JPH0347806A - 新規チーグラー―ナッタ触媒組成物、その製造法及びその用途 - Google Patents

新規チーグラー―ナッタ触媒組成物、その製造法及びその用途

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JPH0347806A
JPH0347806A JP2117287A JP11728790A JPH0347806A JP H0347806 A JPH0347806 A JP H0347806A JP 2117287 A JP2117287 A JP 2117287A JP 11728790 A JP11728790 A JP 11728790A JP H0347806 A JPH0347806 A JP H0347806A
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alcohol
procatalyst
titanium
magnesium
particles
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JP2117287A
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English (en)
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Pekka Sormunen
ソルムーネン、ペッカ
Eero Iiskola
イースコーラ、エーロ
Anne Alanko
アランコ、アンネ
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Neste Oyj
Original Assignee
Neste Oyj
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

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  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、その表面にチタン化合物及び必要により電子
供与体が付着したハロゲン化マグネシウム粒子よりなる
オレフィンの重合反応のための触媒系のプロ触媒組成物
に関する。さらに本発明は、次の工程(a)〜(d)よ
りなるオレフィンの重合のための触媒系のプロ触媒組成
物の製造法に関する(a)ハロゲン化マグネシウム、少
なくとも一種のアルコール及び必要により電子供与体か
らなる複合粒子を調製し、 (b)当該複合粒子に少なくとも一種の第1〜m属の金
属の有機金属化合物又はその混合物を反応させ、 CC)得られた生成物をチタン化合物及び必要により電
子供与体で活性化させ、 (d)次いで必要により活性化体を用いてプレ重合を行
う: さらに、本発明は、オレフィンの重合反応における当該
プロ触媒の用途に関する。
[従来の技術] オレフィンの重合反応には、一般に、いわゆるプロ触媒
と助触媒よりなるチーグラー−ナツタ触媒系が使用され
る。プロ触媒は元素の周期律表の第■B〜■族の遷移金
属の化合物を基本とし、助触媒は元素の周期律表の第1
A〜IA族の金属の有機金属化合物を基本としている。
そして、一般に触媒特性を改良又は改変する電子供与性
化合物もこれらの触媒系に利用されている。
不均一系の重合反応触媒においては、一般に重合活性を
増強させる成分として、遷移金属化合物で被覆されたキ
ャリヤー化合物が使用される。通常キャリヤー化合物と
しては、二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシ
ウム、酸化チタン、種々の形態の炭素及び異種のポリマ
ーがあげられる。マグネシウムのアルコキシド、ヒドロ
キシドヒドロキシハライド、ハライド等のマグネシウム
化合物は重要なキャリヤー化合物であり、最近のプロ触
媒組成物の最も重要な成分となっているハロゲン化マグ
ネシウムが基本的な結晶形を有する場合には、遷移金属
によって効果的に活性化されないので、結晶形を変形さ
せることが必要である。この変形は一般的には、例えば
ボールミルで粉砕することによって行なわれる。その結
果、きわめて特殊な表面を有し、粒子の結晶格子が強く
変形された微小粉末が得られる。かかる微小粉末を遷移
