JPH04166452A

JPH04166452A - 乗員保護装置

Info

Publication number: JPH04166452A
Application number: JP2291188A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Imai; 宏之今井
Original assignee: Ikeda Bussan Co Ltd
Current assignee: Ikeda Corp
Priority date: 1990-10-29
Filing date: 1990-10-29
Publication date: 1992-06-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、車両等の衝突の際の乗員を保護するエアバッ
グ装置を備えた乗員保護装置に関し、更に詳細に説明す
ると、車室内の左右ドア側の乗員着座位置に、夫々固定
側に取付けられるベースプレートと、該ベースプレート
に固着されたガス発生器と、該ガス発生器の作動により
膨出するように取付けられたエアハング本体とを備える
側部エアバッグ装置を配設した乗員保護装置に関する。

〔従来の技術］従来より、車両等のエアバッグ装置を有する乗員保護装
置が知られている。この乗員保護装置として、実開平１
−１１７９５７号公報等が存在する。

一般に、乗員保護装置のエアハング装置は、車両等の前
後方向での衝突時に乗員を保護するために、乗員の前面
に対向するインストルメントパネルやステアリング等の
固定側に取付けられたベースプレートにガス発生器が固
着され、ガス注入口を有するエアバッグ本体がリテーナ
を介してボルト　ナンドにより固着され、所定の条件の
もとてガス発生器が作動した場合にガスが瞬間的にエア
ハング本体内に流入し、エアバッグ本体を瞬時に膨出さ
せるようになされている。

然し乍ら、このような乗員の前面側に配設したエアバッ
グ装置は、車両の左右のドア側に衝突されたときの乗員
の左右方向の挙動に対しては乗員保護効果を発揮するこ
とができないので、この左右のドア側の衝突時の乗員を
保護するために、従来実開平１　１１７９５７号公報に
記載されているように、左右のドアのアームレストにエ
アハング装置を設けたものが提案されている。

［発明が解決しようとする課題］然し乍ら、従来の乗員保護装置においては、車室の左右
のドア側に配設されたエアバッグ装置によって側面衝突
時に左右両側のエアハング装置を作動させることにより
、乗員がドアガラス等の車室側面に衝接することを防止
することができるものであるが、特に前部座席は、乗員
の好みに応じて着座姿勢を自由に変化させるリクライニ
ング機構や体型に応じてシートの前後方向位置を調整す
るシートスライド機構が設けられており、これらリクラ
イニング機構やシートスライド機構を作動させることに
より、乗員の着座位置が変化し、ドア側に固設されたエ
アハング装置に対する乗員の着座位置が変化することに
より、エアバッグ装置の乗員保護効果を適正に発揮する
ことができないという欠点を有するものであった。

この欠点を解決するために、シートの全ての移動位置に
対応するようにエアバッグ装置の膨出時の面積を広くす
ることも考えられるが、この場合には、エアバッグのサ
イズを大きくする必要がありコストが嵩むと共に、エア
バッグ膨出時の体積も大きくなるので、車室の内圧上昇
が必要以上に高くなり良策とはいえない。

本発明の目的は、側面衝突時に乗員を保護するエアバッ
グ装置を小型で且つ乗員の着座位置に正確に対応させて
乗員保護効果を確実に発揮することができる乗員保護装
置を提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上述せる課題に鑑みてなされたもので、車室内
の左右ドア側の乗員着座位置に、夫々固定側に取付けら
れるベースプレートと、該ベースプレートに固着された
ガス発生器と、該ガス発生器の作動により膨出するよう
に取付けられたエアバッグ本体とを備える側部エアハン
グ装置を配設した乗員保護装置において、前記側部エア
バッグ装置をシートの側面側に配設したことを特徴とす
る。

〔作用］本発明によれば、側面衝突時に乗員を保護する側部のエ
アバッグ装置がシートにおけるシートクツションまたは
シートハックの側面側に設けられていることにより、リ
クライニング機構によってシートハックを傾動させたり
、シートスライド機構によってシートを前後方向に移動
させた場合であっても、常にエアバッグ装置が乗員の体
側に対向する位置となり、側面衝突時の乗員保護効果を
確実に発揮することができると共に、小型のエアバッグ
装置で確実な乗員保護効果を発揮することができる。

