JPH0246017B2 - Jimechiruokutenjioorujudotaioyobisonoseizohoho - Google Patents

Jimechiruokutenjioorujudotaioyobisonoseizohoho

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JPH0246017B2
JPH0246017B2 JP22988282A JP22988282A JPH0246017B2 JP H0246017 B2 JPH0246017 B2 JP H0246017B2 JP 22988282 A JP22988282 A JP 22988282A JP 22988282 A JP22988282 A JP 22988282A JP H0246017 B2 JPH0246017 B2 JP H0246017B2
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Shigeaki Suzuki
Manzo Shiono
Yoshiji Fujita
Takuji Nishida
Tetsuo Takigawa
Masao Mizuno
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はジメチルオクテンジオール誘導体およ
びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発
明は一般式 〔式中、R1およびR2はそれらが同時に同じ群
には属さないことを条件に(1)―CH2R3
【式】
【式】および(4)― CH2―S―R10の4群から任意に選ばれる基を表
わし、ここでR3はアリール基を表わし、R4およ
びR5は水素原子または低級アルキル基を表わし、
R6は低級アルキル基または低級アルコキシ低級
アルキル基を表わし、あるいはR6とR4またはR5
とが結合して炭素原子数4〜5のアルキレン基を
表わし、R7,R8およびR9は低級アルキル基また
はアリール基を表わし、R10は低級アルキル基を
表わす。〕 で示される2,6―ジメチル―2〔Z〕―オクテ
ン―1,8―ジオール誘導体およびその製造方法
に関する。本明細書においてZはシス配置である
ことを示す。 本発明により提供される一般式()で示され
る2,6―ジメチル―2(Z)―オクテン―1,
8―ジオール誘導体は文献未載の新規化合物であ
り、これらは種々のイソプレン系化合物の合成中
間体として有用であり、とくに哺乳動物体に広く
分布し生体の生命維持のうえで極めて重要な機能
を果たしていること知られているドリコール類を
合成すための炭素鎖伸長剤の中間体として有用で
ある。 哺乳類のドリコール類は一般式 (式中、
【式】はトランス型 イソプレン単位を表わし、
【式】はシス型イソプレン単位 を表わす。本明細書において以下同様。) で示される構造を有し、該式中のシス型イソプレ
ン単位数nは一般に12から18まで分布し、n=
14、n=15およびn=16の3種の同族体が主体と
なつている。かかる複雑で特異な分子構造を有す
る哺乳類ドリコール類を全合成することは現在の
有機合成の技術では至難のことであるが、本発明
者らの一部とその共同研究者らは先にアカマツ
(Pinus densiflora)、クロマツ(Pinus
thunbergii)などのマツ科マツ属動物の葉から有
機溶媒によつて抽出される抽出物を必要により加
水分解したのちクロマトグラフイー、分別溶解法
その他の適当な分離法によつて処理することによ
り13〜21個のイソプレン単位を哺乳類ドリコール
ル類とまつたく同じトランス、シス配置で有する
一般式 (式中、
【式】および
【式】は前記定義のとおりであ り、mは10〜18の整数を表わす。) で示されるポリプレノールおよび/またはその酢
酸エステルの同族体混合物からなポリプレニル画
分が得られること、該ポリプレニル画分は哺乳類
ドリコール類に比べてα―末端の飽和イソプレン
単位が存在しないことおよびシス型不飽和イソプ
レン単位の数が1個少ないことを除き哺乳類ドリ
コール類におけるポリプレニル同族体の分布に非
常によく似たポリプレニル同族体の分布を示すこ
と、該ポリプレニル画分は所望によりその構成成
分である個々の(イソプレン単位数が一様な)ポ
リプレニル同族体に比較的容易に分離しうること
を見出した。 本発明者らは、上記のごときポリプレニル化合
