JP2765575B2 - 置換シクロペンテノン及び置換シクロヘキセノン誘導体の製造法 - Google Patents

置換シクロペンテノン及び置換シクロヘキセノン誘導体の製造法

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JP2765575B2
JP2765575B2 JP9011824A JP1182497A JP2765575B2 JP 2765575 B2 JP2765575 B2 JP 2765575B2 JP 9011824 A JP9011824 A JP 9011824A JP 1182497 A JP1182497 A JP 1182497A JP 2765575 B2 JP2765575 B2 JP 2765575B2
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史衛 佐藤
和孝 新井
克明 宮地
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医農薬品の中間体、
特にプロスタグランジン類の合成中間体として有用な置
換シクロペンテノン及び置換シクロヘキセノン誘導体の
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】置換シ
クロペンタノン誘導体類及びα−置換シクロペンテノン
誘導体類は医農薬中間体として注目されており、特に強
力な生理活性を有するプロスタグランジン類の中間体と
して有用である。
【0003】従来、プロスタグランジン類を製造する反
応の1つとして、β位に置換基のないシクロペンテノン
誘導体より次式で代表される所謂二成分反応でプロスタ
グランジンE型を合成することは知られている〔エム・
ジェイ・ヴァイス(M.J.Wiess)、ジャーナル
・オルガニック・ケミストリィ(Journal Or
ganic Chemistry)44巻、1439頁
(1979年)〕。
【0004】
【化5】 (式中、THPはテトラヒドロピラニル基、Meはメチ
ル基、Phはフェニル基を示す。)
【0005】また、このようなβ位に置換基のないシク
ロペンテノン誘導体に誘導される中間体の製造法も数通
り知られている(寺嶋、酒井、山本共著「プロスタグラ
ンジンと関連生理活性物質」89〜92頁、1989
年)が、工業的製法としては種々問題がある。
【0006】更に、プロスタグランジン類を製造する方
法として、従来より次式で表わされる共役付加反応によ
るプロスタグランジンF2αの合成法が知られている
〔ジー・スターク等、ジャーナル・アメリカン・ケミカ
ル・ソサィヤティ(J.Am.Chem.Soc.)、
97巻、4745,6260頁(1975年)〕。
【0007】
【化6】
【0008】前記プロスタグランジンF2αの合成法は
化合物IVa’からの収率が高く、しかも共役付加の試
薬を選択することによりα鎖部分を自由に変更すること
ができる特徴を有している。
【0009】しかしながら、従来知られている化合物I
Va’の合成法は収率が低く、使用する試薬が高価であ
り、また、得られる化合物IVa’もラセミ体である例
が多く、光学活性体で得るのが難しいという欠点を有し
ている〔上掲文献;ディ・アール・モートン等、ジャー
ナル・オルガニック・ケミストリィ(J.Org.Ch
em.)、43巻、2102頁(1978年);エー・
ビー・コジコフスキィー等、ジャーナル・オルガニック
・ケミストリィ(J.Org.Chem.)、49巻、
2301頁(1984年)〕。
【0010】このため、工業的有利にプロスタグランジ
ンを製造することが望まれる。
【0011】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
プロスタグランジン類を工業的有利に製造することがで
きる置換シクロペンテノン及び置換シクロヘキセノン誘
導体の製造法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究を進めた
結果、下記式で示される各化合物がプロスタグランジン
の合成中間体として有用であることを知見した。
【0013】
【化7】
【0014】上記式において、R1は、水素原子、炭素
数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル
基、炭素数2〜10のアルキニル基、フェニル基、
【0015】
【化8】 を示す。
【0016】Rは炭素数1〜10のアルキル基、炭素
