JPH04246456A - ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物

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JPH04246456A
JPH04246456A JP2771391A JP2771391A JPH04246456A JP H04246456 A JPH04246456 A JP H04246456A JP 2771391 A JP2771391 A JP 2771391A JP 2771391 A JP2771391 A JP 2771391A JP H04246456 A JPH04246456 A JP H04246456A
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佐々木 三枝
Akira Shimoma
昌 下間
Akihiro Suzuoka
章黄 鈴岡
Tetsuya Shiozaki
哲也 塩崎
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光でマーキン
グが可能なポリエステル樹脂組成物に関する。本発明の
ポリエステル樹脂組成物は、所望の形状の成形品となし
得るうえに、この成形品にYAGレーザ、炭酸ガスレー
ザ等によりマーキングが容易に施し得るものである。
【0002】
【従来の技術】電気・電子部品では、製品の識別、部品
機能の説明等のために、製品の外表面に種々のインキを
用いて印刷を施す例が多い。印刷部分をプラスチックス
とする場合には、インキの付着がよくなるように成形時
に配合した離型剤等を除去する必要があり、このためプ
ラスチックス(部品全体)のフロン洗浄が行われてきた
【0003】しかし、オゾン層破壊防止の観点から、フ
ロン洗浄処理が好ましくないことは論を俟たず、革新的
な手段の開発が望まれている。もっとも、フロン洗浄工
程を省略化できるような技術は、同時に印刷コストを低
減できるものでなくてはならず、技術的には印刷の精密
細線化のニーズに応え得るものでなくてはならない。そ
して、レーザによるマーキングは、これらの問題を一挙
に解決できる印刷技術として注目されてきた。
【0004】現在使用されているレーザマーキング装置
としては、炭酸ガスレーザ、YAGレーザの2種が主な
ものである。レーザマーキングを効果的に施すには、プ
ラスチックスをあらかじめ感光し易いように改質してお
く必要がある。例えば、特開平1ー254743号公報
には、YAGレーザによるプラスチックスのマーキング
性の改善手段に、酸化チタン又はこれとカーボンブラッ
クを配合することが開示されている。そこで、この手段
を熱可塑性ポリエステルに応用してみたところ、ポリエ
ステルでは酸化チタンやカーボンブラックの添加はマー
キング性の改良には満足のゆく結果が得られなかった。 また、炭酸ガスレーザでは、パルスエネルギーが小さい
ことに起因してか、マーキング性が好ましくないことも
判明した。この結果、ポリエステルでは、なお従来の捺
印方式の代替手段の見通しがついていない状況にある。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明は、YAGレーザやC
O2レーザによるマーキングにおいて、高いコントラス
トを呈し、しかも細線や精密な捺印が可能となるポリエ
ステル樹脂組成物を得ることをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明者らは、レーザマーキング性の高いポリエ
ステルの配合剤の探索を行った結果、難燃性ポリエステ
ル樹脂に鱗状、粒状、土状等の結晶性グラファイトおよ
び/または高熱伝導度のカーボンブラックを添加した組
成物は、レーザによる照射部分と照射を受けなかった部
分との変化が著しく、コントラストの良いマーキングが
