JPS6155429A

JPS6155429A - 防振支持体

Info

Publication number: JPS6155429A
Application number: JP17911384A
Authority: JP
Inventors: Shiro Saito; 斉藤　四郎
Original assignee: Sumitomo Riko Co Ltd
Current assignee: Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date: 1984-08-27
Filing date: 1984-08-27
Publication date: 1986-03-19
Also published as: JPH0417291B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】技術分野本発明は、防振支持体に係り、特に自動車のエンジンマ
ウント等に好適に用いられる高周波域と低周波域での防
振特性に優れた、流体封入式弾性支持体に関するもので
ある。

従来技術従来から、自動車のエンジンマウント、ボディマウント
等の防振ゴムマつント（防振支持体）として、ゴムブロ
ックを２個の取イ」金具の間に介在させた構造のものが
用いられているが、高周波域での振動騒音を低減するた
めに動ハネ定数の小さなゴムを使用すると、かかるゴム
の損失係数が小さく、それ故減衰係数も小さくなって、
防１辰ゴムマウントに要請される特性を充分に満たしく
互なかった。けだし、かかるエンジンマウントの如き防
振ゴムマウントには、高周波域（１００Ｈｚ近辺）での
振動、騒音を低減するための低動ハネ特性を備えると共
に、低周波域（１５Ｔ−Ｉ　ｚ近辺）での振動を低減す
るための高減衰特性（損失係数が大なること）を備える
べぎことか要求されているからである。

一方、かかる要求に応えるために、ゴムの弾性と流体の
流動抵抗を利用した構造の各種の弾性支持体、所謂流体
入りマウンＩ・が提案されているが、なかでも特開昭５
３−５３７６号公報や特開昭５７−９３４．０号公報等
において提案されている、ダンパ装置ないしは弾性的緩
衝支持体は、仕切り部材の一方の側にゴム弾性体を設け
て、該ゴム弾性体内に作動室を画成すると共に、該仕切
り部材の他方の側には可撓性薄膜等の可撓性部材にて囲
まれた平衡室を形成して、それら作動室及び平衡室内に
所定の非圧縮性流体を封入する一方、該作動室と該平衡
室とをオリフィスを介して連通せしめ、更に該仕切り部
材に支持せしめた可動板を、該作動室内の流体に加わる
圧力によって、所定距離移動可能に設けたものであって
、これにより有効な振動減衰作用を発揮させるようにし
ているのである。

すなわち、一般にこの種の流体入りマウントでは、高周
波振動が入力すると、作動室内の流体は剛体として作用
し、このため、前記弾性体として動バネ定数の低いゴム
を使用しても、マウント全体としては動バネ定数の高い
ものとなり、有効な振動低減効果を達成することは困難
であったのであるが、これを、前記可動板の移動による
作動室内容積の変動（流体圧の吸収）によって効果的に
解消せしめたものであり、また低周波振動の入力時には
該可動板の自由な移動を阻止し、以て前記オリフィスを
通じ・て作動室から平衡室に向かって流体が流動するよ
うにして、その流動抵抗等の作用によってマウント全体
としての損失係数を大きくして、低周波振動に対する減
衰特性をも効果的に発揮せしめ得るようにしたのである
。

問題点このように、かかる特開昭５３−５３７６号公報や特開
昭５７−９３４０号公報等に提案された可動板利用の流
体入りマウントは、これまでの流体入りマウントに内在
する問題を巧妙に解決した優れたものであるが、そのよ
うな構造の流体入りマウントにあっては、作動室と平衡
室とを仕切ることとなる仕切゛り部材に、それらの室を
連通せしめるためのオリフィスを設けると共に、可動板
を所定距離移動可能となるように支持せしめる必要があ
るところから、かかる仕切り部材の構造が極めて複雑と
なる問題があり、これによって仕切り部材の製作コスト
が嵩み、またその組付は作業性を複雑、面倒なものと為
し、更には仕切り部材自体の形状が大きくなって、マウ
ント全体を大型化する問題を内在している。

しかも、それら作動室と平衡室を連通ずるオリフィスは
、樹脂或いはアルミダイキャスト等の材質からなる仕切
り部材の内部に形成され、そしてその強度面より仕切り
部材の厚さく板厚）が厚くされているところから、かか
る仕切り部材の周縁部の支持部の厚みが大となるため、
製品の仕切り部刊支持部の形状が大きくなる欠点も内在
しているのである。

