JPH026651A - 高強度湿式不織布及びその製造方法 - Google Patents

高強度湿式不織布及びその製造方法

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JPH026651A
JPH026651A JP63312795A JP31279588A JPH026651A JP H026651 A JPH026651 A JP H026651A JP 63312795 A JP63312795 A JP 63312795A JP 31279588 A JP31279588 A JP 31279588A JP H026651 A JPH026651 A JP H026651A
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中前 憲二
Tsukasa Shima
島 司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する分野〕 本発明は高強度の湿式不織布およびその製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
近年、不織布はその優れた性能と高生産性の特徴を生か
して、従来の編織物等の代替用途、あるいは編織物等で
は対応できない機能的用途等に用いられ、著しい発展を
示している。不織布には種々の種類が知られているが、
代表的なものとしては、特公昭4B−38025等で開
示されているスパンポンド法、特公昭42−19520
等で開示されているフラッシュ紡糸法等の繊維形成性高
分子重合体を直接紡糸すると同時に空気、ガス等でフィ
ラメンI・を牽引し集積して得られる長繊維乾式不織布
、特開昭49−48921等で開示されているメルトブ
ローイング法によって得られる比較的長い繊維長の短繊
維乾式不織布、短繊維をカーデイングした後クロスレイ
ヤー、エアーレイヤー等でシート化し目的に応じてニー
ドルパンチや柱状水流による交絡、或いは接着剤、熱融
着繊維等で接合して得られる短繊維乾式不織布、および
抄造法によって得られる湿式不織布等が知られている。
スパンボンド法、フラッシュ紡糸法等により得られる長
繊維乾式不織布は、不織布の構成繊維がフィラメントで
あるので、これらを熱圧着して得られる不織布は引張強
度、引裂強度等の強度が大きい特徴があり高強度の要求
される産業資材等に広く用いられている。
しかし7、一方で強度の中でも不織布層間剥離強度は高
々300〜400g/cmと十分な強さではない。
これは構成繊維が長繊維であること、及び繊維同志の接
合が単に熱圧着のめてなされているので次元的であり単
繊維間の絡みが殆んどないことの一点に依ると指定され
る。また、これら不織布はシート形成法が空気流、ガス
流等による牽引集積に依るのでどうしでもシートの均−
性即ち目付の斑が大きい点、及びフィラメントの接合手
段が殻内には熱圧着が用いられるので伸びがなくて硬く
、1、レープ性に欠のるといった欠点があった。
またカート法により形成したシートをニートルパンチや
接着剤、熱融着繊維て接合しで得られる短繊維乾式不織
布は、長繊維乾式不織布に止べて、繊維長が短かいこと
から強度面で劣り、これを補う為Qこ接着剤等で構成繊
維を統合ざ一μることが多く、この場合どうしても風合
が硬いといった欠点かあった。
特公昭11.3749等で開示されているカー1゛法に
より形成したシートを柱状水流で交絡させて得られるノ
ーバインダーの所謂スパンレースタイプの不織布4J、
スパンポンドや接着剤、熱融着繊料1で接合するカード
法乾式不織布に比−・ると、ソフトな風合の面で優れて
いるが、やはり乾式決心こよるシーI・形成であるので
均一・性(目イく1斑)か不1分な点及び層間剥離強度
が未だ未だ不十分である点などの欠点を有している。
一方、湿式不織布は極めて短かい繊維を水中に分散させ
てシート形成する為に乾式不織布に比へ比較にならない
程均−性が良いという特徴をイJする。しかしながら、
水中に繊維を均一に分散さセる為には繊維長は−・般に
3〜7 mm程度の極めて短かい長さが要求される為、
この方法で得られた不織布G:1極めて強度が小さく、
用途も余り強度の要求されない分野に限定されている。
更Gこ、抄紙法に3) においては、通常フェル1−やヤンキードライヤーで圧
着される為に、一般に湿式不織布は厚みが薄く、密度が
高くなり、どうしてもペーパーライクな風合になる欠点
があった。
この様に従来の不織布は、その製法の特徴に応して各々
′vj徴、欠点を有し、均一性に優れ、強度が大きく、
かつ風合がソフト、な特徴を備えた不織布は未だないの
