JPH04305633A - 露光制御装置 - Google Patents

露光制御装置

Info

Publication number
JPH04305633A
JPH04305633A JP3003926A JP392691A JPH04305633A JP H04305633 A JPH04305633 A JP H04305633A JP 3003926 A JP3003926 A JP 3003926A JP 392691 A JP392691 A JP 392691A JP H04305633 A JPH04305633 A JP H04305633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
flash
aperture
value
aperture value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3003926A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Miyazaki
敏 宮崎
Junichi Ito
順一 伊藤
Kazuya Tsukamoto
塚本 和哉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP3003926A priority Critical patent/JPH04305633A/ja
Publication of JPH04305633A publication Critical patent/JPH04305633A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばスローシン
クロフラッシュ撮影に用いて好適な露光制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ストロボ(閃光手段)を用いたフ
ラッシュ撮影においては、たとえば図9に示すように、
夜景をバックに人物を撮影した場合、フラッシュ光が遠
方の背景にまで達しないために、暗闇に人物だけが白く
浮き上がった不自然な写真となることが多かった。
【0003】近年、これを解決するものとして、スロー
シンクロフラッシュ機能を備えるカメラが広く考案され
ている。このスローシンクロフラッシュ機能とは、通常
のフラッシュ撮影よりも長いシャッタ秒時で背景を写し
込み、人物(近景)はフラッシュ光を使って撮影するこ
とにより、双方に適当な露光を与えるものである。
【0004】しかしながら、上記したスローシンクロフ
ラッシュ撮影の場合、人物および背景の露光量がともに
適切であったとしても、ピントが必ずしも適切となると
は限らない。これは、人物と背景との距離が大きいこと
による。すなわち、双方にピントの合った写真を撮るた
めにはレンズを十分に絞り込む必要があり、一方、絞り
込んだ場合にはフラッシャ光の到達距離が短くなるため
、人物に対して十分な露光を与えることができなくなる
という問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、スローシンクロフラッシュ撮影により写し
込まれる背景がぼけやすく、このぼけを許容できるよう
に被写界深度を考慮してレンズを絞り込むとフラッシュ
光の光量には限界があるために人物が適正露光にならな
くなるなど、人物と背景との距離が大きいと双方にピン
トを合わせることができないという欠点があった。
【0006】そこで、この発明は、スローシンクロフラ
ッシュ撮影時に、人物だけでなく、背景にもピントの合
った写真を撮ることができる露光制御装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の露光制御装置にあっては、閃光発光を
行う閃光手段と、あらかじめ設定もしくは自動的に設定
される第1の絞り値を出力する第1露出値出力手段と、
測光を行う測光手段と、少なくとも上記測光手段の出力
と前記第1の絞り値より小絞りの第2の絞り値とにもと
づいてシャッタ速度を演算し、上記第2の絞り値とシャ
ッタ速度値とを出力する第2露出値出力手段と、前記第
1露出値出力手段から出力される第1の絞り値にしたが
って前記閃光手段による閃光発光を行う閃光発光モード
と、前記第2露出値出力手段から出力される第2の絞り
値とシャッタ速度値とによる自然露光モードとを、1回
の露光動作の途中で切り換える露光制御手段とから構成
されている。
【0008】
【作用】この発明は、上記した手段により、人物の写し
込みと背景の写し込みとで絞りを変更できるようになる
ため、人物に対しては十分な露光を与えることが可能と