解決手段ここにおいて、本発明は、かくの如き従来の可動板利用
の流体入りマウントにおける問題を解消するために為さ
れたものであって、その特徴とするところは、仕切り手
段の一方のｆｉｌＪにゴム弾性体を設けて、該ゴム弾性
体内に作動室を画成すると共に、該仕切り手段の他方の
側に少なくとも一部が可撓性薄膜からなる囲いにて平衡
室を形成して、それら作動室及び平行室内に所定の非圧
縮性流体を封入する一方、該作動室と該平衡室とをオリ
フィスを介して連通せしめ、更に該仕切り手段に支持せ
しめた可動板を該作動室内の流体に加わる圧力によって
所定距離移動可能に設けた構造の防振支持体において、
（ａ）前記仕切り手段を、浅底の有底筒状部とフランジ
部からなるハット形状をそれぞれ呈する外側ハフ１ル部
側と内側ハツト部材とを用い、それらを前者の有底筒状
部内に後者の有底筒状部が収容されるように重ね合わせ
ることによって構成せしめると共に、（ｂ）該外側ハツ
ト部材の有底筒状部の筒壁と該内側ハツト部材の有底筒
状部の筒壁との間に隙間を設けて周方向の環状空間を形
成せしめ、そしてかかる環状空間を前記作動室及び平衡
室にそれぞれ連通せしめることによって、前記オリフィ
スを形成する一方、（Ｃ）対向する該外側ハット部材の
有底筒状部の底部と該内側ハツト部材の有底筒状部の底
部との間に、前記可動板を収容して所定距離移動せしめ
得る空所を設け、且つ該空所を形成する該二つの底部部
分に前記作動室及び平衡室に通ずる孔部を設りて、該空
所に収容された可動板の移動を介して該作動室内の非圧
縮性流体の圧力が該平衡室側に作用せしめられるように
したことにある。

従って、このような本発明による構造にあっては、仕切
り手段となる外側ハツト部材と内側ハツト部材の単なる
重ね合わせによって、可動板の収容される空所と共に、
オリフィスを構成する環状空間が同時に形成され、しか
もそれら可動板収容空所や環状空間は、それらハツト部
材の有底筒状部において形成され、作動室ないしは平衡
室内に位置するように配置せしめられるものであるとこ
ろから、仕切り手段の構造として極めて単純化され、ま
たその支持部となるフランジ部も著しく薄く為し得たの
である。

特に、かかる本発明にあっては、仕切り手段を構成する
外側ハット部材及び内側ハット部材は、金属板材のプレ
ス成形品であることが好ましく、このようにプレス加工
された外側ハツト部材、内側ハツト部材を用いることに
よって、その肥作コストを著しく低廉なものと為し得る
のである。

才た、外側ハツト部材の有底筒状部の筒壁と内側ハツト
部材の有底筒状部の筒壁との間の隙間にて形成される周
方向の環状空間は、その周方向の一部において閉鎖（遮
断）されていることが望ましく、そして該環状空間を前
記作動室及び平衡室にそれぞれ連通せしめるように、前
記外側ハツト部材及び前記内側ハツト部材にそれぞれ連
通孔を設けるようにすることにより、かかる外側ハツト
部材と内側ハツト部材の重ね合わせ時に、それら両部材
の相対的な回転位置を選択することによって、それら両
部材に設けられた連通孔間の環状空間の長さを任意に選
択することができることとなり、これによってオリフィ
スの長さを任意に設定し得る利点が生ずる。

実施例以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発
明の実施例を図面に基づいて詳細に説明することとする
。

まず、本発明の一実施形態であるエンジンマウントの一
例を示す第１図において、２は、ゴム弾性体たるゴムブ
ロックであって、内部に空所を有する厚肉の略円錐台筒
形形状を為しており、その頂部側の端部が、取付プレー
ト４のリテーナ６固設部分に、一体加硫成形などによっ
て固着されている。また、取付プレート４の中央部には
、取イ」ポルト８がそのネジ部を外側にして立設されて
いる。さらに、取付プレート４の一側部が略■７字状に
折り曲げられて、垂下するストッパ部１０が形成されて
いる。そして、このストッパ部１０の内側には、所定厚
さでストッパゴム１２が固着せしめられている。