が現状であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、湿式不織布において、その優れた均一性とい
った特徴を生かしながら、その欠点である強度が弱い点
、及び風合がペーパーライクである点を改良した新規な
湿式不織布とその製造方法を提供することを目的とする
〔課題を解決する為の手段〕
本発明者らは、上記問題点について鋭意検討し本発明に
到達した。すなわち本発明の前述の目的は、単糸の直径
が7〜25μm11で、繊維長りと単糸直径りとの比L
/Dが0.8X10’〜2.0XIO’の短繊維が相互
に三次元交絡しており、その繊維交絡点間距離が300
μ11以下である高強度湿式不織4」によって達成され
る。
前記本発明による高強度湿式不織布を得るための不織布
の製造法は単糸の直径7〜25μm、繊維長しと単糸直
径D(7)比I−/ I) b< 0.8 X 10′
〜2. ()×103の短繊維を抄造法でシート形成し
、ついて高速流体流処理により短繊維を相互にI次元交
絡させることを特徴とする。
本発明の湿式不織布は、特定の形状を有する短繊維から
構成され、かつその短繊維が特定された交絡密度で交絡
していることが必須の要件であり、この構成でもって始
めて従来の湿式不織布になかった高強度の不織布が得ら
れる。
ます、構成原糸は、単糸直径7〜25μm、繊維長りと
単糸直径りとの比L / Dが0.8X103〜2.0
X10’の二つの要素を共に満たずことが必要である。
単糸繊度が7μm未満であると、L / I)が前記の
範囲であっても、単糸強力が余りにも低い為に、引張強
度、引裂強度、更乙こは層間剥離強度等の強度か低く本
発明の目的を達することができない。
jlil両糸が25μmを超えると、l−/ Dが本発
明の範囲であっても余りに繊維が太い為に不織布の表面
の均一1イ1、緻密さが失なわれ、本発明の目的を達す
ることが出来ない。したがって単糸直径は強度、均一性
の点からみて7〜25μmであることか必要であり、そ
の好ましい範囲は10〜17μmである。
次に、原糸のL / Dは前記の繊維直径の範囲内で0
.8XIO”〜2.0X103である必要であり、その
好ましい範囲は1. OX 10’〜1.5 ×l Q
 3である。
原糸の1. / D &J: 、繊維同士の交絡のしゃ
ずさと重要な関係があることが本発明者らの検討により
見い出され、L/Dが0.8XIO3未満である場合、
及び2. OX 10″を超える場合はいずれも目的と
する不織布強度が得られず、本発明の0.8X103〜
2.0X]03の範囲で始めて実用的な高強度が得られ
る。この驚くべき事実は次の様に推定される。
即ち、繊維のイ↑状水流等による動き易さばT、/l′
)か小さい、即ち太く短かい程大きく、繊維相互の絡み
は大きくなる。一方、繊維間相互の接触点の数は繊維が
細く長い、即ちL/Dが大きい程多くなる。しかしなが
らL / Dが大きすぎると交絡時に於りる繊維の動き
が抑制され横線相互の絡、71εJ逆に小さくなる。し
たがって繊維同士の交絡密度が最大になる最適範囲の1
.、 / Dが存在し、この範囲が0.8X10’〜2
.OX]03であると理解される。
本発明の高強度湿式不織布を構成する要件は、上記の特
定された繊維直径、L / Dを有する短繊維から構成
される点と、この様な原糸が平均繊維交絡点間距離30
0μm以下の状態で相互に三次元交絡している点の二点
から構成されていることが必要である。本発明でいう特
定の短繊維からなる湿式不織布であっても、抄造された
まkの状態で繊維相互が絡み合っていない状態、或いは
絡め合っていても平均繊維交絡点間距離が300μmo
を超える様な比較的ルーズな交絡状態は、本発明の目的
とずろ高強度か得られず本発明に含まれない。
本発明を構成する単糸の直径は、単糸の断面が円形であ
っても、非円形の種々の異形断面であっても良い。円形
の場合は直接的にその直径を測定した値でもって単糸の
直径とし、異形断面糸の場合の単糸の直径は、重量法に
よりその繊度(デニル)を測定し、このデニールを単糸
が円形と仮定した場合の下記式で得られる平均直径でも
って表わすこととする。
(ここで R−単糸の直径(μ川) d−単糸の繊度(デニール) π−円周率            )ここでいう繊維
平均交絡点間距離とは、特開昭58−191280で公
知のつぎの方法で測定した値のことであり、繊維間相互
の交絡密度を示す1つの尺度として稙が小さいほど交絡
か緻密であることを示すものである。第1図は、湿式不
織布における構成繊維を平面方向に表面から観察したと