可能であることを知見し、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、(A). (a)熱
可塑性ポリエステル樹脂、(b)臭素系難燃剤、(c)
 アンチモン系難燃助剤並びに(d)高熱伝導度のカー
ボンブラックおよび/またはグラファイトを含有し、そ
して(B). それぞれの含有量が、上記の(a)、(
b),(c)および(d)成分の合計重量を基準として
、(a)成分 58〜96重量%、(b)成分2〜25
重量%、(c)成分2〜15重量%および(d)成分 
0.001〜2重量%である、ことを特徴とするポリエ
ステル樹脂組成物である。
【0008】本発明における熱可塑性ポリエステル樹脂
(a)とは線状飽和ポリエステルであって、具体例とし
てポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリブチレンナフタレン
ジカルボキシレート(PBN)、、ポリエチレンナフタ
レンジカルボキシレート(PEN)及びこれらの混合物
を主成分とするホモポリマーもしくは共重合体又はこれ
らの混合体である。そして、これらのポリエステル樹脂
は成形可能な固有粘度を備えていることが必要である。
【0009】本発明において用いる臭素系難燃剤(b)
は、例えば臭素含有率20重量%以上の臭素化ビスフェ
ノールA型ポリカーボネート難燃剤(I)、臭素化ビス
フェノールA型エポキシ樹脂および/又はその末端グリ
シジル基の一部又は全部を封鎖した変性物(II)、臭
素化ジフェニルエーテル難燃剤(III)、臭素化イミ
ド難燃剤(IV)、臭素化ポリスチレン難燃剤(V)な
どである。
【0010】上記臭素化ビスフェノールA型ポリカーボ
ネート難燃剤(I)としては、例えば下記式(I)
【0
011】
【化1】
【0012】で表わされるものが好適に用いられる。
【0013】上記臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹
脂および/又はその末端グリシジル基の一部又は全部を
封鎖した変性物(II)としては、例えば下記式(II
【0014】
【化2】
【0015】で表わされるものが好適である。
【0016】上記臭素化ジフェニルエーテル難燃剤(I
II)としては、例えば下記式(III)
【0017】
【化3】
【0018】で表わされるものが好適である。
【0019】上記臭素化イミド難燃剤(IV)としては
、例えば下記式(IV)
【0020】
【化4】
【0021】で表わされるものが好適である。
【0022】また、上記臭素化ポリスチレン難燃剤(I
V)としては、例えば下記式(V)
【0023】
【化5】
【0024】で表わされるものが好適である。
【0025】上記式(I)〜(V)で表わされる難燃剤
はそれ自体公知である。これらの難燃剤は、上記(a)
,(b),(c)および(d)成分の合計重量に基づい
て2〜25重量%、好ましくは8〜20重量%で用いら
れる。
【0026】本発明において使用されるアンチモン系難
燃助剤(c)としては、例えばSb2O3および/また
はxNa2O・Sb2O6・yH2O(x=0〜1,y
=0〜4)等を好ましいものとして挙げることができる
。かかる難燃助剤は、難燃効果を向上させるために配合
される。粒径は特に限定されないが、0.02〜5μm
が好ましい。また必要に応じてエポキシ化合物、シラン
化合物、イソシアネート化合物、チタネート化合物等で
表面処理されていても良い。難燃助剤の添加量は、難燃
剤の場合と同じ基準に対し、2〜15重量%であり、好
ましくは4〜10重量%である。好ましくは難燃剤(b
)に対して20〜70重量%の難燃助剤を添加するのが
よい。また添加量が15重量%より多い場合には樹脂や
配合剤の分解を促進し成形品の強度が低下することがあ
り好ましくない。
【0027】本発明において用いられるグラファイト(
d)とは、結晶構造をもち、好ましくは平均粒径が0.