一方、ゴムブロック２の下端底部側には、その外周部に
円環状の支持金具１４が加硫接着等によって一体的に固
着されていると共に、前記取付プレート４に略対向する
状態で、それぞれプレス加工にて成形された金属板材製
の外側ハツト部材１６と内側ハツト部材１８とを重ね合
わせてなる仕切り手段が配されており、そしてこの仕切
り手段によって、ゴムブロック２の下方の開口部力＜２
夜密にシールされて、該ゴムブロック２内に作動室２０
が形成されている。

また、このように外側ハツト部材１６及び内側ハラ１〜
部材１８にて構成される仕切り手段の外側、換言ずれば
作動室２０が設げられた側とは反対の側には、ゴム薄膜
からなるダイヤフラム２２が設げられており、この囲い
として機能するダイヤフラム２２と仕切り手段との間に
、密閉された空間である平衡室２４が形成されている。

そして、このようにして形成された作動室２０内及び平
衡室２４内には、水やアルキレングリコール等の所定の
非圧縮性流体が封入されており、後述するように、所定
のオリフィスを通して、作動室２０から平衡室２４内に
上記流体が流れ込むことによって、ダイヤフラム２２が
外側に膨出、変形させられて、平衡室２４内の内容積が
増大せしめられ得るようになっている。

なお、ダイヤフラム２２の更に外側には、それを覆う状
態で皿状の保護金具２６が配設され、ゴムブロック２の
端部から連続して形成されたシール部２８と、保護金具
２６の周縁部との間に、重ね合わされた外側ハツト部材
１６及び内側ハツト部材１８のフランジ部、及びダイヤ
フラム２２の外周縁部を挟み込んだ状態で、最外側から
前記支持金具１４の外周端部がカシメ加工されることに
よって、それら各部材がゴムブロック２と一体化される
と共に、作動室２０と平衡室２４の液密が確保されてい
る。また、保護金具２６の中心部には、取付ボルト３０
がそのネジ部を外側に突出せしめた状態で植め込まれて
いる。そして、図示はしないが、かかる保護金具２６に
は、ダイヤフラム２２との間の空間を外部に連通せしめ
る適数個の連通孔が設けられている。さらに、支持金具
１４の前記取付プレート４のストッパ部１０に対応する
部分には、ストッパ金具３２が固設されて垂下せしめら
れており、このストッパ金具３２とストッパ部１０との
間の干渉によって、第１図において左右方向の過大な変
形が阻止され得るようになっている。

ところで、このような防振支持体としてのエンジンマウ
ントにおいて、作動室２０と平衡室２４とを仕切る、金
属板＋２のプレス加工品にてそれぞれ構成された外側ハ
ット部材１６と内側ハツト部材１８とからなる仕切り手
段は、第２図〜第６図からも明らかなように、該外側ハ
ツト部Ｈ］、６の有底円筒部３４の内側に内側ハツト部
＋、１１８の有底円筒部３６が嵌めこまれた状態におい
て重ね合わされ、そしてそれら部材の重ね合わされたフ
ランジ部３８．４０の周方向の複数箇所（例えば４箇所
）において、スポット溶接等によって固定せしめられて
いる。

そして、かかる外側ハツト部材１６の有底円筒部３４の
直径が、内側ハツト部材１８あ有底円筒部３６の直径よ
りも大きくされていることによって、それら両部材の重
ね合わせによって、それらの有底円筒部３４．３６間に
所定の隙間が形成されて、周方向に環状空間４２が形成
されている。

この環状空間４２は、第２図及び第６図から明らかなよ
うに、内側ハツト部材１８の有底円筒部３ノ）義６の筒壁がその周方向の１箇所において側方に突出せし
められて、遮断突部４４が形成されることにより、かか
る遮断突部４４の外側ハット部材１Ｇの有底円筒部３４
筒壁内面への当接によって、かかる環状空間４２かその
周方向の一部において遮断せしめられた構造となってい
る。

また、この遮断突部４４の側面には、第２図、第３図及
び第６図から明らかなように、矩形の連通孔４６が穿設
され、この連通孔４６によって、仕切り手段下方に形成
される前記平衡室２４と環状空間４２との連通が達成さ
れている。さらに、外側ハツト部材１６の有底円筒部３
４の底部外周縁部の所定位置に、矩形の連通孔４８が設
げられており、この連通孔４８によって、仕切り手段上
方に位置する作動室２０と環状空間４２とが連通ぜしめ
られている。

