JPH0327016Y2 - - Google Patents

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JPH0327016Y2
JPH0327016Y2 JP1986075846U JP7584686U JPH0327016Y2 JP H0327016 Y2 JPH0327016 Y2 JP H0327016Y2 JP 1986075846 U JP1986075846 U JP 1986075846U JP 7584686 U JP7584686 U JP 7584686U JP H0327016 Y2 JPH0327016 Y2 JP H0327016Y2
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valve
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば自動車のブレーキやクラツチ
用のマスタシリンダ等に結合されてブレーキ液や
クラツチ作動液を収容するのに好適な液体リザー
バに関する。
〔従来技術〕 一般に、液体リザーバは上側が開口部となつた
リザーバ本体と、該開口部を閉塞するキヤツプと
から構成されるが、第3図及び第4図に従来技術
によるこの種液体リザーバとしての車輌用ブレー
キ液リザーバを示す。
図において、1は内部にブレーキ液を収容する
リザーバ本体で、該リザーバ本体1は蓋付容器状
の本体部2と、該本体部2の蓋体2Aから斜め上
方に突出し、外周壁側には雄ねじ部3Aが形成さ
れたブレーキ液補給用の筒体開口部3と、前記本
体部2の下部に突設された流出口部4とから構成
されている。
5は前記リザーバ本体1の開口部3を閉塞する
キヤツプを示す。6は該キヤツプ5を構成するキ
ヤツプ本体で、該キヤツプ本体6はポリプロピレ
ン等の可撓性樹脂材からなるアウタキヤツプ7と
後述のインナキヤツプ8とから構成されている。
ここで、該アウタキヤツプ7は円形の蓋部7A
と、該蓋部7Aの周縁から開口部3の周壁に沿つ
て円筒状に延び、開口部3の雄ねじ部3Aに螺合
する雌ねじ部7Bと、蓋部7A内面に突設された
環状突部7Cとから一体に形成されている。一
方、インナキヤツプ8は前記アウタキヤツプ7と
組合わされた状態で開口部3内に嵌合されるもの
で、該インナキヤツプ8は開口部の内周側に嵌合
する円板状の底部8Aと、該底部8Aの周縁から
該開口部3の内周面に沿つて突出形成され、外周
にシールリング9が嵌着された筒状嵌合部8B
と、該筒状嵌合部8Bの上端から径方向外向きに
延び、前記アウタキヤツプ7の蓋部7A内面に当
接するフランジ部8Cと、前記筒状嵌合部8Bの
内周側に位置して底部8Aの一側面からアウタキ
ヤツプ7の環状突部7Cに向けて突設された円筒
状の弁体嵌着部8Dと、該弁体嵌着部8Dより小
径で、かつ軸方向長さが短く形成された筒状体か
らなり、該弁体嵌着部8Dの内側に位置して底部
8Aに突出形成された筒状弁座部8Eと、底部8
Aの他側画中央に突出形成されたバツフル板8F
とから大略構成されている。そして、上述したア
ウタキヤツプ7をインナキヤツプ8に嵌合するこ
とにより、キヤツプ本体6内には弁室10が形成
されている。
11は前記弁室10を外部と連通させるための
通気路で、該通気路11はインナキヤツプ8のフ
ランジ部8Cを径方向に切欠いて形成した切溝8
Gとアウタキヤツプ7の蓋部7Aとによつて形成
されている。一方、12,12,…は前記弁室1
0とリザーバ本体1内を連通させるために、イン
ナキヤツプ8の底部8Aに周方向に離間して穿設
された複数の連通孔で、該各連通孔12は弁体嵌
着部8Dと筒状弁座部8Eとの間に開孔してい
る。
次に、13は弁室10内で弁体嵌着部8Eの上
端側に嵌着され、アウタキヤツプ7の環状突部7
Cとの間に挾持された弾性材からなる環状弁体
で、該環状弁体13は断面略「U」字状に形成さ
れ、弁体嵌着部8Dの先端に嵌合された厚肉の環
状基部13Aと、該環状基部13Aの外周側に突
出形成され、弁体嵌着部8Dの外周面に離着座す
る薄肉の外側弁体部13Bと、該外側弁体部13
Bに対向するように環状基部13Aの内周側に突
出形成され、筒状弁座部8Eの外周面に離着座す
