JPH0397955A - 綿織物布帛の精練方法と装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は綿織物布帛を、コンパクトであり、しかも省エ
ネルギー、省設備費の下で迅速かつ均一にして皺を生じ
ることのない品質の良好な精練加工を連続的に行なうこ
とができる綿織物布帛の精練方法及びその装置に関する
ものである． ［従来の技術］ 工業的に生産加工する長尺の綿織物布帛を、連続的に精
練処理する従来例としては、その精練処理すべき綿織物
を、パープルレンジ（株式会社山東鉄工所の商標）．Ｊ
ボックス、Ｌボックス等の連続精練装置を使用して行な
っている。それらの連続処理装置を用いる精練方法は、
その綿織物に苛性ソーダを主戊分とする精練７夜を付与
含浸せしめ、次いで所定の液槽中で例えば３０００ｍ〜
５０００ｍを重畳状態となして、例えば３０分〜６０分
の処理時間をかけて堆積移送しながら湿熱如埋して精練
処理を行なっているものである。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、この従来の精練処理方法では、その精練処理
完了までに約１時間もの長時間を必要とし、処理の迅速
性が劣り、さらには、精練液の含浸反応中に布帛が重畳
されてしまうことで、処理むらは勿論のこと、折れ皺が
発生して品質の良好な精練処理が期待できないものであ
る。すなわち綿織物布帛の連続精練は過剰の水分を保持
した状況のもとでガイドロールで移送しながら行なうの
が埋憇的であるが３０００ｍ以上の長尺織物を処理する
事は設備費、設備面積等の関係で実施が困難であるので
、限られたスペース内でノーテンションで積込み堆積し
て行・なわれることが考えられている。ところが、小さ
いスペース内に３０００ｍ〜５０００ｍの織物な積込み
精練を行なうとすれば当然積込み圧力によって、皺が生
じたり外気接触分の不均一により処理むらができるので
、その解消のため必要以上の薬剤と時間を浪費すること
につながる。尚強撚糸織物、高密度織物等は積込み皺が
できて良好な精練ができないという問題点があった。

〔課題を解決するための手段コ 本発明はかかる従来の連続精ｖＡ処理における問題点に
着目してなされたものである。すなわち、従来の精練処
理時に発生する積込み皺は、その布帛が特に強撚糸織物
、高密度織物等の高級品布帛である場合に顕著に皺が発
生し易く、この皺により後工程の染色時において染色む
らを生じたり、最終仕上げ製品での残り皺が発生し、不
良品となる。これは織物に付着されている脂肪がそのま
ま残っている状態で積込まれるために、その積圧によっ
て絹練むらが生じるものであるから、本発明にあっては
、布帛を重畳する前に、該布帛をガイドロール群によっ
て拡布緊張状態で約２０〜６０秒間（好ましくは３０秒
間）含漫処理を行なって、２０％〜３０％程度の粗精練
を行ない、次いでこの粗精錬となした布帛を重畳状態で
高熱液中を浸漬させながら約３〜１０分間（好ましくは
５分）移送して精練を仕上げることにより、皺の発生が
起らない良質の精練処理布帛を得ることができる。

すなわち、綿織物の精練効果を計る手段は精練処理時の
織物に対する水分比が多い程反応が早く精練が迅速に進
行するものであり、水分比を多くする事で処理時間は大
幅に短縮ざれ均一な精練布を生産する事ができる。綿の
精練は不溶性の脂肪をアルカリで鹸化しながら水溶性化
して脱脂して行くものであるので水分が多いと洗浄を兼
ねながら鹸化作用が進行して迅速精練ができる。

