JPH04116037U - 粘性流体封入ダンパー - Google Patents

粘性流体封入ダンパー

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JPH04116037U
JPH04116037U JP2779391U JP2779391U JPH04116037U JP H04116037 U JPH04116037 U JP H04116037U JP 2779391 U JP2779391 U JP 2779391U JP 2779391 U JP2779391 U JP 2779391U JP H04116037 U JPH04116037 U JP H04116037U
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damper
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JP2779391U
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Inventor
重徳 大丸
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東海ゴム工業株式会社
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘性流体封入ダンパーにおいて、撹拌軸部を
浮動状態に弾性支持する薄肉の可撓部の損傷を防止す
る。 【構成】 可撓部20における撹拌軸部18との連結部
位を、周壁部15に対する連結部位よりも撹拌軸部18
の軸方向において周壁部15端よりも外方側に位置させ
るとともに、可撓部20の断面形状を、撹拌軸部18へ
の連結部位と周壁部15への連結部位とを結ぶ傾斜線2
6よりも周壁部15側に凹曲し、且つ凹曲底部30が周
壁部15端より外方側に位置する形状と成す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は内部に粘性流体を封入したダンパーに関する。
【0002】 [従来の技術及び考案が解決しようとする課題] 車両等にCDプレーヤーを搭載する場合、車両の振動がそのままCDプレーヤ ーに伝達されると音飛びなどの不具合を生ずることから、従来これを防止すべく 車両等の支持部材とCDプレーヤーとの間に粘性流体封入ダンパーを介在させる ことが行われている。
【0003】 図2(A)はこのようなダンパーの一例を示したものである。このダンパーは 、ゴム等の材料で形成された厚肉筒状の周壁部100と、周壁部100にて囲ま れた空間内の粘性流体104中に突入する撹拌軸部102と、それらを連結し且 つ撹拌軸部102を浮動状態に弾性支持する薄肉の可撓部106とを有し、その 撹拌軸部102の相対変位に基づく粘性流体104の粘性流動によってエネルギ ー吸収、即ち振動減衰を行うようになっている。
【0004】 ここで撹拌軸部102には嵌入孔が形成されていてこの嵌入孔内に支持部材又 は被支持部材108側の軸体110が嵌入され、以てダンパーと支持部材又は被 支持部材とが結合されている。
【0005】 ところでこのダンパーにおいては、可撓部106が相手部材側に膨出した形状 を成しており、このため撹拌軸部102が軸方向に大きく相対変位したとき、か かる可撓部106が相手部材に当たってしまい、これにより薄肉の可撓部106 が損傷するといった不具合を生ずる。
【0006】 そこで図2(B)に示しているように薄肉の可撓部112をV字状に屈曲させ 、且つ凹曲側を容器内部側に位置させた形態のダンパー114が考えられている 。
【0007】 このダンパー114においては、薄肉の可撓部112が相手部材に当接して損 傷するといった問題は生じないが、反面、このように可撓部112のV字状の凹 曲部を容器内部側に位置させた場合、撹拌軸部116が図中左右方向に大きく相 対変位したとき、かかる可撓部112が周壁部118と撹拌軸部116とで挟ま れてしまうといった不具合を生ずる。
【0008】 この種ダンパーにおいて周壁部118及び撹拌軸部116は、粘性流体104 の流動を効果的に惹起させるためにできるだけ剛性を高くすることが望ましいが 、この場合撹拌軸部116が図中左右方向に大きく相対変位すると、かかる可撓 部112が周壁部118と撹拌軸部116とで挟み込まれてそれら周壁部118 及び撹拌軸部116に当たり、或いはそれらによりこすられて損傷したり破れて しまったりするのである。
【0009】 而して可撓部112が損傷・破断すれば、そこから内部の粘性流体104が漏 出してしまい、ダンパーとしての機能が損われてしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような課題を解決するためになされたものであり、その要旨は、 筒状の周壁部と、該周壁部にて囲まれた空間内の粘性流体中に突入させられる撹 拌軸部と、それら周壁部と撹拌軸部とを連結し、該撹拌軸部を浮動状態に弾性支 持する薄肉の可撓部とを備えた粘性流体封入ダンパーにおいて、前記可撓部にお ける前記撹拌軸部との連結部位を前記周壁部に対する連結部位よりも該撹拌軸部 の軸方向において該周壁部端よりも外方側に位置させるとともに、該可撓部の断 面形状を、該撹拌軸部への連結部位と周壁部への連結部位とを結ぶ傾斜線よりも 内方側に凹曲し且つ凹曲底部が該周壁部端より外方側に位置する形状と成したこ とにある。
