JPH0260768B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は特許請求の範囲第１項の技術分野に従
つた供給シユート装置に関するものであつて、紡
績業界で用いられる梳綿機に繊維材料に供給する
装置に関するものである。

〔従来の技術〕

ドイツ公告特許明細書第1510323号で、空気シ
ユートと復帰流シユート間に置かれている有孔板
をカバーするためによろい板の形態に配置された
揺動可能のフラツプを設けることは知られてい
る。

ドイツ公開特許公報第3239524号は梳綿機に繊
維を供給するための装置上のフラツプを示してい
る。このものは繊維材料の収集室の有孔壁に隣接
する空気流出室内での不十分な圧力の変化を防ぐ
のに役立つている。

〔発明の概要〕

本発明は特許請求の範囲第１項の特徴を表わす
部分で限定された特徴に関連しており、本願のフ
ラツプは公知のフラツプの目的とは実質上異なつ
た目的に用いられる。それは供給シユート内で繊
維材料の為の移送媒体を調整することの実現可能
性を提供し、或いは該材料のそれ以上の供給を閉
止することを提供する。この事は個々の梳綿機に
就いて制止することが必要である。

このように、縦積み材料に作用する空気圧によ
つてシユートの充填面が増大するように、シユー
トの詰込みの調整の実現可能性が達成される。こ
のようにして、供給シユートの全レベルで均等密
度の繊維の蓄積が得られ、移送ダクトの封鎖と過
大詰込みが防がれる。換言すれば、繊維（フロツ
ク）材料の密度は選択的に左右され、従つてフラ
ツプで規定される抵抗の調整によつて均斉にされ
る。

特許請求の範囲及び詳述では梳綿機のみが述べ
られているが、しかしながら本発明は、例えば長
繊維用梳綿機にも同じく適用可能である。

以下で、本発明は典型的な実施例と図面の助け
でより詳述される。

〔実施例〕

図に於て、同一部分は同一符号で示されてい
る。

第１図は、移送ダクト１２によつて引渡される
繊維材料を用いて供給される供給シユート１１を
示している。繊維材料は通常空気である移送媒体
によつてダクト１２に移送される。シユート１１
は１つの流出室１３と共に組立てられ、例えば孔
開き壁の空気が貫流する壁１４で流出室から区分
されている。シユート１１の下方部分に積もつた
繊維材料１５は１対の供給ローラによつて図示さ
れていない梳綿機又は開繊ローラに供給される。

有孔壁１４で仕分けられた流出室１３の壁１７
には、開口１８がある。この上に、そして室１３
の外面上に、軸１９のまわりに揺動出来る板とし
て形成された閉塞フラツプ２０が取付けられてい
る。１本のバー２１がフラツプ２０に対して横に
配置され且つそれに固着されており、フラツプ２
０からの距離が選択的に調節可能の錘２２をバー
２１が支承している。

パーツ２０から２２までは流出通路２４に案内
する連絡通路２３の内部に置かれている。最後
に、制御可能の押圧部材２５が備えてあり、操作
装置２６、例えばピストンとシリンダー装置、に
よつて作用されるようになつている。

第１図の装置の作用では、繊維材料が移送媒体
によつて移送ダクト１２に連続的に送付され、該
媒体は図の面に直角方向に流れている。移送タク
ト１２から分けられた繊維は供給シユート１１中
に落下する。移送媒体の同行流は矢印２７に示す
方向にあり、供給シユート１１中に積まれた繊維
材料は供給ローラ対によつて梳綿機又は開繊ロー
ラに供給される。

矢印２７で示される空気流は、フラツプ２０が
開放位置、例えば点線で示された如き位置；これ
はフラツプがその閉塞位置から角度αによつて揺
動された位置、にされた時のみ現存する。この場
合、シユート１１と１３中に流れている媒体は開
口１８を通つて連絡通路２３中に流れ、そこから
流出通路２４を経て外へ導かれる。

