JPH032308Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動麻雀卓に関し、特に卓板よりター
ンテーブル上に落下した牌を所定の姿勢に整える
姿勢制御ローラの駆動装置に関するものである。

牌のまぜ合わせと姿勢の制御、及び卓板上への
積上げを全て自動的に行なう自動麻雀卓は、例え
ば、本出願人の特許出願に係る特開昭59−108582
号公報の発明で提案されているように卓板よりタ
ーンテーブル上に落下した牌群を、ターンテーブ
ルの回転による遠心力と、このターンテーブルの
周辺部上に臨んで該ターンテーブルとは逆方向に
回転する姿勢制御ローラによつて牌をまぜ合わせ
ながら所定の姿勢に整え、然る後、これらの牌を
姿勢矯正装置及び積上げ装置に順次送り込み、全
ての牌を伏せた状態で卓板上に二段積みする仕組
になつている。しかして、上記ターンテーブルと
姿勢制御ローラの回転をそれぞれ異なる駆動源
（モータ）によつて各別に回転させる構成にする
と、駆動部の構造が複雑化して装置全体が高価格
化し、また、ターンテーブルと姿勢制御ローラ相
方の回転速度を所定速度に同調させる必要がある
ので、その分操作が煩雑化するといつた問題があ
るし、スペースの点でも不利となることは避けら
れない。

そこで、本考案の目的は上記の問題を解決する
ためであつて、ターンテーブル用の一つの駆動源
によつて姿勢制御ローラを一緒に駆動回転させる
ことができ、よつて、駆動部の構造を大巾に簡略
化すると同時に自動麻雀卓全体の製造コストを低
減化できるように工夫した自動麻雀卓における姿
勢制御ローラの駆動装置を提供することにある。
本考案は回転自在に構設したターンテーブルと、
このターンテーブルの周辺部上に臨んで回転自在
に配置された姿勢制御ローラとを備え、上記ター
ンテーブルの底面部側に外歯車を設けると共に、
該外歯車に連動歯車を噛み合わせ、この連動歯車
と上記姿勢制御ローラとを、該姿勢制御ローラの
回転が上記ターンテーブルとは逆方向の回転とな
る回転伝達部材により結合して成る姿勢制御ロー
ラの駆動装置によつて達成される。

以下に、本考案を添付図面を参照しながら説明
する。

先ず、第１図及び第２図において、１は卓台
（図示せず）内に取付けた囲壁（ホツパー）で、
この囲壁１内には基台２上に取付けた支軸３に回
転自在に支持させたターンテーブル４を設けてあ
り、このターンテーブル４は全体をほぼ円錐状に
形成すると共に、その底面部周縁寄りには内外二
重の歯車５，６を設けてある。しかして、内歯車
５にはモータ７の回転軸８に固定した駆動歯車９
が噛み合つており、モータ７の起動によつてター
ンテーブル４が回転すると、このターンテーブル
４上に落下した牌Ｐはまぜ合わされ、遠心力によ
つてターンテーブル４の周辺部４ａ側に移動する
仕組になつている。

一方、総括的に符号１１で示した姿勢制御ロー
ラはターンテーブル４の周辺部４ａ上に臨んで配
置され、その駆動軸１２は囲壁１に取付けたブラ
ケツト１３にベアリング１４を介して支持されて
いる。姿勢制御ローラ１１はゴム又はゴムと同効
な材料で形成した上下２段のローラ部材１１ａ，
１１ｂによつて構成されており、これらローラ部
材１１ａ，１１ｂの周面にはそれぞれ複数個の縦
溝ａ，ｂが間隔を置いて凹設されている。また、
前述したターンテーブル４の外歯車６には連動歯
車１５が噛み合つており、この連動歯車１５を固
定した連動軸１６の上端部にはプーリー１７が固
定されていると共に、該プーリー１７と姿勢制御
ローラ１１の駆動軸１２に固定したプーリー１８
との間にはベルト１９を掛け渡し、ターンテーブ
ル４の回転とは逆方向へ姿勢制御ローラ１１を回
転させる仕組になつている。

以上の構成によれば、ターンテーブル４の回転
とともに姿勢制御ローラ１１も回転し、ターンテ
ーブル４の周辺部４ａ側に移動してきた牌Ｐを所
定の姿勢に整えることができる。即ち、第２図に
示す如く長手方向に向いた牌Ｐは囲壁１と姿勢制
御ローラ１１との間を通過して次の制御部（例え
ば牌の姿勢矯正装置）へ移行できることになる
が、横向きや立上つた状態の牌は姿勢制御ローラ
１１によつてその姿勢が直されたり、或いはター
ンテーブル４の中央部側へはじき飛ばされ、この
動作の繰返しにより最終的には全ての牌Ｐは長手
方向に向いた状態に制御されて送り出されること
になる。

この姿勢制御は姿勢制御ローラ１１をターンテ
ーブル４とは反対方向に回転させることによつて
果されるもので、本実施例ではベルト１９による
回転伝達部材が採用され、ターンテーブル４の外
歯車５に噛み合う連動歯車１５の介在によつて所
要の逆回転を姿勢制御ローラ１１に与えている。

なお、上記回転伝達部材はベルト１９に代えて
歯車連動機構を利用することも可能である。即
ち、第３図に示す如く駆動軸１２と連動軸１６に
それぞれ歯車２１，２２を固定し、両歯車２１，
２２の間に中間歯車２３を介在させた歯車連動機
構による回転伝達部材を用いても同様に実施する
ことができる。。図中、２４は連動軸１６の支持
部、２５は囲壁１に突設した牌Ｐの転倒用部材で
ある。

本考案は上記の如くであつて、姿勢制御ローラ
をターンテーブルの回転に連動させて逆回転でき
るため、姿勢制御ローラを駆動させるためのモー
タ及びその付属部材は一切不要となり、駆動部の
構成が簡素化されて製造コストの低減を図り得る
し、また、スペースの面でも非常に有利となつて
実施が容易である等、その実用的価値は極めて多
大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一部を切欠いた正面図、第２
図は同上要部の斜視図、第３図は回転伝達部の変
形例を示す要部正面図である。 図中、４はターンテーブル、４ａは周辺部、６
は外歯車、１１は姿勢制御ローラ、、１２は駆動
軸、１５は連動歯車、１６は連動軸、１７，１８
はプーリー、１９はベルト、２１，２２は歯車、
２３は中間歯車である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転自在に構設したターンテーブルと、このタ
   ーンテーブルの周辺部上に臨んで回転自在に配置
   された姿勢制御ローラとを備え、上記ターンテー
   ブルの底面部側に外歯車を設けると共に、該外歯
   車に連動歯車を噛み合わせ、この連動歯車と上記
   姿勢制御ローラーとを、該姿勢制御ローラの回転
   が上記ターンテーブルとは逆方向の回転となる回
   転伝達部材により結合して成ることを特徴とする
   自動麻雀卓における姿勢制御ローラの駆動装置。