JPH0388093A - 硬貨選別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、複数種類の硬貨を混合して一括して入金し
、金種別に振分を行ったり、更に計数したりする硬貨選
別装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の硬貨選別装置は、例えば実願昭６３−１３８５１
４号、特開昭６０−２４３７８４号公報に示されるよう
に、ホッパに投入された混合硬貨はホッパ内のディスク
の回転による遠心力を受け、ホッパの出口部に設けたギ
ャップ規制部から硬貨が１個ずつ繰出される繰出装置を
使用し、繰り出される硬貨を選別装置の直線状の搬送通
路に取り込んでから、搬送通路に設けた硬貨の小径順に
並ぶ直線状に配置した選別穴（スリットともいう）によ
って硬貨を直径寸法別に選別するものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記の従来の技術では硬貨の外形に対応する選別穴が直
線状に配置されているために直線方向にかなり細長い装
置となる。また繰出装置の出口はホッパの接線方向に向
い、これに直線状の選別装置を単純に連結するので、こ
の点でも小形化が難しい。

そして硬貨が選別穴に正しい位置で通過するように、硬
貨レールを必要として硬貨をガイドし、ベルトで搬送す
るものであり、硬貨が硬貨レールに常に徨しながら搬送
することに困難が伴う。

この発明の目的は、選別穴を円状に配置して選別装置の
小形化を計り、硬貨のガイドを確実にして誤選別を防止
し、更には選別装置と繰出装置との連結部における小形
化を計れるような硬貨選別装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

この発明１の硬貨選別装置は、 硬貨選別装置は、搬送方向に回転駆動され取込穴を備え
る取込円板と、この取込円板の下に配置され複数の選別
穴を備える搬送面板と、取込位置に回転して来た前記取
込穴に硬貨を１個ずつ繰り出す繰出機構とから構成され
、 前記取込穴は、最大直径の硬貨を取り込み可能な大きさ
で扇形状をなし、この扇形状の外周は前記取込円板の回
転中心と同心の搬送円に一致し、前記扇形状の搬送方向
の後方の輪郭と前記外周とがなす隅は最小直径の硬貨が
前記外周と前記後方の輪郭とに接触可能な小ささとされ
、 前記選別穴は、対応する硬貨の直径より大きい搬送方向
の長さと、硬貨の直径よりわずかに大きい幅とを持って
前記搬送円に内接し、硬貨の直径の小さいものから大き
いものへの順で搬送方向に配列されるものである。

なお、繰出機構には前記従来の公知のもの又は発明２の
ものを連結できる。

発明２の硬貨選別装置は発明１において、前記繰出機構
は、ホッパとこのホッパの下に配置されて回転駆動され
繰出穴を備える繰出円板とこの繰出円板の下に接する固
定側の底板とからなり、 前記繰出円板は、前記取込円板の回転中心と平行な回転
中心を持って前記取込円板の上に部分的に重なってこの
取込円板と同期回転し、前記繰出穴は、最大直径の硬貨
を取り込み可能な大きさを持ち、前記両回転中心を結ぶ
線上の取込位置で前記取込円板の取込穴と重なる時には
硬貨が取込穴に落ちるような回転中心からの位置を持ち
、 前記底板は前記取込円板の外周に隙間を介して欠落部を
備え、前記繰出円板の下面を覆うものである。

発明３の硬貨選別装置は発明１において、搬送面板の選
別対象硬貨の最小直径のための選別穴の搬送方向の後方
に前記最小直径より小さい穴の返却穴を設けるものであ
る。

発明４の硬貨選別装置は発明１において、搬送面板の選
別対象硬貨の最大直径のための選別穴の搬送方向の先方
に前記最大直径より大きい穴の返却穴を設けるものであ
る。

発明５の硬貨選別装置は発明１において、前記選別穴ご
とに対応して上方からばねで付勢されるピンチローラを
設け、このピンチローラは硬貨との接触面が前記選別穴
の後方の輪郭から対応する硬貨の半径より小さい距離だ
け進んだ位置にあって、前記搬送方向のほぼ接線方向又
はこれより外に向って転がる方向を持つものである。

