JP3049148B2 - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

車両のサスペンション装置

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JP3049148B2 JP4043281A JP4328192A JP3049148B2 JP 3049148 B2 JP3049148 B2 JP 3049148B2 JP 4043281 A JP4043281 A JP 4043281A JP 4328192 A JP4328192 A JP 4328192A JP 3049148 B2 JP3049148 B2 JP 3049148B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のサスペンション
装置に関するものであり、さらに詳細には、サスペンシ
ョン特性を所望のようにに変更することのできるアクテ
ィブサスペンション装置に関するものである。
【0002】
【先行技術】従来、パッシブサスペンションと呼ばれて
いるサスペンション装置は、油圧緩衝器とコイルバネな
どのバネよりなるダンパユニットとから構成されてお
り、油圧緩衝器の減衰力を可変とすることによって、サ
スペンション特性をある程度変更することはできるもの
の、その範囲は小さく、実質上、パッシブサスペンショ
ン装置におけるサスペンション特性は一律に設定されて
いた。
【0003】これに対して、近年、バネ上重量とバネ下
重量との間に、流体シリンダ装置を設け、この流体シリ
ンダ装置に対する作動流体の供給、排出量を制御するこ
とによって、サスペンション特性を所望のように変更す
ることができるアクティブサスペンションと呼ばれるサ
スペンション装置が提案されている(たとえば、特公昭
59−14365号公報、特開昭63−130418号
公報など。)。
【0004】車両の振動には、バウンス、ピッチおよび
ロールの3種類の振動があるが、かかるアクティブサス
ペンション装置は、少なくとも、車高変位を検出する車
高変位検出手段と、車両に加わる上下方向の加速度を検
出する上下加速度検出手段とを備え、これらの検出手段
により検出された検出信号に基づいて、車両の運転状態
を検出し、これら車両の3種類の振動に対して、乗心地
および走行安定性が向上するように、各車輪の流体シリ
ンダ装置への作動流体の供給、排出量を、車両の運転状
態に応じて、設定制御された所定の制御ゲインで、各車
輪の流量制御弁の開度を制御することにより、制御する
ものである。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】このようなアクティブ
サスペンション装置においては、同一の運転状態におい
ては、上方への変位速度と下方への変位速度は等しくな
り、一般に、ドライバーは、ばね上が上方に変位する速
度が大きいと、違和感を感じることが多く、フィーリン
グが悪化するため、制御ゲインを大きく設定して、姿勢
変化が小さくし、走行安定性を向上させることが必要で
ある。
【0006】しかしながら、このように、制御ゲインを
大きく設定すると、高周波振動に対して、ハード系の制
御が追従できず、乗り心地が悪化するという問題があっ
た。
【0007】
【発明の目的】本発明は、各車輪に対し、車両のバネ上
重量とバネ下重量との間に、それぞれ、流体シリンダ装
置を有し、車高変位を検出する車高変位検出手段と、車
両に加わる上下方向の加速度を検出する上下加速度検出
手段と備え、前記車高変位検出手段により検出された検
出信号に基づき、車両のバウンス、ピッチならびにロー
ルを打ち消すように、サスペンション特性の制御ゲイン
を設定制御し、前記流体シリンダ装置への作動流体の供
給量、排出量を制御する第1サスペンション特性制御装
置と、前記上下加速度検出手段により検出された検出信
号に基づき、車両のバウンス、ピッチならびにロールを
打ち消すように、サスペンション特性の制御ゲインを設
定制御し、前記流体シリンダ装置への作動流体の供給
量、排出量を制御する第2サスペンション特性制御装置
を備えた車両のアクティブサスペンション装置におい
て、フィーリグの向上と、乗り心地および走行安定性の
向上を両立させることのできる車両のサスペンション装
置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、前記上下加速度
検出手段により検出された車両に加わる上下方向の加速
度の向きに応じて、少なくとも前記第2サスペンション
特性制御装置による前記流体シリンダ装置への作動流体
の供給量、排出量を補正する補正手段を備えることによ
って達成される。
【0009】本発明の好ましい実施態様においては、前
記補正手段が、車両のバウンスに対しては、前記上下加
速度検出手段により検出された車両に加わる上下方向の
加速度が上向きのときは、少なくとも前記第2サスペン
ション特性制御装置による前記流体シリンダ装置への作
動流体の供給量、排出量を、大きくなるように補正し、
前記上下加速度検出手段により検出された車両に加わる
上下方向の加速度が下向きのときは、少なくとも前記第
2サスペンション特性制御装置による前記流体シリンダ
装置への作動流体の供給量、排出量を、小さくなるよう
に補正するように構成されている。
【0010】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記補正手段が、車両のピッチに対しては、前記上
下加速度検出手段により検出された車両に加わる上下方
向の加速度が上向きのとき、少なくとも前記第2サスペ
ンション特性制御装置による前記流体シリンダ装置への
作動流体の供給量、排出量を、大きくなるように補正
し、前記上下加速度検出手段により検出された車両に加
わる上下方向の加速度が下向きのときは、少なくとも前
記第2サスペンション特性制御装置による前記流体シリ
ンダ装置への作動流体の供給量、排出量を、小さくなる
ように補正するように構成されている。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記補正手段が、車両のロールに対しては、前記上
下加速度検出手段により検出された車両に加わる上下方
向の加速度が上向きのとき、少なくとも前記第2サスペ
ンション特性制御装置による前記流体シリンダ装置への
作動流体の供給量、排出量を、小さくなるように補正
し、前記上下加速度検出手段により検出された車両に加
わる上下方向の加速度が下向きのときは、少なくとも前
記第2サスペンション特性制御装置による前記流体シリ
ンダ装置への作動流体の供給量、排出量を、大きくなる
ように補正するように構成されている。
【0012】本発明のさらに他の好ましい実施態様にお
いては、前記補正手段が、車速が高くなるにしたがっ
て、補正量を小さくするように構成されている。本発明
のさらに他の好ましい実施態様においては、前記補正手
段が、舵角が大きくなるにしたがって、補正量を小さく
するように構成されている。本発明のさらに他の好まし
い実施態様においては、前記補正手段が、悪路走行中と
判定したときは、補正量を小さくするように構成されて
いる。
【0013】
【発明の作用】本発明によれば、上下加速度検出手段に
より検出された車両に加わる上下方向の加速度の向きに
応じて、少なくとも第2サスペンション特性制御装置に
よる流体シリンダ装置への作動流体の供給量、排出量を
補正する補正手段を備え、上下方向の加速度の向きにし
たがって、少なくとも最も応答が速い第2サスペンショ
ン特性制御装置による流体シリンダ装置への作動流体の
供給量、排出量を補正しているから、車両に加わる上下
方向の加速度の向きにしたがって、異なったサスペンシ
ョン制御を実行することができ、フィーリグの向上と、
乗り心地および走行安定性の向上を両立させることが可
能になる。
【0014】本発明の好ましい実施態様によれば、補正
手段が、車両のバウンスに対しては、上下加速度検出手
段により検出された車両に加わる上下方向の加速度が上
向きのときは、少なくとも前記第2サスペンション特性
制御装置による流体シリンダ装置への作動流体の供給
量、排出量を、大きくなるように補正し、上下加速度検
出手段により検出された車両に加わる上下方向の加速度
が下向きのときは、少なくとも第2サスペンション特性
制御装置による流体シリンダ装置への作動流体の供給
量、排出量を、小さくなるように補正するように構成さ
れているから、バウンスの際、ばね上が上方に変位する
ときは、流体シリンダ装置からの作動流体の排出量が大
きくなり、したがって、ばね上の変位速度は小さくなる
から、ドライバーに違和感を与え、フィーリングが悪化
することを防止することができるとともに、バウンスの
際、ばね上が下方に変位するときは、流体シリンダ装置
への作動流体の供給量が小さくなり、したがって、ばね
上の変位速度は大きくなって、速やかにエネルギーを吸
収するから、速やかに所望の姿勢制御がなされ、走行安
定性を向上させることが可能になり、さらには、少なく
とも最も応答が速い第2サスペンション特性制御装置に
よる流体シリンダ装置への作動流体の供給量、排出量を
補正しているから、以上のサスペンション制御を遅れな
く、実行することができる。
【0015】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
