JP2010120595A - ダクト接続部におけるシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダクトを内蔵する相互に接離可能な部品を近接した際、ダクト同士を連通させるダクトの接続部におけるシール構造であって、長期使用によっても良好なシール性能を維持する。
【解決手段】ダクトの接続部に設けるシール部材30は、ドアトリム11の開口15に固着する枠状本体31と、枠状本体31の外周縁に沿って連接され、ドア開閉時に圧縮されて弾性変形する袋状リップ32とから構成され、袋状リップ32の変形時、枠状本体31のリップ対向面と、袋状リップ32の内面32aとが密着しても擬似真空状態とはならず、シール性能が低下することがないように、枠状本体31のリップ対向面と袋状リップ32の内面32aの少なくともいずれか一方側に絞模様35を施すことで、擬似真空状態を有効に回避する。
【選択図】図6

Description

この発明は、デフロスタダクトを内蔵するドアトリムとインストルメントパネルのように、ダクトを内蔵して接離可能に隣接する部品間でのダクト接続部におけるシール構造に関する。
通常、図9に示すように、車両のドアパネル1の室内面側には、ドアトリム2が内装されている。そして、ドアトリム2には、サイドウインドウガラス1aの曇り止めを行なうデフロスタダクト3が内蔵されており、図10に示すように、ドアを閉鎖した際、ドアトリム2のデフロスタダクト3とドアトリム2と隣接するインストルメントパネル4のデフロスタダクト5とが接続するようになっている。
更に、ドアトリム2及びインストルメントパネル4に内蔵するデフロスタダクト3,5の開口3a,5a同士を連通させる接続部には、シール部材6が取り付けられている。すなわち、ドアトリム2のインストルメントパネル4に対する合わせ面2aに開口2bが開設され、この開口2bに枠状のシール部材6が装着されている。このシール部材6は、図11、図12に示すように、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム材)等の合成ゴム系材料を使用し、射出成形等の成形工法を採用することで所要形状に成形されており、ドアトリム2のインストルメントパネル4に対する合わせ面2aに開設されている開口2bに嵌め込み固着するための枠状本体6aと、この枠状本体6aの外周縁に沿って連接形成される袋状リップ6bとから構成されている。そして、枠状本体6aの係止溝6cをドアトリム2の開口2bの縁部に係着するとともに、脚片6dをドアトリム2の図示しない取付孔内に強制圧入することで、ドアトリム2の開口2bの縁部を覆うようにシール部材6が強固に取り付けられている。
そして、ドアの開閉操作に伴ないドアトリム2はインストルメントパネル4と接離するが、ドアの開放状態では、図12中実線で示す位置に袋状リップ6bが位置するとともに、ドアを閉鎖した時は袋状リップ6bが圧縮状態となり、図12中点線で示すように弾性変形することで、良好なシール性能を果たしている。尚、ドアトリム2とインストルメントパネル4との間のデフロスタダクト3,5の接続部分にシール部材6を介挿する従来構造としては、特許文献1に詳細に示されている。
特開平11−42923号公報
このように、従来では、ドアトリム2のデフロスタダクト3とインストルメントパネル4のデフロスタダクト5との間の接続部の構造としては、ドアトリム2の開口2bに枠状のシール部材6が取り付けられており、ドアを開放した状態では、図12中実線で示すように、枠状本体6aと袋状リップ6bとで有効な内部スペースが確保されているが、ドアを閉鎖した状態では、図12中点線で示す部位まで袋状リップ6bが圧縮変形する。この時、枠状本体6aと袋状リップ6bとが広範囲で密着し、外部とは連通しない閉空間a(図12中斜線で示す)を形成するとともに、一気に内部のエアが外部に排出されるため、袋状リップ6b内部は、一時的に真空に近い状態(以下、擬似真空状態という)となることから、ゴム同士が密着したままの状態となり、ドアを開放した際に袋状リップ6bの形状が基に戻らず、再度ドアを閉鎖した時、良好なシール性能を達成することができないという不具合が指摘されている。
