JPH0438337B2 - - Google Patents

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JPH0438337B2
JPH0438337B2 JP62121678A JP12167887A JPH0438337B2 JP H0438337 B2 JPH0438337 B2 JP H0438337B2 JP 62121678 A JP62121678 A JP 62121678A JP 12167887 A JP12167887 A JP 12167887A JP H0438337 B2 JPH0438337 B2 JP H0438337B2
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/35Non-linear optics
    • G02F1/355Non-linear optics characterised by the materials used
    • G02F1/361Organic materials
    • G02F1/3611Organic materials containing Nitrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D319/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D319/101,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes
    • C07D319/141,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D319/161,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with one six-membered ring
    • C07D319/18Ethylenedioxybenzenes, not substituted on the hetero ring

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、光情報処理や光通信などで用いられ
る有機非線形光学材料に関する。さらに詳しく
は、光非線形性が大きく、レーザー耐性、保存安
定性に優れた有機化合物に関する。 [従来の技術] オプトエレクトロニクス分野では、従来にはな
い大きな非線形光学効果を有し高速に応答する材
料を見出せば、より高性能の、又は従来実現でき
なかつた非線形光学素子が実現できる状況にあ
る。 従つて、このような性能を有する材料を目指し
た探索研究が数多くなされている。 従来、無機材料が探索の主たる対象であつたが
上記要求を満足する材料を見出せなかつた。従つ
て、近年、原理的に非線形光学効果が大きく、高
速に光応答すると期待されるπ電子共役系を有す
る有機化合物が注目されるに至つた。 特に、2次の光非線形性を有する有機材料につ
いては、種々の化合物系で検討されており、また
総説的な解説も数多くある。(1)ACS symposium
series 233(1983),(2)D.J.Williams Angew.
Chem.Int.Ed.Engl.23 p690(1984)など。) 例えば、N−(4−ニトロフエニル)−L−プロ
リノール(NPP)[特開昭59−21665号公報]、N
−[(2)−((5)−ニトロピリジル)]−L−プロリノー
ル(PNP)および2−アセチルアミノ−4−ニ
トロ−N,N−ジメチルアニリン(DAN)など
のベンゼンおよびピリジン誘導体、4−ジメチル
アミノ−4′−ニトロスチルベン(DANS)などの
スチルベン誘導体、4′−ジメチルアミノ−N−メ
チル−4−スチルバゾリウム・メトスルフエート
(DMSM)などのスチルバゾリウム類、および
4′−ニトロベンジリデン−4−(N,N−ジメチ
ル)アニリン、4′−ニトロベンジリデン−4−メ
チルアニリン(Proceedings(Trudy)of the P.
N.Levedeb Physics In stitute、Vol 98(1982)、
Basov、N.G.Editor(Consultants Bureau:New
York,N.Y.)Shigorin,V.D p77:“Materials
and Apparatus in QuantumRadio Physics”)、
4′−メチルベンジリデン−4−ニトロアニリンな
どのベンジリデンアニリン誘導体などである。 一般に、π電子共役系を有する有機化合物の光
非線形性はレーザ光入射時のπ電子のゆらぎに起
因するものとされている。従つて、このゆらぎを
大きくするため、上記既知化合物で示されるがご
とく、π電子共役系にドナー性、アクセプター性
の置換基を導入することが従来の分子設計指針で
あつた。 一般に有機化合物の結晶構造は、個々の分子の
構造とパツキング時の水素結合、フアン−デア−
ワールス相互作用および双極子−双極子相互作用
など、分子間凝集力により決定される。 アミノ基やニトロ基など強いドナー性、アクセ
プター性の置換基を導入すると分子のもつ双極子
モーメントが大きくなり、結晶形成時の双極子−
双極子相互作用が強くなる。 従つて上記、分子設計指針による化合物、すな
わち、π電子共役系に強いドナー性、アクセプタ
ー性の置換基を導入した化合物は、分子間におけ
る双極子−双極子相互作用が強く、2分子の双極
子が打ち消し合う構造である中心対称性の結晶を
形成しやすい。 ところがこの様な中心対称性結晶では、期待に
反して2次の光非線形性は発現しない。 従来の研究では、結晶状態で光非線形性を発現
させる上で問題となる結晶の中心対称性を崩すた
めに、光学活性な置換基や水素結合形成能の大き
い置換基をπ電子共役系に導入するという工夫が
分子設計時になされており、ベンゼン、ピリジン
誘導体での成功例はある。 NPP、PNPおよびDANなどがその代表例であ
るが、望まれているような新規な機能を有する非
線形光学素子を実現しうるほどの充分大きな光非
線形性は有しない。 この事は、実用レベルの充分大きな光非線形性
を持つ分子結晶を作成する上で重要な因子となる
超分極率がベンゼン誘導体では小さいことに起因
すると言える。 一般に、非線形光学材料として具備すべき特性
としては光非線形性の大きさ、光応答速度、レー
ザ光の透過性、耐レーザ性、位相整合性、結晶
性、機械的強度および加工性などが挙げられる。 NPP、PNPでは溶融や気相成長による結晶性
および吸湿、光劣化などによる保存安定性に、ま
たDANでは吸湿、昇華に対しての保存安定性な
どの点でも問題がある。 また、これらベンゼン誘導体、例えばP−ニト
ロアニリンの10倍以上大きな2次の超分極率を持
つスチルベン誘導体、ベンジリデンアニリン誘導
体など、2次の超分極率を大きくするための長い
π電子共役系を母骨格として持つ化合物では、双
極子モーメントもそれに付随して大きくなるた
め、中心対称性または非中心対称性であつても適
切な分子配向となつていない結晶となり、従つ
て、2次の光非線形性が発現する場合でも、ベン
ゼン誘導体以下の小さな値であつた。 そこでこの様な結晶での中心対称性を崩すため
に、立体障害の大きな塩構造の導入が検討されて
いる。超分極率が大きく、しかも中心対称性でな
い結晶構造になるため、比較的大きな光非線形性