補正手段が、車両のピッチに対しては、上下加速度検出
手段により検出された車両に加わる上下方向の加速度が
上向きのとき、少なくとも第2サスペンション特性制御
装置による流体シリンダ装置への作動流体の供給量、排
出量を、大きくなるように補正し、上下加速度検出手段
により検出された車両に加わる上下方向の加速度が下向
きのときは、少なくとも第2サスペンション特性制御装
置による流体シリンダ装置への作動流体の供給量、排出
量を、小さくなるように補正するように構成されている
から、ピッチの際、ばね上が上方に変位するときは、流
体シリンダ装置からの作動流体の排出量が大きくなり、
したがって、ばね上の変位速度は小さくなるから、ドラ
イバーに違和感を与え、フィーリングが悪化することを
防止することができるとともに、ピッチの際に、ばね上
が下方に変位するときは、流体シリンダ装置への作動流
体の供給量が小さくなり、したがって、ばね上の変位速
度は大きくなって、速やかにエネルギーを吸収するか
ら、速やかに所望の姿勢制御がなされ、走行安定性を向
上させることが可能になり、さらには、少なくとも最も
応答が速い第2サスペンション特性制御装置による流体
シリンダ装置への作動流体の供給量、排出量を補正して
いるから、以上のサスペンション制御を遅れなく、実行
することができる。
【0016】また、本発明のさらに好ましい実施態様に
よれば、補正手段が、車両のロールに対しては、上下加
速度検出手段により検出された車両に加わる上下方向の
加速度が上向きのとき、少なくとも第2サスペンション
特性制御装置による流体シリンダ装置への作動流体の供
給量、排出量を、小さくなるように補正し、上下加速度
検出手段により検出された車両に加わる上下方向の加速
度が下向きのときは、少なくとも第2サスペンション特
性制御装置による流体シリンダ装置への作動流体の供給
量、排出量を、大きくなるように補正するように構成さ
れているから、ロールにより、ドライバーに与えられる
不安感を速やかに取り除き、乗り心地および走行安定性
を向上させることが可能になるとともに、少なくとも最
も応答が速い第2サスペンション特性制御装置による流
体シリンダ装置への作動流体の供給量、排出量を補正し
ているから、以上のサスペンション制御を遅れなく、実
行することができる。
【0017】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
につき、詳細に説明を加える。図1は、本発明の実施例
にかかる車両のサスペンション装置を含む車両の全体概
略図である。 図1においては、車体1の左側のみが図
示されているが、車体1の右側も同様に構成されてい
る。図1において、車体1と左前輪2FLとの間および車
体1と左後輪2RLとの間には、それぞれ、流体シリンダ
装置3、3が設けられている。各流体シリンダ装置3内
には、シリンダ本体3a内に嵌挿したピストン3bによ
り、液圧室3cが形成されている。各流体シリンダ3の
ピストン3bに連結されたピストンロッド3dの上端部
は、車体1に連結され、また、各シリンダ本体3aは、
左前輪2FLまたは左後輪2RLに連結されている。
【0018】各流体シリンダ装置3の液圧室3cは、連
通路4により、ガスばね5と連通しており、各ガスばね
5は、ダイアフラム5eにより、ガス室5fと液圧室5
gとに分割され、液圧室5gは、連通路4、流体シリン
ダ装置3のピストン3bにより、流体シリンダ装置3の
液圧室3cと連通している。 油圧ポンプ8と、各流体
シリンダ装置3とを流体を供給可能に接続している流体
通路10には、流体シリンダ装置3に供給される流体の
流量および流体シリンダ装置3から排出される流体の流
量を制御する比例流量制御弁9、9が、それぞれ、設け
られている。
【0019】油圧ポンプ8には、流体の吐出圧を検出す
る吐出圧計12が設けられ、また、各流体シリンダ装置
3の液圧室3c内の液圧を検出する液圧センサ13、1
3が設けられている。さらに、各流体シリンダ装置3の
シリンダストローク量を検出して、各車輪2FL、2RLに
対する車体の上下方向の変位、すなわち、車高変位を検
出する車高変位センサ14、14が設けられるととも
に、車両の上下方向の加速度、すなわち、車輪2FL、2
RLのばね上の上下方向の加速度を検出する上下加速度セ
ンサ15a、15b、15cが、車両の略水平面上で、
上下加速度センサ15a、15bが、各左右の前輪2F
L、2FRの上方に、他方、上下加速度センサ15cが、
左右の後輪の車体幅方向の中央部に位置するように、そ
れぞれ、設けられ、また、車体1の重心部には、車両の
横方向に加わる横方向加速度を検出する横加速度センサ
16が設けられ、さらに、舵角センサ18および車速セ
ンサ19が、それぞれ、設けられている。
【0020】このように設けられた吐出圧計12、液圧
センサ13、13、車高変位センサ14、14、上下加
速度センサ15a、15b、15c、横加速度センサ1
6、舵角センサ18及び車速センサ19の検出信号は、
内部にCPUなどを有するコントロールユニット17に
入力され、コントロールユニット17は、これらの検出
信号に基づき、所定のプログラムにしたがって演算をお
こない、比例流量制御弁9、9を制御して、所望のよう
に、サスペンション特性を可変制御するように構成され
ている。
【0021】図2は、油圧ポンプ8より流体シリンダ装
置3、3、3、3へ流体を供給し、あるいは、これらよ
り流体を排出する油圧回路の回路図である。図2におい
て、油圧ポンプ8は、駆動源20によって駆動されるパ
ワーステアリング装置用の油圧ポンプ21と並列に接続
配置され、油圧ポンプ21より流体を流体シリンダ装置
3、3、3、3へ吐出する吐出管8aには、アキューム
レータ22が連通接続され、吐出管8aは、アキューム
レータ22の接続部分の下流側において、前輪側配管2
3Fおよび後輪側配管23Rに分岐している。前輪側配
管23Fは、後輪側配管23Rとの分岐部の下流側で、
左前輪側配管23FLおよび右前輪側配管23FRに分岐
し、左前輪側配管23FLおよび右前輪側配管23FRは、
それぞれ、左前輪用の流体シリンダ装置3FLおよび右前
輪用の流体シリンダ装置3FRの液圧室3c、3cに連通
している。同様に、後輪側配管23Rは、分岐部の下流
側で、左後輪側配管23RLおよび右後輪側配管23RRに
分岐し、左後輪側配管23RLおよび右後輪側配管23RR
は、それぞれ、左後輪用の流体シリンダ装置3RLおよび
右後輪用の流体シリンダ装置3RRの液圧室3c、3cに
連通している。
【0022】これらの流体シリンダ装置3FL、3FR、3
RL、3RRには、それぞれ、ガスばね5FL、5FR、5RLお
よび5RRが接続されており、各ガスばね5FL、5FR、5
RLおよび5RRは、4つのガスばねユニット5a、5b、
5c、5dより構成され、これらのガスばねユニット5
a、5b、5c、5dは、それぞれ、対応する流体シリ
ンダ装置3FL、3FR、3RLおよび3RRの液圧室3c、3
c、3c、3cに連通する連通路4に、分岐連通路4
a、4b、4c、4dにより接続されている。また、各
ガスばね5FL、5FR、5RL、5RRの分岐連通路4a、4
b、4cおよび4dには、それぞれ、オリフィス25
a、25b、25c、25dが設けられており、これら
オリフィス25a、25b、25c、25dの減衰作用
及びガスばね5FL、5FR、5RL、5RRのガス室5fに封
入されたガスの緩衝作用によって、車両に加わる高周波
の振動の低減が図られている。
【0023】各ガスばね5FL、5FR、5RL、5RRを構成
するガスばねユニット5a、5b、5c、5dのうち各
流体シリンダ装置3FL、3FR、3RLおよび3RRの液圧室
3c、3c、3c、3cに最も近い位置に設けられた第
1のガスばねユニット5aとこれに隣接する第2のガス
ばねユニット5bとの間の連通路4には、連通路4を開
く開位置とこの通路面積を絞る閉位置とをとることによ
り、連通路4の通路面積を調整し、ガスばね5FL、5F
R、5RL、5RRの減衰力を2段階に切り換える切換えバ
ルブ26が設けられている。図2には、切換えバルブ2
6が開位置に位置している状態が図示されている。
【0024】油圧ポンプ8の吐出管8aのアキュームレ
ータ22の接続部上流側近傍には、アンロードリリーフ
弁28が接続されており、アンロードリリーフ弁28
は、吐出圧計12で測定された油吐出圧が所定の上限
値、たとえば、160kgf/cm2 以上のときには、開位置
に切換えられ、油圧ポンプ8から吐出された油をリザー
ブタンク29に直接戻し、他方、所定の下限値、たとえ
ば、120kgf/cm2 以下のときには、閉位置に切り換え
られ、油をアキュームレータ22に供給して、アキュー
ムレータ22の油圧の蓄圧値が所定の値に保持するよう
に制御される。このようにして、各流体シリンダ装置3
への油の供給は、所定の蓄圧値に保持されたアキューム
レータ22の蓄油によっておこなわれる。図2には、ア
ンロードリリーフ弁28が閉位置に位置している状態が
図示されている。
【0025】ここに、左前輪、右前輪、左後輪および右
後輪の油圧回路は同様に構成されているので、以下、左
前輪側の油圧回路のみにつき、説明を加え、その他につ
いては、これを省略する。比例流量制御弁9は、三方弁
よりなり、全ポートを閉じる閉鎖位置と、左前輪側配管
23FLを油圧供給側に開く供給位置と、左前輪側配管2
