JPH0442246B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、連続搬送される商品に、圧搾空気
を利用して自動的にラベルの貼り付けを行なうラ
ベル貼付装置に関する。

〔従来技術〕

第５図は、従来のラベル貼付装置が設けられた
ラベル発行機の構成を示す概略図である。商品
１，２がトレイ３に載置され、計量コンベア４お
よび搬送コンベア５によつて図中右方から左方へ
移動する。この除計量コンベア４によつて、移動
している商品１の重さが計量されるようになつて
いる。

一方、６はラベルロール紙であり、このラベル
ロール紙６には、第６図に示すようにわずかな間
隙ｒをおいて多数のラベル７，７…が貼り付けら
れている。このラベルロール紙６は、ローラ８に
よつて案内され、印刷部９へ送られる。印刷部９
は第７図に示すようにプリンタヘツド１０と、プ
ラテンローラ１１と、剥離部材１２とからなり、
ラベルロール紙６はプリンタヘツド１０とプラテ
ンローラ１１によつて挾持されつつ、このプリン
タヘツド１０とプラテンローラ１１との間を進行
し、この際、ラベル７に前述した計量コンベア４
によつて計量された計量値等が印刷される。そし
てラベルロール紙６は、プリンタヘツド１０とプ
ラテンロール１１との間を通過した後、剥離部材
１２によつて鋭角的に折曲され、ローラ１３およ
びローラ１４によつて案内されて巻取部１５に巻
取られる。この場合、剥離部材１２によつて、ラ
ベルロール紙６が鋭角的に折曲されることによ
り、ラベル７がラベルロール紙６から剥離して、
垂れ下がり、サブノズル１６から吹き出される圧
搾空気によつてラベル貼付装置１７の下面に向つ
て吹き上げられる。このラベル貼付装置１７に
は、その上部に吸引フアンが内蔵された吸引装置
１８が設けられており、前記吸引フアンは常時回
転して吸引室１９内を負圧に保つている。したが
つて、吸引室１９下部の吸着板２０に形成された
孔２０ａから、吸引室１９内に空気が流入してお
り、これによつて、前記吹き上げられたラベル７
が吸着板２０に吸着される。

また、吸引室１９内には、複数本の吹き付けノ
ズル２１，２１…が設けられており、商品２が搬
送コンベア５によつて搬送され、このラベル貼付
装置１７の直下に達すると、それが検出されて図
示せぬコンプレツサから供給されている圧搾空気
が分配室２２で等圧に分配され、上記各吹き付け
ノズル２１，２１…から吹き出され、前記孔２０
ａから噴出する。この時、吸着板２０に吸着され
ているラベル７が噴出する空気によつて商品２の
上面に吹き付けられ、貼り付けられる。なお、ラ
ベル７が吸着板２０に吸着されると、光センサ２
３がそれを検出してラベルロール紙６の進行を止
め、ラベル７を重複して発行しないようになつて
いる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、上述したラベルの貼付けは、商品の
搬送を停止させることなく連続的に行なわれ、し
かもラベルの発行速度は、１分間に80個と極めて
早い。このため、貼付が十分に行なわれずに、ラ
ベル７を吹き付けたトレイが移動すると噴出した
空気によつてラベル後端側がまくり上げられ吹き
飛ばされることがあつた。このラベル７の貼付不
良は、特にノリが硬化する低温状態で発生し易く
なることが知られている。

この発明は上記事情に鑑み、確実にラベルの貼
付を行なうことができるラベル貼付装置を提供す
ることを目的とする。

〔問題を解決するための手段〕

上記目的を達成するためにこの発明は、ラベル
を発行する印字部と、前記ラベルを一時的に吸引
保持する吸着部と、複数の商品を連続して搬送す
る搬送コンベアと、前記吸着部に保持されたラベ
ルを、前記商品に向けて空気流により吹飛ばして
前記商品の上面に貼り付ける噴出部とを備えるラ
ベル貼付装置において、櫛形の形状を有し、前記
吸着部に対して前記搬送コンベアの搬送方向の下
流位置で、かつ、前記搬送コンベアの上方に、前
記搬送方向と直交するように略垂直平面状に設け
られるとともに、前記商品の形状に応じて変形さ
れ、かつ、該変形に応じて生じる復元力により、
前記商品の上面に吹飛ばされた前記ラベルを商品
に対して押圧する押圧手段を備えることを特徴と
する。