1〜150μmの範囲にある。その形態は例えば鱗片状
、粒状、塊状及び土状のものである。従って、本発明で
は6方晶系の真正黒鉛以外のものもマーキング効果があ
ることから使用可能である。本発明では(a)熱可塑性
ポリエステル樹脂に対し、難燃剤の場合と同じ基準に対
し0.001〜2重量%を占める割合で添加される。全
組成中におけるグラファイトの量が10ppm(0.0
01重量%)未満では、グラファイトを配合してマーキ
ング性を賦与することができない。また、2重量%を超
えてもマーキング効果が向上しないので、2重量%の添
加で充分であるうえに、成形品としたときの不必要なグ
ラファイトによる着色を防ぐためにも小量配合が望まし
い。
【0028】このように、グラファイトはレーザ光の吸
収率が極めて高いことから、微量でマーキング効果が奏
される。しかも、グラファイトはカーボンブラックに比
べると着色性が低い利点がある。例えばポリエステル樹
脂に0.01重量%のカーボンブラックを添加したとき
、組成物が着色(黒ネズミ)するのに対し、グラファイ
トの場合には同量の添加による色の変化は僅かである。
【0029】ところが、グラファイトはレーザ光に照射
されると、非照射部分との間に際だった変化(コントラ
スト)を生じてくる。例えばグラファイトの添加量が0
.001〜0.005重量%の範囲では、この組成物か
ら成形された成形品はグラファイトを含まないものと同
様に白色である。そしてYAGレーザを照射するとマー
キングされて黒色に変化する。即ち、レーザ光の照射部
分は黒色インクで捺印されたような高いコントラストを
呈するようになる。
【0030】これに対し、グラファイトの添加量を増加
すると組成物は白色から灰色へと着色され、高添加量(
1〜2重量%)では黒色となる。この黒色の組成物(成
形物)にレーザを照射すると、照射(マーキング)部は
白色に変色する。
【0031】他方CO2レーザを使用すると、照射(マ
ーキング)部分は白色となるので、僅少量のグラファイ
トとカラーを呈する顔料や染料とを更に配合して高いコ
ントラストとするのが望ましい。
【0032】また、本発明に用いるカーボンブラック(
d)とは、高熱伝導度を有するものであり、0.2Kc
al/m・Hr・℃以上のものが好ましい。これらは、
結晶構造においてグラファイト化が進行しているもの、
あるいは、二次構造において、鎖状凝集体を形成するな
どして、比較的嵩高い構造をとっていることを特徴とす
るものである。マーキングはレーザ照射により加熱され
た樹脂がガス化し、気泡を残して硬化する現象である。 ゆえにレーザ光の吸収率が高く、かつ熱伝導度の良い添
加剤がマーキングに有効である。
【0033】このように、熱伝導度の高いカーボンブラ
ックは、グラファイトと同様に、マーキング効果の高い
添加剤といえる。またカーボンブラックは、着色性が高
いことから黒色顔料としての役割も果たすので、グラフ
ァイトの添加量を少なくして、高コントラストのマーキ
ングを可能にする。
【0034】すなわち、白あるいはカラーを呈する成形
品へのカーボンブラックの添加は、色調に与える影響(
黒ズミ)が大きいので、灰色から黒色成形物において、
単独添加およびグラファイトとの併用が望ましい。
【0035】本発明では(a)熱可塑性ポリエステル樹
脂に対し、難燃剤の場合と同じ基準に対し、0.001
〜2重量%を占める割合で添加される。
【0036】カーボンブラックを単独で添加する場合、
カーボンブラックの量が10ppm(0.001重量%
)未満では、カーボンブラックを配合しても高コントラ
ストのマーキングを賦与することができない。また、2
重量%を超えてもマーキング効果が向上しないので、2
重量%の添加で充分であるうえに、成形品としたときの
の不必要なカーボンブラックによる着色を防ぐためにも
小量配合が望ましい。
【0037】カーボンブラックの0.001〜0.05
重量%添加では成形品は灰色を呈し、0.05重量%以
上では、黒色を呈する。そしてYAGレーザを照射する
と、マーキング部は、白色に変化する。
【0038】他方CO2レーザを使用する場合も、照射
(マーキング)部分は白色となるので、着色性の高いカ
ーボンブラックは高コントラストのマーキングとなる。
【0039】本発明のポリエステル樹脂組成物は、従来
の樹脂組成物の調製法として一般に用いられる公知の設
備と方法により容易に調製できる。例えば、■各成分を
混合した後、押出機により溶融混練押出してペレットを
調製する方法、■一旦組成の異なるペレットを調整し、
そのペレットを所定量比で混合して成形に供し成形後に
目的組成の成形品を得る方法、■成形機に各部分の1ま