物から哺乳類ドリコール類を製造するために鋭意
研究した結果、その目的に合致するソプレン鎖伸
長用化合物として有用な一般式()で示される
2,6―ジメチル―2(Z)―オクテン―1,8
―ジオール誘導体を創製するに至つた。 前記のごとく一般式()中のR1およびR2
それらが同時に同じ群には属さないことを条件に
(1)―CH2R3
【式】
【式】 および(4)―CH2―S―R10の4つの群から任意に
選ばれる基であることができる。ここで、R3
アリール基たとえばフエニル基、トリル基などを
表わし、好ましくはフエニル基である。R4およ
びR5は水素原子または低級アルキル基たとえば
メチル基、エチル基などを表わし、好ましくは水
素原子またはメチル基である。R6は低級アルキ
ル基たとえばメチル基、エチル基、n―プロピル
基、イソプロピル基、n―ブチル基、イソブチル
基、t―ブチル基などを表わすかまたは低級アル
コキシ低級アルキル基たとえばメトキシエチル基
などを表わす。またR6とR4またはR5とが結合し
て炭素原子数4〜5のアルキレン基好ましくは―
(CH24―または―(CH25―であることができ
る。基
【式】のとくに好ましい例はメト キシメチル基、エトキシメチル基、1―エトキシ
エチル基、メトキシエトキシメチル基、テトラヒ
ドロフリル基、テトラヒドロピラニル基などであ
る。R7,R8およびR9は互いに同一または異なり、
それぞれ低級アルキル基たとえばメチル基、エチ
ル基、n―プロピル基、n―ブチル基、t―ブチ
ル基などであるかまたはアリール基たとえばフエ
ニル基、トリル基などである。基
【式】の とくに好適な例としてジメチルt―ブチルシリル
基、トリフエニルシリル基などが挙げられる。
R10は低級アルキル基たとえばメチル基、エチル
基、n―プロピル基、n―ブチル基などであり、
とくに好ましくはメチル基である。 本発明によれば、一般式()で示される化合
物は、一般式 (式中R11は低級アルキル基を表わ、R1は前記
定義のとおりである。) で示される2―メチル―2(Z)―ブテン―1,
4―ジオール誘導体と一般式 (式中、Xはハロゲン原子を表わし、R2は前
記定義のとおりである。) で示されるグリニヤール試薬とを銅塩の存在下に
反応させることにより製造することができる。 本反応はジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ンン、1,2―ジメトキシエタンなどのエーテル
系溶媒、好適にはテトラヒドロフラン中で行われ
る。一般式()で示される化合物と一般式
()で示される化合物の使用割合は():()
=2:1〜1:6好ましくは1:1〜1:2(モ
ル比)の範囲内がよい。本反応は銅塩の存在下に
行うことが必要であり、使用しうる銅塩としては
CuCl、CuBr、CuI、Cu(OCOCH32、Cu
(CH3COCHCOCH32、Li2CuCl4、CuCl2などが
挙げられる。好適にはLi2CuCl4が用いられる。銅
塩の使用量は一般式()で示される化合物1モ
ルあたり約0.001〜1モル、好ましくは0.01〜0.05
モルである。反応温度は−78℃〜+30℃、好適に
は−20℃〜+5℃である。 本反応に用いる一般式()で示される化合物
は基R11としてメチル基、エチル基、n―プロピ
ル基などの低級アルキル基を有し、これらはたと
えば下記の合成経路によつて製造することができ
る。 すなわち、プロパルギルアルコールの水酸基を
自体公知の方法により基R1(前記定義のとおり)
で保護し()、ついでたとえばn―ブチルリチ
ウムなどの強塩基によりアセチレン性水素を脱離
させることにより生じるカルバニオンとクロロギ
酸メチルとを縮合させ()、縮合生成物()
にヨウ化第一銅とメチルリチウムより調製したジ
メチルリチウム銅を低温で付加させ、さらに低温
でメタノールを加えてプロトン化を行うことによ
り(Z)―α,β―不飽和エステル()を得
()、これをたとえばジイソブチルアルミニウム
ヒドリドで還元し、ついで加水分解することによ
り(Z)―アリル型アルコール()を合成し
()、該アルコールを自体公知の方法に従つて酢
酸、プロピオン酸、酪酸などの低級カルボン酸あ
るいはそれらの酸無水物、酸ハライドなどの反応
性誘導体と反応させる()ことにより一般式
()で示される化合物を得ることができる。 また、一般式()で示されるグリニヤール試
薬はマグネシウムと一般式 (式中、XおよびR2は前記定義のとおりであ
