JP2005173386A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】いかなる撮影シーンにおいても、フラッシュ発光時の露光量を増やし、適度に被写体を白くしてやることで、例えば、肌が美しく写るようにする特定撮影モードを有するカメラを提供する。
【解決手段】本カメラは、強制発光モードの中の特定撮影モードとして適度に明るくした人物撮影を行う美肌撮影モードを有しており、通常の強制発光モードでは、絞りが被写体までの距離とフラッシュのGnoにより求まる絞り値FnoになるタイミングtA で発光するように制御される。一方、美肌撮影モードでは、通常モードよりも被写体から反射された光をより多くフィルムに入射させるよう絞り値が小さい値、すなわち、開口面積がより広くなるタイミングtb でフラッシュを発光させ、適度に明るい撮影が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、閃光装置(フラッシュ)を内蔵したカメラに関するものてある。
従来の閃光(フラッシュ)装置を内蔵したカメラにより閃光発光による撮影を行う場合、被写体輝度,シャッタの絞り値,被写体距離,フィルム感度等により算出される適正なガイドナンバGnoに基づいて閃光発光装置を制御して撮影が行われる。
図11は、上記従来の閃光装置を内蔵したカメラによる閃光発光撮影の状態を示す図である。図11に示すカメラ40においては、該カメラに内蔵される測光装置42の出力より算出されたBV値と、シャッタ43のFnoから算出されたAV値と、被写体44とカメラ40との距離Lから算出されたDV値と、フィルムのISO感度より算出されたSV値とにより、次式でGV値、および、Gnoが求められる。上記Gnoにより閃光装置41を制御し、適正な発光量を被写体44に向け発光し、撮影が行われる。
なお、上記GV値は、
GV=AV+DV−SV+SV100
により演算され、上記Gnoは、
Gno2 =2GV
より演算される。但し、SV100 は、フィルムISO100のSV値を表す。
最近の女性の人物撮影像の好みを調査したところ、必ずしも適正露出がよい写真とされる訳ではなく、多少、閃光装置の発光量を多めにして、顔が白くなる写真の方がよいという女性の方が多いということが判明している。そこで、カメラに閃光装置の発光量を多くするモード(以下、美肌撮影モードとする)を撮影モードの検討を行った。
しかしながら、上記検討の中で、美肌撮影モードにして単に一定量閃光装置の発光量を増やしたのでは、撮影シーンによっては顔が白くなりすぎる場合があることが解った。さらに、カメラによってフラッシュ発光量が制御できる閃光装置を備えていればよいが、低価格のカメラの場合、そのような閃光装置を搭載することがコスト的に困難である。
本発明は、このような課題を解決するためになされ、いかなる撮影シーンにおいても、フラッシュ発光時の露光量を増やし、適度に被写体を白くしてやることで、例えば、肌が美しく写るようにする特定撮影モードを有するカメラを提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のカメラは、被写体に向けて光束を投光する投光手段と、シャッタの絞り値を制御する絞り制御手段と、上記絞り値の補正量を算出する補正値算出手段とを備えており、上記被写体の人物の顔を主な撮影対象とし、常に投光がなされるような特定の撮影モードが選択されたときには、上記絞り制御手段は、上記算出された補正値に基づいて絞り値を変化させる。
本発明の請求項2記載のカメラは、請求項1記載のカメラにおいて、上記絞り制御手段は、上記特定の撮影モード選択時には通常の撮影モードのときよりも上記補正値に応じて絞り値を減少させるよう制御する。
本発明の請求項3記載のカメラは、請求項2記載のカメラにおいて、さらに、上記被写体の明るさを測光する測光手段を備え、上記補正値算出手段は、上記補正値を上記測光手段による測光結果に応じて算出する。
本発明の請求項4記載のカメラは、請求項3記載のカメラにおいて、上記補正値算出手段は、上記測光手段による周辺の測光結果と中央の測光結果の差を上記測光結果として上記補正値を算出する。
本発明の請求項5記載のカメラは、請求項3記載のカメラにおいて、上記補正値算出手段は、被写体が明るい場合には、上記補正値として小さな値を算出する。
本発明の請求項6記載のカメラは、請求項1記載のカメラにおいて、さらに、被写体までの距離を測定する測距手段と、上記被写体までの距離と撮影レンズの焦点距離から撮影倍率を算出する倍率算出手段とを備えており、上記補正値算出手段は、上記補正値を上記撮影倍率に応じて算出する。
本発明の請求項7記載のカメラは、請求項1記載のカメラにおいて、さらに、被写体の明るさを測光する測光手段と、被写体までの距離を測定する測距手段と、上記被写体までの距離と撮影レンズの焦点距離から撮影倍率を算出する倍率算出手段とを備えており、上記補正値算出手段は、上記補正値を上記測光手段による測光結果および上記撮影倍率に応じて算出する。
本発明の請求項8記載のカメラは、請求項6または7記載のカメラにおいて、上記補正値算出手段は、上記撮影倍率が大きい場合には、上記補正値として小さな値を算出する。
本発明の請求項9記載のカメラは、請求項1記載のカメラにおいて、さらに、被写体の明るさを測光する測光手段と、被写体までの距離を測定する測距手段とを備えており、上記補正値算出手段は、上記補正値を上記測光手段による測光結果および上記測距手段による測距結果に応じて算出する。
本発明の請求項10記載のカメラは、請求項1記載のカメラにおいて、さらに、被写体の明るさを測光する測光手段を備え、上記補正値算出手段は、上記補正値を上記測光手段による測光結果および撮影レンズの焦点距離に応じて算出する。