若しローラ対１６とそれで供給されるカード
（梳綿機）が何らかの理由で閉じられたら、その
あと供給シユート１１への繊維材料の供給もまた
停止されねばならぬ。

この目的のために、フラツプ２０は操作装置２
６によつてその閉止位置に動かされる。実際にロ
ーラ対１６とシユート１１の壁との間で空気は散
逸せず、そして繊維材料１５のシユート１１中で
の増大する量によつて、シユートを貫通するため
の空気の能力も減少する。フラツプ２０がその閉
塞位置にあり、十分な繊維材料がシユート１１中
にある場合には、そのあと実際にもはや空気はシ
ユート１１中に流れなく、移送ダクト１２に沿つ
てまだ移動している繊維材料はシユート１１を横
切つて吹きつけられもはやシユート内へ通される
ことはない。

図示の装置は、従つて簡単な方法で、カード
（梳綿機）を閉止した時に、それ以降の繊維材料
の供給の防止を達成出来る。既にシユート内にあ
る材料はこれらの条件により加圧されることな
く、移送ダクト１２の過剰充満と封鎖も避けられ
る。

バー２１とそれに取付けられた錘２２は、開口
１８を閉じるのに或程度役立つ作用をする回転モ
ーメントを錘によつてフラツプ２０に引起こす。
ピストンとシリンダーの装置２６が作用されない
場合に、フラツプ２０はダクト１２と通路２４間
の空気圧の差Δpの結果として開かれ、フラツプ
の一定の傾斜で、吹付ける空気による圧力と部材
２０，２１，及び２２によつて働かされる回転モ
ーメントが平衡である均合い条件が得られる。

パーツ２０，２１及び２２によつて働かされる
回転モーメントはシユート１１と室１３を吹き抜
ける空気流の為の補償抵抗モーメントΔpkを形成
する。このものは錘２２によつて調整出来、従つ
て要求されたように選択可能である。この方法
で、シユート１１中に集められた繊維材料の密度
も錘２２の調節によつて所望挙動に作用可能であ
る。

シユート１１が比較的に充満している場合に、
シユートに流れる空気は減少する。その上、フラ
ツプ２０も補助的に空気流を絞る。

実質上満たされたシユート１１中に吹き込む空
気はそれによつて付加的に減少し、そして繊維材
料の過剰詰込みも避けられる。

第２図は閉塞フラツプを備えた補足的実施例を
示している。符号１７もまた第１図で示されたと
同じく流出室１３の壁を指しており、この壁は空
気貫流のために準備されたものではない。この壁
１７に備えられた開口１８も又流出する空気の流
出通路への貫通に適している。

閉塞フラツプ３０は軸２９のまわりに揺動する
ために配設されており、錘３２がフラツプ３０に
直角に取付けられたバー３１で支承され、錘はバ
ー３１の縦（長手）方向に選択的に調節可能にな
つている。フラツプ３０の開放位置がまた点線で
指されている。フラツプ３０が開放された時、空
気は図示してない移送ダクトから、第２図で左か
ら右に、開口１８を通つて図示してない流出通路
へと流れる。フラツプ３０が開放位置に揺動され
た時のフラツプを通る角度はαで示されている。

第３図と第５図は第１図に描かれたフラツプ２
０の作用形態を指し、そして第４図と第６図は第
２図のフラツプ３０の作用形態を指している。第
３０図と第４図の両方で、横座標はフラツプの揺
動角αを表わし、そして縦座標はフラツプ２０又
は３０によつて創り出される抵抗モーメントΔpk
を、それぞれ表わしている。後者（抵抗モーメン
ト）が第１図に示された部材（パーツ）２０，２
１及び２２の配置によつて実質上一定になるが、
しかし部分３０，３１及び３２の配置に於て角度
αの増大で減少することは明瞭である。