を発現するDMSMがその代表例である。しかし、
これらの化合物では塩構造が吸湿性、結晶多形な
どの構造変化をもたらすため、保存安定性、加工
性などの点に問題がある。 以上、説明した様に、従来の分子設計指針によ
る分子修飾のみでは、結晶などバルク状態での大
きな光非線形性および実用上不可欠とされている
諸特性を満足する非線形光学材料を提供すること
は困難であつた。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は前記従来技術の問題点を改良
し、大きな光非線形性とレーザー耐性を改良し
て、実用的な有機非線形光学材料を提供すること
にある。 前記の様に、結晶の中心対称性は、分子間の双
極子−双極子相互作用に大きく起因していると言
える。従つて、分子の双極子モーメントが小さ
く、結晶の中心対称性を崩し易い基本構成を有す
る化合物に分子修飾を施すことが有効と考えられ
る。 本発明者らは、ドナー性置換基が導入されたベ
ンゼン環が−N=CR−結合のN側にあるベンジ
リデンアニリン誘導体が、長いπ電子共役系を有
するので大きな超分極率を持つこと、しかも、窒
素原子の大きな電気陰性度によりベンゼン誘導体
程度に小さな基底状態における分極すなわち双極
子モーメントを持つことを量子化学的計算により
見出した。そこでこの知見にもとずき、実際に分
子配向制御基を導入したところ、従来にはない大
きな光非線形性をも発現させる事ができることが
実証され、本発明に至つた。 [問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、下記の構
成からなる。 「4−位に電子供与性置換基(D)、4′−位に電子吸
引性置換基(A)、いずれかの置換可能な位置に結晶
中での分子配向を制御する機能を有する置換基を
少なくとも1つ有し、かつ、ウレア比が10より大
きな光非線形性を有するベンジリデンアニリン誘
導体から成ることを特徴とする有機非線形光学材
料。」 本発明でいうところのベンジリデンアニリン誘
導体は、少なくとも1つの結晶中での分子配向を
制御する機能を有する置換基を有する(下記式
[3])。 D:ドナー性置換基 A:アクセプター性置換基 R1〜R9:任意の置換基 すなわち本発明の特徴は、下記の2つの点にあ
る。 大きな超分極率とベンゼン誘導体程度に小さ
な双極子モーメントを持つベンジリデンアニリ
ン誘導体をπ電子共役系に選んだこと。 分子配向制御基を導入したこと。 以上の2つの工夫によつてバルク状態、例えば
結晶状態での中心対称性を崩し、さらに分子の持
つ光非線形性を生かし得るバルク構造に配向制御
し、従来にはない大きな光非線形性の発現をも可
能にした点にある。 比較例5、6に示すように工夫のみでは大き
な2次の光非線形性は発現されない。そこで、さ
らに工夫により従来にはない大きな光非線形性
を発現させることに成功した。 また、この場合、π電子相互作用により、一般
に分子間凝集力もベンゼン誘導体などと比較し強
くなる。 従つて、より高い融点を有し、昇華性が低く、
また吸水性も低いので(表4参照)、バルク状態
における保存安定性が良い。 また、本発明の範囲の有機非線形光学材料のう
ち、既知のベンゼン誘導体程度で光非線形性の大
きさが不十分な材料についても、ウレア比10、す
なわち従来使用されてきたニオブ酸リチウム等の
無機材料程度の光非線形性があれば、保存安定性
の良さおよび有機材料の特徴である高速の光応答
性を生かした使用が可能である。 また、本発明範囲の有機非線形性光学材料のう
ち、ウレア比150以上の大きさの光非線形性を有
する材料は、従来実現できなかつた非線形性光学
素子の製造を可能にするという点で特に重要であ
る。 本発明において好ましい化合物は、結晶中での
分子配向を制御する機能を有する置換基の位置
が、下記に示す式[1]のR1〜R9の少なくとも
1つの位置である構造を持つベンジリデンアニリ
ン誘導体である。 D:ドナー性置換基 A:アクセプター性置換基 R1〜R9:水素または任意の置換基であつて、か
つ少なくとも1つは分子配向制御基 式[1]でいう分子配向制御基は、バルク状態
の構造における非線形光学分子の配向を光非線形
性を奏するに適切となるよう制御するためのもの
である。従つて、分子パツキングにおいてその構
造を変えうるだけの分子間力を有する置換基や、
その他分子の対称性を低くする置換基をいう。水
素結合形成性の、あるいは立体障害の大きな置換
基はこのようなパツキングを変化させる力が大き
いので、本発明でいう分子配向制御基としては特
に有効である。 以上述べた分子配向制御基の主な例としては、
アセチルアミノ、エチルカルボニルアミノ、tert
−ブチルカルボニルアミノなどのアルカノイルア
ミノ基、ベンゾイルアミノ、p−アセチルアミノ
フエニルカルボニルアミノなどのフエニルカルボ
ニルアミノ基およびこれらの一部がハロゲン化さ
れた置換基などが挙げられる。これらの成功例を
実施例1、2、3、4、5に示す。 また、一般に置換基とは結合部位が一つのもの
をいうが、本発明でいう分子配向制御基には結合
部位が複数のものも含まれ、またさらに結合部位
が一分子内に限ることもない。従つて、複数分子
を連結するような置換基を含んでいてもよい。 例えば、オキザリルクロリド、マロニルクロリ
ド、サクシニルクロリドあるいはフタル酸クロリ
ド、テレフタル酸クロリドなど酸ジクロリド類を
用いて、アミド結合によりベンジリデンアニリン
2分子を結合する置換基などがある。 但し、式[1]における分子配向制御基R9
2つのベンゼン環のイミン結合(−CR=N−)
に対するねじれ、すなわち、π電子共役系におけ
る自発分極の大きさにも関係するため、超分極率
を大きくし、大きな光非線形性を発現させるため
には、立体障害の比較的小さな置換基が有効とな
る。従つて、水素または炭素数が1〜5の置換基
が有効であるが、好ましくは水素であり、この場
合、合成も比較的容易となる。 これらの置換基の例しては、メチル、エチル、
プロピルおよび2−プロペニル、2−ブテニルな
どの飽和、不飽和アルキル基、ヒドロキシメチ
ル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロ
ピルなどのヒドロキシアルキル基、2−メトキシ
エチル、3−エトキシプロピルなどのアルコキシ
アルキル基、2−クロロエチル、5−ブロモペン
チルなどのハロゲン化アルキル基、2−カルボキ
シエチル、3−カルボキシプロピルなどのカルボ
キシアルキル基、2−エトキシカルボニルエチ
ル、4−メトキシカルボニルブチルなどのアルコ
キシカルボニルアルキル基などがある。 また、分子パツキングを光非線形性の発現に対
して最適化するに際し、単位体積当りの分子密度
の低下による光非線形性の低下を防ぐためには、
分子配向制御基R1〜R8の数は可能な限り少ない
事が望ましい。従つて、好ましくはR1〜R8のう
ち7つは水素である。 本発明では分子配向制御基をドナー性置換基の
導入されたベンゼン環に一つ導入するだけで大き
な光非線形性を発現させうることも見い出だし
た。 この場合、ドナー性置換基のオルト位が特に有
効である。 アセチルアミノ基、ハロゲン化アセチルアミノ
基、およびベンゾイルアミノ基の導入がその代表
例と言える。 尚、本発明の化合物は、カルボニルとアミンを
触媒としてのルイス酸存在下、アルコールやベン
ゼン中で混合し、縮合させるという一般的なイミ
ン系化合物の合成法により得られる((M.M.