たは2以上を直接仕込む方法、などいずれも使用できる
。また、樹脂成分の一部を細かい粉体としてこれ以外の
成分と混合し添加することは、これらの成分の均一配合
を行う上で好ましい方法である。
【0040】本発明のポリエステル樹脂組成物には、必
要に応じて70重量%以下の範囲で無機充填剤(e)を
配合することができる。勿論この際、他の熱安定剤、顔
料、リン系難燃剤等を併用して添加するとよい。本発明
に供し得る無機充填剤(e)としては、例えば、ガラス
繊維、炭素繊維、スチール繊維、セラミック繊維、チタ
ン酸カリウィスカー、ボロンウィスカー等の繊維状物や
カオリン、クレー、ウォラストナイト、タルク、マイカ
、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ガラスビーズ、ガラ
スフレーク等の粉末状、粒状又は板状のものが挙げられ
る。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。本発明(実施例)では、マーキングをYAGレ
ーザおよびCO2レーザの双方により実施した。
【0042】(i) 炭酸ガスレーザによるマーキング
法所定量のグラファイトを含むポリエステル樹脂組成物
よりなる成形品に、あらかじめ文字、記号、符号、バー
コード等を描いたマスクを準備し、結像レンズを調整し
てレーザを照射してマスクパターン像を前記成形品の表
面に転写せしめる一括転写マスク方式によりマーキング
を行った。この様子を図1を用いて更に説明すると、図
1においてレーザ光は折返しミラー11で反射し、シリ
ンドリカルレンズ12を経てスランシル(マスク)13
のパターンを受けてメニスカスレンズ14によって成形
品表面に結像され、マーキングされる原理である。
【0043】(ii) YAGレーザによるマーキング
法YAGレーザのマーキングは図2の系統で行った。レ
ーザヘッド16から照射されたレーザ光は2枚の偏光鏡
を介して誘導され、焦点レンズ18によって成形品表面
にマーキングが施される。図2において15および17
は偏光鏡を調整するための検流計である。
【0044】(iii) マーキング性の評価マーキン
グ性は、発泡状態、細線性、削れ性およびコントラスト
比で評価する。
【0045】ここに、発泡状態とは、成形品中に含まれ
ているグラファイトがレーザ光を吸収して発熱し、周囲
のポリマーが熱分解して発泡し、マーキングができる現
象である。発泡はミクロな状態であり、電子顕微鏡で観
察した。
【0046】また、細線性は、細線幅が0.1mm以下
の文字がマーキング可能であるか否かで判定した。
【0047】更に、削れ性は、マーキング部の深さ方向
を表面粗さ計により測定したものである。この削れ性は
マーキングの保証の程度(刻印の保存性の度合)と定量
的に表示していると言える。
【0048】加えて、コントラスト比は、これを定義す
るために、バックグラウンド輝度(BL)および特性輝
度(CL)を測定した。この輝度はcd/cm2の単位
を表示し、500±50ルックスの輝度を有する拡散照
明はサイドコンストレイント(side constr
aint)として観察されるものとし、コントラスト比
はBL:CLから評価する。
【0049】
【実施例】実施例1(サンプルNo.1〜13)および
比較例1(サンプルNo.31〜32)グラファイト(
以下黒鉛およびカーボンブラックということがある)の
添加量を種々変化させてサンプルNo.1〜13を作成
した。そして常法によりブッロク状の成形品を成形し、
ポリエステル樹脂組成物の組成とYAGレーザによるマ
ーキング性を評価して表1に示した。なおYAGレーザ
は日本電気(株)製レーザーマーカSL475Eを使用
した。なお、比較例として、熱伝導度の低いカーボンブ
ラックを用いたPBT組成物サンプルNo.31〜32
についても表1に併記した。
【0050】
【表1】
【0051】実施例2(サンプルNo.14〜25)お
よび比較例2(サンプルNo.33〜34)常法に従っ
て成形したポリエステル樹脂成形物の組成とCO2レー
ザによるマーキング性の評価を表2に示す。 CO2レーザはウシオ電気(株)製ユニマーク400を
使用した。
【0052】
【表2】
【0053】上記実施例および比較例から、黒鉛および
高熱伝導度のカーボンブラックの添加量を大きくすると
レーザ光吸収率が高くなるため明らかに削れ性が増加し
ていることが判る。また、添加量0.001〜2.0重
量%において特にコントラスト比が高いのが特徴である
【0054】比較例としてあげたカーボンブラック添加
物は、カーボンブラックとしてグラファイト化が進行し