なり、かつ背景のぼけも許容範囲内とすることが可能と
なるものである。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0010】図1は、本発明の概念を示すものである。
【0011】すなわち、この露光制御装置は、第1露出
設定手段1、第2露出設定手段2、露出制御手段3、閃
光発光装置4、絞り5、およびシャッタ6から構成され
ている。
【0012】第1露出設定手段1は、少なくとも手動ま
たは自動的に設定される第1の絞り値を出力するもので
ある。
【0013】第2露出設定手段2は、被写体の輝度を測
光する測光手段を含み、この測光値にもとづく上記第1
の絞り値と同じかそれよりも小絞り側の第2の絞り値と
、この第2の絞り値を用いて自然光撮影を行った場合に
適正露光が得られるシャッタ秒時(シャッタスピード)
とを出力するものである。
【0014】露出制御手段3は、図示しない露出開始信
号の入力にともなって、上記第1露出設定手段1の出力
による露出と上記第2露出設定手段2の出力による露出
とを連続的に実行すべく、閃光発光装置4、絞り5およ
びシャッタ6を制御するものである。すなわち、第1の
絞り値にしたがって閃光発光装置4による露光(第1の
露出)を行わしめるとともに、シャッタ6を開放させた
ままの状態で上記第2の絞り値にもとづいて絞り5を絞
り込み、シャッタスピードに相当する時間に達するまで
上記第2の絞り値による露出(第2の露出)を継続させ
るようになっている。なお、この第1,第2の露出の順
(先幕シンクロ)に限らず、第2,第1の露出の順(後
幕シンクロ)であっても良い。
【0015】図2および図3は、それぞれ上記した露光
制御装置における第1,第2露出設定手段1,2の構成
をより詳細に示すものである。
【0016】図2は、閃光発光装置4の発光量(ガイド
ナンバGNo.)を制御する場合を例に示すもので、こ
の露光制御装置の場合、上記第1露出設定手段1が測距
手段11、第1絞り値12、閃光発光量演算手段15か
ら構成されるとともに、上記第2露出設定手段2が第2
絞り値13、測光手段14、シャッタスピード演算手段
16によって構成される。
【0017】測距手段11は、被写体(たとえば、人物
)までの距離情報を求める周知のものである。
【0018】第1絞り値12は、少なくとも手動または
自動的に設定されるものであり、閃光発光量演算手段1
5および露出制御手段3にそれぞれ供給されるようにな
っている。
【0019】閃光発光量演算手段15は、上記測距手段
11から出力される距離情報と上記第1絞り値12およ
びフィルム感度情報から、被写体が適正露出となる閃光
発光量を算出するものである。
【0020】第2絞り値13は、上記第1絞り値12よ
りもたとえば小絞り側に設定されるものであり、シャッ
タスピード演算手段16および露出制御手段3にそれぞ
れ供給されるようになっている。
【0021】測光手段14は、被写体の輝度を測光する
ものである。
【0022】シャッタスピード演算手段16は、上記測
光手段14の出力と上記第2絞り値13およびフィルム
感度情報から、被写体が適正露出となる露出時間を算出
するものである。
【0023】そして、露出制御手段3は、露出開始信号
(図示しない)に応じて、供給される上記した各情報に
したがって発光量可変型の閃光発光装置4、絞り5およ
びシャッタ6をシーケンシャルに制御してフィルムへの
露出を実行せしめるようになっている。
【0024】図3は、閃光発光装置4のGNo.が固定
されている場合を例に示すもので、この場合、上記第1
露出設定手段1は測距手段11、閃光発光量22、第1
絞り値演算手段25から構成される。なお、その他の構
成は、上記した図2の場合と同様となっている。
【0025】図3において、閃光発光量22は閃光発光
装置4の発光量であり、第1絞り値演算手段25および
露出制御手段3にそれぞれ供給されるようになっている
【0026】第1絞り値演算手段25は、上記測距手段
11から出力される距離情報と上記閃光発光量22およ
びフィルム感度情報から、被写体が適正露出となる第1
の絞り値を算出するものである。
【0027】そして、露出制御手段3は、上記した図2
の場合と同様に、供給される各情報にしたがって閃光発
光装置4、絞り5およびシャッタ6をシーケンシャルに
制御してフィルムへの露出を実行せしめるようになって
いる。
【0028】次に、自動焦点式の一眼レフカメラを例に
、本発明についてより具体的に説明する。
【0029】図4において、100はシステム全体のシ
ーケンス制御や各種の演算を行うマイクロコンピュータ
(以下、単にμCOMと略称する)であり、このμCO