Sprung,Chem.Rev 26 297(1940))。 本発明でいうドナー性置換基としては、例え
ば、アミノ、モノメチルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、n−ブチルアミノ、t−ブ
チルアミノなどのアミノ基、L−(2−ヒドロキ
シメチル)−ピロリジニル、L−アラニニル、L
−セリニル、L−チロシニルなど光学活性を有す
る各種アミノ基、ヒドロキシ、メトキシ、エトキ
シ、n−ブトキシなどのアルコキシ基、メチル、
エチル、n−プロピル、n−ブチル、t−ブチ
ル、n−ペンチル、n−オクタデシルなど鎖状ま
たは分岐状アルキル基、ヒドロキシメチル、ヒド
ロキシエチルなどヒドロキシアルキル基、ハロゲ
ンなどが挙げられ、また、アクセプター性の置換
基としては、ニトロ、シアノ、イソシアナト、ホ
ルミル、カルボン酸メチル、カルボン酸エチルな
どのアルコキシカルボニル、スルフオニル、ハロ
ゲンなどが挙げられる。ハロゲンは、ドナー性、
アクセプター性、両方の性質を持つているため、
どちらの範ちゆうにも入る。 アクセプター性の置換基として、ニトロ基を導
入することは、その化合物の光非線形性を向上さ
せる上で特に好ましい。 ベンジリデンアニリン母骨格に導入されている
ドナー基、アクセプター基および分子配向制御基
が導入されている位置以外への置換基導入は特に
限定しないが、導入する場合は母骨格のπ電子共
役系および分子配向制御基の機能に大きな影響を
与えないものであることが必要である。 また、分子自体の光非線形性は少し小さくなる
が、化合物の形成する結晶をさらに非中心対称性
になりやすくすると共に、化合物の吸収を短波長
シフトさせ、吸収による非線形光学効果発現の低
下を防ぐためには、弱いドナー性置換基と強いア
クセプター性置換基の組合わせ、または強いドナ
ー性置換基と弱いアクセプター性置換基の組合わ
せからなる化合物が好ましい。 母骨格に弱いドナー性置換基と強いアクセプタ
ー性置換基を導入する際の弱いドナー性置換基と
はHammettの置換基定数σpで、0>σp>−0.4お
よびハロゲンで、例えば、メチル、エチル、n−
ブチル、t−ブチルなどのアルキル基、ヒドロキ
シメチルヒドロキシエチルなどのヒドロキシアル
キル基、ヒドロキシ基、メトキシ、エトキシなど
のアルコキシ基などが、挙げられ、強いアクセプ
ター性の置換基とは、σp>0.5のもので、例えば、
ニトロ基、シアノ基などが挙げられる。 この場合、ドナー性の置換基として、ヒドロキ
シル基またはアルコキシ基を導入すると置換基の
ドナー性以上に大きな光非線形性を付与できるの
で有効である。 また、母骨格に強いドナー性置換基と弱いアク
セプター性置換基を導入する際の強いドナー性置
換基とは、Hammettの置換基定数σpで、σp≦−
0.4程度のもので、例えば、アミノ、モノメチル
アミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、n−
ブチルアミノ、t−ブチルアミノや、L−(2−
ヒドロキシメチル)−ピロリジニル、L−アラニ
ニルL−セリニル、L−チロシニルなど光学活性
を有するアミノ基などが挙げられ、弱いアクセプ
ター性の置換基とは、0≦σp<0.5およびハロゲ
ンで、例えば、ホルミル、カルボキシル、および
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−
ブトキシカルボニルなどのアルコキシカルボニ
ル、アセチルアミノなどが挙げられる。 尚、化合物の重水素化は、近赤外領域での透明
性増大効果などがあるが、重水素化していない化
合物と同様の非線形光学効果を有する。従つて、
上記非線形光学化合物は、その一部または全ての
水素が重水素置換されていてもよい。 次に本発明の別の異なる化合物としては、下式
[2]D′の位置に、ドナー性かつ結晶中での分子
配向を制御する置換基を有するベンジリデンアニ
リン誘導体である。 D′:ドナー性かつ分子配向制御置換基 A:アクセプター性置換基 R1〜R9:水素または任意の置換基 式[2]において、ドナー性である分子配向制
御基(D′)は、好ましくは、−OR基(ただしR
はアルキル基、アリール基、アラルキル基、又は
その誘導体を示す。)である。分子パツキング性
に優れるからである。ドナー性かつ分子配向制御
基として、たとえばエチレンジオキシ基を導入し
た実施例6がその例である。 非線形光学材料には高いレーザ耐性が要求され
る。レーザ損傷の詳細な機構はいまだ明らかでな
いが、本発明中の有機非線形光学材料は表3に示
されるように高いレーザ耐性を有している。この
原因として分子間の強いπ電子相互作用が考えら
れる。 本発明の化合物の使用態様としては、バルク単
結晶、薄膜単結晶などが挙げられる。その単結晶
の製造法としては、溶液法、気相法、溶融法が適
用可能である。例えば実施例1の4′−ニトロベン
ジリデン−3−アセチルアミノ−4−メトキシア
ニリンでは、実施例中に示されるように溶液法に
よるバルク単結晶の製造が可能であり、また基板
上での溶融徐冷や基板上への蒸着、昇華などの気
相成長にもとずく薄膜単結晶の作製も可能であ
る。 また、この様にして作製されたバルク単結晶、
薄膜単結晶などは波長変換素子、パラメトリツク
発振器、光スイツチなどの非線形性光学素子およ
びそれらを用いた各種非線形光学デバイスの製造
に有用である。 [実施例] 以下、実施例を用いて本発明を更に詳しく説明
するが、本発明の効力はそれら実施例によつて何
等制限を受けるものではない。 実施例 1 4′−ニトロベンジリデン−3−アセチルアミノ
−4−メトキシアニリン(MNBA) [合成1] 還流冷却器、マグネチツクスターラーを備えた