きの構成繊維の拡大模式図である。構成繊維をf l+
 f 2+f)・・・とし、そのうちの任意の2木の繊
維r l+f2が交絡する点をa、で上になっている繊
維f2が他の繊維の下になる形で交差する点までたどっ
ていき、その交差した点をa2とする。同様にal。
a4+・・・とする。つぎにこのようにして求めた交絡
点の間の直線水平距離al a2 、a2aJ 、・・
を測定し、これら多数の測定値の平均値を求めこれを平
均繊維交絡点間距離とする。
本発明の湿式不織布を構成する原糸は、ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン610なとのポリアミド繊維、ポ
リフチレンチレフタレー1へ、ポリフチレンチレフタレ
−I・等のポリエステル繊維、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等のポリオレフィン繊維、レーヨン等の再生セル
ロースm維等が、本発明の繊維直径及び1./Dの範囲
内で好ましく用いられる。また、原糸のヤング率(J5
0〜700kg/ffll62、とりわけ50〜500
kg/mm”の範囲であることが好ましい。700kg
/mm2を超える様な高ヤング率の原糸は曲げ剛性も大
きく、本発明でいう平均繊維交絡点間距離300卿以下
の交絡状態になる為には、大きい交絡力(例えば非常に
高い圧力の柱状水流)が必要である等の問題が生ずるご
とがある。
本発明の湿式不織布はこの様な構成である為に、湿式不
織布で従来困難とされていた高強度を有するのみならず
、スパンボンド等の長繊維不織布、或いはカード法によ
って得られた比較的長くかっ捲縮を有する短繊維からな
るウェブを柱状水流によって交絡したタイプの不織布(
例えばDu Pout社の「ソンタラ■」等のスパンレ
ースタイプの不織布)等の不織布に比べはるかに強い層
間剥離強度を有すると共に、湿式不織布の特性である目
付斑が小さく均一性に優れているという特徴ももってい
る。さらに通常の接着剤等で接合された湿式不織布に比
べ、繊維の三次元交絡のみで繊維同士が接合されており
接着剤等の接合手段を用いなくても良いので風合が極め
てソフトでドレープ性に冨んでいるという特徴も有する
ものである。
この様に本発明の不織布は、湿式法の特徴である均一性
を有しつつ、その欠点を克服した高強度、ソフト風合を
有し、更にはスパンボンド等の長繊維不織布やスパンレ
ースタイプの不織布に欠りている不織布層間剥離強度の
強さをも有するものであり、従来の不織布には望み得な
かった性能を有するものであるので、従来の不織布では
適用困難であった用途に用いるごとができる。
その好適な例の1つは、医療、衛+A向の素材、例えば
サージカルバツク、サージカルガウン、アンダーパッド
等の医療用素材、オムツ、ナプキン、マスク等の衛生材
料である。これらの用途では本発明の不織布のドレープ
性に冨んだ風合と高強度の特徴が良く活かされる。
特に手術衣に本発明の不織布を用いる場合、手術衣に特
に要求される液体バリアー性に優れているという特性が
良く活かされる。本発明の不織布は、特定されたL/D
を持つ短繊維が高密度に交絡しているのでそれ自体高度
な液体バリアー性を有している。従来の不織布で手術衣
に要求される液体バリアー性を得る為の試みとして、例
えば特開昭59−94659に開示されている様に、ポ
リエステル(ポリエチレンテレフクレー1−)に、微細
なフィブリルで構成される木材パルプを積層、或いは混
合して得られたシートに柱状水流を噴射させて、パルプ
をいわば“目詰め的にポリエステルに交絡させて不織布
密度を高める工夫がされてきたが、本発明においては、
ごの様な特殊な目詰め的な)<インダー繊維を格別に用
いなくても、例えばポリエステル(ポリエチレンテレフ
タレート)の1d12.5+++mの原糸を用いるだけ
で優れた液体ノ\リアー性が得られることが確認されて
いる。
衣料用芯地に本発明不織布を用いた場合も、均一で強度
が大きいという特徴がよく活かされ、好適である。電子
分野等の工業用ワイピングクロスにも適性がある。これ
は本発明の不織布がノーバインダーで繊維間の交絡によ
り強固に繊維が接合されている為にリントフリー性に優
れ、かつ柔軟である為拭き取り性に優れている為である
。更に気体、液体用のフィルター特に5〜25Nの粒子
を濾過する所謂プレフィルタ−としての適性も認められ
る。これは本不織布の平均繊維交絡点間距離が小さく緻
密であるという特性がフィルター機能に十分活かされる
結果である。
コーティング基布として本発明の不織布を用いる場合、
本発明の不織布の特性がよく活かされる。
即ち、従来の織編物の基布に代えて従来の不織布をコー