3FLの流体シリンダ装置3をリターン配管32に連通す
る排出位置との三位置をとることができるようになって
いる。図2には、比例流量制御弁9が閉鎖位置に位置し
た状態が示されている。また、比例流量制御弁9は、圧
力補償弁9a、9aを備えており、この圧力補償弁9
a、9aにより、比例流量制御弁9が、供給位置または
排出位置にあるとき、流体シリンダ装置3の液圧室3c
内の液圧が所定値に保たれるようになっている。
【0026】比例流量制御弁9の流体シリンダ装置3側
には、左前輪側配管23FLを開閉可能なパイロット圧応
動型の開閉弁33が設けられている。この開閉弁33
は、比例流量制御弁9の油圧ポンプ8側の左前輪側配管
23FLの液圧を導く電磁弁34の開時に、電磁弁34の
液圧がパイロット圧として導入され、このパイロット圧
が所定値以上のときに、開閉弁33は、左前輪側配管2
3FLを開き、比例流量制御弁9による流体シリンダ装置
3への流体の流量制御を可能としている。
【0027】さらに、流体シリンダ装置3の液圧室3c
内の液圧が異常上昇したときに開いて、液圧室3c内の
流体をリターン配管32に戻すリリーフ弁35、アキュ
ームレータ22接続部の下流側近傍の油圧ポンプ8の吐
出管8aに接続され、イグニッションオフ時に開いて、
アキュームレータ22内に蓄えられた油をリザーブタン
ク29に戻し、アキュームレータ22内の高圧状態を解
除するイグニッションキー連動弁36、油圧ポンプ8の
油吐出圧が異常に上昇したときに、油圧ポンプ8内の油
をリザーブタンク29に戻して、油圧ポンプ8の油吐出
圧を降下させる油圧ポンプリリーフ弁37およびリター
ン配管32に接続され、流体シリンダ装置3からの流体
排出時に、蓄圧作用をおこなうリターンアキュームレー
タ38、38が、それぞれ設けられている。
【0028】図3ないし図10は、コントロールユニッ
ト17内に設けられた流体制御量算出装置100のブロ
ックダイアグラムである。図3ないし図10において、
本実施例にかかるコントロールユニット17内に設けら
れた流体制御量算出装置100は、各車輪の車高センサ
14、14、14および14の車高変位信号XFR、XF
L、XRR、XRLに基づいて、車高を目標車高に制御する
制御系Aと、車高変位信号XFR、XFL、XRR、XRLを微
分して得られる車高変位速度信号YFR、YFL、YRRおよ
びYRLに基づいて、車高変位速度を抑制する制御系B
と、3個の上下加速度センサ15a、15b及び15c
の上下加速度信号GFR、GFLおよびGR に基づいて、車
両の上下振動の低減を図る制御系Cと、各車輪の液圧セ
ンサ13、13、13、13の圧力信号PFR、PFL、P
RR、PRLに基づいて、車体のねじれを演算し、これを抑
制する制御系Dと、横加速度センサ16の横加速度検出
信号GL に基づいて、車両の横方向の振動の低減を図る
制御系Eより構成されている。
【0029】制御系Aには、各車輪の車高センサ14、
14、14、14により検出された車高変位信号XFR、
XFL、XRR、XRLのノイズをカットするため、高周波成
分をカットするローパスフィルタ40a、40b、40
c、40dが設けられ、ローパスフィルタ40a、40
bにより、高周波成分がカットされた左右の前輪2FL、
2FRの車高センサ14、14の出力XFR、XFLを加算す
るとともに、ローパスフィルタ40c、40dによっ
て、高周波成分がカットされた左右の後輪2RL、2RRの
車高センサ14、14の出力XRR、XRLを加算して、車
両のバウンス成分を演算するバウンス成分演算部41、
左右の前輪2FL、2FRの車高センサ14、14の出力X
FR、XFLの加算値から、左右の後輪2RL、2RRの車高セ
ンサ14、14の出力XRR、XRLの加算値を減算して、
車両のピッチ成分を演算するピッチ成分演算部42、左
右の前輪2FL、2FRの車高センサ14、14の出力XF
R、XFLの差分XFR−XFLと、左右の後輪2RL、2RRの
車高センサ14、14の出力XRR、XRLの差分XRR−X
RLとを加算して、車両のロール成分を演算するロール成
分演算部43を備えている。
【0030】また、制御系Aは、バウンス成分演算部4
1で演算された車両のバウンス成分および目標平均車高
TH が入力され、ゲインKB1に基づいて、バウンス制御
における各車輪の流体シリンダ装置3への流体供給量を
演算するバウンス制御部44、ピッチ成分演算部42で
演算された車両のピッチ成分が入力され、ゲインKP1に
基づいて、ピッチ制御における各車輪の流体シリンダ装
置3への流体供給量を演算するピッチ制御部45および
ロール成分演算部43で演算されたロール成分および目
標ロール変位量TR が入力され、ゲインKRF1 、KRR1
に基づいて、目標ロール変位量TR に対応する車高にな
るように、ロール制御における各車輪の流体シリンダ装
置3への流体供給量を演算するロール制御部46を備え
ている。
【0031】こうして、バウンス制御部44、ピッチ制
御部45およびロール制御部46で演算された各制御量
は、各車輪毎に、その正負が反転され、すなわち、車高
センサ14、14、14、14で検出された車高変位信
号XFR、XFL、XRR、XRLとは、その正負が反対になる
ように反転され、その後、各車輪に対するバウンス、ピ
ッチおよびロールの各制御量が、それぞれ加算されて、
制御系Aにおける各車輪の比例流量制御弁9への制御流
量信号QFR1 、QFL1 、QRR1 、QRL1 が得られる。
【0032】ここに、各ローパスフィルタ40a、40
b、40c、40dとバウンス演算部41、ピッチ演算
部42およびロール演算部43との間には、不感帯器4
7a、47b、47c、47dが設けられており、車高
センサ14、14、14、14から、ローパスフィルタ
40a、40b、40c、40dを経て入力された車高
変位信号XFR、XFL、XRR、XRLが、あらかじめ設定さ
れた不感帯XH 、XH、XH 、XH を越えた場合にの
み、これらの車高変位信号XFR、XFL、XRR、XRLを、
バウンス演算部41、ピッチ演算部42およびロール演
算部43に出力するようになっている。
【0033】制御系Bは、車高センサ14、14、14
および14から入力され、ローパスフィルタ40a、4
0b、40c、40dにより、高周波成分がカットされ
た車高変位信号XFR、XFL、XRR、XRLを微分し、次式
にしたがって、車高変位速度信号YFR、YFL、YRR、Y
RLを演算する微分器50a、50b、50c、50dを
有している。
【0034】Y=(Xn −Xn-1 )/T ここに、Xn は時刻tの車高変位量、Xn-1 は時刻t−
1の車高変位量、Tはサンプリング時間である。さら
に、制御系Bは、左右の前輪2FL、2FR側の車高変位速
度信号YFL、YFRの加算値から、左右の後輪2RL、2RR
側の車高変位速度信号YRL、YRRの加算値を減算して、
車両のピッチ成分を演算するピッチ成分演算部51、お
よび、左右の前輪2FL、2FR側の車高変位速度信号YF
L、YFRの差分YFR−YFLと、左右の後輪2RL、2RR側
の車高変位速度信号YRL、YRRの差分YRR−YRLとを加
算して、車両のロール成分を演算するロール成分演算部
52とを備えている。
【0035】こうして、ピッチ成分演算部51で演算算
出されたピッチ成分は、ピッチ制御部53に入力され
て、ゲインKP2に基づいて、ピッチ制御における各比例
流量制御弁9への流量制御量が演算され、また、ロール
成分演算部52で演算算出されたロール成分は、ロール
制御部54に入力され、ゲインKRF2 、KRR2 に基づい
て、目標ロール変位量TR に対応する車高になるよう
に、ロール制御における各比例流量制御弁9への流量制
御量が演算される。
【0036】ピッチ制御部53およびロール制御部54
で演算された各制御量は、更に、各車輪毎に、その正負
が反転され、すなわち、微分器50a、50b、50
c、50dにより演算された車高変位速度信号YFR、Y
FL、YRR、YRLとは、その正負が反対になるように反転
され、その後、各車輪に対するピッチおよびロールの各
制御量が、それぞれ加算され、制御系Bにおける各車輪
の比例流量制御弁9への流量信号QFR2 、QFL2 、QRR
2 、QRL2 が得られる。
【0037】制御系Cは、ローパスフィルタ60a、6
0b、60cにより、高周波成分がカットされた上下加
速度センサ15a、15bおよび15cが検出した上下
加速度検出信号GFR、GFL、GR を加算して、車両のバ
ウンス成分を演算するバウンス成分演算部61と、左右
の前輪2FR、2FLの上方に取付けられた上下加速度セン
サ15a、15bの出力の1/2の和(GFR+GFL)/
2から、左右の後輪の車幅方向中央部に設けられた上下
加速度センサ15cの出力GR を減算して、車両のピッ
チ成分を演算するピッチ成分演算部62と、右前輪側の
上下加速度センサ15aの出力GFRから左前輪側の上下
加速度センサ15bの出力GFLを減算して、車両のロー
ル成分を演算するロール成分演算部63とを備えてい
る。バウンス成分演算部61によって演算されたバウン
ス成分は、バウンスゲイン補正手段91に入力され、ま
た、ピッチ成分演算部62により演算されたピッチ成分
は、ピッチゲイン補正手段92に入力され、ロール成分
演算部63により演算されたロール成分は、ロールゲイ
ン補正手段93に出力される。バウンスゲイン補正手段
91、ピッチゲイン補正手段92およびロールゲイン補