200mlの三つ口フラスコに約30mlの酢酸/無水酢
酸(1:1)および8.40g(50mmol)の2−ア
ミノ−4−ニトロアニソールを入れ、室温で約5
時間撹はんした。 反応の終了を薄層クロマトグラフイで確認した
後、反応溶液を冷水中に滴下した。薄黄色の粗結
晶が得られたのでこれを真空加熱乾燥した。 (目的物9.83g(収率93.5%)) [合成2] 20.2g(90mmol)の塩化第一すず・2水和物
を約30mlの濃塩酸に溶かした後、激しくかきまぜ
ながら6.31g(30mmol)の4−ニトロ−2−ア
セチルアミノアニソールを加え、室温で撹拌し
た。 黄色の反応溶液は、発熱と共に薄桃色に変化す
る。 約2時間後、薄桃色の反応溶液を濾過し、冷水
で洗浄すると白色の粗結晶が得られたので、これ
を真空乾燥した。 (目的物2.71g(収率41.7%)) [合成3] 還流冷却器、マグネチツクスターラーを備えた
200mlの三つ口フラスコに2.16g(10mmol)の
3−アセチルアミノ−4−メトキシアニリン塩酸
塩と1.56g (10mmol)のp−ニトロベンズアルデヒドを入
れ、約60mlのエタノール/水 (2:1)を反応溶媒とし、室温で約10分間撹は
んした。 次に、水酸化ナトリウム水溶液を徐々に加え、
PH6〜7にしていくと、反応溶液は黄褐色に変化
した。その後約3時間後、室温で撹はんを続け
た。 クロロホルムを展開溶媒とした薄層クロマトグ
ラフで反応の終了を確認した後、撹はんを止め
た。析出した粗生成物はろ集し、冷エタノールで
洗浄した。 ここで得た黄茶色の粗生成物をアセトンに溶か
し、不溶物を除去した後、溶媒をロータリーエバ
ポレータにて除くと黄橙色の粗結晶が得られた。 粗結晶をクロロホルム/ベンゼン(1/2)の
混合溶媒で再結晶すると黄色の結晶が得られたの
で、これをろ集し、真空乾燥した。 (目的物1.75g(収率56.0%)融点196〜197℃) MNBAは溶融状態から冷却するとサーモトロ
ピツク液晶相を呈した。 同定はIRおよび元素分析により行つた。 (表1およびスペクトルチヤート図1参照) 次に、この化合物の光非線形性とレーザ耐性を
調べるために第2高調波発生(SHG)を粉末法
(S.K.Kurtz、T.T.Perry,J.Appl.Phys 39 3798
(1966))により測定した。測定に用いた光源は、
Nd:YAGレーザーで、試料は乳鉢により10μm
以下に粉砕したものを使用した。 尚、レーザ耐性に関する評価はパルス幅
200nsec、繰返し10KHz、ピークパワー密度 9.1MW/cm2のパルス発振レーザあるいは平均
パワー密度16kW/cm2の連続発振レーザによる
SHG強度の低下を調べることにより行なつた。 測定結果を表2に、レーザ耐性に関する評価結
果を表3に示す。本発明によるMNBAは、標準
的な既知化合物であるウレアの233倍という従来
にはない大きな光非線形性を示し、しかも比較的
高いレーザ耐性を有していた。 また、水に対する溶解性を調べたところ、本発
明によるMNBAは実質的に不溶であつた(表4
参照)。 実施例 2 4′−ニトロベンジリデン−3−ブロモアセチル
アミノ−4−メトキシアニリン。(MNBA−
Br) [合成1] 還流冷却器、窒素導入管、および滴下ロートを
備えた500mlの三つ口フラスコに、約200mlのジク
ロロエタンと16.8g(100mmol)の2−アミノ
−4−ニトロアニソールおよび2.4mlのピリジン
を入れ、窒素雰囲気下、室温で約10分間マグネチ
ツクスターラーによつて撹はんした。 上記溶液を氷水にて冷却し、これに、約100ml
のジクロロエタンに15.8gのブロモアセチルクロ
リドを溶解した溶液を滴下ロートを用いて約15分
間で加えた。始めだいだい色であつた反応液は、
すぐに薄黄色に変化する。 反応液の温度を室温、さらに約50℃まで上げ、
約5時間撹はんを続けた。 反応の終了を薄層クロマトグラフイで確認した
後、反応溶液を分液ロートに移し、これに約300
mlのクロロホルムを加え、析出結晶を完全に溶解
し、約1規定の希塩酸で良く洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥し、その後ロータリーエバポレ
ータを用いて溶媒を留去すると薄黄色の2−ブロ
モアセチルアミノ−4−ニトロアニソール粗結晶
が得られたのでこれを真空加熱乾燥した。 (目的物 25g(収率86.5%)) [合成2] 36.2g(160mmol)の塩化第一すず・二水和
物を約40ccの濃塩酸に溶かした後、これに激しく
かきまぜながら14.5g(50mmol)の2−ブロモ
アセチルアミノ−4−ニトロアニソールを加え、
室温で撹はんした。 黄色の反応溶液は、発熱と共にほぼ無色に変化
する。 約2時間後、反応溶液をそのまま濾過し、少量
の濃塩酸で洗浄すると白色の3−ブロモアセチル
アミノ−4−メトキシアニリン塩酸塩粗結晶が得
られたので、これを真空乾燥した。 (目的物5.6g(収率38.0%)) [合成3] 還流冷却器、マグネチツクスターラーを備えた
200mlの三つ口フラスコに2.96g(10mmol)の
3−ブロモアセチルアミノ−4−メトキシアニリ
ン塩酸塩と1.51g(10mmol)のp−ニトロベン
ズアルデヒドと約60mlのエタノール/水(21)と
を入れ、室温で約10分間撹はんした。 次に、水酸化ナトリウム水溶液を徐々に加え、
PH6〜7にしていくと、反応溶液は黄褐色に変化
し沈澱が生成して来る。その後、約3時間、室温
で撹はんを続けた。 クロロホルムを展開溶媒とした薄層クロマトグ
ラフで反応の終了を確認した後、撹はんを止め、
析出した粗生成物はろ集し、冷エタノールで洗浄