ティング基布として用いる試みが続けられてきたが、こ
れらの不織布の場合、層間剥離強度が織物、編物に比べ
弱いので、不織布の表面にポリウレタンやポリ塩化ビニ
ルをコーティングして得られたコーテイング品は使用中
に不織布の層間で剥離現象を起こし実用に耐えない場合
が多かった。この欠点を改良すべく不織布にポリウレタ
ン、ポリアクリル酸エステル、SBR,MBR,NBR
等の弾性重合体をバインダーとしてあらかじめ付ちし、
その後にポリウレタン、ポリ塩化ビニル等を表面にコー
ティングすることも行なわれてきているが、この場合ど
うしても風合がペーパーライクになり織編物基布に対し
品質が劣ることは避けられなかった。ごれに対し、本発
明の不織布は、従来の不織布に比べ極めて高い層間剥離
強度を有するので、バインダーなしでコーティング基布
として使用することが可能であり、従来の不織布基布に
見られない、ソフト風合、高層間剥離強度に優れた新た
な特徴を有するものである。
人]二1皮革用の基布として本発明の不織布を用いるこ
とも好適な例の1つである。例えば本不織布をそのま\
基布として用い、その表面にポリウレタン、塩化ビニル
、SBI?、 NIIR,MBR等の弾性重合体の溶液
、或いはエマルジ51ンをグラビア、ドクターナイフ等
で塗布するごとにより銀面様の人工皮革を得ることがで
きる。この場合、必要に応じて表面被覆層を形成する前
にポリウレタン等の弾性重合体を本不織布に含浸し、乾
式、或いは湿式凝固させ充填することも強度面、風合面
でより好ましい。
さらに、スェード様の人二[皮革を得たい場合には、本
不織布に単糸繊度0.5d以下の極細繊維からなるシー
1〜を積層し、この積層体を三次元交絡させて一体化し
た複合不織布を形成し、極細糸交絡層を起毛させ、必要
に応じ弾性重合体等を含浸したり、染色加工することに
より目的とするスェード調人工皮革を得ることも可能で
ある。
次に本発明の高強度湿式不織布の製造方法について説明
する。
まず、単糸直径7〜25 um、 L/ D 0.8 
XHI′〜2X10”の特定形状を持った短繊維を準備
する。
これを0.1〜3%の濃度になるように水に分散させス
ラリーを調製する。この際少量の分散剤を加えることが
好ましい。このスラリーを長網式、或いは丸網式の抄造
機にて抄紙する。目付量は用途に応じて5〜500g/
r+(の範囲で設定することが好ましい。抄造シートを
形成する原糸の種類については、単糸直径、L/Dが本
発明の範囲を満たずものであれば目的に応し適宜選択す
れば良いし、また素材および/または形状の異なった2
種類或いは3種類の原糸を混合して用いることも好まし
い。得られた抄造シートを高速流体流にて交絡さ−Uる
。ここでいう流体とは、津5体或いは気体であるが、取
り扱いやすさ、コスト、流体としての衝突エネルギーの
大きさなどの点から水が最も好ましい。水を用いろ場合
、水圧は用いる原糸の種類及び抄造シーI・の目伺里に
よって異なるが、平均繊維交絡点間距離300μmを得
る為には5〜200kg/ cIN 、好ましくは10
〜80kg/(艷の範囲で衝突させる。
同一原糸の場合、低目春1稈水圧は低く、高目付になる
程高水圧に設定すればよい。また、同−目句の場合ヤン
グ率の高い原糸の場合にはより高圧の水流で処理するこ
とが本発明の目的とする高強度が得られる。水流を噴射
するノズルの径は、0゜01〜1 mmが好ましい。水
流の軌跡形状は抄造シトの進行方向に対し並行な直線状
であっても良いし、ノズルを取り付けたヘッダーの回転
運動やソートの進行方向に直角に往復する振動運動によ
って得られる曲線形状であっても良い。回転運動により
得られる幾重にも重なった円形状の水流軌跡の交絡は、
ノズル1錘当たりのシートに対する水流の噴射面積が大
きくなり効率的であると同時に、用途によっては商品価
値を低下させる水流軌跡の斑が見えにくい、史には不織
布の経緯の強度比が小さい等の利点があり好ましい。抄
造シートに対する高速水流の処理の仕方は、表・裏交互
に水流を噴射する方法でも良いし、片面だりを処理する
のも良い。また処理回数も目的に応じて最適条件を選択
すればよい。
これら抄造シートの柱状水流処理の水圧条件は、目的と
する平均繊維交絡点間距離30071111以下を得る
様に及び、均一性を得る様な条件下で選択されるが、例
えば10〜100 g / rdの比較的小さい目(=
Jの抄造シートの処理の場合は10〜40 kg / 
r舗の水圧で片面或いは両面処理するのが好ましく、1
50〜500g/rrfの比較的大きい目付の場合には
、30〜80kg/c+flの水圧で交互に両面に柱状
