JPH03148270A - ペルフルオロオレフインの3液相エポキシ化 - Google Patents

ペルフルオロオレフインの3液相エポキシ化

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JPH03148270A
JPH03148270A JP21912090A JP21912090A JPH03148270A JP H03148270 A JPH03148270 A JP H03148270A JP 21912090 A JP21912090 A JP 21912090A JP 21912090 A JP21912090 A JP 21912090A JP H03148270 A JPH03148270 A JP H03148270A
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toluene
liquid
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JP21912090A
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James Robert Lawson
ジエイムズ・ロバート・ローソン
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EI Du Pont de Nemours and Co
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D303/00Compounds containing three-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D303/02Compounds containing oxirane rings
    • C07D303/48Compounds containing oxirane rings with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms, e.g. ester or nitrile radicals

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 次亜ハロゲン酸塩イオンを含む水相、エポキシドの大部
分を含み本質的に触媒を含まないエポキシド相、相間移
動触媒が可溶でエポキシドよりペルフルオロオレフィン
に対する親和力が強い(分配係数が1.3以上)有機液
体から成る反応相、の3液相が保持されるような反応条
件において、撹拌することにより、ペルフルオロオレフ
ィンをそのエポキシドに変換する方法。
発明の分野 本発明はペルフルオロオレフィンをそのエポキシドに変
換する方法に関するものである。特に、ヘキサフルオロ
プロピレンエポキシド(HF P O)の製造のための
へキサフルオロプロピレン()IFP)のエポキシ化に
有用である。
背景 ヘキサフルオロプロピレンエポキシド(HFPo)は不
活性油、ビニルモノマー、特にペルフルオロモノマーに
変換することのできる多方面への中間体である。これは
ヘキサフルオロプロピレン(HFP)から多くの方法に
よって作られており、そのほとんどの方法における選択
率1は60〜80%の範囲である。M 1llauar
、 Chem、 I ng T ech。
52.53−55 (1980)には、90%の選択率
を与える電気化学的方法が報告されているが、現在得ら
れる収率は約65%にすぎず、HFPの変換率2は約6
5〜70%である。Kolenko等、Izv、Aka
d、Nauk、 SSR,Ser、Khim−(197
9)No、l 1. pps、 2509−2512、
では、アセトニトリルおよびNa0CQ水溶液を含み、
相間移動触媒を含まないl液相系で、52%の選択率で
HFPOが作られている。
特に注目すべき方法がEP、64293およびU、S、
4.902.810 (I keda等)に記載されて
いる。それは2液相を使い、相間移動触媒を使った次亜
塩素酸塩酸化である。55の例のうち最も選択率の良い
のは、50vrQの耐圧びん中で行つ1選択率は生成物
のモル数÷消費された出発物質のモル数と定義し、%で
表わす。
電変換率は変換した出発物質のモル数÷投入した出発物
質のモル数と定義し、%で表わす。
この例ではHFPの変換率96%およびHFPO選択率
84%が得られたとされている。
I keda等が解決しようとしていた主な課題は、非
常に高い変換率とできるだけ高い選択率でHFPをHF
POに変換する方法を発見することであった。これはお
そらく彼らがHFPOからHFPを分離する必要を避け
たかったからであろう。しかしながらRFPとHF P
Oは抽出蒸留により分離できるしHFPはHFPOの多
くの反応において不活性なのでいくつかの反応において
はHF POをHFPから分離することなく使うことが
できる。
本発明における課題は最少量の相間移動触媒を使い、適
度なRFPの変換率において最大の選択率を得ることで
ある。
このような課題の違いから、Ikeda等がHFPOを