発ｒｙ４６の硬貨選別装置は発明王において、前記取込
穴の前記後方の輪郭は、外周側より内周側が搬送方向に
傾いているものである。

発明７の硬貨選別装置は発明１において、前記選別穴の
上方を覆う押え板を設け、この押え板は前記取込円板の
上に隙間を介して固定側に設けるものである。

発明８の硬貨選別装置は発明７において、前記選別穴ご
とに対応して上方からばねで付勢サレルピンチローラを
設け、このピンチローラの下端が突出するローラ穴を前
記押え板に設け、前記ピンチローラは硬貨との接触面が
前記選・別大の内側の位置にあって、前記搬送方向の接
線方向又はこれより外に向って転がる方向を持つもので
ある。

発明９の硬貨選別装置は、 硬貨選別装置は、搬送方向に回転駆動され取込穴を備え
る取込円板と、複数のゲートを備え前記取付円板の下に
配置される搬送面板と、取込位置に回転して来た前記取
込穴に硬貨を１個ずつ繰り出す繰出機構とから構成され
、 前記搬送面板の取込位置近傍に電子検銭センサを、取込
穴が通過する円周上に前記ゲートをそれぞれ設け、電子
検銭センサの信号で対応する金種のゲートを硬貨受入ゲ
ートソレノイドで開くものである。

発明１０の硬貨選別装置は、発明１において、前記繰出
機構は、ホッパとこのホッパの下に配置されて回転駆動
され繰出穴を備える繰出円板とこの繰出円板の下に接す
る固定側の通過穴を備える受渡板とからなり、 前記繰出円板は、前記取込円板と同軸上にもしくは同軸
を近く又は傾けて同期回転し、前記繰出穴は、最大直径
の硬貨を取り込み可能な大きさを持ち、 前記通過穴は、前記取込位置にあって前記繰出穴の硬貨
を通過させて前記取込穴に受け渡す位置を持つものであ
る。

〔作用〕

発明１においては、取込穴に取り込まれた硬貨は遠心力
により扇形状の取込穴の外周に接触しながら、取込穴の
後方の輪郭で押されて搬送面板上を搬送されて行く、こ
の際前記外周は搬送用に一致しているので硬貨は仮想上
の搬送用に内接して搬送されることになる。また前記後
方の輪郭と前記外周とがなす隅を小さくして最小直径の
硬貨も前記後方の輪郭で押されると同時に前記外周に接
触可能であるから、同様に硬貨は搬送用に内接して搬送
されることになる。

硬貨が対応する選別穴より大きい時には通過し、対応す
る選別穴ではその硬貨の直径よりわずかに大きい幅を持
つので選別穴から落下して金種毎の容器等に収まる。選
別穴は硬貨の直径の小さいものから大きいものへの順に
配列されているので、結局硬貨は直径寸法別に選別され
る。選別穴の幅で選別するから搬送方向長さは対応する
硬貨直径より大きくさえあればよく、円周方向に長くし
てもよい。

発明２においては、ホッパに投入された混合硬貨は繰出
円板の繰出穴に収まり、底板のある位置の繰出穴の中の
硬貨は落下しないでそのまま回転する。

同期回転する繰出円板の繰出穴と取込円板の取込穴が取
込位置に来て重なると硬貨は繰出穴から取込穴に落ちて
取り込まれる。

そして取込穴に取り込まれた硬貨は前記発明の詳細な説
明したように選別される。

発明３又は４においては、対象硬貨の最小直径より小さ
い（大きい）異物又は偽金等は返却穴から取出される。

発明５においては、ピンチローラが対応する選別穴で硬
貨を押して′硬貨が自重で落下するのに加えて素早く落
ち込ませる。

ピンチローラが硬貨に接触して転がされる時に、転がる
方向が搬送方向のほぼ接線方向又はこれより外に向うよ
うにすることにより、力学的に硬貨は取込穴の扇形状の
外周に向う力を受けるから、硬貨が遠心力以外によって
も前記外周すなわち搬送用に確実に内接して選別穴にお
ける所定の選別をより正しく行うことになる。

ピンチローラの位置が選別穴の搬送方向先方にあれば、
その選別穴を通過すべき硬貨の先方を押して斜めになり
選別穴に引っかかる恐れがあるが、選別穴の後方の輪郭
から対応する硬貨の半径より小さい距離だけ進んだ位置
にあるのでそのような引っかかりかない。