水流を噴き当てるのが好ましい。平均繊維交絡点間距離
300μm以下の交絡状態を得る為の柱状水流条件につ
いて更に述べると、例えば、ポリエチレンテレフタレ−
1,(PET)の1デニール、長さ10mmの短繊維か
らなる目付100 g / n(の抄造シートに対し、
オリフィス径0.07〜0.25mmのノズルがノズル
間隔1〜8 mmで穿孔または配置された列が10〜2
0列配列された多数のノズルを装着したノズルヘッダー
を用い、水圧30〜50kg/c[で表裏交互に1回ず
つ処理する。この時、ノズルへラダーは50〜500r
、p、m、 (シーL処理速度2〜20TnZ分に対応
)の回転円運動をさセるのが好ましい。更に必要に応じ
、シート表面に残存する水流軌跡が製品品位を損なう様
な場合には、同一構造のノズルヘッダーとシートの間に
40〜100メツシユの金網を挿入し柱状水流を散水化
し、水流軌跡の深さを軽減するのも好ましい態様である
本発明の高強度湿式不織布を14る製造方法に含まれる
態様として、抄造シートを柱状水流で交絡処理後、例え
ば荒い金網(10〜20メツシユ)の上に該シートを載
・口、シートの上から柱状水流を噴射し゛、金網の模様
にそった開孔した模様付けをすることも好ましい。この
場合に得られる本発明の不織布は開孔の模様付目をする
前に比べて、バルキー性、寸法安定性(伸長回復率)等
が向上する効果が認められる。
さらに、本発明で得られる高強度湿式不織布1の後加工
の一態様として彫刻されたロール(エンボスロール)で
もって冷間或いは熱間プレスし表面に賦型することも好
ましい方法である。この方法によると交絡シー[・を接
合するごとになるので、引張強度等の強度が向上すると
いう効果が認められ、さらには寸法安定性も向−にする
という予101ゼぬ効果も発現することがわかった。
〔実施例〕
以下、実施例でもって本発明をさらに詳しく説明する。
実施例中、測定値は以下の方法によって測定したもので
あり、%は全て重量%である。
1)引張強度: JISLI096  ス1−リップ法
2)引裂強度: JISLI096  シングルタング
法3)層間剥離強度: 不織布を中2.5 cm、長さ13cm4こカントする
ごのサンプルに接着テープ(ソニーケミカル■製D 3
200 )を接着させた後70 g /c+R(D圧力
−(’ 200”C、30秒間プレスし貼り合わ一已る
こうして得られた測定用サンプルの、接着テープと不織
布の間に切れ込みを入れ、両端をオートグラフのチャッ
クでつかみ測定を行なう。オートグラフの測定条件は以
下の様に設定する。
引張速度: l Ocrn / minチャー1・速度
:10cm/min ごの場合テープは強く、又テープと不織布は強固に接着
されているので、測定用サンプルのテプが測定用サンプ
ルから引き剥される時に、テープが切断したり、テープ
と不織布の接着面が剥されることはなく、前記引き剥し
力は不織布の一部分を他の部分から引き剥すように作用
する。したがっ”ζこの方法によって不織布の層間剥離
強度を測定することができる。
前記測定をオートグラフで行う際に得られるストレスス
トレン曲線から強度値の大きい方の値3個と小さい方の
値3個を選んで計6個の値の平均値を得る。測定用サン
プルの試験数は5とする。
この様な測定を不織布のタテ方向(MD)、ヨコ方向(
CD)につき各々同様に行ない、そのタテ/zヨコ平均
値でもって不織布の層間剥離強度とする。
4)柔軟度: JISL1096 45°カンヂレハー
法タテ方向(MD)とココ方向(CD)の平均値をとり
、柔軟度とする。
5)平均繊維交絡点間距離:走査型電子顕微鏡で100
倍の倍率で測定し、50個の平均値をとった。
尖旌斑上 1d(10I1m)のポリエチレンテレフタレート繊維
をlOmm(L/D−103)にカットし、水中ニ分散
させ1%濃度のスラリーとした。このスラリを斜傾式長
網抄造機で抄造し、目付50g/n(のシートを得た。
このシートに、ノスル径0.1 mm、ノズル間ピッチ
5 mm、列数18列の多数のノズルから30kg/c
Illの水圧の柱状水流を噴D=Iさセて繊維を交絡さ
せた。ノズルと抄造シー1−の間隔は30mmで、抄造
シートの下にはステンレス類の80メツシユの金網を支
持部材とし、金網を通しく21) て吸引脱水した。同様の処理をシートの反対面にも施ご
した。
次いて水圧を] 8 kg / cfに設定し、両面を
同様に柱状水流で噴射処理した。その後乾燥して交絡シ
トを得た。この不織布の平均繊維交絡点間距離は70μ
mであった。物性は以下の値を示した。
引張強度(タテ/ヨコ)   : 2.0 / 1.9
 kg/c+n引裂強度(クチ/ヨ:])   :1.