2液相系の有機相にHFPOを集めたのに対し、本発明
では、HFPOを第3の液相に集めた。
さらに、本発明では、3液相のひとつとして使用する有
機液体の選び方として、その液に対するHFPOの溶解
度がRFPより低いものを選び、Ikeda等の方法よ
り効果的にHFPOを次亜塩素酸塩の攻撃から守るとい
う方法を示している。
I kada等は、25の特ヌ!1な有機液体の名を挙
げティる。彼らの例ではF −113(CF *C(I
c F CQ*”)、ペルフルオロジメチルシクロブタ
ン CHCQs、CH,CQ!、CQCH,CH,CQl 
n−ヘキサン、ジイソプロピルエーテル、および/ベン
ゼン/9ヘキサン混合物を使用している。本発明で使用
する有機液体は下記の分配係数によって選択し、反応条
件において有機液相にHFPOより多くのRFPが供給
されるようにしている。
U.S.4,902.810の実行において、Iked
a等は反応を“無機塩基の存在下で”行うことを要求し
、低いpHを使う方法の適用を省いた。本発明では高い
pHも使用できるがI keda等がU。
s.4,902.810で省いたpH7.8−9.0の
範囲が特に好ましい。
I keda等の例1および他のほとんどの例で有機溶
媒としてCF2CαCFCQ2が使われている。
このクロロフルオロカーボンは大気のオゾン層に問題を
起こすと信じられている型の化合物なのでこのような有
機溶媒の使用は望ましくない。
! keda等の例1および他のほとんど全部の例で、
少くとも化学量論量の2倍の次亜塩素酸塩を使用してお
り、その結果、多量の次亜塩素酸塩が消費されアルカリ
性の強い酸化性廃液を処理しなければならず、安全性の
問題を生じる。
本発明ではクロロフルオロカーボンの使用は容易に避け
られる。又、消費次亜塩素酸塩およびアルカリの量は非
常に減少する。
本発明の比較的良い例におけるHFPOの選択率はI 
keda等の最も良い例と同程度である。
発明の要約 本発明は、相間移動触媒の存在下で、3液相−水相、エ
ポキシド相および反応相−の系を、ペルフルオロオレフ
ィンの大部分がそのエポキシドに変換されるのに十分な
時間、撹拌することにより、ペルフルオロオレフィンを
そのエポキシドに変換する方法である。好ましいペルフ
ルオロオレフインはへキサフルオロプロピレンである。
水相は0.001〜25重量%の有効ハロゲンを含む、
水に可溶の金属次亜塩素酸塩の溶液で、そのpi(は得
られる最高の変換率において高い選択性を保証するpH
である。
エポキシド相は大部分のエポキシド、いくらかのペルフ
ルオロオレフィンおよびできるだけ少量の触媒と反応相
の有機液体を含む。これは、水相および反応相両方と全
く混和しない、エポキシドのだめの有機溶媒を含んでい
ても良い。
反応相は触媒が可溶で、反応条件においてエポキシドよ
りオレフィンがより溶けやすい有機液体から戒る。これ
には論理的な反応速度を与えるのに十分なすレフインが
含まれる。適した有機液体は、下記の分配係数を測定し
て選択する。好ましい有機液体はトルエンである。
相間移動触媒は反応条件において、酸化およびハロゲン
化に耐性のあるどんな公知の相間移動触媒でも良い。こ
れはエポキシド相より反応相に確実に溶は易くなければ
ならない。触媒は、エポキシド相に本質的に不溶である
ことが好ましい。
I keda等のものを含む文献に、数種の触媒が示さ
れており、それらは機能的で、互いに全く同等であると
述べられている。
反応条件は反応の進行の間、3相が保持されるようなも
のでなければならない。反応相の有機液体が酸化又はハ
ロゲン化されて、エポキシドが出発オレフィンと同じ位
可溶な化合物になってしまわないことが特に重要である
この方法はバッチ式でも連続式でも良い。反応温度はど
の成分も絶対に固体にならないよう十分高く、又どの成
分も絶対に気体にならないよう十分低くなければならな
い。反応圧力は3液相が存在できるものでなければなら
ない。pHはエポキシドの加水分解が最少となるもので
なければならない。pH12ではなく約8.2で行うこ
とにより変換率と選択率を増加させ、相間移動触媒濃度
を下げることができる。アルカリ金属カーボネートのよ
うな緩衝液の使用によりpHは簡単にこの範囲に制御で
きる。
ペルフルオロオレフィンエポキシドは得られた反応混合
液から回収する。
発明の詳細 な説明の反応系が3液相を含むということが特に重要で
ある。不適切な制限を加えたいわけではないが、相間移
動触媒は、酸化剤を水相からそれがオレフィンと反応す
る反応相に運ぶのを助けると信じられている。エポキシ
ド生成物は反応物質であるペルフルオロオレフィンより
反応相に溶けにくいので、第3のエポキシド相に分離し
、その相には触媒が全く不溶なのでそこでエポキシドが
酸化剤によって酸化されすぎるのを防いでいると思われ
ている。
広い範囲のペルフルオロオレフィン、少くとも3個の炭
素を含むことが望ましい、を本発明の方法により対応す
るエポキシドに変換することができる。ペルフルオロシ
クロヘキセン、ペルフルオロシクロペンテン、ペルフル
オロ よびヘキサフルオロプロピレンに適用できることを例に
示す。これらの中の最後のものが工業的に最も興味のあ
るものである(他のフッ素化オレフィンは二重結合をし