数2〜10のアルケニル基、炭素数2〜10のアルキニ
ル基、
【化32】 (上記式中、EE及びTHPはそれぞれ上記と同じ意味
を示す。)を示す。
【0017】R3及びR4は、それぞれ炭素数1〜10の
アルキル基、フェニル基、p−クロロフェニル基、ベン
ジル基又はp−クロロベンジル基を示し、R3とR4は互
に同一であっても異なっていてもよい。
【0018】R5は、炭素数1〜15のアルキル基、炭
素数2〜15のアルケニル基、炭素数2〜15のアルキ
ニル基、4−フェノキシブチル基、3−(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)オクチル基、3−(エトキシエチ
ルオキシ)−1−オクテン−1−イル基、3−(2−テ
トラヒドロピラニルオキシ)−1−オクテン−1−イル
基、3−(t−ブチルメチルシリルオキシ)−5−メチ
ル−1−ノネン−1−イル基、3−(ベンジルオキシメ
チルオキシ)−1−オクテン−1−イル基、又は
【0019】
【化9】 (但し式中、Z”はトリアルキルシリル基、アルコキシ
アルキル基、アラルキルオキシアルキル基、トリチル基
又はテトラヒドロピラニル基を示し、
【0020】
【化10】 は一重結合、二重結合又は三重結合を示し、R7は炭素
数1〜10のアルキル基、ヘキサ−4−イン−2−イル
基、ヘプタ−4−イン−2−イル基、2,6−ジメチル
−ヘプタ−5−エン−1−イル基、ペンタ−1−エン−
1−イル基、ペンタ−2−エン−1−イル基、ヘキサ−
1−エン−2−イル基、3−エトキシ−2−メチル−プ
ロパン−2−イル基、エトキシエチル基、5−メトキシ
ヘキシル基、6−メトキシ−2−ヘキシル基、ハロゲン
化メチル基、ハロゲン化n−ブチル基、ハロゲン化n−
ペンチル基、ハロゲン化ノニル基、フェニル基、ベンジ
ル基、ハロゲン化フェニル基、n−ペンチルオキシメチ
ル基、1−エトキシ−2−メチル−プロパン−2−イル
基、フェノキシメチル基、ベンジロキシメチル基、p−
クロロフェノキシメチル基、2−フェニルエチル基、ベ
ンジロキシエチル基、p−フルオロフェノキシメチル
基、フェニルアセチレニル基、m−クロロフェノキシメ
チル基、m−トリフルオロメチル−フェノキシメチル
基、ベンゾチオフェン−5−イル基、2−オクテニル
基、3−メトキシカルボニルプロピル基又はビニル基を
示す。)
【0021】MはLi、(RAl、MgCl、
MgBr、MgIを示し、MはLi、Na、K、M
g、Ca、Ti、Zr、Ni、Cu、Zn、Al、Sn
より選ばれる金属又は該金属を含む基を示す。
【0022】Xは、(α−OZ,β−H)又は(α−
H,β−OZ)を示す。
【0023】Yは、(α−OZ’,β−H)又は(α−
H,β−OZ’)を示す。
【0024】Z及びZ’は、それぞれ水素原子、メチル
基、トリアルキルシリル基(例えばトリメチルシリル
基、t−ブチルジメチルシリル基)、アルコキシアルキ
ル基(例えばメトキシメチル基)、アラルキルオキシア
ルキル基(例えばベンジルオキシメチル基)、トリチル
基又はテトラヒドロピラニル(THP)基を示すが、Z
とZ’とは互に同一でも異なっていてもよい。
【0025】Wは、CHR1,(α−CHR1OH,β−
H)又は(α−H,β−CHR1OH)を示す。
【0026】Vは、(α−CHR1OH,β−H)又は
(α−H,β−CHR1OH)を示す。
【0027】Uは、Xが(α−OZ,β−H)の時(α
−H,β−R5)を示し、Xが(α−H,β−OZ)の
時(α−R5,β−H)を示す。
【0028】nは、1又は2である。
【0029】即ち、一般式〔V〕で示される化合物を次
亜ハロゲン酸塩、又は塩基とハロゲンガスを用いて環化
することにより、新規化合物〔I〕が得られると共に、
この新規化合物〔I〕を出発原料として新規化合物〔I
I〕(〔IIa〕及び〔IIb〕)が得られること、よ
り具体的には上記新規化合物〔I〕を水素化触媒の存在
下に水素化加水分解することにより新規化合物〔II
a〕が合成され、この新規化合物〔IIa〕を塩基の存
在下にスルホニル化した後、脱スルホン酸することによ
り新規化合物〔IIb〕が合成されることを知見した。
更に、上記新規化合物〔IIb〕に一般式〔VI〕で示
される化合物を反応することにより新規化合物〔III
a〕を包含する一般式〔III〕で示される化合物が得
られること、この新規化合物〔IIIa〕は上記新規化
合物〔IIb〕に化合物〔VII〕を反応させることに
よっても得られると共に、この新規化合物〔IIIa〕
は上記新規化合物〔IIa〕を塩基の存在下にスルホニ
ル化し、次いで脱スルホン酸した後、一般式〔VII〕
