JPH04270795A - 冷凍機油 - Google Patents

冷凍機油

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JPH04270795A
JPH04270795A JP3053454A JP5345491A JPH04270795A JP H04270795 A JPH04270795 A JP H04270795A JP 3053454 A JP3053454 A JP 3053454A JP 5345491 A JP5345491 A JP 5345491A JP H04270795 A JPH04270795 A JP H04270795A
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JP
Japan
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oil
difluoroethane
acid
refrigerant
carbon atoms
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JP3053454A
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Takashi Kaimai
貴 開米
Kenichi Sasahara
笹原 賢一
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KYOSEKI SEIHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
Chemours Mitsui Fluoroproducts Co Ltd
Original Assignee
KYOSEKI SEIHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
Du Pont Mitsui Fluorochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な冷媒用の冷凍機
油に関し、さらに詳しくは、フロンによるオゾン破壊問
題のため使用規制の対象冷媒となっているジクロロジフ
ルオロメタン(以下、R−12と略す)等の代替品と目
されている塩素を含有しないハイドロフルオロカーボン
である1,1−ジフルオロエタン(以下、R−152a
という)、又は上記R−152aとモノクロロジフルオ
ロメタン(以下、R−22と略す)と1,2−ジクロロ
−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(以下、R−
114と略す)よりなる、もしくはR−152aとR−
22と1−クロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエ
タン(以下、R−124と略す)よりなる、R−152
aを含有する三種混合冷媒等との相溶性に優れ、かつ潤
滑性、安定性等の特性に優れた冷凍機油に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧縮型冷凍機は圧縮機、凝縮器
、膨張弁、蒸発器から構成され、冷媒と潤滑油の混合物
がこの密封された系内を循環する。冷媒と潤滑油は、潤
滑する間に圧縮機内では50℃以上の温度となり、冷却
器内では−40℃程度の低温となるので、この−40℃
〜+50℃の温度範囲で、分離することなく相溶するこ
とが必要である。もし、運転中に相分離が生じると、圧
縮機の焼き付きや蒸発器の効率低下を引き起こし、装置
の寿命や効率に著しい悪影響を与える。
【0003】また、冷凍機油は、特に高温で潤滑に必要
な油膜を保持できる粘度が重要となる。通常、冷媒と混
合する前の潤滑油の粘度は、100℃で2〜50cSt
が好ましい。これより粘度が低いと油膜が薄くなり潤滑
不良を起こしやすく、高いと熱交換の効率が低下する。 更に、広い温度範囲で使用されることから、その粘度指
数が高いことが好ましく、通常40以上の粘度指数が要
求される。更に、その他の性能として、冷媒雰囲気での
安定性、膨張弁での氷結による弁の閉塞を防止するため
の低い吸湿性、モータ内蔵の圧縮機の場合は高い電気絶
縁性が要求される。
【0004】冷凍機用の冷媒としては、通称フロンと呼
ばれているクロロフルオロアルカン類が広く使用されて
いる。その中でも特にR−12(ジクロロジフルオロメ
タン)が多く用いられているが、R−12のような炭化
水素中の水素の全部が弗素および塩素で置換されたクロ
ロフルオロカーボン類は、オゾン層を破壊するなど環境
汚染をもたらすおそれがあることから、最近、世界的に
その規制が厳しくなりつつある。そのため、新しい冷媒
として塩素を含有しないR−152aや、R−152a
を含有する混合フロン冷媒、例えばR−22とR−15
2aとR−114の三種混合冷媒、R−22とR−15
2aとR−124の三種混合冷媒などが提案されている
。これらの冷媒はオゾン層を破壊するおそれが少ない上
に、従来の冷凍機の構造をほとんど変更することなく、
R−12と代替が可能であることから、冷蔵庫やカーエ
アコンへの実用化が期待されている。
【0005】しかし、このようなR−12代替の新規な
冷媒R−152aや、それを含有する前記の三種混合冷
媒等を使用する場合、R−12と共に用いられてきた従
来の潤滑油、即ち、パラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油
、アルキルベンゼンなどは、冷媒との相溶性が悪く使用
できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明はR−1
52aや、それを含有する前記三種混合冷媒等との相溶
性が使用温度全範囲にわたって良好であり、フロン雰囲
気での安定性、低い吸湿性、高い電気絶縁性を有し、耐
加水分解性の良好な冷凍機油を提供することを目的にな
されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定のエ
ステルとアルキルベンゼンとの混合物を主成分とする潤
滑油がR−152aあるいはR−152aを含有する混
合冷媒との相溶性に優れ、前述の目的に適合しうること
を見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明の
第一の発明は、■炭素数5〜15の多価アルコールと炭
素数3〜18の1価脂肪酸より合成されたエステル油5
〜95重量部と、■アルキルベンゼンを95〜5重量部
との混合油を主成分とする1,1−ジフルオロエタンを
含有する冷媒用の冷凍機油であり、第2の発明は、■炭
素数5〜15の多価アルコールと、炭素数3〜18の1
価脂肪酸と炭素数4〜14の多塩基酸との混合カルボン
酸とより合成されるコンプレックスエステル油5〜95
重量部と、■アルキルベンゼンを95〜5重量部との混
合油を主成分とする1,1−ジフルオロエタンを含有す
る冷媒用の冷凍機油である。また本発明は1,1−ジフ
ルオロエタンを含有する冷媒と上記冷凍機油とを混合し
てなる冷媒をも包含する。
【0008】本発明の冷凍機油組成物を構成するエステ
ル油を合成するためのアルコール成分原料である2価以
上の多価アルコールとしては、炭素数が15以下のもの
を使用する。炭素数が16以上の多価アルコールは、ア
ルコール自体の炭化水素部分が大きくなり過ぎて、合成
されたエステルはR−152a等の新規な冷媒との相溶
性が悪くなり、冷凍機油として好ましくない。本発明に
用いられる多価アルコールとしては、ネオペンチルグリ
コール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールブタン、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトールなど
のネオ型炭素構造を有する多価アルコールが好ましく、
その中でも、ネオペンチルグリコール、トリメチロール
プロパンとペンタエリスリトールが特に好ましい。これ
らの多価アルコールは、1種だけでも、2種以上を混合
してエステル化に供することもできる。
【0009】また、上記エステル油合成の酸成分原料と
しては、炭素数3〜18の1価脂肪酸を必須成分として
用いる。炭素数が小さいと、加水分解したとき生成した
酸の強度が強く装置に与える損傷等の影響が大きく、逆
に炭素数が19以上になると新規冷媒との相溶性が極端
に悪くなる。1価脂肪酸としてより好ましいものは炭素
数3〜10の直鎖又は分枝のものである。このような1
価脂肪酸を例示すると、プロピオン酸、イソプロピオン
酸、ブタン酸、イソブタン酸、ペンタン酸、イソペンタ
ン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、イソヘプタン酸、オク