した。 ここで得た黄茶色の粗生成物をアセトンに溶か
し、不溶物を除去した後、溶媒をロータリーエバ
ポレータにて除くと黄橙色の粗結晶が得られた。 粗結晶をクロロホルム/ベンゼン(1/2)の
混合溶媒から再結晶すると黄色の4′−ニトロベン
ジリデン−3−ブロモアセチルアミノ−4−メト
キシアニリン(MNBA−Br)結晶が得られたの
で、これを濾集し、真空乾燥した。 (目的物1.88g(収率48.0%)、融点185〜187℃) 同定はIRおよび元素分析により行つた。 (表1およびスペクトルチヤート図2参照。) 次に、この化合物の光非線形性とレーザ耐性を
調べるためにSHGを実施例1の方法に従い、測
定した。 本発明によるMNBA−Brは、標準的な既知化
合物であるウレアの67倍のSHGを示し、しかも
高いレーザ耐性を有していた(表2、表3参照)。 また、水に対する溶解性を調べたところ、本発
明によるMNBA−Brは実質的に不溶であつた
(表4参照)。 実施例 3 4′−ニトロベンジリデン−3−クロロアセチル
アミノ−4−メトキシアニリン。(MNBA−
Cl) [合成1] ブロモアセチルクロリドの代わりに、11.3gの
クロロアセチルクロリドを用いた他は実施例2、
合成1と同様にして薄黄色の2−クロロアセチル
アミノ−4−ニトロアニソールを得た。 (目的物21.5g(収率87.6%)) [合成2] 12.3g(50mmol)の2−クロロアセチルアミ
ノ−4−ニトロアニソールを用いた他は実施例
2、合成2と同様にして3−クロロアセチルアミ
ノ−4−メトキシアニリン塩酸塩を得た。 (目的物6.0g(収率47.7%)) [合成3] 2.51g(10mmol)の3−クロロアセチルアミ
ノ−4−メトキシアニリン塩酸塩を用いた他は実
施例2、合成3と同様にして黄色の4′−ニトロベ
ンジリデン−3−クロロアセチルアミノ−4−メ
トキシアニリン(MNBA−Cl)を得た。 (目的物1.46g(収率42.0%)、融点182〜185℃) 同定はIRおよび元素分析により行つた。 (表1およびスペクトルチヤート図3参照。) 次に、この化合物の光非線形性とレーザ耐性を
調べるためにSHGを実施例1の方法に従い、測
定した。 本発明によるMNBA−Clは、標準的な既知化
合物であるウレアの33倍のSHGを示し、しかも
高いレーザ耐性を有していた(表2、表3参照)。 また、水に対する溶解性を調べたところ、本発
明によるMNBA−Clは実質的に不溶であつた
(表4参照)。 実施例 4 4′−ニトロベンジリデン−3−クロル−4−ヒ
ドロキシアニリン(HNBC)。 [合成1] 40.4g(180mmol)の塩化第一すず・二水和
物を約60ccの濃塩酸に溶かした後、激しくかきま
ぜながら10.4g(60mmol)の2−クロル−4−
ニトロフエノールを加え、約100℃で撹はんした。 この時、黄色の反応溶液は黄白色に変化した。
約5時間後、反応を止め、反応溶液を冷却した。
目的物である3−クロロ−4−ヒドロキシアニリ
ン塩酸塩および未反応物が析出してくるので、こ
れを濾集しアセトンで洗浄した後、真空乾燥し
た。 (目的物4.13g(収率38.2%)) [合成2] 還流冷却器、マグネチツクスターラーを備えた
200mlの三つ口フラスコに2.16g(12mmol)の
3−クロロ−4−ヒドロキシアニリン塩酸塩と
1.56g(10mmol)のp−ニトロベンズアルデヒ
ドを入れ、約60mlのエタノール/水(2:1)を
反応溶媒とし、室温で約10分間撹はんした。 次に、水酸化ナトリウム水溶液を徐々に加え、
PH6〜7にしていくと、反応溶液は赤色に変化し
た。その後、約3時間、室温で撹はんを続けた。 クロロホルムを展開溶媒とした薄層クロマトグ
ラフで反応の終了を確認した後、撹はんを止め
た。析出した粗生成物はろ集し、冷エタノールで
洗浄した。 ここで得た黄色の粗生成物をアセトンに溶か
し、不溶物を除去した後、溶媒をロータリーエバ
ポレータにて除くと黄色の粗結晶が得られた。 粗結晶をアセトン/ベンゼン(1/2)の混合
溶媒で再結晶すると黄色の結晶が得られたので、
これをろ集し、真空乾燥した。 (目的物1.55g(収率62.2%)、融点196.5〜197.5
℃) 同定はIRおよび元素分析により行つた。 (表1およびスペクトルチヤート図4参照。) 次に、この化合物の光非線形性とレーザ耐性を
調べるためにSHGを実施例1の方法に従い、測
定した。 本発明によるHNBCは標準的な既知化合物で
あるウレアの35倍のSHGを示し、しかも高いレ
ーザ耐性を有していた(表2、表3参照)。 また、水に対する溶解性を調べたところ、本発
明によるHNBCは実質的に不溶であつた。(表4
参照)。 実施例 5 2′−クロル−4′−ニトロベンジリデン−4−メ
トキシアニリン(MNBC)。 [合成1] 還流冷却器、マグネチツクスターラーを備え、
氷水にて冷却された1000mlの三つ口フラスコに、
230mlの酢酸と230mlの無水酢酸と25g(146m
mol)の2−クロロ−4−ニトロトルエンを入れ
て撹はんした。この溶液に、34.5mlの濃硫酸をゆ
つくり加えた。 さらに、反応溶液の温度が10℃を越えないよう
に注意して、40.6g(406mmol)の三酸化クロ
ムを少しづつ加える。加え終わつてからさらに1
時間撹はんを続け、反応液を約1000mlの氷水中へ
注ぎ、その後氷水を追加して全体を約3000mlとす
ると2−クロロ−4−ニトロベンザルアセテート
の固形分が析出したので、これをろ集し、冷水で
よく洗浄してから乾燥した。 (目的物16.8g(収率40.0%)) [合成2] 得られた2−クロロ−4−ニトロベンザルジア
セテートの全量を、100mlのエチルアルコールと
100mlの水と10mlの濃硫酸と共に約1時間加熱還