また、枠状のシール部材6は、枠状本体6aの内面と袋状リップ6bの内面とがドアの開閉時に相互に密着、離反するが、その際、密着した状態から袋状リップ6bが離反するために「ペチャ ペチャ」という粘着音が生じ、乗員に不快感を及ぼすことも欠点として指摘されている。更に、従来では、シール部材6における枠状本体6aの内面か、あるいは袋状リップ6bの内面の少なくともいずれか一面にシリコーンオイル等の離型剤を塗布することで対策しているが、細かな部位であるため、離型剤の塗布作業が非常に面倒であり、生産性の低下を招く要因となっている。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、デフロスタダクトをそれぞれ内蔵するドアトリムとインストルメントパネルのように、ダクトを内蔵し、接離可能に隣接する部品を近接した時に、ダクトの開口同士がシール部材を介して突き合わされるダクト接続部におけるシール構造であって、長期使用によってもシール部材の初期形状を良好に維持でき、シール性能を長期に亘り精度良く維持できるとともに、ダクトの接離時に粘着音が生じることがないダクト接続部におけるシール構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明者は鋭意研究の結果、枠状本体と枠状本体の外周縁に連接し、シール部材の厚み方向に膨出するように袋状に形成された袋状リップとからなるシール部材の形状に工夫を施し、特に、袋状リップが圧縮されて弾性変形する際、袋状リップと枠状本体内面との接地面積を低減することで、袋状リップ内の擬似真空状態を解消できることに着目し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、接離可能に隣接する部品同士を近接した際、上記部品に内蔵したダクトの開口がシール部材を介して突き合わされるダクト接続部におけるシール構造であって、上記シール部材は、一方側の部品の開口縁部に装着される枠状本体と、この枠状本体の外周縁に連接され、上記シール部材の厚み方向に膨出する袋状リップとから構成され、上記部品の近接時には、袋状リップが枠状本体に向けて圧縮変形することでシール機能を発揮するダクト接続部におけるシール構造において、前記シール部材は、枠状本体のリップ対向面と、袋状リップの内面の少なくともいずれか一方側に絞模様が施されていることにより、部品の近接時には、袋状リップが枠状本体側に押圧され、枠状本体のリップ対向面と袋状リップの内面とが当接する際、上記絞模様により両者の接地面積が低減され、両者間に空気通路が形成されることにより、袋状リップ内の擬似真空状態を回避できるようにしたことを特徴とする。
ここで、ダクトを内蔵し、相互に接離可能に隣接する部品の一例としては、デフロスタダクトを内蔵するドアトリムと、デフロスタダクトを内蔵するインストルメントパネルがある。
更に、本発明に係るシール構造に使用する枠状のシール部材は、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム材)等の合成ゴム系材料を使用し、射出成形等の成形工法を採用することで所要形状に成形されており、このシール部材は、一方側の部品に開設した開口の縁部に嵌め込み固着する枠状本体と、枠状本体の外周縁に連接する袋状リップとから構成されている。また、枠状本体は、一方側の部品に開設した開口の縁部に枠状本体に設けた係止用溝部を嵌め込み固着するとともに、枠状本体にストッパ付き脚片を複数個付設し、開口のやや外側に沿って複数箇所に設けた取付孔内にストッパ付き脚片を挿入し、先端を引っ張ることで取付孔内に強制圧入して、ストッパが抜け止め片として機能することでシール部材を部品の開口縁部に確実に取り付けることができる。
そして、上述したように、本発明に使用するシール部材は、部品の開口縁に取り付ける枠状本体と、部品同士を近接してダクトを突き合わせる際に弾性変形してシール機能を発揮する袋状リップとから構成されているが、シール部材における枠状本体のリップ対向面か、あるいは袋状リップの内面の少なくともいずれか一方側に絞模様が施されていることが特徴である。この絞模様としては、皮革模様、梨地模様、あるいは幾何学模様等、絞模様の形状は特に限定するものではない。更に、絞模様を形成する部位としては、枠状本体のリップ対向面と袋状リップの内面との双方に設けても良く、また、枠状本体のリップ対向面のみ、または袋状リップの内面のみのように限定的に設けることも可能であるが、袋状リップの内面だけに絞模様を施した場合には、袋状リップの圧縮変形時に絞模様が伸ばされ、平滑面に近い状態となる恐れがあるため、実際的には枠状本体のリップ対向面のみか、枠状本体のリップ対向面と袋状リップの内面の双方に設けるのが好ましい。