る薄肉の内側弁体部13Cとからなつており、環
状基部13Aの内側面には凹溝からなる排気路1
4が複数個隔設され、このように構成される環状
弁体13はリザーバ本体1内の圧力変動により、
後述のように呼吸作用するようになつている。
更に、15はアウタキヤツプ7の環状突部7C
に形成された複数の切欠きからなる他の通気路
で、該通気路15は環状弁体13の環状基部13
Aの内外周側を恒常的に連通している。
従来技術による車輌用ブレーキ液リザーバは上
述の如く構成されるが、次に、その作動について
説明する。
まず、リザーバ本体1内に収容されたブレーキ
液量が全く変化しない通常時においては、環状弁
体13は図示の状態にあり、その外側弁体部13
Bは弁体嵌着部8Dの外周面に着座し、内側弁体
部13Cは筒状弁座部8Eの外周面に着座してお
り、リザーバ本体1内は外気と遮断された状態に
ある。
次に、マスタシリンダ本体を作動してブレーキ
系統にブレーキ液を供給すると、リザーバ本体1
内のブレーキ液は流出口部4から流出し、該リザ
ーバ本体1内は負圧になる。すると、外気は通気
路11,15を介して弁室10内に吸引され、内
側弁体部13Cに作用する圧力差により該内側弁
体部13Cを押し拡げて筒状弁座部8Eから離座
せしめ、各連通孔12を介して本体部2内に吸引
される。
一方、マスタシリンダ本体からリザーバ本体1
内にブレーキ液が戻されると、本体部2内は液量
の増加と共にその内圧が上昇する。すると、本体
部2内の空気は各連通孔12を介して通気路15
に向け流出し、環状弁体13の内側弁体部13B
を押し拡げて弁体嵌着部8Dから離座せしめ、通
気路15,11を通つて外部に放出され、リザー
バ本体1内の圧力は開放される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述した従来技術にあつては、キヤツプ本体6
はアウタキヤツプ7とインナキヤツプ8とから構
成し、アウタキヤツプ7はリザーバ本体1の開口
部3に螺着し、インナキヤツプ8は開口部3内に
挿嵌した状態でそのフランジ部8Cを開口部3の
筒端とアウタキヤツプ7との間に挾持するように
なつている。従つて、キヤツプ本体6を開口部3
に嵌着する場合、インナキヤツプ8自体は回転さ
せないがアウタキヤツプ7の螺回時に共回りをし
てしまう場合がある。このように、インナキヤツ
プ8は開口部3の周方向に位置決めすることがで
きないために、インナキヤツプ8に形成する連通
孔12は周方向に離間して複数個設ける構成にな
つている。
而して、上述の如くキヤツプ本体6のインナキ
ヤツプ8には複数個の連通孔12を形成してある
ため、車輌の旋回時或いは傾斜時にリザーバ本体
1内の液面が開口部3内下側に位置する連通孔1
2の高さ以上になる場合がある。この時、キヤツ
プ本体6の弁室10内の大気は上側の各連通孔1
2を介してリザーバ本体1内に流出するため、下
側の各連通孔12から弁室10内にブレーキ液が
容易に侵入することができ、弁室10内に侵入し
た液はやがて通気路11からリザーバ本体1外に
漏洩してしまうという欠点がある。
本考案は上述した従来技術の欠点に鑑みなされ
たもので、本考案が解決しようとする問題点はキ
ヤツプの連通孔を介して該キヤツプとリザーバ本
体との間から液漏れが生じるのを防止することに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題点を解決するために構成された本
考案の手段の特徴は、リザーバ本体の開口部を閉
塞するキヤツプを、開口部の外周に嵌着されるア
ウタキヤツプと、前記開口部の内周に嵌合された
有底円筒体からなるインナキヤツプと、該インナ
キヤツプとアウタキヤツプとの間に形成された弁
室を外気に連通させる通気路と、前記インナキヤ
ツプの底部に周方向に離間した位置に穿設された
連通孔と、前記弁室内に設けられ、前記リザーバ
本体内の圧力変動に応じて呼吸作用する弁体と、
前記リザーバ本体内の液面に向けて円錐状に突出
形成され、基端側が前記インナキヤツプに嵌着さ
れ、突出した中央突端に通気孔が形成されたキヤ
ツプシールと、該キヤツプシールと前記インナキ
ヤツプの底部との間に形成され、前記リザーバ本
体内を前記通気孔と連通孔を介して弁室に連通さ
せる緩衝室とから構成したことにある。