本発明によれば、フラッシュ発光時の絞り値を制御して、被写体で反射され、フィルムに入射するフラッシュ光量を増やし、適度に顔を白くしてやることで、いかなる撮影シーンにおいても肌が美しく写るようにする特定撮影モードを有するカメラを提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明するが、該実施形態の詳細な説明に先だって本発明の技術によるカメラの概要について、図1を用いて説明する。
本発明の技術によるカメラは、被写体に向けて光束を投光する投光手段と、シャッタの絞り値を制御する絞り制御手段と、上記絞り値の補正量を算出する補正値算出手段とを備えており、人物の顔を主な撮影対象とし、常に投光がなされるような特定の撮影モード、すなわち、特定の強制発光モードが選択されたときには、上記絞り制御手段は、上記算出された補正値に基づいて絞り値を変化(減少)させるように制御し、撮影が実行される。
図1は、本発明の技術によるカメラのシャッタの開口面積とフラッシュ(投光手段)の発光タイミングを示す図である。通常強制発光モードでの撮影の際は、フィルムのISO感度が一定であれば、フラッシュの発光タイミングとしては、絞りが次式の被写体までの距離とフラッシュのGnoとにより求まる絞り値Fnoになる図1のタイミングtA で発光するように絞り制御手段により制御される。
絞り値Fno =Gno/被写体までの距離
なお、絞り開口面積SA が絞り値Fnoの二乗の逆数に比例する。
一方、上記カメラにおいて特定の強制発光モードが選択された場合には、絞り制御手段は、上記通常モードよりも被写体から反射された光をより多くフィルムに入射させるように制御するため、上記絞り値より適度に小さい絞り値(より大きいシャッタの開口面積Sb )になるタイミングtb でフラッシュを発光させる。このように特定強制発光モードでは、通常のフラッシュ光量よりも多い光量で露光させ、より明るい撮影が行われる。特定強制発光モードとして、具体的には、美肌撮影モードがある。この撮影モードは、女性の肌をより美しく撮影するためのフラッシュ撮影モードである。
次に、本発明の第一の実施形態のカメラについて説明する。
図2は、上記第一の実施形態のカメラの電気制御回路のブロック構成図である。
本実施形態のカメラ50は、コンパクトカメラによく用いられる、シャッタが絞りの機能も兼ねるレンズシャッタ方式のシャッタを搭載したカメラである。
本実施形態のカメラ50の電気制御回路は、全体の制御を司るマイクロコンピュータであるCPU1と、このCPU1にはEEPROM2、EXT端子3、PWSW4、BKSW5、RWSW6、1RSW7、2RSW8、ZUSW9、ZDSW10、MODSW11、LCD12、フラッシュ回路13、測距回路16、測光回路20、ズーミング駆動回路23、ズーミング駆動信号検出回路25、フォーカシング駆動回路26、フォーカシング駆動信号検出回路28、シャッタ駆動回路29、シャッタ駆動信号検出回路31、フィルム給送駆動回路32、フィルム移動量検出回路34、フィルム情報検出回路35が接続されている。
上記EEPROM2は、カメラを制御する上で必要なパラメータやカメラ状態を記憶するための不揮発性メモリである。
上記EXT端子3は、カメラ動作や性能保証のために、製造時に行われる各種調整を実行する際、あるいは、撮影の際にカメラを外部から制御するための外部通信端子である。
上記PWSW4は、カメラの電源オン、オフを行うためのスイッチであって、PWSW4のオン状態でカメラが電源オン状態となり、オフ状態が電源オフ状態となる。
上記BKSW5は、フィルムの装填、取り出しを行うための図示しない後蓋の開、閉状態を検出するためのスイッチであって、オン状態が後蓋開状態を示し、オフ状態が後蓋閉状態を示す。
上記RWSW6は、通常オフ状態であって、オン操作されることで強制巻き戻しを実行するためのスイッチである。
上記1RSW7,2RSW8は、2段作動のレリーズスイッチを構成し、1RSW7がオン操作された後、2RSW8がオン操作されるようになっている。1RSW7は、通常オフ状態であって、オン操作されることで、露出準備動作である測距及び測光を開始させるためのスイッチである。2RSW8は、通常オフ状態であって、オン操作されることで、露出動作を開始させるためのスイッチである。
上記ZUSW9は、通常オフ状態であって、オン操作されることで、望遠側へ焦点距離を変化させるようにズーミング駆動を開始させるためのスイッチである。
上記ZDSW10は、通常オフ状態であって、オン操作されることで、広角側へ焦点距離を変化させるようにズーミング駆動を開始させるためのスイッチである。
上記MODSW11は、通常オフ状態であって、オン操作されることで、撮影モードを切り替えるスイッチであって、例えば、通常のオート撮影や通常強制発光モードや美肌撮影モードに撮影モードを切り替えることができる。
上記LCD12は、カメラのモード表示、駒数表示などを行う外部表示手段である。
上記フラッシュ回路13は、投光手段であって、このフラッシュ回路13には、露出を適正に保つため、被写体を照明するための光源であるXe管14と、照明のための電気的エネルギーを蓄積するメインコンデンサ15が接続されている。なお、本カメラ50は、低価格のカメラであり、フラッシュ回路13は、フラッシュ発光量制御を行わないものとする。
上記AFセンサ16は、測距手段であって、カメラ50から被写体19までの被写体距離Lに関する信号を出力する。基線長(視差)Bだけ隔てて配置された一対の上記受光レンズ17a,17bを介して得られた上記被写体19の像を、焦点距離fの位置に配置された上記一対のセンサアレイ18a,18b上に結像させて、この視差に基づく像位置差Xから、既知の三角測距の原理に従って上記CPU1により該被写体距離Lの検出が行われる。なお、上記像位置は、上記被写体距離Lの大小によって上記一対のセンサアレイ18a,18bの光軸を基準としてその相対位置が変化する。