従って、かかる仕切り手段たる外側ハット部材１６と内
側ハツト部材１８にて形成された環状空間４２、並びに
それらに設けられた連通孔４６゜４８は、上下の作動室
２０及び平衡室２４を連通せしめる所定のオリフィスを
構成しているのである。

また、外側ハン（、Ｐ旧Ａ１６の有底円筒部３４の底部
には、更に外側に突出した所定高さく深さ）の第二の底
部５０が有底円筒部３４の直径よりも小さな直径におい
て形成されており、そしてその第二の底部５０に複数個
の作用孔５２が設りられている。さらに、かかる外側ハ
ソｊ・部イイＩＧの第二の底部５０に対応する内側ハツ
ト部４１１８の有底円筒部３６の底部部分にも、かかる
作用孔５２と同様な複数個の作用孔５４が設けられてい
るのである。

そして、かかる外側ハツト部刊１６に内側ハツト部材１
８が重ね合わせられることによって、外側ハツト部月１
６の第二の底部５０の存在によって、該外側ハツト部材
】６の底部と内側ハツト部材１８の底部との間に所定の
空所が形成され、そしてそこにゴム材料からなる円板状
の所定厚さの可動板５６が収容せしめられるのである。

従って、この二つの底部間に形成された空所内に収容さ
れた可動Ｆｊ、５６は、それぞれのへソト部材１６．】
８の作用孔５２．５４を介して作動室２ｏ、平衡室２４
の流体に接触せしめられることとなり、それ故かかる作
動室２０内の非圧縮性流体の圧力が可動板５６に作用せ
しめられると、該可動板５６は所定距離移動せしめられ
、それによって平衡室２４側に当該圧力が伝達されるよ
うになるのである。なお、かかる可動板５６の移動は、
外側ハツト部材１６の第二の底部５０と内側ハツト部材
１８の底部とによって規制されることとなる。

従って、かかる構成のエンジンマウントにあっては、そ
の取付プレート４の取付ボルト８及び保護金具２６の取
付ボルト３ｏによって、エンジンやトランスミッション
等が一体に組み合わされたパワーユニットと車体との間
に介装、固定せしめられ、高周波域並びに低周波域の振
動入力に対して、可動板５６並びにオリフィス（４２，
５２゜５４）の存在によって、優れた低動バネ特性、高
減衰特性を発揮するのである。

すなわち、高周波振動の入力時においては、作動車２０
内の非圧縮性流体に加わる圧力は、仕切り手段を構成す
る外側ハツト部材１６及び内側ハツト部材１８の底部間
の空所に所定距離移動可能に収容された可動板５６に列
して、該外側ハツト部材１６の作用孔５２を通じて作用
せしめられ、その移動によって、内側ハット部材１８の
作用孔５４を通じて平衡室２４側に伝達されることとな
り、以てゴムブロック２のハネ特性を有効に利用するこ
とができ、これにより全体としての動バネ定数を低く為
し得て、目的とする高周波域の振動騒音を有効に低減せ
しめ得るのである。一方、低周波振動が入力された場合
には、外側ハツト部材１６と内側ハット部材１８の重ね
合わせによって形成されるオリフィス（４２，５２，５
４）を介して、作動室２０と平衡室２４との間において
それぞれの室内に収容された非圧縮性流体の有効な流動
が惹起され、そしてそのような流動抵抗等によるエネル
ギーロスが形成されることによって、有効な大きな損失
係数を得ることができ、以て低周波振動に対して高い減
衰作用を発揮することができるのである。

そして、このような構造のエンジンマウンＩ・では、そ
の仕切り手段がプレス加工、打抜きによって形成された
プレス成形品である二つのハツト部材１６．１８の重ね
合わせによって構成されるものであるところから、その
構造が著しく簡略化されたものとなっており、またその
組付けにあっても、単にそれらを重ね合わせ、固定する
のみで良いところから、その組付は作業性は著しく容易
である。

また、このように市ね合わされた二つのハツト部材１６
．１８の取付けに際しては、それらの重ね合わされたフ
ランジ部３８，４．０の部分において、第１図に示され
る如（、支持金具１４の下端周縁部のカシメによって、
ダイヤフラム２２及び保護金具２６と共に固定、支持せ
しめられるものであるとごろから、その支持部の形状が
、従来の液体封入式マウントにおける仕切り部４４支持
部の如く、形状寸法が大きくなる等の問題を惹起するよ
うなこともなくなったのである。けだし、これは、仕切
り手段内に形成されるべき所定長さのオリフィスとして
、例示の構造にあっては、所望の長さの環状空間４２が
、二つのへソト部月１６゜１８の有底円筒部３４．３６
の筒壁間に形成されるものであるために、そのようなオ
リフィスの形成によって、フランジ部３８．４．０の重
ね合わせ厚さが大きくなるようなことがないからである
。

