JPH0317906A - 絶縁塗料 - Google Patents

絶縁塗料

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JPH0317906A
JPH0317906A JP15139989A JP15139989A JPH0317906A JP H0317906 A JPH0317906 A JP H0317906A JP 15139989 A JP15139989 A JP 15139989A JP 15139989 A JP15139989 A JP 15139989A JP H0317906 A JPH0317906 A JP H0317906A
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JP
Japan
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solvent
polyester resin
metal alkoxide
hydroxyl group
acid
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JP15139989A
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English (en)
Inventor
Toshimichi Suzuki
利道 鈴木
Hiroshi Yokota
洋 横田
Kenjiro Hayashi
林 健二郎
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、塗工作業性および保存安定性に優れた絶縁
塗料に関するものである。
〔従来の技術〕
絶縁塗料の多くは、水酸基を有するポリエステル樹脂、
例えば多塩基酸頬またはそのエステル類と多価アルコー
ル類とを加熱縮合してポリエステル系樹脂をつくり、こ
れと金属アルコキシド系架橋剤およびこれらを溶解する
溶剤を混合溶解して構威されている。この種の絶縁塗料
は、電線の絶縁皮膜等として使用されている。そして、
資源節約の観点、ならびに電線焼付時の溶剤燃焼による
廃ガス発生量の低減の観点から、塗料の粘度を上昇させ
ずに上記溶剤の使用量を減少させる試みが数多くなされ
ている。その一例として、■低分子量のポリエステル樹
脂を用いたり、■貧溶媒のナフサ等を加えたり、また■
キレート形戒能を有する溶剤を加えてポリエステル樹脂
と金属アルコキシド系架橋剤間の反応を阻止し塗料の粘
度の上昇を抑制したり、さらに■高温雰囲気下で塗工作
業を行う等の方法があげられる。
〔発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記■の低分子量のポリエステル樹脂を
用いると、水酸基含有率が高くなり溶解性パラメーター
(SP)が高くなる問題を生じるため、絶縁塗料の長期
間保存中に溶液が濁るという問題が生じるうえ、塗工焼
付時に揮散する樹脂成分が多くなり焼付装置を著しく汚
染するのみならず、この汚染物が塗装対象物の電線に付
着し電線の外観が劣化するという問題も生しる。したが
って、上記焼付装置を使用する度に掃除しなければなら
ない。また、上記■の貧溶媒を用いると溶液が濁り易く
なり、しかもナフサ等は高揮発性であるため、蒸発速度
が速くなって形戒された皮膜が発泡し易《なるという問
題を生じる。つぎに、上記■のように、キレート形或能
を有する溶剤を用いると、アセチルアセトン等の一部の
例外を除いてゲル化時間が長くなり、耐摩耗性等が低下
するという問題が生じる。また、上記■のような、高温
雰囲気下での塗工作業では、温度制御が困難であり、塗
工作業中に溶剤が揮発し濃度が変化する等塗工作業の安
定性が低下する。なお、上記絶縁塗料を高濃度にすると
ポリエステル樹脂と金属アルコキシドの反応を均一化す
るのが困難になり、塗料中に微細なゲルが生し易い。
このように、上記いずれの方法によっても満足すべき結
果は得られていない。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、低
粘度で、かつ塗工作業性および保存安定性の双方に優れ
た絶縁塗料の提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達戒するため、この発明の絶縁塗料は、水
酸基を有するポリエステル樹脂,金fi7ルコキシド系
架橋剤および溶剤を主成分とする絶縁塗料であって、上
記溶剤の一部としてニトリル化合物が用いられていると
いう構成をとる。
〔作用〕
すわなち、本発明者らは、高濃度で、しかも低粘度の絶
縁塗料溶液を得るために、構成戒分の溶剤を中心に研究
を重ねた。そして、種々の溶剤に゛ついて検討した結果
、エタノールアミン等のアルカノールアミン類を溶剤の
一部として用いると、低粘度の絶縁塗料が得られ、これ
についてゲルバーミエーションクロマトグラフイー(c
pc)による分子量分布を測定した結果、著しい低分子
量領域へのシフト効果がみられることを突き止めた。し
かしながら、上記アルカノールアミン類を多量に用いる
と、短期間の保存中に濁りが生じてしまう。そのため、
さらに溶剤等について研究を重ねた結果、アセトニトリ
ル等のニトリル化合物を溶剤の一部に用いると、アルカ
ノールアミン類を用いた場合と同様の効果が得られ、し