発明６においては、外周側より内周側に搬送方向に傾い
ている取込穴の後方の輪郭は、硬貨を搬送用の接続より
外に向く分力を持ち、硬貨が選別穴を正しく通過して誤
選別がなくなる。ピンチローラを並用して素早く選別穴
から落ち込ませることができる。

発明７においては、取込穴で搬送される硬貨は、下面が
搬送面板に、上面が押え板で水平が維持され、選別穴を
水平に通過し、対応する選別穴では正しく選別され落ち
込む。

発明８においては、押え板とピンチローラを持つので発
明５と７との同様な作用があって、硬貨は押え板で水平
に搬送され、ピンチローラで積極的に搬送用に内接し、
かつ対応する選別穴では自重とピンチローラの力とで素
早く落ち込み選別される。

この構成のものは、押え仮があるのでピンチローラの位
置は選別穴の内側のどの位置でもよく、選別穴の搬送方
向長さを大きくして高速で取込円板を回転させて、処理
の高速化ができる。

発明９においては、電子検銭センサが金種を検知し対応
するゲートを硬貨受入ソレノイドで開いて硬貨選別が行
なわれる。

発明１０においては取込円板と同軸上のもしくは同軸に
近く又は傾けた繰出円枚の繰出穴の硬貨は、取込位置に
来ると受渡円板の通過穴から取込円板の取込穴に取り込
まれる。受渡円板は発明７の押え板の作用を持たせるこ
ともでき、ピンチローラを設けることもできる。

〔実施例〕

第１図は実施例１の硬貨選別装置の展開斜視図、第２図
は第１図の正面図、第３図は第２図のＩ［Ｉ−■水平断
面図、第４図は第３図の繰出動作図、第５図は第４図の
正面図であり、第６図は第１図の選別動作図、第７図は
第６図の正面図、第８図は第６図と異る状態を示す断面
図であり、第９図は実施例２の選別穴の平面図、第１０
図は実施例３の取込穴の平面図、第１１図は実施例４の
選別機構の展開斜視図である。

実施例１を示す第１図から第８図までは発明１から発明
５までに係わる。複数種類の硬貨を混合して一括して投
入するホッパ１の下端には、駆動機２で回動駆動され、
選別対象のうちの最大直径の硬貨を取り込める大きさで
扇形状（円形でもよい）の繰出穴３を複数設けた繰出円
板４が位置し、その下に円弧状の欠落部５ａを備えた底
板５が固定側に設けられて繰出機構６が構成される。

最大直径の硬貨を取り込める大きさで扇形状の取込穴１
１を複数設けた取込円板１２が前記繰出円板４の下に部
分的に重なるように、かつ底板５の欠落部５ａに隣接し
て配置される。−組の同期用歯車７ａ、７ｂの各１が前
記取込円板１２の歯形１２ｇ及び前記繰出円板４の歯形
４ｇにそれぞれかみ合うことにより、駆動機２を回転さ
せれば繰出円板４と取込円板１２とは同期して矢印のよ
うに回転する。なお同期とは取込位Ｗｐｓで操出穴３と
取込穴１１とが一致することであり、両穴の数が典れば
回転速度も異る。また同期用歯車７ａ、７ｂ及び歯形４
ｇを使用しないで、繰出円板４の中央の充実部下端に歯
車を固定して取込円板１２の歯形１２ｇとかみ合せても
よい。この時、回転速度が異るが、繰込穴３と取込穴１
１の数を変えて取込位置では同期するようにしてもよい
。

１２ｇを用いないで４ｇを用いてもよい。

第３図から第５図までは同期回転する繰出円板４と取込
円板１２とにおいて、繰出穴３の硬貨Ｃが取込穴１１に
取り込まれる繰出動作状況（ｐ、、Ｐｚ　、Ｐ３　）を
示し、前記両円板４．１２の回転・中心を結ぶ線状の取
込位置Ｐ３の状態では繰出穴３と取込穴１１とが最大に
重複して取込穴１１に硬貨Ｃが取り込まれる。なお底板
５は繰出穴３の硬貨Ｃを取込円板１２以外の所でホッパ
１内に保持する。