タン酸、2−エチルヘキサン酸、ノナン酸、3,5,5
−トリメチルヘキサン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトオレ
イ酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、
リノール酸及びリノレン酸などがある。これらの1価脂
肪酸は、1種でも、2種以上の混合物としてもエステル
化反応に供することができる。
【0010】本発明において用いる潤滑油組成物のもう
一方の成分であるアルキルベンゼンとしては、40℃に
おいて動粘度が5〜50cStのものが好ましく、より
好ましくは5〜40cStのものである。これらのアル
キルベンゼンとして、好ましくは次式で示されるモノア
ルキルベンゼンまたはジアルキルベンゼン、あるいはこ
れらの混合物が用いられる。 (Ph)R1 R2  ただし式中、Phはフェニレン基であり、またR1 は
アルキル基であり、好ましくはC8 〜C24の分枝鎖
アルキル基である。R2 は水素又はC8 〜C24の
アルキル基、好ましくは水素である。R−152a等の
新規冷媒との相溶性の点で、分枝型アルキルベンゼンの
方が直鎖型よりも優れている。また上記以外にもトリア
ルキルベンゼンやテトラアルキルベンゼン等が混入した
ものでも粘度が適切なものであれば使用できるので、あ
る特定のアルキルベンゼンの製造における副生品も用い
ることができる。
【0011】また、本発明においてはエステル油として
  上記炭素数3〜18の1価脂肪酸に、炭素数4〜1
4の多塩基酸を混合した混合カルボン酸を酸成分とし、
炭素数5〜15の多価アルコールとの反応により合成さ
れるコンプレックスエステル油を用いることができる。 炭素数3以下の多塩基酸は特殊品であり、安価に入手す
ることが困難であり、かつ合成後エステルの安定性に劣
るので、コンプレックスエステル合成用の原料としては
好ましくない。また、炭素数15以上の多塩基酸はR−
152a等との相溶性が大幅に低下するので好ましくな
い。炭素数4〜14が好適であり、更に広い範囲でR−
152a等との相溶性を確保するためには炭素数4〜1
0のものが特に好ましい。このような多塩基酸としては
、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、ス
ベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、マレ
イン酸及びトリメリト酸等が挙げられる。そして、これ
らの多塩基酸と前述の1価脂肪酸とを同時に多価アルコ
ールと反応させると、本発明の冷凍機油の材料の一つで
あるコンプレックスエステルを合成することができる。
【0012】コンプレックスエステルは、複数の多価ア
ルコールと多塩基酸が交互にエステル結合で繋がり、残
りの水酸基を1価脂肪酸がエステル化して封鎖した、構
造であると推察される。1価脂肪酸に対して多塩基酸の
割合が大きいほど、分子量の大きな、粘度の高いエステ
ルが得られる。多塩基酸の割合を変更することによって
任意の粘度のエステルを得ることができるが、高すぎる
粘度を避け、残存水酸基量を最小にするため、多塩基酸
の割合は、酸全体の80モル%以下にすることが好まし
い。
【0013】これらのエステルは、単独使用によっても
R−152a等の新規冷媒と相溶するが、吸湿性が高く
電気絶縁性が不充分であり、耐加水分解性に劣るが、前
記エステルに特定構造のアルキルベンゼンを特定の割合
で混合することにより、R−152a等の新規冷媒との
相溶性を保ちながら、電気絶縁性、耐加水分解性を大幅
に改善できる。つまり、アルキルベンゼンとエステルか
らなる本発明は、エステルの耐加水分解性、電気絶縁性
を改善し、アルキルベンゼンの欠点である低い粘度指数
、低い潤滑性能を改善したものである。
【0014】本発明の冷凍機油におけるエステルとアル
キルベンゼンの配合割合は、エステル5〜95重量部に
対してアルキルベンゼン95〜5重量部とする。この割
合は、冷媒の種類や使用機器の要求する相溶性のレベル
によって決定される。つまり、相溶性のレベルを確保で
きる範囲でアルキルベンゼンの配合量が多ければ多いほ
ど低吸湿性、高電気絶縁性となり、かつ経済的にも有利
となる。但し、いずれの成分も5重量%以上配合されな
いとその特性が発揮されない。例えばアルキルベンゼン
単独ではR−152a等新規冷媒との相溶範囲は極めて