かもアルカノールア短ン類を使用した場合と異なり、長
期間の保存中に濁りを生じず良好な保存安定性が得られ
ることを見出しこの発明に到達した。
この発明の絶縁塗料は、水酸基を有するポリエステル樹
脂と、金属アルコキシド系架橋剤と、溶剤と、ニトリル
化合物とを用いて得られる。
上記水酸基を有するポリエステル樹脂は、多価アルコー
ル類.多塩基酸類またはそのエステル類をアルコール過
剰のもとで、加熱縮合させて得られる。上記多価アルコ
ール類としては、エチレングリコール,ジエチレングリ
コール.プロピレングリコール,グリセリン,トリメチ
ロールプロパン.トリス(2−ヒドロキシエチル)イン
シアヌレート等があげられる。
上記多塩基酸類としては、テレフタル酸.イソフタル酸
.マレイン酸.フマル酸,アジピン酸,トリメリット酸
,ピロメリット酸,ブタンテトラカルボン酸等があげら
れる。また、ジアミン化合物とβ−ジカルボン酸化合物
とから合威されるイミド基含有カルボン酸類(例えば、
トリメリット酸と4.4′−ジアミノジフエニルメタン
とから合威される下記の理論構造のもの等)も使用可能
である。
また、上記多塩基酸のエステル類としては、上記の多塩
基酸の低級アルキルエステルであるテレフタル酸ジメチ
ル,イソフタル酸ジメチル等があげられる。
また、必要に応じて一価アルコール,一塩基酸を併用す
ることも可能であり、一価アルコールとしては、ベンジ
ルアルコール等が、一塩MMとしては、フエニル酢酸.
安息香酸等があげられる。
上記金属アルコキシド系架橋剤としては、チタニウム.
アルミニウム,ジルコニウム等のアルコキシドをあげる
ことができ、これらはTi (OR) a +//! 
(OR)x . Zr(OR)nなる化学式で表され、
上記Rとして炭素数1〜8の脂肪族炭化水素であるもの
が一般に用いられる。実際に使用される化合物としては
、テトラエチルチタネート,テトラプロビルチタネート
,テトライソプ口ピルチタネート,テトラブチルチタネ
ート,テトラ(2−エチルヘキシル)チタネート.ジル
コニウムエトキシド,ジルコニウムプロポキシド,ジル
コニウムプトキシド.ジルコニウムへプトキシド,アル
ミニウムイソプロビレーロモノ−sec−ブトキシアル
ミニウムイソプロビレート,アルミニウムーSec−ブ
チレート等があげられる。
上記金属アルコキシド系架橋剤の使用量は、上記水酸基
を有するポリエステル樹脂100重量部(以下「部」と
略す)に対して、0.5〜lO部になるように設定する
ことが効果の点で好適である。
この発明の絶縁塗料に用いる溶剤は、上記水酸基を有す
るポリエステル樹脂を溶解するものであれば、特に制限
するものではない。例えば、グレゾール.ジメチルスル
ホキサイド.ジメチルホルムアξド.N−メチル−2−
ピロリドン,ジメチルアセトアごド,ヘキサメチルホス
ホルアくド等の良溶媒があげられる。また、必要に応じ
て、ソルベントナフサ,キシロール,2−メトキシエタ
ノール,2−エトキシエタノール,2−プトキシエタノ
ール.2−エトキシエチルアセテート,2一(2−メト
キシエトキシ)エタノール.2−(2−プトキシエトキ
シ)エタノール等の貧溶媒を上記良溶媒とともに用いる
ことが可能である。
なお、上記良溶媒(A)と貧溶媒(B)の配合割合は、
重量比率でA:B=10:O〜6:4の割合に設定する
のが好ましい。すなわち、貧溶媒の配合割合が上記値を
超えると、得られる絶縁塗料の保存中に濁りが生じるか
らである。
上記二トリル化合物は、上記溶剤の一部として用いられ
るもので、常態で液状のものであれば特に制限するもの
ではない。例えば、アセトニトリル,プロピオニトリル
,プチ口ニトリル,バレロニトリル.カブ口ニトリル,
エナントニトリル,カブリ口ニトリル,ベラルゴンニト
リル.カブリニトリル,イソバレロニトリル,イソブチ
ロニトリル等の炭素数1〜9の脂肪族系二トリル化合物
、ペンゾニトリル,トルニトリル.ベンジルニトリル,
シアノベンジルニトリル,メトキシベンゾニトリル等の
芳香族系二トリル化合物、その他アセチルニトリル,シ
アノアセトン、シアノマロン酸ジエチル、エチレンシア
ンヒドリン、ジメチルシアナミド、ジエチルシアナミド
等があげられる。特に、上記二トリル化合物のなかでも
アセトニトリルを用いると著しい低粘度効果が得られ好
ましい。
また、上記二トリル化合物(C)とクレゾール等の良溶
媒とナフサ等の貧溶媒とを合わせた溶剤(D)の配合割
合は、貧溶媒の含有量にもよるが重量比率でC:D=1
:99〜50:50の割合に設定するのが好ましく、ナ
フサ等の貧溶媒を用いない場合二トリル化合物の配合割
合は最大C:D=60:40の割合にすることも可能で
ある。
すなわち、上記二トリル化合物の使用量が上記値を上回
るとポリエステル樹脂が溶解しにくくなるからである。
この発明の絶縁塗料は、例えばつぎのようにして製造す
ることができる。すわなち、上記水酸基を有するポリエ
ステル樹脂,金属アルコキシド系架橋剤をニトリル化合
物を配合した溶剤に溶解し、混合撹拌することにより製
造することができる=このようにして得られる絶縁塗料
は、上記のようなニトリル化合物を溶剤の一部として使
用することにより、溶剤の使用量を従来より少なくして
も低粘度のものが得られるため、高濃度で塗工作業性に
優れ、しかも保存安定性を有しており、これが大きな特
徴である。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の絶縁塗料は、水酸基を有する