M100には、表示回路101、レリーズスイッチ10
2、設定スイッチ103、フィルム感度読み取り回路1
04、記憶回路105、フラッシュ制御回路106、モ
ータ制御回路108、エンコーダ111、絞り制御回路
112、測光処理回路116、ミラー制御回路117、
フィルム制御回路119、シャッタ制御回路120、お
よび焦点検出回路122などが接続されている。
【0030】表示回路101は、各種動作モードや上記
μCOM100で算出された露出データなどを表示する
ものである。
【0031】レリーズスイッチ102は2段ストローク
式のスイッチであり、1段目のスイッチ信号で測距およ
びAEなどを行わしめ、2段目のスイッチ信号で露出を
行わしめるものである。
【0032】設定スイッチ103は、カメラの動作モー
ドや露出条件の設定などに使用されるもので、このスイ
ッチ操作により、たとえばスローシンクロフラッシュ撮
影モードおよび先幕シンクロ/後幕シンクロの切り換え
などが指示される。
【0033】フィルム感度読み取り回路104は、フィ
ルムのDXコードを読み取ってフィルム感度情報として
のSV値を得るものである。
【0034】記憶回路105は、フィルムのコマ数やカ
メラの動作モードなどを記憶するものであり、たとえば
不揮発性メモリによって構成されている。
【0035】フラッシュ制御回路106は、μCOM1
00から制御信号(充電開始信号)が供給された場合に
は図示しない昇圧回路を駆動してフラッシュ107のメ
インコンデンサに発光に必要な電荷を蓄えさせ、μCO
M100から発光信号が供給された場合にはクセノン管
にトリガ信号を与えることによりフラッシュ107を発
光させるものである。また、このフラッシュ制御回路1
06は、μCOM100からの発光中断信号に応じて、
フラッシュ107の発光を途中で中止することもできる
ようになっている。
【0036】モータ制御回路108は、フォーカスレン
ズ110の位置を移動するモータ109を制御するもの
である。
【0037】エンコーダ111は、上記フォーカスレン
ズ110の移動量を検出するものである。
【0038】絞り制御回路112は、ステッピングモー
タ113を駆動して絞り114の制御を行うものである
。絞り114は、ステッピングモータ113の1ステッ
プに1/4段が対応するように設定されている。
【0039】測光処理回路116は、ペンタプリズム1
15に導かれる光の量に応じて流れる受光素子SPDの
光電流より被写体の輝度を検出し、測光値としてのBV
値を求めるものである。
【0040】ミラー制御回路117は、クイックリター
ンミラー118のアップ/ダウンを制御するものである
【0041】フィルム制御回路119は、フィルムの自
動巻き上げや巻き戻しなどを制御するものである。
【0042】シャッタ制御回路120は、フォーカルプ
レーンシャッタ121を構成する先幕と後幕の制御を行
うものである。
【0043】焦点検出回路122は、上記フォーカスレ
ンズ110を合焦位置に移動するための、その移動量の
算出に必要な焦点ズレ量を検出するものである。
【0044】次に、上記した構成の動作について説明す
る。
【0045】図5および図6は、スローシンクロフラッ
シュ撮影時の処理の流れを示すものである。カメラは、
フラッシュの発光量が固定タイプのものと可変タイプの
ものとではその制御シーケンスが若干ではあるが異なる
ため、ここでは発光量可変型のフラッシュを例に話を進
める。
【0046】まず、カメラの電源をオンすると、μCO
M100はパワーオンリセットして初期化される。
【0047】この状態において、ステップST1では、
設定スイッチ103の状態にもとづいてカメラの動作モ
ードが決定される。本発明によるスローシンクロフラッ
シュ撮影モード(以下、単にスローシンクロモードと略
称する)も、ここで設定される。
【0048】ステップST2では、フィルム感度読み取
り回路104によりフィルム感度情報SVが読み込まれ
る。ステップST3では、測光処理回路116により被
写体の輝度から測光値BVが読み込まれる。ステップS
T4では、フラッシュ制御回路106に充電開始信号を
出力することにより、メインコンデンサへの充電が開始
される。フラッシュ制御回路106は、このときのコン
デンサの電圧をモニタし、発光に必要な電荷が蓄えられ
ると充電を停止するとともに、μCOM100に対して
充電完了信号を出力する。
【0049】ステップST5では、スローシンクロモー
ドの設定の判断が行われる。スローシンクロモードが設
定されていない場合には、ステップST6において、上
記フィルム感度情報SVと測光値BVとからあらかじめ