第５図と６図で、横座標は開口１８を吹き抜け
る空気量Ｌを表わし、縦座標は移送ダクト１２と
流出通路２４との間の圧力差Δpを表わしている。
空気量Ｌの変化は、横座標が又角度αを表わすの
に採用されるように、角度変化αに相当する、第
５図と６図は、第１図の実施例で、フラツプ２０
によつて創り出された付加的圧力は増大する開放
角αで増加するが、ところが該付加圧力は第２図
の実施例では実質上一定に維持されることを示し
ている。従つて開放角αの増大で、フラツプ２０
の回転モーメントが供給シユート１１を吹き抜け
る空気の減少を援助するが、ところが開放角αを
変化することで、フラツプ３０は供給シユートを
吹き抜ける空気を一定に保つのに役立つ。

従つて本発明によれば、開放角αと無関係にフ
ラツプで創り出される抵抗を保持すること、つま
り該抵抗を一定に保持すること、或いは所望の如
く空気量の増大で増大する抵抗を保持することの
可能性が得られる。適切な実施例又は部分（パー
ツ）２０，２１，２２：３０，３１，３２の配置
の調節によつて、フラツプの抵抗が増大する空気
量で減少することも又可能である。平衡した回転
モーメントのためにフラツプ３０で創り出される
圧力損失の減少が、特にシユート１１内での供給
材料に一定圧力の発揮と、従つて供給シユート内
での均一な重量と密度の配分の達成とを可能にす
る。

供給シユート装置の更に進んだ例が第７図に描
かれている。第１図の例の場合と同じく、この物
も又供給シユート１１、移送ダクト１２、流出室
１３、有孔壁１４、開口１８、連絡通路２３及び
流出通路２４を有している。閉塞フラツプ４０は
又流出室１３の壁に、軸３９のまわりに揺動可能
に取付けられている。錘４２を有するバー４１が
フラツプ４０からバランスするために備えること
が出来るが、これはしかしながら省略可能であ
る。

ロール３３と３４とは供給ロール対を形成し、
ロール３３が固定されそしてロール３４が摺動可
能にガイド３５中に据付けられている。

後者（ロール３４）は又、例えばロール３３，
３４間を通過する繊維材料の方に向かつて押しつ
けるスプリング（図示なし）によつて支配されて
いる。ロール３４の位置は、設定値からの偏差を
表示する信号を伝える信号発信器３６によつて指
摘される。この信号は密度、従つてロール３３と
３４間に置かれた繊維材料の厚さに依存する。信
号は、例えば軸３９のまわりに閉塞板４０を揺動
さす駆動装置３８を操作する調整器３７に通され
る。信号発信器３６と調整器３７と駆動装置３８
とで制御装置を構成している。

若しフラツプ４０の錘を平衡することか、空気
流によつてフラツプに働かされる圧力の平衡をと
ることが望まれれば、そこで既に説明した如く、
錘４２を有するバー４１を備えることが出来る。

第７図による装置の作用で、ロール３３，３４
が繊維材料１５を圧縮すると同時にそれを下方に
供給する。若し引渡される材料の量が変化すれ
ば、材料は均一厚さでなくなり、この場合、ロー
ル３４は厚みが増加したら右方に動かされ、厚み
が減少したら左に動かされる。この動きは信号発
信器３６に伝達され、例えば電気信号に変換され
る。これらは、調整器３７が、駆動装置３８を一
方又は他方に操作し、フラツプ４０を閉塞又は開
放状態に順番に揺動作用させる出力信号を作り出
すように、調整器３７を制御する。若し材料１５
があまりにも緻密であれば、フラツプ４０はその
閉塞位置の方に動かされ、若し材料が不十分な密
度であれば、フラツプ４０はより開けられる。若
しフラツプ４０が閉じる方向に動かされれば、そ
れからより少ない空気が開口１８を通り従つて又
シユート１１をも通つて流れる。この方法で、繊
維材料１５は圧縮されることが少い。そしてその
上、ダクト１２内でより多い繊維フロツクがシユ
ートを通過し、それ故にシユートは又移送媒体の
減少した流れのためにより少量が速く補充され
る。若し繊維材料が十分な厚さでなければ、そこ
で直ちに記述された作用が逆に催される。