なお繰出機構６に代り、従来の技術に示した公知の繰出
機構を結合してもよい。

次に取込円板１２の取込穴１１に取込まれた硬貨が直径
によって選別される仕組を説明する。硬貨選別装置は前
記繰出機構６、前記取込円板１２、硬貨の直径に対応し
た選別穴１３　（Ｌ　３ａ　−１３ｆ）を備える搬送面
板１４とから構成される。

前記取込円板１２の取込穴１１は、すでに説明したよう
に最大直径の硬貨を取り込み可能な大きさで扇形状をな
す。そしてこの取込穴１１の扇形状の外周１１ａは取付
円板１２の回転中心と同心な円（以下、搬送円１５とい
う）に一致する。取込穴１１の搬送方向の後方の輪郭１
１ｂと前記外周１１ａとがなす隅１１ｃは、最小直径の
硬貨が外周１１ａと後方の輪郭１１ｂとに同時に接触可
能な小ささとされる。例えば隅１１ｃが円弧なら最小直
径の硬貨の半径より小さい円弧とする（第１０図の隅４
１ｃ等参照）。

こうすることにより第６図に示すように、全金種の硬貨
は後方輪郭１１ｂで押され、例えば遠心力で外周１１ａ
に接触しながら搬送面板１４の上を搬送される。すなわ
ち硬貨は全て前記搬送円１５に内接して搬送される。

一方、搬送面板１４０選別穴１３ａ〜１３ｆはそれぞれ
が対応する硬貨の直径よりわずかに大きい直径を持ち、
前記搬送円１５に内接し、硬貨の直径の小さいものから
大きいものへの順で配列される。ここでわずかに大きい
直径とは対応する硬貨の直径より大きく、その次に大き
い硬貨の直径より小さいと同義である。例えば、￥５の
基準外径は２２鵡であり次の大きさの￥１００の基準外
径は２２．６ｍなので￥５に対応する直径は２２−ｕよ
りわずかに大きい２２．２＋ｎ程度とするのがよい。

もっとも選別穴は円とは限らず、第９図に示す実施例２
の選別穴３３（３３ａ〜３３ｆ）のように、対応する硬
貨の直径より充分大きい搬送方向の長さと、硬貨の直径
よりわずかに大きい幅（１３の直径に相当）とを持って
搬送内１５に内接するものでもよい。

このような大きさの順に配列される選別穴Ｉ３又は３３
を持つ搬送面板１４の上に、前記取込円板１２の取込穴
１１に取り込まれて搬送内１５に内接して搬送される硬
貨は対応する選別穴Ｉ３又は３３から落下し、金種毎の
容器１６に収まる。

第６図及び第７図は硬貨（￥１０）Ｃ，が対応する選別
穴１３ｅに落下する状況Ｑ、とＱ、を示し、第７図は硬
貨（￥５００）ｃ、が選別穴１３ｅより大きくてこの穴
を通過する状況を示す。

発明３又は４に係わるものとして、実施例１には選別対
象硬貨の最小直径（例えば￥１の直径）のための選別穴
１３ａ　（又は３３ａ）の搬送方向の後方に１３ａより
小さい穴の返却穴１７．を設けたり、最大直径（例えば
￥５００）の選別穴−１３ｆ　（又は３３ｆ）の先方に
これより大きい返却穴１７Ｌを設けたりして、不良硬貨
を直径で振り分ける。正常硬貨の直径層の直径差の大き
い所に返却穴を設けてもよい。

発明５に係るものとして、実施例１では選別穴１３ごと
に対応して上方からばね１８で付勢されるピンチローラ
１９が固定板２０に取付けられ、硬貨が対応する選別穴
１３で自重で落下するのに加えて素早く硬貨を落ち込ま
せる。これは第９図の実施例２にも利用される。

ピンチローラ１９の位置は硬貨との接触面が選別穴１３
の中心より後方に位置し、第９図の場合には選別穴３３
の後方の輪郭３３Ｘから対応する硬貨の半径より小さい
距離だけ進んだ位置とする。

この位置より搬送方向先方にあれば、選別穴１３（又は
３３〉を通過すべき硬貨の先方を押して斜めになって選
別穴に引っかかる恐れがある。

ピンチローラ１９の転がる方向は搬送方向のほぼ接線方
向又はこれより外に向わせる。第６図の状態Ｑｚに示す
ように、硬貨Ｃｅの上を転がされるピンチローラ１９は
幅と摩擦があるので力学的に硬貨の移動はピンチローラ
の転がり方向Ｆに規制される。その結果、取込穴１１の
外周１１ａと硬貨Ｃｅとの接点の接線方向とＦとは角θ
が生じ、硬貨が外周１１ａから離れていても硬貨を外周
１１ａに接触させようとし、前述した搬送内１５に硬貨
を積極的に内接させ、遠心力の作用に加わって選別穴１
３（又は３３）の上を正しい位置で搬送する。