［実　施　例］ 以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳細に説明す
る。

１は精練処理すべき布帛であって、長尺の綿織物布帛で
ある。この布帛１は常法の毛焼処理を行なった後、水溶
性物の洗浄（夾雑物の除去）と、サイジング剤の膨潤処
理を行ない、次いで亜塩素酸ソーダの酸性液で５〜１０
秒間処理してなるものである。この布帛１を常法の温熱
反応室２内に導入して、ガイドロール群５により拡布緊
弓長状態で移送せしめる。このガイドロール群５により
緊張移送される布帛１は、苛性ソーダ２０〜３０ｇ＃！
と、酸化糊抜剤５へ一１０ｇ７ｆｌと、界面活性剤３〜
５　ｇ／ｌを含む精練液３が充填されている液槽４内に
間欠的に浸漬され、約１７０％以上の液が含浸されなが
ら約２０〜６０秒間（好ましくは３０秒間）でガイドロ
ール群５を通過し、これによって、布帛に含まれている
サイジング剤は分解し、さらに脂肪分の約２０〜３０％
が除去されて、一時精練処理がなされるものである。か
くして一時￥ｆＸ練ｌＡ埋された布帛は振りたたみ機６
により振りたたまれながら、回転ドラム７と略半円弧状
のエンドレスコンベア８との間に生じる間隙９内に重畳
されながら送り込まれる。この重畳布帛は、回転ドラム
７とエンドレスコンベア８との回勤動作により、苛性ソ
ーダ２０〜３　０　ｇ／１と、界面活性剤２〜３ｇ／９
．とを含む熱液１０中に浸漬し、約３〜１０分く好まし
くは５分）のノーテンションで熱液１０中を通過させて
、二次精練処理し、これにより目的とする精練処理がな
され、吸水性に優れた精練布帛を得ることができるもの
である。

次に本発明者が行なった上記精練処理の実例常法の毛焼
機により毛焼処理した後、該布帛を９０℃の熱水で２０
秒間、次いで８０℃の熱水で２０秒間洗浄する。次いで
、亜塩素酸ソーダ０．１％と、ノニオン活性剤０．１％
とを添加し、さらに醋酸でｐＨ４となした９０℃の処理
液で、５秒間液中処理した後洗浄し、次いで苛性ソーダ
２．５％と過硫酸アンモン１％と、ノニオンアニオン活
性剤０．３％を含む９５℃の溶液で３０秒間拡布緊張状
態で液中処理と気中処理を繰返し行ない一次精練処理と
する。次にこの布帛を、重畳状態となして苛性ソーダ２
％と、ノニオンアニオン活性剤０．２％を含む９５℃の
熱液中をノーテンションで浸漬移送して、積込み液中処
理により二次精練処理を行ない目的とする精練処理を完
了するものであるが、この積込み液中処理すなわち二次
精練処理の処理時間を３分、５分、１０分、１５分、２
０分と変化せしめたときの布帛１の精練効果を測定した
ところ、次表の如き成績が得られた。

なお布帛１のサイジングは澱粉とポリビニルアルコール
である。

以上の実験により第１精練処理に次いで第２精練処理を
５分以上行なうことにより、効果的な精練が期待できる
。

［発明の効果］ 以上のように本発明は、精練処理すべきｕｖ＆物布帛を
、苛性ソーダを主とする精練熱液中に拡布緊張状態で繰
返し浸漬して一次精練を行ない、次いで該布帛をノーテ
ンションで高熱液中を通過せしめて、二次精練する綿織
物布帛の精練方法及び装置であるから、これによれば、
約５分から約２０分という短時間で、有効な精練処理を
行なうことができ、これに伴なって熱エネルギー、使用
薬剤の節約が可能となり、経済性に優れた精練処理が可
能となる。また本発明によれば例えば従来の精練方法で
は皺を生じやすい強撚糸織物、高密度織物であっても、
処理皺を生ぜしめることなく均一処理にして良好な精練
処理布帛が得られるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明よりなる装置の実施例を示した説明図であ
る。 １・・・布帛 ３　・・・Ｔ青練イ夜 ５・・・ガイドロール群 ７・・・回転ドラム ９・・・間陣 ２・・・温熱反応室 ４・・・液槽 ６・・・振りたたみ機 ８・・・エンドレスコンヘア １０・・・熱液 他４名

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　精練処理すべき綿織物布帛を、苛性ソーダを主とす
   る精練熱液中に拡布緊張状態で繰返し浸漬して一次精練
   を行ない、次いで該布帛をノーテンションで高熱液中を
   通過せしめ て、二次精練することを特徴とする綿織物布帛の連続精
   練方法。 ２　布帛を連続的に移送通過せしめ処理室内の布帛導入
   口より布帛導出口に向かって、該処理室内に導入された
   綿織物布帛を拡布緊張状態で移送ガイドするためのガイ
   ドロール群 と、これらガイドロール群により移送される布帛を、間
   欠的に精練熱液中に繰返し浸漬せしめるための精練熱液
   槽とからなる一次精練手段と、該一次精練手段を通過し
   た綿織物布帛を振りたたみ状態かつノーテンションで高
   熱液中を通過せしめる高熱液槽及び布帛移送機構からな
   る二次精練手段とを配設せしめていることを特徴とする
   綿織物布帛の連続精練方法。