決められているプログラムにしたがって露出の際の絞り
値AVとシャッタスピード値TVとが算出される。
【0050】一方、スローシンクロモードが設定されて
いる場合には、ステップST7において、あらかじめ設
定される絞り値AV2 をもとに、シャッタスピード値
TVが算出される。この場合、上記絞り値AV2 とし
ては、被写界深度を深くするための最小絞り値が用いら
れる。
【0051】そして、上記のようにして求められた絞り
値AVとシャッタスピード値TVとは、ステップST8
において、表示回路101により表示される。
【0052】ステップST9では、レリーズスイッチ1
02の1段目のスイッチ信号の入力が判断される。この
スイッチ信号が入力されていない場合には、ステップS
T10において、AFロックフラグ(後述する)がリセ
ットされた後、上記ステップST1に処理は移行される
。すなわち、1Rスイッチがオフされている場合には、
上記したステップST1〜ST10の各処理が繰り返さ
れることになる。
【0053】一方、1Rスイッチがオンされている場合
には、ステップST11において、AFロックフラグの
状態が判断される。このAFロックフラグは、オートフ
ォーカス(AF)動作が終了され、フォーカスレンズ1
10が被写体に対して合焦しているときに「1」がセッ
トされるものである。
【0054】ステップST11において、AFロックフ
ラグが「1」と判断される場合には、すでに合焦状態と
なっているために後述のAF動作は省略され、処理はス
テップST18に移行される。なお、AF動作を実行し
たい場合には、一旦、1Rスイッチをオフし、上記ステ
ップST10において、AFロックフラグをリセットし
た後、再度、1Rスイッチをオンすれば良い。
【0055】AFロックフラグが「0」の場合、ステッ
プST12において、測距、つまり焦点検出回路122
の出力をもとに被写体までの距離が算出される。ステッ
プST13では、上記焦点検出回路122の出力により
合焦/非合焦の判断が行われ、非合焦の場合には、焦点
のずれ量がモータ109の駆動量に変換される。そして
、ステップST14において、エンコーダ111の出力
をモニタしながらモータ制御回路108を介してモータ
109が駆動され、これによりフォーカスレンズ110
の位置が制御される。この後、測距を再度実行するため
に、処理は上記ステップST1に移行される。
【0056】このようにして、上述のステップST1〜
ST14が繰り返されることにより、AF動作が行われ
る。そして、ステップST13で合焦が判断されると、
ステップST15において、AFロックフラグに「1」
がセットされた後、ステップST16において、表示回
路101による合焦表示が行われる。
【0057】ステップST17では、上記ステップST
12での測距により求められた被写体距離と所定の絞り
値(上記絞り値AV2 よりも開放側の、たとえば開放
絞り値)AV1 およびフィルム感度情報SVより、露
出に必要なフラッシュ107の発光量が算出される。た
だし、これは発光量可変型のフラッシュ、特に近年考案
されたIGBTを用いて発光量を制御するようなタイプ
のフラッシュを使用する場合に用いられる演算である。 TTL調光や外光オート調光方式のような反射光量を積
分することによって発光量を制御するようなタイプのフ
ラッシュの場合には、上記絞り値AV1 とフィルム感
度情報SVとから光量積分の際の調光判定レベルを算出
することになる。
【0058】以上の処理が終了されると、カメラは露出
の準備がととのった状態となり、ステップST18にお
いて、レリーズスイッチ102の2段目のスイッチ信号
の入力が判断される。このスイッチ信号が入力されてい
ない場合には上記ステップST1に処理は移行され、2
Rスイッチがオンされるのを待つ。
【0059】一方、2Rスイッチがオンされている場合
には、ステップST19において、フラッシュ107の
発光の要/不要が判断される。フラッシュ107の発光
が必要と判断されると、ステップST21において、コ
ンデンサの充電の状態が判断される。そして、充電が未
完了の場合には処理は上記ステップST1に移行され、
上記した充電動作が継続される。この充電によって発光
に必要な電荷が蓄えられるまで、露出が行われることは
ない。
【0060】また、上記ステップST19において、フ
ラッシュ107の発光が不要と判断された場合、もしく
は上記ステップST21において、充電が完了している
と判断された場合にはステップST20に処理は移行さ
れ、露出が開始される。
【0061】なお、図には示していないが、発光量固定
タイプのフラッシュを使用する場合には、上記したステ