正手段93には、車速センサ19の検出した車速Vの検
出信号、舵角センサ18の検出した舵角θの検出信号お
よび3つの上下加速度センサ15a、15b、15cの
検出した上下加速度GFR、GFL、GR が入力されてお
り、バウンスゲイン補正手段91、ピッチゲイン補正手
段92およびロールゲイン補正手段93は、それぞれ、
入力されたバウンス成分、ピッチ成分、ロール成分の正
負、車速V、舵角θおよび上下加速度GFR、GFL、GR
に基づいて、あらかじめ実験的に定められ、記憶してい
る補正マップにしたがって、制御ゲイン補正信号を生成
する。
【0038】さらに、制御系Cは、バウンス成分演算部
61によって演算されたバウンス成分の演算値およびバ
ウンスゲイン補正手段91により生成された制御ゲイン
補正信号が入力されるバウンス制御部64と、ピッチ成
分演算部62により演算されたピッチ成分の演算値およ
びピッチゲイン補正手段92により生成された制御ゲイ
ン補正信号が入力されるピッチ制御部65と、ロール成
分演算部63によって演算されたロール成分の演算値お
よびロールゲイン補正手段93により生成された制御ゲ
イン補正信号が入力されるロール制御部66を備えてお
り、バウンス制御部64は、バウンスゲイン補正手段9
1から入力された制御ゲイン補正信号に基づいて、あら
かじめ記憶しているゲインKB30 を補正して、ゲインK
B3を算出し、ピッチ成分の演算値および算出したゲイン
KB3に基づき、バウンス制御における各比例流量制御弁
9への流体の制御量を演算し、また、ピッチ制御部65
は、ピッチゲイン補正手段92から入力された制御ゲイ
ン補正信号に基づいて、あらかじめ記憶しているゲイン
KP30 を補正して、ゲインKP3を算出し、ピッチ成分の
演算値および算出したゲインKP3に基づき、ピッチ制御
における比例流量制御弁9への流体の制御量を演算し、
ロール制御部66は、ロールゲイン補正手段93から入
力された制御ゲイン補正信号に基づいて、あらかじめ記
憶しているゲインKFR30、KRR30を補正して、ゲインK
FR3 、KRR3 を算出し、ロール成分の演算値および算出
したゲインKFR3 、KRR3 に基づき、ロール制御におけ
る比例流量制御弁9への流体の制御量を演算するように
構成されている。
【0039】このようにして、バウンス制御部64、ピ
ッチ制御部65およびロール制御部66により演算算出
された制御量は、各車輪毎に、その正負が反転され、そ
の後、各車輪に対するバウンス、ピッチおよびロールの
各制御量が加算され、制御系Cより出力される各比例制
御弁9への流量信号QFR3 、QFL3 、QRR3 およびQRL
3 が得られる。
【0040】なお、高周波成分をカットするローパスフ
ィルタ60a、60b、60cと、バウンス成分演算部
61、ピッチ成分演算部62及びロール成分演算部63
との間には、それぞれ、不感帯器67a、67b、67
cが設けられており、上下加速度センサ15a、15
b、15cから、ローパスフィルタ60a、60b、6
0c、60dを経て、入力される上下加速度信号GFR、
GFL、GR が、あらかじめ設定された不感帯XG 、XG
、XG を越えたときにのみ、これらの上下加速度信号
GFR、GFL、GR をバウンス成分演算部61、ピッチ成
分演算部62およびロール成分演算部63に出力するよ
うになっている。
【0041】制御系Dは、左右の前輪2FL、2FRの流体
シリンダ装置3の液圧センサ13、13により検出され
た液圧検出信号PFL、PFRが入力され、その高周波成分
が、ローパスフィルタ70a、70bによって、カット
された後、左右の前輪2FR、2FLの流体シリンダ装置3
の液圧室3c、3cの液圧の差PFR−PFLと、これらの
加算値PFR+PFLとの比Pf =(PFR−PFL)/(PFR
+PFL)を演算し、演算された液圧比Pf が、しきい値
液圧比ωL に対して、−ωL <Pf <ωL である場合に
は、演算された液圧比Pf をそのまま出力し、他方、P
f <−ωL またはPf >ωL である場合には、しきい値
液圧比−ωL またはωL を出力する前輪側液圧比演算部
71a、および、同様に、左右の前輪2RL、2RRの流体
シリンダ装置3の液圧センサ13、13により検出され
た液圧検出信号PRL、PRRが入力され、その高周波成分
が、ローパスフィルタ70c、70dによって、カット
された後、左右の前輪2FR、2FLの流体シリンダ装置3
の液圧室3c、3cの液圧の差PRR−PRLと、これらの
加算値PRR+PRLとの比Pr =(PRR−PRL)/(PRR
+PRL)を演算する後輪側液圧比演算部71bとを有
し、後輪側の液圧の比Pr をゲインωF に基づいて、所
定倍した後、これを前輪側の液圧の比Pf から減算する
ウォープ制御部71を備え、ウォープ制御部71の出力
をゲインωA を用いて、所定倍し、その後、前輪側で
は、ゲインωc を用いて、所定倍し、さらに、各車輪に
対する流体の供給制御量が、左右の車輪間で正負反対に
なるように、一方を反転させ、制御系Dにおける各比例
流量制御弁9への流量信号QFR4 、QFL4 、QRR4 、Q
RL4 が得られる。
【0042】さらに、制御系Eは、横加速度センサ16
によって検出された車両の横方向に加わる横加速度検出
信号が入力され、ローパスフィルタ80によって、その
その高周波成分がカットされた後、ゲインKg に基づ
き、制御量が演算され、左右の前輪2FL、2FRについて
は、さらに、ゲインAGFに基づいて、所定倍され、しか
る後に、左右の車輪に対する流体の供給制御量が、正負
が反対になるように、左前輪2FLの流体供給制御量を反
転し、他方、左右の前輪2RL、2RRについては、左右の
車輪に対する流体の供給制御量が、正負が反対になるよ
うに、左後輪2FLの流体供給制御量を反転して、制御系
Eにおける各比例流量制御弁9への流量信号QFR5 、Q
FL5 、QRR5 、QRL5 が得られる。
【0043】以上のようにして得られた各制御系A、
B、C、DおよびEにおける各比例流量制御弁9への流
量信号は、各車輪毎に加算され、さらに、左右の前輪2
FL、2FRについては、ゲインAF が乗ぜられ、各比例流
量制御弁9へのトータル流量信号QFR、QFL、QRR、Q
RLが得られる。表1および表2は、コントロールユニッ
ト17に記憶されている前記各制御系A、B、C、Dお
よびEにおいて用いられる制御ゲインの基準マップの一
例を示すものであり、運転状態に応じて、7つのモード
が設定されている。
【0044】表1および表2において、モード1は、エ
ンジンの停止後60秒の間における各制御ゲインの値、
モード2は、イグニッションスィッチがオンされてはい
るが、車両は停止され、車速がゼロの状態における各制
御ゲインの値、モード3は、車両の横方向加速度GL が
0.1以下の直進状態における各制御ゲインの値を、それ
ぞれ示し、モード4は、図示しないロールモード選択ス
ィッチにより、逆ロールモードが選択されたときに、車
両の横方向加速度GL が0.1を越え、0.1以下の緩旋回
状態において、モード5に代わって、選択される制御ゲ
インの値を示し、車速が120km/h以上になると、逆ロ
ールモードが選択されていても、自動的に、モード5に
切り換えられるようになっており、また、モード5は、
車両の横方向加速度GL が0.1を越え、0.3以下の緩旋
回状態における各制御ゲインの値を、モード6は、車両
の横方向加速度GL が0.3を越え、0.5以下の中旋回状
態における各制御ゲインの値を、モード7は、車両の横
方向加速度GL が0.5を越えた急旋回状態における各制
御ゲインの値を、それぞれ、示している。
【0045】表1および表2において、QMAX は、各車
輪の比例流量制御弁9に供給される最大流量制御量を示
しており、PMAX は、流体シリンダ装置3の液圧室3c
内の最大圧力を示しており、流体シリンダ装置3の液圧
室3cから、流体がアキュームレータ22に逆流するこ
とがないように設定され、また、PMIN は、流体シリン
ダ装置3の液圧室3c内の最小圧力を示し、流体シリン
ダ装置3の液圧室3c内の圧力が過度に低下し、ガスば
ね5が伸びきって、破損することがないように設定され
ている。
【0046】表1および表2において、モード4を除
き、モード番号が大きくなるほど、走行安定性を重視し
たサスペンション制御がなされるように、各制御ゲイン
が設定されている。図11は、バウンスゲイン補正手段
91により実行されるゲインKB30 の補正ルーチンを示
すフローチャートである。
【0047】図11において、まず、バウンスゲイン補
正手段91には、バウンス成分演算部61からのバウン
ス成分の演算値、車速センサ19からの車速V、舵角セ
ンサ18からの舵角θおよび上下加速度センサ15a、
15b、15cからの上下加速度GFR、GFL、GR が、
それぞれ、入力される。バウンスゲイン補正手段91
は、次いで、バウンス成分演算部61から入力されたバ
ウンス成分の演算値の正負および車速センサ19から入
力された車速Vに基づき、あらかじめ実験的に定めら
れ、記憶している車速用補正マップにしたがって、車速
Vによる補正係数CV1を算出する。
【0048】図12は、車速用補正マップの一例を示す
ものであり、バウンス成分演算部61から入力されたバ
ウンス成分の演算値が正のときは、カーブa1にしたがっ
て、車速Vに応じた補正係数CV1が算出され、また、バ