ポリエステル樹脂,金属アルコキシド系架橋剤および溶
剤からなり、上記溶剤の一部としてニトリル化合物が用
いられるため、上記二トリル化合物の作用により低粘度
かつ高濃度で塗工作業性に優れ、しかも良好な保存安定
性を有している。したがって、特に電線用焼付塗料に用
いると、好結果が得られる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
まず、実施例に先立って下記のようにして2種類のポリ
エステル樹脂A,Bを製造した。
《ポリエステル樹脂Aの製造〉 撹拌機,温度計および分留冷却管を備えたフラスコに、
エチレングリコール100gと、グリセリン80gと、
テレフタル酸330gと、ジーn一ブチル錫ジラウレー
ト0. 2 gとを投入し、撹拌しながら200〜24
0゜Cにて9時間加熱し、反応によって生成した水を留
去しながら、酸価が5以下になった時点で反応系を冷却
しながらポリエステル樹脂Aを得た。
《ポリエステル樹脂Aの製造) 撹拌機,温度計および分留冷却管を備えたフラスコに、
エチレングリコール33gと、トリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレート136gと、テレフタル酸1
00gと、4.4′−ジアミノジフエニルメタン45g
と、無水トリメリット88gと、ジーn−ブチル錫ジラ
ウレートo. igと、m−クレゾール91gとを投入
し、撹拌しながら200〜240゜Cにて10時間加熱
し、反応によって生威した水を留去しながら、酸価がI
O以下になった時点で反応系を冷却しポリエステル樹脂
Bを得た。
〔実施例1〜4、比較例1〜4〕 つぎに、上記ポリエステル樹脂A(以下「樹脂A」と略
す)またはポリエステル樹脂B(以下「樹脂B」と略す
)を用い、下記の第1表の示す戒分を同表に示す割合で
配合して目的とする絶縁塗料を得た。また、得られた絶
縁塗料の不揮発分を同表に併せて示した。なお、上記不
揮発分は、絶縁塗料1.5gを2 0 0 ’Cで2時
間加熱乾燥することにより測定した。
つぎに、得られた絶縁塗料の30゜Cにおける溶液粘度
を測定し、さらに室温(15゜C)下で保存した場合の
濁りの発生の有無を調べ保存安定性を評価した。また、
常法により直径1mmの銅線に得られた絶縁塗料を塗布
して焼付し、皮膜の厚み約30μmのエナメル線を作製
しその外観を調べた。これらの結果を、下記の第2表に
示した。なお、上記保存安定性および電線の外観におい
て、濁りの生じなかったものおよび外観の良好なものを
O、濁りの生じたものおよび外観に問題が生じたものを
×として評価した。
(以下余白) 上記第2表の結果から、実施例品はいずれも低粘度で保
存安定性に優れており、しかも銅線に塗膜形威した場合
、発泡等が生起せず塗膜の外観が優れており良好な塗膜
が得られることがわかる。
これに対して、比較例1品および比較例4品は保存安定
性および外観性は良好なものであったが、粘度が高く塗
工作業性に問題がある。また、比較例2品および3品は
低粘度であるが、保存中に濁りを生じ保存安定性に問題
がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水酸基を有するポリエステル樹脂,金属アルコキ
    シド系架橋剤および溶剤を主成分とする絶縁塗料であつ
    て、上記溶剤の一部としてニトリル化合物が用いられて
    いることを特徴とする絶縁塗料。
  2. (2)ニトリル化合物がアセトニトリルである請求項(
    1)記載の絶縁塗料。
JP15139989A 1989-06-14 1989-06-14 絶縁塗料 Pending JPH0317906A (ja)

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JP15139989A JPH0317906A (ja) 1989-06-14 1989-06-14 絶縁塗料

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JP15139989A JPH0317906A (ja) 1989-06-14 1989-06-14 絶縁塗料

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JP (1) JPH0317906A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012031222A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Dic Graphics Corp 樹脂組成物
JP2012031223A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Dic Graphics Corp 樹脂組成物

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JP2012031222A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Dic Graphics Corp 樹脂組成物
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