ピンチローラの転がり方向Ｆが搬送方向の接線方向でも
硬貨の直径によりθが生じるので、θの範囲内で接線方
向の内側に向けてもよく、その意味で「はぼ接線方向」
という。なおピンチローラに代って仮ばね等で付勢され
、摩擦計数と摩耗の少ない先端材で硬貨を押して落下を
助けてもよいが搬送内に内接させる力はない。

さて実施例１を示す第１図から第８図までに実施例２を
示す第９図の選別穴３３の説明を一部加えて説明した。

第９図の搬送面板３４の選別穴３３（３３ａ〜３３ｆ）
は前述したように搬送内１５に内接して搬送方向に長く
なっているので、硬貨が取込穴１１から選別穴３３へ落
下する時に（ピンチローラ１９を用いる時も）慣性によ
る水平方向分速度を克服して、誤って通過してしまうの
を防ぐ。したがって高速処理に適する。

駆動機２をステップモータとすれば高速にも選別穴は円
でもよく、各選別穴１３が接近して搬送内等の全体が小
径になる。

第１０図は実施例３の取込穴４１を持つ取込円＋７ｉ４
２を示して発明６に係わる。取込穴４１の後方の輪郭４
１ｂは外周側より内周側が搬送方向にθ２だけ傾いてい
るので硬貨Ｃを押す力Ｆ２が硬貨Ｃを積極的に外周４１
ａすなわち搬送内、に内接させ、選別を確実にする。

発明７及び８について、第１図と第７図を援用して説明
する。取込円板１２の上に隙間を介して、第７図の一点
鎖線で示す押え板５０を固定側に取付ける。押え板５０
は各選別穴１３　（又は３３〉の上方を覆うだけでよい
が、固定板２０に類似の形状の一枚の板でもよく、ピン
チローラ１９を設ける時にはそのための穴５１を設ける
。

このような構造によれば、押え板５０と搬送面板１４と
の間を取込円板１２が回転することになり、取込穴１１
に取り込まれた硬貨はその間で水平を維持され、選別穴
１３に斜めにひっかかることがなく、ピンチローラ１９
を用いて素早く選別穴に落とす時にも、ピンチローラ１
９と硬貨との接触面の位置は選別穴１３（又は３３）の
内側の範囲内ならどの位置でもよいという自由度も生じ
る。

第１１図に示す実施例４の選別機構は発明９に係わり、
第１図と同一符号を付けるものはおよそ同一機能を持ち
、説明を一部省く。図において搬送面板６４に電子検銭
センサ６１を設けてここを通過する金種を検知する。各
金種毎のゲート６２（６２ａ〜６２ｆ）は前述の選別穴
１１のような大きさの条件はなく、電子検銭センサ６１
の情報に基すいて対応する金種のゲート６２が図示しな
い硬貨受入ゲートソレノイドで開かれて硬貨を容器１６
に分配する。電子検銭センサ６１は金種の検知のほか、
不良硬貨、異物、偽金等の検知をして返却ゲート１７．
を動作させる。

発明１０について、第１図を援用して説明する。

繰出内攻４を取込内攻１２の上に同軸上に（もしくわ同
軸に近く又は少し傾けて）配置する。両内攻の間に両円
板とほぼ同一直径の受渡板を固定側に取付け、この受渡
板の取込位置Ｐ、に最大直径の硬貨が通過できる通過穴
を設ける（前述の軸を傾けるものは受渡板の薄い位置が
よい）。駆動機２は搬送面板１４の下に配置して取込内
攻４とを回転駆動させ、繰出円板４の上にホッパ１を配
置する。固定板２０、底板５、同期用歯車７ａ、７ｂ、
歯形４ｇ、１２ｇは使用しない。ピンチローラ１９が必
要ならその支持柱を水平にしてばね１８を板ばねにして
前記受渡板の裏面に凹部を設けて組込んでもよい。また
繰出円板４と取込内攻１２とを異る回転数で駆動しても
よく、通過穴の搬送方向の壁は斜めにし繰出穴から硬貨
が落下する向きに合せるとよい。