また、第７図には、本発明の他の実施例に係るエンジン
マウントが示されている。そこにおいて、エンジンマウ
ントは、前例とは上下逆の配置構造となっている。なお
、前例と同様な機能を有する部分には、同一の番号を付
して、説明を省略することとする。

要するに、本実施例においては、ゴム弾性体としてのゴ
ムブロック６０ば厚肉の円筒形状を為し、その一端側に
取付ポルＩ−８を有する取代プレート４が一体加硫成形
により固着されている一方、ゴムブロック６０の他端側
には、同じく、円環状の支持金具１４が固着されており
、そしてこの支持金具１４の保護金具２６に対するカシ
メ固定によって、同時に二つのハツト部材、即ち外側ハ
ツト部材６２と内側ハソＩ一部材６４の重ね合わせによ
って形成される仕切り手段の周縁部（フランジ部）及び
ダイヤフラム２２の周縁部が、液密に固定せしめられる
ようになっている。そして、この二つのハツト部材６２
．６４からなる仕切り手段によって、ゴムブロック６０
内には作動室２０が、また該仕切り手段とダイヤフラム
２２との間には、平衡室２４がそれぞれ前例と同様に形
成されている。なお、かかる作動室２０及び平衡室２４
内には、所定の非圧縮性流体が封入されている。

また、仕切り手段を形成すべく市ね合わされる二つのハ
ツト部材６２及び６４は、前例とはやや形状が異なり、
略円錐台形状を呈する有底円筒部をそれぞれ有している
。そして、それら円錐台形状の有底円筒部の底部（上底
部）に近接した筒壁部分、換言すれば肩部間に、前例と
同様な環状空間４２が形成され、また図示はしないが、
前例と同様な連通孔４６．４８によって、かかる環状空
間４２が作動室２０、平衡室２４に連通せしめられるよ
うになっている。更にまた、ゴム製の可動板５６も二つ
のハット部材６２．６４の底部間に形成された空所内に
収容され、所定距離移動可能とされて、作動室２０内の
非圧縮性流体の圧力が平衡室２４側に作用せしめられる
ようになっている。

なお、上記二つの実施例においては、可動板５６の収容
される空所が外側ハツト部材１６．６２の底部に第二の
底部５０を設けて、かかる第二の底部５０と内側ハツト
部材１８．６４の底部との間に所定の隙間が形成される
ようになっているが、これとは逆に、内側ハツト部刊１
８，６４の底部を内側に凹嵌せしめて、外側ハツト部材
１６，６２の底部との間に可動板収容空所を形成せしめ
ることが可能であり、更にそれらハット部材の各底部に
、外側に突出する第二の底部と内側に凹嵌する凹所を同
時に設けて可動板収容空所としても、何等差支えない。

また、本発明にて市ね合わせて用いられる二つのハツト
部材１６，６２；１８，６４は、何れもプレス加工、打
抜きによって形成したプレス成形品であることが望まし
く、これによってその製作コストが低減され、仕切り手
段、ひいてはマウントの価格を安価なものと為し得るが
、これに限られるものではなく、他の適当な成形法ない
しは製造手法によって製作されたものであっても、何等
差支えないのである。

さらに、」二（列にあっては、エンジンマウントに本発
明を適用した例について説明したが、本発明は、その他
ボディマウント等の防振支持体についても適用すること
が可能である。

更にその他、−々例示ばしないが、本発明には、本発明
の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づ
いて種々なる改良、修正、変更等を加え得るものであっ
て、本発明がそのような実施形態のものをも含むもので
あること、また言うまでもないところである。

発明のすＪ果以」二の説明から明らかなように、本発明は、流体入り
マウント内に形成された作動室と平衡室との間に位置せ
しめられる仕切り手段を、有底円筒部を有する二つのハ
ット部＋１を重ね合わせることによって構成せしめると
共に、その重ね合わせによって、可動板の収容される空
所を底部間に、またオリフィスを形成する環状空間を筒
壁間に、それぞれ同時に形成せしめるようにしたもので
あって、これにより仕切り手段の構成が著しく節ｍＢ化
され、またその絹イ；１げ作業が極めて容易と為され得
たのであり、しかもそのような重ね合わされたハツト部
材のフランジ部の取イ」す、支持にあっても、当該部分
の厚さが従来の流体入りマウントに比して著しく薄く、
それ故そのような仕切り手段の取イ」箇所の有効なコン
パクト化が達成され得たのである。

そして、本発明にあっては、かかるハツト部材をプレス
加工にて！！１１１作し得るところから、そのようなプ
レス加工品からなるハット部側を用いるようにすれば、
その製作コストも著しく安価と為し得るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の防振支持体に係るエンジンマウントの
一例を示す断面図であり、第２図はその仕切り手峻とし
ての重ね合わされた外側）＼・ノド部材及び内側ハツト
部材の平面図、第３図は第２図における内側ハツト部材
の連通孔部分の説明図、第４図及び第５図はそれぞれ第
２図における■−■断面図及びＶ−Ｖ断面図、第６図は
そのような仕切り手段の分解斜視図であり、第７図は本
発明に従うエンジンマウン１〜の他の一例を示す断面図
である。２．６０：ゴムブロソク４：取付プレート　１４：支持金具１６．６２＝外側ハット部利１８．６４：内側ハツト部材２０：作動室　　　２２：ダイヤフラム２４：平衡室　
　　２６：保護金具２８：シール部　　３４，３６：有底円筒部３８．４０
：フランジ部４２：環状空間　　４４：遮断突部４．６．４．８：連通孔５０：第二の底部　５２．５４．：作用孔５６：可動板

Claims

【特許請求の範囲】

（１）仕切り手段の一方の側にゴム弾性体を設けて、該
ゴム弾性体内に作動室を画成すると共に、該仕切り手段
の他方の側に少なくとも一部が可撓性薄膜からなる囲い
にて平衡室を形成して、それら作動室及び平行室内に所
定の非圧縮性流体を封入する一方、該作動室と該平衡室
とをオリフィスを介して連通せしめ、更に該仕切り手段
に支持せしめた可動板を該作動室内の流体に加わる圧力
によって所定距離移動可能に設けた構造の防振支持体に
おいて、前記仕切り手段を、浅底の有底筒状部とフランジ部から
なるハット形状をそれぞれ呈する外側ハット部材と内側
ハット部材とを用い、それらを前者の有底筒状部内に後
者の有底筒状部が収容されるように重ね合わせることに
よって構成せしめると共に、該外側ハット部材の有底筒
状部の筒壁と該内側ハット部材の有底筒状部の筒壁との
間に隙間を設けて周方向の環状空間を形成せしめ、そし
てかかる環状空間を前記作動室及び平衡室にそれぞれ連
通せしめることによって、前記オリフィスを形成する一
方、対向する該外側ハット部材の有底筒状部の底部と該
内側ハット部材の有底筒状部の底部との間に、前記可動
板を収容して所定距離移動せしめ得る空所を設け、且つ
該空所を形成する該二つの底部部分に前記作動室及び平
衡室に通ずる孔部を設けて、該空所に収容された可動板
の移動を介して該作動室内の非圧縮性流体の圧力が該平
衡室側に作用せしめられるようにしたことを特徴とする
防振支持体。
（２）前記外側ハット部材及び内側ハット部材が、それ
ぞれ金属板材のプレス成形品である特許請求の範囲第１
項記載の防振支持体。
（３）前記環状空間が周方向の一部において遮断される
一方、該環状空間を前記作動室及び平衡室に連通せしめ
るように、前記外側ハット部材及び前記内側ハット部材
にそれぞれ連通孔が設けられている特許請求の範囲第１
項記載の防振支持体。
（４）前記可動板の収容される空所が、前記外側ハット
部材の有底筒状部の底部において更に外側に突出形成さ
れた第二の底部と前記内側ハット部材の有底筒状部の底
部との間に形成される特許請求の範囲第１項乃至第３項
の何れかに記載の防振支持体。
（５）前記仕切り手段を構成する前記外側ハット部材と
前記内側ハット部材とが、それらの重ね合わされたフラ
ンジ部においてカシメ固定構造により取り付けられ、支
持されている特許請求の範囲第１項乃至第４項の何れか
に記載の防振支持体。