JPH04117234U - 粘性流体封入ダンパー - Google Patents

粘性流体封入ダンパー

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Publication number
JPH04117234U
JPH04117234U JP2845891U JP2845891U JPH04117234U JP H04117234 U JPH04117234 U JP H04117234U JP 2845891 U JP2845891 U JP 2845891U JP 2845891 U JP2845891 U JP 2845891U JP H04117234 U JPH04117234 U JP H04117234U
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JP
Japan
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peripheral wall
viscous fluid
stirring shaft
opening
damper
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Pending
Application number
JP2845891U
Other languages
English (en)
Inventor
重徳 大丸
Original Assignee
東海ゴム工業株式会社
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘性流体封入ダンパーにおける撹拌軸部の軸
方向のストロークを大きくとれるようにするとともに、
内部に粘性流体を封入する際の封入性を良好とする。 【構成】 ダンパー10における周壁部16の開口側端
部を、その外周部のフランジ24よりも撹拌軸部20の
軸方向において粘性流体22中への突入側端に対して遠
ざかる方向に延長せしめ、その開口及びこれを閉塞する
蓋体14を撹拌軸部20の突入側端から遠ざける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は粘性流体封入ダンパーに関する。
【0002】 [従来の技術及び考案が解決しようとする課題] 車両等にCDプレーヤー等を搭載する場合、車両の振動がそのままCDプレー ヤーに伝達されると音飛び等の不具合を生ずるため、これを防止すべくCDプレ ーヤーと車体側の支持部材との間に粘性流体封入ダンパーを介在させることが行 われている。
【0003】 図2(A)はそのようなダンパーの一例を示したものである。図において10 0はダンパー102における円筒状の厚肉周壁部であって、その周壁部100に 囲まれた空間内にシリコンオイル等の粘性流体104が収容されている。そして この粘性流体104中に突入するようにして撹拌軸部106が設けられており、 この撹拌軸部106の相対変位に基づいて粘性流体104の粘性流動が生じ、こ れによりエネルギー吸収、即ち振動減衰が行われるようになっている。
【0004】 この撹拌軸部106は、周壁部100の一端側において薄肉の可撓部108に より浮動状態に弾性支持されており、また周壁部100の他端側の開口は円形の 平板状の蓋体110にて閉塞されている。
【0005】 周壁部100の開口側端の外周部には外向きのフランジ(取付部)114が設 けられており、このフランジ114と蓋体110の外周部とが、支持部材又は被 支持部材の狹持部116により狹持されるようになっている。 尚、撹拌軸部106には被支持部材又は支持部材の軸体を嵌入させるための嵌 入孔112が形成されている。
【0006】 ところでこの種ダンパーにおいては、ダンパー取付部のスペース的な制限(図 中Xの部分)から蓋体110の開放側の面(便宜上上面とする)から撹拌軸部1 06の一端までの高さを大きくとれない場合があり、この場合撹拌軸部106の ストロークSを大きくとることができず、ダンパー102に大きな振動が加わっ て撹拌軸部106が軸方向に大きく相対変位したとき、かかる撹拌軸部106が 蓋体110に当たってしまい、良好な減衰が得られ難い問題が内在していた。
【0007】 これに対して、図2(B)に示しているように蓋体118の形状を、前記周壁 部100にて囲まれた空間に対応する部分(開口に臨む部分)を上方に突出させ た形状とすることが考えられる。 この場合、Y部空間を有効に利用して撹拌軸部106のストロークSを大きく 取ることが可能である。
【0008】 しかしながらダンパーをこのような形状とした場合、ダンパ−製造時に、蓋体 内部140まで粘性流体を封入し難く、ダンパーの内部空間に粘性流体を封入す ることが困難となり、内部空間に対する粘性流体の充填割合が減少し、ダンパ− の減衰性能が低下する問題がある。一方、充填割合を増加すべく蓋体内部140 まで封入しようとすると、周壁部100の開口よりオーバーフローした粘性流体 が周壁部100及びフランジ114を含む容器本体111と蓋体118との合せ 面に付着し、それら本体と蓋体110との接着を阻害するといった問題を生ずる 。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案のダンパーはこのような課題を解決するために案出されたものであり、 その要旨は、(イ)筒状の周壁部と、(ロ)該周壁部で囲まれた空間内に収容された粘 性流体中に突入する撹拌軸部と、(ハ)該周壁部の一端側と撹拌軸部とを連結し、 該撹拌軸部を浮動状態に弾性支持する薄肉の可撓部と、(ニ)該周壁部の他端側の 開口を閉塞する蓋体とを有し、該周壁部の外周部に設けられた取付部において支 持部材又は被支持部材に固定される粘性流体封入ダンパーにおいて、前記周壁部 の開口側端部が、前記撹拌軸部の軸方向において前記取付部より該撹拌軸部の前 記粘性流体中への突入側端から離れる側に延長せしめられ、該開口及び前記蓋体 の該開口に臨む部位とが該取付部よりも該突入側端に対して遠い側に位置させら れたことにある。
【0010】 [作用及び考案の効果] このように本考案においては、周壁部の開口側端が延長されてその開口及び蓋 体の該開口に臨む部位が、周壁部の外周部に設けられた取付部よりも撹拌軸部の 突入側端に対し遠い側に位置しているため、撹拌軸部の軸方向ストロークを大き く取り得、これにより撹拌軸部が蓋体に当たるのを有効に防止でき、良好な減衰 効果を得ることができる。