流して、不溶物を除去し、氷上に注いで後クロロ
ホルムで抽出し、エバポレーターによつて溶媒を
留去するとほぼ無色の粘ちような液体が得られる
から、10mlのエチルエーテルで溶解し、放置して
おくと2−クロロ−4−ニトロベンズアルデヒド
が結晶化した。 (目的物9.32g(収率86.0%)) [合成3] 還流冷却器、マグネチツクスターラーを備えた
200mlの三つ口フラスコに、9.3g(50mmol)の
2−クロロ−4−ニトロベンズアルデヒドと6.15
g(50mmol)の4−メトキシアニリン(p−ア
ニシジン)と0.1gのp−トルエンスルホン酸と
50mlのエタノールを加え、室温で撹はんとすると
反応溶液は次第に黄橙色の沈澱を生じた。還流温
度で約5時間反応後、反応溶液を冷却した。目的
物である2′−クロル−4′−ニトロベンジリデン−
4−メトキシアニリンの粗結晶が析出してくるの
で、これを濾集し冷エタノールで洗浄した後、真
空乾燥した。再結晶は、エタノールから行つた。 (目的物6.32g(収率43.5%)融点108〜110℃) 同定はIRおよび元素分析により行つた。 (表1およびスペクトルチヤート図5参照。) 次に、この化合物の光非線形性とレーザ耐性を
調べるためにSHGを実施例1の方法に従い、測
定した。 本発明によるMNBCは標準的な既知化合物で
あるウレアの13倍のSHGを示し、しかも高いレ
ーザ耐性を有していた(表2、表3参照)。 また、水に対する溶解性を調べたところ、本発
明によるMNBCは実質的に不溶であつた(表4
参照)。 実施例 6 4′−ニトロベンジリデン−3、4−エチレンジ
オキシアニリン(NEDOB) [合成] 還流冷却器、マグネチツクスターラーを備えた
200mlの三ツ口フラスコに、7.55g(50mmol)
の3、4−エチレンジオキシアニリンと7.55g
(50mmol)のp−ニトロベンズアルデヒドとを
入れ、約100mlのエタノールを反応溶媒とし室温
で約10分撹拌した。 次に、約17mg(1mmol)のp−トルエンスル
ホン酸を触媒として加え、室温で約3時間、さら
に反応を完結させるため還流温度で約30分間撹拌
を続けた。 クロロホルムを展開溶媒とした薄層クロマトグ
ラフで反応の終了を確認した後、撹拌を止め、氷
水にて反応溶液を冷却した。 析出した粗生成物は濾集し、冷エタノールで洗
浄した。 ここで得た黄色の粗生成物をシクロヘキサンか
ら再結晶し、4′−ニトロベンジリデン−3、4−
エチレンジオキシアニリン(NEDOB)の黄色針
状晶が得られたので、これを濾集し、真空乾燥し
た。 (目的物12.2g(収率85.9%)、融点169.5〜171.0
℃) 同定はIRおよび元素分析により行つた。 (表1およびスペクトルチヤート図6参照。) 次に、この化合物の光非線形性とレーザ耐性を
調べるためにSHGを実施例1の方法に従い、測
定した。 本発明によるNEDOBは標準的な既知化合物で
あるウレアの130倍のSHGを示し、しかも高いレ
ーザ耐性を有していた(表2、表3参照)。 また、水に対する溶解性を調べたところ、本発
明によるNEDOBは実質的に不溶であつた(表4
参照)。 比較例 1 2−メチル−4−ニトロアニリン(MNA) 市販のMNAをベンゼン/メタノール(3:
1)で再結晶し、得られた黄色の結晶の光非線形
性(SHG)とレーザ耐性を実施例1の測定法に
より評価した。 MNAは標準的な既知化合物であるウレアの50
倍の大きさのSHGを示したが、繰返し10KHzの
レーザ光により急速に劣化した(表2、表3参
照)。 また、水に対して、MNAは溶解性であつた
(表4参照)。 比較例 2 2−アセチルアミノ−4−ニトロ−N,N−ジ
メチルアニリン(DAN) 合成は下記の合成法により行つた。 [合成1] 還流冷却器、マグネチツクスターラーを備えた
200mlの三つ口フラスコに約30mlの酢酸/無水酢
酸(1:1)および8.63g(50mmol)の2−ク
ロロ−5−ニトロアニリンを入れ、室温で撹拌し
た。 約5時間後、粗結晶が析出し白色化した反応溶
液を冷水中に投下した。 白色の粗結晶は濾集し、真空加熱乾燥した。 (目的物9.84g(収率91.7%)) [合成2] 還流冷却器、マグネチツクスターラーを備えた
200mlの三つ口フラスコに、0.81gのN,N−ジ
メチルアミン塩酸塩と約8mlのジメチルスルホキ
シドを加え、室温で約5分間撹拌した。 次に、3−アセチルアミノ−4−クロロニトロ
ベンゼン4.29g(20mmol)を徐々に加え、さら
に水酸化ナトリウム水溶液を徐々に加え、PH8〜
9にしていくと反応溶液は黄橙色に変化した。そ
の後、約3時間、50℃にて撹拌を続けた。 クロロホルムを展開溶媒とした薄層クロマトグ
ラフで反応の終了を確認した後、反応溶液を冷水
中に投下した。 黄褐色の粗結晶が析出してきたので、これを濾
集し真空加熱乾燥した。 粗結晶をアセトン/エタノール(4/1)によ
り再結晶すると、2−アセチルアミノ−4−ニト
ロ−N,N−ジメチルアニリン(DAN)の黄色
針状晶が得られた。 (目的物3.08g(収率68.9%)融点167.5〜168.0
℃) 同定はIRおよび元素分析により行つた。 (表1およびスペクトルチヤート図7参照) 次に、得られた黄色の結晶の光非線形性
(SHG)とレーザ耐性を実施例1の測定法により
評価した。 DANは標準的な既知化合物であるウレアの120
倍の大きさのSHGを示したが、繰返し10kHzのレ
ーザ光により劣化した(表2、表3参照)。 また、水に対してDANは溶解性であつた(表
4参照)。 比較例 3 N−[2−(5−ニトロ)−ピリジル]−(L)−プロ
リノール(PNP) 文献記載(R.J.Twieg and C.W.Dirk J.Chem.