る。) で示されるハロゲン化物(たとえば塩化物、臭化
物、好ましくは臭化物)とをジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、1,2―ジメトキシエタン
などのエーテル系溶媒好ましくはテトラヒドロフ
ラン中約20〜80℃で反応させることによ調製する
ことができる(たとえばヨーロツパ特許出願公開
番号第0054753A1号明細書参照)。このようにし
て調製した一般式()で示されるグリニヤール
試薬は分離することなくそのまま一般式()で
示される化合物との反応に供することができる。 一般式()で示される本発明化合物の好適な
例として下記の化合物が挙げられる。 上記式中、THPは2―テトラヒドロピラニル
基、THFは2―テトラヒドロフリル基、tBuは第
三級ブチル基、iPrはイソプロピル基を表わす。本
明細明書において以下同様。 本発明の化合物はたとえば哺乳類ドリコール類
の製造におけるイソププレン鎖伸長用化合物とし
て有用であり、一般式(B)で示されるポリプレノー
ルまたはその同族体混合物から下記の方法により
哺乳類ドリコール類を合成することを可能にす
る。 (式中、pは9〜17の整数を表わす。) で示される基を意味し、R1およびR2は前記定義
のとおりである。 すなわち一般式(B)で示されるポリプレノールま
たはその同族体混合物をたとえば触媒量のピリジ
ンの存在下に三臭化リンと反応させてポリプレニ
ルプロミドとし()、これをたとえばN,N―
ジメチルホルムアミド中ベンゼンスルフイン酸ナ
トリウムと反応させることによりポリプレニルフ
エニルスルホンに転化し()、一方、一般式
()で示される本発明の化合物から1位の水酸
基保護基(R1)を選択的に離脱させてモノヒド
ロキシ体を得()、その水酸基を上記ポリプレ
ノールの臭素化の場合と同様にして臭素原子に変
え()、この臭素化物をたとえばテトラヒドロ
フランとヘキサメチルホスホリツクトリアミドと
の混合溶媒中で上記ポリプレニルフエニルスルホ
ンにn―ブチルリチウムのごとき塩基を作用させ
て生成させたカルバニオンと反応させ()、得
られた縮合反応生成物をたとえばエチルアミンと
テトラヒドロフランとの混合溶媒中リチウムと反
応させることにより還元的に脱スルホン()し
たのち、末端水酸基保護基(R2)を離脱させる
()ことにより哺乳類ドリコール類を得ること
ができる。 なお、上記R1の離脱はたとえば次のようにし
て行うことができる。すなわちR1が前記―
CH2R3である場合にはエチルアミンとテトラヒ
ドロフランの混合溶媒中中、リチウムとの反応に
より、またR1が前記
【式】である場合に はエタノール中、バラトルエンスルホン酸ピリジ
ンとの反応により、さらにR1が前記
【式】 である場合にはテトラヒドロフラン中、フツ化テ
トラ―n―ブチルアンモニウムとの反応により、
さらにまたR1が前記―CH2―S―R10である場合
にはアセトニトリルと水との混合溶媒中、塩化第
二水銀との反応により該R1を離脱することがで
きる。基R2を離脱するためには上記の方法のほ
かに公知のさらに広範囲の方法を用いることがで
きる。 かくして得られる哺乳類ドリコール類は医薬、
化粧品分野における生理活性物質としてあるいは
基剤として有用である。 以下、本発明を実施例および参考例により説明
する。 参考例 1 4―アセトキシ―2―メチル―2(Z)―ブテ
ニルベンジルエーテルの合成 反応 プロパルギルアルコール56g、塩化ベンジル
63.3g、NaOH30gおよびベンゼン400mlの混合
物を撹拌しながら5時間加熱還流させた。冷却
後、反応液を水にあけ、エチルエーテル抽出し、
エチルエーテル層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、
無水MgSO4で乾燥した。溶媒留去後、蒸留によ
りプロパルギルベンジルエーテル58.1gを得た。
b.p.50〜54℃/0.7Torr. 反応 プロパルギルベンジルエーテル7.3gのテトラ
ヒドロフラン50ml溶液に−30℃にてn―ブチルリ
チウムの15%ヘキサン溶液32mlを滴下した。1時
間後、クロル炭酸メチル4.7gを加え、室温まで
昇温した。反応液を希塩酸へあけエチルエーテル
抽出し、エチルエーテル層を飽和NaHCO3水で
2回洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を留
去し、クーゲルロール蒸留(120〜140℃/
