JPH04125316A - ダンパーディスク組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ダンパーディスク組立体、特に、複数のダン
パーディスクが組み合わされて構成されるダンパーディ
スク組立体に関する。

〔従来の技術及びその課題〕

ダンパーディスクは、例えば、自動車のエンジンとトラ
ンスミツシロンとの間に配置されるクラッチのクラッチ
ディスクに使用される。ダンパ−ディスクは一般に、フ
ランジを有する出力側のノ＼ブと、前記フランジの両側
に配置された入力側のサイドプレートと、フランジとサ
イドプレートとの間に配置された捩じりスプリング及び
摩擦材（Ｉ動吸収体）とを有している。

サイドプレートに入力された振動は、スプＩＪングが撓
み摩擦材が滑ることによって吸収される。

このとき、ダンパーディスクの捩じり特性におし）て、
＊＊材に基づくヒステリシスが現れる。このヒステリシ
スは、従来のダンパーディスクで番よ、正方向の捩じれ
及び負方向の捩じれに１嘱て共に同じである。

ところが、自動車が下り坂を通過中にエンジンブレーキ
を使用したり、ギアダウンを行った４とき等には、通常
の動力伝達方向とは逆方向の捩じれがダンパーディスク
に生じるが、このときにはヒステリシスを小さく押さえ
たいという要望がある。

すなわち、正側への捩じり特性と負側への捩じり特性と
の間で特性を異ならせたいという要望がある。

本発明の目的は、正側及び負側の捩じれ間で振動吸収特
性を高い自由度で異ならせ得るダンパーディスク組立体
を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係るダンパーディスク組立体は、第１ダンパー
ディスクと第２ダンパーディスクとを備えている。

前記第１ダンパーディスクは、第１入力側回転体と、第
１出力側回転体と、それらの間に配置された第１振動吸
収体と、第１入力側回転体と第１出力側回転体との間に
第１方向の相対回転が生じたときに第１振動吸収体を作
用させる第１作用部とを有している。一方、第２ダンパ
ーディスクは、第１入力側回転体と一体的に設けられた
第２入力側回転体と、第１出力側回転体と一体的に設け
られた第２出力側回転体と、それらの間に配置された第
１振動吸収体と特性が異なる第２振動吸収体と、第２入
力側回転体と第２出力側回転体との間に第２方向の相対
回転が生じたときに第２振動吸収体を作用させる第２作
用部とを有している。

〔作用〕

本発明に係るダンパーディスク組立体では、第１ダンパ
ーディスクの第１方向の相対回転（たとえば正側の捩じ
れ）が生じたときに、第１作用部が第１振動吸収体を作
用させる。これにより、第１ダンパーディスクが第１方
向の相対回転が住したときの振動を吸収する。一方、第
２方向の相対回転（たとえば負側の捩じれ）が生じたと
きには、第２ダンパーディスクの第２作用部が第２振動
吸収体を作用させる。これにより、第２ダンパーディス
クが第２方向の相対回転が生じたときの振動を吸収する
。

ここでは、第１振動吸収体と第２振動吸収体との特性が
異なっている。これにより、第１方向の相対回転が生し
たときと第２方向の相対回転が住したときとの間で振動
吸収特性が異なる。しかも、第１方向及び第２方向の相
対回転間で容易に振動吸収特性を異ならせることができ
、振動吸収特性の変更の自由度が高い。

〔実施例〕

第１図及び第２図は、本発明の一実施例としてのダンパ
ーディスク組立体を示している。

図において、ダンパーディスク組立体は、平行かつ同心
に配置された第１ダンパーディスクｌと第２ダンパーデ
ィスク２とを有している。なお、ダンパーディスク組立
体の中心線はｏ−ｏである。

第１ダンパーディスクｌは、中央に出力側のハブ３を存
している。ハブ３は、図示しない出力軸に噛み合うスプ
ライン４を内周側に有している。

また、ハブ３は、外周側に内側フランジ５を一体に有し
ている。内側フランジ５の外周側には、内側フランジ５
と同一平面上に外側フランジ６が配置されている。第３
図に示すように、内側フランジ５は、その外周部に周方
向当間隔に配置された歯７を有している。また、外側フ
ランジ６は、その内周部に歯７に噛み合う歯８を有して
いる。歯７と歯８との間には、円周方向の遊びが設けら
れている。第１ダンパーディスク１の自由状態では、正
側の回転方向（矢印Ｒ方向）を基準に、歯７の前端面と
歯８の後端面とが当接している。