金属化合物で被覆することによってプロ触媒へと活性化
し、さらに助触媒として作用する有機金属化合物で還元
すれば、極めて活性な重合反応触媒が得られる。
しかしながら、通常ハロゲン化マグネシウムの粉砕方法
は、多大な・エネルギーを消費し、装置に被着と腐食を
引き起こし、単に実験室のバッチ生産にのみ適している
にすぎない。ハロゲン化マグネシウムの結晶性の低下及
び遷移金属化合物によって活性化される触媒能の増強に
ついてのさらに現代的で効果的な方法は、それらを化学
的に修飾することである。化学処理に関する多くの方法
が文献的に知られている。
日本特許明細書59−215301号には、マグネシウ
ムクロライドとエタノールから粒子を形成させ、その粒
子をトリエチルアルミニウムと反応させ、ついで得られ
た粒子をチタンテトラクロライドで活性化することによ
って調製されるプロ触媒組成物を使用したエチレンの重
合又は共重合法が開示されている。マグネシウムクロラ
イドとアルコルからなるキャリヤー複合体はエマルショ
ン法により調製されている。この方法において、キャリ
ヤー溶融物は球状溶融粒子としてn−デカン中に分散さ
れている。またエマルション中のキャリヤー粒子は冷却
炭化水素媒体にエマルションを転相させることによって
固化されている。この方法の短所は、プロ触媒の調製に
乳化剤のようなその他の成分を必要とし、それは触媒製
造の後の工程に不利益を与えることである。さらに、こ
の方法では、媒体の再使用の条件に分離精製及び再循環
装置を必要とする。
また米国特許明細書4,071,674号はチタンのよ
うな遷移金属化合物で活性化する前にアルミニウムのよ
うな金属の有機化合物でマグネシウムジクロライド及び
アルコールからなるキャリヤーを処理することを開示す
る。この公報の開示によれば粒子の活性化能と最終プロ
触媒の活性は有機金属化合物処理によって増強される。
しかしながらこの方法の短所は、マグネシウムとアルコ
ールとの結合物の形態が損なわれることである。この方
法の実施例によれば結合物は炭化水素に乾燥マグネシウ
ムを懸濁させ、ついでアルコールを滴下するることによ
り調製される。その結果、自然に結晶化した結合粒子が
溶液から生成し、重合反応に影響を与えるだけでなく、
粒子の形態に大きな不利益を与える。
フィンランド出願862459号は、その粒子中に以前
の方法に比べてより多くのヒドロキシ基を有する結晶複
合化合物に、マグネシウムシバライドとアルコールの混
合物を噴霧結晶化させることによるプロ触媒の調製につ
いて開示する。ここでは、四価のチタン化合物で噴霧結
晶化生成物を活性化することにより最終プロ触媒を得て
いる。この公報では、マグネシウムシバライドにより多
くのアルコール分子を付加させることができる。活性化
においてこれらのアルコール分子をチタニウムグロライ
ドと置換するとき、多くのチタン化合物がマグネシウム
シバライドと付加する。そのようなプロ触媒はより活性
が高いだろうと予想される。
しかしながら、この公報ではチタン化合物処理前に有機
アルミニウム化合物による処理はされてい0 ない。
先行技術ではマグネシウムハライド−アルコール複合体
の処理に有機金属化合物を使用するとき、生成物の形態
も、またいわゆる活性中心に数の最大限化についてもま
ったく考慮されなかった。
これらのことは、前記のフィンランド出願においては考
慮されたが、公知文献では有機金属化合物によるプレ活
性化はなされなかった。さらに、この文献でチタン化合
物として使用されたチタニウムテトラクロライドは水素
及び湿気に対して極めて敏感である。一方、先行技術は
チタニウムテトラクロライドはチタニウムアルコキシド
のような低感度チタン化合物よりずっと活性であること
を開示する。
一方、式 Ti(OR)、  で示されるチタニウムア
ルコキシドを使用する例が特許文献上知られている。西
独特許明細書3.215.893号は、MgCl2 及
びTi (OBu)4  より製造される(ここでT 
i / M g比は2.0)触媒を開示する。
これらの原料は混合された後へブタンに溶解され1す る。つづいてメチルヒドロシロキサン処理、さらにチタ
ニウムテトラクロライド及びメチルヒドロキシシラン処
理がされる。これらの処理は極めて煩雑でありまた可溶
性複合体MgC12x  2Ti(OEu)4 が使用
される。さらにこの方法においては特別な処理が必要で