ップST17におけるフラッシュの発光量を求めるため
の演算処理に変えて、絞り値AV1 を求めるための演
算を行うようにすれば良い。すなわち、ステップST1
7において、被写体距離とフィルム感度情報SVおよび
フラッシュの発光量より、絞り値AV1 が算出される
ことになる。
【0062】ここで、絞り値、シャッタスピード、フラ
ッシュの発光量を決定する際の過程について説明する。
【0063】周知のように、フィルム感度がISO10
0のとき、GNo.、FNo.、および被写体距離の間
には、 「GNo.」=「FNo.」×「被写体距離」…(1)
の関係がある。よって、これにフィルム感度の補正を行
うことにより、フラッシュの発光量を決定することがで
きる。また、フラッシュが発光量固定タイプの場合には
、上記(1)の関係より絞り値を求めることができる。
【0064】前記した図5のステップST6におけるT
V値およびAV値の演算は、(2)式に示される露出量
BV+SVをあらかじめ決められたプログラムにしたが
ってAV値とTV値とに配分することで行われる。
【0065】BV+SV=AV+TV…(2)そして、
得られるそれぞれの値をAV0 ,TV0 とすれば、
AV0 の絞り値により、TV0 に相当する時間だけ
露出を行えば適正露出となる。
【0066】図7は、本実施例にかかるスローシンクロ
モード時の露出の概要を示すものである。
【0067】スローシンクロモードの場合、フラッシュ
による近景の被写体への露出は、絞り値AV1 相当に
より、シャッタスピードTV1 に相当する時間だけ行
い、背景(夜景)に対する露出は、絞り値AV2 相当
により、シャッタスピードTV2 に相当する時間だけ
行われる。
【0068】ここで、絞り値AV1 ,AV2 として
は、たとえば絞り値AV1 の場合はF5.6、絞り値
AV2 の場合はF22のようにあらかじめ決めておけ
ば良い。 また、フラッシュが発光量固定タイプならば、絞り値A
V1 は上記(1)の関係より求めることができる。
【0069】また、シャッタスピードTV1 としては
、シャッタの幕速度より必然的に決定されるフラッシュ
撮影時の最高速同調秒時が用いられる。このときの背景
の露出は、フラッシュ光の影響がないものとすると、(
2(BV+SV) /2(TV1+AV1) )+(2
(BV+SV) /2(TV2+AV2) )=1…(
3)となり、この(3)式を満足すれば適正とすること
ができる。ただし、上記(3)におけるBVは被写体輝
度を表わし、前記測光処理回路116によって受光素子
SPDに流れる光電流を対数圧縮することにより得られ
る測光値である。また、SVはフィルムパトレーネ側面
のDXコードを、フィルム感度読み取り回路104で読
み取ることにより得られるフィルム感度情報である。さ
らに、AV1,AV2は上述の絞り値AV1 ,AV2
 にそれぞれ対応するものであり、TV1,TV2は上
述のシャッタスピードTV1 ,TV2 にそれぞれ対
応するものである。なお、これらの各パラメータはいず
れも2を底とした対数形式で、所謂APEXパラメータ
である。
【0070】上述したように、(3)式を満足するよう
なシャッタスピードTV2 が決まれば背景に対して適
正な露出を行うことができる。しかし、これをμCOM
100で求めようとすると演算が非常に煩雑となるため
、あらかじめテーブルデータを用意してこれに対応する
のが望ましい。
【0071】また、スローシンクロ撮影が行われるよう
な低輝度時においては、上記絞り値AV1 およびシャ
ッタスピードTV1 による露出への影響は小さい。そ
こで、上記(3)式における左辺の第1項を無視し、そ
の代わりに、夜景撮影の常套手段であるアンダ補正を加
味することにより、ここでは、 (2(BV+SV) /2(TV2+AV2) )=1
/2…(4)よりシャッタスピードTV2 を求めるこ
とにする。なお、上記(4)式における右辺の1/2は
、適正レベルの−1段に相当するものとなっている。
【0072】次に、被写界深度について説明する。
【0073】被写体にピントを合わせると、被写体の前
後にもピントが合っているように見える。このピントが
合っているように見える範囲を被写界深度という。この
被写界深度には、前側被写界深度と後側被写界深度とが
あり、それぞれ、     前側被写界深度=(ε´・F・S)/(f2 
+ε´・F・S)…(5)    後側被写界深度=(
ε´・F・S)/(f2 −ε´・F・S)…(6)に
よって表わされる(カメラ技術ハンドブック、写真工業
社刊より)。ただし、これら(5),(6)式において
、fはレンズの焦点距離、FはレンズのFNo.、Sは
