JPH0281852A - ウエブの無接触搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプラスチックフィルム、紙などの長尺帯状支持
体（以下「ウェブ」という）の無接触搬送装置に関する
、特に写真用フィルム・印画紙等の写真感光材料や写真
製版材、磁気録音テープ等の磁気記録材料、感圧複写紙
・感熱複写紙等記録材料の製造において、連続走行して
いるウェブの無接触搬送装置に関するものである。

〔従来の技術〕

プラスチックフィルム、紙などのウェブを搬送する方法
としては、ローラを使用する装置が従来広く用いられて
いるが、ローラによる搬送はウェブと接触せざるをえな
いため、条件によってはスリキズ、シワなどが発生し、
製品を損傷させることがある。又両面に塗膜を有するウ
ェブの場合は特に品質を害するので、その対策としてウ
ェブに対して空気を噴出し、空気の圧力でウェブを浮上
させて無接触で搬送する装置が用いられている。

当初これらのウェブの無接触搬送装置のなかでは、ウェ
ブの進行方向に、ウェブの両面をはさむように静圧支持
型の空気吹出箱をたがいちがいに配置し、その空気吹出
箱よりウェブに対向する空気吹出箱の面より垂直に噴出
する空気によりウェブを進行方向に連続した波状に浮上
させて、搬送する無接触搬送装置が一般によく用いられ
ていた（例えば特公昭５３−５５１号、特公昭５４−３
８５２５号各公報）。このとき、ウェブを安定して搬送
するためには空気吹出箱の形状、大きさ、空気噴出口の
配置間隔等に十分な注意が沸われなければならない。

特開昭５４−７２８４７号公報に、それらの条件の一部
がしめされているが、これによれば、空気吹出箱の両縁
にある空気噴出口の噴出角度は吹出面に対し垂直方向に
噴出するスリットであり、例えば第３図（ａ）に示すよ
うにその前後縁部の噴出口４ａ、４ｂの間隔−と空気圧
力の作用位置（ウェブの同側の空気吹出箱の配置間隔）
間隔Ｐは「屓≧Ｐ／６」の関係に保つことが搬送が安定
することであり、−については、比較的に小さい方がよ
い（「好ましくは、ウェブ幅の１７５以下）と示されて
おり、結局現実には、空気圧力の作用位置間隔Ｐが小さ
いことが搬送の安定条件とされて来た。

したがって、従来の装置は、空気吹出箱を多数必要とし
、噴出空気も多量となることから設備コスト、ランニン
グコストを多く必要とした。そこで本出願人は先に従来
の欠点を解消し少量の噴出空気で安定した搬送が実現で
きる、又設備・運転経費の節減ができる、ウェブの無接
触搬送方法を出願した（特開昭６３−２７３６０号公報
）。

即ち第３図に示すようにウェブｌの進行方向に、ウェブ
ｌの両面をはさむように静圧支持型の空気吹出箱３をた
がいちがいに配置し、ウェブｌを進行方向に連続した波
状に浮上させて搬送するウェブ１の無接触搬送方法にお
いて、該静圧支持型の空気吹出箱３の両縁にある空気噴
出口４ａ、４ｂからの空気噴出角度θが噴出面に垂直な
面に対し内側に／１５゛〜／４５°であり、両縁にある
空気噴出口の間隔−が少なくとも２０ｃ鳳以上で、該ウ
ェブ幅の３０％〜８０％であるを特徴とするウェブの無
接触搬送方法である。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、ウェブを、シワ・バタッキなく安定して
搬送するためには、２本の空気噴出口４ａ。

４ｂから噴出する空気の噴出量・噴出速度が同等で、か
つ噴出角度が対称であることが、極めて重要である。こ
の同等性、対称性が、不十分な場合、空気吹出箱とウェ
ブが接触し、製品故障が発生する。

この傾向は薄物ウェブの搬送に使用する場合空気噴出口
４ａ、４ｂ間隔が大きいはど又大型の空気吹出箱はど、
顕著である。

２本の空気噴出口から噴出する空気の噴出量・噴出速度
を同等にし、噴出角度を対称にするためには、２本の空
気噴出口の形状が同一（又は対称）になるように、非常
に高精度の機械加工が必要となるが、これは、技術的に
も、価格的にも容易なことではない。まして、前述の大
型の空気吹出箱の場合は、さらに高精度の加工が必要と
なり、実現は非常に困難となる。加えて、空気吹出箱が
、高温雰囲気で使用される場合は、熱歪みが発生し空気
噴出口の精度の維持は、さらに困難となる。

したがって、接触の危険性を避けるために、噴出風量を
増大し、ウェブの浮上量を大、きくして使用していたが
、本質的な不安定性は、回避できず、また、風量の増大
によりエネルギーコストも高価なものとなっていた。