ている炭素がもうひとつの炭素又は7ツ素とのみ結合し
ていれば本方法により変換可能である)。環状ペルフル
オロオレフィンおよび末端不飽和ペルフルオロオレフィ
ンが好ましい。末端不飽和ペルフルオロオレフィン、特
ニヘキサフルオロプロピレンが最も好ましい。
酸化剤はどの次亜ハロゲン酸塩でも良いが、次亜塩素酸
塩が最も入手し易い。本出願の目的のためには、次亜塩
素酸塩が最も好ましいのでそれを挙げるが他の次亜ハロ
ゲン酸塩も含んだ意味である。
反応における次亜塩素酸塩の濃度は、水相中の塩素の濃
度として0.001〜25重量%であり使用する有機液
体や反応の条件に依存する。ペルフルオロオレフィンお
よびそのエポキシドを含む2つの相を形成する有機液体
の能力を全く変えないことが重要である。有機液体や触
媒への次亜塩素酸塩の攻撃による望ましくない副生成物
を最少に、廃水中に含まれる次亜塩素酸塩の量を減じる
ために、次亜塩素酸塩の濃度を低い水準に、好ましくは
水相中の塩素濃度として1.5重量%かそれ以下、に保
つのが望ましい。反応速度のためには塩素濃度として0
.01重量%かそれ以上が好ましい。
ペルフルオロオレフィンに対する次亜ハロゲン酸塩の比
は、特に連続反応の場合、有機液体や触媒への攻撃を最
少にし、廃水の次亜ノ\ロゲン酸塩濃度を最少にするた
め1.2〜1以下のモル比に制限するべきである。満足
な変換率を与えるために、モル比は0.5〜l又はそれ
以上でなければならない。
相間移動触媒は反応条件下で酸化やノ10ゲン化に耐性
のあるどんな公知の相間移動触媒でも良い。
それは、エポキシド相より反応相にずっと溶は易いもの
でなければならない。好ましくは、触媒は本質的にエポ
キシド相に不溶であるべきである。
I keda等のものを含む文献では、数種の触媒を示
し、それらは機能的でお互いに全く同等であると述べて
いる。文献から引用するとI keda等は、a)4級
アンモニウム塩、 b)4級ホスホニウム塩、 c)4級アルソニウム塩、 d)スルホニウム塩、 e)オニウム塩、 f)クラウンエーテルおよび g)親油性錯化剤 から成る種類より選んだものを含むそのような相間移動
触媒の長いリストを示している。好ましい触媒は有機溶
媒可溶4級アンモニウム塩であり、より好ましいものは
ココベンジルビス(β−ヒドロキシプロピル)アンモニ
ウムクロリド1である。
相間移動触媒又は触媒の濃度は重大ではない。
触媒の最適濃度は触媒の構造および選んだ有機液体によ
る。触媒の濃度が増加すると反応速度と変換率が増加す
る。しかし、触媒濃度が高すぎると選択率が減少する。
ココベンジルビス(β−ヒドロキシプロピル)アンモニ
ウムクロリドとトルエンを使用する例では、適切な濃度
はRFPlg当り0.001〜0.2g(g/g)であ
り、好ましくは0.005〜0.05g/gHFP、よ
り好ましくは0.008〜0.02g/gHFPである
各触媒および有機液体に関して、決まった手順の実験に
よりエポキシ化するペルフルオロオレフィンに関する選
択率と変換率の最高のバランスを決定する。最適バラン
スを達成するのに十分な量のコ “ココ”という言葉は
12〜18個の炭素原有機液体の中にはペルフルオロオ
レフィンに対し、そのエポキシドより強い親和力を示す
ものがあり、本発明ではそれらの使用が望ましい。例え
ばトルエンは濃度20−40.を量%(wt%)でHF
Pと混和しなくなり、3〜6wt%でHFPOと混和し
なくなる。混和性は温度により大きく影響され、例えば
トルエンは6℃以上の温度ではRFPと完全に混和する
。連続バックミクシング反応器に存在するような)IF
PとHFPOの混合物とは比較的高い温度において非混
和性が見られる。完全にハロゲン化された有機液体はR
FP又はHFPOと2相を形成しないと言われている。
これはCF 、C(2CF (1,の場合を見るとわか
る。
従って水素を含む有機液体が使われる。
反応相の有機液体又は溶媒は、反応条件において系のど
の成分との反応にも耐性がなければならず、特にそのよ
うな反応によって出発すレフイン(例えばRFP)に対
する親和性がそのエポキシド(例えばHFPO)に対す
る親和性より強いという関係が変化してしまう時はそう
でなくてはならない。
この親和性を決める簡単な方法はぐ本発明に含まれる他
のオレフィンやそのエポキシドの例としてHFPOとそ
れより親和性の強いHFPを使うと)、HFPO−)I
FP−有機液体の系の分配係数を決定することである。
分配係数(a)は、定温度を保ち大気圧下で激しく撹拌
しながらHFPおよびHFPOの気体の混合物を有機液
体に通して決定する。気体は十分長く液体に通し、液体
が確実に気体で完全に飽和し、気相の組成が供給i成と
平衡になるようにする。それから有機液相を試料としガ
スクロマトグラフィーを使用して液相に溶解した気体成
分の量を決定する。ここで分配係数σは次式により算出
する: ([HF P 01/[HF PI)気相([HF P
 O]/[HF PI)液相HFP−HFPO分配係数
が1.0より大であるということは、有機液体がHFP
OよりHFPを容易に溶解するということである。本発
明には反応温度において分配係数が1.3以上であるこ
とが好ましく、より好ましくは1.9以上であり、2.