【0011】 このダンパーにおいては、その組立時において周壁部の開口を上向きにした状 態で内部に粘性流体を注入することとなるが、その際図2(B)に示したダンパ ーに比べて開口が粘性流体収容空間において高い位置に位置しているため、粘性 流体の封入が容易であるとともに、かかる粘性流体の周壁開口からのオーバーフ ローを防止でき、従ってオーバーフローに基づく粘性流体の本体と蓋体との合せ 面への付着を防止でき、接着信頼性を高めることができる。
【0012】 尚蓋体は、外周部をダンパー本体の周壁部における外周部の取付部に密着させ てそこで接着しても良いし、また他の部位において本体に接着しても良い。
【0013】
【実施例】
次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図1において10はゴム,樹脂等で構成された粘性流体封入ダンパーであって 、本体12と蓋体14とから成っている。
【0014】 本体12は、円筒形状の厚肉の周壁部16と、この周壁部16の一端側におい て薄肉の可撓部18により浮動状態に弾性支持された撹拌軸部20とを有してい る。撹拌軸部20には嵌入孔23が形成されていてこの嵌入孔23に支持部材ま たは被支持部材の軸体が嵌入され、以て支持部材又は被支持部材に結合されるよ うになっている。
【0015】 撹拌軸部20は、本体12内部に収容された粘性流体22中に突入させられて おり、この撹拌軸部20の相対変位に基づく粘性流体22の粘性流動によりエネ ルギー吸収が行われる。
【0016】 周壁部16の外周部には外向きの厚肉のフランジ24が設けられており、そし て周壁部16の開口側の端部は、このフランジ24よりも図中上方に延長せしめ られていて、その開口がフランジ24の上面よりも図中上方に位置されられてい る。
【0017】 周壁部16の開口側端面はテーパ面25とされており、前記蓋体14がこのテ ーパ面25とフランジ24の上面とに密着する状態で合され、開口を閉塞してい る。
【0018】 蓋体14は、周壁部16の開口に臨む部分が平板状に形成されており、またテ ーパ面25に対応する部分がテーパ状部26とされ、更にその外側の周縁部分が 平板状の被狹持部28とされている。
【0019】 蓋体14はこの被狹持部28において周壁部16のフランジ24と接着固定さ れており、そしてこれらフランジ24と被狹持部28とが、被支持部材又は支持 部材の狹持部30によって狹持固定されるようになっている。
【0020】 本例のダンパー10においては、スペースYを有効利用することにより、本体 12側の開口及び蓋体14の開口に臨む部分位置を図2(A)のダンパーに比べ て高い位置(図中で)に位置させたものであり、これによりX部分の寸法を特に 大きくすることなく粘性流体収容空間の内容積を大きくとることができるととも に、撹拌軸部20の軸方向(図中上下方向)のストロークSを大きくとることが できる。従ってダンパー10に対して大きな振動が加わった場合にも、撹拌軸部 20が蓋体14に当たるのを回避することができる。
【0021】 また本体12における開口が粘性流体封入空間の最上位に位置しているため、 この開口を上向きにして本体12内部に粘性流体22を注入して蓋体14により これを封入する際、内部の粘性流体22が開口よりオーバーフローしてフランジ 24と被狹持部28との接着面に付着するのを有効に防止でき、接着信頼性も向 上する。
【0022】 また本例では開口及び蓋体14を図中上方に位置させて撹拌軸部20のストロ ークSを大きくとれるにも拘らず、周壁部16外周側のフランジ24及び蓋体1 4の被狹持部28、即ち支持部材又は被支持部材にて狹持拘束される部分の位置 を従来の図2(A)のダンパーと同位置とできるため、撹拌軸部20が図中左右 方向に相対変位したとき、かかる撹拌軸部20と周壁部16とで内部の粘性流体 22を十分に挾み込んでこれを効果的に流動させることができる。これによりダ ンパー10における減衰効果を高めることができる。
【0023】 以上本考案の実施例を詳述したが、これはあくまで一例示であり、本考案はそ の主旨を逸脱しない範囲において、様々な変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である粘性流体封入ダンパー
の断面図である。
【図2】本考案の背景説明のために示したダンパーの断
面図である。
【符号の説明】
10 粘性流体封入ダンパー 14 蓋体 16 周壁部 18 可撓部 20 撹拌軸部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)筒状の周壁部と、(ロ)該周壁部で囲ま
    れた空間内に収容された粘性流体中に突入する撹拌軸部
    と、(ハ)該周壁部の一端側と撹拌軸部とを連結し、該撹
    拌軸部を浮動状態に弾性支持する薄肉の可撓部と、(ニ)
    該周壁部の他端側の開口を閉塞する蓋体とを有し、該周
    壁部の外周部に設けられた取付部において支持部材又は
    被支持部材に固定される粘性流体封入ダンパーにおい
    て、前記周壁部の開口側端部が、前記撹拌軸部の軸方向
    において前記取付部より該撹拌軸部の前記粘性流体中へ
    の突入側端から離れる側に延長せしめられ、該開口及び
    前記蓋体の該開口に臨む部位とが該取付部よりも該突入
    側端に対して遠い側に位置させられたことを特徴とする
    粘性流体封入ダンパー。
JP2845891U 1991-03-29 1991-03-29 粘性流体封入ダンパー Pending JPH04117234U (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5951286A (ja) * 1982-09-10 1984-03-24 Sankyo Co Ltd カルバペネム誘導体の製造法
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JPH03282031A (ja) * 1990-03-30 1991-12-12 Hokushin Ind Inc 防振ダンパー

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