0.3Torr)にて4―ベンジルオキシ―2―ブチン
酸メチル3.95gを得た。 反応 ヨウ化第一銅3.81gのテトラヒドロフラン25ml
懸濁液に0℃にてメチルリチウムの5%エチルエ
ーテル溶液を滴下した。反応液は黄色懸濁液をへ
て透明な溶液となり、この時点でメチルリチウム
の滴下を止めた。生成したジメチルリチウムクー
プラートの溶液を−78℃に冷却し、−70℃以下に
て4―ベンジルオキシ―2―ブチン酸メチル3.71
gのテトラヒドロフラン2ml溶液を加えた。同温
度で1時間撹拌した後、メタノール8ml、次いで
希塩酸10mlを加え、室温まで昇温した。反応液へ
エチルエーテルを加え、セライトを通してロ過
し、エチルエーテル層を水、飽和NaHCO3水溶
液で洗浄し、無水MgSO4で乾燥後、溶媒を留去
し、クーゲルロール蒸留(120〜150℃/
0.3Torr)にて(Z)―44―ベンジルオキシ―3
―メチル―2―ブテン酸メチル2.95gを得た。 反応 ジイソブチルアルミニウムヒドリドの15%ヘキ
サン溶液52mlに0℃で(Z)―4―ベンジルオキ
シ―3―メチル―2―ブテン酸メチル3.81gのエ
チルエーテル20ml溶液を滴下した。室温で30分間
撹拌後、冷水にあけ、希塩酸を加えて析出する白
色沈殿を溶かした後、エチルエーテル抽出した。
エチルエーテル層を飽和NaHCO3水で洗浄し、
無水MgSO4で乾燥した。溶媒を留去し、クーゲ
ルロール蒸留(110〜140℃/0.3Torr)にて
(Z)―4―ベンジルオキシ―3―メチル―2―
ブテン―1―オール1.96gを得た。 反応 無水酢酸1.20gおよびピリジン1.01gのベンゼ
ン10ml溶液に(Z)―4―ベンジルオキシ―3―
メチル―2―ブテン―1―オール1.89gを加え、
1時間加熱還流した。放冷後エチルエーテルを加
えて、水、希塩酸、水、飽和NaHCO3水溶液で
順次洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を留
去した後、シリカゲルを用いたカラムクロマトグ
ラフイーにより精製し、4―アセトキシ―2―メ
チル―2(Z)―ブテニルベンジルエーテル2.00
gを得た。 この化合物の分析結果を次に示す。 NMR δCDCl 3ppn 1.80(s,3H)、1.99(s,3H)、 4.05(s,2H)、4.47(s,2H)、4.56(d,
2H)、 5.51(t,1H)、7.34(s,5H) IRcm-1(KBrフイルム) 1740(C=O);1230(C―O); 740,700(C6H5). 参考例2および3 参考例1と同様な方法により、一般式()に
おいてR1およびR11が表1に示す基である化合物
を合成した。その分析値を表1に示す。
【表】 実施例 1 2―〔8―ベンジルオキシ―2,6―ジメチル
―2(Z)―オクテニルオキシ〕―テトラヒド
ロ―2H―ピランの合成 マグネシウム0.32g(13mmol)のテトラヒド
ロフラン0.5ml懸濁液へアルゴン雰囲気下で50〜
60℃にて4―ブロモ―3―メチルブチルベンジル
エーテル2.57g(10mmol)のテトラヒドロフラ
ン3ml溶液を滴下した。滴下後、70℃にて1分間
撹拌し、放冷後、テトラヒドロフラン3.5mlを加
えた。以上のようにしてグリニヤール試薬の溶液
を調製した。(なお、同様にして別途調製したグ
リニヤール試薬を加水分解後酸滴定法により調べ
たところ、上記グリニヤール試薬調製反応の収率
は約65±5%であることがわかつた。 アルゴン置換した3つ口フラスコへ2―〔4―
アセトキシ―2―メチル―2〔Z〕―ブテニルオ
キシ〕―テトラヒドロ―2H―ピラン1.14g
(5mmol)、テトラヒドロフラン5mlおよび
Li2CuCl4の0.1Mテトラヒドロフラン溶液2mlを
入れ、これに上記4―ブロモ―3―メチルブチル
ベンジルエーテルより調製したグリニヤール試薬
の溶液を、0℃、10分間で滴下した。同温度で1
時間撹拌後、飽和NH4Cl水溶液を加え、水にあ
け、エチルエーテル抽出した。エチルエーテル層
を飽和NH4Cl水溶液で洗浄し、無水MgSO4で乾
燥した。溶媒を除き、クーゲルロール蒸留(180
〜220℃/3Torr)した後、留出物をシリカゲル
を用いたカラムクロマトグラフ(ヘキサン/イソ
プロピルエーテル=95/5〜90/10を展開液とし
て使用)精製して無色透明の液体1.19gを得た。
