JPH0352545A - 車両用交流発電機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用交流発電機に一体に設けられて，その
交流出力を整流する整流装置に関する．〔従来の技術〕 通常、車両に搭載される交流発電機（以下、オルタネー
タと呼ぶ）は，ベルトを介してエンジンで駐動され、発
電した交流電流をオルタネータに一体に設けられた複数
のダイオードからなる整流装！（以下，レクテイファイ
ヤと呼ぶ）で整流して、バツテリおよび電気装置に電力
を供給している． このようなオルタネータは、従来より、高速回転で使用
されることから昇温を防止するために，ロータに固定さ
れて共に回転するファンにより，オルタネータのケーシ
ングに設けられた通気孔を通して外気を取り入れ、オル
タネータ内部を冷却している．またレクテイファイヤも
出力電流によりダイオードに発生した熱の放散をよくす
るために、前記ファンによって吸入される外気が当たる
位置に配置されている． 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、冷却用としてオルタネー夕に取り込まれ
る外気に混じって塩分等を含んだ水やダスト等がオルタ
ネータ内部に侵入し、これらがレクテイファイヤに付着
することによりダイオードショート等の問題が生じてい
た。

そこで本発明では，ダイオード取り付け部への水および
ダスト等の侵入を防いで，レクテイファイヤの耐環境性
を向上させることを課題とする．〔課題を解決するため
の手段〕 本発明は、ロータの軸と共に回転するファンにより外気
を取り込んで内部を冷却するオルタネータにおいて、そ
の一主面にダイオードを含む整流回路が構或されるレク
テイファイヤのベース部材の縁部にフィンを延設し、こ
のフィンをオルタネー夕内部の外気の通路中に位置させ
るとともに、前記整流回路をオルタネータのステータと
接続するための端子台，ベース部材およびオルタネータ
のケーシング部材を含む構造物によって、ベース部材の
一主面上の整流回路を気密に被包したものである。

〔作用〕

上記の構戊により、レクテイファイヤのダイオード取り
付け部は密室化されるため、オルタネータの内部冷却用
の外気とともに取り込まれた水やダスト等がダイオード
取り付け部に侵入することがなく、また、ダイオード取
り付け部の気密化に伴うダイオードの放熱の問題を、ダ
イオードが取り付けられるベース部材の縁部より突出し
たフィンがオルタネータ冷却用の外気通路中に位置する
ので、ダイオードからの発熱をベース部材のフィンにて
放熱することにより解消している．〔実施例〕 第１図は、本発明の一実施例の要部断面図である．第１
図において、ロータ１はその軸中心を貫通する軸２に固
定され、該軸２は、一対の略わん状のフロントおよびリ
アフレーム３，４をその開口部において同心的に連接し
た主フレームの中央部に、ロータ１の両側に配置したベ
アリング５，６を介して同心的に支持されて、フレーム
３，４に回転自在に軸支されており、該ロータ１の軸方
向両側面に冷却用のファン７が固定されている．フロン
トおよびリアフレーム３，４には多くの通気孔８が形成
されており、フロントフレーム３には、ロータ１の外周
面と微小なエアギャップを介して対向する環状のステー
タ９が嵌入されている．軸２のフロントフレーム３より
突出した端部には、車両のエンジンよりベルトを介して
廓動力が伝達されるプーり１０が固定されている。また
リアフレーム４には、その内部にレクテイファイヤおよ
び図示せぬブラシおよびレギュレータ等が配置されるリ
ア力バー１１が同軸的に取付けられており、リアカバー
１１の端面にはリアフレーム４の軸方向端面の通気孔８
と対向する通気孔１２が形或されている． レクテイファイヤは、レクテイファイヤベース１３と端
子台１４とから構或されている．レクテイファイヤベー
ス１３は、第２図に示すように軸２の回転中心を中心と
する厚手のアルミ合金の円弧状部材の内周縁に沿って放
射状に多数の長穴が板厚方向に穿設されて長六間に夫々
にフイン１５が形成されており、外周側には３ケ所番兵
固定用ボルト穴１６が穿設されるとともに、残りの平面
部に絶縁フイルムとメッキ層とからなる整流回路のプリ
ント配線が印刷され、ダイオード１７が複数個取付けら
れている．端子台１４は、第３図に示すように断面が軸
２の回転中心を中心とする円弧形状で、その外周面にダ
イオード１７のリードをステータ９と結線するためのタ
ーミナル１８が放射状に植設され、樹脂より一体に成形
されている．その内径はレクテイファイヤベース１３の
フイン１５の外周を囲む径で、レクテイファイヤベース
１３の固定用ボルト穴１６と等しい位置に固定用ボルト
穴ｌ９を有し、さらに円周方向の両端録には，リア力バ
ー１１の内壁に当接する隔壁２０がそれぞれ形威されて
いる．レクテイファイヤベース１３および端子台１４は
、各々の固定用ボルト穴１６および１９においてリアカ
バー１１内にボルト締めされており、このときレクテイ
ファイヤベース１３のフイン１５がリアカパー１１の通
気孔１２と対向する位置となり、リアカバー１１をリア
フレーム４に取り付けた状態で端子台１４の円弧状の縁
部はリアフレーム４に当接する。