上記測光回路20は、測光手段であって、受光素子21a,21bが接続されており、測光レンズ22を介して入射する被写体付近の光量を測定し、露出条件を決定するための被写体輝度を測定する。なお、受光素子21aは撮影画面周辺部を測光し、受光素子21bは撮影画面中央部を測光する。
上記ズーミング駆動回路23は、上記CPU1からの制御によってズームモータ24を駆動するもので、そのモータ駆動力は、図示しないギヤ列を介して、図示しない撮影レンズの変倍光学系(フォーカシングレンズ)に伝達され、ズーミングが行われる。
上記ズーミング駆動信号検出回路25は、上記ズームモータ24の回転量に対応したパルス信号を生成し、上記CPU1へ該パルス信号を伝達する。上記CPU1は、このパルス信号をカウントすることで、焦点距離に対応したデータを生成する。
上記フォーカシング駆動回路26は、CPU1からの制御によって、フォーカシングモータ27を駆動するもので、そのモータ駆動力は、図示しないギヤ列を介して、図示しない撮影レンズの合焦光学系に伝達され、フォーカシングが行われる。
上記フォーカシング駆動信号検出回路28は、上記フォーカシングモータ27の回転量に対応したパルス信号を生成し、上記CPU1へ該パルス信号を伝達する。上記CPU1は、このパルス信号の数と周期を検出することでフォーカシングレンズを合焦位置に正確に停止させるための制御を行う。
上記シャッタ駆動回路29は、上記CPU1からの制御によって、図示しないシャッタを駆動するためのプランジャ30への通電制御を行う。該プランジャ30への通電時間を上記CPU1が制御することにより、露光量の制御が行われる。
上記シャッタ駆動信号検出回路31は、上記プランジャ30への通電時間を制御するための基準タイミングをシャッタ動作に連動して生成している。
上記フィルム給送駆動回路32は、上記CPU1からの制御によってフィルム給送モータ33を駆動するもので、フィルムの巻き上げ、巻き戻しを行う。
上記フィルム移動量検出回路34は、図示しないフィルムに形成されたパーフォレーションを検出することによりフィルムの給送状態を検知し、CPU1に出力する。
上記フィルム情報検出回路35は、フィルムカートリッジ36に設けられたISO感度情報を読み取り、CPU1に出力する。
上記CPU1には、カメラ全体の制御を行う制御部であるが、さらに、上記シャッタの絞り値を制御する絞り制御手段、さらに、上記絞り値の補正量を算出する補正値算出手段や倍率算出手段等を有しており、後述するように被写体の人物の顔を主な撮影対象とし、常に投光がなされるような特定の撮影モード(後述する美肌撮影モード)が選択された場合には、上記補正値算出手段によって焦点距離検出手段による焦点距離情報および/または測光手段による被写体距離情報および/または測光手段による測光情報およびフィルム感度情報に応じて絞り値補正値が算出され、上記算出された補正値に基づいて絞り値を変化(減少)させるように制御する。
次に、本実施形態のカメラ50における撮影シーケンス処理について、図3〜8を用いて説明する。
図3,4は、本実施形態のカメラ50における撮影シーケンスのメインルーチンであるPWRST処理のフローチャートである。図5は、図4のメインルーチンで呼び出されるサブルーチンのレリーズ処理のフローチャートである。図6は、図5のレリーズ処理で呼び出されるサブルーチンの露出量演算処理のフローチャートである。図7は、図6の露出量演算処理で呼び出されるサブルーチンのAVF補正処理のフローチャートである。図8は、撮影時の所定の周辺輝度とAVF補正量との関係を示す線図である。
PWSW4のオンにより電源が投入されると、図3,4に示す撮影シーケンスのメインルーチンであるPWRSTの各ステップの処理がCPU1の制御のもとで開始される。
まず、図3に示すステップS1において初期設定が行われる。ここでは、前述したCPU1の初期化や各入出力ポート、RAMなどの初期化が行われる。ステップS2では、EXT端子3によって外部通信が行われる。次にステップ3ではEEPROM2に格納されているデータの読み出しが行われ、前述したCPU1内部のRAMに格納する。
次に、ステップS4では、前述したBKSW5の状態が変化したかどうかの判断を行い、変化している場合は、ステップS5へ進む。変化していなかった場合は、ステップS9に進む。
ステップS5では現在のBKSW5の状態がオフ状態であるかどうかをの判断を行う。オフ状態ではない場合は、ステップS6へ進む。この場合、BKSW5の状態が変化していて、さらに、現在の状態がオンであるので、BKSW5はオフからオンに変化したことになる。つまり、後蓋が閉の状態から開の状態になったことを示す。よって、ステップS6では、“1”であるときに後蓋が閉状態であるときことを示すフラグF BKCLOSに“0”をセットし、開状態であることを記憶し、ステップS9へ進む。
ステップS5の判断でBKSW5の状態がオフ状態であった場合は、ステップS7へ進み、前述したフラグF BKCLOSに“1”をセットし、後蓋が閉状態であることを記憶する。ステップS8では、後蓋が開状態から閉状態へと変化したときであるので、フィルムがセットされた可能性があるため、オートロード処理を行い、ステップS9へ進む。
ステップS9では、“1”であるときに1駒巻き上げが必要であることを示すフラグF WNDREQの状態を判断する。F WNDREQの状態が“1”である場合は、ステップS10へ進み、1駒巻き上げ動作を行い、ステップS11へ進む。フラグF WNDREQの状態が“0”の場合は、そのままステップS13へ進む。