被写体距離である。また、ε´は許容できるぼけの大き
さであり、35mmフィルムでは30μm程度が与えら
れる。
【0074】人物と背景とにピントが合っているように
見えるためには、被写界深度の範囲であれば良い。すな
わち、人物にピントを合わせたときに、背景にもピント
が合っているように見えるためには、上記(6)式で表
わされる後側被写界深度が充分に大きければ良い。した
がって、上記(6)式の分母として、 f2 −ε´・F・S=0…(7) を満足すれば、人物の後ろ側はすべてピントが合ってい
るように見える。
【0075】この(7)式を変形すると、F=f2 /
ε´・S…(8) となる。この(8)式によって表わされるFNo.まで
絞り込むことにより、背景にまでピントが合っているよ
うに見える写真を撮ることができる。
【0076】なお、上記(8)式からも分かるように、
焦点距離fが大きいときや被写体距離Sが短いときには
F値がレンズの最小絞りよりも大きくなることがあるが
、このような場合には、最小絞りまで絞ることによって
少しでもぼけ量を小さくするようにする。
【0077】図8は、上述した図6における、ステップ
ST20の露出の詳細を示すものである。
【0078】まず、ステップST31では、前記したミ
ラー制御回路117によってクイックリターンミラー1
18がアップされ、フィルム面への光路が開かれる。
【0079】ステップST32では、たとえば設定スイ
ッチ103の状態を取り込むことにより、スローシンク
ロモードおよび後幕シンクロが設定されているか否かが
判断される。後幕シンクロが設定されていない場合、も
しくは先幕シンクロが設定されている場合には、ステッ
プST33において、また後幕シンクロが設定されてい
る場合には、ステップST34において、それぞれ絞り
制御回路112による絞り込みが行われる。
【0080】ここで、絞り114はステッピングモータ
113によって駆動され、モータ113の1ステップが
1/4段相当に設定されている。また、上記ステップS
T33,34では、モードに応じて採用すべきAV値が
選択され、この選択されたAV値に相当するFNo.ま
で絞るためのステップ数が算出される。そして、このス
テップ数に応じてモータ113が駆動される。
【0081】すなわち、スローシンクロモード時のAV
値としては、先幕シンクロの場合、第1の絞り値、つま
り所定の絞り値、たとえば開放絞り値AV1が選択され
る。そして、この絞り値AV1 をもとに上記ステップ
ST33で絞り込みが行われる。また、後幕シンクロの
場合には、被写界深度が遠方の被写体(背景)までカバ
ーできる絞り値AV2 が選択される。そして、この絞
り値AV2 をもとに上記ステップST34で絞り込み
が行われる。これらは、フラッシュが発光量を制御でき
るタイプの場合であり、発光量固定タイプのフラッシュ
の場合には、被写体距離とフラッシュの発光量およびフ
ィルム感度情報より算出される絞り値が上記AV値とし
て選択される。なお、図には示していないが、スローシ
ンクロモードでない場合には、AV値として、前述した
図5のステップST6に示した演算により求められる絞
り値AV0 が選択される。
【0082】ステップST35では、前記シャッタ制御
回路120によってフォーカルプレンシャッタ121の
先幕の走行がスタートされる。ステップST36では、
フラッシュ107を発光させる必要があるか否かが判断
される。発光の必要がない場合には、処理はステップS
T42に移行される。
【0083】一方、フラッシュ107を発光させる必要
がある場合には、ステップST37において、上記先幕
の走行が完了され、シャッタ121が全開されているか
否かが判断される。シャッタ121が全開されている場
合には、ステップST38において、後幕シンクロがモ
ード設定されているか否かが判断される。後幕シンクロ
でない場合、ステップST39において、フラッシュ制
御回路106の制御によりフラッシュ107が発光され
る。
【0084】この後、ステップST40において、スロ
ーシンクロモードの設定が判断される。スローシンクロ
モードでない場合には、処理はステップST43に移行
される。また、スローシンクロモードの場合には、ステ
ップST41において、絞り制御回路112による絞り
込みが行われる。この場合、先幕シンクロモードである
ため、今度は、被写界深度が背景までカバーできる絞り
値AV2 をもとに絞り込みが行われる。すなわち、背
景にもピントが合ったように見えるようにするために、
絞り値AV2 まで絞り込みが行われる。
【0085】ステップST42では、露出の終了が判断
される。ここでの露出量は、前述した図5のステップS