3かそれ以上が最も好ましい。より高い分配係数はここ
に述べられている他の要求が満たされていれば有機液体
がRFPのHFPOへの酸化において良く働くというこ
とを示している。
この方法により一15℃および0℃においていくつかの
有機液体について分配係数を決定した。
結果を下記に示す: 溶媒     −15℃におけるσ 0℃におけるαF
G−75’        1.0     1.On
−デカン       1.6      1.3クロ
ロベンゼン   1.9     2.1ジクロロベン
ゼン  2.0     2.1メシチレン     
 2.3     2.2アニソール     2.4
     2.5トルエン       2.6   
  2.3RFPからHFPOへの反応に関しては、ト
ルエンが好ましい溶媒である。
本発明の反応相に使用する有機液体については、上記液
体を使用した酸化実験について述べた例でさらに議論す
る。
有機相は水相と全く混和しない又はわずかに混和するだ
けでなければならない。
ペルフルオロ(ブチルテトラヒドロフラン)エポキシド
相はエポキシドが豊富に含まれる。
すなわち反応で生成するエポキシドの大部分を含む。又
、特に反応の初期にはいくらかのペルフルオロオレフィ
ンを含み、できるだけ少量の触媒と反応相の有機液体も
含む。水相および反応相両方と全く混和しない公知のエ
ポキシド溶媒を任意に含んでいても良い。ペルフルオロ
オレフィン又はそのエポキシド以外の典型的な過ハロゲ
ン化又は過フッ素化化合物がエポキシド溶媒として適し
ている。エポキシド溶媒の目的はエポキシド濃度を反応
相で減少させ、エポキシド相で増加させるのを容易にし
、選択率を増すことである。従って、反応相の有機液体
の分配係数が比較的低い時、例えば1.3〜1.8の時
、エポキシド溶媒が最も有用である。分配係数が1.9
又はそれ以上の時はエポキシド溶媒を省くのが好ましい
本発明の方法は、バッチ、セミバッチ、連続バックミク
シング槽、および連続プラグ流れを含む種々の反応器配
置で行うことができるがこれらに限られているわけでは
ない。反応器の型は重大ではない。
反応温度は3液相が反応の間係たれねばならないという
意味でのみ重大であり、次の3点が大切である。まず、
水媒体を使用する時、水が氷ることなく到達できる最低
温度は氷点を降下させるための最大量のNaCl2を加
えても約−25℃である(CaCI2zなどの他の塩は
さらに氷点を降下させる)。
第2に、温度を上げると選択率が減少するようである。
最後に、上に述べたように温度は3液相が存在する範囲
に保たれねばならない。後の2点を考慮すると最高温度
は約60℃に制限される。
HFP酸化のための温度範囲は一20℃〜+15°Cが
好ましく、−156C〜+5℃がより好ましい。
好ましい範囲の上限での実施は特に連続運転に適してい
る。
反応圧力は3液相が存在しなければならないということ
を除いては重大でない。従って圧力は少くとも実行する
特定の温度での系の分圧の合計と同じ高さであるべきで
ある。好ましい圧力は1〜20気圧が好ましく、トルエ
ン/HFP系に関シては2−6気圧が好ましい。
系のpHは7以上でなければならないが、高いpHはH
FPOおよび他のペルフルオロエポキシドの加水分解を
引き起こす。従って9Hは7〜14でなくてはならず、
7.5〜11が好ましい。
より好ましいpHは7.5〜9.6、特に好ましいのは
7.8〜9.0であり、8.0〜8.5が最も好ま°し
い。pH9,6以下ではpHの制御が容易であり、廃水
液のpHが低いことにより廃水処理の環境への影響が小
さくなる。より好ましい範囲ではpH制御はNa2CO
3又は同様の緩衝液を使うことによりさらに簡単である
pH7,5〜9.6では、平衡実験データによると、H
OCQとOCrの両方が存在する。しかし、より好まし
いpH範囲にはpH1O−13で実施する場合と異なる
機構が含まれるかもしれない(JAC51057672
−7676[1983]参照)。この文献によると、遊
離基CaO・が相間移動触媒条件下、p)17.5〜9
における次亜塩素酸塩のアルケン、トルエン、11個の
アルカン又はアニソールとの反応の活性中間体であるこ
とが示されている。これらの研究ではフルオロオレフィ
ンを使っていないし、反応温度、反応事件、および相間
移動触媒も本研究のものとは異なる。既報の文献の研究
ではトルエンがほとんど10%変換しているが、本研究
ではpH約12においてトルエンの変換率は1〜4%に
すぎない。
とにかく、好ましいpH範囲で実施すると、高いpHの
場合に同程度の変換率を得るために必要とする濃度より
触媒濃度が低い場合でさえ、非常に高い変換率と選択率
を与える。
HFPOはいくつかの方法のどれによってでも反応混合
物から回収でき、それは厳密な系に依存している。例え
ば第3相を反応混合物からデカンテーションによって分
離し、反応物と生成物を蒸留によって回収することがで
きる。第3相がHFPとHFPOのみを含む時は、単に
減圧にして第3相を気体として蒸発させるだけで反応物
と生成物を反応混合物から回収できる。本発明の場合の
ように、反応相としてトルエン又は同様の高沸点溶媒を