以上の構成から明らかなように、シール部材における枠状本体のリップ対向面か、あるいは袋状リップの内面の少なくともいずれか一方側には、絞模様が施されているため、部品を近接して、ダクトの開口同士を突き合わせる際、袋状リップが枠状本体のリップ対向面に対してかなりの力で押圧され、枠状本体のリップ対向面と袋状リップ内面とが密着しても、絞模様により両者の接地面積が低減されているため、袋状リップ内には空気通路が形成されて、擬似真空状態とはならないことから、袋状リップに加わる外力が解除されれば、袋状リップは即座に基形状に戻り、部品同士の接離動作を繰り返し行なっても、ダクト接続部において良好なシール性能を維持することができるとともに、接離動作の度に袋状リップが変形する際に生じる不快な粘着音も抑えることができる。また面倒な離型剤の塗布作業を廃止できる。
以上説明した通り、本発明に係るダクト接続部におけるシール構造によれば、接離可能に隣接する部品同士を近接した際、部品に内蔵されたダクトの開口が合わさり、その接続部に使用されるシール部材は、一方側の部品の開口縁に取り付けられる枠状本体と、弾性変形可能な袋状リップとからなり、枠状本体のリップ対向面と、袋状リップの内面の少なくともいずれか一方側に絞模様を施すという構成が採用されている。
従って、部品同士を近接して、ダクトの開口を連通させた際、袋状リップは枠状本体側に押圧されて弾性変形はするものの、枠状本体のリップ対向面と袋状リップの内面とが密着する際、絞模様が施されているため、両者の接地面積が低減され、空気通路が形成されることから、枠状本体のリップ対向面と袋状リップの内面との間は擬似真空状態にならない。その結果、袋状リップに加わる外力が解除されれば、袋状リップは基形状に戻り、繰り返し使用によっても初期形状を良好に維持でき、シール性能を長期に亘り良好に保つことができるとともに、袋状リップが弾性変形する際に生じる不快な粘着音の発生を抑えることができ、しかも従来必要とした離型剤の塗布作業を廃止でき、生産性を向上させることができるという効果を有する。
以下、本発明に係るダクト接続部におけるシール構造の好ましい実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、念のため付言すれば、本発明の要旨は特許請求の範囲に記載した通りであり、以下に説明する実施例の内容は、本発明の一例を単に示すものに過ぎない。
図1乃至図8は本発明の一実施例を示すもので、図1は本発明に係るシール構造を車両のデフロスタダクトの接続部におけるシール構造に適用した実施例を示す説明図、図2は同デフロスタダクトの接続部の構成を示す断面図、図3乃至図5は本発明に係るシール構造に使用するシール部材を示す平面図並びに断面図、図6,図7は同シール部材の作用を示す各説明図、図8は本発明に係るシール構造に使用するシール部材の変形例を示す断面図である。
図1において、車両のドアパネル10の室内面側にドアトリム11が内装されている。そして、このドアトリム11の上縁には、ドアパネル10のサイドウインドウガラス12の曇り止めを行なうサイドデフロスタグリル13が取り付けられており、このサイドデフロスタグリル13にエアを供給するデフロスタダクト14がドアトリム11に内蔵されている。このデフロスタダクト14の一方端はサイドデフロスタグリル13に開口しているが、他方端の開口14aは、ドアトリム11におけるインストルメントパネル20に対する合わせ面11aに開設した開口15を通して外部に臨み、インストルメントパネル20側に対向している。また、インストルメントパネル20においても、ドアトリム11に内蔵するデフロスタダクト14にエアを供給するためのデフロスタダクト21が内蔵されており、このデフロスタダクト21の開口21aを外部に臨ませ、ドアトリム11側のデフロスタダクト14の開口14aと対向できるように、インストルメントパネル20についても開口22が設けられている。
ところで、本発明は、ドアトリム11側のデフロスタダクト14とインストルメントパネル20側のデフロスタダクト21との接続部におけるシール構造に特徴がある。すなわち、ドアトリム11の開口15に枠状のシール部材30が装着されており、このシール部材30の形状に工夫が施されている。上記シール部材30は、図2に示すように、ドアを閉鎖した状態ではドアトリム11に内蔵するデフロスタダクト14の開口14aとインストルメントパネル20内に内蔵されているデフロスタダクト21の開口21aを外部にエア漏れすることがなく連通するように、シール部材30がドアトリム11における開口15に強固に固着されている。
次いで、シール部材30の構成について、図3乃至図5に基づいて詳細に説明する。このシール部材30は、ドアトリム11の開口15とほぼ同一形状をなす枠状に形状設定がなされており、ドアトリム11の開口15縁部に取り付けられる枠状本体31と、この枠状本体31の外周縁に連接して、シール部材30の厚み方向に膨出するように袋状に形成された袋状リップ32とから構成されている。そして、この袋状リップ32がドアの開閉時に弾性変形することで良好なシール性能が得られるように、シール部材30に使用する素材としては、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム材)で代表される合成ゴム系材料等の軟質材料を使用し、射出成形等の成形工法を採用することで図3乃至図5に示す形状に成形されている。
更に詳しくは、シール部材30における枠状本体31は、ドアトリム11の開口15縁部に嵌め込み固着できるように係止用溝33が外方に向けて開口するように形成されており、図3,図4に示すように、ドアトリム11の開口15のやや外側に沿って所定間隔で開設されている複数の取付孔16に対して挿通固定するストッパ付き脚片34が枠状本体31の下面に所定ピッチ間隔で設けられている。従って、シール部材30をドアトリム11の開口15に取り付けるには、上述したように、枠状本体31における係止用溝33をドアトリム11の開口15縁部に図4中矢印で示すように嵌め込むと同時に、開口15周りの取付孔16内にストッパ付き脚片34を取付孔16内に挿入し、ドアトリム11の裏面側からストッパ付き脚片34の先端を内方に向けて引き込み、ストッパ34aを取付孔16を乗り超えさせ、取付孔16の裏側に位置するまで引き込めば、シール部材30の取付後はストッパ34aが有効に機能し、シール部材30の取付強度を強化することができる。
更に、本発明に使用するシール部材30は、繰り返し使用によっても初期形状を忠実に復元でき、良好なシール機能を発揮するように、この実施例では、枠状本体31のリップ対向面31a及び袋状リップ32の内面32aの双方の面に絞模様35が絞加工されている。このように、本実施例におけるシール部材30は、枠状本体31のリップ対向面31aと、袋状リップ32の内面32aの双方の面に絞模様35が施されていることが構成上の特徴であるが、その作用効果について図6,図7を基に説明する。尚、図6はドアを開放した状態で袋状リップ32には外力が加わっておらず、袋状リップ32の基形状はシール部材30の厚み方向に沿って膨出状に設定されている。また、図7はドアを閉鎖した状態を示しており、袋状リップ32は、インストルメントパネル20側からの押圧力により、枠状本体31側に向けて密着する方向に付勢されている。そして、図6に示すドアの開放状態においては、袋状リップ32に外力が加わっていないため、袋状リップ32は枠状本体31のリップ対向面31aとの間に有効なスペースを確保した袋状となっている。
そして、ドアを閉鎖すれば、図6中矢印方向にインストルメントパネル20からの押圧力が加わり、図7に示すように、袋状リップ32が枠状本体31側に向けて圧縮されて弾性変形する。この時、枠状本体31のリップ対向面31aと、袋状リップ32の内面32aとが当接するが、双方の面には絞模様35が施されているため、両者の接地面積が低減され、両者間に空気通路Aが形成され、擬似真空状態になることがなく、袋状リップ32が枠状本体31のリップ対向面31aに密着したままで基形状に復帰しないという不具合がなくなり、袋状リップ32は即座に基形状に復帰することから、シール部材30のシール性能を良好に保つことができる。
更に、シール部材30における枠状本体31のリップ対向面31aと袋状リップ32の内面32aの双方の面に絞模様35を施すことで、袋状リップ32が圧縮変形する際に擬似真空状態とはならないため、粘着音が生じることがなく、乗員が不快な印象をもつことがないとともに、従来必要としたシリコーンオイル等の離型剤を塗布する作業を廃止できるため、工数を削減できる効果もある。
上述した実施例は、シール部材30における枠状本体31のリップ対向面31aと、袋状リップ32の内面32aの双方の面に絞模様35を施したが、図8に示すように、枠状本体31のリップ対向面31aだけに絞模様35を施すことで、絞付加工を簡素化することができる。この図8に示す変形例においても、ドアを閉鎖した状態、すなわち、袋状リップ32が圧縮される際は、枠状本体31のリップ対向面31aに形成された絞模様35により枠状本体31のリップ対向面31aと袋状リップ32の内面32aとの接地面積は低減されており、擬似真空状態が解消されるため、良好なシール性能が維持できることは上述実施例と同一である。特に、袋状リップ32の内面32aに絞模様35を施しても、絞模様35が袋状リップ32の圧縮変形時に変形する恐れがあるため、袋状リップ32の内面32aに施す絞模様35を省略するのが現実的である。
以上説明した実施例は、ドアトリム11及びインストルメントパネル20にそれぞれ内蔵されるデフロスタダクト14,21における接続部のシール構造に本発明を適用したが、ダクトの種類や部品を限定するものではなく、ダクトを内蔵して、接離可能に隣接する部品におけるシール構造全般に適用することができる。更に、絞模様35のパターン形状、あるいはシール部材30の細かな形状や、ドアトリム11に対する取付構造を適宜変更することもできる。
本発明に係るシール構造をドアトリム及びインストルメントパネルのデフロスタダクトの接続部に適用した実施例を示す説明図である。 ドアトリム及びインストルメントパネルのデフロスタダクトの接続部におけるシール構造を示す断面図である。 本発明に係るシール構造に使用するシール部材の一実施例を示す平面図である。 図3中IV−IV線断面図である。 図3中V −V 線断面図である。 図3に示すシール部材をドアトリムの開口に取り付けた状態を示す断面図である。 図3に示すシール部材の作用を示す断面図である。 本発明に係るシール構造に使用するシール部材の変形例を示す説明図である。 ドアトリムとインストルメントパネルに内蔵するデフロスタダクトの従来のシール構造を示す説明図である。 従来のデフロスタダクトの接続部におけるシール構造を示す断面図である。 従来のシール構造に使用するシール部材を示す平面図である。 従来のシール構造に使用するシール部材の作用を示す説明図である。
符号の説明
10 ドアパネル
11 ドアトリム
14 デフロスタダクト
14a 開口
15 開口
16 取付孔
20 インストルメントパネル
21 デフロスタダクト
21a 開口
22 開口
30 シール部材
31 枠状本体
31a リップ対向面
32 袋状リップ
32a 内面
33 係止用溝
34 ストッパ付き脚片
35 絞模様
A 空気通路

Claims (1)

  1. 接離可能に隣接する部品(11,20)同士を近接した際、上記部品(11,20)に内蔵したダクト(14,21)の開口(14a,21a)がシール部材(30)を介して突き合わされるダクト接続部におけるシール構造であって、上記シール部材(30)は、一方側の部品(11)の開口(15)縁部に装着される枠状本体(31)と、この枠状本体(31)の外周縁に連接され、上記シール部材(30)の厚み方向に膨出する袋状リップ(32)とから構成され、上記部品(11,20)の近接時には、袋状リップ(32)が枠状本体(31)に向けて圧縮変形することでシール機能を発揮するダクト接続部におけるシール構造において、
    前記シール部材(30)は、枠状本体(31)のリップ対向面(31a)と、袋状リップ(32)の内面(32a)の少なくともいずれか一方側に絞模様(35)が施されていることにより、部品(11,20)の近接時には、袋状リップ(32)が枠状本体(31)側に押圧され、枠状本体(31)のリップ対向面(31a)と袋状リップ(32)の内面(32a)とが当接する際、上記絞模様(35)により両者の接地面積が低減され、両者間に空気通路(A)が形成されることにより、袋状リップ(32)内の擬似真空状態を回避できるようにしたことを特徴とするダクト接続部におけるシール構造。
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