6/1.4kg層間剥離強度      : 2100
 g /cm柔軟度(タテ・ヨコ平均):2B+mn仕
較として、スパンボンド法によって得られた長繊維のポ
リエチレンテレフタレート不織布(旭化成T業■製「旭
化成スパンボンド■E 3050゜(目(’j’ 50
 g / rrr )の物性は以下の通りであった。
引張強度  : 2.4 / 1. Okg/cm引裂
強度  :1.1/1.2kg 層間剥離強度:  230 g / c、m柔軟度  
 : 41 mm この様に本発明の不織布は湿式不織布でありながら長繊
維不織布並以上の引張強度、引裂強度を有し、かつはる
かに高い層間剥離強度を有する。
更に非常な柔軟な風合と従来の湿式不織布並の均一性(
目付均一性)を有し、従来のいずれの不織布に比べても
優れた品質を示すごとがわかった。
1tff七↓ ポリエチレンテレフタレート(以下PETと略記)の0
.1d(3μm)原糸を直接紡糸法で作り、3mmの長
さにカッ1へした(L/D=10’)。これを実施例1
と同様の方法で抄造、柱状流処理をした得られた不織布
の平均繊維交絡点間距離ば36μm口であった。物性は
以下の様であった引裂強度が特に小さいものであった。
引張強度  : 1.4 / 1.2 kg/cm引裂
強度  :0.210.2kg 層間剥離強度:  910g/cm 柔軟度   :24mm 此嘉J剥 原糸としてr’ET1デニール(10μm)、長さ51
mm (L/D=5.1 XIO’)を用い実施例1と
同様に目(t50g/r4で抄造した。スラリーの状態
Cat繊維同上かもつれあい、ところどころで繊維塊が
あり分散性は不十分であった。この抄造シートを実施例
1と同様の柱状流処理をした。但し圧力は1回目が4 
Fl kg/cM、2回目が25kg/cJとした。平
均繊維交絡点間距離は330μmであり、物性は以下の
通りであった。
引張強度  : 0.8 / 0.7 kg/ cm引
裂強度  : 3.6 / 3.4 kg層間剥離強度
:  210g/cm 柔軟度   :39m+1 此〕引にン1リ−1SY□ 原糸としてナイロン6の5デニール(24pm)5 m
m (L / D = 0.21 X 103)を用い
て実施例1と同様にして抄造シートを得た。スラリー中
の原糸の分散状態は良好であった。目伺は50g/rW
であった。この抄造シートを実施例1と同様の設備、条
件で柱状流による交絡処理をした。平均繊維交絡点間距
離は340 pmであった。また物性は以下の通りであ
った。
引張強度  : 0.4 / 0.2 kg / cm
引裂強度  : 0.8 / 0.6 kg層間剥離強
度:  t9sg/cm 柔軟度   :43mm ル較炭土 原糸としてヤング率900kg / c+flのポリプ
ロピし・ン繊維の3デニール(221Im)、長さ20
mm(L/ D =0.91 x 103)の短繊維を
用いて実施例1と同様にして抄造、柱状流交絡を行ない
、目(t 50 g/ポの交絡不織布を得た。平均繊維
交絡点距離は350μmであり物性は以下の通りであっ
た。
引張強度  : 0.1 / 0.09kg/ cm引
裂強度  :0.710.3kg 層間剥離強度:  180g/cm 柔軟度   : 41 mm 夫旌桝I 原糸としてナイロン66の]、 5 d (13,1μ
m)、長さ12.5mm (L / D = 0.95
X 10”)の原糸を用い実施例1と同様にして300
 g / raの抄造シー1−を作った。柱状流設備は
、ノズル径0.2 mm、ノスル間ピンチ5 mm、ノ
スル列数12、ノズルと抄造シー1・の間隔30mm、
抄造シートの支持部月として80メソシブ、の金網を用
いた。金網を通して吸弓脱水しなから、1回目は70k
g/cff12回目ば50kg/ ctMの水圧で抄造
シ1−1・の両面にそれぞれ柱状水流を噴射させた。乾
燥後、交絡不織布の平均繊維交絡点間距離を測定した結
果90μm11てあった。
物性は以下の様であり、この不織布は均一でタテ/ヨコ
の強度等方性も良好であり、ルーフイング用等の土木資
材に好適であった。
引張強度  : 16.1 / 15.7kg / r
am引裂強度  : 9.7 /10.6kg層間剥離
強度:  L900g/Cm 柔軟度   ニア4mm 凋1列ユa− ビスコース法セルロース繊維(レーヨン)の1デニール
(9,7μm)、I 5n++n (L/D −1,5
5X103)の原糸を用い、実施例1と同様に操作をし
て40g / r+?のシートを得た。柱状流交絡処理
の条件は次の様にした。オリフィス径0.08mm、ノ
ズルピッチ2mm、ノズル列数IO列、ノズルと抄造シ
ー1への間隔50画、支持部材の金網60メンシ1.。