ステップS11では、ステップS10での1駒巻き上げ中にフィルムエンドが検出されたかどうかの判断を行う。フィルムエンドが検出されていない場合は、ステップS13へ進み、フィルムエントが検出された場合は、ステップS12へ進む。ステップS12では、フィルムエンドが検出された場合であるので、巻き戻し動作が必要となり、巻き戻しが必要であることを示すフラグF RWREQに“1”をセットし、ステップS13へ進む。
ステップS13では、前述したフラグF RWREQの状態を判断ナる。F RWREQが“1”の場合は巻き戻しが必要な場合であるので、ステップS14へ進み、巻き戻し処理を行いステップS15へ進む。ステクプS13の判断でF RWREQが“0”の場合は、巻き戻しが不要の場合であるので、そのままステップS15へ進む。
ステップS15では、PWSW4の状態を判断する。PWSW4の状態がオフの場合は、パワーオフ状態であるので、ステップS17へ進み、鏡枠を収納状態に移動する沈胴処理を行い、続いて、ステップS18でLCD12をオフ状態にする表示オフ処理を行って、CPU1の動作を停止させるストップ状態に移行する。このストップ状態から復帰させるためには、PWSW4、BKSW5、RWSW6の操作により、本ルーチンのPWRST処理の先頭であるステップS1からCPU1の制御動作を再開させる。
ステップS15の判断でPWSW4がオン状態の場合は、パワーオン状態を示すので図4のステップS19へ進み、鏡枠を撮影状態であるワイト位置に移動させるセットアップ処理を行う。続いて、ステップS20でPWSW4,BKSW5,RWSW6,1RSW7,2RSW8,ZUSW9,ZDSW10の各スイッチの状態変化、及び、現在の状態の検出を行う。
次に、ステップS21ではLCD12を動作させ、必要な表示を行う表示オン処理が実行される。
さらに、ステップS22ではPWSW4の状態が変化したかどうかを判断し、変化した場合は、本ルーチンのPWRST処理の先頭であるステップS1ヘジャンプする。ステップS22の判断にてPWSW4の状態が変化していなかった場合は、ステップS23へ進み、さらにBKSW5の状態が変化したかどうかの判断を行う。BKSW5の状態が変化していた場合は、本ルーチンのPWRST処理の先頭であるステップS1ヘシャンプする。ステップS23の判断にて、BKSW5の状態が変化していなかった場合は、ステップS24へ進み、さらにRWSW6の状態が変化したかどうかの判断を行う。RWSW6の状態が変化していなかった場合は、巻き戻し処理を必要としないので、ステップS29へ進む。RWSW6の状態が変化していた場合はステップS26へ進む。
ステップS26において、RWSW6の状態が現在オン状態であるかどうかの判断を行う。RWSW6の状態がオフ状態の場合は、ステップS29へ進む。RWSW6の状態がオン状態の場合は、ステップS27へ進む。
ステップS27では、現在の後蓋の状態を示すフラグF BKCLOSの状態を判断する。フラグF BKCLOSが“1”の場合は、ステップS28へ進む。F BKCLOSが“1”であるときは、後蓋状態が閉状態であることを示すので、ここでは、後蓋が閉状態であるときに、RWSW6がオフ状態からオン状態に変化したときである。すなわち、巻き戻し処理が必要な場合であるので、巻き戻し処理が必要であることを示すフラグF RWREQに“1”をセットし、図3のステップS9へ戻る。そして、前述した通り、ステップS13の判断でステップS14への分岐が行われ、巻き戻し処理が実行される。ステップS27の判断にて、F BKCLOSが“0”であった場合は、後蓋状態が開状態であるのでそのまま図3のステップS9へ戻る。
ステップS29では、前述したフラッシュ回路13を動作させ、メインコンデンサ15にフラッシュ発光用のエネルギの充電を行う。次のステップS30での外部通信処理は、ステップS2と同様の処理が行われる。さらに、ステップS31では、サブルーチンのモード変更処理が呼び出され、実行される。ここで設定されるモードは、例えば、通常の撮影モードか、あるいは、通常の強制発光モードか、さらに、特定の強制発光モードである美肌撮影モード等がある。
続いて、ステップS32では、レリーズ要求の有無がチェックされる。すなわち、1RSW7がオフ状態からオン状態に変化したかどうかを判断する。オフ状態からオン状態に変化した場合、すなわち、レリーズ要求ありの場合は、ステップS40に進み、露出準備動作、及び、露出動作を行うサブルーチンのレリーズ処理が呼び出される。1RSW7がオン状態に変化しなかった場合、すなわち、レリーズ要求なしの場合、ステップS33に進む。上記レリーズ処理については、図5により後で説明する。このレリーズ処理中に露出動作が行われた場合は、レリーズ処理中に巻き上げ動作が必要であることを示すフラグF WNDREQに“1”がセットされる。このフラグF WNDREQの状態に従った処理を行わせるために、レリーズ処理実行後、ステップS9へ進む。ステップS9では、前述した通り、フラグF WNDREQが“1”である場合はステップS10へ進み、1駒巻き上げ動作が実行される。
ステップS33に進んだ場合、ズーム駆動要求の有無がチェックされる。すなわち、ZUSW9,ZDSW10のいずれかがオフ状態からオン状態に変化したかどうかを判断する。ZUSW9,ZDSW10のいづれかがオフ状態からオン状態に変化した場合、すなわち、ズーム要求ありの場合は、ズーミング駆動回路23を制御し、ズーミング制御動作を行うステップS34のズーム駆動処理を実行する。ズーム要求なしの場合、そのまま、ステップS20に戻り、また、ステップS34のズーム駆動処理後もステップS20に戻り、メインループを形成する。
ここで、前述したステップS40で呼び出されるサブルーチンのレリーズ処理の詳細を図5のフローチャートを用いて説明する。
本レリーズ処理処理もCPU1の制御のもとで実行され、まず、ステップS41の測距処理において、AFセンサ16を制御し、前述したように被写体までの距離を測定する。測定された結果は距離の逆数に比例したデータとして出力され、CPU1内のRAMであるLDATAに記憶される。ステップS42の測光処理では、測光回路20を制御し、撮影シーン中央部の輝度と周辺部の輝度(以下、周辺輝度と呼ぶ)が測定される。ステップS43では、ズームの位置と上記距離の逆数より、合焦させるために必要なフォーカシングレンズの繰り出し量の演算を行うレンズ繰り出し量演算が実行される。ステップS44では、サブルーチンの露光量演算処理が呼び出される。この露光量演算処理は、ステップS42で測定された被写体輝度に基づいて、シャッタ制御時間、及び、ストロボ発光量の演算が行われるが、その詳細は、後で図6のフローチャートを用いて説明する。
続いて、ステップS45では、1RSW7,2RSW8の状態を検出するスイッチ状態の読み込みが行われる。ここで読み込まれた1RSW7,2RSW8の状態は続くステップS46、ステップS47で判断される。まず、ステップ46では1RSW7がオフされたかどうかを判断する。1RSW7がオフされている場合は、2RSW8がオンされずにオフされたことになるので、本レリーズ処理によるレリーズ動作を終了する。1RSW7がオフされていない場合は、1RSW7のオン状態が継続されている場合であり、ステップS47へ進み、2RSW8の状態を判断する。
ステップS47に判断にて、2RSW8がオン状態ではない場合は、再びステップS45ヘ戻り、スイッチ状態の読み込み処理を行う。ステップS47の判断にて、2RSW8がオン状態である場合は、露出動作を開始する必要があるので次のステップS48へ進む。上述したステップS45からステップS47まで1RSW7がオフ状態になるか、あるいは、2RSW8がオン状態になるまでの処理をループすることになる。
ステップS48では、ステップS43で演算されたフォーカシングレンズの駆動量(繰り出し量)に従い、フォーカシングレンズの駆動制御が実行され、撮影レンズを合焦状態にする。続いてステップS49でステップS44で演算された露出量に基づいたシャッタ制御時間とフラッシュ発光量とに従い露出動作が実行される。ステップS50では、露出動作が終了しているので、フォーカシングレンズを初期位置に戻すレンズ位置リセット制御が行われる。ステップS51では、露出終了している撮影駒を巻き上げるため、巻き上げ制御が必要であることを示すフラグF WNDREQに“1”をセットして、本レリーズ処理を終了し、メインルーチンに戻る。
ここで、前述したステップS44で呼び出されるサブルーチンの露出量演算の詳細を図6のフローチャートを用いて説明する。
なお、以下に説明に使用するAPEXに関する値(SV値,AV値,TV値,DV値,GV値,EV値)は、それぞれフィルムのISO感度,絞りFno,シャッタ秒時SS,被写体距離L,フラッシュガイドナンバーのGnoにより、それぞれ次のごとく定義される。すなわち、
SV= log2(ISO感度×0.32) …(1)
AV= log2(Fno2) …(2)
TV= log2(l/SS) …(3)
DV= log2(L2) …(4)
GV= log2(Gno2) …(5)
EV=AV+TV=BV+SV …(6)
とする。
この露出量演算処理もCPU1の制御のもとで実行され、まず、ステップS53でフィルムパトローネのDXコードより、フィルムのSV値を算出する。ステップS54にてステップS41での測距結果(距離の逆数に比例したデータ)を用いてDV値を算出する。ステップS55では、ステップS42での測光結果である被写体輝度と周辺輝度より、それぞれのBV値を算出する。ステップS56では、現在のズーム位置から、シャッタ開放時のAV値を求める。ステップS57にて前述したBV値とSV値より、EV値を求める。
ステップS58にてEV値の大小、もしくは、美肌撮影モードや強制発光モードなどのモードにより、フラッシュ発光の要否を判断する,なお、美肌撮影モードとは、本発明の機能をカメラ50に搭載した場合の名称であり、後に図7で詳細は説明する。
ステップS59にて上記EV値とAV値によりTV値を算出する。
ステップS60にてフラッシュ発光時のAV値としてのAVFが算出される。このAVF値は、次の式、
AVF=GV−DV−ISO100のSV+SV …(7)
によって求められる。
ステップS61にてサブルーチンのAVFの補正処理が呼び出される。このAVFの補正処理では、選択モードが美肌撮影モードである場合にステップS60で求めたAVFの補正が行われる(詳細は後述)。
ステップS62にてステップS59で求めたTV値よりシャッタの制御秒時を計算して、本露出量演算処理を終了する。
前述したステップS61で呼び出される美肌撮影モードにおけるAVF補正処理の詳細を図7のフローチャートを用いて説明する。
一般的に日本人の女性は、フラッシュ発光時、適度に露出がオーバーになる写真を好む傾向があることが調査から判明している。その理由は、上記露出オーバーによって顔のしみや皺が日立たなくなると共に、肌が白く見える効果があるからである。上記美肌撮影モードは、その効果を利用した強制発光撮影モードである。
本実施形態における美肌撮影モードでは、フラッシュ発光時に適度に露出をオーバにするために、フラッシュの発光量を増やすのではなく、絞り値を小さくすることで、被写体で反射されてフィルムに入射するフラッシュ光量を増やし、適度に露出がオーバーになるようにした。従って、フラッシュ光量を制御する機能をもたない安価なカメラでもこの美肌撮影モードを組み込むことが可能となる。