〔作用〕
このように構成することにより、リザーバ本体
内が負圧となると、弁体の吸気作用により、通気
路、弁室、連通孔、緩衝室、通気孔を介して外気
を吸引し、一方リザーバ本体内の圧力が上昇する
と、弁体の呼気作用により、前述と逆の系路でリ
ザーバ本体の圧力を開放する。
また、車両の振動、傾斜等によつてブレーキ液
の液面が上昇し、キヤツプシールの通気孔に油液
付着した場合、この油液の表面張力によつて該通
気孔を液封し、ブレーキ液が緩衝室から弁室内に
流入するのを防止する。
さらに、キヤツプシールの通気孔が中央突端に
形成されているのに対し、連通孔はインナキヤツ
プの底部に位置して該通気孔とは偏心して穿設さ
れているから、緩衝室も含めて弁体の前に迷路的
な通路が形成され、ブレーキ液の漏洩をより確実
に防止する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図及び第2図に基
づいて詳述する。なお、前述した従来技術の構成
要素と同一の構成要素には同一符号を付し、その
説明を省略する。
第1図は本考案の第1の実施例を示す。図にお
いて、21はリザーバ本体1の開口部3に嵌着さ
れたキヤツプ、22は該キヤツプ21を構成する
キヤツプ本体で、該キヤツプ本体22はアウタキ
ヤツプ7と、該アウタキヤツプ7と同様の合成樹
脂材によつて成形されたインナキヤツプ23とか
ら構成されている。ここで、該インナキヤツプ2
3はリザーバ本体1の開口部3内周より小径の円
板状に形成された底部23Aと、該底部23Aの
外周寄りに位置して一側面からアウタキヤツプ7
の環状突部7Cに向けて突出形成され、先端側に
弁体13が嵌着された円筒状の弁体嵌着部23B
を有しており、該弁体嵌着部23Bの外周面には
弁体13の外側弁体部13Bが常時は着座してい
る。
また、23Cは前記開口部3の内周側に嵌合す
るように該弁体嵌着部23Bの外周面途中から突
設された筒状嵌合部で、該筒状嵌合部23Cの上
端から径方向外側には前記アウタキヤツプ7の蓋
部7A内面に当接するフランジ部23Dが形成さ
れている。23Eは前記弁体嵌着部23Bの内周
側に位置して底部23Aに突出形成された筒状弁
座部で、該筒状弁座部23Eは弁体嵌着部23B
より短尺の円筒体からなつており、その外周面に
は弁体13の内側弁体部13Cが常時は着座する
ようになつている。
更に、23Fは弁体嵌着部23Bの外周側に突
出した状態で底部23Aの径方向外側に一体的に
形成されたキヤツプシール嵌着部で、該キヤツプ
シール嵌着部23Fと筒状嵌合部23Cとの間に
は環状凹部23Gが形成されている。かくして、
本実施例によるインナキヤツプ23は底部23
A,弁体嵌着部23B,筒状嵌合部23C,フラ
ンジ部23D,筒状弁座部23E及びキヤツプシ
ール嵌着部23Fからなつており、該インナキヤ
ツプ23をアウタキヤツプ7に嵌合することによ
つて、キヤツプ本体22内には弁室24が形成さ
れている。
25は前記弁室24を外部と連通させるための
通気路で、該通気路25はインナキヤツプ23の
フランジ部23Dを径方向に切欠いて形成した切
溝23Hとアウタキヤツプ7の蓋部7Aとによつ
て形成されている。一方、26,26,…は前記
弁室24とリザーバ本体1内を連通するためにイ
ンナキヤツプ23の底部23Aに周方向に離間し
て穿設された複数の連通孔で、該各連通孔26は
弁体嵌着部23Bと筒状弁座部23Eとの間に開
孔している。
次に、27はインナキヤツプ23のキヤツプシ
ール嵌着部23Fに嵌着されたゴム等の弾性体か
らなるキヤツプシールで、該キヤツプシール27
はリザーバ本体1の開口部3内周面に密接する外
周面を有し、インナキヤツプ23の環状凹部23
Gに嵌合した厚肉の環状基部27Aと、該環状基
部27Aからリザーバ本体1内の液面に向けて円
錐状に突出形成され、中央突端に円柱状の小径突
起が形成された傘状部27Bと、該傘状部27B
の小径突起中心に軸方向に穿設された1個の通気
孔27Cと、環状基部27Aと傘状部27Bとの
間に位置して内周側に凹設された環状係合溝27
Dとから構成されている。そして、該キヤツプシ
ール27はリザーバ本体1内の液面側に位置して
インナキヤツプ23のキヤツプシール嵌着部23