ウンス成分演算部61から入力されたバウンス成分の演
算値が負のときは、カーブb1にしたがって、車速Vに応
じた補正係数CV1が算出される。ここに、図12に示さ
れるように、補正係数CV1を決定するカーブa1は、車速
Vが小さいほど高い値で、車速Vが大きくなるにしたが
って、次第に、低い値となり、所定車速V01以上では、
1になるように設定されており、また、カーブb1は、車
速Vが小さいほど低い値で、車速Vが大きくなるにした
がって、次第に、高い値となり、所定車速V01以上で
は、1になるように設定され、したがって、車速Vによ
る補正係数CV1は、車速Vが小さいほど大きく、車速V
が大きくなるにしたがって、次第に、小さくなり、所定
車速V01以上では、1になるように設定されている。こ
のように、車速用補正マップを設定することにより、車
速Vが小さい走行状態で、ばね上が上方に変位するとき
は、上方への変位速度が小さくなるようにして、ドライ
バーが違和感を感じ、フィーリングが悪化することを防
止しつつ、ばね上が下方に変位するときは、下方への変
位速度が大きくなるようにして、乗り心地の向上を向上
を図り、他方、車速Vが大きくなるにしたがって、走行
安定性をより重視したサスペンション制御をおこなうこ
とが可能になる。
【0049】バウンスゲイン補正手段91は、さらに、
バウンス成分演算部61から入力されたバウンス成分の
演算値の正負および舵角センサ18から入力された舵角
θに基づき、あらかじめ実験的に定められ、記憶してい
る舵角用補正マップにしたがって、舵角θによる補正係
数Cθ1 を算出する。図13は、舵角用補正マップの一
例を示すものであり、バウンス成分演算部61から入力
されたバウンス成分の演算値が正のときは、カーブc1に
したがって、舵角θに応じた補正係数Cθ1 が算出さ
れ、また、バウンス成分演算部61から入力されたバウ
ンス成分の演算値が負のときは、カーブd1にしたがっ
て、舵角θの絶対値に応じた補正係数Cθ1 が算出され
る。ここに、図13に示されるように、補正係数Cθ1
を決定するカーブc1は、舵角θの絶対値が小さい範囲で
は、一定の高い値を保ち、第一の所定値θ01以上では、
線形に低下し、第二の所定値θ02以上では、1になるよ
うに設定され、また、カーブd1は、舵角θの絶対値が小
さい範囲では、一定の低い値を保ち、第一の所定値θ01
以上では、線形に上昇し、第二の所定値θ02以上では、
1になるように設定されており、したがって、舵角θに
よる補正係数Cθ1 は、舵角θの絶対値が小さいほど大
きく、第一の所定値θ01以上では、線形に小さくなり、
第二の所定値θ02以上では、1になるように設定されて
いる。このように、舵角用補正マップが設定することに
より、舵角θの絶対値が小さい運転状態において、ばね
上が上方に変位するときには、上方への変位速度が小さ
くなるようにして、ドライバーが違和感を感じ、フィー
リングが悪化することを防止しつつ、ばね上が下方に変
位するときには、下方への変位速度が大きくなるように
して、乗り心地の向上を向上を図り、他方、舵角θの絶
対値が大きい運転状態では、走行安定性をより重視した
サスペンション制御をおこなうことが可能になる。
【0050】さらに、バウンスゲイン補正手段91は、
バウンス成分演算部61から入力されたバウンス成分の
演算値の正負、上下加速度センサ15a、15b、15
cから入力された上下加速度GFR、GFL、GR の平均値
Gaに基づき、あらかじめ実験的に定められ、記憶して
いる上下加速度用補正マップにしたがって、上下加速度
Gaによる補正係数CG1を算出する。
【0051】図14は、上下加速度用補正マップの一例
を示すものであり、バウンス成分演算部61から入力さ
れたバウンス成分の演算値が正のときは、カーブe1にし
たがって、上下加速度Gaの絶対値に応じた補正係数C
G1が算出され、また、バウンス成分演算部61から入力
されたバウンス成分の演算値が負であるときは、カーブ
f1にしたがって、上下加速度Gaの絶対値に応じた補正
係数CG1が算出される。ここに、補正係数CG1を決定す
るカーブe1は、上下加速度Gaの絶対値が小さい範囲で
は、一定の高い値を保ち、第一の所定値Ga01 以上にな
ると、線形に低下し、第二の所定値Ga02 以上では、1
になるように設定され、また、カーブf1は、上下加速度
Gaの絶対値が小さい範囲では、一定の低い値を保ち、
第一の所定値Ga01 以上では、線形に上昇し、第二の所
定値Ga02 以上では、1になるように設定されており、
したがって、上下加速度Gaの絶対値に基づく補正係数
CG1は、上下加速度Gaの絶対値が小さい範囲では大き
く、上下加速度Gaの絶対値が、第一の所定値Ga01 以
上になると、線形に小さくなり、第二の所定値Ga02 以
上では、1になるように設定されている。このように、
上下加速度用補正マップを設定することにより、上下加
速度Gaの絶対値が小さく、車両は良路を走行している
と認められる場合に、ばね上が上方に変位するときに
は、上方への変位速度が小さくなるようにして、ドライ
バーが違和感を感じ、フィーリングが悪化することを防
止しつつ、ばね上が下方に変位するときには、下方への
変位速度が大きくなるようにして、乗り心地の向上を図
り、他方、上下加速度Gaの絶対値が大きく、悪路を走
行していると認められる場合には、走行安定性をより重
視したサスペンション制御をおこなうことが可能にな
る。
【0052】このようにして、車速Vによる補正係数C
V1、舵角θによる補正係数Cθ1 および上下加速度Ga
による補正係数CG1を算出すると、バウンスゲイン補正
手段91は、制御ゲイン補正信号を、バウンス制御部6
4に出力する。バウンス制御部64は、バウンスゲイン
補正手段91から入力された制御ゲイン補正信号に基づ
いて、あらかじめ記憶しているゲインKB30 に、車速V
による補正係数CV1、舵角θによる補正係数Cθ1 およ
び上下加速度Gaによる補正係数CG1を乗じて、ゲイン
KB30 を補正し、ゲインKB3を算出して、バウンス制御
における各比例流量制御弁9への流体の制御量を演算す
る。
【0053】図15は、ピッチゲイン補正手段92によ
り実行されるゲインKP30 の補正ルーチンを示すフロー
チャートである。図15において、ピッチゲイン補正手
段92には、まず、ピッチ成分演算部62からのピッチ
成分の演算値、車速センサ19からの車速V、舵角セン
サ18からの舵角θおよび上下加速度センサ15a、1
5b、15cからの上下加速度GFR、GFL、GR が、そ
れぞれ、入力される。
【0054】ピッチゲイン補正手段92は、ピッチ成分
演算部62から入力されたピッチ成分の演算値の正負お
よび車速センサ19から入力された車速Vに基づき、あ
らかじめ実験的に定められ、記憶している車速用補正マ
ップにしたがって、車速Vによる補正係数CV2を算出す
る。図16は、車速用補正マップの一例を示すものであ
り、ピッチ成分演算部62から入力されたピッチ成分の
演算値が正のときは、カーブa2にしたがって、車速Vに
応じた補正係数CV2が算出され、また、ピッチ成分演算
部62から入力されたピッチ成分の演算値が負のとき
は、カーブb2にしたがって、車速Vに応じた補正係数C
V2が算出される。ここに、図16に示されるように、補
正係数CV2を決定するカーブa2は、車速Vが小さいほど
高い値で、車速Vが大きくなるにしたがって、次第に、
低い値となり、所定車速V02以上では、1になるように
設定されており、また、カーブb2は、車速Vが小さいほ
ど低い値で、車速Vが大きくなるにしたがって、次第
に、高い値となり、所定車速V02以上では、1になるよ
うに設定され、したがって、車速Vによる補正係数CV2
は、車速Vが小さいほど大きく、車速Vが大きくなるに
したがって、次第に、小さくなり、所定車速V02以上で
は、1になるように設定されている。このように、車速
用補正マップを設定することにより、車速Vが小さい走
行状態で、ばね上が上方に変位するときは、上方への変
位速度が小さくなるようにして、ドライバーが違和感を
感じ、フィーリングが悪化することを防止しつつ、ばね
上が下方に変位するときは、下方への変位速度が大きく
なるようにして、乗り心地の向上を向上を図り、他方、
車速Vが大きくなるにしたがって、走行安定性をより重
視したサスペンション制御をおこなうことが可能にな
る。
【0055】ピッチゲイン補正手段92は、さらに、ピ
ッチ成分演算部62から入力されたピッチ成分の演算値
の正負および舵角センサ18から入力された舵角θに基
づき、あらかじめ実験的に定められ、記憶している舵角
用補正マップにしたがって、舵角θによる補正係数Cθ
2 を算出する。図17は、舵角用補正マップの一例を示
すものであり、ピッチ成分演算部62から入力されたピ
ッチ成分の演算値が正のときは、カーブc2にしたがっ
て、舵角θに応じた補正係数Cθ2 が算出され、また、
ピッチ成分演算部62から入力されたピッチ成分の演算
値が負のときは、カーブd2にしたがって、舵角θの絶対
値に応じた補正係数Cθ2 が算出される。ここに、図1
7に示されるように、補正係数Cθ2 を決定するカーブ
c2は、舵角θの絶対値が小さい範囲では、一定の高い値
を保ち、第三の所定値θ03以上では、線形に低下し、第
四の所定値θ04以上では、1になるように設定され、ま
た、カーブd2は、舵角θの絶対値が小さい範囲では、一