〔実施例〕

以下図面を参図してこの発明の実施例について
説明する。

第１図および第２図は、各々この発明の実施例
によるラベル貼付装置の構造を示す一部切欠正面
図および左側面図であり、第５図および第７図に
対応する部分には同一の符号が付してある。この
実施例によるラベル貼付装置４０が従来のラベル
貼付装置１７と異なる点は弾性材による押圧手段
４１が設けられていることである。この弾性材に
よる押圧手段４１は、支持金具４２を有してい
る。支持金具４２は、長手方向の長さが、吸着板
２０の前後方向の幅よりも若干長い板部４２ａ
と、この板部４２ａの両端に一体構成されると共
に、端部４２ｂ，４２ｂが垂直に折曲された取付
板部４２ｃ，４２ｃとからなり、これら取付板部
４２ｃ，４２ｃが吸着板２０を間に挾むようにし
て、ビス４３，４３により、吸引室１９の底面に
取り付けられている。この場合、板部４２ａの長
手方向は、商品２の搬送方向と直交する。そし
て、この板部４２ａの長手方向中央部に押圧部材
４４がビス４５，４５によつて取り付けられてい
る。この押圧部材４４は、表面にシリコン処理が
施されたゴム等の弾性部材からなり、複数本の冊
状部４４ａ，４４ａ……とこれらを連結する連結
部４４ｂとによつて構成されている。この場合、
冊状部４４ａ…の先端から前述した第５図に示す
搬送コンベア５の上面までの距離は、同搬送コン
ベア５によつて搬送される商品２の高さよりも小
となつており、この結果商品２が搬送最中に押圧
部材４４と接触し、冊状部４４ａ…は、商品２の
搬送方向に曲げられる。

以上の構成において商品２の上面に吹き付けら
れたラベル７は、搬送方向に曲げられた冊状部４
４ａと商品２との間に挾まれ、冊状部４４ａの弾
性回復力によつて押圧されて、商品に確実に貼り
付けられる。この場合、押圧部材４４の表面には
シリコン処理が施されているので、ラベル７のノ
リが付着することはない。

なお、押圧部材４４の形状はこの本実施例に限
定されることなく、例えば冊状部４４ａの代わり
に、第３図に示すように多数の球状体４６，４６
…を連結した数珠状の部材４７、あるいは第４図
に示すような円柱４８等を用いてもよいことは勿
論である。又材料はシリコンゴム、テフロン等ノ
リが付きにくい材料およびこれらを加工したもの
であれば何でもよい。

なお、上述した実施例においてラベルを25℃〜
26℃に温めるとノリが溶解し、さらに効果的であ
る。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明によれば、押圧部
材が商品の形状に応じて変形され、商品の上面に
沿つて撫で付けることによつて、ラベルを包装フ
イルム上に押圧して貼り付けるようにしたため、
包装フイルムに衝撃を与えず、商品が痛んだり、
包装フイルムに皺が生じたりしないという利点が
得られる。

また、上記押圧手段を櫛状としたため、商品の
上面が平面状でない場合であつても、商品上面に
ラベルを確実に貼り付けることができる。

このように、ラベルを確実に商品に貼り付ける
ことができるため、ラベルの発行枚数と商品の個
数とが完全に一致することになり、商品の管理が
確実に行なえるという利点が得られる。

さらに、本願発明は、ソレノイド等の駆動手段
を必要としないので、構造が簡単で、小型かつ安
価に構成できる等の利点も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、各々この発明における
一実施例によるラベル貼付装置を示す正断面図、
および左側面図、第３図および第４図は、各々他
の押圧部材を示す部分図、第５図はラベル発行機
の構造を示す部分図、第６図はラベルロール紙を
示す部分図、第７図は従来のラベル貼付装置を示
す正断面図である。 ４１……押圧手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ラベルを発行する印字部と、前記ラベルを一
   時的に吸引保持する吸着部と、複数の商品を連続
   して搬送する搬送コンベアと、前記吸着部に保持
   されたラベルを、前記商品に向けて空気流により
   吹飛ばして前記商品の上面に貼り付ける噴出部と
   を備えるラベル貼付装置において、 櫛形の形状を有し、前記吸着部に対して前記搬
   送コンベアの搬送方向の下流位置で、かつ、前記
   搬送コンベアの上方に、前記搬送方向と直交する
   ように略垂直平面状に設けられるとともに、前記
   商品の形状に応じて変形され、かつ、該変形に応
   じて生じる復元力により、前記商品の上面に吹飛
   ばされた前記ラベルを商品に対して押圧する押圧
   手段を備えることを特徴とするラベル貼付装置。