用いた時は、この減圧による全放物回収法は簡単で非常
に有効であり、はとんど純粋なHFP O/RF Pガ
スを与える。
例 例1 IQの撹拌グラスオートクレーブに次の成分を入れた: トルエン50g KOHl 4.95 g NaOCQ水溶液591g(滴定により有効塩素4.1
2%) 触媒、コツベンジルビス(β−ヒドロキシグロピル)ア
ンモニウムクロリF0.5g’ 反応器を一6℃に冷却し、50.08gのRFPを加え
た。
5他に指示のない例では、触媒は触媒生成のための出発
物質もいくらか含んだ60%水溶液として入れる。触媒
の重量は活性成分の重量である。
撹拌を開始し、60分間続けた。実施中の平均温度は−
1,4℃であった。反応の最後に撹拌を止めた。反応器
の揮発性成分をゆっくり除去し、凝縮可能な成分をドラ
イアイスラップで凝縮させた。圧力を大気圧まで降した
後反応器に残ったHFPとHFPOを、ヘリウム散布に
より除去した。
凝縮可能な成分を分析すると、52.8モル%(mol
e%)のRFPと47.2mole%のHFPOを含ん
でいた。凝縮可能な成分の重さは37.15gであった
。これは変換率62.7%および選択率53.2%に相
当する。
気体と有機相の分析をガスクロマトグラフィーにより行
っI;。
反応器に残った有機相を分析すると99.7%トルエン
であった。0.04面積%のビークがあり、これはトル
エンと酸化剤の反応生成物であつt;。水相を滴定し、
0.22%の有効CQfiを含むことがわかった。
例2 最初に塩基を加えない点を除いて、例1と同様の方法を
使った。反応混合物のpHを測定し、3NのKOHを添
加して約pH9に制御した。反応器を0.6℃に冷却し
、50.97gのRFPを加えた。実施中の平均温度は
0.4℃であった。60分間撹拌した後生成物38.1
7gを回収し、組成は5260モル%の)IFPおよび
48.0モル%のHFPOであった。これは変換率63
.0%、選択率54.3%に相当する。トルエン相には
0゜1面積%の副生成物が含まれていた。水相の次亜塩
素酸塩の濃度は測定しなかった。この例は、塩基を添加
してpHを制御すると選択率が少し改良されることを示
している。
例3 次亜塩素酸ナトリウム溶液を前もって塩化ナトリウムで
飽和させて氷らないようにし、反応器を一7℃に先に冷
却し、その後50.44gのRFPを加えるという点以
外は例2と同様の方法を用いた。30分間撹拌している
間、平均温度は−13.5℃であった。45.17 g
の生成物を回収し、その組成は45.1モル%のHFP
および54.9モル%のHFPOであっI;。これは変
換率61゜8%、選択率75.1%に相当する。トルエ
ン相には0.1表面%の副生成物が含まれていた。水相
には0.06%の有効Ca、が含まれていた。この例は
、トルエンとHFPOの混和性がずっと低い低温で行う
利点を示している。
例4 次亜塩素酸塩の溶液を最初に加えるのではなく、実施中
連続的に加えるという点以外は例3と同様の方法である
。pHの値は記録しなかった。反応器を前もって一17
℃に冷却し、その後50.92gのRFPを加えた。6
0分撹拌している間、平均温度は−13.6℃であった
。46.25gの生成物を回収し、その組成は38.3
モル%のHFPおよび61.7モル%のHFPOであっ
た。
これは変換率が67.1%であり、選択率が78%であ
ることを示す。トルエン相には0.1面積%の副生成物
が含まれていた。水相には0.01%の有効Ca、が含
まれていた。この例は、次亜塩素酸塩を一度に加えるの
に対し連続的に加える利点を示している。
例5 合計撹拌時間を15分に短縮し次亜塩素酸塩の添加速度
を9倍にして同じ合計量の次亜塩素酸塩を加えられるよ
うにした以外は例4の方法を用いた。添加したRFPの
量は51.72gであった。
15分の撹拌中、反応器の平均温度は−8,6℃であっ
た。45.55gの生成物を回収し、組成は48.4モ
ル%のRFPおよび51.6モル%のHFPOであった
。これは変換率が59.4%、選択性が72.2%であ
ることを示す。トルエン相には0.1面積%の副生成物
が含まれていた。
水相には0゜01%の有効CQ!が含まれていた。
この例は、反応時間を1/4に短縮すると変換率と選択
率に少し影響があることを示している。
例6−9 相間移動触媒の量を変化させた以外は例4の方法を用い
た。
!  触媒、g   HFP、g  変換率 選択率6
   0.06   51.99 15.4% 48.
2%7   0.3   53.08 47.9% 7
7.6%8   0.6   52.26 50.9%
 73.0%9   3.0   51.71 78.
2% 60.5%例6のpHの平均は11であり、例9
のpHの平均は8であった。例7および8についてはデ
ータが得られなかった。
これらの例は、高選択率を得るためには触媒の最適量が
あるが触媒量が多い程変換率は高くなることを示してい
る。
例10−13 トルエンの量を変化させた以外は例4の方法を用いた。
泗   トルエン、g  HFP% g  変換率 星
透並比較1    0   51.80 13.7% 
49.6%10     6   52.01 54.