定の低い値を保ち、第三の所定値θ03以上では、線形に
上昇し、第四の所定値θ04以上では、1になるように設
定されており、したがって、舵角θによる補正係数Cθ
2 は、舵角θの絶対値が小さいほど大きく、第三の所定
値θ03以上では、線形に小さくなり、第四の所定値θ04
以上では、1になるように設定されている。このよう
に、舵角用補正マップを設定することにより、舵角θの
絶対値が小さい運転状態において、ばね上が上方に変位
するときには、上方への変位速度が小さくなるようにし
て、ドライバーが違和感を感じ、フィーリングが悪化す
ることを防止しつつ、ばね上が下方に変位するときに
は、下方への変位速度が大きくなるようにして、乗り心
地の向上を向上を図り、他方、舵角θの絶対値が大きい
運転状態では、走行安定性をより重視したサスペンショ
ン制御をおこなうことが可能になる。
【0056】さらに、ピッチゲイン補正手段92は、ピ
ッチ成分演算部62から入力されたピッチ成分の演算値
の正負、上下加速度センサ15a、15b、15cから
入力された上下加速度GFR、GFL、GR の平均値Gaに
基づき、あらかじめ実験的に定められ、記憶している上
下加速度用補正マップにしたがって、上下加速度Gaに
よる補正係数CG1を算出する。
【0057】図18は、上下加速度用補正マップの一例
を示すものであり、ピッチ成分演算部62から入力され
たピッチ成分の演算値が正のときは、カーブe2にしたが
って、上下加速度Gaの絶対値に応じた補正係数CG2が
算出され、また、ピッチ成分演算部62から入力された
ピッチ成分の演算値が負のときは、カーブf2にしたがっ
て、上下加速度Gaの絶対値に応じた補正係数CG2が算
出される。ここに、補正係数CG2を決定するカーブe2
は、上下加速度Gaの絶対値が小さい範囲では、一定の
高い値を保ち、第三の所定値Ga03 以上になると、線形
に低下し、第四の所定値Ga04 以上では、1になるよう
に設定され、また、カーブf2は、上下加速度Gaの絶対
値が小さい範囲では、一定の低い値を保ち、第三の所定
値Ga03 以上では、線形に上昇し、第四の所定値Ga04
以上では、1になるように設定されており、したがっ
て、上下加速度Gaの絶対値による補正係数CG2は、上
下加速度Gaの絶対値が小さい範囲では大きく、上下加
速度Gaの絶対値が、第三の所定値Ga03 以上になる
と、線形に小さくなり、第四の所定値Ga04 以上では、
1になるように設定されている。このように、上下加速
度用補正マップを設定することにより、上下加速度Ga
の絶対値が小さく、車両は良路を走行していると認めら
れる場合に、ばね上が上方に変位するときには、上方へ
の変位速度が小さくなるようにして、ドライバーが違和
感を感じ、フィーリングが悪化することを防止しつつ、
ばね上が下方に変位するときには、下方への変位速度が
大きくなるようにして、エネルギーを速やかに吸収し
て、乗り心地の向上を図り、他方、上下加速度Gaの絶
対値が大きく、悪路を走行していると認められる場合に
は、走行安定性をより重視したサスペンション制御をお
こなうことが可能になる。
【0058】このようにして、車速Vによる補正係数C
V2、舵角θによる補正係数Cθ2 および上下加速度Ga
による補正係数CG2を算出すると、ピッチゲイン補正手
段92は、制御ゲイン補正信号を、ピッチ制御部65に
出力する。ピッチ制御部65は、ピッチゲイン補正手段
92から入力された制御ゲイン補正信号に基づき、あら
かじめ記憶しているゲインKP30 に、車速Vによる補正
係数CV2、舵角θによる補正係数Cθ2 および上下加速
度Gaによる補正係数CG2を乗じて、ゲインKP30 を補
正し、ゲインKP3を算出して、ピッチ制御における各比
例流量制御弁9への流体の制御量を演算する。
【0059】図19は、ロールゲイン補正手段93によ
り実行されるゲインKFR30、KRR30の補正ルーチンを示
すフローチャートである。図19において、ロールゲイ
ン補正手段93には、まず、ロール成分演算部63から
のロール成分の演算値、車速センサ19からの車速V、
舵角センサ18からの舵角θおよび上下加速度センサ1
5a、15b、15cからの上下加速度GFR、GFL、G
R が、それぞれ、入力される。
【0060】ロールゲイン補正手段93は、ロール成分
演算部63から入力されたロール成分の演算値の正負お
よび車速センサ19から入力された車速Vに基づき、あ
らかじめ実験的に定められ、記憶している車速用補正マ
ップにしたがって、車速Vによる補正係数CV3を算出す
る。図20は、車速用補正マップの一例を示すものであ
り、ロール成分演算部63から入力されたロール成分の
演算値が負のときは、カーブa3にしたがって、車速Vに
応じた補正係数CV3が算出され、また、ロール成分演算
部63から入力されたロール成分の演算値が正のとき
は、カーブb3にしたがって、車速Vに応じた補正係数C
V3が算出される。ここに、図20に示されるように、補
正係数CV3を決定するカーブa3は、車速Vが小さいほど
高い値で、車速Vが大きくなるにしたがって、次第に、
低い値となり、所定車速V03以上では、1になるように
設定されており、また、カーブb3は、車速Vが小さいほ
ど低い値で、車速Vが大きくなるにしたがって、次第
に、高い値となり、所定車速V03以上では、1になるよ
うに設定され、したがって、車速Vによる補正係数CV3
は、車速Vが小さいほど大きく、車速Vが大きくなるに
したがって、次第に、小さくなり、所定車速V03以上で
は、1になるように設定されている。このように、車速
用補正マップを設定することにより、車速Vが小さい走
行状態で、ばね上が下方に変位するときは、下方への変
位速度が小さくなるようにし、ばね上が上方に変位する
ときは、上方への変位速度が大きくなるようにして、ド
ライバーに不安感を与えることを防止して、乗り心地の
向上を図り、他方、車速Vが大きくなるにしたがって、
走行安定性をより重視したサスペンション制御をおこな
うことが可能になる。
【0061】ロールゲイン補正手段93は、さらに、ロ
ール成分演算部63から入力されたロール成分の演算値
の正負および舵角センサ18から入力された舵角θに基
づき、あらかじめ実験的に定められ、記憶している舵角
用補正マップにしたがって、舵角θによる補正係数Cθ
3 を算出する。図21は、舵角用補正マップの一例を示
すものであり、ロール成分演算部63から入力されたピ
ッチ成分の演算値が負のときは、カーブc3にしたがっ
て、舵角θに応じた補正係数Cθ3 が算出され、また、
ロール成分演算部63から入力されたロール成分の演算
値が正のときは、カーブd3にしたがって、舵角θの絶対
値に応じた補正係数Cθ3 が算出される。ここに、図2
1に示されるように、補正係数Cθ3 を決定するカーブ
c3は、舵角θの絶対値が小さい範囲では、一定の高い値
を保ち、第五の所定値θ05以上では、線形に低下し、第
六の所定値θ06以上では、1になるように設定され、ま
た、カーブd3は、舵角θの絶対値が小さい範囲では、一
定の低い値を保ち、第五の所定値θ05以上では、線形に
上昇し、第六の所定値θ06以上では、1になるように設
定されており、したがって、舵角θによる補正係数Cθ
3 は、舵角θの絶対値が小さいほど大きく、第五の所定
値θ05以上では、線形に小さくなり、第六の所定値θ06
以上では、1になるように設定されている。このよう
に、舵角用補正マップを設定することにより、舵角θの
絶対値が小さい運転状態においては、ばね上が下方に変
位するときには、下方への変位速度が小さくなるように
し、ばね上が上方に変位するときには、上方への変位速
度が大きくなるようにして、ドライバーに不安感を与え
ることを防止して、乗り心地の向上を図り、他方、舵角
θの絶対値が大きい運転状態では、走行安定性をより重
視したサスペンション制御をおこなうことが可能にな
る。
【0062】さらに、ロールゲイン補正手段93は、ロ
ール成分演算部63から入力されたロール成分の演算値
の正負、上下加速度センサ15a、15b、15cから
入力された上下加速度GFR、GFL、GR の平均値Gaに
基づき、あらかじめ実験的に定められ、記憶している上
下加速度用補正マップにしたがって、上下加速度Gaに
よる補正係数CG1を算出する。
【0063】図22は、上下加速度用補正マップの一例
を示すものであり、ロール成分演算部63から入力され
たロール成分の演算値が負のときは、カーブe3にしたが
って、上下加速度Gaの絶対値に応じた補正係数CG3が
算出され、また、ロール成分演算部63から入力された
ロール成分の演算値が正のときは、カーブf3にしたがっ
て、上下加速度Gaの絶対値に応じた補正係数CG3が算
出される。ここに、補正係数CG3を決定するカーブe3
は、上下加速度Gaの絶対値が小さい範囲では、一定の
高い値を保ち、第五の所定値Ga05 以上になると、線形
に低下し、第六の所定値Ga06 以上では、1になるよう
に設定され、また、カーブf3は、上下加速度Gaの絶対
値が小さい範囲では、一定の低い値を保ち、第五の所定
値Ga05 以上では、線形に上昇し、第六の所定値Ga06
以上では、1になるように設定されており、したがっ
て、上下加速度Gaの絶対値による補正係数CG3は、上
下加速度Gaの絶対値が小さい範囲では大きく、上下加
速度Gaの絶対値が、第五の所定値Ga05 以上になる
と、線形に小さくなり、第六の所定値Ga06 以上では、