あり、それはプロ触媒の感度の低下をもたらすという欠
点があったヨーロッパ特許136.623号は、マグネ
シウムアルコキシド、例えばM’g(OEt)2をアル
ミニウムアルキルクロライドで処理した触媒系を開示す
る。ここでは、得られたキャリヤー上にチタン酸エステ
ル、例えば、Ti(OEt)4が付加されている。この
文献の実施例1で得られた生成物はジエチルアルミニウ
ムクロライドでプレ活性化され、さらに、1−ヘキセン
でプレ重合される。
プロ触媒組成物がエチレンのホモ−又は共重合反応に使
用されている。この公報中では、ハロゲン化マグネシウ
ムの代わりにMg (OE t) 2  が使用されて
いるが、形態のコントロールは達成さ2 れていない。しかし、自然に極めて微細な粒子となって
おリボリマー生成物も微細なものが得られている。
米国特許4.461.882号は、T i (OE t
) 4  のようなチタニウムテトラアルコキシ化合物
とエチルアルミニウムクロライドのような有機アルミニ
ウム化合物を混合し、得られた混合物にジブチルマグネ
シウムのような有機マグネシウム化合物を反応させて得
られる触媒を開示する。最終的に、この反応生成物もチ
タニウムテトラクロライドで処理されている。得られた
触媒はエチレンの重合反応に適している。この方法にお
いて、Mg化合物は液体マグネシウムジアルキルであり
、マグネシウム化合物を処理する前にチタニウムテトラ
アルコキシドがアルミニウムアルキルクロライドで処理
される。このような煩雑なプロセスを均一相にてコント
ロールするのは極めて困難であり、有利な形態の生成物
は得られない。さらに、この文献は不純物に対してプロ
触媒感度を高くするチタニウムテトラクロライドの使用
を開示する。し3 かしこれは、本発明によるプロ触媒が示す安定性要件を
満たさない。さらに、この文献は、プレ重合におけるプ
ロ触媒組成物の処理について言及していない。
ヨーロッパ特許281.524号は、マグネシウムクロ
ライドのエタノール溶液を高温で噴霧乾燥し、エタノー
ルを含んでいる(OH基18〜25%)キャリヤーをチ
タニウムテトラアルコキシドと反応させ、最終的に触媒
成分をジエチルアルミニウムクロライドで還元すること
によって得られる触媒を開示する。この文献の方法では
、高温下でのエタノール溶液の噴霧乾燥はキャリヤーの
調製のために行なわれる。この方法は、チタン化合物を
加える前に、効率的なプレ活性化のためのアルミニウム
アルキル等での処理をしていない。したがって、かくし
て得られたプロ触媒は活性中心及び形態に関する限り活
性が十分ではない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、その成分の形態が、触媒系の活性に関
してできるかぎり有利なプロ触媒組成物4 を提供することにある。また本発明の目的は、粒子表面
にできるだけ多くの活性中心を有するプロ触媒組成物を
提供することにある。また、本発明は、酸素や湿気のよ
うな不純物に対して反応しない活性遷移金属成分のプロ
触媒組成物をも目的とする。上記の目的を達成するため
のプロ触媒組成物の製造法の改良についても努力し、ま
た同時に、新規な触媒組成物に関しオレフ、インの重合
反応への最も適した使用も追求した。
[課題を解決するための手段] これらの本発明の目的は、今や請求項1.9および13
で示される、オレフィンの重合反応に使用される触媒系
のプロ触媒組成物の新規な製造法、プロ触媒組成物及び
その用途によって達成された。それは、ハロゲン化マグ
ネシウムとアルコールの混合物を噴霧結晶化させること
、及びチタニウム化合物としてチタニウムアルコキシド
を使用することによって、活性が高くかつ不純物に対し
て非感受性である新規なプロ触媒組成物が得られること
で達成された。従って、ハロゲン化マグネジ5 ラムとアルコールの混合物を噴霧結晶化し、チタニウム
アルコキシドによって形成されるプロ触媒組成物は活性
が高く、チタニウムクロライドを基本とするプロ触媒組
成物と対照的である。さらに新規なプロ触媒組成物を試
験した結果、狭い分子量分布を得るための、エチレンの
重合又は共重合反応に特に適していることが判明した。
異なる水素圧を有する二又はそれ以上の段階による重合
反応を実施すれば、二又はポリ−形態(modal)の
分子量分布を有するエチレンのポリマー又はコポリマー
が得られる。