第１図において、フランジ５，６の両側方には、１対の
サイドプレー）９．１０が配置されている。

サイドブレー）９．１０は、ハブ３に外周側から回転自
在に嵌合する概ね円板状の部材である。サイドプレー）
９．１０は、その外周側に設けられたストップビン１１
、及びその内周側に設けられたサブピンｌｌａ　（第２
図）によって一体的に連結されている。また、サイドブ
レー）９．１０間は、ストップビン１１及びサブピンｌ
ｌａに嵌め込まれたスリーブ１２，１２ａによって所定
間隔に維持されている。ストップビン１１は、外側フラ
ンジ６の外周部に設けられた切欠き１３内に配置されて
いる。また、サブビンｌｌａは、外側フランジ６に形成
された長孔１３ａ（第２図）内に挿入されている。

サイドプレート９と外側フランジ６との間に、環状の摩
擦材１４ａが配置されている。また、サイドプレート１
０と外側フランジ６との間には、サイドブレー）１０側
から順に、コーンスプリング１５、フリクシタンプレー
ト１６及び摩擦材１４ｂが配置されている。摩擦材１４
ａ、１４ｂは、コーンスプリング１５の圧接力によって
、所定圧で外側フランジ６に圧接している。

摩擦材１４ａ、１４ｂよりも外周側において、外側フラ
ンジ６には、第２図に示すように複数の窓孔１７が形成
されている。一方、サイドプレート９．１０にも、窓孔
１７に対応する位置に窓孔１８が形成されている。そし
て、各窓孔１７，１８内には捩じりスプリング１９が圧
縮状態で収納されている。なお、窓孔１７には、円周方
向の長さが長いものと短いものの２種類が設けられてい
る。これにより、後述する捩じり動作において、捩じり
角度の小さい段階では一部のスプリング１９のみが動作
し、捩じり角度が大きくなれば全てのスプリング１９が
動作するように構成されていることになる。

第２ダンパーディスク２は、第１ダンパーディスクｌと
ハブ３を共有している。ハブ３には、第２ダンパーディ
スク２用の内側フランジ２５も一体に形成されている。

内側フランジ２５の外周側には、内側フランジ２５と同
一平面上に外側フランジ２６が配置されている。第３図
に示すように、内側フランジ２５は、その外周部に周方
向当間隔に配置された歯２７を有している。また、外側
フランジ２６は、その内周部に歯２７に噛み合う歯２８
を有している。歯２７と歯２８との間には、円周方向の
遊びが設けられている。上述の第１ダンパーディスク１
とは異なり、第２ダンパーディスク２の自由状態では、
正側の回転方向（矢印Ｒ方向）を基準に、歯２７の後端
面と歯２８の前端面とが当接している。すなわち、両ダ
ンパーディスクｌ、２間では遊びの位置が異なっている
。

第１図に示される第２ダンパーディスク２のサイドプレ
ート２９．３０は、第１ダンパーディスクのサイドプレ
ート９．１０と同様に形成されている。但し、サイドプ
レート２９は、他のサイドプレート９，１０．３０より
も外周側に延長されており、その延長部分に入力側部材
（たとえばフライホイール）等に固定される環状プレー
ト４０が固定されている。

第２ダンパーディスク２の摩擦材３４ａ、３４ｂ及びコ
ーンスプリング３５及びフリクシタンプレート３６は、
それぞれ第１ダンパーディスクｌの摩擦材１４ａ、１４
ｂ、コーンスプリング１５及びフリクシランブレー）１
６と同様の部材である。但し、第１ダンパーディスク１
に対して第２ダンパーディスク２のヒステリシス特性を
異ならせるため、摩擦材３４ａ、３４ｂの摩擦係数が摩
擦材１４ａ、１４ｂよりも大きく設定されている。

また、第２ダンパーディスク２は、ストップビン１１を
第１ダンパーディスク１と共有している。

すなわち、ストップビン１１は、サイドプレート１０か
らサイドプレート９．３０を貫通してサイドプレート２
９に達している。これにより、第１ダンパーディスク１
側のサイドプレー）９．１０と第２ダンパーディスク２
例のサイドプレート２９．３０とは一体的に連結されて
いることになる。

