JPH03281464A - 水滴除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フェンダ−ミラー、ドアミラー等のミラー面
を圧電振動子等を利用して、その超音波振動により水滴
を除去する装置に関するものである。

（従来の技術） 従来より自動車用バックミラー等の板状部材を振動自在
に支承し、圧電振動子等の振動手段を用いて板状部材を
振動させる水滴除去装置が知られている。

この種の装置は、例えば第１０図〜第１１図に示すよう
な装置がある。ミラーｌの裏面にはステンレス材の振動
板２がミラー形状に外周部をプレス成形にて絞り、外周
部をミラー１との接触部（超音波振動伝播部）とした振
動板２がその接触部に接着剤Ｓで接触されている。振動
板２とミラー１との間に空間３が形成され、この空間３
内にはミラー１を温めるためのヒータ（図示せず）が挿
入されている。振動板２には圧電振動子４が取りつけら
れている。またこの圧電振動子４は、ハーネスＨを介し
て発振器Ｂとに接続されている。８はミラー装置本体で
ある。

また、ポリプロピレン等の軟質樹脂材料からなるミラー
ホルダー５の内側内周部には、６箇所のほぼ等しい間隔
で突起部５ｂが突設されており、この突起部５ｂと前記
爪部５ａとによりミラー１と振動板２の接着部を挟持し
てミラー１が保持される２ 上記圧電振動子４が超音波振動により振動すると、振動
板２が振動し、さらに振動板２の振動がミラー１に伝播
して超音波振動により瞬時に霧化し水滴を除去するもの
である。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、従来の水滴除去装置では、プレス成形に
よって絞り加工された振動板２は製造上の作り込みが難
しくプレス成形された後、バックリングと呼ばれる戻り
現象が生しることや、ミラーホルダ５が樹脂製であるこ
とから、その成形歪みが避けられない。

これは、ミラー１と振動板２との組み合わせ状態のミラ
ーｌの球面曲率とミラホルダー５の球面曲率は設計値で
は同じであっても、振動板２においては上述したように
プレス成形時のバックリングによるミラーの外周面の球
状誤差が生じ、ミラーホルダー５においてもヒケやそり
による製造誤差で設計値の曲率に近づけるのは困難であ
る。

このため、第１１図に示すように、ミラー１表面とミラ
ーホルダー５の爪部５ａ内側との間に隙間６が生じる。

これはミラー１表面と爪部５ａとの間に隙間なく設計し
たとしても現れる現象で、そのような歪みを考慮して設
計することは、非常に困難な点がある。

従って、ミラー１面上に付着した水滴は通常、上記超音
波振動をミラー１に励起させたとき、ミラー１面上に付
着した水滴の量が多い場合、水滴７一部がミラー１面上
に落下しミラー１とミラーホルダー５の嵌合部の隙間６
に溜まって、その溜まった水滴７が次の振動で霧化して
飛散しミラー１面上に再び付着して視界を妨げる問題点
があった。

このようにミラー１面上に付着した細かい霧状の水滴は
超音波振動で除去することができず、ヒータ等でミラー
１面上を温め蒸発させ除去することになるが、ミラー１
面が温まるまで時間がかかり、それまでの間はクリアな
視界が確保できないといった問題点があった。

本発明はこの問題点を解決するためになされたものであ
り、ミラー１とミラーホルダー５の曲率製造誤差を吸収
するようになされたものであり、隙間に水滴が溜まらず
、振動子によって細かい霧状の水滴が生じないクリアな
視界を確保できる水滴除去装置を提供することを目的と
するものである。

〔発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本目的を解決するための技術的手段は、振動子によって
振動されるミラーと、該ミラーの外周部を覆うシールと
、前記ミラーを保持するミラーホルダとからなる水滴除
去装置において、前記シールとミラーホルダの何れか一
方に凸部を設け他方に凹部を設けて、上記凸部と凹部と
の空隙に接着材を充填したことにある。