1になるように設定されている。このように、上下加速
度用補正マップを設定することにより、上下加速度Ga
の絶対値が小さく、車両は良路を走行していると認めら
れる場合に、ばね上が上方に変位するときには、上方へ
の変位速度が大きくなるようにし、ばね上が下方に変位
するときには、下方への変位速度が小さくなるようにし
て、ドライバーに不安感を与えることを防止して、乗り
心地の向上を図り、他方、上下加速度Gaの絶対値が大
きく、悪路を走行していると認められる場合には、走行
安定性をより重視したサスペンション制御をおこなうこ
とが可能になる。
【0064】このようにして、車速Vによる補正係数C
V3、舵角θによる補正係数Cθ3 および上下加速度Ga
による補正係数CG3を算出すると、ロールゲイン補正手
段93は、制御ゲイン補正信号を、ロール制御部66に
出力する。ロール制御部66は、ピッチゲイン補正手段
93から入力された制御ゲイン補正信号に基づき、あら
かじめ記憶しているゲインKFR30、KRR30に、車速Vに
よる補正係数CV3、舵角θによる補正係数Cθ3 および
上下加速度Gaによる補正係数CG3を乗じて、ゲインK
FR30、KRR30を補正し、ゲインKFR3 、KRR3 を算出し
て、ロール制御における各比例流量制御弁9への流体の
制御量を演算する。
【0065】本実施例によれば、制御系Cにおいて、上
下加速度センサ15a、15bおよび15cが検出した
上下加速度検出信号GFR、GFL、GR に基づき、バウン
ス成分演算部61、ピッチ成分演算部62およびロール
成分演算部63によって演算された車両のバウンス成
分、ピッチ成分およびロール成分は、それぞれ、バウン
スゲイン補正手段91、ピッチゲイン補正手段92およ
びロールゲイン補正手段93に入力され、これらのバウ
ンス成分、ピッチ成分およびロール成分の演算値の正負
に基づき、バウンスゲイン補正手段91およびピッチゲ
イン補正手段92は、車速V、舵角θ、上下加速度の平
均値Ga が小さく、走行安定性よりも乗り心地を重視す
べき走行状態においては、ばね上が上方に変位するとき
に、変位速度が小さく、下方に変位するときに、変位速
度が大きくなるように、それぞれ、制御ゲインKB30 、
KP30 を補正するための制御ゲイン補正信号を生成し、
また、ロールゲイン補正手段93は、車速V、舵角θ、
上下加速度の平均値Ga が小さく、走行安定性よりも乗
り心地を重視すべき走行状態においては、ばね上が上方
に変位するときに、変位速度が大きく、下方に変位する
ときに、変位速度が小さくなるように、制御ゲインKFR
30、KRR30を補正するための制御ゲイン補正信号を生成
して、それぞれ、バウンス制御部64、ピッチ制御部6
5およびロール制御部66に出力し、バウンス制御部6
4、ピッチ制御部65およびロール制御部66は、それ
ぞれ、入力された制御ゲイン補正信号にしたがって、あ
らかじめ記憶しているゲインKB30 、KP30 、KFR30、
KRR30を補正して、ゲインKB3、KP3、KFR3 、KRR3
を得、これらに基づき、バウンス制御、ピッチ制御およ
びロータ制御における各比例流量制御弁9への流体の制
御量を算出しているので、乗り心地を向上させ、フィー
リングの悪化を防止することが可能になり、他方、乗り
心地よりも走行安定性を重視すべき走行状態において
は、バウンス制御部64、ピッチ制御部65およびロー
ル制御部66は、それぞれ、あらかじめ記憶しているゲ
インKB30 、KP30 、KFR30、KRR30に基づき、バウン
ス制御、ピッチ制御およびロータ制御における各比例流
量制御弁9への流体の制御量を算出しているので、走行
安定性を向上させることが可能になる。
【0066】また、制御ゲインの補正は、上下加速度検
出信号GFR、GFL、GR に基づき、各比例流量制御弁9
への流体の制御量を算出する制御系Cにおいてなされて
いるので、応答性に優れた制御をおこなうことが可能に
なる。本発明は、以上の実施例に限定されることなく特
許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が
可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるもの
であることはいうまでもない。
【0067】たとえば、前記実施例においては、車両の
サスペンション装置は、ガスばね5を備えているが、本
発明は、ガスばね5を備えていない、いわゆるフルアク
ティブサスペンション装置にも適用することができる。
また、前記実施例においては、上下加速度検出信号GF
R、GFL、GR に基づいて、各比例流量制御弁9への流
体の制御量を算出する制御系Cにおいてのみ、制御ゲイ
ンの補正をおこなっているが、制御系Cにおいて制御ゲ
インの補正をおこなうとともに、他の1つまたは2以上
の制御系においても、制御ゲインの補正をおこなうよう
にしてもよい。
【0068】さらに、前記実施例においては、バウンス
成分演算部61、ピッチ成分演算部62およびロール成
分演算部63によって演算された車両のバウンス成分、
ピッチ成分およびロール成分の正負、および、車速V、
舵角θ、上下加速度の平均値Ga にしたがって、バウン
スゲイン補正手段91、ピッチゲイン補正手段92およ
びロールゲイン補正手段93により、制御ゲイン補正信
号が生成されて、バウンス制御部64、ピッチ制御部6
5およびロール制御部66に出力され、バウンス制御部
64、ピッチ制御部65およびロール制御部66があら
かじめ記憶しているゲインKB30 、KP30 、KFR30、K
RR30を補正して、ゲインKB3、KP3、KFR3 、KRR3 を
得、これらに基づき、バウンス制御、ピッチ制御および
ロータ制御における各比例流量制御弁9への流体の制御
量を算出しているが、バウンス制御流体量補正手段、ピ
ッチ制御流体量補正手段およびロール制御流体量補正手
段を設けて、バウンス成分演算部61、ピッチ成分演算
部62およびロール成分演算部63によって演算された
車両のバウンス成分、ピッチ成分およびロール成分を、
それぞれ、バウンス制御部64、ピッチ制御部65およ
びロール制御部66に出力して、バウンス制御部64、
ピッチ制御部65およびロール制御部66により、あら
かじめ記憶しているゲインKB30 、KP30 、KFR30、K
RR30に基づいて、バウンス制御、ピッチ制御およびロー
タ制御における各比例流量制御弁9への流体の制御量を
算出し、これらの流体の制御量の正負および車速V、舵
角θ、上下加速度の平均値Ga にしたがって、バウンス
制御流体量補正手段、ピッチ制御流体量補正手段および
ロール制御流体量補正手段が、バウンス制御、ピッチ制
御およびロータ制御における各比例流量制御弁9への流
体の制御量を補正するようにしてもよい。
【0069】また、前記実施例においては、上下加速度
検出信号GFR、GFL、GR の平均値Ga の絶対値に応じ
て、補正係数CG1、CG2、CG3を算出しているが、上下
加速度GFR、GFL、GR のいずれか、あるいは、これら
の2つの平均値の絶対値に応じて、補正係数CG1、CG
2、CG3を算出するようにしてもよい。さらに、本発明
において、各手段は、必ずしも物理的手段を意味するも
のではなく、各手段の機能が、ソフトウエアによって実
現される場合も、本発明は包含し、2以上の手段の機能
が、1つの物理的手段により実現される場合も、また、
1つの手段の機能が、2以上の物理的手段により実現さ
れる場合も、本発明は包含する。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、各車輪に対し、車両の
バネ上重量とバネ下重量との間に、それぞれ、流体シリ
ンダ装置を有し、車高変位を検出する車高変位検出手段
と、前記流体シリンダ装置の圧力を検出する圧力検出手
段と、車両に加わる上下方向の加速度を検出する上下加
速度検出手段と備え、前記車高変位検出手段により検出
された検出信号に基づき、車両のバウンス、ピッチなら
びにロールを打ち消すように、サスペンション特性の制
御ゲインを設定制御し、前記流体シリンダ装置への作動
流体の供給量、排出量を制御する第1サスペンション特
性制御装置と、前記圧力検出手段により検出された検出
信号に基づき、車両のバウンス、ピッチならびにロール
を打ち消すように、サスペンション特性の制御ゲインを
設定制御し、前記流体シリンダ装置への作動流体の供給
量、排出量を制御する第2サスペンション特性制御装置
と、前記上下加速度検出手段により検出された検出信号
に基づき、車両のバウンス、ピッチならびにロールを打
ち消すように、サスペンション特性の制御ゲインを設定
制御し、前記流体シリンダ装置への作動流体の供給量、
排出量を制御する第3サスペンション特性制御装置を備
えた車両のアクティブサスペンション装置において、フ
ィーリグの向上と、乗り心地および走行安定性の向上を
両立させることのできる車両のサスペンション装置を提
供することが可能になる。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかる車両のサスペ
ンション装置を含む車両の全体概略図である。
【図2】図2は、油圧ポンプより流体シリンダ装置へ流
体を供給し、或いは、これらより流体を排出する油圧回
路の回路図である。
【図3】図3は、コントロールユニット内に設けられた
流体供給量算出装置のブロックダイアグラムの一部を表