【0011】 [作用及び考案の効果] 本考案のダンパーにおいては、可撓部全体が周壁部の端よりも撹拌軸部の軸方 向において外方側に位置することとなるため、撹拌軸部が軸直角方向に大きく相 対変位した場合にも、かかる可撓部が周壁部と撹拌軸部との間に挟み込まれると いったことがない。
【0012】 それ故可撓部が周壁部と撹拌軸部とによる挟み込みによって損傷する恐れがな く、そのような挟み込みやこすれに起因する損傷を生じない。 このため、本考案のダンパーは長期に亘って当初の良好な振動減衰機能を維持 し、耐久性も向上する。
【0013】 また本考案のダンパーは、可撓部が外方向に凸曲してしていないために、前記 図2(A)の従来のダンパーのようにこのような凸曲部が相手部材に当たって損 傷するといった恐れもない。
【0014】 更に加えて本考案のダンパーの場合、可撓部の断面形状が屈曲形状を成してい るため、撹拌軸部を軟らかに弾性支持し得て、これを十分に相対変位させること ができる。
【0015】
【実施例】
次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図1において10はゴム又は樹脂にて構成された粘性流体封入ダンパーであっ て、本体12と、その開口を閉塞する蓋体14とから成り、内部にシリコンオイ ル等の粘性流体16が封入されている。
【0016】 本体12は、円筒形状の厚肉の周壁部15と、粘性流体16中に突入する撹拌 軸部18と、それら周壁部15,撹拌軸部18とを連結し、撹拌軸部18を浮動 状態に弾性支持する薄肉の可撓部20とを有している。
【0017】 このダンパー10は、周壁部15の開口側端に外向きの厚肉のフランジ22を 有しており、このフランジ22と蓋体14の外周縁部とが支持部材又は被支持部 材により挟み込まれて固定されるようになっている。
【0018】 また一方撹拌軸部18には、中心部に嵌入孔24が形成されており、この嵌入 孔24内に被支持部材又は支持部材側の軸体が嵌入され、固定されるようになっ ている。
【0019】 前記可撓部20は、周壁部15の図中上端部、つまり開口側端部とは反対側の 端部と撹拌軸部18の基端部とを連結している。
【0020】 この可撓部20と撹拌軸部18との連結部位は、周壁部15との連結部位より も図中上方(撹拌軸部18の軸方向において容器の外方側)に位置させられてい る。また可撓部20の断面形状は、図示のようにそれら撹拌軸部18及び周壁部 15に対する連結部位を結ぶ傾斜線26に対して容器内部側に凹曲する形状を成 しており、且つその凹曲底部30が周壁部15の上端よりも上方側に位置してい る。
【0021】 本例のダンパー10の場合、撹拌軸部18が左右方向に大きく相対変位しても 、可撓部20が周壁部15と撹拌軸部18とに挟み込まれるといったことがない 。
【0022】 それ故周壁部15及び撹拌軸部18による挟み込みによって可撓部20が破断 する恐れがなく、長期に亘って当初の良好な振動減衰機能を維持することができ る。
【0023】 また可撓部20は傾斜線26に対して屈曲した形状を成しているため、撹拌軸 部18を軟らかく弾性支持し、これを十分に相対変位させることができるととも に、被支持部材又は支持部材に対して可撓部20が当たる心配がないので、それ ら相手部材への当接に起因する損傷の恐れもない。
【0024】 以上本考案の実施例を詳述したが、これはあくまで一例示であり、本考案はそ の主旨を逸脱しない範囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた形 態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である粘性流体封入ダンパー
の断面図である。
【図2】本考案の背景説明のために示したダンパーの図
である。
【符号の説明】
10 粘性流体封入ダンパー 15 周壁部 16 粘性流体 18 撹拌軸部 20 可撓部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の周壁部と、該周壁部にて囲まれた
    空間内の粘性流体中に突入させられる撹拌軸部と、それ
    ら周壁部と撹拌軸部とを連結し、該撹拌軸部を浮動状態
    に弾性支持する薄肉の可撓部とを備えた粘性流体封入ダ
    ンパーにおいて、前記可撓部における前記撹拌軸部との
    連結部位を前記周壁部に対する連結部位よりも該撹拌軸
    部の軸方向において該周壁部端よりも外方側に位置させ
    るとともに、該可撓部の断面形状を、該撹拌軸部への連
    結部位と周壁部への連結部位とを結ぶ傾斜線よりも内方
    側に凹曲し且つ凹曲底部が該周壁部端より外方側に位置
    する形状と成したことを特徴とする粘性流体封入ダンパ
    ー。
JP1991027793U 1991-03-28 1991-03-28 粘性流体封入ダンパー Expired - Lifetime JP2542333Y2 (ja)

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JPH04116037U true JPH04116037U (ja) 1992-10-15
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JP2542333Y2 (ja) 1997-07-23

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