の化合物を反応させることによっても得られること、ま
た上記新規化合物〔IIIa〕に一般式〔VIII〕で
示される化合物を反応させることにより、一般式〔I
V〕で示される化合物が得られることを見出した。
【0030】そして、上記式〔II〕(〔IIa〕、
〔IIb〕)、〔III〕、〔IIIa〕、〔IV〕が
プロスタグランジン類を合成するための中間体として有
用であることを知見し、本発明をなすに至ったものであ
る。
【0031】即ち、本発明は、一般式〔IIb〕
【0032】
【化11】 〔但し式中、Xは(α−OZ,β−H)又は(α−H,
β−OZ)、Yは(α−OZ’,β−H)又は(α−
H,β−OZ’)を示し、Z及びZ’はそれぞれ水素原
子、メチル基、トリアルキルシリル基、アルコキシアル
キル基、アラルキルオキシアルキル基、トリチル基又は
テトラヒドロピラニル基を示すが、ZとZ’とは互に同
一でも異なっていてもよい。R1は水素原子,炭素数1
〜10のアルキル基,炭素数2〜10のアルケニル基,
炭素数2〜10のアルキニル基,フェニル基,
【0033】
【化12】 (上記式中、THPはテトラヒドロピラニル基、tBu
はターシャリーブチル基、EEはエトキシエチル基を示
す。)を示す。nは1又は2である。〕で表わされる化
合物に一般式〔VI〕
【0034】
【化13】 R 〔VI〕 〔但し式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基、炭素
数2〜10のアルケニル基、炭素数2〜10のアルキニ
ル基、
【化33】 (上記式中、EE及びTHPはそれぞれ上記と同じ意味
を示す。)を示し、MはLi、(RAl、Mg
Cl、MgBr、MgIを示す。但し、RがR
(RAlの場合、R及びRはそれぞれ炭素数
1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル
基、炭素数2〜10のアルキニル基を示す。〕で表わさ
れる求核試薬を反応させることを特徴とする 一般式〔III〕
【0035】
【化14】 (但し式中、X,R1,R2及びnはそれぞれ上記と同じ
意味を示す。)で表わされる置換シクロペンテノン及び
置換シクロヘキセノン誘導体の製造法を提供する。
【0036】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の化合物〔III〕の製造法は、上記一般式
〔V〕の化合物から上記一般式〔I〕及び一般式〔II
a〕の化合物を順次経由して製造される一般式〔II
b〕の化合物を出発原料とするが、まず式〔V〕の化合
物から式〔I〕の化合物の製造について説明する。
【0037】
【化15】
【0038】ここで、一般式〔I〕の新規化合物におい
て、式中、Xは(α−OZ,β−H)又は(α−H,β
−OZ)、Yは(α−OZ’,β−H)又は(α−H,
β−OZ’)、Z及びZ’はそれぞれ水素原子又は下記
に示す水酸基の保護基を示すが、ZとZ’とは互に同一
でも異なっていてもよい。またR1は水素原子、又は下
記の基を示し、nは1又は2の整数を示す。
【0039】Z及びZ’の水酸基の保護基は、トリアル
キルシリル基(例えばトリメチルシリル基、t−ブチル
ジメチルシリル基)、アルコキシアルキル基(例えばメ
トキシメチル基)、アラルキルオキシアルキル基(例え
ばベンジルオキシメチル基)、トリチル基又はテトラヒ
ドロピラニル(THP)基である。
【0040】また、R1として具体的には、水素原子、
メチル基,エチル基,n−ペンチル基等の炭素数1〜1
0のアルキル基、
【0041】
【化16】 で表わされる3−ノネン等の炭素数2〜10のアルケニ
ル基、炭素数2〜10のアルキニル基、フェニル基、
【0042】
【化17】 (上記式中、THPはテトラヒドロピラニル基、tBu
はターシャリーブチル基、EEはエトキシエチル基を示
す。)
【0043】上記一般式〔I〕の化合物は、〔V〕の化
合物のオキシム−CH=N−OHをシアネート−C≡N
+−O-に変える穏和な酸化剤、例えば次亜ハロゲン酸水
溶液又は塩基とハロゲンガスを用いて環化することによ
り製造し得る。次亜ハロゲン酸塩としては、次亜塩素酸
ナトリウム,次亜臭素酸ナトリウム,次亜沃素酸ナトリ
ウム等を挙げることができるが、特に次亜塩素酸ナトリ
ウムが好適に用いられる。次亜ハロゲン酸塩の量は、
〔V〕の化合物に対して通常当量以上使用される。ハロ
ゲンガスとしては塩素,臭素が挙げられ、塩基としては
トリエチルアミン等の第三級アミン,ピリジン,4−ジ
メチルアミノピリジンが挙げられる。反応は溶媒を使用