本発明によれば、ハロゲン化マグネシウムは最初に少な
くとも−の結晶溶媒及びできれば電子供与体を併用して
複合化することによって有利な結晶形へと活性化するこ
とができる。これはマグネシウムシバライドとアルコー
ルの複合粒子にマグネシウムシバライドと−又は二双上
のアルコールの混合物を噴霧結晶化することによってそ
の粒子を形成させることによっても可能である。噴霧結
晶化は、好ましくはマグネシウムシバライドとアエ 6 ルコールを溶解した均−液を加熱し、冷却噴霧室に熱噴
霧ガス法に加熱噴霧することにより行なわれ、マグネシ
ウムシバライドとアルコールのキャリヤー複合粒子が実
質的にアルコールの蒸発なしに形成される。
噴霧結晶化は窒素等のような、冷却された、反応成分に
不活性なガスを使用して行なわれる。
ハロゲン化マグネシウムは実質的に無水で乾燥されてい
るべきである。最も好ましいハロゲン化マグネシウムは
マグネシウムジクロライドである。アルコールは非常に
有利な結晶の溶媒であるべきであり、最も好ましくは無
水エタノールである。エタノールはマグネシウムジクロ
ライドと結晶複合体、 MgC1□ x  aEtOH (ここでaはO〜6、好ましくは2〜6、特に好ましく
は3を示す) を形成する。
ハロゲン化マグネシウムとアルコールの反応混合物(例
えばマグネシウムジクロライドとエタノ1フ ル)を加熱して溶解し、攪拌して均一な液を得る。つい
で、均−液を冷却噴霧室に適当な速度で供給する。これ
に冷却不活性ガス(例えば窒素ガス)を供給し、これを
冷媒として冷却する。つづいて液を噴霧ジェットに供給
する。この噴霧ジェットは液が冷却不活性ガス中で、結
晶溶媒の蒸発なしに実質的に球状粒子を形成するように
設計する。窒素のような熱不活性ガスをキャリヤー、す
なわち液の噴霧ガスとして使用する。
以下余白  8 従ってキャリヤーの噴霧結晶化は我々のフィンランド出
願862459号で示された実質的に類似の方法で行な
われる。噴霧乾燥における溶融複合体の噴霧は冷却ガス
で行なわれ、この製法においてほとんど物質の転移又は
蒸発はおこらず、噴霧中実質的にその最初の粘度で結晶
化する。この複合体粒子は有機金属化合物、最終的には
遷移金属化合物と反応するアルコールヒドロキシ基の官
能性を有しており、プロ触媒組成物は以前より活性にな
る次の工程で、マグネシウムシバライドとアルコールの
噴霧結晶複合体を粒子の形成とともに、周期律表の第■
〜■族の少なくとも−の金属の有機金属化合物と反応さ
せる。この化合物はアルキル、アリル基のような有機基
と水素原子、ハロゲンのような無機基の両者を有してい
てもよい。好ましい有機金属化合物は有機アルミニウム
化合物であり、特に好ましくはトリエチルアルミニウム
のようなトリアルキルアルミニウム化合物である。
また、ジエチルアルミニウムクロライド、エチル9 アルミニウムクロライド及びエチルアルミニウムセスキ
クロライドなども挙げられる。
有機金属化合物処理は、噴霧結晶化で得られた触媒複合
粒子をアルミニウムアルキルなどの有機金属化合物と接
触させることにより容易に行なわれる。好ましくは、こ
の処理は一20℃〜+30℃の温度で行なわれ、処理の
最後に反応を完全にするために温度を上昇させてもよい
。処理は、約30〜180分行なうのが好ましい。アル
ミニウム/エタノールの比は好ましくは0.5〜2、特
に好ましくは1である。処理によって結晶溶媒、すなわ
ちアルコールが定量的に除去され、その結果きわめて大
きな表面積を有するプレ活性化されたアモルファスキャ
リヤーが得られる。
有機金属化合物によってプレ活性化された複合粒子の真
の活性化は、少なくともチタン化合物で、必要により電
子供与体で行なわれる。プレ活性化されたキャリヤーを
チタン化合物と接触させることにより、その表面にマグ
ネシウムジクロライドのようなハロゲン化マグネシウム
とチタン化合0 物との間に触媒的に活性な複合体が形成される。
好適なチタン化合物を選ぶことによって不純物に対して
非感受性で、エチレンの重合又は共重合反応には活性な
プロ触媒組成物が得られる。その結果得られたプロ触媒
組成物は比較的分子量分布の狭いポリマーを製造し得る
本発明で使用されるチタン化合物は、チタニウムアルコ
キシ化合物、特に式 %式%) (式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基を示す)の化合