なお、サイドプレート２９．３０の間には、スリーブ１
２に対応するスリーブ３２が設けられており、また外側
フランジ２６には切欠き３３が設けられている。さらに
、両ダンパーディスク１．　２を所定距離だけ層して配
置するために、サイドプレート９とサイドプレート３０
との間において、ストップビン１１にはスリーブ４１が
嵌め合わされている。

第２ダンパーディスク２における窓孔３７，３８及びス
プリング３９は、それぞれ第１ダンパーディスク１にお
ける窓孔１７．１８及びスプリング１９と同様に構成さ
れている。

次に上述の実施例の動作を説明する。

中心部に配置された出力側のハブ３に対し、環状プレー
ト４０に正側方向（矢印Ｒ方向）の損じり力が加わった
とすると、その力は環状プレート４０から各サイドプレ
ート９，１０，２９．３０に伝達される。これにより、
矢印Ｒ方向の力を受けたサイドブレー）９，１０，２９
．３０は、ハブ３に対し矢印Ｒ方向に捩じれ始める。こ
のとき、第１ダンパーディスク１では、歯７．８間の遊
びに基づいて、内側フランジ５と外側フランジ６間で相
対回転が住しる。このため、第１ダンパーディスクｌで
はスプリング１９に圧縮力が付加されず、外側フランジ
６とサイドプレート９．１０との間の摩擦材１４ａ、１
４ｂは滑らない、すなわち、正側への捩じれにおいては
、第１ダンパーディスクｌは有効に働かない。

一方、第２ダンパーディスク２では、第３図に示すよう
に外側フランジ２６０歯２８と内側フランジ２５との６
２７とは当接状態にあることがら、正側への捩じれが生
じた場合には内側フランジ２５と外側フランジ２６との
間で相対回転は住じない、このため、第２ダンパーディ
スク２では、サイドプレー）２９．３０と外側フランジ
２６との間で相対回転が生じ、スプリング３９が窓孔３
７゜３Ｂ内で圧縮される。ここでは、捩じり角度が小さ
い間は、複数のスプリング３９のうち一部のものしか圧
縮されないので、第４図に示すように伝達トルクＴは余
り変化しない、さらに捩じり角度が大きくなれば、全て
のスプリング３９が圧縮され、伝達トルクＴは急速に増
加する。

捩じり角度は、ストップビン１１が切欠き２３の一端に
当接するまで増大する。ストップビン１１が切欠き２３
に当接した後は、サイドプレート２９．３０はストップ
ビン１１．フランジ２５゜２６を介してハブ３と一体化
する。その一体化状態から捩じり角度が小さくなる場合
には、上述の動作と逆の動作が行われ、スプリング３９
が徐々に伸長する。

この第２ダンパーディスク２の捩じれ動作において番よ
、摩擦係数の大きい摩擦材３４ａ、３４ｂに滑りが生じ
る。この結果ここでは、第４図に示すように、大きなヒ
ステリシスＨ１が得られる。

出力側のハブ３に対し環状プレート４０に負側方向（逆
Ｒ方向）の捩じり力が付加された場合には、第１ダンパ
ーディスクｌが働き、第２ダンパーディスク２は働かな
い、第２ダンパーディスク２では、第３図に示すように
１２７と歯２８との間に遊びがあるので、外側フランジ
２６が内側フランジ２５に対し相対回転する。したがっ
て、スプリング３９には圧縮力がかからず、摩擦材３４
ａ、３４ｂには滑りが生じない。

第１ダンパーディスクｌでは、逆Ｒ方向の捩じり力が付
加された場合には、第３図に示すように歯７と歯８との
間には遊びがない、したがって、外側フランジ６は内側
フランジ５と一体化し、逆Ｒ方向の捩じりトルクによっ
て、スプリング１９が圧縮される。捩じり角度が小さい
間は、スプリング１９のうちの一部のみが動作するので
、伝達トルクＴは第４図に示すように余り増加しない。

