JPS5948069B2 - 溶融塗装用樹脂組成物 - Google Patents

溶融塗装用樹脂組成物

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JPS5948069B2
JPS5948069B2 JP2415579A JP2415579A JPS5948069B2 JP S5948069 B2 JPS5948069 B2 JP S5948069B2 JP 2415579 A JP2415579 A JP 2415579A JP 2415579 A JP2415579 A JP 2415579A JP S5948069 B2 JPS5948069 B2 JP S5948069B2
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JP
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polyester
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resin
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terephthalic acid
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JP2415579A
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昶 北村
功 白畑
正則 中井
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は加熱溶融して導体に塗布焼付けるマグネットワ
イヤの製造等に用いられる溶剤を全く含まないか、或い
はそれに近い樹脂組成物に関する。
従来、マグネットワイヤーを製造するには、王にクレゾ
ール等のフェノール系溶剤及びソルベントナフサからな
る混合溶剤に熱硬化性の樹脂をその濃度が約20〜40
wt%となるように溶解して製造したワニスを導体に塗
布した後炉中で加熱し塗膜中の比較的大量の溶剤を揮散
せしめて樹脂膜を焼付ける方法が採用されている。しか
しながら、この方法にあつては加熱炉内での焼付け時に
大量の溶剤が揮散するため、大気汚染等の公害誘発の見
地及び資源の浪費防止の見地から問題がある。このよう
なことから、最近、樹脂焼付け時に公害誘発等を招かな
いマグネットワイヤーの製法(例えば溶融塗装法)及び
この方法に用いる樹脂組成物等について種々検討され、
既にいくつかの方法が提案されている。例えば、テレフ
タール酸系のポリエステル樹脂を溶融塗装用樹脂として
使用することが知られている。このポリエステル樹脂は
、溶融塗装に用いられる観点から、加熱溶融時の塗布性
が良好なこと、及び***定住が要求されるため、縮合反
応の起らない200℃以下、(好ましくは150℃以下
)の温度で溶融塗布しなければならず、従つて上述した
溶液型ワニスに用いられる樹脂の如く、200℃以上で
数万セン壬ポアズの粘度を示すものに比し、はるかに低
い分子量(低い粘度)で、しかも反応性を低く抑えた状
態のものにしている。しかしながら、上記ポリエステル
樹脂を導体に溶融塗装する際、該樹脂は溶液型ワニスに
用いる樹脂に比して分子量が低く、反応性も低く抑えら
れているため、導体表面に表面張力の不均一な部分が存
在すると、表面張力に抗するだけの粘性がなく、樹脂が
その部分だけ塗布されず導体上に円形状の酸化部分が生
じ、いわゆるクレーター状の゛ハジキ’’が現われる。
その結果、得られた焼付塗膜はクレーター状のハジキ部
分が電気的な欠陥部分となり、絶縁住等の塗膜特性が著
しく損なわれたものとなる。なお、クレーター状のハジ
キ部分が形成された焼付塗膜上に更に2回、3回と塗料
の上塗りを行なつても、最悪の場合、クレーター状のハ
ジキは解消されずそのまま残る。仮に当初に生成した該
ハジキ部が以後の塗装処理により樹脂で覆われたとして
も得られた絶縁電線はその導体表面に酸化スポツトが残
つて電気的欠陥の原因となる。本発明者らはテレフタル
酸系ポリエステルを用いた溶融塗装に見られた上記欠点
を克服すべく鋭意研究を重ねた結果、遊離の水酸基を架
橋結合基として有するテレフタール酸ポリエステルに、
有機金属系架橋剤と安定化ポリイソシアネート化合物と
脂肪族ポリエステル所定範囲の配合合量添加することに
よつて、導体への溶融塗装に際し、樹脂の熱安定性を損
なうことなく均一な塗布を可能とし、かつクレータ一の