本発明の目的は上記問題点を解消し、少量な空気噴出猷
でもウェブのシワ・バタッキの発生がなく、ウェブと空
気吹出箱との接触の危険性がない、安定したウェブの無
接触搬送装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明の上記目
的はウェブの進行方向に、ウェブの両面をはさむように
静圧支持型の空気吹出箱をたがいちがいに配置し、ウェ
ブを進行方向に連続した波状に浮上させて搬送するウェ
ブの無接触搬送装置において、該静圧支持型空気吹出箱
の両縁空気噴出口の間の中央部に凸部を設けたことを特
徴とするウェブの無接触搬送装置によって達成される。

又本発明の上記目的は、前記の無接触搬送装置において
該空気吹出箱の両縁空気噴出口の間の中央部の凸部が、
ウェブの進行方向の幅すが両縁空気晴出口間の距ｆＡＩ
Ｗの３０〜７０％、噴出口面よりの立上り高さａが５〜
２５ｍｍ、立上りの面の噴出口面との角度θが／４５〜
／１３５°、ウェブ幅方向の長さＣがウェブの軸以上で
あることを特徴とする無接触搬送装置によって尚効果的
に達成される。

本発明における静圧支持型の空気吹出箱とは、第３図（
ｂ）に示す様にダクト兼チャンバー２に配置される空気
吹出箱３のウェブｌに対向する噴出口面５の前後縁部に
空気噴出口４ａ、４ｂを有し、噴出する空気によりウェ
ブ１とウェブに対向する空気吹出箱の噴出口面５との間
の空間を主とじ−ζ静圧で維持することによりウェブを
支える方式の空気吹出箱をいう。

本発明の空気吹出箱の両縁にあ゛る空気噴出口４ａ。

４ｂには噴出方向をつけるためにスリットガイド部６が
必要であり、空気噴出口も一般にスリット型にすること
が好ましいが、空気噴出口の穴の形状はスリットに限ら
ず多数の孔が列となったものを用いてもよい。尚、空気
吹出箱の前後・縁部の空気噴出口４ａ、４ｂの間に補充
的に空気噴出口を設ける“ことを妨げるものではない。

更に空気噴出箱の両縁にある空気噴出口より噴出する空
気の噴出方向は噴出口面５に垂直上方に向ってでなく、
内側に向ってＺ１５°〜∠４５°にすることが必要であ
る。

本発明において該静圧支持型空気吹出箱の両縁の空気噴
出口の間の中央部に凸部を設けるということは、第３図
（ｂ）に示すように静圧支持型空気吹出箱の中央部のウ
ェブの浮上ｌＨｃが最大であり、両縁の空気噴出口４ａ
、４ｂ上のウェブ浮上１ｌｌｓが最小となる。すなわら
、ウェブはＩＩｓが大きいほど、空気噴出箱と接触する
可能性が、小さくなる。Ｉｔｓを大きくするには、同一
の搬送条件ならば、空気吹出箱からの気体噴出量の増大
で可能だが、そうすることによってウェブ・のバタツキ
が生じ易く、また、ランニングコストも増大してしまう
。又第４図ａ、ｂに示すように、空気吹出箱の空気噴出
口面５上ウェブ両側に相当する所にガイド板７を儲け、
ウェブ横方向に流出する気体を制限して、ウェブの浮上
量を増大させることも可能である。しかし、剛性の小さ
いウェブにおいては、ガイド板７に衝突した気流によっ
て、ウェブは、両端で、上向きの力を受け、ウェブ幅方
向中央部にクニック８が生じ、製品故障に到ることがあ
る。したがって、低剛性のウェブに対しては、横方向に
流出する気流を制限することは、好ましくない。

そこで第１図に示すように、本発明は空気吹出箱３の空
気噴出口面５にウェブｌの全幅に渡ってウェブ幅方向に
凸部９を設けることで、風量を増大せずに、最小浮上Ｉ
Ｊ　Ｉｆ　ｓを大きくすることが可能となる。スリット
４ａ、４ｂから噴出した、空気吹出箱の空気噴出口面５
に沿った気流は、凸部９の立上がり面と衝突し、一部が
反転し、Ｉｔｓを増大させる。このときクニックは発生
しない。

凸部の立上がり面は必ずしも垂直でなくても、噴出口面
との角度θが／４５〜Ｚ１３５°の間であればよい。

また、凸部９により、スリット〜スリント間隔（空気噴
出口の距離）−の大きな空気吹出箱の使用時に生じ安い
２本のスリットの形状（精度）の違いに起因する、浮上
不安定性の解消も可能である。

凸部９によって、２木のスリットから噴出する気流の一
部を相互に無関係にすることにより、相互干渉が、減少
するため、特別に高精度のスリ７トを使用しなくても、
安定した浮上が可能となる。

凸部９の大きさは、重要である。過大な場合、ウェブｌ
と凸部９との距離が、かえって、小さくなってしまい、
ここで、接触の危険性が生じてしまう。凸部９の大きさ
は、ウェブ進行方向の幅すが空気吹出箱のスリットとス
リットとの間隔−の３０〜７０％、高さａが５１１Ｉ１
１〜２５ａｕ、立上り面の噴出口面との角度θはＺ４５
〜／１３５°の間にあることが好ましい、凸部の長さＣ
は、少なくとも、ウェブの幅が必要である。

更に凸部９の実施態様について説明を加えると、■　第
２図（ａ）に示すように凸部は、１段でなく、２段以上
の多段でも、良好な結果が得られる。

■　２本のスリットを有する空気吹出箱だけでなく、ス
リットに代えて、六列を有するタイプの空気吹出箱に対
しても、採用できる。

■　凸部は、ウェブ幅方向に、必ずしも、連続である必
要はない。第２図（ｂ）に様に途中に、断続部があって
も、効果は認められる。

■　凸部の断面は、必ずしも、−様である必要はない。

ウェブ幅方向、ウェブ進行方向で、変化していても、さ
しつかえない。

■　凸部の材質、構造は、限定するものではない。板の
曲げ加工によって製作しても、中実の一体物でもよい。

また、凸部に若干の通気性があっても、気体の流れに対
して抵抗となりうるものであれば、使用可能である。

■　凸部は、１本である必要はない、第２図（Ｃ）に示
す様に、複数に分けて使用することも可能である。

〔実　施　例〕

両縁の空気噴出口の間隔−＝６００　Ｍの空気噴出箱３
の空気噴出口面５に高さａ＝１０■、ウェブ進行方向の
幅ｂ＝３００閣、ウェブ幅方向の長さＣ・１２００　ｔ
ｍの金属製の凸部を設け、ウェブ幅１０００謹、ウェブ
厚さ１００　＃ａのＰＥ↑ウェブをテンション＝５ｋｇ
／幅の条件で浮上させた。その時の空気吹出箱ｌケ当り
の吹出風量は１５ｎ（／分であった。

この時、シワ、バタツキのない安定した浮上が可能であ
り、最低浮上量Ｈｓは、３７−に達した。凸部なしの場
合は、同噴出風両で、凸部のない第３図に示す空気吹出
箱のＨ３・２５　ｔｍであり、また浮上不安定で、時々
ウェブと空気吹出箱の接触が、発生した。すなわち、本
発明により、風量の増大なしに、最低浮上量Ｈｓの１２
錘の増大と、安定した浮上が可能となり、接触の危険性
のない搬送が実現できた。

〔発明の効果〕

上記に示すように本発明によるウェブの無接触搬送装置
は、 ■　風量を、増大することな（、最低浮上量の増大が可
能であり、接触の危険が低減できる。従来の浮上量を、
維持する場合には、風量の低減が可能であり、エネルギ
ーコストが節約できる。

■　大型（−が大）の空気吹出箱あるいは、高温の空気
吹出箱を使用した搬送工程において、空気噴出口のスリ
ット精度（スリット幅、スリット角度）の影響を受けに
（くバタツキ等のない安定した浮上が可能となった。

■　空気噴出口のスリットに、特に高精度を、必要とせ
ず、空気吹出箱の製作コストの低減が、可能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の無接触搬送装置の空気吹出箱を説明す
る透視図、第２図（ａ）、　（ｂ）、　（Ｃ１は本発明
の他の実施態様を説明する空気吹出箱の透視図、第３図
は従来の無接触搬送装置の透視図（ａ）と空気吹出箱と
ウェブとの関係を説明するための横断面図、第４図は従
来の無接触搬送の他の例の透視１ｇ　（ａ）と正面図［
有］）である。 １・・・ウェブ ２・・・ダクト兼チャンバー ３・・・空気吹出箱 ４ａ、４ｂ・・・空気噴出口 ５・・・噴出口面 ６・・・スリットガイド ７　・　・　・ガイド板 ８・・・クニック ９・・・凸部 第 図 第 図 （ａ） （ｂ）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ウェブの進行方向に、ウェブの両面をはさむよう
   に静圧支持型の空気吹出箱をたがいちがいに配置し、ウ
   ェブを進行方向に連続した波状に浮上させて搬送するウ
   ェブの無接触搬送装置において、該静圧支持型空気吹出
   箱の両縁空気噴出口の間の中央部に凸部を設けたことを
   特徴とするウェブの無接触搬送装置。
2. （２）該空気吹出箱の両縁空気噴出口の間の中央部の凸
   部が、ウェブ進行方向の幅ｂが両縁空気噴出口間の距離
   Ｗの３０〜７０％、噴出口面よりの立上り高さａが５〜
   ２５ｍｍ、立上りの面の噴出口面との角度θが∠４５°
   〜∠１３５°、ウェブ幅方向の長さｃがウェブの幅以上
   であることを特徴とする請求項（１）記載のウェブの無
   接触搬送装置。