T6あるいはステップST7でのTV値の演算によって
求められる。露出が終了している場合、ステップST4
3において、後幕の走行がスタートされる。
【0086】そして、この後幕の走行が終了され、ステ
ップST47において、シャッタ121が閉じられたこ
とが判断されたとする。すると、ステップST48にお
いて、ミラー制御回路117によりクイックリターンミ
ラー118がダウンされ、フィルム面への光路が閉めら
れる。次いで、ステップST49において、絞り114
が開放された後、ステップST50において、シャッタ
チャージが行われる。
【0087】こうして、ステップST20での露出が終
了されると、処理はステップST1に移行される。
【0088】一方、上記ステップST38において、後
幕シンクロが判断されると、処理はステップST44に
分岐される。そして、前記した図5のステップST7で
のTV値の演算によって求められた露光量分だけ露出が
行われ、その露出の終了がステップST44で判断され
る。露出が終了された場合には、ステップST45にお
いて、絞り制御回路112による絞り込みが行われた後
、ステップST46において、フラッシュ107が発光
される。この場合、後幕シンクロモードであるため、今
度は、開放絞り値AV1 をもとに絞り込みが行われる
。すなわち、人物に対する露出が適正となるようにする
、つまりフラッシュ光が十分に到達するようにするため
に、できるだけ絞り114が開放される。
【0089】この後、処理は上記ステップST43に移
行され、上述したステップST43以降の処理が同様に
して行われる。
【0090】このように、先幕シンクロ、つまり絞り1
14を開放した状態でフラッシュ撮影を行った後、絞り
込んだ状態で自然光による撮影を行うか、もしくは後幕
シンクロ、つまり絞り込んだ状態で自然光による撮影を
行った後、絞り114を開放した状態でフラッシュ撮影
を行うことにより、人物は適正露光であり、しかも人物
と背景とにピットが合っている(背景に関してはピント
が合っているように見える)、美しい夜景写真を簡単に
撮ることが可能となる。
【0091】上記したように、人物の写し込みと背景の
写し込みとで絞りを変更できるようにしている。
【0092】すなわち、人物は絞りを開放した状態でフ
ラッシュ撮影し、背景は絞り込んだ状態で自然光撮影す
るようにしている。これにより、人物に対しては十分な
露光を与えることが可能となり、かつ背景のぼけも許容
範囲内とすることが可能となる。したがって、スローシ
ンクロフラッシュ撮影により、人物だけでなく、背景に
もピントの合った、美しい夜景写真を簡単に得ることが
できるものである。
【0093】なお、上記実施例においては、第1の絞り
値を固定とした場合を例に説明したが、これに限らず、
たとえば手動により可変できるようにしても良い。
【0094】その他、この発明の要旨を変えない範囲に
おいて、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0095】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれば
、スローシンクロフラッシュ撮影時に、人物だけでなく
、背景にもピントの合った写真を撮ることができる露光
制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる露光制御装置の基
本概念を示すブロック図。
【図2】同じく、発光量可変型の閃光発光装置を使用す
る場合を例に、露光制御装置の構成をより詳細に示すブ
ロック図。
【図3】同じく、発光量固定型の閃光発光装置を使用す
る場合を例に、露光制御装置の構成をより詳細に示すブ
ロック図。
【図4】同じく、自動焦点式の一眼レフカメラを例に示
す構成図。
【図5】同じく、スローシンクロフラッシュ撮影時の処
理の流れの前半部分を示すフローチャート。
【図6】同じく、スローシンクロフラッシュ撮影時の処
理の流れの後半部分を示すフローチャート。
【図7】同じく、スローシンクロモード時の露出の概要
を説明するために示す図。
【図8】同じく、露出の処理を詳細に説明するために示
すフローチャート。
【図9】従来技術とその問題点を説明するために示す図
【符号の説明】
1…第1露出設定手段、2…第2露出設定手段、3…露
出制御手段、4…閃光発光装置、5…絞り、6…シャッ
タ、11…測距手段、12…第1絞り値、13…第2絞
り値、14…測光手段、15…閃光発光量演算手段、1
6…シャッタスピード演算手段、22…閃光発光量、2
5…第1絞り値演算手段、100…マイクロコンピュー
タ(μCOM)、101…表示回路、102…レリーズ