発生のない均一で電気的特性の優れた焼付塗膜を形成し
得ることを見い出した。
この場合、テレフタール酸ポリエステルに有機金属系架
橋剤、安定化ポリイソシアネート、脂肪族ポリエステル
などを夫々単独で配合したのでは、上述した優れた効果
を有する樹脂組成物は得られず、テレフタール酸ポリエ
ステルにこれらの成分を併用して配合し、かつそれらの
配合の合量を規制することにより、はじめて種々の優れ
た特性を備えた溶融塗装用樹脂組成物を得ることができ
るものであつた。すなわち、本発明の溶融塗装用樹脂組
成物は遊離の水酸基を架橋結合基として有するテレフタ
ール酸ポリエステル100重量部に有機金属系架橋剤1
0重量部以下と安定化ポリイソシアネートと液状脂肪族
ポリエステルとを合量で0.5〜10重量部配合してな
るものである。
本発明で用いられる遊離の水酸基を架橋結合基として有
するテレフタール酸系ポリエステルとは、テレフタール
酸、イソフタール酸等の芳香族ジカルボン酸或いはその
誘導体と、エチレングライコール、プロピレングライコ
ール等のジオール等のジオール及びグリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリトリオール等のポリオー
ルとを縮合してねるポリエステルを生成分としたテレフ
タール酸系ポリエステルで、200℃以下、望ましくは
150℃以下で数千センチポイズで通常のダイス絞りが
可能な粘度を有するものである。
このポリエステルの水酸基当量は特に限定されない。ま
た、ポリエステルはその一部がイミド基或いはアミド基
等で置換されたものでよい。本発明で用いられる安定化
ポリイソシアネートとは、アルコール又はフエノール等
で安定化されたポリイソシアネート化合物である。
具体的に例示すれば、メチレンジフエニルジイソシアネ
ートのエタノールアダクト、トルイレンジイソシアネー
トのエタノールアダクト、或いは(独)バイエル社製商
品名;デスモデユールAP−S、同社製商品名;デスモ
デユールCT−Sに代表されるフエノール或いはクレゾ
ールアダクトのポリイソシアネート化合物等を挙げるこ
とができる。本発明で用いる脂肪族ポリエステルとは、
マレイン酸、アジピン酸等の脂肪族二塩基酸とトリメチ
ロールプロパン、プロピレングライコール等のアルコー
ルとの反応により得られるもので、具体的にはウレタン
樹脂原料として著名なバイエル社製商品名;デスモフエ
ンが知られており、このデスモフエンの中でも特にグレ
ード番号600〜1200(水酸基量5〜12%)のも
のが最も顕著な効果を有する。
本発明において安定化ポリイソシアネートと脂肪族ポリ
エステルの両者の合計配合量を上記範囲に限定した理由
はテレフタール酸ポリエステル100重量部に対してそ
の合量を0.5重量部未満にすると、所期の目的である
クレーター発生の防止効果が充分発揮できず、かといつ
てその合量が10重量部を越えると、焼付塗膜の耐熱住
が大巾に低下したり、該塗膜が発泡し易くなつて塗膜特
性の著しい低下を招くからである。
また、安定化ポリイソシアネートと脂肪族ポリエステル
の配合比率は1/10〜20/10の範囲とすると良好
な結果が得られる。配合比率を1/10未満にすると、
クレーター防止効果が充分発現せず、一方20/10を
越えると、安定化ポリイソシアネートの添加量が多くな
り過ぎ、塗膜の焼付時に発泡し易くなる。特に、本発明
の特徴は脂肪族ポリエステルの併用により熱安定性の不
安定化要因である安定化ポリイソシアネートの少量添加
でクレーター発生防止効果を発現し得ることであり、そ
の意味で安定化ポリイソシアネートと脂肪族ポリエステ
ルの配合比率を1/5〜1/1の範囲にすることが最適
である。本発明に用いる有機金属系架橋剤は、エステル
交換触媒的作用を発揮するもので、樹脂の熱硬化の際、
縮合を促進すると共に自から架橋結合の生成に関与する
もので、具体的にはチタン、アルミニウム、ジルコニウ
ム等のアルコラード、キレート化合物等を挙げることが
でぎる。
とりわけ樹脂の溶融塗装に際しての熱安定曲を確保する
観点から、チタンオクチルグリコレート(TOG)など
のキレート系架橋剤が好適である。なお、上述した有機
金属系架橋剤以外の架橋剤でも十分その効果はあるが、
樹脂組成物の特性、熱安定性の点から有機金属系架橋剤
を用いることが好ましいものである。本発明の溶融塗装
用樹脂組成物は上述した構成からなるものであるが、そ
の効果について1例を挙げれば、焼付線速が比較的遅く
なる1m7!Lφ以上のエナメル線の製造に優れた特性
を示す塗膜を形成でき、特に2m1φ以上の寸法のエナ