繰出穴４の硬貨は前記通過穴を通して取込穴に取り込ま
れ、その後、実施んれい１と同様な動作をする。この構
造では繰出機構が取込円板に同軸上に完全に重なり、装
置が更に小形になり、受渡板に発明７又は８の押え板の
作用をさせることもできる。

〔発明の効果〕

この発明１から発明８までの硬貨選別装置は、回転する
取込円板に設けた硬貨を取り込む取込穴の外周を搬送円
に内接させ、取込円板の下に配置した搬送面板に前記搬
送円に内接し硬貨の直径の順に配列させた選別穴を設け
るようにしたので、硬貨は遠心力で搬送円に内接して小
径の順に選別穴から選別されることとなり、複数の選別
穴が直線状にでなく円状に配置されて装置が小形化され
、従来の硬貨レールを使用することなく硬貨が搬送円に
確実内接しながら搬送されて誤選別のない確実な選別が
行なわれるという効果がある。

発明２は、前記取込円板の上に部分的に重なる繰出穴付
の繰出円板を同期回転させ、取込位置で硬貨を繰出穴か
ら取込穴へ取り込む繰出機構を結合したので、取込円板
と繰出機構とが円が重なる配置となって装置が小形化さ
れるという効果がある。

発明３又は４は選別穴の後又は積に返却穴を設けて、対
象硬貨より小さい又は大きい異物又は偽金等を分別でき
る。

発明５はピンチローラが硬貨の自重による選別穴への落
下を助けて選別の高速化が達せられ、転がり方向を定め
ることにより硬貨が搬送円に遠心力で内接する作用を増
加して選別をより確実にする。

発明６は取込穴の後方の輪郭を傾けることにより搬送力
が搬送円に押し付けられる分力を生じさせて選別をより
確実にする。

発明７又は８は押え板を採用して、取込円板が押え板と
搬送面板に狭まれるように回転し、取付穴の硬貨が常に
水平を維持して選別穴にひっかかることがなくスムーズ
に選別が行なわれ高速選別に適するようになるという効
果がある。