スイッチ、103…設定スイッチ、104…フィルム感
度読み取り回路、105…記憶回路、106…フラッシ
ュ制御回路、107…フラッシュ、108…モータ制御
回路、109…モータ、110…フォーカスレンズ、1
11…エンコーダ、112…絞り制御回路、113…ス
テッピングモータ、114…絞り、115…ペンタプリ
ズム、116…測光処理回路、117…ミラー制御回路
、118…クイックリターンミラー、119…フィルム
制御回路、120…シャッタ制御回路、121…フォー
カルプレーンシャッタ、122…焦点検出回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  閃光発光を行う閃光手段と、あらかじ
    め設定もしくは自動的に設定される第1の絞り値を出力
    する第1露出値出力手段と、測光を行う測光手段と、少
    なくとも上記測光手段の出力と前記第1の絞り値より小
    絞りの第2の絞り値とにもとづいてシャッタ速度を演算
    し、上記第2の絞り値とシャッタ速度値とを出力する第
    2露出値出力手段と、前記第1露出値出力手段から出力
    される第1の絞り値にしたがって前記閃光手段による閃
    光発光を行う閃光発光モードと、前記第2露出値出力手
    段から出力される第2の絞り値とシャッタ速度値とによ
    る自然露光モードとを、1回の露光動作の途中で切り換
    える露光制御手段とを具備したことを特徴とする露光制
    御装置。
JP3003926A 1991-01-17 1991-01-17 露光制御装置 Withdrawn JPH04305633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3003926A JPH04305633A (ja) 1991-01-17 1991-01-17 露光制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3003926A JPH04305633A (ja) 1991-01-17 1991-01-17 露光制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04305633A true JPH04305633A (ja) 1992-10-28

Family

ID=11570748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3003926A Withdrawn JPH04305633A (ja) 1991-01-17 1991-01-17 露光制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04305633A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5305049A (en) Camera having in-exposure zooming mechanism
JP4323781B2 (ja) 撮像装置とその制御方法
JP2948919B2 (ja) 多重露光カメラ
JP2007006097A (ja) カメラ
JP3103620B2 (ja) 露光間ズ−ミング装置を有するカメラ
JP4315708B2 (ja) カメラ
JPH04305633A (ja) 露光制御装置
JPH086120A (ja) カメラ及びストロボ装置
JP4474040B2 (ja) カメラ及びカメラシステム
JP2006106201A (ja) カメラ
JP3461220B2 (ja) 自動制御カメラ
JPH0560967A (ja) カメラ
JP2980345B2 (ja) カメラ
JP2009135669A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP4419284B2 (ja) 閃光撮影可能なカメラ
JP3970676B2 (ja) カメラ
JP2996554B2 (ja) カメラ
JPH06235952A (ja) 撮像装置
JP2003015180A (ja) カメラ
JP2005173386A (ja) カメラ
JP2004004361A (ja) デジタルカメラ及びカメラシステム
JP3008190B2 (ja) 多重露出撮影可能なカメラ
JP2001142108A (ja) カメラ
JP2000137161A (ja) 自動焦点調節カメラ
JPH0943684A (ja) カメラシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980514