しかし、被写体で反射され、フィルムに入射するフラッシュ光量を適度にオーバにするには、単に一定量、絞り値を小さくするだけでは実現できないことが、実験検討により判明した。その理由は、画面内の被写体の大きさと輝度により、ラボ機の補正量(デジタルカメラの場合は、ホワイトバランス)が異なるからで、―つのシーンで適度に露出をオーバーにしていても、他のシーンだと、被写体が白トビしてしまって、何が写っているのか判別すらできなくなることもある。
上記問題を解決するために本実施形態においては、以下に説明するAVF補正処理によりAVFを補正することによってどのようなシーンであっても適度にオーバーになるようにフラッシュ発光時のAV値(AVF)を制御し、被写体で反射されてフィルムに入射するフラッシュ光量が制御される。
そこで、本AVF補正処理では、フラッシュ発光時のAV値であるAVFの補正制御が開始されると図7に示すようにステップS65で美肌撮影モードかどうか判断する。美肌撮影モードの場合は、ステップS66に進み、そうでなければそのまま本サブルーチンを終了する。
ステップS66ではAFセンサ16で求めた被写体距離Lと、上記ズーミンク駆動信号検出回路25によりカウントした焦点距離を用いて、次式、
撮影倍率=焦点距離/被写体距離 …(8)
により撮影倍率を求める。
ステップS67では、ステップS66で求めた撮影倍率により、次に示す表1のテーブルからAVFの補正量を選択して撮影倍率に対する補正量を求める。
Figure 2005173386
表1は、EEPROM2に記憶されており、撮影倍率とAVF補正量との関係を様々な実験検討により設定して求められた撮影倍率依存性を示すテーブルである。表2に示すように撮影倍率が大きければ大きいほど、補正量を小さくした方がよいことが上記検討により判明している。ここで、補正量を算出するためにテーブルからの参照方式を採用しているのは、撮影倍率と補正量の関係が直線にならないからである。直線近似をするとすれば複数の直線で補正を行なう必要がある。
続いて、ステップS68では、被写体の周辺輝度BVに基づき、次の一次関数の式、
輝度によるAVF補正量=−0.1503×周辺輝度BV+1.4196 …(9)
によって輝度による補正量を算出する。(9)式もEEPROM2に記憶されている。
なお、(9)式の関係式での勾配と、補正量0を与える周辺輝度BVとは、実験検討の結果により設定したものである。また、図8は、(9)式の関係を横軸に周辺輝度BV値を、縦軸に輝度によるAVF補正量をとって示した線図である。
ステップS69では、ステップS67で求めた撮影倍率によるAVF補正量とステップS68で求めた周辺輝度によるAVF補正量とを加算し、フラッシュ発光時のAV値(絞り値)に対するトータルのAVF補正量を求める。ここで、加算の結果が、もし、負の数になった場合は、補正量0にする。
次に示す表2は、上述した周辺輝度のBV値および撮影倍率に対して実際に求められるトータルの補正量の値を示す表である。
Figure 2005173386
なお、表2において、行方向が周辺輝度のBV値、列方向が撮影倍率を示しており、表中に記載された数値はトータルの各AVF補正量を示している。
ステップS70では、ステップS69で求めたトータルのAVF補正量により美肌撮影モードにおけるAVF値を補正する。すなわち、
補正AVF=補正前AVF+AVF補正量 …(10)
によって美肌撮影モード時のAVF値を補正する。なお、美肌撮影モード時の補正AVF値が、開放AV値よりも小さくなった場合は、開放AV値にする。
上記補正されたAVF値を求めた後、本AVFの補正処理を終了し、図6の露出量演算処理に戻る。
上述した本第一の実施形態のカメラ50によれば、美肌撮影モードが選択された状態においては、測定された撮影倍率と周辺輝度に基づいて(8),(9),(10)式を適用してAVF値を補正することで、いかなるシーンにおいても適度にオーバになるようにフラッシュ発光時の露光量(露出量)を制御することでき、白トビ等を生じることなく女性の肌を美しく撮影することが可能となる。また、上記フラッシュ発光時の露光量を絞りによって制御することから上記フラッシュ光量を制御する機能をもたない安価なカメラにも本実施形態による美肌撮影モードを組み込むことが可能である。
次に、本発明の第二の実施形態のカメラについて、図9を用い、さらに、前記図2〜6を参照して説明する。
前述した第一の実施形態のカメラ50は、撮影倍率と周辺輝度に応じてAVF値の補正を行なった例であった。しかし、撮影倍率が一定であるズーム機構のない単焦点の撮影レンズを持つカメラの場合は、被写体距離と周辺輝度でAVF値の補正をしても、第一の実施形態のカメラの場合と同様の効果が得られる。本実施形態のカメラは、上述のようにズーム機構のない単焦点の撮影レンズを持つカメラで美肌撮影モードでの撮影を可能とするものである。
本実施形態のカメラの電気的構成は、図2のブロック構成図に対してズーミング駆動回路23とズームモータ24とズーミング駆動信号検出回路25を削除し、他の構成は、第一の実施形態のカメラと同様の構成を有している。なお、同一の構成要素については、図2と同一符号を用いて、以下、説明する。
本実施形態のカメラにおける撮影シーケンス処理のメインルーチンに関しては、図3,4からステップS33とS34を除いたルーチンとする。また、サブルーチンのレリーズ処理と露出量演算処理とは、図5,6に示したルーチンと同じとするが、該露出量演算処理で呼び出されるサブルーチンのAVF値の補正処理は、図9のフローチャートに示すAVF値の補正処理が適用される。
すなわち、露出量演算処理のステップS61で図9に示すサブルーチンのAVF値の補正処理が呼び出されると、CPU1の制御のもとで露出量演算該処理が開始される。まず、ステップS72で選択モードが美肌撮影モードかどうかを判断する。美肌撮影モードの場合は、ステップS73に進み、美肌撮影モードでなければ、本サブルーチンを終了する。