Phys85(6)3537(1986))の方法により合成し、光
非線形性(SHG)とレーザ耐性を実施例1の方
法に従い、評価した。 PNPは標準的な既知化合物であるウレアの130
倍の大きさのSHGを示したが、繰返し10kHzのレ
ーザ光により急速に劣化した(表2、表3参照)。 また、水に対してPNPは高い溶解性を示した
(表4参照)。 比較例 4 N−(4−ニトロフエニル)−(L)−プロリノール
(NPP) 文献記載(J.Zyss et al.J.Chem.Phys 81(9)
4160(1984))の方法により合成し、光非線形性
(SHG)とレーザ耐性を実施例1の方法に従い、
評価した。 NPPは標準的な既知化合物であるウレアの110
倍の大きさのSHGを示したが、繰返し10kHzのレ
ーザ光により急速に劣化した表2、表3参照)。 また、水に対してNPPは溶解性であつた(表
4参照)。 比較例 5 4′−ニトロベンジリデン−4−メトキシアニリ
ン(MNB)。 [合成] 還流冷却器、マグネチツクスターラーを備えた
200mlの三つ口フラスコに2.46g(20mmol)の
p−アニシジンと3.02g(20mmol)のp−ニト
ロベンズアルデヒドを入れ、約50mlのエタノール
を反応溶媒とし、室温で約10分間撹拌した。 次に、約17mg(1mmol)のp−トルエンスル
ホン酸を触媒として入れ、約3時間、室温で撹拌
を続けた。この時、黄褐色の目的物が結晶化して
きた。 クロロホルムを展開溶媒とした薄層クロマトグ
ラフで反応の終了を確認した後、撹はんを止め
た。析出した粗生成物は濾集し、冷エタノールで
洗浄した。 ここで得た黄褐色の粗結晶をアセトン/ベンゼ
ン(1:1)の混合溶媒で再結晶すると、4′−ニ
トロベンジリデン−4−メトキシアニリン
(MNB)の黄色の結晶が得られたので、これを
濾集し、真空乾燥した。 (目的物3.95g(収率77.2%)融点135.5〜136.0
℃) 同定はIRおよび元素分析により行つた。(表1
およびスペクトルチヤート図8参照) 次に、得られた黄色の結晶の光非線形性
(SHG)とレーザ耐性を実施例1の測定法により
評価した。 MNBは標準的な既知化合物であるウレアの0.2
倍の大きさのSHGしか発現せずレーザ耐性の評
価は不可能であつた(表2、表3参照)。 また、水に対する溶解性を調べたところ、
MNBは実質的に不溶であつた(表4参照)。 比較例 6 4′−ニトロベンジリデン−4−ヒドロキシアニ
リン(HNB)。 [合成] 還流冷却器、マグネチツクスターラーを備えた
200mlの三つ口フラスコに2.18g(20mmol)の
p−アミノフエノールと3.12g(20mmol)のp
−ニトロベンズアルデヒドを入れ、約50mlのエタ
ノールを反応溶媒とし、室温で約10分間撹拌し
た。 次に、約17mg(1mmol)のp−トルエンスル
ホン酸を触媒として入れ、約3時間、室温で撹拌
を続けた。この時、橙色の目的物が結晶化してき
た。 クロロホルムを展開溶媒とした薄層クロマトグ
ラフで反応の終了を確認した後、撹はんを止め
た。析出した粗生成物は濾集し、冷エタノールで
洗浄した。 ここで得た橙色の粗結晶をエタノールで再結晶
すると、4′−ニトロベンジリデン−4−ヒドロキ
シアニリン(HNB)の橙色の結晶が得られたの
で、これを濾集し真空乾燥した。 (目的物3.13g(収率64.7%)融点172.0〜173.0
℃) 同定はIRおよび元素分析により行つた。(表1
およびスペクトルチヤート図9参照) 次に、得られた黄色の結晶の光非線形性
(SHG)とレーザ耐性を実施例1の測定法により
評価した。 HNBはSHG不活性で、レーザ耐性の評価は不
可能であつた(表2、表3参照)。 また、水に対する溶解性を調べたところ、
HNBは実質的に不溶であつた(表4参照)。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 [発明の効果] 本発明によれば、 大きな超分極率とベンゼン誘導体程度に小さ
な双極子モーメントを持つベンジリデンアニリ
ン誘導体をπ電子共役系に選んだこと、 分子配向制御基を導入したこと、 の二つの工夫によつて、4−位にドナー性置換
基、4′−位にアクセプター性置換基を導入したベ
ンジリデンアニリン誘導体のバルク状態、例えば
結晶状態での中心対称性を崩し、さらに分子の持
つ光非線形性を生かし得るバルク構造に配向制御
し、従来にはない大きな光非線形性をも発現する
有機非線形光学材料を提供することができる。 また、上記分子修飾により、π電子相互作用を
発揮し、一般に分子間凝集力もベンゼン誘導体な
どと比較し強くなる。従つて、より高い融点を有
し、昇華性が低く、また吸水性も低いのでバルク
状態における保存安定性が良く、レーザー耐性に
も優れた実用的な非線形光学材料を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の実施例の化合物の赤
外吸収スペクトルのチヤート、および第7図〜第
9図は比較例の化合物の赤外吸収スペクトルのチ
ヤートを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 4−位に電子供与性置換基(D)、4′−位に電子
    吸引性置換基(A)、いずれかの置換可能な位置に結
    晶中での分子配向を制御する機能を有する置換基
    を少なくとも1つ有し、かつ、ウレア比が10より
    大きな光非線形性を有するベンジリデンアニリン
    誘導体から成ることを特徴とする有機非線形光学
    材料。 2 下式[1]のR1〜R9の少なくとも1つが結
    晶中での分子配向を制御する機能を有する置換基
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の有機非線形光学材料。 D:ドナー性置換基 A:アクセプター性置換基 R1〜R9:水素まはたは任意の置換基であつて、
    かつ少なくとも1つは分子配向制御基 3 25℃において水に対する溶解度が1.0×10-2
    g/100ml未満であることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項記載の有機非線形光学材料。 4 ウレア比が、150より大きな光非線形性を有
    することを特徴とする特許請求の範囲第2項記載
    の有機非線形光学材料。 5 式[1]の分子配向制御基が水素結合形成性