この液体の分析結果を次に示す。 NMR δCDDCl 3ppn 0.82(d,3H)、1.10―2.15(m,16H)、 3.20―4.10(m,6H)、4.42(s,2H)、 4.51(m,1H)、5.33(m,1H)、7.36(s,
5H) IRcm-1(KBrフイルム) 1140―1040(C―O―C)、730,690
(C6H5) FD―MASS 346(M+) 以上の分析結果より、この液体は2―〔8―ベ
ンジルオキシ―2,6―ジメチル―2(Z)―オ
クテニルオキシ〕―テトラヒドロ―2H―ピラン
であることを確認した。収率は69%であつた。 実施例 2〜5 実施例1と同様な方法により、一般式()にお
いてR1が表2に記載した基でありかつR11=CH3
である化合物と一般式()においてR2が表2
に記載した基でありかつX=Brである化合物か
ら対応する般式()で示される化合物(R1
よびR2として表2に記載した基を有する。)を合
成した。その物性値および収率を表2に示す。
【表】 実施例 6〜12 実施例1と同様な方法により、般式()にお
いてR1が表2に記載した基でありかつR11=CH3
である化合物と一般式()においてR2が表2
に記載した基でありりかつX=Brである化合物
から対応する一般式()示される化合物(R1
およびR2として表2に記載した基を有する。)を
合成した。その物性値および収率を表3に示す。
【表】
【表】 実施例 13〜16 実施例1におけるLi2CuCl4の0.1Mテトラヒド
ロフラン溶液2mlにえて表4に記載の銅塩を同表
に記載した量で使用した以外は実施例1と同様の
操作を行い、同表に記載の収率で2―〔8―ベン
ジルオキシ―2,6―ジメチル―2(Z)―オク
テニルオキシ〕―テトラヒドロ―2H―ピランを
得た。
【表】 実施例 17 実施例1における4―ブロモ―3―メチルブチ
ルベンジルエーテルより調製したグリニヤール試
薬の溶液を0℃、10分間で滴下し、その後、同温
度で1時間撹拌するという操作を、0℃にかえて
−20℃で行なつた以外は実施例1と同様にして反
応を行なつた。その結果、2―〔8―ベンジルオ
キシ―2,6―ジメチル―2(Z)―オクテニル
オキシ〕―テトラヒドロ―2Hピランを収率58%
で得た。 参考例 4 哺乳類ドリコール類の合成 反応 アカマツより単離した式(B)で示されるポリプレ
ノール(m=12,13,14,15のものを主とする同
族体混合物)12.4gおよびピリジン1mlをヘキサ
ン200mlに溶かし、0℃でこの溶液へ三臭化リン
2.0gを滴下した。滴下後、同温度で2時間撹拌
し、反応液を飽和Na2CO3水溶液にあけ、ヘキサ
ン抽出した。ヘキサン層を飽和NaHCO3水溶液
で洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。ヘキサンを
留去して得られる黄色液体12.0gを次の反応に使
用した。 反応 上記黄色液体および無水ベンゼンスルフイン酸
ナトリウム3.3gをN,N―ジメチルホルムアミ
ド100ml中で、室温にて20時間、さらに50℃で1
時間撹拌した。溶媒を減圧下で留去し、残留物に
水を加えて、ベンゼン抽出した。ベンゼン層を水
洗し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を留去し、
シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフイーに
より精製し、9.4gの淡黄色液体を得た。この液
体のFD―MASS分析はM+=1162,1230,1298,
1366の各ピークを主に与え、式(XI)で示される
スルホンの同族体混合物であることが確認され
た。 反応 実施例1で合成した2―〔8―ベンジルオキシ
―2,6―ジメチル―2(Z)―オクテニルオキ
シ〕―テトラヒドロ―2H―ピラン1.04gおよび
パラトルエンスルホン酸ピリジン0.13gをエタノ
ール20mlに溶かし、55℃で3時間反応させた。放
冷後Na2CO30.21gを加え、エタノールを減圧下
で留去した。残留物をエチルエーテルに溶かし、
エチルエーテル溶液を飽和NaHCO3水溶液で洗
浄し、無水MgSO4で乾燥した。エチルエーテル
を留去して得られた残留物0.79gを次の反応に用
いた。 反応 反応の残留物およびピリジン0.02gをエチル
エーテル10mlに溶かし、0℃にて三臭化リン0.33
gを加え、同温度で1時間撹拌した。飽和
Na2CO3水溶液へあけ、エチルエーテル抽出し
た。エチルエーテル層を飽和NaHCO3水溶液で