狭く実用的に供し得ないが、上記エステルを混合するこ
とにより相溶し、かつ潤滑性が大幅に向上する。また、
エステル単独では吸湿性が高く、電気絶縁性が劣るが、
アルキルベンゼンを混合することにより、それらの特性
が大幅に向上する。
【0015】本発明のエステルとアルキルベンゼンとの
混合物を主成分とする冷凍機油は、冷媒R−152a単
体又は三種混合冷媒(R−22とR−152aとR−1
14あるいはR−22とR−152aとR−124の混
合物)を用いる冷凍機の潤滑油として、低温から高温ま
での広い領域で相互に良好な溶解性を示し、かつ潤滑性
能、熱安定性、電気絶縁性に優れ、吸湿性が低く加水分
解安定性が高いので、好適に使用され得る。
【0016】本発明の冷凍機油を冷媒の潤滑油として添
加する場合、その添加量は冷媒および冷凍機油の種類、
冷凍機の種類によっても異なるが、通常は冷媒90〜1
0重量部に対し、冷凍機油10〜90重量部が好ましい
【0017】なお、本発明に係る冷凍機油には、冷凍機
油としての機能を満足する範囲において、合成油や鉱油
等の潤滑油の適宜混合できることはいうまでもなく、ま
た従来、冷凍機油に使用されている酸化防止剤、摩耗防
止剤、エポキシ化合物等の添加剤を適宜添加し得る。
【0018】
【実施例】以下に実施例により本発明をより具体的に説
明する。 実施例1〜6、 エステルの合成 本発明の冷凍機油の1成分であるエステルを次のように
合成して得た。冷凍機油aの調製の場合、1価脂肪酸と
して2−エチルヘキサン酸と、多価アルコールとしてネ
オペンチルグリコールを、前記混合物中のカルボキシル
基と、アルコール中の水酸基の量が等量となる割合で、
攪拌棒、窒素ガス吹き込み管、温度計及び冷却器付き水
分分離器を備えた四つロフラスコに仕込み、窒素気流下
230℃で8時間、生成する水を系外に留去しながらエ
ステル化反応を行い、さらにその後、減圧(2〜3mm
Hg)にして同じ温度で2時間反応を行ってエステルを
得た。同様にして、2−エチルヘキサン酸の代わりに酸
として表1に示す1種または2種以上の1価脂肪酸又は
1価脂肪酸と多塩基酸の混合物を用い、表1に示す多価
アルコールと当量で反応させて各種のエステルを合成し
た。
【0019】アルキルベンゼン 分枝アルキルベンゼンは三菱油化製の、40℃における
粘度が10cSt又は40cStのもの2種を使用し、
また、直鎖アルキルベンゼンはイース化学製の40cS
tのものを使用した。
【0020】冷凍機油の性能評価 上記の方法で得られた表1に記載の各種エステルと、分
枝又は直鎖アルキルベンゼンとを表1に示す割合で混合
して冷凍機油a〜fを得、動粘度、吸湿性、焼付荷重、
体積抵抗率等冷凍機油としての性能を評価し、その結果
を表2に示した。
【0021】冷媒との混合状態における性能評価次に冷
凍機油a〜fを用い、それぞれR−152a単体、三種
混合冷媒A(R−22/R−152a/R−114=2
7/19/54重量比)、および三種混合冷媒B(R−
22/R−152a/R−124=31/24/45重
量比)の各冷媒と混合した際の相溶性、R−152a単
体との混合状態での熱安定性および加水分解安定性を評
価した。結果を表3に示す。
【0022】比較例1〜5 また、比較のため、本発明の冷凍機油の1成分であるア
ルキルベンゼン単体、エステル単体およびジオクチルセ
バケートを用い、実施例と同じ方法により冷凍機油とし
ての評価および冷媒との混合状態における性能評価を行
った。なおジオクチルセバケートは日本油脂製のものを
使用した。結果を表2および表3に示す。
【0023】なお実施例および比較例における冷凍機油
の物性の測定法は以下のとおりである。 潤滑性 ASTM  D−3233−7に準拠し、ファレックス
(Falex)焼付荷重をR−152aの吹き込み制御
雰囲気下(70ml/min)、測定した。
【0024】相溶性 供試油0.6gと冷媒(R−152a、三種混合冷媒A
およびB)2.4gとをガラスチューブに封入した後、
毎分1℃で冷却を行い低温において二層分離を起こす温
度、すなわち二層分離温度を測定した。
【0025】熱安定性 ANSI/ASHRAE  97−1983に準じ、供
試油1gと冷媒(R−152a)1gと触媒(鉄、銅、
アルミニウムの各線)をガラスチューブに封入した後、
175℃に加熱し、10日後に供試油の色相をASTM
表示にて判定した。
【0026】電気絶縁性 JIS  C2101の80℃での体積抵抗率試験によ
った。
【0027】吸湿性 温度25℃、湿度70%の雰囲気にて100mlビーカ
ーにサンプル油60gを入れ、開放3時間後の水分濃度
により、評価した。
【0028】加水分解安定性 ANSI/ASHRAE  97−1983に準じ、水
分を1000ppmに調製した供試油7gと冷媒(R−
152a)3gと触媒(鉄、銅、アルミニウムの各線)
をガラスチューブに封入した後、175℃に加熱し、1
4日後に供試油の全酸価(mgKOH/g)を測定した
。 なお、テスト前の供試油の全酸価は全て0.01mgK
OH/gであった。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】表2、表3に示す評価結果から、アルキル
ベンゼン単体は、新規冷媒との相溶性が低く、焼付荷重
で示される潤滑性が低いという欠点があり、エステル単
体は、新冷媒とは相溶するものの、吸湿性が高く、体積
抵抗率つまり電気絶縁性が低く、加水分解安定性が悪い
欠点がある。一方、本発明の冷凍機油は、新規な冷媒R
−152aに対して総合的に優れた性能であることがわ
かる。
【0033】
【発明の効果】特定のエステルとアルキルベンゼンとか
らなる本発明の冷凍機油は、R−152aとの相溶性が
良好であるのみならず、潤滑性、熱安定性、電気絶縁性
、耐加水分解性等に優れているため、オゾン層を破壊し
ない冷媒として期待されているR−152aを含む冷媒
を用いる冷凍機用の潤滑油として好適に使用することが
できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ■炭素数5〜15の多価アルコールと
    炭素数3〜18の1価脂肪酸より合成されたエステル油
    5〜95重量部と、■アルキルベンゼンを95〜5重量
    部との混合油を主成分とする、1,1−ジフルオロエタ
    ンを含有する冷媒用の冷凍機油。
  2. 【請求項2】  ■炭素数5〜15の多価アルコールと
    炭素数3〜18の1価脂肪酸と炭素数4〜14の多塩基
    酸との混合カルボン酸とより合成されるコンプレックス
    エステル油5〜95重量部と、■アルキルベンゼンを9
    5〜5重量部との混合油を主成分とする、1,1−ジフ
    ルオロエタンを含有する冷媒用の冷凍機油。
  3. 【請求項3】  1,1−ジフルオロエタンを含有する
    冷媒が、1,1−ジフルオロエタン単体、又はモノクロ
    ロジフルオロメタン、1,1−ジフルオロエタン及び1
    ,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタ
    ンよりなる三種混合冷媒、もしくはモノクロロジフルオ
    ロメタン、1,1−ジフルオロエタン及び1−クロロ−
    1,2,2,2−テトラフルオロエタンよりなる三種混
    合冷媒である請求項1又は2記載の冷凍機油。
  4. 【請求項4】(A)1,1−ジフルオロエタンを含有す
    る冷媒と、(B)■炭素数5〜15の多価アルコールと
    炭素数3〜18の1価脂肪酸より合成されたエステル油
    5〜95重量部と、■アルキルベンゼンを95〜5重量
    部との混合油を主成分とする潤滑油を混合してなる冷媒
  5. 【請求項5】(A)1,1−ジフルオロエタンを含有す
    る冷媒と、(B)■炭素数5〜15の多価アルコールと
    、炭素数3〜18の1価脂肪酸と炭素数4〜14の多塩
    基酸との混合カルボン酸とより合成されるコンプレック
    スエステル油5〜95重量部と、■アルキルベンゼンを
    95〜5重量部との混合油を主成分とする潤滑油を混合
    してなる冷媒。
  6. 【請求項6】  1,1−ジフルオロエタンを含有する
    冷媒が、1,1−ジフルオロエタン単体、又はモノクロ
    ロジフルオロメタン、1,1−ジフルオロエタン及び1
    ,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタ
    ンよりなる三種混合冷媒、もしくはモノクロロジフルオ
    ロメタン、1,1−ジフルオロエタン及び1−クロロ−
    1,2,2,2−テトラフルオロエタンよりなる三種混
    合冷媒である請求項4又は5記載の冷媒。
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