発明９は金種判別を電子検銭センサに行なわせるもので
、電子式硬貨選別装置が円形に構成され、選別穴等の加
工寸法精度維持等が容易となるという効果がある。

発明１０は繰出円板と取込円板が同軸近くに配置され更
に小形になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例１の硬貨選別装置の展開斜視図、第２図
は第１図の正面図、第３図は第２図のｍ−■水平断面図
、第４図は第３図の繰出動作図、第５図は第４図の正面
図であり、第６図は第１図の選別動作図、第７図は第６
図の正面図、第８図は第６図と異る状態を示す断面図で
あり、第９図は実施例２の選別穴の平面図、第１０図は
実施例３の取込穴の平面図、第１１図は実施例４の選別
機構の展開斜視図である。 １・・・ホッパ、３・・・繰出穴、４・・・繰出円板、
５・・・底板、６・・・繰出機構、４ｇ、１２ｇ・・・
歯形、１１゜４１・・・取込穴、１２．４２・・・取込
円板、１３ａ〜１３ｆ　、３３ａ　〜３３ｆ−”選別穴
、１４．３４・・・搬送面板、１５・・・搬送内、１９
・・・ピンチローラ、５０・・・押え板、Ｃ，Ｃ，〜Ｃ
２・・・硬貨。 ６繰出機橋 ｂ 第 図 第 図 第 図 １ Ｐｌ ２ ２ ３ ３ １ ２ 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）硬貨選別装置は、搬送方向に回転駆動され取込穴を
   備える取込円板と、この取込円板の下に配置され複数の
   選別穴を備える搬送面板と、取込位置に回転して来た前
   記取込穴に硬貨を１個ずつ繰り出す繰出機構とから構成
   され、 前記取込穴は、最大直径の硬貨を取り込み可能な大きさ
   で扇形状をなし、この扇形状の外周は前記取込円板の回
   転中心と同心の搬送円に一致し、前記扇形状の搬送方向
   の後方の輪郭と前記外周とがなす隅は最小直径の硬貨が
   前記外周と前記後方の輪郭とに接触可能な小ささとされ
   、 前記選別穴は、対応する硬貨の直径より大きい搬送方向
   の長さと、硬貨の直径よりわずかに大きい幅とを持って
   前記搬送円に内接し、硬貨の直径の小さいものから大き
   いものへの順で搬送方向に配列されることを特徴とする
   硬貨選別装置。 ２）請求項１記載の硬貨選別装置において、前記繰出機
   構は、ホッパとこのホッパの下に配置されて回転駆動さ
   れ繰出穴を備える繰出円板とこの繰出円板の下に接する
   固定側の底板とからなり、 前記繰出円板は、前記取込円板の回転中心と平行な回転
   中心を持って前記取込円板の上に部分的に重なってこの
   取込円板と同期回転し、 前記繰出穴は、最大直径の硬貨を取り込み可能な大きさ
   を持ち、前記両回転中心を結ぶ線上の取込位置で前記取
   込円板の取込穴と重なる時には硬貨が取込穴に落ちるよ
   うな回転中心からの位置を持ち、 前記底板は前記取込円板の外周に隙間を介して欠落部を
   備え、前記繰出円板の下面を覆うことを特徴とする硬貨
   選別装置。 ３）請求項１記載の硬貨選別装置において、搬送面板の
   選別対象硬貨の最小直径のための選別穴の搬送方向の後
   方に前記最小直径より小さい穴の返却穴を設けることを
   特徴とする硬貨選別装置。 ４）請求項１記載の硬貨選別装置において、搬送面板の
   選別対象硬貨の最大直径のための選別穴の搬送方向の先
   方に前記最大直径より大きい穴の返却穴を設けることを
   特徴とする硬貨選別装置。 ５）請求項１記載の硬貨選別装置において、前記選別穴
   ごとに対応して上方からばねで付勢されるピンチローラ
   を設け、このピンチローラは硬貨との接触面が前記選別
   穴の後方の輪郭から対応する硬貨の半径より小さい距離
   だけ進んだ位置にあって、前記搬送方向のほぼ接線方向
   又はこれより外に向って転がる方向を持つことを特徴と
   する硬貨選別装置。 ６）請求項１記載の硬貨選別装置において、前記取込穴
   の前記後方の輪郭は、外周側より内周側が搬送方向に傾
   いていることを特徴とする硬貨選別装置。 ７）請求項１記載の硬貨選別装置において、前記選別穴
   の上方を覆う押え板を設け、この押え板は前記取込円板
   の上に隙間を介して固定側に設けることを特徴とする硬
   貨選別装置。 ８）請求項７記載の硬貨選別装置において、前記選別穴
   ごとに対応して上方からばねで付勢されるピンチローラ
   を設け、このピンチローラの下端が突出するローラ穴を
   前記押え板に設け、前記ピンチローラは硬貨との接触面
   が前記選別穴の内側の位置にあって、前記搬送方向の接
   線方向又はこれより外に向って転がる方向を持つことを
   特徴とする硬貨選別装置。 ９）硬貨選別装置は、搬送方向に回転駆動され取込穴を
   備える取込円板と、複数のゲートを備え前記取付円板の
   下に配置される搬送面板と、取込位置に回転して来た前
   記取込穴に硬貨を１個ずつ繰り出す繰出機構とから構成
   され、 前記搬送面板の取込位置近傍に電子検銭センサを、取込
   穴が通過する円周上に前記ゲートをそれぞれ設け、電子
   検銭センサの信号で対応する金種のゲートを硬貨受入ゲ
   ートソレノイドで開くことを特徴とする硬貨選別装置。 １０）請求項１記載の硬貨選別装置において、前記繰出
   機構は、ホッパとこのホッパの下に配置されて回転駆動
   され繰出穴を備える繰出円板とこの繰出円板の下に接す
   る固定側の通過穴を備える受渡板とからなり、 前記繰出円板は、前記取込円板と同軸上にもしくは同軸
   に近く又は傾けて同期回転し、 前記繰出穴は、最大直径の硬貨を取り込み可能な大きさ
   を持ち、 前記通過穴は、前記取込位置にあって前記繰出穴の硬貨
   を通過させて前記取込穴に受け渡す位置を持つことを特
   徴とする硬貨選別装置。