することができ、溶媒としてはハロゲン化炭化水素類例
えばジクロロメタンや炭化水素類例えばヘキサン,ベン
ゼン,トルエンなどが使用される。反応温度、反応時間
は適宜選定され、反応温度は−20℃から溶媒の還流温
度、特に0〜50℃が好ましく、反応時間は通常0.5
〜100時間が採用される。
【0044】次に、一般式〔II〕(〔IIa〕,〔I
Ib〕)で示される新規化合物の製造法について説明す
る。
【0045】
【化18】
【0046】ここで、WはCHR1,(α−CHR1
H,β−H)又は(α−H,β−CHR1OH)を示
し、Vは(α−CHR1OH,β−H)又は(α−H,
β−CHR1OH)を示す。また、X,Y,Z,Z’R1
及びnはそれぞれ上記と同じ意味を示す。
【0047】上記一般式〔II〕で示される新規化合物
のうち、一般式〔IIa〕の新規化合物は、上記新規化
合物〔I〕を水素化触媒の存在下、水素化加水分解する
ことにより、製造することができる。
【0048】
【化19】
【0049】この水素化加水分解反応は、水素雰囲気下
において水素化触媒を用いて弱酸性条件下で水素化開裂
反応と加水分解反応を同時に行うものである。
【0050】この反応に用いる水素化触媒としては、公
知の水素化触媒が使用でき、例示するとラネーコバル
ト,ラネーニッケル,パラジウム,白金,パラジウム/
炭素,パラジウム/アルミナ,白金/炭素,白金/アル
ミナ等が挙げられる。
【0051】また、上記の水素化加水分解反応は弱酸性
下、特にpH5〜6で行うことが好適であり、このため
弱酸を添加することが望ましいが、この場合、弱酸とし
ては硼酸、燐酸等が挙げられる。その使用量は1〜10
当量、特に1〜5当量とすることが望ましい。
【0052】更に、上記の反応は溶媒を使用することが
好ましい。溶媒としては、水やテトラヒドロフラン、ジ
オキサン、メタノール、エタノールと水との混合溶媒を
使用することができるが、勿論これらに限定されるもの
ではない。
【0053】なお、上記の反応において、水素圧として
は常圧〜100kg/cm2(ゲージ)が採用される。
また、反応温度としては−50℃〜溶媒の沸点が望まし
く、反応時間は通常20分〜15時間である。
【0054】また、一般式〔II〕で表わされる新規化
合物のうち、一般式〔IIb〕の新規化合物は、上記新
規化合物〔IIa〕を塩基の存在下にスルホニル化し、
次いで脱スルホニル化することにより製造することがで
きる。
【0055】
【化20】
【0056】ここで、塩基としては第三級アミン(例え
ばトリエチルアミン)、ピリジン、4−ジメチルアミン
ピリジン等が使用でき、スルホニル化剤としては、アル
キルスルホニルクロライド(例えばメチルスルホニルク
ロライド)、アリールスルホニルクロライド(例えばp
−トルエンスルホニルクロライド)等が挙げられる。そ
の使用量は、各々当量以上であるが、通常塩基はスルホ
ニル化より過剰に用いられる。
【0057】上記のスルホニル化反応及び脱スルホン酸
反応においては、溶媒を使用することができるが、溶媒
としては、クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素、
ジエチルエーテル等の1種又は2種以上の混合溶媒を用
いることができる。
【0058】なお、スルホニル化反応及び脱スルホン酸
反応は公知のスルホニル化反応、脱スルホン酸反応の条
件に準じて行うことができる。この場合、スルホニル化
反応と脱スルホン酸反応とは、同時に、即ちスルホニル
化反応の反応生成物を取り出すことなくそのまま脱スル
ホン酸反応を行ってもよく、また別々に、即ちスルホニ
ル化反応の反応生成物を取り出し、これに対し脱スルホ
ン酸反応行ってもよいが、その反応温度はいずれも−1
00〜100℃とすることが望ましい。また、反応時間
は通常20分〜6時間である。
【0059】本発明は上記のようにして得られる上記新
規化合物〔IIb〕に一般式〔VI〕で示される求核試
薬を反応させることにより化合物〔III〕を合成す
る。
【0060】
【化21】
【0061】ここで、Rは炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数2〜10の
アルキニル基、
【化34】 (上記式中、EE及びTHPはそれぞれ上記と同じ意味
を示す。)を示し、MはLi、(RAl、Mg
Cl、MgBr、MgIを示す。但し、一般式〔VI〕
で表わされる求核試薬RがR(RAlの
場合、R及びRはそれぞれ炭素数1〜10のアルキ