水圧1回目15 kg / c+fl、2回目23 k
g / c+ll、3回ト116kg/C111,通し
回数表裏各3回。乾燥後得られた交絡不織布の繊維交絡
点間距離は52μInであ−2た。物性は以下の様であ
り、比較として同時に測定したセルロース系長繊維不織
布(旭化成下業■製「ヘンリーゼ■」40g/+dとほ
ぼ同程度の強度を有し、かつ風合がよりソフトでドレー
プ性に優れた不織布であった。
引張強度  : 0.14/ 0. l0kg/ cm
引裂強度  : 0.30/ 0.25kg層間剥離強
度:  1,020 g /cm柔軟度   : 26
 mm 「ベンリーゼ■」の物性 引張強度  : 0.22/ 0.03kg / cr
n引裂強度  : 0.21/ 0.24kg層間剥離
強度:  160g/cm 柔軟度   :34mm 実Jili[4 PETの2.0デニール(14μm) 、20mm (
1−/ D = ]、 /12 X 10”)の20 
g / r+fの抄造シートを実施例1と同様にして得
た。さらに同様の方法でウッドパルプの30 g / 
rl(の抄造シー1〜を得た。
PETの抄造シート20 g / r+r 2枚の間に
パルプの抄造シー1〜をサンドイッチ状に挟み三層の積
層シー1〜とした。この積層シートに以下の条件で柱状
処理を施ごした。ノスル径: 0.1 +nm、ノズル
ピッチ:5mm、ノズル列数:15列、ノズルとシート
間距離:30mm、水圧:1回目15 kg/afl、
 2回目28kg/c++1.ノズルへラダーの回転数
=70゜rpm 、シート速度=6m/分、通し方法=
2回共に両面処理。得られた交絡シートの平均繊維交絡
点間距離は32μIllであった。物性は以下の通りで
あり、パルプの吸湿性機能を生かし、使い捨て衣料、例
えば手術衣等に好適であった。
引張強度  : 4.1 / 4.0 kg/cm引裂
強度  : 3.1 / 2.9 kg層間剥離強度:
  1,300g/cm柔軟度   : 42 mm 、実涜1引晃 ポリプロピレン(pp)繊維の1.5デニール(15,
6μm) 、17.5mm (1−/ D = 1. 
I Xl03)からなる原糸70%とレーヨン繊維1デ
ニール(9,7μm口)、12.5n+m (L / 
D = 1.3 X 10”)の原糸30%を混合し、
実施例1と同様にして60 g / rdの抄造シトを
得た。この抄造シー1〜に実施例4と同一の条件で柱状
流処理を行なった。交絡シートの平均繊維交絡点間距離
ば150μmであり、物性は以下の様であった。この不
織布はセルロース等の制電性、吸湿性の特徴を生かし、
エレクI−コニクス用ワイピングクロス、フロッピーデ
スクのライナー等に好適であった。
引張強度  : 3.6 / 3.3 kg/ cm引
裂強度  :2.4/2.1kg 層間剥離強度:  1,230g/cm柔軟度   :
39mm 失隻桝立 ナイロン66繊維の2デニール(1,5,1μm)、1
5mm (L/D−1,0X103)の原糸を用い、9
5g/l「γの抄造ソートを得た。この抄造シートを実
施例1と同じ柱状流ノズルて表・裏を各2回、水圧40
 kg / aRで交絡させた。この不織布の平均繊維
交絡点間距離11は93 pmであった。物性は以下の
通りであった。
引張強度  : 6.3 / 5.6 kg / cm
引裂強度  :3゜5 / 2.7 kg層間剥離強度
: 2.1 kg / (:TI+柔軟度   : 3
7 mm この不織布の表面にポリニーデル系の井ポルムアミドに
ン容かしたポリウレタン(濃度30%)をドクターナイ
フで塗布量45g/rdになる様にコーティングした。
得られたコーテイング物は、不織布かノーバインダーで
ある為に風合が極めてソフトであり、また形成したポリ
ウレタン膜の表面の折れンボもきめ細かく天然皮革の銀
面の様に自然で高級感のあるものであった。さらに層間
剥離強度も十分に強いので、例えば椅子張りなとの素材
として用いても使用中に剥離等の損傷はないことが確認
された。
実りl殊エ ナイロン6繊維の1.5デニール(13,1μm)、1
2.5mm (L / D = 0.95X10”)の
原糸を用い、300g / rt’jの抄造シートを得
た。この抄造シートをノズル径: 0.2 mm、ノズ
ルピッチ:5mm、ノズル列数=18列、抄造シートと
ノズルの間隔: 30 man、ノズルヘッダー回転数
: 150rpm、シート速度:5m/分で柱状流処理
をした。この交絡シートの平均繊維交絡点間距離は12
0umであり、物性は以下の様であった。
引張強度  : 18.9/16.4kg/c+n引裂
強度  : 13.1/I1.5kg層間剥離強度: 
