成物、および、イソシアヌレートの製造方法
JP2019059822A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 三井化学株式会社 イソシアヌレートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2982228B2 (ja) 1999-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4144020B2 (ja) フッ素樹脂粉体塗料用粉末及びそれを用いた塗料組成物
EP0822966B1 (en) Thermoset paint compositions
JP2956166B2 (ja) 含ふっ素ビニル重合体組成物
JPH0461969A (ja) 上塗り塗装方法
CA2189912A1 (en) Coating media and a process for producing multi-layer coatings
JP2767819B2 (ja) 非水分散型樹脂組成物
JP3000580B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP3097124B2 (ja) 上塗り塗装方法
JP3867879B2 (ja) 硬化塗膜の形成方法
JP2840843B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP3111464B2 (ja) 上塗り塗装方法
JPH04318014A (ja) 常温硬化性樹脂組成物
JP3295946B2 (ja) 可とう性に優れる塗膜の形成方法
JP3019350B2 (ja) 含ふっ素ビニル系非水重合体分散液組成物
JP3275317B2 (ja) 金属基材のクリヤー仕上げ塗装方法
JP2671416B2 (ja) 塗料用硬化性樹脂組成物
JPH0517650A (ja) 樹脂組成物
JPH0352976A (ja) 塗料用樹脂組成物
JP3028572B2 (ja) 含フッ素共重合体の製造方法
JPH01153705A (ja) 水酸基を含有するフルオロオレフィン共重合体の製造方法
JPH0517651A (ja) 樹脂組成物
JP2671417B2 (ja) 塗料用硬化性樹脂組成物
JPH05194811A (ja) 樹脂組成物およびそれを用いた上塗り塗装方法
JPH03152119A (ja) 樹脂組成物
JPH027344B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees