JPH0439114A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

車両のサスペンション装置

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JPH0439114A
JPH0439114A JP14779590A JP14779590A JPH0439114A JP H0439114 A JPH0439114 A JP H0439114A JP 14779590 A JP14779590 A JP 14779590A JP 14779590 A JP14779590 A JP 14779590A JP H0439114 A JPH0439114 A JP H0439114A
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JP
Japan
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vehicle
vehicle height
pass filter
control
height displacement
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Pending
Application number
JP14779590A
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English (en)
Inventor
Shin Takehara
伸 竹原
Mineharu Shibata
柴田 峰東
Shigefumi Hirabayashi
繁文 平林
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、車両のサスペンション装置に関するものであ
り、さらに詳細には、サスペンション特性を所望のよう
にに変更することのできるアクティブサスペンション装
置に関するものである。
先行技術 従来、パッシブサスペンションと呼ばれているサスペン
ション装置は、油圧緩衝器とコイルバネなどのバネより
なるダンパユニットとから構成されており、油圧緩衝器
の減衰力を可変とすることによって、サスペンション特
性をある程度変更することはできるものの、その範囲は
小さく、実質上、パッシブサスペンション装置における
サスペンション特性は一律に設定されていた。
これに対して、近年、バネ上重量とバネ下重量との間に
、流体シリンダ装置を設け、この流体シリンダ装置に対
する作動流体の供給、排出量を制御することによって、
サスペンション特性を所望のように変更することができ
るアクティブサスペンションと呼ばれるサスペンション
装置が提案されている(たとえば、特公昭59−143
65号公報、特開昭63−130418号公報など。)
一般に、車両の振動には、バウンス、ピッチおよびロー
ルの3種類の振動があるが、かかるアクティブサスペン
ション装置は、各車輪毎に、流体シリンダ装置を備え、
これら車両の3種類の振動に対して、乗心地および走行
安定性が向上するように、各車輪の流体シリンダ装置へ
の作動流体の供給、排出量を、車両の運転状態に応じて
、設定制御された所定の制御ゲインで、各車輪の流量制
御弁の開度を制御することにより、制御するものであり
、かかるアクティブサスペンション装置としては、各車
輪の流体シリンダ装置の作動流体室と連通ずる作動流体
室とガス室とを備えたガスばねを備えるとともに、車両
の上下方向の変位を検出する車高変位検出手段と、車両
のバネ上の上下方向の加速度を検出する上下加速度検出
手段と、流体シリンダ装置内の作動流体の圧力を検出す
る圧力検出手段と、車高変位検出手段から出力される車
両の車高変位信号の高周波成分をカットする車高変位信
号ローパスフィルタと、車高変位信号ローパスフィルタ
の出力に基づき、車高を目標車高に制御するように作動
流体の供給量、排出量を算出する車高制御手段と、車高
変位信号ローパスフィルタの出力に基づき、車高変位速
度を抑制するように作動流体の供給量、排出量を算出す
る車高変位速度制御手段と、上下加速度検出手段から出
力される上下方向加速度信号の高周波成分をカットする
上下加速度信号ローパスフィルタと、上下加速度信号ロ
ーパスフィルタの出力に基づき、車両の上下振動を低減
するように作動流体の供給量、排出量を算出する上下振
動制御手段と、圧力検出手段から出力される圧力信号の
高周波成分をカットする圧力信号ローパスフィルタと、
圧力信号ローパスフィルタの出力に基づき、車両のねじ
れを抑制するように作動流体の供給量、排出量を算出す
るねじれ制御手段と、車両の運転状態に応じて、車高制
御手段、車高変位速度制御手段、上下振動制御手段およ
びねじれ制御手段における制御ゲインを設定する制御ゲ
イン設定手段とを備えたものが知られている。
このように、ガスばねを備えたアクティブサスペンショ
ン装置は、高性能のコンビコータを用いることなく、簡
易な構成でかつ経済的に、車両に加わる3Hzないし5
1(z以下の低周波の振動を打ち消すように構成された
ものである。
発明の解決しようとする問題点 かかるアクティブサスペンション装置に右いて、車高変
位信号ローパスフィルタ、上下加速度信号ローパスフィ
ルタおよヒ圧力信号ローパスフィルタが用いられている
のは、ノイズをカットし、ノイズによる発振現象が生ず
ることを防止するためであり、そのためには、カットオ
フ周波数を小さい値に設定することが望ましいが、カッ
トオフ周波数を小さく設定しすぎると、制御すべき周波
数領域で、位相遅れが発生し、所望の制御をおこなうこ
とができないという問題があり、従来は、上記各ローパ
スフィルタのカットオフ周波数を、ノイズのカットおよ
び位相遅れの防止という観点から、各ローパスフィルタ
のカットオフ周波数を一律に設定するのが一般であった
しかしながら、各制御手段により、各車輪の流体シリン
ダ装置に対する作動流体の供給量、排出量を算出するた
めに用いられる各検出信号の性質は同一ではなく、した
がって、上述のように、各ローパスフィルタのカットオ
フ周波数を一律に設定する場合には、車両に加わる振動
の周波数域により、ある検出手段の検出信号に基づき、
ある制御手段が算出した各車輪の流体シリンダ装置に対
する作動流体の供給量、排出量が不適切な値となり、他
の制御手段が、適切な作動流体の供給量、排出量を算出
しても、トータルの作動流体の供給量、排出量が適切な
値にならず、所望のように、サスペンション制御をなし
得ないという問題があった。たとえば、車高変位検出手
段により検出される車高変位信号は、車両の上下方向の
変位を示すものでるため、車両の振動が高周波になれば
なるほど、位相遅れが大きくなり、したがって、高周波
数域では、車高変位制御手段および車高速度制御手段に
より算出された各流体シリンダ装置に対する作動流体の
供給量、排出量は、信頼性に乏しい値となり、上下振動
制御手段およびねじれ制御手段により、適切な作動流体
の供給量、排出量が算出されても、トータルの作動流体
の供給量、排出量が適切な値にならない場合があり、他
方、低周波数域では、上下加速度信号は、アクティブサ
スペンション制御をおこなう上では、重要な意味を有せ
ず、むしろ、車高変位信号に基づき、作動流体の供給量
、排出量を算出することが、より適切なトータルの作動
流体の供給量、排出量を算出する上で、重要であり、し
たがって、従来のように、−律に、各ローパスフィルタ
のカットオフ周波数を設定するときには、車両振動の周
波数により、各制御手段間で、望ましくない干渉が生じ
て、アクティブサスペンション制御を、所望のように、
おこなうことができないという問題があった。
発明の目的 本発明は、各車輪に対し、車両のバネ上重量とハネ下重
量との間に、それぞれ、流体シリンダ装置と、該流体シ
リンダ装置の作動流体室と連通ずる作動流体室とガス室
とを備えたガスばねを有するともに、車両の上下方向の
変位を検出する車高変位検出手段と、車両のバネ上の上
下方向の加速度を検出する上下加速度検出手段と、前記
流体シリンダ装置内の作動流体の圧力を検出する圧力検
出手段と、前記車高変位検出手段から出力される車両の
車高変位信号の高周波成分をカットする車高変位信号ロ
ーパスフィルタと、該車高変位信号ローパスフィルタの
出力に基づき、車高を目標車高に制御するように作動流
体の供給量、排出量を算出する車高制御手段と、前記車
高変位信号□ローパスフィルタの出力に基づき、車高変
位速度を抑制するように作動流体の供給量、排出量を算
出する車高変位速度制御手段と、前記上下加速度検出手
段から出力される上下方向加速度信号の高周波成分をカ
ットする上下加速度信号ローパスフィルタと、該上下加
速度信号ローパスフィルタの出力に基づき、車両の上下
振動を低減するように作動流体の供給量、排出量を算出
する上下振動制御手段と、前記μ力検出手段から出力さ
れる圧力信号の高周波成分をカットする圧力信号ローパ
スフィルタと、該圧力信号ローパスフィルタの出力に基
づき、車両のねじれを抑制するように作動流体の供給量
、排出量を算出するねじれ制御手段と、車両の運転状態
に応じて、前記車高制御手段、前記車高変位速度制御手
段、前記上下振動制御手段および前記ねじれ制御手段に
おける制御ゲインを設定する制御ゲイン設定手段とを備
え、車両の変位を打ち消すように、前記流体シリンダ装
置への作動流体の供給量、排出量を制御することにより
、サスペンション特性が変更可能な車両のアクティブサ
スペンション装置において、各制御手段間の制御の干渉
を防止して、所望のように、アクティブサスペンション
制御をおこなうことのできる車両のサスペンション装置
を提供することを目的とするものである。
発明の構成 本発明のかかる目的は、前記車高変位信号ローパスフィ
ルタのカットオフ周波数を、前記上下加速度信号ローパ
スフィルタのカットオフ周波数より小さく設定すること
によって達成される。
本発明の好ましい実施態様によれば、さらに、前記車高
変位信号ローパスフィルタのカットオフ周波数が、前記
圧力信号ローパスフィルタのカットオフ周波数より小さ
く設定されている。
発明の作用 本発明によれば、車高変位信号ローパスフィルタのカッ
トオフ周波数が、上下加速度信号ローパスフィルタのカ
ットオフ周波数より小さく設定されているので、車高変
位検出信号の位相遅れが大きくなる高周波数域では、車
高変位制御手段および車高変位速度制御手段によらず、
専ら、上下加速度信号に基づき、上下振動制御手段によ
り、各流体シリンダ装置に対する作動流体の供給量、排
出量が算出され、車高変位制御手段および車高変位速度
制御手段が、上下振動制御手段に対して、望ましくない
干渉をすることがないから、高性能のコンピュータを要
することなく、簡易な構成でかつ経済的に、所望のよう
に、アクティブサスペンション制御をおこなうことが可
能になる。
本発明の好ましい実施態様によれば、さらに、車高変位
信号ローパスフィルタのカットオフ周波数が、圧力信号
ローパスフィルタのカットオフ周波数より小さく設定さ
れているから、車高変位検出信号の位相遅れが大きくな
る高周波数域では、専ら、上下振動制御手段およびねじ
れ制御手段により、各流体シリンダ装置に対する作動流
体の供給量、排出量が算出され、車高変位制御手段およ
び車高変位速度制御手段が望ましくない干渉をすること
が防止されるから、高性能のコンピュータを要すること
なく、簡易な構成でかつ経済的に、所望のように、アク
ティブサスペンション制御を右こなうことが可能になる
実施例 以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例につき、詳
細に説明を加える。
第1図は、本発明の実施例にかかる車両のサスペンショ
ン装置を含む車両の全体概略図である。
第1図にふいては、車体lの左側のみが図示されている
が、車体1の右側も同様に構成されている。第1図にお
いて、車体1と左前輪2PLとの間および車体1と左後
輪2RLとの間には、それぞれ、流体シリンダ装置3.
3が設けられている。各流体シリンダ装置3内には、シ
リンダ本体3a内に嵌挿したピストン3bにより、液圧
室3cが形成されている。各流体シリンダ3のピストン
3bに連結されたピストンロッド3dの上端部は、車体
1に連結され、また、各シリンダ本体3aは、左前輪2
PLまたは左後輪2RLに連結されている。
各流体シリンダ装置3の液圧室3cは、連通路4により
、ガスばね5と連通しており、各ガスばね5は、ダイア
フラム5eにより、ガス室5fと液圧室5gとに分割さ
れ、液圧室5gは、連通路4、流体シリンダ装置3のピ
ストン3bにより、流体シリンダ装W7t3の液圧室3
c、:!:連通している。
油圧ポンプ8と、各流体シリンダ装置3とを流体を供給
可能に接続している流体通路1oには、流体シリンダ装
置3に供給される流体の流量および流体シリンダ装置3
から排出される流体の流量を制御する比例流量制御弁9
.9が、それぞれ、設けられている。
油圧ポンプ8には、流体の吐出圧を検出する吐出圧計1
2が設けられ、また、各流体シリンダ装置3の液圧室3
C内の液圧を検出する液圧センサ13.13が設けられ
ている。
さらに、各流体シリンダ装置3のシリンダストローク量
を検出して、各車輪2FL、2RLに対する車体の上下
方向の変位、すなわち、車高変位を検出する車高変位セ
ンサ14.14が設けられるとともに、車両の上下方向
の加速度、すなわち、車輪2PL、 2RLのばね上の
上下方向の加速度を検出する上下加速度センサ15.1
5.15が、車両の略水平面上で、左右の前輪2FL、
2FRの上方に各々1つづづおよび左右の後輪の車体幅
方向の中央部に1つ、合計3つ設けられ、また、車体1
の重心部には、車両の横方向に加わる加速度を検出する
横加速度センサ16が設けられ、さらに、舵角センサ1
8および車速センサ19が、それぞれ、設けられている
このように設けられた吐出圧計12、液圧センサ13.
13、車高変位センサ14.14、上下加速度センサ1
5.15.15、横加速度センサ16、舵角センサ18
および車速センサ19の検出信号は、内部にCPUなど
を有するコントロールユニッ)17に入力され、コント
ロールユニット17は、これらの検出信号に基づき、所
定のプログラムにしたがって演算をおこない、比例流量
制御弁9.9を制御して、所望のように、サスペンショ
ン特性を可変制御するように構成されている。
第2図は、油圧ポンプ8より流体シリンダ装置3.3.
3.3へ流体を供給し、あるいは、これらより流体を排
出する油圧回路の回路図である。
第2TI!Jにおいて、油圧ポンプ8は、駆動源2゜に
よって駆動されるパワーステアリング装置用の油圧ポン
プ21と並列に接続配置され、油圧ポンプ21より流体
を流体シリンダ装置3.3.3.3へ吐出する吐出管8
aには、アキュームレータ22が連通接続され、吐出管
8aは、アキュームレータ22の接続部分の下流側にお
いて、前輪側配管23Fおよび後輪側配管23Rに分岐
している。前輪側配管23Fは、後輪側配管23Rとの
分岐部の下流側で、左前輪側配管23Fしおよび右前輪
側配管23FRに分岐し、左前輪側配管23FLおよび
右前輪側配管23PRは、それぞれ、左前輪用の流体シ
リンダ装置3FLおよび右前輪用の流体シリンダ装置3
FRの液圧室3c、3cに連通している。同様に、後輪
側配管23Rは、分岐部の下流側で、左後輪側配管23
RLおよび右後輪側配管23RRに分岐し、左後輪側配
管23RLおよび右後輪側配管23RRは、それぞれ、
左後輪用の流体シリンダ装置3RLおよび右後輪用の流
体シリンダ装置3RRの液圧室3c、3cに連通してい
る。
これらの流体シリンダ装置3FL、3FR,3RL、3
RRには、それぞれ、ガスばね5FL、 5FR,5R
Lおよび5RRが接続されており、各ガスばね5FL。
5FR,5RLおよび5RRは、4つのガスばねユニッ
ト5a、5b、5c、5dより構成され、これらのガス
ばねユニット5a、5b、5c、5dは、それぞれ、対
応する流体シリンダ装置3FL、3FR。
3RLおよび3RRの液圧室3c、3c、3c、3cに
連通する連通路4に、分岐連通路4a、4b。
4c、4dにより接続されている。また、各ガスばね5
FL、 5FR15RL、5RRの分岐連通路4a。
4b、4cおよび4dには、それぞれ、オリフィス25
a、25b、25c、25dが設けられており、これら
オリフィス25a、25b、25c125dの減衰作用
及びガスばね5FL、5FR15RL、5RR(7)、
’7’ス室5rに封入されたガスの緩衝作用によって、
車両に加わる高周波の振動の低減が図られている。
各ガスばね5FL、5FR15RL、 5RRを構成す
るガスばねユニット5a、5b、5c、5dのうち各流
体シリンダ装置3FL、 3FR,3RLおよび3RR
の液圧室3C13c、3c、3cに最も近い位置に設け
られた第1のガスばねユニッ)5aとこれに隣接する第
2のガスばねユニー/ ト5 bとの間の連通路4には
、連通路4を開く開位置とこの通路面積を絞る閉位置と
をとることにより、連通路40通路面積を調整し、ガス
ばね5FL、 5FR,5RL。
5RRの減衰力を2段階に切り換える切換えバルブ26
が設けられている。第2図には、切換えバルブ26が開
位置に位置している状態が図示されている。
油圧ポンプ8の吐出管8aのアキュームレータ22の接
続部上流側近傍には、アンロードリリーフ弁28が接続
されており、アンロードリリーフ弁28は、吐出圧計1
2で測定された油吐出圧が所定の上限値、たとえば、1
60 kgf/cd以上のときには、開位置に切換えら
れ、油圧ポンプ8から吐出された油をリザーブタンク2
9に直接戻し、他方、所定の下限値、たとえば、120
 kgf/cfft以下のときには、閉位置に切り換え
られ、油をアキュームレータ22に供給して、アキュー
ムレータ22の油圧の蓄圧値が所定の値に保持するよう
に制御される。このようにして、各流体シリンダ装置3
への油の供給は、所定の蓄圧値に保持されたアキューム
レータ22の蓄油によっておこなわれる。第2図には、
アンロードリリーフ弁28が閉位置に位置している状態
が図示されている。
ここに、左前輪、右前輪、左後輪および右後輪の油圧回
路は同様に構成されているので、以下、左前輪側の油圧
回路のみにつき、説明を加え、その他については、これ
を省略する。
比例流量制御弁9は、三方弁よりなり、全ポートを閉じ
る閉鎖位置と、左前輪側配管23FLを油圧供給側に開
く供給位置と、左前輪側配管23FLの流体シリンダ装
置3をリターン配管32に連通ずる排出位置との三位置
をとることができるようになっている。第2図には、比
例流量制御弁9が閉鎖位置に位置した状態が示されてい
る。また、比例流量制御弁9は、圧力補償弁9a、9a
を備えており、この圧力補償弁9.a、9aにより、比
例流量制御弁9が、供給位置または排出位置にあるとき
、流体シリンダ装置3の液圧室3c内の液圧が所定値に
保たれるようになっている。
比例流量制御弁9の流体シリンダ装置3側には、左前輪
側配管23PLを開閉可能なパイロット圧応動型の開閉
弁33が設けられている。この開閉弁33は、比例流量
制御弁9の油圧ポンプ8側の左前輪側配管23FLの液
圧を導く電磁弁34の開時に、電磁弁34の液圧がパイ
ロット圧として導入され、このパイロット圧が所定値以
上のときに、開閉弁33は、左前輪側配管23PLを開
き、比例流量制御弁9による流体シリンダ装置3への流
体の流量制御を可能としている。
さらに、流体シリンダ装置3の液圧室3c内の液圧が異
常上昇したときに開いて、液圧室3c内の流体をリター
ン配管32に戻すリリーフ弁35、アキュームレータ2
2接続部の下流側近傍の油圧ポンプ8の吐出管8aに接
続され、イグニッションオフ時に開いて、アキュームレ
ータ22内に蓄えられた油をリザーブタンク29に戻し
、アキニームレータ22内の高圧状態を解除するイグニ
ッションキ一連動弁36、油圧ポンプ8の油吐出圧が異
常に上昇したときに、油圧ポンプ8内の油をリザーブタ
ンク29に戻して、油圧ポンプ8の油吐出圧を降下させ
る油圧ポンプリリーフ弁37ふよびリターン配管32に
接続され、流体シリンダ装置3からの流体排出時に、蓄
圧作用をおこなうリターンアキュムレータ38.38が
、それぞれ設けられている。
第3A図および第3B図は、コントロールユニット17
内に設けられた流体制御量算出装置のブロックダイアグ
ラムである。
第3A図及び第3C図において、本実施例にかかるコン
トロールユニット17内に設けられた流体制御量算出装
置100は、各車輪の車高センサ14.14.14およ
び14の車高変位信号XFR。
XFL% X11% XRLに基づいて、車高を目標車
高に制御する制御系Aと、車高変位信号xF1、X、L
X1li、XRLを微分して得られる車高変位速度信号
Y p l 、、Y P t % Y m iおよびY
RLに基づいて、車高変位速度を抑制する制御系Bと、
3個の上下加速度センサ15.15及び15の上下加速
度信号GFI、cptおよびG、に基づいて、車両の上
下振動の低減を図る制御系Cと、各車輪の液圧センサ1
3.13.13.13の圧力信号P□、PFL、P□、
PILに基づいて、車体のねじれを演算し、これを抑制
する制御系りより構成されている。
制御系へには、各車輪の車高センサ14.14.14.
14により検出された車高変位信号XFI、XFL、X
□、XILのノイズをカットするため、高周波成分をカ
ットするローパスフィルタ40a、40b、40C,4
0dが設けられ、ローパスフィルタ40a、’40bに
より、高周波成分がカットされた左右の前輪2PL、2
PRの車高センサ14.14の出力X□、XFLを加算
するとともに、ローパスフィルタ40C,40dによっ
て、高周波成分がカットされた左右の後輪2RL、 2
RRの車高センサ14.14の出力X□、XIILを加
算して、車両のバウンス成分を演算するバウンス成分演
算部41、左右の前輪2FL、 2FRの車高センサ1
4.14の出力X、、、X、Lの加算値から、左右の後
輪2RL、2RR(11)車高センサ14.14の出力
X、、。
XILの加算値を減算して、車両のピッチ成分を演算す
るピッチ成分演算部42、左右の前輪2FL、2PRの
車高センサ14.14の出力XFRSXFLの差分X□
−XFLと、左右の後輪2RL、2RRの車高センサ1
4.14の出力Xit、 X+u(D差分X1l−XR
Lとを加算して、車両のロール成分を演算するロール成
分演算部43を備えている。
また、制御系Aは、バウンス成分演算部41で演算され
た車両のバウンス成分および目標平均車高Toが入力さ
れ、ゲインKBIに基づいて、バウンス制御における各
車輪の流体シリンダ装置3への流体供給量を演算するバ
ウンス制御部44、ピッチ成分演算部42で演算された
車両のピッチ成分が入力され、ゲインKPIに基づいて
、ピッチ制御における各車輪の流体シリンダ装置3への
流体供給量を演算するピッチ制御部45およびロール成
分演算部43で演算されたロール成分および目標ロール
変位量T8が人力され、ゲインに+tFl、K11ll
 に基づいて、目標ロール変位量T、に対応する車高に
なるように、ロール制御における各車輪の流体シリンダ
装置3への流体供給量を演算するロール制御部46を備
えている。
こうして、バウンス制御部44、ピッチ制御部45およ
びロール制御部46で演算された各制御量は、各車輪毎
に、その正負が反転され、すなわち、車高センサ14.
14.14.14で検出さnり車高変位4N号Xvt、
 XFL、 XRRXXILとは、その正負が反対にな
るように反転され、その後、各車輪に対するバウンス、
ピッチおよびロールの各制御量が、それぞれ加算されて
、制御系Aにおける各車輪の比例流量制御弁9への制御
流量信号Q□l 、QFLI 、Qlllll 、Q4
Llが得られる。
ここに、各ローパスフィルタ40a、40b。
40C140dとバウンス演算部41、ピッチ演算部4
2およびロール演算部43との間には、不感帯器47a
、47b、47c、47dが設けられており、車高セン
サ14.14.14.14から、ローパスフィルタ40
a、40b、40c。
40dを経て入力された車高変位信号XPI、XFL、
Xll、χ1が、あらかじめ設定された不感帯X1ls
X□、X□、XHを越えた場合にのみ、これらの車高変
位信号X F l、XFLSXlls XILを、バウ
ンス演算部41、ピッチ演算部42およびロール演算部
43に出力するようになっている。
制御系Bは、車高センサ14.14.14および14か
ら入力され、ローパスフィルタ40a。
110b、40C140dにより、高周波成分がカット
された車高変位信号XFR% XFL、XIRSXRL
を微分し、次式にしたがって、車高変位速度信号Y、R
,Y、、、Lit、YiLを演算する微分器50a、5
0b、50C150dを有している。
Y= (X、、−X、、) /T ここに、X、、は時刻tの車高変位量、Xn−1は時刻
t−1の車高変位量、Tはサンプリング時間である。
さらに、制御系Bは、左右の前輪2PL、2FR側の車
高変位速度信号Y、L、Y、、の加・算値から、左右の
後輪2RL、2RR側の車高変位速度信号YIL、Y、
の加算値を減算して、車両のピッチ成分を演算するピッ
チ成分演算部51、および、左右の前輪2PL、2PR
側の車高変位速度信号Y、L、 Y、、の差分YPR−
YPLと、左右の後輪2RL、211R側の車高変位速
度信号YllL、Y■の差分Yll−YILとを加算し
て、車両のロール成分を演算するロール成分演算部52
とを備えている。
こうして、ピッチ成分演算部51で演算算出されたピッ
チ成分は、ピッチ制御部53に入力されて、ゲインKP
2に基づいて、ピッチ制御における各比例流量制御弁9
への流量制御量が演算され、また、ロール成分演算部5
2で演算算出されたロール成分は、ロール制御部54に
人力され、ゲインKIIF2 、K□2に基づいて、目
標ロール変位量T、に対応する車高になるように、ロー
ル制御における各比例流量制御弁9への流量制御量が演
算される。
ピッチ制御部53およびロール制御部54で演算された
各制御量は、更に、各車輪毎に、その正負が反転され、
すなわち、微分器50a、50b150C150dによ
り演算された車高変位速度信号Y□、YFL、Y□、Y
mtとは、その正負が反対になるように反転され、その
後、各車輪に対するピッチおよびロールの各制御量が、
それぞれ加算され、制御系Bにおける各車輪の比例流量
制御弁9への流量信号Q□2 、QFL2 、QII1
2 、QIIL□が得られる。
制i 系Cは、ローパスフィルタ及びバイパスフィルタ
から構成されたバントパスフィルタ60a160b、6
0cにより、高周波成分および低周波成分がカットされ
た上下加速度センサ15.15.15が検出した上下加
速度検出信号G F l % G p L %Giを加
算して、車両のバウンス成分を演算するバウンス成分演
算部61と、左右の前輪2FR,2FLの上方に取付け
られた上下加速度センサ15.15の出力の1/2の和
(G□+GFL)/2から、左右の後輪の車幅方向中央
部に設けられた上下加速度センサ15の出力G、を減算
して、車両のピッチ成分を演算するピッチ成分演算部6
2と、右前輪側の上下加速度センサ15の出力GFIか
ら左前輪側の上下加速度センサ15の出力GFLを減算
して、車両のロール成分を演算するロール成分演算部6
3と、バウンス成分演算部61によって演算されたバウ
ンス成分の演算値が入力され、ゲインKB3に基づいて
、バウンス制御における各比例流量制御弁9への流体の
制御量を演算するバウンス制御部64と、ピッチ成分演
算部62により演算されたピッチ成分の演算値が人力さ
れ、ゲインKP3に基づいて、ピッチ制御における比例
流量制御弁9への流体の制御量を演算するピッチ制御部
65、および、ロール成分演算部63によって演算され
たピッチ成分の演算値が入力され、ゲインKRFI 、
KR13に基づいて、ピッチ制御における比例流量制御
弁9への流体の制御量を演算するロール制御部66によ
り構成されている。
このようにして、バウンス制御部64、ピッチ制御部6
5およびロール制御部66により演算算出された制御量
は、各車輪毎に、その正負が反転され、その後、各車輪
に対するバウンス、ピッチおよびロールの各制御量が加
算され、制御系Cより出力される各比例制御弁9への流
量信号QPI13、QFL3、QIR5およびQIL3
が得られる。
なお、高周波成分をカットするローパスフィルタ60a
、60b、60cと、バウンス成分演算部61、ピッチ
成分演算部62及びロール成分演算部63との間には、
それぞれ、不感帯器67a167b、67cが設けられ
ており、上下加速度センサ15a、15b、15cから
、ローパスフィルタ60a、60b、60c、60dを
経て、入力される上下加速度信号CP1% GFL% 
GRが、あらかじめ設定された不感帯Xc 、Xc 、
Xcを越えたときにのみ、これらの上下加速度信号G 
p l %GFLSGlをバウンス成分演算部61、ピ
ッチ成分演算部62およびロール成分演算部63に出力
するようになっている。
制御系りは、左右の前輪2FL、2FRの流体シリンダ
装置3の液圧センサ13.13により検出された液圧検
出信号P FL% P Flが入力され、その高周波成
分が、ローパスフィルタ70a、70bによって、カッ
トされた後、左右の前輪2FR,2PLの流体シリンダ
装置3の液圧室3C13Cの液圧の差PFI  PPL
と、これらの加算値P□十PFLとの比Pr = (、
Ppm  Ppt) / (PFl+PFL)を演算し
、演算された液圧比P、が、しきい値液圧比ω、に対し
て、−ω、 <Pr <ω、である場合には、演算され
た液圧比P、をそのまま出力し、他方、Pr<−ω、ま
たはPr>ω、である場合には、しきい値液圧比−ω、
またはω、を出力する前輪側液圧比演算部7.1a、お
よび、同様に、左右の前輪2RL、2RRの流体シリン
ダ装置3の液圧センサ13.13により検出された液圧
検出信号PRL、P□が入力され、その高周波成分が、
o −パスフィルタ7Qc、70dによって、カットさ
れた後、左右の前輪2PR12PLの流体シリンダ装置
3の液圧室3C13Cの液圧の差PR1PIILと、こ
れらの加算値P□十PRLとの比P、= (P□PIL
) / (P□十PILL)を演算する後輪側液圧比演
算部71bとを有し、後輪側の液圧の比P1をゲインω
、に基づいて、所定倍した後、これを前輪側の液圧の比
P、から減算するウォープ制御部71を備え、ウォーブ
制御部71の出力をゲインω、を用いて、所定倍し、そ
の後、前輪側では、ゲインω。を用いて、所定倍し、さ
らに、各車輪に対する流体の供給制御量が、左右の車輪
間で正負反対になるように、一方を反転させ、制御系り
における各比例流量制御弁9への流量信号Q、l、、Q
121、Q□4、QIL、が得られる。
以上のようにして得られた各制御系A、 B、 Cおよ
びDにおける各比例流量制御弁9への流量信号は、各車
輪毎に加算され、さらに、左右の前輪2PL、 2PR
については、ゲインAPが乗ぜられ、各比例流量制御弁
9へのトータル流量信号QFI、QF5、Q■、QIL
が得られる。
第1表は、コントロールユニット17に記憶されている
前記各制御系A、BSCおよびDにおいて用いられる制
御ゲインの基準マツプの一例を示すものであり、運転状
態に応じて、7つのモードが設定されている。
第1表において、モード1は、エンジンの停止後60秒
の間における各制御ゲインの値、モード2は、イグニッ
ションスイッチがオンされてはいるが、車両は停止され
、車速がゼロの状態における各制御ゲインの値、モード
3は、車速が、40km/h以下における各制御ゲイン
の値を、それぞれ示シ、モード4は、図示しないロール
モード選択スイッチにより、逆ロールモードが選択され
たときに、車速か、30km/hを越え、60km/h
以下で、かつ、車両の横方向加速度GLが0.3以下の
低速緩旋回運転状態において、選択される制御ゲインの
値を示し、車速及び車両の横方向加速度Gt、が、かか
る範囲外にあるときは、逆ロールモードが選択されてい
ても、自動的に、モード3.5または6に切り換えられ
るようになっており、また、モード5は、車速か、40
km/hを越え、80km/h以下で、かつ、車両の横
方向加速度GLが0.2以下の中速緩旋回運転状態にお
ける各制御ゲインの値、モード6は、40km/hを越
え、80km/h以下で、かつ、車両の横方向加速度G
Lが0.2を越えた中速中高旋回運転状態における各制
御ゲインの値、モード7は、車速か、80km/hを越
えた高速運転状態における各制御ゲインの値を、それぞ
れ、示している。
第1表において、QKAXは、各車輪の比例流量制御弁
9に供給される最大流量制御量を示しており、PXAX
は、流体シリンダ装置3の液圧室3c内の最大圧力を示
し、流体シリンダ装置3の液圧室3cから、流体がアキ
ュームレータ22に逆流することがないように設定され
、また、PうINは、流体シリンダ装置3の液圧室3c
内の最小圧力を示し、流体シリンダ装置3の液圧室3c
内の圧力が過度に低下し、ガスばね5が伸びきって、破
損することがないように設定されている。
第1表において、モード4を除き、モード番号が大きく
なるほど、走行安定性を重視したサスペンション制御が
なされるように、各制御ゲインが設定されている。
第3A図および第3B図に示される流体制御量算出装置
においては、制御系Aにおけるローパスフィルタ40a
、40b、40c、40d、制御系りにおけるローパス
フィルタ70a、70b。
70c、70dおよび制御系Cにおけるバンドパスフィ
ルタ60a、60b、60cの構成するローパスフィル
タは、1/(1+τ。s)なるフィルタ定数を有してお
り、第4図(a)、ら)に示されるような特性曲線を有
している。ここに、τ。は時定数で、τ。=1/2πf
c、fCはカットオフ周波数、Sはラプラス変換子であ
る。
第4図(a)に示されるように、各ローパスフィルタの
ゲインは、低周波数域においては、Odeであるが、カ
ットオフ周波数f0によって定まる所定周波数から、次
第に低下して、カットオフ周波数fcにおいて、−3d
Bとなる。また、第4図(b)に示されるように、位相
遅れもまた、低周波数域においては、0あるが、カット
オフ周波数fcによって定まる所定周波数から、次第に
低下して、カットオフ周波数feにおいて、−π/4と
なる。
すなわち、各ローパスフィルタからの出力信号は、カッ
トオフ周波数fc によって定まる所定周波数までは、
大きな値で、しかも、位相遅れがないが、所定周波数を
越えると、次第に、その値が小さくなるとともに、位相
遅れが大きくなる。
したがって、各ローパスフィルタのカットオフ周波数を
適当に選択することにより、所定の周波数域の信号が、
各ローパスフィルタから出力されるように設定すること
が可能になる。
本実施例においては、制御系へに設けられ0、車高検出
信号XFR% XFL、X1lll、 XRLノ高周波
成分をカットするローパスフィルタ40a、40b、4
0C140dのカットオフ周波数fc は、30Hzに
設定され、制御系Cに設けられたバンドパスフィルタ6
0a、60b、60cを構成し、上下加速度信号G□、
GFLおよびG、の高周波成分をカットするローパスフ
ィルタのカットオフ周波数feは、60H2に設定され
、さらに、制御系りに設けられ、圧力信号P□、P P
L% P 111% P RLの高周波成分をカットす
るローパスフィルタ70a170b、70c、70dの
カットオフ周波数fCは、60H2に設定されており、
その結果、ローパスフィルタ40a、4−Ob、40C
,40d、バンドパスフィルタ60a、60b、60c
及びローパスフィルタ70a、7’Ob、70c、70
dの出力信号レベルは、第5図(a)、ら〕、(C)の
ようになる。
第5図(a)に示されるよう1ご、ローパスフィルタ4
0a、40b、40c、40dからの出力信号のレベル
は、0.5Hz以下の低周波数域において大きく、0.
5Hzを越えると急速に低下する。これは、カットオフ
周波数fcが、30Hzに設定された結果、第4図(a
)に示されるゲインがOdBから低下する周波数域が、
Q、5Hzを越えた周波数域になるためである。したが
って、第4図ら)に示されるように、位相遅れが生ずる
周波数域もまた、0.5Hzを越えた周波数域になり、
位相遅れが生ずる周波数域の車高変位信号は、その信号
レベルが小さいため、制御系Aおよび已により得られる
流量信号QFII 、QFLI % Qllit 、Q
ILIおよびQF12、GFL2 、Q112 、QR
L2 は、位相遅れの影響が最小限に抑えられた値とな
る。
また、第5図(b)に示されるように、バンドパスフィ
ルタ60a、60b、60cからの出力信号のレベルは
、0.5Hz以上で、かつ、31(z以下の中周波数域
において大きく、3Hzを越えると急速に低下する。こ
れは、カットオフ周波数fcが、60Hzに設定された
結果、第4図(a)に示されるゲインがOdBから低下
する周波数域が、3Hzを越えた周波数域になるためで
ある。したがって、第4図(b)に示されるように、位
相遅れが生ずる周波数域もまた、3Hzを越えた周波数
域になる。なお、バンドパスフィルタ60a、60b、
60cは、さらに、バイパスフィルタをも含んでおり、
このバイパスフィルタは、ゲインがOdeから低下する
周波数域が、0.5Hz以下になり、かつ、位相遅れが
生ずる周波数域が、0.5Hz以下になるように、カッ
トオフ周波数f。が設定されているため、バンドパスフ
ィルタ60a、60b、60cからの出力信号のレベル
は、0.5Hzより小さくなると、急速に低下し、かつ
、位相遅れも、Q、5Hzより小さい周波数域で生ずる
ようになっている。したがって、位相遅れが生ずる0、
5Hz未満の周波数域および3Hzを越えた周波数域の
上下加速度信号の信号レベルは小さいため、制御系Cに
より得られる流量信号Q□5、Q、L、、QIIR3お
よびQIL3は、位相遅れの影響が最小限に抑えられた
値となる。
さらに、第5図(C)に示されるように、ローパスフィ
ルタ70a、70b、70c、70dからの出力信号の
レベルは、3Hz以下の低中周波数域において大きく、
3Hzを越えると、急速に低下する。
これは、カットオフ周波数f。が、60)12に設定さ
れた結果、第4図(a)に示されるゲインがOdBから
低下する周波数域が、3Hzを越えた周波数域になるた
めである。したがって、第4図(b)に示されるように
、位相遅れが生ずる周波数域もまた、3Hzを越えた周
波数域になり、位相遅れが生ずる周波数域の車高変位信
号は、その信号レベルが小さいため、制御系りにより得
られる流量信号QF14、Ql、4、Q、1、QIL4
は、位相遅れの影響が最小限に抑えられた値となる。
以上、本実施例によれば、車両に加わる振動の周波数が
高くなると、位相遅れを生ずる車高変位信号に基づき、
流量信号Q□l 、QFLI 、QRII、QILl 
およびQFR2、QFL2、Q□2、QIL2を算出す
る制御系Aおよび已においては、位相遅れのない0.5
Hz以下の低周波数の信号の信号レベルが、0.5H2
を越えた周波数の信号のレベルよりはるかに大きくなる
ように、ローパスフィルタ40a140b、40c、4
0dのカットオフ周波数fcを、30H2に設定し、他
方、0.5H2を越えた周波数域では、その周波数域で
、位相遅れの問題が生じない上下加速度信号および圧力
信号に基づいて、流量信号QPR3、Q、L3、QRI
I3、QILl3およびQ、14、QFLI、QRR4
、QRL、を算出しているため、Q、5Hzを越えた周
波数域において、制御系AおよびBが、不適切な流量信
号QFI11、QFLllQRIll、QIILlおよ
びQF12、QpL2、Q□2、QILl2を算出する
ことがなく、その結果ミ制御系CおよびDによって算出
さ゛れた適切な流量信号Q、口、Q、L3、Qlil、
Q証5.およびQF14、QFLI、QR14、QIL
l4 にしたがって、トータル流量信号Q□、QFLl
QIIRlQIILが決定されるから、0.5H2を越
えた中周波数域で、不適切な流量信号QFII 、QF
L1% Qll1% QILIおよびQ□2、QFL2
、QRII2、QIL2を算出するおそれのある制御系
AおよびBが、制御系C及びDにより適切な流量信号Q
Fl8、Q、L5、QIILl3、Q、i、およびQF
LI4 、QFLI 、Ql14 、Q4L4が算出さ
れたにもかかわらず、トータル流量信号QF3、QFL
lQRR,、QRLに悪影響を与えることを効果的に防
止することが可能になる。
さらには、制御系Cにおいては、バンドパスフィルタ6
0a、60b、60cを設け、上下加速度信号の低周波
成分もまた、カットし、上下加速度信号に基づく制御が
必ずしも必要でない0.5Hz以下の低周波数域におい
ては、バンドパスフィルタ60a、60b、60cから
出力される信号のレベルが低くなるように設定されてい
るから、車高変位信号の位相遅れのない0.5Hz以下
の低周波数域においては、制御系AならびにBおよび制
御系りにより、車高変位信号および圧力信号に基づき、
トータル流量信号QpH1QFL1QllI11QII
Lが決定され、制御系Cにより、トータル流量信号Q□
、Q、L、Q、、、QILに悪影響が与えられることを
効果的に防止することができる。
本発明は、以上の実施例に限定されることなく特許請求
の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能で
あり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである
ことはいうまでもない。
たとえば、前記実施例においては、フィルタ定数が、1
/(1+roS)のローパスフィルタを用いているが、
その他のフィルタ定数を有するローパスフィルタを用い
ることもでき、その場合には、カットオフ周波数fcの
値を、前記実施例の値とは異なる値に設定することが必
要であることはいうまでもない。
さらに、前記実施例においては、制御系Cには、バンド
パスフィルタ60a、60b、60Cを設けているが、
これらに代えて、カットオフ周波数fcが、60Hzに
設定されたローパスフィルタを用いてもよい。
また、本発明において、各手段は、必ずしも物理的手段
を意味するものではなく、各手段の機能が、ソフトウェ
アによって実現される場合も、本発明は包含し、2以上
の手段の機能が、1つの物理的手段により実現される場
合も、また、1つの手段の機能が、2以上の物理的手段
により実現される場合も、本発明は包含する。
発明の効果 本発明によれば、高性能のコンピュータを用いることを
要せず、簡易な構成で、経済的に、所望のように、アク
ティブサスペンション制御をおこなうことができる車両
のサスペンション装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例にかかる車両のサスペンショ
ン装置を含む車両の全体概略図である。 第2図は、油圧ポンプより流体シリンダ装置へ流体を供
給し、或いは、これらより流体を排出する油圧回路の回
路図である。第3A図及び第3B図は、コントロールユ
ニット内に設けられた流体供給量算出装置のブロックダ
イアグラムである。第4図(a)および(b)は、ロー
パスフィルタの特性曲線を示すグラフである。第5図(
a)、(b)および(C)は、それぞれ、は、制御系Δ
および制御系Bのローパスフィルタ、制御系cのバンド
パスフィルタおよび制御系りのローパスフィルタの出力
信号の信号レベルを示すグラフである。 1・・・車体、 2PL・・・左前輪、     2PR・・・左後輪、
2RL・・・右前輪、     2RR・・・右前輪、
3・・・流体シリンダ装置、 3FL・・・左前輪用の流体シリンダ装置、3FR・・
・右前輪用の流体シリンダ装置、3RL・・・左後輪用
の流体シリンダ装置、3RR・・・右後輪用の流体シリ
ンダ装置、3a・・・シリンダ本体、  3b・・・ピ
ストン、3C・・・液圧室、 3d・・・ピストンロンド、 4・・・連通路、 4a、4b、4c、4d−分岐連通路、5・・・ガスば
ね、 5FL・・・左前輪用ガスばね、 5FR・・・右前輪用ガスばね、 5RL・・・左後輪用ガスばね、 5RR・・・右後輪用ガスばね、 5a、5b、5c、5d−・・ガスばねユニット、5e
・・・ダイアフラム、 5f・・・ガスばねのガス室、 5g・・・ガスばねの液圧室、 8・・・油圧ポンプ、    8a・・・吐出管、9・
・・比例流量制御弁、 9a・・・圧力補償弁、 10・・・流体通路、   12・・・吐出圧針、13
・・・液圧センサ、   14・・・車高変位センサ、
15・・・上下加速度センサ、 16・・・横加速度センサ、 17・・・コントロールユニット、 18・・・舵角センサ、   19・・・車速センサ、
20・・・駆動源、 21・・・パワーステアリング装置用油圧ポンプ、22
・・・アキュームレータ、 23F・・・前輪側配管、 23R・・・後輪側配管、
23FL・・・左前輪側配管、 23FR・・・右前輪側配管、 23RL・・・左後輪側配管、 23RR・・・右後輪側配管、 25a、25b、25c、25 d ・・・オリフィス
、26・・・切換えバルブ、 28・・・アンロードリリーフ弁、 29・・・リザーブタンク、 33・・・開閉弁、     34・・・電磁弁、35
・・・リリーフ弁、 36・・・イグニッションキ一連動弁、37・・・油圧
ポンプリリーフ弁、 38・・・リターンアキュムレータ、 40aX 40b、40c、40d ・・・ローパスフィルタ、 41・・・バウンス成分演算部、 42・・・ピッチ成分演算部、 43・・・ロール線分演算部、 44・・・バウンス制御部、 45・・・ピッチ制御部、 46・・・ロール制御B部、 50a、50b、50c、50d・・・微分器、51・
・・ピッチ成分演算部、 52・・・ロール成分演算部、 53・・・ピッチ制御部、 54・・・ロール制御部、 60 a、  60 b、 60 c・・・バンドパス
フィルタ、61・・・バウンス成分演算部、 62・・・ピッチ成分演算部、 63・・・ロール線分演算部、 64・・・バウンス制御部、 65・・・ピッチ制御部、 66・・・ロール制御部、 70a、70b、70c、70d ・・・ローパスフィルタ、 71・・・ウォーブ制御部、 71a・・・前輪側液圧比演算部、 71b・・・後輪側液圧比演算部。 位相 第4図 (a) (b) 第5図 信号レベル (a) 信号レベル (b) 信号レベル (c)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)各車輪に対し、車両のバネ上重量とバネ下重量と
    の間に、それぞれ、流体シリンダ装置と、該流体シリン
    ダ装置の作動流体室と連通する作動流体室とガス室とを
    備えたガスばねを有するともに、車両の上下方向の変位
    を検出する車高変位検出手段と、車両のバネ上の上下方
    向の加速度を検出する上下加速度検出手段と、前記流体
    シリンダ装置内の作動流体の圧力を検出する圧力検出手
    段と、前記車高変位検出手段から出力される車両の車高
    変位信号の高周波成分をカットする車高変位信号ローパ
    スフィルタと、該車高変位信号ローパスフィルタの出力
    に基づいて、車高を目標車高に制御するように作動流体
    の供給量、排出量を算出する車高制御手段と、前記車高
    変位信号ローパスフィルタの出力に基づき、車高変位速
    度を抑制するように作動流体の供給量、排出量を算出す
    る車高変位速度制御手段と、前記上下加速度検出手段か
    ら出力される上下方向加速度信号の高周波成分をカット
    する上下加速度信号ローパスフィルタと、該上下加速度
    信号ローパスフィルタの出力に基づき、車両の上下振動
    を低減するように作動流体の供給量、排出量を算出する
    上下振動制御手段と、前記圧力検出手段から出力される
    圧力信号の高周波成分をカットする圧力信号ローパスフ
    ィルタと、該圧力信号ローパスフィルタの出力に基づき
    、車両のねじれを抑制するように作動流体の供給量、排
    出量を算出するねじれ制御手段と、車両の運転状態に応
    じて、前記車高制御手段、前記車高変位速度制御手段、
    前記上下振動制御手段および前記ねじれ制御手段におけ
    る制御ゲインを設定する制御ゲイン設定手段とを備え、
    車両の変位を打ち消すように、前記流体シリンダ装置へ
    の作動流体の供給量、排出量を制御することにより、サ
    スペンション特性が変更可能な車両のアクティブサスペ
    ンション装置において、前記車高変位信号ローパスフィ
    ルタのカットオフ周波数を、前記上下加速度信号ローパ
    スフィルタのカットオフ周波数より小さく設定したこと
    を特徴とする車両のサスペンション装置。
  2. (2)さらに、前記車高変位信号ローパスフィルタのカ
    ットオフ周波数を、前記圧力信号ローパスフィルタのカ
    ットオフ周波数より小さく設定したことを特徴とする請
    求項(1)に記載の車両のサスペンション装置。
JP14779590A 1990-06-06 1990-06-06 車両のサスペンション装置 Pending JPH0439114A (ja)

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JP14779590A JPH0439114A (ja) 1990-06-06 1990-06-06 車両のサスペンション装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5740640A (en) * 1994-09-06 1998-04-21 Nifco Inc. Clip for door molding

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5740640A (en) * 1994-09-06 1998-04-21 Nifco Inc. Clip for door molding

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