ステップS73では、AFセンサ16によって求められた被写体距離Lにより、次の表3に示すテーブルからAVF補正量を選択することで、被写体距離Lによる補正量を求める。
Figure 2005173386
表3は、被写体距離とAVF補正量との関係を示し、様々な実験検討により設定したデータに基づいて求められたテーブルであり、EEPROM2に記憶されている。
ステップS74では、撮影シーンの周辺輝度により、輝度による補正量を算出する。この輝度による補正量の演算式は、第一の実施形態の場合と同様に(9)式が適用される。
ステップS75では、ステップS73で求めた被写体距離によるAVF補正量とステップS74で求めた周辺輝度によるAVF補正量とを加算し、トータルの補正量を求める。ここでも上記加算の結果が負の数になった場合は、補正量は0にする。
ステップS76では、AVF値をステップS75で求めたトータルの補正量で補正する。そして、本サブルーチンのAVFの補正処理を終了する。
本実施形態のカメラによれば、第一の実施形態のカメラ50の場合と同様の効果を奏するが、特に被写体距離が変化した場合に対しても美肌撮影モードによる良好な撮影が可能となる。また、単焦点のカメラであり、フラッシュ発光量制御を行わないようなタイプのカメラであっても上記美肌撮影モードによる撮影が可能となる。
次に、本発明の第三の実施形態のカメラについて、前記図2〜6,9等を参照して説明する。
AF(オートフォーカス)機能を持たないカメラに対しては、第一実施形態のカメラ50におけるズーミング駆動信号検出回路25の出力信号により得られる焦点距離情報に基づいてフラッシュ発光時のAVF値の補正をしても、美肌撮影時にて第一の実施形態のカメラの場合と同様の効果が得られる。本実施形態のカメラは、上述のようにAF機能を持たないズームカメラに適用される。
本実施形態のカメラの電気的構成は、図2のブロック構成図に対してAFセンサ16を削除し、他の構成は、第一の実施形態のカメラと同様の構成を有している。なお、同一の構成要素については、図2と同一符号を用いて、以下、説明する。
本実施形態のカメラにおける撮影シーケンス処理のメインルーチンに関しては、図3,4と同様のルーチンとする。サブルーチンのレリーズ処理については、図5のルーチンのステップS41の測距処理をなくしたものとする。サブルーチンの露出量演算処理は、図6のルーチンのステップS64のDV値演算処理をなくしたものとする。さらに、サブルーチンのAVFの補正処理については、図9のルーチンのステップS73の被写体距離LによりAVF補正量を選択する処理に替えて、焦点距離情報からAVF補正量を選択する処理に変更する必要がある。
すなわち、図9に示すサブルーチンのAVFの補正処理のステップS73にて次の表4に示すテーブルからAVF補正量を選択することで、焦点距離による補正量を求める。
Figure 2005173386
表4は、焦点距離情報(ワイド,標準,テレ)とAVF補正量との関係を示しており、様々な実験検討により設定したデータに基づいて求められたテーブルであり、EEPROM2に記憶されている。
本実施形態のカメラによれば、第一の実施形態のカメラ50の場合と同様の効果を奏するが、特に焦点距離の変化に対応した美肌撮影モードでの良好な撮影が可能となる。また、AF機能がなく、また、フラッシュ発光量制御を行わないタイプのカメラであっても上記美肌撮影モードによる撮影を行うことができる。
次に、本発明の第四の実施形態のカメラについて、図10を用い、さらに、前記図2〜6を参照して説明する。
前述した第一の実施形態のカメラ50は、撮影倍率と周辺輝度に応じてフラッシュ発光時のAVF値の補正を行なった例であった。本実施形態のカメラは、撮影倍率と撮影シーンの中央部と周辺部の輝度差で上記AVF値の補正を行うようにしたものであって、美肌撮影時に第一の実施形態のカメラの場合と同様の効果が得られるものである。
本実施形態のカメラの電気的構成は、図2のブロック構成図に示した第一の実施形態のカメラ50と同様とし、該カメラの構成要素についても図2と同一符号を用いて、以下、説明する。
本実施形態のカメラにおける撮影シーケンス処理のメインルーチンは、図3,4と同一のフローチャートによる。また、、サブルーチンのレリーズ処理と露出量演算処理とは、図5,6に示したルーチンと同じとするが、該露出量演算処理で呼び出されるサブルーチンのAVF値の補正処理は、図10のフローチャートに示すAVF値の補正処理が適用される。
上記露出量演算処理のステップS61でサブルーチンのAVF値の補正処理が呼び出されると、CPU1の制御のもとで図10に示すようにステップS78で選択モードが美肌撮影モードかどうかを判断する。美肌撮影モードの場合は、ステップS79に進み、美肌撮影モードでなければ、本サブルーチンを終了する。
ステップS79では、AFセンサ16によって求められた撮影倍率により、表1と同様のテーブルからAVF補正量を選択することで、撮影倍率による補正量を求める。
ステップS80にて撮影シーンの中央部の輝度と周辺輝度との輝度差により、予め定められた算出式を用いて上記輝度差によるAVF補正量を算出する。
ステップS81にてステップS79で求めた撮影倍率によるAVF補正量とステップS80で求めた輝度差によるAVF補正量とを加算し、トータルの補正量を求める。ここでも上記加算の結果が負の数になった場合は、補正量は0にする。
ステップS82では、AVF値をステップS81で求めたトータルの補正量で補正する。そして、本サブルーチンのAVFの補正処理を終了する。
本実施形態のカメラによれば、第一の実施形態のカメラ50における美肌撮影モードでの効果と同様の効果が得られる。
上述した各実施形態のカメラにおけるAVF値の補正方式以外であって、AVF値を撮影倍率だけで補正したり、周辺輝度のみで補正したとしても、上記実施形態の場合よりも効果は低いが同じような効果を得ることができる。また、これらの実施形態のほかにも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形の実施形態が可能である。
また、本発明の要旨は、銀塩フィルムにより撮影を行うカメラだけでなく、撮像素子により被写体を撮像するデジタルカメラにも適用可能である。
本発明によるカメラは、フラッシュ発光撮影を行う特定の撮影モードで絞り値を制御する美肌撮影モードによる撮影が可能なカメラとして利用できる。
本発明の技術によるカメラのシャッタの開口面積とフラッシュ(投光手段)の発光タイミングを示している図である。 本発明の第一の実施形態のカメラの電気制御回路のブロック構成図である。 図2のカメラにおける撮影シーケンスのメインルーチンであるPWRST処理のフローチャートの一部である。 図2のカメラにおける撮影シーケンスのメインルーチンであるPWRST処理のフローチャートの他の一部である。 図2のカメラにおける図4のメインルーチンで呼び出されるサブルーチンのレリーズ処理のフローチャートである。 図2のカメラにおける図5のレリーズ処理で呼び出されるサブルーチンの露出量演算処理のフローチャートである。 図2のカメラにおける図6の露出量演算処理で呼び出されるサブルーチンのAVF補正処理のフローチャートである。 図2のカメラにおける撮影時の所定の周辺輝度とAVF補正量量との関係を示す線図である。 本発明の第二の実施形態のカメラの撮影シーケンスにおけるサブルーチンであるAVF値の補正処理のフローチャートである。 本発明の第四の実施形態のカメラの撮影シーケンスにおけるサブルーチンであるAVF値の補正処理のフローチャートである。 従来の閃光装置を内蔵したカメラによる閃光発光撮影の状態を示す図である。
符号の説明
1 …CPU
(絞り制御手段,補正値算出手段,
倍率算出手段)
13 …フラッシュ回路(投光手段)
16 …AFセンサ(測距手段)
20 …測光回路(測光手段)

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (10)

  1. 被写体に向けて光束を投光する投光手段と、
    シャッタの絞り値を制御する絞り制御手段と、
    上記絞り値の補正量を算出する補正値算出手段と、
    を備えており、上記被写体の人物の顔を主な撮影対象とし、常に投光がなされるような特定の撮影モードが選択されたときには、上記絞り制御手段は、上記算出された補正値に基づいて絞り値を変化させることを特徴とするカメラ。
  2. 上記絞り制御手段は、上記特定の撮影モード選択時には通常の撮影モードのときよりも上記補正値に応じて絞り値を減少させるよう制御することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. さらに、上記被写体の明るさを測光する測光手段を備えており、上記補正値算出手段は、上記補正値を上記測光手段による測光結果に応じて算出することを特徴とする請求項2記載のカメラ。
  4. 上記補正値算出手段は、上記測光手段による周辺の測光結果と中央の測光結果との差を上記測光結果として上記補正値を算出することを特徴とする請求項3記載のカメラ。
  5. 上記補正値算出手段は、被写体が明るい場合には、上記補正値として小さな値を算出することを特徴とする請求項3記載のカメラ。
  6. さらに、被写体までの距離を測定する測距手段と、
    上記被写体までの距離と撮影レンズの焦点距離から撮影倍率を算出する倍率算出手段と、
    を備えており、上記補正値算出手段は、上記補正値を上記撮影倍率に応じて算出することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  7. さらに、被写体の明るさを測光する測光手段と、
    被写体までの距離を測定する測距手段と、
    上記被写体まての距離と撮影レンズの焦点距離から撮影倍率を算出する倍率算出手段と、
    を備えており、上記補正値算出手段は、上記補正値を上記測光手段による測光結果および上記撮影倍率に応じて算出することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  8. 上記補正値算出手段は、上記撮影倍率が大きい場合には、上記補正値として小さな値を算出することを特徴とする請求項6または7記載のカメラ。
  9. さらに、被写体の明るさを測光する測光手段と、
    被写体までの距離を測定する測距手段と、
    を備えており、上記補正値算出手段は、上記補正値を上記測光手段による測光結果および上記測距手段による測距結果に応じて算出することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  10. さらに、被写体の明るさを測光する測光手段を備えており、上記補正値算出手段は、上記補正値を上記測光手段による測光結果および撮影レンズの焦点距離に応じて算出することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008170508A (ja) * 2007-01-09 2008-07-24 Elmo Co Ltd 撮像装置
JP2014140202A (ja) * 2014-03-03 2014-07-31 Olympus Imaging Corp 撮像装置、撮像方法、およびプログラム

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