捩じり角度が負方向にさらに大きくなれば、全てのスプ
リング１９が動作するようになって、負側の伝達トルク
Ｔは急速に増加する。

この場合にも、捩じり角度は、ストップビン１１が切欠
き１３の一端に当接するまで増加する。

それ以後は、ストップビン１１及びフランジ５゜６を介
してサイドプレート９．１０とハブ３とが一体化する。

捩じれが戻る場合には、上述の動作と逆の動作が行われ
る。

この捩じれ動作において、第１ダンパーディスクｌの摩
擦材１４ａ、１４ｂに滑りが住しるが、摩擦材１４ａ、
１４ｂの摩擦係数は第２ダンパーディスク２の摩擦材３
４ａ、３４ｂよりも小さく設定されているので、発生す
るヒステリシスＨ２は第４図に示すように小さくなる。

このように、この実施例では、第１ダンパーディスク１
の摩擦材１４ａ、１４ｂと第２ダンパーディスク２の摩
擦材３４ａ、３４ｂとの間で特性が異なっているので、
正側に捩じれた場合のヒステリシス特性と負側に捩じれ
たときのヒステリシス特性とが異なる。

〔他の実施例〕

（萄　上述の実施例では、摩擦材の特性を変えることに
より、ヒステリシスの値を正側及び負側の襞じれ状態間
で異ならせたが、コーンスプリング１５の圧接力を変え
ることによっても同様に本発明が実施できる。

また、ヒステリシス特性のみならず、第１ダンパーディ
スク１のスプリング１９と第２ダンノ々−デイスク２の
スプリング３９との間でばね特性を変えることにより、
捩じり角度−伝達トルク特性を正側及び負側の捩じれ状
態間で異ならせることによっても、本発明を同様に実施
できる。

さらに、切欠き１３．３３の円周方向の長さを異ならせ
る等の変更を行うことによって、第１ダーンバーデイス
ク１と第２ダンパーディスク２間で最大捩じり角度を異
ならせることも容易に行える。

（ロ）上述の実施例では環状プレート４０を入力側部材
に直接固定するダンパーディスクについて説明したが、
本発明はこれに限定されない、たとえば、環状プレート
４０にフェーシングを取付け、クラッチ用のダンパーデ
ィスクとすることにより、本発明を実施してもよい。

〔発明の効果〕

本発明に係るダンパーディスク組立体では、振動吸収特
性が異なる振動吸収体を有する第１ダンパーディスクと
第２ダンパーディスクとを設けたので、正側及び負側の
捩じれ間で振動吸収特性を高い自由度で異ならせ得るダ
ンパーディスク組立体が実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示し第２図のＩ−■断面図
、第２図は第１図の■−■断面図、第３図はダンパーデ
ィスクのフランジ部の状態を示す説明図、第４図は捩じ
り角度−伝達トルク特性を示すグラフである。 １・・・第１ダンパーディスク、２・・・第２ダンパー
ディスク、３・・・ハブ、５，２５・・・内側フランジ
、６．２６・・・外側フランジ、９．１０，２９．３０
・・・サイドプレート、１４ａ、１４ｂ、３４ａ、３４
ｂ・・・摩擦材、７，８．２７．２８・・・歯、１９゜
３９・・・スプリング。 特許出願人　株式会社大金製作所 第 １・・・１１ダンパーディスク ２・・・ｌｌＩ２ダンパーディスク ３・・・ハブ ５２５・・・内側フランツ ６２６・・・外側フランジ ７Ｂ、２７．２８・・・歯 ９．１０．２９．３０・・・サイドプレート１４ａ　　
１４ｂ、３４ａ、　　３４ｂ・＊＊ｈ７．８，２７．２
８・・・歯 １９．３９・・・スプリング 図 ２ε ４〇− ■

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）第１入力側回転体と、第１出力側回転体と、それ
   らの間に配置された第１振動吸収体と、前記第１入力側
   回転体と第１出力側回転体との間に第１方向の相対回転
   が生じたときに前記第１振動吸収体を作用させる第１作
   用部とを有する第１ダンパーディスクと、 前記第１入力側回転体と一体的に設けられた第２入力側
   回転体と、前記第１出力側回転体と一体的に設けられた
   第２出力側回転体と、それらの間に配置された前記第１
   振動吸収体と特性が異なる第２振動吸収体と、前記第２
   入力側回転体と第２出力側回転体との間に第２方向の相
   対回転が生じたときに前記第２振動吸収体を作用させる
   第２作用部とを有する第２ダンパーディスクと、 を備えたダンパーディスク組立体。