ていず、二次構造も発達していないものを用いたために
、レーザ光吸収能が小さくなり、発泡が不均一に起こり
、その結果、削れ性およびコントラスト比の低下がみら
れた。
【0055】実施例3(サンプルNo.41〜44)種
々の黒鉛をPBTに添加して、レーザによるマーキング
における有効性を検討した。黒鉛種と平均粒径およびC
O2レーザマーキングの評価結果と難燃剤および難燃性
試験結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】上記結果から、コントラスト比は黒鉛の平
均粒径が小さいほど大きいことがわかる。この事実に関
しては、平均粒径の小さい黒鉛は、成形表面での分散性
が低いために、レーザ光の吸収率が高いことによるもの
と推察される。
【0058】
【発明の効果】  本発明の効果は次のとおりである。
【0059】(1)グラファイトを0.001〜0.2
重量%含有するポリエステル難燃樹脂成形物、(2)熱
伝導度0.2Kcal/m・Hr・℃以上のカーボンブ
ラックを0.001〜0.2重量%含有するポリエステ
ル難燃樹脂成形物および(3)上記(1)、(2)を含
有するポリエステル難燃樹脂成形物はマーキング性を有
すること。本発明のポリエステル難燃樹脂組成物は、Y
AGレーザおよびCO2レーザにより線幅0.1mm以
下の文字を高コントラストでマーキングすることができ
ること。更に、黒鉛は、レーザ吸収率が高く、微量でマ
ーキング性を向上させ、かつ着色性が低いので、成形品
の色調に制限を加えないものとなること。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のポリエステル樹脂組成物よりな
る成形品の表面に炭酸ガスレーザを照射する方法の原理
を説明するための説明図である。
【図2】図2は本発明のポリエステル樹脂組成物よりな
る成形品の表面にYAGレーザを照射する方法の原理を
説明するための説明図である。
【符号の説明】
11  折返しミラー 12  シリンドリカルレンズ 13  スランシル 14  メニスカスレンズ 15  検流計 16  レーザヘッド 17  検流計 18  焦点レンズ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (A). (a)熱可塑性ポリエステ
    ル樹脂、(b)臭素系難燃剤、(c) アンチモン系難
    燃助剤並びに(d)高熱伝導度のカーボンブラックおよ
    び/またはグラファイトを含有し、そして (B). それぞれの含有量が、上記の(a)、(b)
    ,(c)および(d)成分の合計重量を基準として、(
    a)成分58〜96重量%、(b)成分2〜25重量%
    、(c)成分2〜15重量%および(d)成分0.00
    1〜2重量%である、ことを特徴とするポリエステル樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】  上記(a)、(b),(c)および(
    d)成分以外に、組成物全体の重量を基準として70重
    量%以下の無機充填剤をさらに含有する請求項1に記載
    のポリエステル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】  (a)成分がポリブチレンテレフタレ
    ートである請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】  (a)成分がポリエチレンテレフタレ
    ートである請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  5. 【請求項5】  (a)成分がポリブチレンナフタレン
    ジカルボキシレートである請求項1に記載のポリエステ
    ル樹脂組成物。
  6. 【請求項6】  (a)成分がポリエチレンナフタレン
    ジカルボキシレートである請求項1に記載のポリエステ
    ル樹脂組成物。
  7. 【請求項7】  (d)成分が平均粒径0.1〜150
    μmの粒状、鱗片状、土状または塊状のグラファイトで
    ある請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  8. 【請求項8】  (d)成分が熱伝導度0.2Kcal
    /m・Hr・℃以上のカーボンブラックである請求項1
    に記載のポリエステル樹脂組成物。
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