ル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数2〜10
のアルキニル基を示す。R、X、Y、Z、Z’、nは
それぞれ上記と同じ意味を示す。
【0062】この場合、求核試薬〔VI〕としては、具
体的にRLi、RMgBr、RMgI、R(R
Alを示す。
【0063】上記求核試薬〔VI〕を化合物〔IIb〕
と反応させるに際し、求核試薬〔VI〕は化合物〔II
b〕に対し、0.5〜4当量、特に0.8〜1.2当量
用いることが好ましい。
【0064】また、反応は溶媒を用いることができる
が、反応に用いられる溶媒としては反応を阻害しないも
のであればよく、例えばテトラヒドロフラン、ヘキサ
ン、ペンタン、ジエチルエーテル等が挙げられる。
【0065】なお、反応温度は通常−100〜50℃、
好ましくは−80〜0℃であり、反応時間は通常5分〜
50時間である。
【0066】ここで、上記式〔III〕の化合物を用い
て、下記反応によりプロスタグランジンE型を製造する
ことができる。〔黒住ら、ケミカル・ファマースーティ
カル・ブルティン・オブ・ジャパン(Chemical
Phamaceutical Bulletine
of Japan)、30巻、1102頁、1982
年〕。
【0067】
【化22】 (式中、Meはメチル基、tBuはターシャリーブチル
基、Phはフェニル基である。)
【0068】従って、上記化合物〔IIb〕は、化合物
〔III〕を経由するプロスタグランジンE型の合成中
間体として有効に使用される。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、プロスタグランジン類
の合成中間体として有用な新規化合物〔IIIa〕を包
含する化合物〔III〕を簡単に製造することができる
ものである。
【0070】
【実施例】以下に参考例及び実施例を挙げ、本発明を詳
細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。なお、下記式においてMeはメチル基、
Etはエチル基、nBuはn−ブチル基、tBuはt−ブ
チル基を示す。
【0071】
【化23】
【0072】化合物(VA)と(VB)の混合物100
mg(0.33ミリモル)のジクロロメタン溶液6ml
を0℃に冷却し、撹拌しながら次亜塩素酸ナトリウム水
溶液0.67ml(0.4ミリモル)を滴下した。室温
で10時間撹拌した後、水5mlを加え、ジエチルエー
テル5mlで3回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製し、
化合物(IA)と(IB)の混合物90mg(0.3ミ
リモル)を得た。収率91%。 (VA)と(VB)の混合物の分析値1 HNMR(CDCl3,内部標準テトラメチルシラン) δ0.78(9H,S),2.24と2.42(2H,
t×2,J=6Hz),3.17(3H,S),3.8
0(2H,br,d,J=6Hz),4.2〜4.7
(2H,m),4.9〜6.1(3H,m),6.60
と7.18(1H,t×2,J=6Hz),8.9と
9.4(1H,brs×2) (IA)と(IB)の混合物の分析値1 HNMR(CCl4,内部標準ベンゼン) δ0.06(S,6H),0.86(S,9H),2.
10〜2.95(m,3H),3.24(S,3H),
3.45〜4.95(m,6H) IR:1740,1630,1460,1360,12
48,1130,1035,820cm-1 MS(m/e):301(5,M+),269(7),
244(18),182(15),101(11),8
9(42),75(13),73(45),45(10
0) Rf値(シリカゲル薄層クロマトグラフィ、n−ヘキサ
ン/酢酸エチル=1/1)=0.65と0.7
【0073】
【化24】
【0074】参考例1で得られた化合物(IA)と(I
B)の混合物73mg(0.243ミリモル)の水−メ
タノール(1:5)溶液5mlに硼酸30.3mg
(0.49ミリモル)、5%パラジウム/炭素触媒10
mgを加え、水素雰囲気下(常圧)、20℃で3時間撹
拌した。
【0075】反応液をシリカゲルを用いて濾過し、濾液
を減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィにより精製し、化合物(IIa
A)と(IIaB)の混合物70mg(0.231ミリ
モル)を得た。収率95%。 (IIaA)と(IIaB)の混合物の分析値1 HNMR(CCl4,内部標準ベンゼン) δ0.10(S,6H),0.85(S,9H),1.
