JP2977871B2 - 耐フロン性潤滑油 - Google Patents
耐フロン性潤滑油Info
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- JP2977871B2 JP2977871B2 JP19861690A JP19861690A JP2977871B2 JP 2977871 B2 JP2977871 B2 JP 2977871B2 JP 19861690 A JP19861690 A JP 19861690A JP 19861690 A JP19861690 A JP 19861690A JP 2977871 B2 JP2977871 B2 JP 2977871B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- lubricating oil
- resistant lubricating
- carbon atoms
- fatty acid
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Description
【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は新規な混合脂肪酸エステルを基油とする耐フ
ロン性工業油に関する。
ロン性工業油に関する。
＜従来の技術＞ 従来、冷凍機油としては、ナフテン系油、パラフイン
系油、アルキルベンゼン、ポリグリコール系油およびこ
れらの混合物またはこれらの各種基油に添加剤を配合し
たものが一般的に使用されている。
系油、アルキルベンゼン、ポリグリコール系油およびこ
れらの混合物またはこれらの各種基油に添加剤を配合し
たものが一般的に使用されている。
一方、冷媒としてトリクロロモノフルオロメタン（フ
ロン11）、ジクロロフルオロメタン（フロン12）、モノ
クロロジフルオロメタン（フロン22）、あるいはトリク
ロロトリフルオロエタン（フロン113）等のフロンが使
用されているが、最近成層圏のオゾン層破壊が社会問題
化し、その代替フロンとしてオゾン破壊に影響する塩素
を含有せず、従来から家庭用冷蔵庫、エアコンおよびカ
ーエアコンなどの冷凍機に多く使用されているフロン12
と熱力学的物性が類似している1,1,1,2テトラフルオロ
エタン（R134a）が注目されているが、一般に使用され
ている冷凍機油との相溶性が悪い。
ロン11）、ジクロロフルオロメタン（フロン12）、モノ
クロロジフルオロメタン（フロン22）、あるいはトリク
ロロトリフルオロエタン（フロン113）等のフロンが使
用されているが、最近成層圏のオゾン層破壊が社会問題
化し、その代替フロンとしてオゾン破壊に影響する塩素
を含有せず、従来から家庭用冷蔵庫、エアコンおよびカ
ーエアコンなどの冷凍機に多く使用されているフロン12
と熱力学的物性が類似している1,1,1,2テトラフルオロ
エタン（R134a）が注目されているが、一般に使用され
ている冷凍機油との相溶性が悪い。
＜本発明が解決しようとする課題＞ 本発明はR134aを冷媒として使用するに適した冷凍機
用潤滑油の提供を課題とする。
用潤滑油の提供を課題とする。
＜課題を解決するための手段＞ 本発明者らは、上記課題を解決する為、各種合成油に
ついて検討した結果トリメチロールプロパン又は／およ
びペンタエリスリトールと下記（ａ），（ｂ）の化学構
造の異なる２種の混合脂肪酸とのエステルをが優れてい
る事を見出した。
ついて検討した結果トリメチロールプロパン又は／およ
びペンタエリスリトールと下記（ａ），（ｂ）の化学構
造の異なる２種の混合脂肪酸とのエステルをが優れてい
る事を見出した。
（ａ）炭素数５〜９のネオ酸 （ｂ）炭素数３〜10の直鎖飽和脂肪酸 ただし、（ａ）と（ｂ）の混合重量比が80:20ないし
5:95である。
5:95である。
本発明の混合脂肪酸エステルはトリメチロールプロパ
ン又は／およびペンタエリスリトールのヒドロキシル基
が完全に又は一部エステル化されたものである。
ン又は／およびペンタエリスリトールのヒドロキシル基
が完全に又は一部エステル化されたものである。
一般にR134aを冷媒として使用する冷凍機用潤滑油と
してはR134aと相溶性が良好であることは勿論のこと流
動点が−10℃以下、好ましくは−20〜−60℃であり、か
つ100℃における動粘度が５〜40cstの範囲であることが
必要である。流動点が−10℃を越える場合は低温時に冷
凍機油が固化する恐れがあるため好ましくない。また10
0℃における動粘度が5cst未満の場合は圧縮機の密封性
を保つことができなくなり、一方動粘度が40cstを越え
る場合には粘性が高くなりすぎて潤滑性が悪くなる。ま
た、粘度の温度勾配の指標となる粘度指数は100以上が
好ましい。本発明の混合脂肪酸エステルは上記特性を満
足するものである。
してはR134aと相溶性が良好であることは勿論のこと流
動点が−10℃以下、好ましくは−20〜−60℃であり、か
つ100℃における動粘度が５〜40cstの範囲であることが
必要である。流動点が−10℃を越える場合は低温時に冷
凍機油が固化する恐れがあるため好ましくない。また10
0℃における動粘度が5cst未満の場合は圧縮機の密封性
を保つことができなくなり、一方動粘度が40cstを越え
る場合には粘性が高くなりすぎて潤滑性が悪くなる。ま
た、粘度の温度勾配の指標となる粘度指数は100以上が
好ましい。本発明の混合脂肪酸エステルは上記特性を満
足するものである。
本発明に使用されるネオ酸は２位の炭素が全部アルキ
ル基で置換されているものを意味する。そのネオ酸とし
ては、ピバリン酸、2,2ジメチルブタン酸、2,2ジメチル
ペンタン酸、２エチル２メチルブタン酸、2,2ジメチル
ヘプタン酸、2,2,4,4テトラメチルペンタン酸などがあ
げられる。また直鎖脂肪酸としては、プロピオン酸、酪
酸、バレリン酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、などがあげられ、それ
らは併用することも可能である。
ル基で置換されているものを意味する。そのネオ酸とし
ては、ピバリン酸、2,2ジメチルブタン酸、2,2ジメチル
ペンタン酸、２エチル２メチルブタン酸、2,2ジメチル
ヘプタン酸、2,2,4,4テトラメチルペンタン酸などがあ
げられる。また直鎖脂肪酸としては、プロピオン酸、酪
酸、バレリン酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、などがあげられ、それ
らは併用することも可能である。
化学安定性とR134aとの相溶性の点からみると炭素数