上記の構成において、図示せぬエンジンによりブーり１
０が駆動されてロータｌが回転すると、ロータ１の側面
に固定されたファン７によって冷却を目的として、第ｌ
図中矢印で示すように外気がオルタネータ内に取り込ま
れる。即ち、フロントフレーム側では、フロントフレー
ム３の軸方向端面の通気孔８より外気が導入され、フロ
ントフレーム３の外周部の通気孔８より排出される。同
様にリアフレーム側では，リア力バー１１の通気孔工２
およびリアフレーム４の軸方向端面の通気孔８を介して
外気が導入され、リアフレーム４の外周部の通気孔８よ
り排出される．このとき、前述のように端子台１４の軸
方向の一端縁がリアカバー１１の端面に固定されたレク
テイファイヤベース１３に当接し、他端縁がリアフレー
ム４に当接し、さらに円周方向の両端縁の隔壁２０がリ
ア力パー１１の内壁にそれぞれ当接するから、レクテイ
ファイヤペース１３の表面に配置されたダイオードｌ７
およびその周辺回路は、リアフレーム４，リア力バー１
１，レクテイファイヤベース１３および端子台１４によ
って略気密に被包され、オルタネータ内部に導入される
外気の通路から隔離されるので，ダイオード１７の取り
付け部に水およびダスト等が侵入することがない。一方
、ダイオード１７の取り付け部が密室化することにより
、ダイオード１７より発生する熱の放散が問題となるが
、ダイオード１７がマウントされるレクテイファイヤベ
ース１３の内周部に設けられたフイン１５がリアカバー
１１の通気孔１２を横切って位置するので、ダイオード
１７からの熱がレクテイファイヤベース１３に伝達され
、フイン１５においてオルタネータ内部に導入される外
気によって放熱されて，ダイオード１７の冷却が良好に
行われる． なお、上記実施例では，単一のレクテイファイヤベース
１３の表面に正極および負極のダイオード１７をそれぞ
れ配置し，印刷技術を用いて配線しているが，レクテイ
ファイヤベースを正極側と負極側に分割してもよい． また、レクテイファイヤベースに形戒するフィンは、長
穴を穿設して形成した例を示したが、レクテイファイヤ
ベースの内周縁より半径方向に長溝を切削して、長溝間
にフィンを形威してもよい．〔効果〕 以上説明したように、本発明によれば、ダイオードの放
熱性を確保しつつ、ダイオード取り付け部を密室化する
ことができるので、ダイオード取り付け部への水および
ダスト等の侵入を防止し、レクテイファイヤの耐環境性
を著しく向上させることができる等の効果を奏する．

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例を示す図で、第
１図はその要部断面図、第２図はそのレクテイファイヤ
ベースの平面図、第３図はその端子台の平面図である． １・・・・・・ロータ， ３・・・・・・フロントフレーム， ４・・・・・・リアフレーム， ７・・・・・・ファン， ８，ｌ２・・・・・・通気孔， ９・・・・・・ステータ， １０・・・・・・プーり， ｌ１・・・・・・リア力バー １３・・・・・・レクテイファイヤベース，１４・・・
・・・端子台， １５・・・・・・フィン， ｌ７・・・・・・ダイオード， １８・・・・・・ターミナル．

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ロータの軸と共に回転するファンにより外気を取り込ん
   で内部を冷却する車両用交流発電機において、その一主
   面にダイオードを含む整流回路が構成され、かつその縁
   部よりフィンが延設されたベース部材と、前記整流回路
   を前記発電機のステータに接続するための端子が設けら
   れた端子台とを備え、前記ベース部材は、前記発電機内
   部の前記ファンによつて導入される外気の通路中にその
   前記フィンを突出させて配置されるとともに、該ベース
   部材、前記端子台および該発電機のケーシング部材を含
   む構造物によりその一主面に構成された前記整流回路が
   被包されることを特徴とする車両用交流発電機の整流装
   置。