93〜2.82(m,4H),3.33(S,3H),
3.45〜4.83(m,6H) IR:3425,1740,1250,1040,83
0,775cm-1 MS(m/e):273(2,M+),243(4,
+),186(17),185(100),157
(13),143(17),89(11),75(2
0),73(14),45(69) Rf値(シリカゲル薄層クロマトグラフィ、ヘキサン/
酢酸エチル=1/1)=0.4
【0076】
【化25】
【0077】参考例2で得られた化合物(IIaA)と
(IIaB)の混合物165mg(0.545ミリモ
ル)のジクロロメタン2ml溶液にトリエチルアミン
0.23ml(1.64ミリモル)を加え、0℃に冷却
した。撹拌しながらメチルスルホニルクロライド0.0
64ml(0.82ミリモル)を滴下した後、0℃で3
0分間撹拌した。飽和食塩水5ml加え、n−ヘキサン
10mlで抽出を行った。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製し、
(IIbA)の化合物152mg(0.53ミリモル)
を得た。収率97%。 (IIbA)の化合物の分析値1 HNMR(CCl4,内部標準ベンゼン) δ0.10(S,6H),0.84(S,9H),2.
34(dd,J=1.2,5Hz,2H),3.32
(S,3H),4.20〜4.51(m,2H),4.
63(dd,J=7.2,12Hz,2H),5.38
と6.01(2dd,J=1.7,2.3Hz,2H) IR:1715,1645,1460,1390,12
40,1045,817,775cm-1 Rf値(シリカゲル薄層クロマトグラフィ、n−ヘキサ
ン/ジエチルエーテル=1/1)=0.6513 CNMR(CDCl3) δ200.9,144.2,119.8,94.5,7
7.0,69.0,55.2,45.3,25.4,1
7.8,5.0
【0078】
【化26】
【0079】化合物(VC)と(VD)の混合物を参考
例1及び参考例2と同様に反応させ、(IC)と(I
D)の混合物を経由して(IIaC)と(IIaD)の
混合物を得た。次に、(IIaC)と(IIaD)の混
合物を参考例3と同様に反応させ、化合物(IIbB)
を得た。 (VC)と(VD)の混合物の分析値1 HNMR(CDCl3,内部標準テトラメチルシラン) δ0.07(6H,S),0.87(9H,S),2.
0〜2.9(2H,m),3.2(3H,S),4.9
〜6.0(3H,m),6.4〜7.7(2H,m),
8.4(1H,brs) (IIbB)の化合物の分析値1 HNMR(CCl4,内部標準ベンゼン) δ0.18(s,6H),0.94(s,9H),2.
34(d,J=4.8Hz,2H),3.48(s,3
H),4.05〜4.25(m,1H),4.51
(q,J=5.1Hz,1H),5.47と6.11
(2brs,2H)13 CNMR(CDCl3) δ201.3,144.1,119.8,82.5,6
8.5,56.6,45.5,25.6,17.9,−
4.9 Rf値(シリカゲル薄層クロマトグラフィ、n−ヘキサ
ン/ジエチルエーテル=1/1)=0.58 〔α〕25 D −35.4°(C=2.30,CHCl3) (IC)と(ID)の混合物の分析値1 HNMR(CDCl3,内部標準テトラメチルシラン) δ0.09,0.11(6H,S×2),0.88(9
H,S),2.0〜2.8(3H,m),3.47,
3.56(3H,S×2),3.6〜4.2(3H,
m),4.60(1H,dt,J=5Hz,2Hz) IR:2940,1470,1370,1250,11
40,1070,980cm-1 MS(m/e):271(M+,0.5%),214
%),89(100%) (IIaC)と(IIaD)の混合物の分析値1 HNMR(CDCl3,内部標準テトラメチルシラン) δ0.07(6H,S),0.89(9H,S),1.
6〜1.9(3H,m),3.31(3H,S),3.