９以下のネオ酸のエステルが最も優れているが、粘度指
数及び流動点が高く単独での使用は困難である。このた
め粘度指数及び流動点が低い炭素数10以下の直鎖飽和脂
肪酸を併用した。また炭素数４以下のネオ酸は潤滑性と
引火性が低下し、炭素数２以下の直鎖飽和脂肪酸はフロ
ン存在下での化学安定性が極端に低い。
９以下のネオ酸のエステルが最も優れているが、粘度指
数及び流動点が高く単独での使用は困難である。このた
め粘度指数及び流動点が低い炭素数10以下の直鎖飽和脂
肪酸を併用した。また炭素数４以下のネオ酸は潤滑性と
引火性が低下し、炭素数２以下の直鎖飽和脂肪酸はフロ
ン存在下での化学安定性が極端に低い。
これらの特性は混合脂肪酸（ａ），（ｂ）の混合割合
によって当然変わってくる。すなわち（ａ）と（ｂ）の
重量比は80:20より大きくなると潤滑性と引火性が低下
し、低温での粘度が高くなる。また5:95より小さくなる
と低温特性が悪くなる。
によって当然変わってくる。すなわち（ａ）と（ｂ）の
重量比は80:20より大きくなると潤滑性と引火性が低下
し、低温での粘度が高くなる。また5:95より小さくなる
と低温特性が悪くなる。
本発明の混合脂肪酸エステルは通常のエステル製造法
により製造可能であり、また通常のエステルを精製する
場合と同様に、脱酸、水洗、脱水、脱色、濾過などの一
連の処理により精製することができる。
により製造可能であり、また通常のエステルを精製する
場合と同様に、脱酸、水洗、脱水、脱色、濾過などの一
連の処理により精製することができる。
本発明の混合脂肪酸エステルに対して、その性能をさ
らに高めるため、必要に応じて他の潤滑油および潤滑油
添加剤、例えば酸化防止剤、油性向上剤、消泡剤、金属
不活性化剤等を添加して使用することができる。
らに高めるため、必要に応じて他の潤滑油および潤滑油
添加剤、例えば酸化防止剤、油性向上剤、消泡剤、金属
不活性化剤等を添加して使用することができる。
＜実施例＞ 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例１〜６、比較例１〜４の第１表に記載されてい
る原料を用いて、通常のエステル化反応により合成され
たものを供試し、40℃および100℃における粘度及び粘
度指数（JIS K2283）、流動点（JIS K2269）、酸価
（JIS K2561）及びＲ−134aとの相溶性を測定した。そ
の結果を第２表に示す。例中の％は、特記しない限り重
量基準である。
る原料を用いて、通常のエステル化反応により合成され
たものを供試し、40℃および100℃における粘度及び粘
度指数（JIS K2283）、流動点（JIS K2269）、酸価
（JIS K2561）及びＲ−134aとの相溶性を測定した。そ
の結果を第２表に示す。例中の％は、特記しない限り重
量基準である。
Claims (2)
- 【請求項１】トリメチロールプロパン又は／およびペン
タエリスリトールと下記（ａ），（ｂ）の混合脂肪酸と
のエステルを基油とする耐フロン性潤滑油。 （ａ）炭素数５〜９のネオ酸 （ｂ）炭素数３〜10の直鎖飽和脂肪酸 ただし、（ａ）と（ｂ）の混合重量比が80:20ないし5:9
5である。 - 【請求項２】（ａ）が2,2ジメチルペンタン酸、２エチ
ル２メチルブタン酸又は2,2ジメチルヘプタン酸である
特許請求の第１項記載の耐フロン性潤滑油
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19861690A JP2977871B2 (ja) | 1990-07-26 | 1990-07-26 | 耐フロン性潤滑油 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19861690A JP2977871B2 (ja) | 1990-07-26 | 1990-07-26 | 耐フロン性潤滑油 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0485396A JPH0485396A (ja) | 1992-03-18 |
| JP2977871B2 true JP2977871B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=16394156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19861690A Expired - Lifetime JP2977871B2 (ja) | 1990-07-26 | 1990-07-26 | 耐フロン性潤滑油 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2977871B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2168257T3 (es) | 1991-10-11 | 2002-06-16 | Ici Plc | Liquidos de trabajo. |
| DE69231364T2 (de) * | 1992-06-03 | 2001-04-05 | Henkel Corp | Schmiermittel auf basis von polyolester für kälteübertragungsmittel |
| JP2613526B2 (ja) | 1992-07-04 | 1997-05-28 | 花王株式会社 | 冷凍機作動流体用組成物 |
| US6002654A (en) * | 1994-12-20 | 1999-12-14 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Method and apparatus for disk reproduction, disk and cards used for disk reproduction apparatus |
| CN109652213A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-04-19 | 重庆大学 | 一种酯类绝缘油及其制备方法 |
-
1990
- 1990-07-26 JP JP19861690A patent/JP2977871B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0485396A (ja) | 1992-03-18 |
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