1% 60.1%11     12.5  50.0
6 55.3% 84.6%12     25   
51.34 48.3% 77.8%7     50
   53.08 47.9% 77.6%ト 13    100   52.10 55.5% 8
0.5%6回の実施に関するpHの平均値はそれぞれl
O,12,12,11,データなし、およびlOであっ
た。
これらの例は、有機溶媒がないと結果が非常に悪いこと
そして例10のようにトルエンの量が少なすぎて反応の
初めに系を3液相域に分けられない時(HFPOがHF
Pよりトルエンに溶けにくいので反応が進むに従い系は
3相になる)、結果があまり良くないことを示している
。最初に系を3相にするのにちょうど十分な量のトルエ
ンがあると(例11)結果が非常に改善され、その後ト
ルエンを加えても比較的効果がない。
例14−17 溶媒の性質を変化させた以外は例4の方法を用いた。
例    溶媒      旺り工 音速! 星坦!比
較2   FC−7551,3945,5% 11.7
%比較3n−デカン    51.73 17.3% 
43.6%14   クロロベンゼン  52.57 
58.8% 70.2%15   ジクロロベンゼン 
52.02 49.7% 76.2%16   メシチ
レン    51.38 56.1% 80.7%17
   アニソール    45.01 56.0% 6
8.1%7   トルエン      53.08 4
7.9% 77.6%これらの実施に関するpHの平均
値はそれぞれ11.11.10,10.11.9および
データなしである。
FC−75の場合、aが低いので選択率が悪い。
n−デカンの場合、触媒が十分に可溶でなく、反応が適
度な速度で起こらず変換率が低い。n−デカンの場合の
選択率はn−デカンのαが低のでやはり限界値である。
例1g−20 試みた他の過フッ素化オレフィンは、大気圧下、室温に
てHFPが気体であるのに対し、液体であった。200
++Qの被覆ガラス反応器を使用し、大気圧下で行った
。オレフィンと当量の次亜塩素酸塩を加えた。有機溶媒
としてトルエンを加え、触媒トシてココベンジルビス(
α−ヒドロキシプロピル)アンモニウムクロリドを使用
した。バッチ反応のpHはNaOHを周期的に加えるこ
とにより9〜11に制御した。反応を終結させ、相の数
を記録した。各有機相を赤外スペクトル分析により分析
し、フッ化炭素の回収率およびオレフィンのエポキシド
への変換率を決定した。
オレフィンAはペルフルオロシクロヘキセン、オレフィ
ンBはペルフルオロシクロペンテンおよびオレフィンC
はペルフルオロへブテン−1である。3実験はすべて3
液相を示した。変換率と選択率は赤外の面積%である。
18   A    O,90,81,071,5% 
84.6%19   B    1.3    0.8
    0.5  48.6% 93.8%20   
C1,02,23,068,0% 76.5%例21 これは、連続反応器(金属頭部を持つ0.5Qの撹拌ガ
ラス耐圧容器)を使い、その中にすべての成分を連続的
に供給する例を示している。
定常状態では、液体供給物として、0.6重量%のココ
ベンジルビス(β−ヒドロキシグロビル)アンモニウム
クロリドを含むトルエンを90mff/時間で;名目上
l1重量%のNa0Cffと25g/QのNa2CO3
および3g/(lのNaOHを含む次亜塩素酸ナトリウ
ム水溶液を240rtrQ1時で供給し、同時に、RF
Pを約60g/時間の速度で気体で供給した。反応器は
900rpmのパドルスターラーにより撹拌した。3相
の液体生成物は連続的に反応器から除去し、反応器中の
液体の量が300mQの一定に保たれるようにした。
条件を一3℃、pH8,1および207kPa(30p
sig)の一定に3時間保った。3相の液体生成物を圧
力降下バルブを通して大気圧まで減圧した。
気相と液相を重力分離し、気相をガスクロマトグラフィ
ーにより分析して49モル%のRFPおよび51モル%
のHFPOから成ることを見出した。残った液体と有機
相と水相に分離した。有機相を分析すると98.7%ト
ルエンであった。
反応の3時間口に供給シリンダーを量って供給されるH
FPの重さが62.45gであると決定した。反応器の
気体生成物を、シリンダーをドライアイス中に浸すこと
により3時間口の間に集めた。59.32gの重さの凝
縮物が集められ、その組成は49モル%のRFPと51
モル%のHFPOであった。
この物質の収支からHFPの変換率(56%)およびH
FPOへの選択率(82%)を計算した。
回収した有機相を分析すると99.2%トルエンであっ
た。燃焼分析によると水相には全部で6600ppmの
フッ化物が含まれていた。
例22 この連続運転例は例21と類似であるが、使用した相間
移動触媒が異なる。定常状態で連続流は、塩化ナトリウ
ムテ飽和し、30g/QのNa、Co3も含む5.25
%のNa0CQ溶液である生産塩素酸塩供給溶液600
+++I2/時間;トルエン中の1%トリオクチルメチ
ルアンモニウムクロリド触媒60mQ/時間;および5
0g/時間のRFPである。
反応器の温度は一5℃に、液体の容積は375m(lに
制御した。系のpHは9.6で、上述の流れを3時間撹
拌しながら行った。生成気体をガスクロマトグラフィー
で分析するとRFP049モル、%およびRFP51モ
ル%であった。3時間口の間に水相とトルエン相を集め
分析した。トルエンの分析結果は98.2%の純度であ
った。水相には燃焼法により合計6252ppmの7ツ
素化物が含まれていt;。物質の収支のために生成物を
集めることはしなかったが、生成気体の組成および水相
中に見られるフッ素化物に基づき、変換率54%および
選択率81%と算出した。
例23 この例では500IIIaの連続撹拌ガラスオートクレ
ーブを用いた。これには次亜塩素酸ナトリウムおよび溶
媒/触媒溶液を連続的に供給するためのポンプおよびR
FPの連続的供給のための流量コントローラが備えであ
る。反応器中の液体成分の容積は降下バルブを通る収集
フラスコへの流出を液面感知装置によって制御し、30
011Qに保った。反応器の流出物のpHは降下ライン
中の電極により監視した。反応器の被覆に冷却グリコー
ル溶液を循環させ、温度を0℃に制御した。反応器は液
体HFPO相によって加えられる自己発生的圧力、約1
72−241kpaになった。
112の10.2%Na0CQ水溶液に4gのNa1l
(および25gのNa2GO,を溶解した水溶液を24
0+IIa/時間の速度で反応器に供給した。例1で用
いたと同じ相間移動触媒0.6gの溶液および99gの
トルエンを90mQ/時間で供給した。反応器は3時間
の間、平均温度−3°Cで操作した。操作中、pHは8
.02〜8.13であった。30分間隔で行ったガスク
ロマトグラフィーによると3時間の間の生成気体は、平
均51モル%(48〜52%の範囲)のHFPOと49
モル%のHFPを含んでいた。トルエン中のHFPおよ
びHFPOに関する溶解度のデータによるとこれらの条
件下では3相が存在する。化学てんびん上でHFPのシ
リンダーの重量損失により決定した3時間口の間に供給
されたRFPの量は62.5gであった。ドライアイス
中の受は器フラスコから気体生成物(3時間口の間に生
成した)を凝縮して回収したRFP/)fFPoの重さ
は58.1gであり、分析すると、50.7モル%のH
FPOおよび49.3モル%のRFPであった。
この物質収支によると変換率54%において78゜5%
の選択率が得られる。
主な副生成物を含む水相の全フッ素含有量(4゜2g)
の分析により、副生酸物水溶液を形成する副反応による
HFPの損失はわずかに5.6gであることが示された
。これが唯一の収量損失ならば変換率は56%、選択率
は83%であっただろこの例は一3°CおよびpH8,
02〜8.13において非常に良い結果が得られること
を示している。
例24 例23の装置において3時間、10.4%Na0Ca水
溶液IQ中に45gのKOHを溶解した水溶液を200
mQ/時間で供給し、例23で用いたと同じ相間移動触
媒0.9gを99gのトルエンに溶解した溶液を60m
Q/時間で供給し、HFPを60g/時間で供給した。
平均温度は1℃であり、平均pHは8.2であった。3
0分間隔のガスクロマトグラフィーで決定した生成気体
の組成は、最初の30分を過ぎた全行程の間、平均59
モル%のHFPOと41モル%のHFPであった。これ
らの分析および廃水相中の全フッ素の分析に基き、変換
率65%および選択率78%を得た。
3時間の最後に、供給水溶液中のKOHの量を増加させ
、1000%Nap(12水溶液lQ中50gとし、上
記供給速度で実施を続けた。pHは徐々に上昇し、2時
間経た頃9.5となり、その後急速に上昇して3時間口
の終りまでにpH12となった。気体生成物中のHFP
O含有量は、最初の1.7時間の量体々に減少して56
%となり、最後の1時間で急速に20%に減少した。生
成物の組成および3時間口からの廃水中の全フッ素に基
き、変換率28%および選択率64%を得た。
この例は、このような3液相条件下では、pH1O−1
2での実施に比べ、p H8,2において、より高い選
択性と、特に高い変換率が得られることを示している。
例25 172の撹拌ガラスオートクレーブに次の反応物を入れ
る=6011aのトルエンに溶解した0、6gの例1と
同じ相間移動触媒;および18gのNa、CO3を含み
氷るのを防ぐためにNaC(lで飽和させた600+J
の5.25%Na0CQ水溶液(5,0%有効塩素と同
価)。反応器を一15°Cに冷却し、HFPの添加中に
反応が始まるのを避けるため、撹拌せずに50.0gの
RFPを加えた。RFPの添加および反応時間を通して
、反応器は密閉したので濃厚炭化水素相による自己発生
的圧力が保たれた。トルエン中のHFPおよびHFPO
の溶解度データは、このような条件下で3相が存在する
ことを示している。
RFP添加の直後に、磁石によって回転する平板パドル
撹拌器の回転を開始し、1分間続けた後、止め、相を分
離させて反応を止めた。少量の気体試料をガスクロマト