（作用） この手段を用いることにより、ミラーとミラーホルダー
との間の曲率製造誤差を吸収することができ、従来のよ
うにミラーとミラー保持部との間に生じた隙間がな（な
り水滴の霧化によりミラーに霧が再付着するというよう
な視界不良がなくなる。

また、ミラー及び振動板とミラーホルダーの外周形状の
製造誤差が、ミラー及び振動板に拘束力として作用しな
いので、超音波振動の伝達ロスがなくなり、少ない入力
で水滴の飛び性能がよくなる。

（実施例） 次に本発明の一実施例について、第１図〜第９図を参照
にして説明する。

第１図は本発明の水滴除去装置の斜視図である。

第２図はミラ一部分の正面図であり、第３図は第２図の
■−■断面図であり、第４図は第２図の■−■断面図で
ある。第５図は第２図のＩＶ−ＩＶ断面図である。第６
図は第２図の下面図である。

１１は凸面鏡形状のミラーであり、ミラー１１の裏面に
はステンレス材よりなる振動板１２の外周部をプレス成
形にてミラー形状に屈曲して絞り、ミラー１１と振動板
１２との挟持部Ｋを接着剤Ｓを介在して接着されている
。挟持部に以外のミラ−１１と振動板１２との間には空
間１３が形成されこの空間１３内にはミラー１３を温め
るためのヒータ（図示せず）がミラー裏面に取りつけら
れている。振動板１２の裏面には圧電振動子１４が取り
つけられており、この圧電振動子１４は圧電セラミック
スが使用されている。またこの圧電振動子１４は、ハー
ネスを介して発振器とに接続されている。Ｉ５はミラー
ホルダである。

第８図は第３図のミラー１１とミラーホルダ１５との取
りつけ構造の拡大断面図である。このミラーホルダ１５
はに記ミラー１１と振動板１２を保持するためのミラー
ホルダーでありその外周にはミラーホルダ１５内側へ屈
曲した屈曲部１５ａが形成されている。この屈曲部１５
ａにはミラーホルダ１５の内方向に６個の凸部１５ｂが
、はぼ等間隔に突出形成されている。

前記ミラー１１と振動板１２とが接着剤Ｓによって、挟
持された挟持部Ｋが形成され、この挟持部にの間にはゴ
ムあるいは軟質な樹脂材料（例えば軟質塩ビ、エラスト
マー、ゴム等）からなる弾性的なシール部材１６がミラ
ー１１形状に沿って設けられている。

このシール部材１６の裏面側（第７図では下部側）には
係止部１６ｃが形成されており、この係止部１６ｃには
、内側係上部１６１ｃと外側係止部１６２ｃとが突設さ
れている。シール部材１６の表面側（第７図では上部側
）にはミラー１１表面方向にリップ部１６ａが下方へ延
びるように延設されている。このリップ部１６ａの内側
には凹部１６ｄが形成されており、この凹部１６ｄが形
成されているためリップ部１６ａがより弾性的にミラー
１１と振動板１２との挟持部Ｋを挟持することができる
ものである。またシール部材１６の外周方向にはひさし
部１６ｂが形成され、このひさし部１６ｂと前記外側係
止部Ｌ６ｃとの間には嵌合部１６ｅが形成される。

また、他方シール１６のリップ部１６ａとシール１６の
内側係止部１６１ｃとの間にはミラー保持部１６ｆが形
成されている。ミラー１１と振動板１２との挟持部には
上記の保持部１６ｆとの間に挿入されている。このリッ
プ部１．６　ａの先端部１６１ａと凸部１５ｂとの幅は
、挟持部にの厚さより狭く設定されており、常時その先
端部１６１ａがミラー１１表面を押圧して密閉状態にな
っている。シール部材１６には、前記凸部１５ｂと対向
するの箇所に凹部１６ｅが形成されている。この四部１
６ｔ！と爪部１５ｂとの間は適当な空隙２０を有してい
る。この空隙２０は上下方向に隙間Ａと隙間Ｂを有し、
シール１ｂと爪部１５ｂとの間には隙間Ｃを有し、てい
る。