〔実施例〕

以下本発明に係るエアバッグ装置を図面を参照して詳述
する。

第１図乃至第３図は本発明に係る乗員保護装置の第１実
施例の概略を示し、これらの図において、本実施例では
前部座席である場合を説明する。

まず、全体を符号１で示す前部シートは、第２図から明
らかなように、シートクツジョン２とその後端側に立設
されているシートハック３等とで構成されている。前部
シート１は、シートクツション２と車体床面との間に介
装された周知のシートスライド機構４によって前後方向
にスライド可能に構成されている。この場合シートスラ
イド機構４としては手動操作によるシートスライドブハ
イス、電動モータ等によるパワーシートスライドブハイ
ス等のいずれをも採用することができる。

シートバック３は周知の通りベース７及びこれに回動軸
支部８にて軸支されるアーム９からなるリクライニング
機構６を介してシートクツション２側に連結支持されて
いる。この場合リクライニング機構６としては、手動操
作によるリクライニングデバイス、電動モータ等による
パワーリクライニングデバイス、シート両側にデバイス
部を有する両側デバイス等のいずれをも採用することが
できる。

前部シート１におけるシートクツション２のドア１０例
のクツションサイドには、側面衝突時に乗員を保護する
側部エアバッグ装置１１が装着されている。この側部エ
アバッグ装置１１は、第３回に示すように、ベースプレ
ート１２にボルトナツト等の固着手段により固定された
ガス発生器１３と、このガス発生器１３よりのガスか流
入するカス注入口１４を有する折畳み状態のエアノ＼・
ング本体１５と、これらを覆い主として上方にエアバン
グ本体１５が膨出する際に破断可能な遮蔽部１６ａを一
例に有するカバ一体１６とを備えている。そして、エア
バッグ本体１５は布地等に合成樹脂シートを積層して形
成されている。また、ベースプレート１２の略中央部に
は透孔１２ａが形成され、この透孔１２ａよりガス発生
器１３の前端側が前方に突出され、ガス発生器１３のガ
ス噴出口１３ａがガス注入口１４よりエアバ・ング本体
１５の内部に挿入されている。尚、ガス発生器１３は２
個以上であってもよい。エアバッグ本体１５は主として
下方から上方に向かって膨出するようになされ、ガス発
生器１３のエアバッグ本体１５の上方向への膨出方向に
対向するガス噴出口１３ａの内径が他の部のガス噴出口
１３ａの内径に比較して大きく選定されているか、また
はエアハング本体１５の膨出方向に対向するガス発生器
１３に充填されているガス発生源となるペレットの粒径
が他の部に充填されているペレットの粒径に比較して小
さく選定されて、エアバッグ本体１５の膨出方向へのガ
ス噴出量が他の部に比較して多くなるように構成されて
いる。

斯る構成において、乗員が前部シート１に着座して、シ
ートスライド機構４を操作することにより、前部シート
１の位置を前後方向に調整することができると共に、リ
クライニング機構６を操作することにより、シートバッ
ク３を傾動させて着座姿勢を好みに応じて任意に設定す
ることができる。このとき、シートクツション２のドア
側のクツションサイドに側部エアハング装置１１が配設
されているので、シートスライド機構４によって前部シ
ート１を前後方向に移動させた場合でも、常に側部エア
バッグ装置１１が着座者の体側に沿った位置となる。こ
の状態で走行中、または停車中にドア１０に側面衝突が
発生し、これか公知の衝突検知センサで検出されると、
側部エアバッグ装置１１が作動状態となって、ガス発生
器１３で発生されるガスがエアバッグ本体１５内部にガ
ス噴出口１３ａより瞬時に供給されることにより、エア
バッグ本体１５が瞬時に遮蔽部１６ａを破断して主とし
て上方に所定形状に展開し、側面衝突による衝撃から乗
員を保護する。このとき、ガス発生器１３のエアバッグ
本体１５の展開方向即ち上方の噴出量が他の部に比較し
て多（設定されているので、エアバッグ本体１５の乗員
の体側への展開を瞬時に且つ所定形状に正確に行うこと
ができる。

このように、上記第１実施例によると、前部シート１に
おけるシートクツション２のクツションサイドに側部エ
アバッグ装置１１が装着されているので、シートを前後
方向に移動させた場合でも、常に側部エアバッグ装置１
１が着座者の体側に対向することとなり、側面衝突時に
乗員を確実に保護することができ、しかも常に着座者の
体側に対向していることから側部エアバッグ装置１１の
エアバッグ本体１５の展開時の面積を前部シートの移動
範囲の全域をカバーするように大きくする必要がないの
で、側部エアバッグ装置自体を小型軽量化することがで
きると共に、エアバッグ本体の展開時の体積を小さくす
ることができるので、車室の内圧の上昇を抑制して乗員
の耳等に障害が発生することを確実に防止することがで
きる。