グラフィー分析のために採取した。この手順を、撹拌時
間2.4.8.16゜32および60分にてくり返し、
バッチ反応の進行を追跡した。最後の60分間では気相
中のHFPO含有量にわずかな増加しかなかったので、
合計撹拌時間123分後には反応は停止していた。
最後の気体組成は75.8モル%のHFPOおよび24
.2モル%のRFPであった。水相はイオン選択電極/
燃焼法により分析し、その結果合計3958ppmの7
ツ素を含んでおり、HFPからの副生酸物の量を示して
いる。分析を基にするとHFP変換率は77.7%であ
り選択率は90゜3%であった。開始時−15℃であっ
た温度は最初の短時間の撹拌中に一10℃に上昇し、−
10〜−15℃の範囲に保たれた。実施の最後に測定し
た水相のpHは7.8であり、水相中に残った有効塩素
は0.8%でNaOCMの変換率84%に対応する。
この例は比較的低いpHにおけるパッチ操作によりHF
PとNa0C6の高い変換率と高い選択率が得られるこ
とを示している。
本発明の主たる特徴および態様は以下のとおりである。
1、ペルフルオロオレフィンのそのエポキシドへの変換
において、相間移動触媒の存在下、反応が進行する間3
相が保持されるような反応条件において、3液相の系を
撹拌することによってペルフルオロオレフィンをそのエ
ポキシドに変換する方法であって、該3液相は、 l) 十分な量の金属次亜ハロゲン酸塩の水溶液、 2) エポキシドを豊富に含む相、および3) ペルフ
ルオロオレフイン−エポキシド分配係数が反応条件にお
いて1.3以上である有機液体から成る反応相、 であり、該相間移動触媒は反応条件下において水溶液お
よび反応相には可溶であるがエポキシドの豊富な相には
実質的に不溶であることを特徴とする方法。
2、第1項記載の方法で、分配係数が少くとも1.9の
方法。
3、第2項記載の方法で、分配係数が少くとも2.3の
方法。
4、第1項記載の方法で、ペルフルオロオレフィンがヘ
キサフルオロプロピレンであり、金属次亜ハロゲン酸塩
が次亜塩素酸ナトリウムであり、反応相の有機液体がト
ルエンである方法。
5、第4項記載の方法で、反応条件に約−20’0−1
5°Cの温度で反応させることを含む方法。
6.第5項記載の方法で、温度が−15℃〜+5°Cの
方法。
7、第4項記載の方法で、反応条件に水相のpHを7〜
14に保持することを含む方法。
8、第7項記載の方法で、pHが7.5〜9.6の方法
9、第8項記載の方法で、反応混合液に緩衝液を加える
方法。
10、第9項記載の方法で、緩衝液がアルカリ金属炭酸
塩である方法。
11、第8項記載の方法で、pHが7.8〜9゜0であ
る方法。
12、第11項記載の方法で、pHが8.0〜8.5で
ある方法。
13、第1項記載の方法で、相間移動触媒が4級アンモ
ニウム塩である方法。
14、第13項記載の方法で、ペルフルオロオレフィン
がへキサ7ルオロプロピレンであり、金属次亜ハロゲン
酸塩が次亜塩素酸ナトリウムであり、反応相の有機液体
がトルエンである方法。
15、第14項記載の方法で、触媒がココベンジルビス
(β−ヒドロキシプロピル)アンモニウムクロリド又は
トリオクチルメチルアンモニウムクロリド 16、第4項記載の方法で、ヘキサフルオロプロピレン
に対する次亜塩素酸ナトリウムの比が約0、5 + 1
−1.2 : lである方法。
17、第13項記載の方法で、相間移動触媒がココベン
ジルビス(β−ヒドロキシプロピル)アンモニウムクロ
リドであり、0.001〜0.2g/gペルフルオロオ
レフィンの量で存在する方法。
18、第17項記載の方法でペルフルオロオレフィンが
ヘキサフルオロプロピレンであり、触媒が0.005〜
0.05g/gヘキサフルオロプロピレンの量で存在す
る方法。
19、第18項記載の方法で、触媒が0.008〜0.
02g/ヘキサフルオロプロピレンの量で存在する方法
20、第1項記載の方法で、エポキシド相に、水相およ
び反応相と全く混和しないエポキシド溶媒を含む方法。
21、第20項記載の方法で、エポキシド溶媒がペルフ
ルオロオレフィンとそのエポキシド以外の過ハロゲン化
液体である方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、相間移動触媒の存在下、反応が進行する間3相が保
    持されるような反応条件において、3液相の系を撹拌す
    ることによってペルフルオロオレフィンをそのエポキシ
    ドに変換する方法であって、該3液相は、 1)十分な量の金属次亜ハロゲン酸塩の水溶液、 2)エポキシドを豊富に含む相、および 3)ペルフルオロオレフイン−エポキシド分配係数が反
    応条件において1.3以上である有機液体から成る反応
    相、 であり、該相間移動触媒は反応条件下において水溶液お
    よび反応相には可溶であるがエポキシドの豊富な相には
    実質的に不溶であることを特徴とする方法。
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