物が好ましい。好適な具体例としては、Ti (OC2
H5) 4 、 Ti (n−OC4H9) 4及びT
i (i−Oc3)(7) 4が挙げられる。チタン化
合物処理は、30〜110℃で、30〜180分行なう
のが好ましい。T i / M gモル比は、チタニウ
ムアルコキシドがマグネシウムジクロライドに溶解しな
いため、小さく、好ましくは1またはそれ以下にするの
が有利である。上記のチタニウム化合物は液体であり、
チタンの塩化物のように湿気に敏感でないため、この活
性化工程は通常の触媒製造1 法よりきわめて容易である。
いわゆる電子供与体をプロ触媒組成物処理のいずれかの
工程、すなわち、粒子結晶化の前、真の活性化の段階又
はその後、あるいはプレ重合において加えることができ
る。電子供与体としては、例えば脂肪族もしくは芳香族
カルボン酸、そのアルキルエステル又はその酸ハライド
;環状エーテル;脂肪族もしくは芳香族ケトン;脂肪族
もしくは芳香族アルデヒド;脂肪族もしくは芳香族ニト
リル;脂肪族もしくは芳香族アミン;芳香族フォスフイ
ン;あるいはこれらの混合物等が挙げられる。
所望ならばプロ触媒組成物はその表面に−又は二双上の
適当なアルファーオレフィンをプレ重合することにより
活性化することもできる。
以下余白  2 この工程により重合反応の開始がコントロールされ、プ
ロ触媒組成物粒子の機械的強度が改善されるため、重合
反応において触媒成分の投入能力が改善される。プレ重
合反応は、洗浄したプロ触媒組成物を助触媒として作用
する有機アルミニウム化合物で処理し、アルファーオレ
フィン、好ましくはエチレンを常圧で液を通じて泡立て
ることにより行なわれる。プレ重合反応の助触媒として
はチーグラー−ナツタ触媒系の適当な有機金属触媒成分
を選択することができる。しかしながら、式%式% (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基、シクロアル
キル基又はフリル基を示し、XはC1、Brなとのハロ
ゲン原子を示し、mは1.2または3を示す) 第IA〜IIIA族の金属の有機金属化合物を用いるの
が好ましい。
プレ重合反応に使用される電子供与体は、直鎖又は分岐
鎖の化合物である。そのうち、特に次の式(1) (式中、R1及びR4は炭素数2〜5の炭化水素基を、
R2、R3及びR5はそれぞれ水素原子又は炭素数2〜
5のアルキル基を示す) で表される化合物が好ましい。特に好ましい例として、
1.4−;1,8−及びm−シネオールのようなシネオ
ール類が挙げられる。また、電子供与体の例としては、
アリルアルキルシラン、特に好ましくはジメチルジメト
キシシランのようなシリコン化合物も使用され得る。
プレ重合反応におけるA l / T i比は1〜50
、特に1〜10が好ましい。モノマーを添加する前に、
プロ触媒組成物に、モノマー添加前にチタン中心を活性
化するため、助触媒として作用するアルミニウム化合物
を5〜30分、好ましくは10〜15分接触させる。こ
こで好ましいモノマー/ T i比は、 10〜200
、特に好ましくは10〜40である。プレ 4 重合反応は、常温(約10〜30℃)常圧で、通常5〜
120分行われる。プレ重合を行なわない場合、重合反
応前にプレ活性化工程を行なうのが好ましい。
以下余白 5 [実施例] 次に実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例1 キャリヤーの調製 噴霧結晶化、球状キャリヤー複合体(MgC1x  3
EtOH)をフィンランド特許出願FI862459(
Neste Oy)に従って製造した。
C1重合反応 31の反応釜に活性化酸化アルミニウムとモレキュラー
シーブスで精製されたペンタン21を加えた。上記のプ
ロ触媒組成物lB50mgを重合反応釜に導入し、ジエ
チルアルミニウムクロライド(AI/Ti=10)3m
lを加え、温度を80℃に上げた。混合物を15分攪拌
した。プロ触媒及び助触媒反応後、エチレンの通常試験
重合反応を行なった。0.51の容器に5バールの水素
圧をかけ、エチレン及び助触媒溶液(5m l 。
10%TEA/ペンテン)を反応釜に導入した。
エチレンで全圧力を15バールとし、90℃の温度で6
0〜90分重合反応を続けた。重合反応の6 間エチレンガスを、圧力を一定にするために加えた。
実施例2 A、実施例1と同様にしてキャリヤーをプレ活性化した