この空１１ｊｉ’２０にはブチル系ゴムの接着材３０が
充填されている。この接着材３０により、ミラーホルダ
１５のヒケやそり、およびミラー１１と振動板１１との
曲率製造誤差によるミラー１１とミラーホルダ１５との
隙間をこの空隙２０と接着材３０により吸収できるので
ある。なお接着材３０はブチル系ゴムに限定されないこ
とばいうものでない、また、この構成は全ての前記凸部
１５ｂと凹部１６ｅになされている。

第８図は、第４図の拡大断面図であり、上記第７図の接
着固定部以外の箇所を示す図である９ミラーホルダＩ５
は本来、二点鎖線に示すような正規の設計形状であるが
、ミラーホルダ１５のソリにより０寸法の誤差が生じた
場合、厚み方向に規制手段を設けていないので、ミラー
１１を厚み方向に拘束することがない。

次に本発明の構造からなる装置のミラー１１と振動板１
２をミラ・−ホルダ１５に組付ける方法について説明す
る。まず始めに第９図に示すようにミラー１１と振動板
１２の挟持部にの外周部をシール１６のミラー保持部１
６ｆとの間に嵌めてシール１６を挟持部Ｋに取りつける
。

次に、第９図の挟持部にの左端部分に示すように、シー
ル１６の凹部１．６　ｅに爪部１５ａを先に挿入させ、
この状態から挟持部にの他端を上方（六方向）から（第
４図の右端部分）、ミラーホルダ１５内方向へ挿入させ
る。挿入されるとミラーホルダ１５の凸部１５ａとシー
ル１６の凹部１６ｅの空隙２０に接着材３０を充填する
。

第７図において、シール１６の保持部１６内にミラー１
１と振動子１２の挟持部Ｋが嵌入されない場合はシール
１６のリップ部１６ａの先端部１６１ａは二点鎖線に示
されるような状態であるが挟持部Ｋが嵌入されている場
合は、弾性材によるリップ部１６ａのため実線のような
状態に押圧保持され密閉状態になる。

以上のような構成からなる本発明はミラー１とミラーホ
ルダー５の曲率製造誤差を吸収するようになされたもの
であり、隙間に水滴が溜まらず、振動子によって細かい
霧状の再付着といった水滴が生じないクリアな視界を確
保できるようになった。

〔発明の効果〕

本発明は、振動子によって振動されるミラーと、該ミラ
ーの外周部を覆うシールと、前記ミラーを保持するミラ
ーホルダとからなる水滴除去装置において、前記シール
とミラーホルダの何れか一方に凸部を設け他方に凹部を
設けて、上記凸部と凹部との空隙に接着材を充填したこ
とを特徴とする水滴除去装置であるので、ミラーとミラ
ーホルダーの曲率製造誤差を吸収することができ、その
結果、隙間に水滴が溜まらず、振動子によって細かい霧
状の再付着といった水滴が生じないクリアな視界を確保
できるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の水滴除去装置の斜視図、第２図はミラ
一部分の正面図、第３図は第２図のｎ−■断面図、第４
図は第２図の■−■断面図、第５図は第２図のＩＶ　−
ＩＶ断面図、第６図は第２図の下面図、第７図は第３図
の拡大断面図、第８図は第４図の拡大断面図、第９図は
ミラーをミラーホルダに固定する方法を示す図、第１Ｏ
図は従来の水滴除去装置の断面図、第１１図は隙間に溜
まった水滴が霧化してミラーに付着する様子を表す説明
図。 １４　・ ｌ　１　・ １６　・ １５　・ ５ｂ 振動子、 ミラー シール、 ミラーホルダ、 ・凸部、 １６ｅ・・・凹部、 ２０・・・空隙、 ３０・・・接着材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 振動子によつて振動されるミラーと、該ミラーの外周部
   を覆うシールと、前記ミラーを保持するミラーホルダと
   からなる水滴除去装置において、前記シールとミラーホ
   ルダの何れか一方に凸部を設け他方に凹部を設けて、上
   記凸部と凹部との空隙に接着材を充填したことを特徴と
   する水滴除去装置。