洗い、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を留去し、
残つた黄色液体0.85gをそのまま次の反応に用い
た。この液体をFDMASS分析したところM+
325のピークが検出され、式()においてR2
=C6H5CH2である臭化物であることが確認され
た。 反応 反応で合成した式(XI)で示されるスルホン
の同族体混合物3.01gをテトラヒドロフラン15ml
およびヘキサメチルホスホリツクトリアミド1.5
mlの混合液に溶かし、−10℃にてアルゴン雰囲気
下でn―ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M)
1.5mlを加え、同温度で15分間間撹拌後、反応
で合成した式()においてR2=C6H5CH2
ある臭化物0.85gのテトラヒドロフラン1ml溶液
を滴下した。滴下終了後、同温度で1時間撹拌し
た後、室温で一夜撹拌を続けた。反応液を水にあ
け、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を
水洗し、さらに無水MgSO4で乾燥した後、溶媒
を留去し、シリカゲルを用いたカラムクロマトグ
ラフイーにより精製し、微黄色液体2.97gを得
た。この液体のFD―MASS分析の結果はM+
1338,1406,1474,1542のピークを主に与え、式
(XI)においてR2=C6H5CH2である化合物の同
族体混合物であることが確認された。 反応および 反応で合成した式()においてR2
C6H5H2である化合物の同族体混合物2.97gのテ
トラヒドロフラン20ml溶液を、リチウム0.30gの
ジエチルアミン20ml溶液に−30℃で滴下した。同
温度で1時間撹拌後、イソプレン3mlを加え、さ
らに飽和NH4Cl水溶液を加えた。反応液を水に
あけ、エチルエーテル抽出した。エチルエーテル
層を希塩酸、飽和NaHCO3水溶液で洗浄、無水
MgSO4で乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲル
を用いたカラムクロマトグラフイーで精製して、
無色透明の液体2.29gを得た。 この液体のFD―MASS分析の結果はM+
1108,1176,1244,1312を主に与え、式(A)で示さ
れるドリコール類であることが確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、R1およびR2はそれらが同時に同じ群
    には属さないことを条件に(1)―CH2R3
    【式】【式】および(4)― CH2―S―R10の4群から任意に選ばれる基を表
    わし、ここでR3はアリール基を表わし、R4およ
    びR5は水素原子または低級アルキル基を表わし、
    R6は低級アルキル基または低級アルコキシ低級
    アルキル基を表わし、あるいはR6とR4またはR5
    とが結合して炭素原子数4〜5のアルキレン基を
    表わし、R7,R8およびR9は低級アルキル基また
    はアリール基を表わし、R10は低級アルキル基を
    表わす。〕 で示される2,6―ジメチル―2(Z)―オクテ
    ン―1,8―ジオール誘導体。 2 一般式 で示される2―メチル―2(Z)―ブテン―1,
    4―ジオール誘導体と一般式 で示されるグリニヤール試薬とを銅塩の存在下に
    反応させることを特徴とする一般式 で示される2,6―ジメチル―2(Z)―オクテ
    ン―1,8―ジオール誘導体の製造方法〔上記式
    中、R11は低級アルキル基を表わし、Xはハロゲ
    ン原子を表わし、R1およびR2はそれらが同時に
    同じ群には属さないことを条件に(1)―CH2R3
    【式】【式】および(4)― CH2―S―R10の4群から任意に選ばれる基を表
    わし、ここでR3はアリール基を表わし、R4およ
    びR5は水素原子または低級アルキル基を表わし、
    R6は低級アルキル基または低級アルコキシ低級
    アルキル基を表わし、あるいはR6とR4またはR5
    とが結合して炭素原子数4〜5のアルキレン基を
    表わし、R7,R8およびR9は低級アルキル基また
    はアリール基を表わし、R10は低級アルキル基を
    表わす。〕。
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