JP3339664B2 - エンジンのピストン裏面形状 - Google Patents

エンジンのピストン裏面形状

Info

Publication number
JP3339664B2
JP3339664B2 JP01789595A JP1789595A JP3339664B2 JP 3339664 B2 JP3339664 B2 JP 3339664B2 JP 01789595 A JP01789595 A JP 01789595A JP 1789595 A JP1789595 A JP 1789595A JP 3339664 B2 JP3339664 B2 JP 3339664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
concave curved
concave
recess
curved surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01789595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08210179A (ja
Inventor
孝志 山崎
茂樹 矢萩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP01789595A priority Critical patent/JP3339664B2/ja
Publication of JPH08210179A publication Critical patent/JPH08210179A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3339664B2 publication Critical patent/JP3339664B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンのピストン裏面
の凹部を形成する側面及び頂面間のコーナ部の形状に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のピストンの裏面形状とし
て、図2に示すようにピストン1の裏面に凹部2が形成
され、この凹部2を横切るようにピストン1の側壁3に
ピストンピン8が挿着され、更に凹部2を形成する側面
2a及び頂面2b間のコーナ部9に単一の凹形曲面9a
が形成されたものが知られている。ピストン1の側壁3
には一対の通孔4,5が形成され、これらの通孔4,5
にはブッシュ6,7を介してピストンピン8が挿着され
る。またこの例ではピストン1の直径は114mmであ
り、凹形曲面9aの曲率半径Rは10mmである。
【0003】このように構成されたピストン1では、ピ
ストン1が上死点に達してシリンダ(図示せず)内の燃
料が爆発すると、ピストン1の上面に極めて大きな下向
きの力が作用し、この力はピストンピン8及びコンロッ
ド(図示せず)を介してクランクシャフト(図示せず)
に伝達される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のエ
ンジンのピストン裏面形状では、エンジンの爆発行程で
ピストンとピストンピンとの間に大きな圧縮力が発生す
るが、この圧縮力は凹部のコーナ部に形成された単一の
凹形曲面が受け、この凹形曲面のB1点(図2)で1
6.4kgf/mm2、B2点では23kgf/mm2
いう比較的大きな応力が作用する不具合があった。なお
上記応力はピストンとピストンピンとの間に12トンと
いう圧縮力を作用させた場合の数値である。
【0005】本発明の目的は、ピストンの重量を増大せ
ずかつピストン形状を大幅に変更せずに、歪みを分散さ
せて応力を低減できるエンジンのピストン裏面形状を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1を用いて説明
する。本発明は、ピストン11の裏面に形成された凹部
12と、凹部12を横切るようにピストン11の側壁1
3に挿着されたピストンピン18とを備えたエンジンの
ピストンの改良である。その特徴ある構成は、凹部12
を形成する側面12a及び頂面12b間のコーナ部19
にそれぞれ独立した曲率半径R1,R2を有する複数の凹
形曲面19a,19bが形成され、複数の凹形曲面19
a,19bがピストン11の縦断面における接続点A3
で接続されたところにある。
【0007】
【作用】エンジンの爆発行程においてピストン11の上
面に極めて大きな下向きの力が作用すると、ピストン1
1とピストンピン18との間に大きな圧縮力が発生す
る。この圧縮力は凹部12のコーナ部19に形成された
複数の凹形曲面19a,19bに分散されて作用するの
で、上記圧縮力による歪みも分散され、凹部12のコー
ナ部19での応力が低減される。
【0008】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1に示すように、エンジンのシリンダ内
を往復動するピストン11の裏面には凹部12が形成さ
れ、ピストン11の側壁13には上記凹部12を横切る
直線に孔心が一致する一対の通孔14,15が形成され
る。これらの通孔14,15にはブッシュ16,17を
介して上記凹部12を横切るようにピストンピン18が
挿着される。ピストンピン18のうち凹部12内に露出
する中央にはコンロッド(図示せず)の上端が回動可能
に嵌入され、コンロッドの下端はクランクシャフト(図
示せず)に回転可能に取付けられる。
【0009】本実施例の特徴ある構成は、凹部12を形
成する側面12a及び頂面12b間のコーナ部19にそ
れぞれ独立した曲率半径を有する複数の凹形曲面19
a,19bが形成されたところにある。凹形曲面19
a,19bはこの例ではコーナ部19に上下2つ形成さ
れ、上側の凹形曲面19aの曲率半径R1は10mmで
あり、下側の凹形曲面19bの曲率半径R2は10mm
である。またピストン11の外径はこの例では114m
mである。
【0010】このように構成されたピストン11では、
ピストン11が上死点に達してシリンダ(図示せず)内
の燃料が爆発すると、ピストン11の上面に極めて大き
な下向きの力が作用し、この力はピストンピン18を介
してコンロッド(図示せず)に伝達される。このときピ
ストン11とピストンピン18との間に大きな圧縮力が
発生するが、この圧縮力は凹部12のコーナ部19に形
成された2つの凹形曲面19a,19bに分散されて作
用するので、上記圧縮力による歪みも分散される。即ち
ピストン11とピストンピン18との間に12トンとい
う圧縮力を作用させた場合に、上側の凹形曲面19aに
おける最大応力はA1点で発生してその値は12.9k
gf/mm2となり、下側の凹形曲面19bにおける最
大応力はA2点で発生してその値は20.4kgf/m
2となって、コーナ部に単一の凹形曲面が形成された
従来のピストン裏面形状と比較してコーナ部19におけ
る応力が低減される。この結果、ピストン11の強度が
実質的に向上する。またピストン11とピストンピン1
8との間に12トンという圧縮力を作用させた場合の、
上側の凹形曲面19aと下側の凹形曲面19bとの接続
点であるA3点における応力は6.2kgf/mm2と小
さい。なお、上記実施例では凹部のコーナ部に2つの凹
形曲面を形成したが、これは一例であって3つ以上の凹
形曲面を形成してもよい。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、凹
部を形成する側面及び頂面間のコーナ部にそれぞれ独立
した曲率半径を有する複数の凹形曲面を形成し、複数の
凹形曲面をピストンの縦断面における点で接続したの
で、エンジンの爆発行程でピストンとピストンピンとの
間に大きな圧縮力が発生しても、この圧縮力は凹部のコ
ーナ部に形成された複数の凹形曲面に分散され、上記圧
縮力による歪みも分散される。この結果、凹部のコーナ
部での応力を低減できるので、ピストンの強度が実質的
に向上する。またピストンの重量を増大せずかつピスト
ン形状を大幅に変更せずに済むので、ピストンの慣性力
を増大したり、製造コストを押上げたりすることもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例エンジンのピストンの縦断面
図。
【図2】従来例を示す図1に対応する断面図。
【符号の説明】
11 ピストン 12 凹部 12a 側面 12b 頂面 18 ピストンピン 19 コーナ部 19a,19b 凹形曲面 R1,R2 曲率半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 3/00 F16J 1/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン(11)の裏面に形成された凹部(1
    2)と、前記凹部(12)を横切るように前記ピストン(11)の
    側壁(13)に挿着されたピストンピン(18)とを備えたエン
    ジンのピストンにおいて、 前記凹部(12)を形成する側面(12a)及び頂面(12b)間のコ
    ーナ部(19)にそれぞれ独立した曲率半径(R1,R2)を有す
    る複数の凹形曲面(19a,19b)が形成され、 前記複数の凹形曲面(19a,19b)が前記ピストン(11)の縦
    断面における接続点(A3)で接続されたことを特徴とする
    エンジンのピストン裏面形状。
JP01789595A 1995-02-06 1995-02-06 エンジンのピストン裏面形状 Expired - Fee Related JP3339664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01789595A JP3339664B2 (ja) 1995-02-06 1995-02-06 エンジンのピストン裏面形状