す図面である。
【図4】図4は、コントロールユニット内に設けられた
流体供給量算出装置のブロックダイアグラムの一部を表
す図面である。
【図5】図5は、コントロールユニット内に設けられた
流体供給量算出装置のブロックダイアグラムの一部を表
す図面である。
【図6】図6は、コントロールユニット内に設けられた
流体供給量算出装置のブロックダイアグラムの一部を表
す図面である。
【図7】図7は、コントロールユニット内に設けられた
流体供給量算出装置のブロックダイアグラムの一部を表
す図面である。
【図8】図8は、コントロールユニット内に設けられた
流体供給量算出装置のブロックダイアグラムの一部を表
す図面である。
【図9】図9は、コントロールユニット内に設けられた
流体供給量算出装置のブロックダイアグラムの一部を表
す図面である。
【図10】図10は、コントロールユニット内に設けら
れた流体供給量算出装置のブロックダイアグラムの一部
を表す図面である。
【図11】図11は、バウンスゲイン補正手段により実
行される制御ゲインの補正ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図12】図12は、バウンスゲイン補正手段に記憶さ
れた車速用補正マップの例を示すグラフである。
【図13】図13は、バウンスゲイン補正手段に記憶さ
れた舵角用補正マップの例を示すグラフである。
【図14】図14は、バウンスゲイン補正手段に記憶さ
れた上下加速度用補正マップの例を示すグラフである。
【図15】図15は、ピッチゲイン補正手段により実行
される制御ゲインの補正ルーチンを示すフローチャート
である。
【図16】図16は、ピッチゲイン補正手段に記憶され
た車速用補正マップの例を示すグラフである。
【図17】図17は、ピッチゲイン補正手段に記憶され
た舵角用補正マップの例を示すグラフである。
【図18】図18は、ピッチゲイン補正手段に記憶され
た上下加速度用補正マップの例を示すグラフである。
【図19】図19は、ロールゲイン補正手段により実行
される制御ゲインの補正ルーチンを示すフローチャート
である。
【図20】図20は、ロールゲイン補正手段に記憶され
た車速用補正マップの例を示すグラフである。
【図21】図21は、ロールゲイン補正手段に記憶され
た舵角用補正マップの例を示すグラフである。
【図22】図22は、ロールゲイン補正手段に記憶され
た上下加速度用補正マップの例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 車体 2FL 左前輪 2FR 左後輪 2RL 右前輪 2RR 右前輪 3 流体シリンダ装置 3FL 左前輪用の流体シリンダ装置 3FR 右前輪用の流体シリンダ装置 3RL 左後輪用の流体シリンダ装置 3RR 右後輪用の流体シリンダ装置 3a シリンダ本体 3b ピストン 3c 液圧室 3d ピストンロッド 4 連通路 4a、4b、4c、4d 分岐連通路 5 ガスばね 5FL 左前輪用ガスばね 5FR 右前輪用ガスばね 5RL 左後輪用ガスばね 5RR 右後輪用ガスばね 5a、5b、5c、5d ガスばねユニット 5e ダイアフラム 5f ガスばねのガス室 5g ガスばねの液圧室 8 油圧ポンプ 8a 吐出管 9 比例流量制御弁 9a 圧力補償弁 10 流体通路 12 吐出圧計 13 液圧センサ 14 車高変位センサ 15a、15b、15c 上下加速度センサ 16 横加速度センサ 17 コントロールユニット 18 舵角センサ 19 車速センサ 20 駆動源 21 パワーステアリング装置用油圧ポンプ 22 アキュームレータ 23F 前輪側配管 23R 後輪側配管 23FL 左前輪側配管 23FR 右前輪側配管 23RL 左後輪側配管 23RR 右後輪側配管 25a、25b、25c、25d オリフィス 26 切換えバルブ 28 アンロードリリーフ弁 29 リザーブタンク 33 開閉弁 34 電磁弁 35 リリーフ弁 36 イグニッションキー連動弁 37 油圧ポンプリリーフ弁 38 リターンアキュムレータ 41 パウンス成分演算部 42 ピッチ成分演算部 43 ロール成分演算部 44 バウンス制御部 45 ピッチ制御部 46 ロール制御部 50a、50b、50c、50d 微分器 51 ピッチ成分演算部 52 ロール成分演算部 53 ピッチ制御部 54 ロール制御部 61 パウンス成分演算部 62 ピッチ成分演算部 63 ロール成分演算部 64 バウンス制御部 65 ピッチ制御部 66 ロール制御部 71 ウォープ制御部 71a 前輪側液圧比演算部 71b 後輪側液圧比演算部 91 バウンスゲイン補正手段 92 ピッチゲイン補正手段 93 ロールゲイン補正手段 100 流体制御量算出装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−237808(JP,A) 特開 平4−39114(JP,A) 特開 平3−114907(JP,A) 特開 昭63−130418(JP,A) 特公 昭59−14365(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 17/015

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各車輪に対し、車両のバネ上重量とバネ
    下重量との間に、それぞれ、流体シリンダ装置を有し、
    車高変位を検出する車高変位検出手段と、車両に加わる
    上下方向の加速度を検出する上下加速度検出手段と備
    え、前記車高変位検出手段により検出された検出信号に
    基づき、車両のバウンス、ピッチならびにロールを打ち
    消すように、サスペンション特性の制御ゲインを設定制
    御し、前記流体シリンダ装置への作動流体の供給量、排
    出量を制御する第1サスペンション特性制御装置と、前
    記上下加速度検出手段により検出された検出信号に基づ
    き、車両のバウンス、ピッチならびにロールを打ち消す
    ように、サスペンション特性の制御ゲインを設定制御
    し、前記流体シリンダ装置への作動流体の供給量、排出
    量を制御する第2サスペンション特性制御装置を備えた
    車両のアクティブサスペンション装置において、前記上
    下加速度検出手段により検出された車両に加わる上下方
    向の加速度の向きに応じて、少なくとも前記第2サスペ
    ンション特性制御装置による前記流体シリンダ装置への
    作動流体の供給量、排出量を補正する補正手段を備えた
    ことを特徴とする車両のサスペンション装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段が、車両のバウンスに対し
    ては、前記上下加速度検出手段により検出された車両に
    加わる上下方向の加速度が上向きのときは、少なくとも
    前記第2サスペンション特性制御装置による前記流体シ
    リンダ装置への作動流体の供給量、排出量を、大きくな
    るように補正し、前記上下加速度検出手段により検出さ
    れた車両に加わる上下方向の加速度が下向きのときは、
    少なくとも前記第2サスペンション特性制御装置による
    前記流体シリンダ装置への作動流体の供給量、排出量
    を、小さくなるように補正するように構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の車両のサスペンション装
    置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段が、車両のピッチに対して
    は、前記上下加速度検出手段により検出された車両に加
    わる上下方向の加速度が上向きのとき、少なくとも前記
    第2サスペンション特性制御装置による前記流体シリン
    ダ装置への作動流体の供給量、排出量を、大きくなるよ
    うに補正し、前記上下加速度検出手段により検出された
    車両に加わる上下方向の加速度が下向きのときは、少な
    くとも前記第2サスペンション特性制御装置による前記
    流体シリンダ装置への作動流体の供給量、排出量を、小
    さくなるように補正するように構成されたことを特徴と
    する請求項1または2に記載の車両のサスペンション装
    置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段が、車両のロールに対して
    は、前記上下加速度検出手段により検出された車両に加
    わる上下方向の加速度が上向きのとき、少なくとも前記
    第2サスペンション特性制御装置による前記流体シリン
    ダ装置への作動流体の供給量、排出量を、小さくなるよ
    うに補正し、前記上下加速度検出手段により検出された
    車両に加わる上下方向の加速度が下向きのときは、少な
    くとも前記第2サスペンション特性制御装置による前記
    流体シリンダ装置への作動流体の供給量、排出量を、大
    きくなるように補正するように構成されたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両のサ
    スペンション装置。
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