    の置換基であることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項記載の有機非線形光学材料。 6 式[1]の分子配向制御基が大きな立体障害
    性置換基であることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項記載の有機非線形光学材料。 7 ドナー性置換基Dとアクセプター性置換基A
    の組合わせが相対的に強いものと弱いものからな
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の
    有機非線形光学材料。 8 アクセプター性置換基Aがニトロ基であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の有機
    非線形光学材料。 9 ドナー性置換基Dがヒドロキシル基またはア
    ルコキシ基であることを特徴とする特許請求の範
    囲第2項記載の有機非線形光学材料。 10 ドナー性置換基Dがヒドロキシル基または
    アルコキシ基であり、かつアクセプター性置換基
    Aがニトロ基であることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の有機非線形光学材料。 11 式[1]におけるR9が水素であることを
    特徴とする特許請求の範囲第2項記載の有機非線
    形光学材料。 12 式[1]におけるR9、およびR1〜R8のう
    ちの7つが水素であることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項記載の有機非線形光学材料。 13 式[1]におけるR1〜R4およびR9が水素
    であり、かつR5〜R8のうち3つが水素であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の有機
    非線形光学材料。 14 分子配向制御基がドナー性置換基Dのオル
    ト位に導入されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第13項記載の有機非線形光学材料。 15 分子配向制御基がアミド結合を含む置換基
    であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記
    載の有機非線形光学材料。 16 分子配向制御基がハロゲンであることを特
    徴とする特許請求の範囲第2項記載の有機非線形
    光学材料。 17 アミド結合を含む分子配向制御基がアルカ
    ノイルアミノ基であることを特徴とする特許請求
    の範囲第15項記載の有機非線形光学材料。 18 アルカノイルアミノ基がアセチルアミノ基
    であることを特徴とする特許請求の範囲第17項
    記載の有機非線形光学材料。 19 アルカノイルアミノ基がハロゲン化アセチ
    ルアミノ基であることを特徴とする特許請求の範
    囲第17項記載の有機非線形光学材料。 20 ベンジリデンアニリン誘導体が、4′−ニト
    ロベンジリデン−3−アセチルアミノ−4−メト
    キシアニリンであることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の有機非線形光学材料。 21 ベンジリデンアニリン誘導体が、4′−ニト
    ロベンジリデン−3−ブロモアセチルアミノ−4
    −メトキシアニリンであることを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載の有機非線形光学材料。 22 ベンジリデンアニリン誘導体が、4′−ニト
    ロベンジリデン−3−クロロアセチルアミノ−4
    −メトキシアニリンであることを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載の有機非線形光学材料。 23 ベンジリデンアニリン誘導体が、4′−ニト
    ロベンジリデン−3−クロロ−4−ヒドロキシア
    ニリンであることを特徴とする特許請求の範囲第
    2項記載の有機非線形光学材料。 24 ベンジリデンアニリン誘導体(式[1])
    の、一部または全ての水素が重水素化されている
    事を特徴とする特許請求の範囲第2項記載の有機
    非線形光学材料。 25 下式[2]のD′の位置に、ドナー性かつ
    結晶中での分子配向を制御する機能を有する置換
    基を有し、かつ、ウレア比が10より大きな光非線
    形性を有するベンジリデンアニリン誘導体から成
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    有機非線形光学材料。 D′:ドナー性かつ分子配向制御置換基 A:アクセプター性置換基 R1〜R9:水素または任意の置換基 26 25℃において水に対する溶解度が1.0×
    10-2g/100ml未満であることを特徴とする特許
    請求の範囲第25項記載の有機非線形光学材料。 27 ウレア比が150より大きな光非線形性を有
    することを特徴とする特許請求の範囲第25項記
    載の有機非線形光学材料。 28 ドナー性かつ分子配向制御基(D′)が、
    アルコキシ基−OR(ただし、Rはアルキル基、
    アリル基、アリール基、アラルキル基、またはそ
    の誘導体)であることを特徴とする特許請求の範
    囲第25項記載の有機非線形光学材料。 29 アクセプター性置換基Aがニトロ基である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第28項記載の
    有機非線形光学材料。 30 ベンジリデンアニリン誘導体が、4′−ニト
    ロベンジリデン−3、4−エチレンジオキシアニ
    リンであることを特徴とする特許請求の範囲第2
    5項記載の有機非線形光学材料。 31 ベンジリデンアニリン誘導体(式[2])
    の、一部または全ての水素が重水素化されている
    事を特徴とする特許請求の範囲第25項記載の有
    機非線形光学材料。
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