特に調整器３７の特性を適切に選択することに
より、フラツプ４０で及ぼされる空気抵孔の値も
従つて繊維材料１５の厚さに応じて所望の如く選
択可能となる。

フラツプ２０又は３０は、その揺動が開口１８
を通つて吹く移送媒体によつて影響されるので、
常に室１３の外側に備えられねばならない事は述
べねばならぬ。第７図の例で、剛直な連結が駆動
装置３８とフラツプ４０との間に提供され、それ
故にフラツプ４０は、描かれた如く室１３の外側
と同様に、流出室１３の内側に置かれることも可
能である。

【図面の簡単な説明】

第１図と第７図とは流出室に備えられた閉塞フ
ラツプを有する供給シユート装置を通る断面を示
し、第２図は閉塞フラツプの特別な実施例であ
り、第３図と第４図とは閉塞フラツプによつて作
り出される空気流に対する抵抗を表わす線図であ
り、第５図と第６図とは移送ダクトと流出室通路
間の圧力差を示す線図である。 １１……供給シユート、１２……移送ダクト、
１３……流出室、１６，３３，３４……供給ロー
ル、１８……開口、１９，２９，３９……ピボツ
ト軸、２０，３０，４０……フラツプ、２１，３
１，４１……バー、２２，３２，４２……錘、２
３……連絡通路、２４……流出通路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 移送ダクトから引渡される繊維を受入れるた
   めの供給シユート１１と、その下端に置かれた１
   対の供給ローラと、この供給シユート１１から空
   気を透過する壁１４で仕切られた空気流出室１３
   と、流出室１３と流出ダクト２３，２４との間の
   軸旋回可能なフラツプ２０，３０，４０とを備
   え、流出室１３が単一の隔室からなり、フラツプ
   ２０，３０，４０が流出室１３の空気不透過性の
   壁１７の開口１８をおおつて配置されており、そ
   してフラツプ２０，３０，４０は、供給シユート
   １１の詰込みのために、開口１８の選択可能な空
   気抵抗で開口１８が変化可能なように、開口をお
   おつて配置されていることを特徴とする梳綿機に
   於ける繊維材料の供給シユート装置。 ２ フラツプ２０，３０，４０は、開口１８が操
   作装置２６，４０によつてフラツプ２０，３０，
   ４０で閉止可能で、繊維材料の供給シユート１１
   内への供給が阻止されるように配置されている、
   特許請求の範囲第１項に記載の装置。 ３ フラツプ４０が、空気抵抗の選択のために制
   御装置３６，３７，３８の手段によつて調整可能
   であり、空気抵抗が供給ローラ対３３，３５間の
   繊維材料の量に応答して制御可能である、特許請
   求の範囲第１項に記載の装置。 ４ フラツプ２０，３０が軸１９，２９のまわり
   に軸旋回可能であり、錘２２，３２がフラツプに
   備えられて、フラツプ２０，３０に開口１８を閉
   じさせる形態でフラツプに回転モーメントを及ぼ
   す、特許請求の範囲第２項に記載の装置。 ５ フラツプ２０，３０が水平軸１９，２９のま
   わりに軸旋回可能なプレートとして構成され、開
   口１８の閉止がプレートの垂直配置で生じ、錘２
   ２，３２が、プレートに固定されて、プレートか
   ら横方向に延びているバー２１，３１によつて支
   持され、且つプレート２０，３０に対して所定位
   置に調整可能である、特許請求の範囲第４項に記
   載の装置。 ６ プレート３０がピボツト軸２９から上方に延
   び、バー３１がピボツト軸２９のすぐ近くでプレ
   ートに直角で固定され、且つ流出室１３の内方に
   向けられた、特許請求の範囲第５項に記載の装
   置。