 2,210g/cn+この交絡シー1〜に、ポリオー
ル成分にポリテトラメチレングリコール、イソシアネー
ト成分にP。
P′−ジフェニルメタンジイソシアネート、鎖伸長剤に
エチレングリコールを用いたポリウレタンの15%濃度
ジメチルホルムアミド溶液を含浸し、絞り率300%に
絞液したのち、水中で凝固した。
乾燥後、得られた含浸シートの片面を320メツシェの
エメリーペーパを装着したヘルドサンダーでパフィング
した。次いで、表面温度150”Cのカレンダーロール
で研削面を加熱プレスした。このパフィング・加熱プレ
スされた面に、グラビアロールにてポリブチレンアジペ
ート、P、P’−ジフェニルメタンシイソシアネ−1・
、エチレンゲルコールの組成からなる30%ジメチルホ
ルムアミドをコーティングし、水中で凝固、ついて乾燥
した。
さらにこの面にポリエチレングリコール、P、P’ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、エチレンジアミンのメ
チルエチルケトンとイソプロピルアルコールの混合溶媒
の40%溶液をグラビアロールにてコーティングし、1
30°Cで溶媒を乾燥除去した。こうして得られた銀面
調のシート状物は、ポリウレタンの被覆層の表面平滑性
も極めて良好で、風合の柔軟性の優れ、物性も下記に示
すように、例えばスポーツシューズ用ムこも適用し得る
程度tこ迄十分な強度を有していた。
引張強度: 21.5/20.6kg/cm引裂強度:
 13.8/12.1kg 柔軟度 :81mm 尖隻班主 ナイロン66繊維の1デニール(10,7μII+)、
10mm (L/D=0.93X10″)の短繊維から
なる200g/lTfの抄造シートの上に、直接紡糸法
で得られた0、 1デニール、5 mmのP E、T極
細短繊維からなる7 0 g/n(の抄造シートを積層
した。これを実施例6と同じ条件で柱状流処理をし、交
絡シートを得た。この不織布のナイロン66シート面か
ら観察した平均繊維交絡点間距離は93I1mであり、
物性は以下の様であった。
引張強度  : 12.6/ 10.8kg / Cl
11引裂強度  :8.9/8.7kg 層間剥離強度:  1,900g/cmこの積層交絡体
シートのPET極細糸シート面の表面を240メツシユ
のエメリーペーパーを装着したヘルドサンダーでパフィ
ングし、この面に冷水不溶、熱水可溶性のポリビニルア
ルコール20%水溶液をドクターナイフでコーティング
し、熱風乾燥した。このシートに、ポリプロピレングリ
コ−ル、イソフオじ1ンシイソシアネ−1へ、コーチレ
ンジアミンからなるポリウレタンを1.5%の濃度で水
中に分散させたポリウレタンエマルジョンを含浸し、熱
風乾燥で水を除去し凝固させた。そののち、80°Cの
熱水でポリヒニールアルコールを除去し、ザーキュラー
式染色機でPIE’、T、ナイロン66を同浴で染色し
洗浄・乾燥した。この様にして得られたシート秋物は、
PIIT O,1デニールの層の表面が優美なスェード
効果を有し、全体として十分な強度とソフトな風合を示
し、衣料、インテリア分野に好適な高級感のある人ニス
ニードであった。
引張強度: 13.0/ ]1.3kg/cm弓裂強度
: 6.7 / 6.0 kg柔軟度 :63mm 〔発明の効果〕 本発明の高強度湿式不織布は前述のように構成されでい
るので、長繊維不織重亜の強度を有し且つ非常に柔軟な
風合を有する。又その不織布の均性は湿式不織重亜であ
り、長繊維不織布のスパンボンド不織布よりはるかに優
れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の不織布の平面方向の一方の表面から観
察したときの構成繊維の拡大模式図である。 f、〜f7・・構成繊維、 a1〜a7・・・構成繊維同士の交絡点。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.単糸の直径が7〜25μmで、繊維長Lと単糸の直
    径Dの比L/Dが0.8×10^3〜2.0×10^3
    の短繊維が相互に三次元交絡しており、その平均繊維交
    絡点間距離が300μm以下である高強度湿式不織布。
  2. 2.単糸の直径7〜25μm、繊維長Lと単糸直径Dの
    比L/Dが0.8×10^3〜2.0×10^3の短繊
    維を抄造法でシート形成し、ついて高速流体流処理によ
    り短繊維を相互に三次元交絡させることを特徴とする高
    強度湿式不織布の製造方法。
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