次に、本発明の第２実施例を第４図について説明する。

この第２実施例は、前述せる第１実施例におけるシート
クンジョン２に設けた側部エアバッグ装置１１を省略し
、これに代えてシートハック２のドア１０例のシートバ
ンクサイドに上記側部エアバッグ装置１１と同様の構成
を有する側部エアバッグ装置２１をそのエアバッグ本体
１５の膨出方向を主として前方として配設したことを除
いては前述セる第１実施例と同様の構成を有し、対応部
分に同一符号を付しその詳細説明はこれを省略する。

この第２実施例によると、シートバンク３のシートバン
クサイドに側部エアバッグ装置２１が配設されているの
で、シートスライド機構４を操作して前部シート１を前
後方向に移動させたり、リクライニング機構６を操作し
てシートハック３を傾動させた場合であっても、前部シ
ート１に着座した着座者の体側に常に対向する位置とな
り、側面衝突が発生して側部エアバッグ装置２１が作動
状態となったときにエアバッグ本体が主として前方に展
開状態となって、このエアハング本体が着座者の体側に
正確に対向することになり、着座者を確実に保護するこ
とができ、この場合も前述せる第１実施例と同様に側部
エアバッグ装置２１自体を軽量小型化することができる
と共に、車室の内圧の上昇を抑制することができる。

尚、上述せる各実施例においては前部シート１のシート
クツションサイドまたはシートハックサイドに側部エア
バッグ装置１１．２１を装着した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、シートの両側部に
装着し、または後部シートにおけるドア側のシートクツ
ションサイドまたはシートハックサイドに側部エアバッ
グ装置を装着するようにしてもよい。

またシートクツションサイドまたはシートバンクサイド
の側部エアハング装置１１．２１と衝突検知センサとは
従来公知のフレキシブルワイヤ等に沿って取付けられた
コードにより連結されているもので、シートの移動にと
もないコードが伸縮し得るようになされている。

〔発明の効果〕

以上が本発明に係るエアバッグ装置の一実施例の構成で
あるが、斯る構成によれば、側部エアバッグ装置をシー
トの側面側に配設したので、シートをスライド機構によ
って前後方向に移動させたり、リクライニング機構によ
ってシートバックを傾動させて着座者の着座位置や着座
姿勢が変化した場合でも、側部エアバッグ装置を常に着
座者の体側に対向させることができ、側面衝突時の着座
者保護機能を確実に発揮させることができると共に、常
に側部エアバング装置が着座者の体側に対向することに
より、側部エアハング装置のエアバッグ本体展開時の面
積をシートの移動範囲全域をカバーする面積とする必要
がなく、エアバッグ装置自体を小型軽量化することがで
きると共に、エアバッグ本体の展開状態における体積を
小さくすることができるので、車室の内圧の上昇を抑制
して乗員の耳等に障害が発生することを確実に防止する
ことができる乗員保護装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明に係る乗員保護装置の第１実
施例の概略を夫々示すもので、第１図は車室内の正面説
明図、第２図は前部シートの側面図、第３図は側部エア
バッグ装置の縦断面図、第４図は本発明に係る乗員保護
装置の第２実施例の概略を示す車室内の正面説明図であ
る。図中、１・・・前部シート、２・・・シートクツション
、３・・・シートパック、４・・・シートスライド機構
、６・・・リクライニング機構、１０・・・ドア、１１
．２１・・・側部エアバッグ装置、１２・・・ベースプ
レート、１３・・・ガス発生器、１４・・・ガス注入口
、１５川工アバツグ本体。第１図第２図第３図第４１！１

Claims

【特許請求の範囲】

（１）車室内の左右ドア側の乗員着座位置に、夫々固定
側に取付けられるベースプレートと、該ベースプレート
に固着されたガス発生器と、該ガス発生器の作動により
膨出するように取付けられたエアバッグ本体とを備える
側部エアバッグ装置を配設した乗員保護装置において、
前記側部エアバッグ装置をシートの側面側に配設したこ
とを特徴とする乗員保護装置。