Fに環状係合溝27Dを嵌合することにより取着
され、キヤツプシール27の環状基部27Aは開
口部3とキヤツプ本体22との間を液密にシール
すると共に、該キヤツプシール27とインナキヤ
ツプ23との間には緩衝室28が形成されてい
る。
かくして、本実施例によるキヤツプ21はアウ
タキヤツプ7とインナキヤツプ23とからなり、
内部の弁室24を外部に連通させる通気路25が
設けられたキヤツプ本体22と、該キヤツプ本体
22の弁室24内に嵌装された環状弁体13と、
リザーバ本体1の液面側に位置してキヤツプ本体
22に取着され、突出した中央先端には1個の通
気孔27Cが形成されたキヤツプシール27と、
該キヤツプシール27内に形成された緩衝室28
とから構成されている。
次に、上述の如く構成される本実施例の作用に
ついて述べる。
まず、リザーバ本体1内に収容されたブレーキ
液量が全く変化しない通常時の場合、また、マス
タシリンダ本体を作動してブレーキ系統にブレー
キ液を供給したことにより、リザーバ本体1内が
負圧になつた場合、更に、上述の場合とは逆に、
マスタシリンダ本体からリザーバ本体1内にブレ
ーキ液が戻され、リザーバ本体1内の内圧が上昇
した場合における弁体13の作動は従来技術の場
合と実質的に異るところはないが、リザーバ本体
1内から外部に排出され、或いは外部からリザー
バ本体1内に吸入される空気はキヤツプシール2
7に設けた唯一の通気孔27Cを介して流通する
点が従来技術と異つている。
而して、本実施例によれば、キヤツプ本体22
にはリザーバ本体1内の液面側に位置して各連通
孔26を覆うようにキヤツプシール27を取着
し、該キヤツプシール27には中央の突出先端に
1個の通気孔27Cを設けたから、車輌の旋回に
よつてブレーキ液の液面が上昇して該ブレーキ液
が通気孔27Cに付着した場合、該通気孔27C
はブレーキ液の表面張力によつて液封された状態
になる。この結果、キヤツプシール27とインナ
キヤツプ23との間の緩衝室28内は一定の圧力
状態で密封され、しかもキヤツプシール27には
1個の通気孔27Cしか設けられていないため、
リザーバ本体1側のブレーキ液が緩衝室28側に
容易に侵入するのを防止でき、ブレーキ液が各連
通孔26を介して弁室24内に流入し、環状弁体
13を直撃して浸すのを防止できる。さらに、キ
ヤツプシール27の通気孔27Cは中央の突出先
端に設けられているのに対し、各連通孔26は弁
体嵌着部23Bと弁状弁座部23Eとの間に位置
してインナキヤツプ23の底部23Aに穿設さ
れ、該各連通孔26は前記通気孔27Cとは偏心
しており、緩衝室28を含めて弁体13の前に迷
路的な通路が形成でき、ブレーキ液の漏洩をより
確実に防止することができる。
なお、本実施例では、キヤツプ本体22を構成
するアウタキヤツプ7及びインナキヤツプ23は
例えばポリプロピレン等の可撓性樹脂材で形成す
るのに対し、キヤツプシール27はシール機能を
併せ持たせるためにゴム等の弾性材で成形するも
のとし、従来技術におけるシールリング9を不要
にするように構成したが、キヤツプシールとイン
ナキヤツプを合成樹脂材によつて一体的に成形し
てもよいものであり、この場合には、リザーバ本
体1の開口部3とキヤツプ本体との間に従来技術
と同様のシールリングを介装すればよい。
次に、第2図は本考案の第2の実施例を示す。
本実施例の特徴とするところは、キヤツプ31を
構成するインナキヤツプ8のバツフル板8F外周
縁には周方向に離間して複数個の切欠き状通路3
2を形成し、該バツフル板8Fにはリザーバ本体
1内の液面側に位置してキヤツプシール33を設
けたことにある。ここで、本実施例におけるキヤ
ツプシール33は環状基部33Aと、該環状基部
33Aから円錐状に突出形成され、中央突端に円
柱状の小径突起が形成された傘状部33Bと、該
傘状部33Bの小径突起中心に軸方向に穿設した
1個の通気孔33Cと、環状基部33Aと傘状部
33Bとの間に位置して内周側に凹設した環状係
合溝33Dとからなつており、ゴム等の弾性材に
よつて一体的に形成されている。そして、前記キ
ヤツプシール33内はバツフル板8Fとの間に緩
衝室34が形成されている。
本実施例は上述の如く構成されており、リザー
バ本体1内の空気が外部に排出され、又逆に外部