B、チタニウム化合物による活性化 実施例1、Aと同様にしてプレ活性化されたキャリヤー
5gをペンタン200 m lに溶解し、10℃に冷却
し、これにT L (OBu) 417ml (0,0
5モル)を加えた。温度を36℃まで上げ、1時間維持
した。得られた反応生成物をペンタン及びヘプタンで4
回洗浄した。乾燥プロ触媒組成物2Bは、Mg  11
.0%及びTi4.6%を含んでいた。
C1重合反応 プロ触媒2B  30mgおよび10重量%ジエチルア
ルミニウムクロライド 013m1(Al/ T i 
= 5 )を用い、実施例1のプロー及び助触媒反応工
程で重合及び共重合を行なった。反応時間は15分とし
、温度は60℃とした。エチレン7 とアルファーオレフィンの共重合は触媒添加後直ちに媒
体(ペンタン 1800 m l )にコモノマー(4
−メチル−1−ペンテン 300 m l )を加える
以外は前記と同様に行なった。2形態の分子量分布を有
するポリエチレンを得るため、2−段階重合反応を行な
った。最初の段階の水素圧は26℃で8.0バール、8
4℃で10.6バールとした。エチレン導入後全圧力を
13.2バールとした。重合反応は35分要し、エチレ
ン200gを消費した。反応釜を冷却したのち、ガスは
窒素で洗い出した。第2段階では、反応釜に4−メチル
−1−ペンテン300 m gを加えた。その後反応釜
を53℃に加熱し、圧力を20バールにした。その後エ
チレンを加えた。第2段階の重合反応は51分行ないエ
チレンを201g消費した。
D、プレ重合反応 プロ触媒組成物2B  1.0gを反応釜に加え、ペン
タン中で洗い分け、10重量%ジエチレンアルミニウム
クロライド溶液 8.9mlを加え8 た。混合物を室温で15分攪拌した。反応混合物から取
り出したサンプルのチタン含量は2.8%であった。エ
チレンガスを常圧で5分間反応混合物に導入した。プレ
活性化されたプロ触媒組成物2Cのチタン含量は1.7
%であった。
実施例3 A、キャリヤーを実施例1および2の様にしてプレ活性
化した。
B、チタニウム化合物による活性化 Ti  (i−OPr)−7,4ml  (0,025
モル)を加える以外は、活性化を実施例2と同様にして
行なった。チタニウム含量10.2%、マグネシウム含
量8.1%の触媒成分3Bを7゜3g得た。
C1重合反応 触媒成分3B40mgを用い、10%ジエチルアルミニ
ウムクロライド 0.8mlと65℃で15分反応させ
てから、重合反応を行なった。
その結果を表1に示す。
D、プレ重合反応 9 プロ触媒組成物1.5gをペンタンに加え、ついて10
%ジエチルアルミニウムクロライド溶液(A I / 
T i = 5 ) 30 m lを加え、混合物を1
0分間攪拌した二生酸物をペンタンで一度洗浄した。生
成物から採取したサンプルのチタニウム含量は5.1%
であった。エチレンガスを室温で溶液に15分間通じ、
プロ触媒組成物の表面上でエチレンを重合させた。生成
物をペンタンで2回洗浄し、乾燥した。このようにして
プレ重合されたプロ触媒組成物3Cのチタニウム含量は
3.4%であった。
実施例4 A、実施例1〜3と同様にしてキャリヤーをプレ活性化
した。
B、チタニウム化合物による活性化 チタニウム化合物としてT i (OE t) 410
5m1(0,05モル)を用い、これを0℃で添加する
以外は実施例2と同様にしてプレ活性化されたキャリヤ
ーをチタニウム化合物で活性化した。チタニウム含量5
,5%のプロ触媒組成物10 3gを得た。
C6重合反応 上記のプロ触媒組成物を用いて、実施例1と同様にして
重合反応を行なった。
上記の実施例の重合反応の結果を次の表1に示す。
以下余白 1 [発明の効果] 本発明によれば以下の効果が得られる。
(1)本発明プロ触媒組成物は不純物に対して感度が低
い。
(2)本発明プロ触媒組成物は助触媒とともに高い活性
を有し、狭い分子量分布を有するポリマーを生成する。
(3)重合反応混合物が水素に対する良好な感度を有し
、分子量のコントロールが容易である。
(4)重合反応混合物はまたコモノマーに対する感度も
良好であり、コポリマー調製も容易にする。
以  上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の工程(a)〜(d)よりなるオレフィンの重合
    のための触媒系のプロ触媒組成物の製造法において; (a)ハロゲン化マグネシウム、少なくとも一種のアル