メル線に同様な塗膜形成が可能となる。
次に、本発明の実施例を説明する。
実施例 1 まず、ジメチルテレフタレート175V1ジメチルイソ
フタレート19f1エチレングライコール99t,グリ
セリン40V1酢酸鉛1t及びソルベントナフサ10y
を、撹拌棒、温度計、温出管が取付けられたフラスコ内
に収容し、160℃に加熱後10℃/Hrの条件で昇温
して200℃まで加熱を続行し溜出物74yを得た。
その後、反応生成物を170℃まで冷却し、4mmHg
の減圧下となし、更にエチレングライコールを溜出せし
め、さらに20℃/Hrの条件で昇温して溜出量が49
Vになるまで続行して所望のテレフタール酸ポリエステ
ルを得た。次いで、上記ポリエスタルを100t採取し
、これにチタンオクチルグリコレート5t1安定化ポリ
イソシアネートとしてのトリメチロールプロパンとトル
エンジイソシアネート付加物のフエノール安定化物(商
品名;デスモデユールAP−S)0.25t及び液状脂
肪族ポリエステルとしてのアジピン酸及びトリメチロー
ルプロパンからなるポリエステル樹脂(商品名;デスモ
フエンIS!Q8OO)1.25fを樹脂温度130℃
の条件下で加え30分間均一に撹拌して溶融塗装用樹脂
組成物を得た。
比較例 1上記実施例1で用いたテレフタール酸ポリエ
ステル100rにチタンオクチルグリコレート5tを樹
脂温度130℃の条件下で加え30分間均一に撹拌して
溶融塗装用樹脂組成物を得た。
比較例 2 前記実施例1で用いたテレフタール酸ポリエステル10
0rにチタンオクチルグリコレート5y及び安定化ポリ
イソシアネートとしてのトリメチロールプロパンとトル
エンジイソシアネート付加物のフエノール安定化物(商
品名;デスモデユールAP−S)1.25tを樹脂温度
130℃の条件下で加え、30分間均一に撹拌して溶融
塗装用樹脂組成物を得た。
しかして、本実施例1 及び比較例1〜2の樹脂組成
物を0.757nmφの銅線上に塗布し、これを炉長4
m1L、上部炉温430℃、下部炉温200℃の炉を用
いて線速6m/分の条件下で、焼付ける操作を2回繰返
し施して得られた各々絶縁電線の塗膜状態及びその特性
を調べたところ、下記表の如き結果となつた。
上表より明らかな如く、テレフタール酸ポリエステルに
対し有機金属系架橋剤、安定化ポリイソシアネートと脂
肪族ポリエステルを併用して添加して得た実施例1の樹
脂組成物はクレーター防止効果の発現が顕著であり、塗
膜の絶縁破壊特性も良好である。
これに対し、テレフタール酸ポリエステルに有機金属系
架橋剤のみを加えて得た比較・例1の樹脂組成物はクレ
ータ一が多数発生して、塗肪特性の著しい低下が認めら
れる。また、同ポリエステルに安定化ポリイソシアネー
トを加えて得た比較例2の樹脂組成物は該ポリイソシア
ネートの添加量を125重量部と多くしたにもかかわら
ず、若干のクレーター発生が観察され、しかも肉眼では
検知し得ない微細な発泡のためか絶縁破壊電圧の低下が
認められた。以上詳述した如く、本発明によれば遊離の
水酸基を架橋結合基として有するテレフタール酸系ポリ
エステルに有機金属系架橋剤と安定化ポリイソシアネー
トと液状脂肪族ポリエステルを併用してそれらを所定量
配合することによつて、導体への溶融塗布に際し、樹脂
の熱安定性を損なうことなく均一な塗布を可能とし、か
つクレータ一の発生が皆無の均一で電気特性等の優れた
塗膜を形成でき、もつてマグネツトワイヤの塗膜被覆な
どに有効に利用できる等顕著な効果を有する溶融塗装用
樹脂組成物を提供できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 遊離の水酸基を架橋結合基として包有するテレフタ
    ール酸系ポリエステル100重量部に対して有機金属系
    架橋剤10重量部以下安定化ポリイソシアネートと液状
    脂肪族ポリエステルを合量で0.5〜10重量部配合し
    てなる溶融塗装用樹脂組成物。
JP2415579A 1979-03-02 1979-03-02 溶融塗装用樹脂組成物 Expired JPS5948069B2 (ja)

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GB9310290D0 (en) * 1993-05-19 1993-06-30 Tioxide Specialties Ltd Polyester resin powder coating
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