の空気がリザーバ本体1内に吸引される場合、バ
ツフル板8Fに設けた切欠き状通路32を介して
空気が流動する点を除いては、その作用において
第1の実施例と実質的に異るところはない。
而して、本実施例によれば、従来技術における
インナキヤツプ8のバツフル板8Fに切欠きを設
け、かつ、該バツフル板8Fにキヤツプシール3
3を嵌着することにより、通気孔33C、緩衝室
34、切欠き状通路32、連通孔12を含めて一
層迷路的な通路とすることができ、従来液洩れの
恐れのあつたキヤツプ5を液漏れを確実に防止で
きる信頼性の高いキヤツプ31にすることができ
る。
叙上した各実施例によれば、キヤツプシール2
7,33の中心に位置して通気孔27C,33C
を設け、キヤツプ21,31を開口部3に組付け
る時にキヤツプシール27,33がインナキヤツ
プ23,8と共に回転しても通気孔27C,33
Cがキヤツプ21,31の中心、即ち開口部3の
中心に常時位置するようにしたから、従来技術に
おける連通孔12と異なつてブレーキ液の液面に
対して常に高い位置に保つことができる。かくし
て、車輌の旋回等によつてブレーキ液の液面が上
昇しても、従来技術における場合に比較して通気
孔27C,33Cがブレーキ液を被る場合を減少
でき、液漏れに対して充分な余裕をもつて対処で
きる。
〔考案の効果〕
以上詳述した如く構成される本考案によれば、
リザーバ本体内の液面が上昇した場合、キヤツプ
シールの通気孔は液体の表面張力によつて封止で
き、該キヤツプシールと弁体との間は一定の圧力
状態に保つようにしたから、リザーバ本体内の液
体がキヤツプの弁体側に侵入し、更にはキヤツプ
とリザーバ本体との間から外部に漏洩するのを確
実に防止できる。また、通気孔はキヤツプシール
の中心に位置して設けることにより、キヤツプの
組付け時にキヤツプシールが回転しても通気孔を
所定の高さに維持できるようにしたから、通気孔
が液面下に没するまでの液面の傾斜角を大きく確
保できる結果、液漏れを招く事態を大幅に減少で
きる。さらに、キヤツプシールの通気孔は中央の
突出先端に設けられているのに対し、各連通孔は
インナキヤツプの底部に周方向に離間して穿設さ
れ、前記通気孔とは偏心しており、緩衝室を含め
て弁体の前に迷路的な通路が形成でき、ブレーキ
液の漏洩をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例に係る車輌用ブ
レーキ液リザーバのキヤツプを示す縦断面図、第
2図は本考案の第2の実施例に係る車輌用ブレー
キ液リザーバのキヤツプを示す縦断面図、第3図
及び第4図は従来技術を示し、第3図は車輌用ブ
レーキ液リザーバの一部を破断した全体構成図、
第4図は第3図中の破断部分の拡大図である。 1……リザーバ本体、3……開口部、13……
弁体、21,31……キヤツプ、22……キヤツ
プ本体、25……通気路、27,33……キヤツ
プシール、27C,33C……通気孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上側が開口部となつたリザーバ本体と、該リザ
    ーバ本体の開口部を閉塞するキヤツプとからなる
    液体リザーバにおいて、前記キヤツプは前記開口
    部の外周に嵌着されるアウタキヤツプと、前記開
    口部の内周に嵌合された有底円筒体からなるイン
    ナキヤツプと、該インナキヤツプとアウタキヤツ
    プとの間に形成された弁室を外気に連通させる通
    気路と、前記インナキヤツプの底部に周方向に離
    間した位置に穿設された連通孔と、前記弁室内に
    設けられ、前記リザーバ本体内の圧力変動に応じ
    て呼吸作用する弁体と、前記リザーバ本体内の液
    面に向けて円錐状に突出形成され、基端側が前記
    インナキヤツプに嵌着され、突出した中央突端に
    通気孔が形成されたキヤツプシールと、該キヤツ
    プシールと前記インナキヤツプの底部との間に形
    成され、前記リザーバ本体内を前記通気孔と連通
    孔を介して弁室に連通させる緩衝室とから構成し
    たことを特徴とする液体リザーバ。
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