    コール及び必要により電子供与体からなる複合粒子を調
    製し、 (b)当該複合粒子に少なくとも一種の第 I 〜III属の
    金属の有機金属化合物又はその混合物を反応させ、 (c)得られた生成物をチタン化合物及び必要により電
    子供与体で活性化させ、 (d)次いで必要により活性化粒子を用いてプレ重合を
    行う; 工程(a)が、ハロゲン化マグネシウム及びアルコール
    の混合物を噴霧結晶化するか、又はハロゲン化マグネシ
    ウムとアルコールの結晶複合粒子にアルコールと電子供
    与体を噴霧させるものであり、 工程(c)のチタン化合物がチタニウムアルコキシドで
    あることを特徴とするプロ触媒の製造法。 2、工程(a)の噴霧結晶化が、アルコールと共に均一
    溶液に溶解されたハロゲン化マグネシウムを加熱し、冷
    却された噴霧室に加熱噴霧ガスを供給する手段により液
    を噴霧することにより行なうものである請求項1記載の
    製造法。 3、ハロゲン化マグネシウムが、マグネシウムジクロラ
    イドである請求項1又は2記載の製造法。 4、アルコールが、脂肪族アルコールである請求項1〜
    3のいずれかの項記載の製造法。 5、第 I 〜III属の金属の有機金属化合物が、トリアル
    キルアルミニウム又はアルミニウムアルキルハライドで
    ある請求項1〜4のいずれかの項記載の製造法。 6、チタニウムアルコキシドが、式 Ti(RO)_4 (式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基を示す)で表さ
    れるものである請求項1〜5のいずれかの項記載の製造
    法。 7、工程(c)におけるTi/ Mgの比が1である請
    求項1〜6のいずれかの項記載の製造法。 8、活性化粒子を用いるプレ重合工程(d)が、常温常
    圧にて、活性化粒子及び少なくとも一種の第 I A〜II
    IA族の金属の有機金属化合物の存在下に行なわれるも
    のである請求項1〜6のいずれかの項記載の製造法。 9、プレ重合の助触媒として式 AlR_mX_3_−_m又は Al_2R_3X_3 (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル、シクロアルキ
    ル又はアリル基を、Xはハロゲン原子を、mは1、2又
    は3を示す) で表される有機アルミニウム化合物を使用する請求項1
    〜8のいずれかの項記載の製造法。 10、表面にチタン化合物及び必要により電子供与体が
    付着してなるハロゲン化マグネシウム粒子よりなるオレ
    フィンの重合に使用する触媒系のプロ触媒組成物におい
    て、ハロゲン化マグネシウム粒子がアモルファスであり
    且つ球状であって、チタン化合物がチタニウムアルコキ
    シドであることを特徴とするプロ触媒組成物。 11、ハロゲン化マグネシウム及びアルコールよりなる
    複合粒子によって調製されるものである請求項10記載
    のプロ触媒組成物。 12、ハロゲン化マグネシウムが、マグネシウムクロラ
    イドである請求項10記載のプロ触媒組成物。 13、チタニウムアルコキシドが、式 Ti(RO)_4 (式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基を示す)で表さ
    れるものである請求項10〜12のいずれかの項記載の
    プロ触媒組成物。 14、当該粒子が、その表面にポリオレフィンからなる
    プレポリマー層を有するものである請求項10〜12の
    いずれかの項記載のプロ触媒組成物15、請求項10〜
    14記載のいずれかの項記載のプロ触媒組成物又は請求
    項1〜9記載のいずれかの項記載の製造法によって製造
    されたプロ触媒組成物の、狭い分子量分布とするエチレ
    ンの重合又は共重合への使用。 16、重合反応が異なる水素圧の2又はそれ以上の工程
    で行なわれる、2又は多形態の分子量分布を有するエチ
    レンの重合体又は共重合体の製造法への、請求項15記
    載の使用。
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