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01789595A JP3339664B2 (ja) 1995-02-06 1995-02-06 エンジンのピストン裏面形状

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08210179A JPH08210179A (ja) 1996-08-20
JP3339664B2 true JP3339664B2 (ja) 2002-10-28

Family

ID=11956468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01789595A Expired - Fee Related JP3339664B2 (ja) 1995-02-06 1995-02-06 エンジンのピストン裏面形状

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3339664B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08210179A (ja) 1996-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3339664B2 (ja) エンジンのピストン裏面形状
US7021269B2 (en) Lower link of piston crank mechanism for internal combustion engine
US5701802A (en) Multipart piston for an internal combustion engine
JPH0435565Y2 (ja)
JPS6318770Y2 (ja)
JP3657474B2 (ja) 内燃機関のクランク軸
JPH0128271Y2 (ja)
JPH08226432A (ja) クランク軸
JPH0736181Y2 (ja) 鋳鉄クランク軸
JPS5918196Y2 (ja) 内燃機関用ピストンピン
EP1512862B1 (en) Piston for internal combustion engine
JP2003343723A (ja) ピストンとコネクティングロッドの接続構造
US4970769A (en) Method for producing cylinder having scavenging passages for two-cycle internal combustion engine
JP2002195001A (ja) レシプロ式内燃機関のピストンクランク機構
JPH0144750Y2 (ja)
JPH04157261A (ja) 内燃機関のピストン
JPH0730979Y2 (ja) シリンダブロックの軸受構造
JPH0533719Y2 (ja)
JPH07269554A (ja) 鋳造コンロッド
JPH0348436Y2 (ja)
JPH0335888Y2 (ja)
JPH0641741B2 (ja) ピストン
JPH0539821A (ja) 防振装置
JPH0425535Y2 (ja)
JPS6313044B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees