JPH03273923A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、膜状部材を用いて送風空気の温度コントロー
ルおよび吹出口の開閉を行う車両用空気調和装置に関す
る。

［従来の技術］ 従来より、開口部の開閉手段として膜状部材を使用した
車両用空気調和装置がある。

例えば、特開昭６３−１６６６１８号公報、および特開
昭６４−３６５１５号公報では、吹出口の開閉を行うた
めの吹出口開閉手段としてフィルムダンパ（膜状部材）
が採用されている。また、特開昭６３−１６６６１８号
公報では、吹出口開閉手段の他に、ヒータコアを通過す
る空気とヒータコアをバイパスする空気との割合を調節
して温度コントロールを行うための温度調節手段として
もフィルムダンパが採用されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかるに、上記した従来技術による空気調和装置は、温
度コントロールと吹出口の開閉とを別々のフィルムダン
パで行う構造であるため、必然的に各フィルみダンパを
機能させるためのスペースを確保する必要性がある。従
って、省スペース化を実現することが困難である。

また、２枚のフィルムダンパを使用することがら部品点
数が増大し、コストアップとなる課題を有していた。

本発明は上記事情に基づいてなされたもので、その目的
は、省スペース化を実現するとともに、部品点数を減ら
してコストの低減を可能とする車両用空気調和装置を提
供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記目的を達成するために、車室内に送風空気
を導くためのダクトと、このダクト内に設けられて、通
過する空気を加熱する加熱器と、前記ダクト内で前記加
熱器をバイパスするバイパス通路と、前記加熱器の下流
で、前記加熱器を通過した空気あるいは前記バイパス通
路を通過した空気を車室内に向かって吹き出すための吹
出口と、前記ダクト内で移動可能に配設され、前記加熱
器を通過する空気通路と前記バイパス通路とを選択的に
開口することができるとともに、前記吹出口を開口する
ことのできる開口部を有し、前記加熱器を通過する空気
通路と前記バイパス通路との開口割合に応じて、前記吹
出口の開口割合を調節する可撓性の膜状部材と、前記開
口部の開口位置を移動するために、前記膜状部材を移動
操作する操作手段とを備えたことを技術的手段とする。

［作用コ 上記構成よりなる本発明は、膜状部材が可撓性であるこ
とから、操作手段により膜状部材を移動操作することで
、膜状部材に形成された開口部の開口位置が変化する。

その開口部は、膜状部材の移動に伴って、加熱器を通過
する空気通路と加熱器をバイパスするバイパス通路とを
選択的に開口する。そして、加熱器を通過する空気通路
とバイパス通路との開口割合に応じて吹出口の開口割合
が調節される。

従って、膜状部材を移動させて開口部の開口位置を変化
さゼることにより、加熱器を通過する空気通路とバイパ
ス通路とを選択的に開口するとともに、吹出口の開閉を
行うことができる。

［発明の効果］ 上記作用を有する本発明によれば、１枚の膜状部材によ
って、加熱器を通過する空気通路とバイパス通路との開
口割合の調節（温度コントロール）を行うことができる
とともに、その開口割合に応じて吹出口の開口割合を調
節することができる。

従って、温度コントロールと吹出口の開閉とを別々の膜
状部材で行う従来装置と比較して、省スペース化を実現
することができる。また、部品点数の削減に伴って、コ
ストを低減することができる。

［実施例コ 次に、本発明の車両用空気調和装置を図面に示す一実施
例に基づき説明する。

第１図は車両用空気調和装置の概略図、第２図および第
３図は本実施例の作動説明図である。

本実施例の空気調和装置１は、車室内へ送風空気を導く
ダクト２と、そのダクト２内で車室内に向かう空気流を
発生させる送風機３とを偏え、冷風と温風とを混合して
車室内に吐出するエアミックス式である。

ダクト２の上流には、車室内と通じて車室内空気を循環
さゼるための内気導入口４と、車室外空気を取り入れる
ための外気導入口５とが形成されている。内気導入口４
および外気導入口５のいずれか一方は、内外気切替ダン
パ６によって閉塞される。

タクト２内には、送風機３より下流に向がって、冷凍サ
イクルの冷媒蒸発器７、およびエンジン冷却水（温水）
が供給されるヒータコア（加熱器）８が順に配設されて
いる。

ヒータコア８は、ダクト２内の中央に配置されており、
従って、ヒータコア８の両側には、ヒータコア８をバイ
パスする第１バイパス通路９および第２バイパス通路１
０が形成されている。

ダクト２の下流端には、ベンチレーション吹出口（図示
しない）に連通ずる第１吹出口１１と、デフロスタ吹出
口およびヒータ吹出口（共に図示しない）に連通する第
２吹出口１２が設けられている。

ダクト２の下流端内部には、例えば、ポリエチレン系樹
脂より成る可撓性のフィルムダンパ（膜状部材）１３が
配設されている。フィルムダンパ１３は、両端を溶着、
接着などにより固着してエンドレスに設けられている。

このフィルムダンパ１３は、ダクト２内に配設される支
持フレーム（図示しない）により、ヒータコア８の下流
側で、ヒータコア８を通過する空気通路、第１バイパス
通路９、および第２バイパス通路１０を遮るように配設
されるとともに、第１吹出口１１と第２吹出口１２とに
平行した状態で移動可能に支持されている。

支持フレームは、フィルムダンパ１３の両端周縁部に沿
う２つの枠体（図示しない）と、この枠体の各コーナ部
に回転自在に支持された３本の支柱１４．１５．１６お
よび１本の駆動シャフト１７から成る。

フィルムダンパ１３の両端周縁部には、多数の噛合せ穴
（図示しない）が設けられ、また、駆動シャフト１７の
両端部には、その噛合せ穴と噛合う歯車１８が設けられ
ている。

そして、ダクト２の側面には、駆動シャフト１７を回転
駆動するためのシャフト駆動機構が設けられている。

このシャフト駆動機構は、ダクト２の外部で駆動シャフ
ト１７の端部に固定されるビニオン１９と、外周がビニ
オン１９と噛合する扇状の駆動プレート２０と、一端が
駆動プレート２０に連結され、他端が車室内のコントロ
ールパネルに設けられた温度設定レバー（図示しない）
に連結されたワイヤ２１とから成る。従って、車両乗員
が温度設定レバー（図示しない）を操作することにより
、ワイヤ２１を介して駆動プレート２０が遠隔操作され
、駆動シャフト１７が回転駆動されてフィルムダンパ１
３を移動操作する。

温度設定レバーは、ＷＡＸクールモード、パイレベルモ
ード、ＨＡＸホットモードを設定することがてきる。

フィルムダンパ１３には、ヒータコア８を通過する空気
通路と、第１バイパス通路９および第２バイパス通路１
０とを選択的に開口することができるとともに、第１吹
出口１１と第２吹出口１２とを選択的に開口することの
できる第１開口部１３ａと第２開口部１３ｂとが設けら
れている。

このフィルムダンパ１３は、フィルムダンパ１３の移動
に伴って、第１開口部１３ａおよび第２開口部１３ｂの
開口位置が変化することにより、ヒータコア８を通過す
る空気通路と、第１バイパス通路９および第２バイパス
通路１０との開口割合を調節して送風空気の温度コント
ロールを行うとともに、温度設定レバーの各モードに応
じて、第１吹出口１１と第２吹出口１２どの切り替えを
行うものである。

なお、フィルムダンパ１３を移動操作するための操作手
段は、上記した支持フレームとシャフト駆動機構により
構成される。

次に、本実施例の作動を説明する。

送風機３の起動および風量調節を行うファンスイッチ（
図示しない）をオンすることにより送風機３が作動し、
内気導入口４または外気導入口５より空気を吸引して、
ダクト２内に空気流を発生させる。

ダクト２内に供給された空気は、冷媒蒸発器７を通過す
る際に、クーラースイッチ（図示しない）がオンされて
いると、冷媒蒸発器７を流れる低温の冷媒と熱交換され
て冷却される。

ａ）温度設定レバーをＨＡＸクールモードに設定した場
合。

駆動プレート２０がワイヤ２１によって駆動され、フィ
ルムダンパ１３が第１図に示す位置に移動する。

つまり、ヒータコア８を通過する空気通路が、フィルム
ダンパ１３の遮蔽部分によって塞がれ、第１バイパス通
路９および第２バイパス通路１０が、それぞれフィルム
ダンパ１３の第１開口部１３ａおよび第２開口部１３ｂ
によって開口される。そして、第１吹出口１１がフィル
ムダンパ１３の第２開口部１３ｂによって開口され、第
２吹出口１２がフィルムダンパ１３の遮蔽部分によって
塞がれる。

その結果、冷媒蒸発器７を通過して冷却された空気は、
第１バイパス通路９および第２バイパス通路１０を通り
、第１吹出口１１を介してベンチレーション吹出口より
車室内へ吹き出される。

ｂ）温度設定レバーをパイレベルモードに設定した場合
。

車室内の設定温度に応じて、フィルムダンパ１３がヒー
タコア８を通過する空気通路と、第１バイパス通路９お
よび第２バイパス通路１０との開口割合を調節する０例
えば、第２図に示すように、ヒータコア８を通過する空
気通路が、フィルムダンパ１３の第１開口部１３ａによ
って一部開口される。

また、第１バイパス通路９は、フィルムダンパ１３の第
１開口部１３ａによって全面的に開口され、第２バイパ
ス通路１０は、フィルムダンパ１３の遮蔽部分によって
塞がれる。そして、第１吹出口１１および第２吹出口１
２は、それぞれフィルムダンパ１３の第２開口部１３ｂ
によって一部開口される。その第１吹出口１１および第
２吹出口１２の開口割合は、ヒータコア８を通過する空
気通路の開口割合に応じて調節される。

その結果、冷媒蒸発器７を通過して冷却された空気の一
部がヒータコア８を通過して加熱され、その温風が、第
１バイパス通路９を通過した冷風と混合され、第１吹出
口１１および第２吹出口１２を介して、ベンチレーショ
ン吹出口、デフロスタ吹出口、およびヒータ吹出口より
車室内へ吹き出される。

Ｃ）温度設定レバーをＨＡＸホットモードに設定した場
合。

フィルムダンパ１３は、第３図に示す位置に移動する。

つまり、ヒータコア８を通過する空気通路が、フィルム
ダンパ１３の第１開口部１３ａによって全面的に開口さ
れる。また、第１バイパス通路９および第２バイパス通
路１０は、それぞれフィルムダンパ１３の遮蔽部分によ
って塞がれる。そして、第１吹出口１１がフィルムダン
パ１３の遮蔽部分によって寒がれ、第２吹出口１２がフ
ィルムダンパ１３の第２開口部１３ｂによって全面的に
開口される。

その結果、冷媒蒸発器７を通過して冷却された空気は、
すべてヒータコア８を通過して加熱され、温風となって
、第２吹出口１２を介してデフロスタ吹出口およびヒー
タ吹出口より車室内へ吹き出される。

このように、本実施例の空気調和装置１では、１枚のフ
ィルムダンパ１３によって、温度コントロールを行うと
ともに、第１吹出口１１および第２吹出口１２の開閉な
らびに開口割合の調節を行うことができる。

従って、温度コントロールと吹出口の開閉とを別々のフ
ィルムダンパ１３で行う従来装置と比較して、省スペー
ス化を実現することができる。また、フィルムダンパ１
３を１枚とすることにより、部品点数が削減されるため
、コストを低減することができる。

さらには、部品点数の削減に伴って、送風空気の通路面
積を拡大することができるとともに、通風抵抗の低減な
らびに騒音の低減を図ることができる。

次に、本発明の第２実施例を、第４図ないし第７図に基
づき説明する。

第４図ないし第７図は本実施例の作動説明図である。

本実施例の車両用空気調和装置１は、ベンチレーション
吹出口およびデフロスタ吹出口（共に図示しない）に連
通ずる第１吹出口２より吹き出される空気と、ヒータ吹
出口（図示しない）に連通ずる第２吹出口３より吹き出
される空気との温度コントロールを独立して行うため、
第１吹出口２側に第１フイルムダンパ（膜状部材）４を
、第２吹出口３側に第２フイルムダンパ（ＩＩＩ状部材
）５を配設したものである。

第１フイルムダンパ４および第２フイルムダンパ５は、
温度設定レバー（図示しない）の操作により、駆動シャ
フト６および７に固定されたギヤ８および９を介して、
それぞれ独立して駆動される。なお、第１フイルムダン
パ４を支持するシャフト１０．１１および第２フイルム
ダンパ５を支持するシャフト１２．１３．１４．１５は
、第１フィルムダンパ４および第２フイルムダンパ５の
移動を容易にするため、ダクト１６に対して回転自在に
支持されている。

ダクト１６内には、ヒータコア１７をバイパスして第１
吹出口２に通じる第１バイパス通路１８、およびヒータ
コア１７をバイパスして第２吹出口３に通じる第２バイ
パス通路１９が形成されている。

温度設定レバーは、デフロスタモード、ＨＡＸクールモ
ード、パイレベルモード、ＨＡＸホットモードを設定す
ることができる。

第１フイルムダンパ４は、全周の２７３程の開口部４ａ
が形成されて、温度設定レバーの各モードに対応して第
１吹出口２を開口するとともに、第１吹出口２より吹き
出される空気の温度コントロールを行う。

第２フイルムダンパ５は、周方向に第１開口部５ａと第
２開口部５ｂとが形成されて、温度設定レバーの各モー
ドに対応して第２吹出口３の開閉を行うとともに、第２
吹出口３より吹き出される空気の温度コントロールを行
う。

ｄ）デフロスタモードが設定された場合、第４図に示す
ように、第１フイルムダンパ４の遮蔽部分が第１バイパ
ス通路１８を塞ぐとともに、第１フイルムダンパ４の開
口部４ａが、ヒータコア１１を通過して第１吹出口２に
通じる通路と第１吹出口２とを開口する。また、第２フ
イルムダンパ５の遮蔽部分が、第２バイパス通路１９と
第２吹出口３とを塞ぐ。

この結果、冷媒蒸発器２０を通過した空気は、すべてヒ
ータコア１７を通過して加熱され、第１吹出口２より吹
き出される。

ｅ　）　ＨＡＸクールモードが設定された場合、第５図
に示すように、第１フイルムダンパ４の遮蔽部分が、ヒ
ータコア１７を通過して第１吹出口２に通じる通路を塞
ぐとともに、第１フイルムダンパ４の開口部４ａが、第
１バイパス通路１８と第１吹出口２とを開口する。また
、第２フイルムダンパ５の遮蔽部分が、ヒータコア１１
を通過して第２吹出口３に通じる通路を塞ぐとともに、
第２フイルムダンパ５の第１開口部５ａが、第２バイパ
ス通路１９と第２吹出口３の一部を開口する。

この結果、冷媒蒸発器２０を通過した空気の大部分が、
冷風として第１吹出口２より吹き出され、冷風の一部が
、第２吹出口３より吹き出される。

ｆ）パイレベルモードが設定された場合、第６図に示す
ように、第１フイルムダンパ４の開口部４ａが、第１バ
イパス通路１８とヒータコア１７を通過して第１吹出口
２に通じる通路とをそれぞれ一部開口するとともに、第
１吹出口２を開口する。また、第２フイルムダンパ５の
第１開口部５ａが、第２バイパス通路１９とヒータコア
１７を通過して第２吹出口３に通じる通路とをそれぞれ
一部開口するとともに、第２フイルムダンパ５の第２開
口部５ｂが、第２吹出口３を一部開口する。

この結果、冷媒蒸発器２０を通過した空気は、第１フイ
ルムダンパ４および第２フイルムダンパ５によってそれ
ぞれ温度コントロールされ、温風と冷風との混合空気が
、第１吹出口２および第２吹出口３より吹き出される。

ｇ　）　ＨＡＸホットモードが設定された場合、第７図
に示すように、第１フイルムダンパ４の遮蔽部分が第１
バイパス通路１８を塞ぐとともに、第１フイルムダンパ
４の開口部４ａが第１吹出口２を開口する。また、第２
フイルムダンパ５の遮蔽部分が第２バイパス通路１９を
塞ぐとともに、第２フイルムダンパ５の第１開口部５ａ
が、ヒータコア１７を通過して第２吹出口３に通じる通
路を開口し、第２開口部５ｂが第２吹出口３を開口する
。

この結果、冷媒蒸発器２０を通過した空気は、すべてヒ
ータコア１７を通過して加熱され、温風として第１吹出
口２および第２吹出口３より吹き出される。

本実施例のように、第１吹出口２より吹き出される空気
と、第２吹出口３より吹き出される空気との温度コント
ロールを独立して行う場合には、従来技術によればフィ
ルムダンパを４か所に配設する必要があるが、本実施例
では２か所に配設するだけで良い。この結果、上記第１
実施例と同様の効果を得ることができる。

（変形例） 第１実施例および第２実施例では、各フィルムダンパを
それぞれエンドレスにして使用したが、フィルムダンパ
の両端部で巻き取る方式を採用しても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の第１実施例を示すもので
、第１図は車両用空気調和装置の概略図、第２図および
第３図は本実施例の作動説明図である。第４図ないし第
７図は本発明の第２実施例を示すもので、その作動説明
図である。 図中 （第１実施例） １・・・車両用空気調和装置　２・・・ダクト　８・・
・ヒータコア（加熱器）　９・・・第１バイパス通路　
１０・・・第２バイパス通路　１１・・・第１吹出口　
１２−・第２吹出口　１３・・・フィルムダンパ（膜状
部材）１３ａ・・・第１開口部　１３ｂ・・・第２開口
部〈第２実施例）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）（ａ）車室内に送風空気を導くためのダクトと、（
   ｂ）このダクト内に設けられて、通過する空気を加熱す
   る加熱器と、 （ｃ）前記ダクト内で前記加熱器をバイパスするバイパ
   ス通路と、 （ｄ）前記加熱器の下流で、前記加熱器を通過した空気
   あるいは前記バイパス通路を通過した空気を車室内に向
   かって吹き出すための吹出口と、（ｅ）前記ダクト内で
   移動可能に配設され、前記加熱器を通過する空気通路と
   前記バイパス通路とを選択的に開口することができると
   ともに、前記吹出口を開口することのできる開口部を有
   し、前記加熱器を通過する空気通路と前記バイパス通路
   との開口割合に応じて、前記吹出口の開口割合を調節す
   る可撓性の膜状部材と、 （ｆ）前記開口部の開口位置を移動するために、前記膜
   状部材を移動操作する操作手段とを備えた車両用空気調
   和装置。