4〜4.0(4H,m) IR(KBr錠剤=disk):3600〜3000,
2900,1740cm-1 MS(m/e):274(M+,3%),217(7
%),73(100%)
【0080】
【化27】
【0081】沃化銅81.7mg(0.43ミリモル)
のテトラヒドロフラン/硫化ジメチル(5/1)溶液3
mlを−70℃に冷却し、この溶液にn−ブチルリチウ
ム0.56ml(0.858ミリモル;n−ヘキサン中
1.53モルの溶液使用)をゆっくり滴下した。−70
℃で20分間撹拌した後、参考例3で得られた化合物
(IIbA)113mg(0.395ミリモル)のテト
ラヒドロフラン溶液3mlをゆっくり滴下した。−70
℃で20分間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液6m
lを加えた。室温に戻した後、n−ヘキサン7mlで抽
出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
減圧下に濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィにより精製し、(IIIA)の化合
物110mg(0.390ミリモル)を得た。収率99
%。 (IIIA)の化合物の分析値1 HNMR(CCl4,内部標準ベンゼン) δ0.14(s,6H),0.74〜1.10(m,1
2H),1.13〜1.71(m,6H),2.00〜
2.30(m,2H),2.13と2.59(2dd,
J=2.6,18HzとJ=6.0,18Hz),4.
72〜4.94(m,1H),6.82〜6.98
(m,1H)13 CNMR(CDCl3) δ205.8,156.3,147.2,69.0,4
5.5,31.5,27.1,25.8,24.3,2
2.3,18.0,13.8,−4.7 Rf値(シリカゲル薄層クロマトグラフィ、n−ヘキサ
ン/ジエチルエーテル=8/1)=0.63
【0082】〔実施例2〜21〕実施例1と同様に各種
求核試剤を反応させた。反応条件、結果を表1〜6に示
す。
【0083】なお、表中において、Meはメチル基、E
tはエチル基、nBuはn−ブチル基、tBuはt−ブチ
ル基、EEはエトキシエチル基、THPはテトラヒドロ
ピラニル基を示し、THFはテトラヒドロフランを示
す。また、溶媒の欄において()内に混合溶媒の重量割
合を示す。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】
【表3】
【0087】
【表4】
【0088】
【表5】
【0089】
【表6】
【0090】
【化28】
【0091】アルゴン雰囲気下、シアン化第一銅627
mg(7ミリモル)のテトラヒドロフラン15ml混合
液に−78℃でEEO(CH26MgCl 0.34m
l(6ミリモル,テトラヒドロフラン中0.58モルの
溶液を使用)を滴下し、20分間撹拌した。−78℃で
この混合液へ(IIaB)1.28g(5ミリモル)の
テトラヒドロフラン15ml溶液を滴下し、1時間かけ
て室温まで昇温した。飽和塩化アンモニウム水30ml
とヘキサン30mlを加え、室温で1時間撹拌した。有
機層を分離し、水層をヘキサン15mlで抽出し、得ら
れた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾
液の溶媒を減圧下で留去して得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィで精製し、(IIIB)
1.71g(4.3ミリモル)を得た。収率86%。
【0092】
【化29】
【0093】
【化30】 269mg(9.0ミリモル)のジエチルエーテル10
ml溶液に、−78℃でnBuLi10.6ml(18
ミリモル,ペンタン中1.70モルの溶液を使用)を滴
下し、−78℃で1時間撹拌した。別に用意したシアン
化第一銅967mg(10.8ミリモル)とテトラヒド
ロフラン20mlの混合液に先の溶媒を−78℃で滴下
した。15分間撹拌後、(IIbB)1.53g(6ミ
リモル)のテトラヒドロフラン18ml溶液を−70℃
で滴下し、1時間かけて室温まで昇温した。飽和塩化ア
ンモニウム水50mlとヘキサン50mlを加え、室温
で1時間撹拌後、ヘキサン20mlで抽出した。硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮して得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムで精製し、(IIIE)2.09g(5.
28ミリモル)を得た。収率88%。
【0094】なお、化合物(IIIB),(III
C),(IIID),(IIIE),(IIIF),
(IIIH),(III I)の分析値を下記に示す。 化合物(IIIB)の分析値1 HNMR(CCl4,内部標準ベンゼン) δ0.15(s,6H,2SiCH3),0.93
(s,9H,3SiCCH3),1.03〜1.80
(m,16H),2.01〜2.30(m,2H,C=
CCH2),2.14(dd,J=2.4,19.2H
z,1H),2.59(dd,J=6.0,19.2H
z,1H),3.05〜3.67(m,5H),4.5
5(q,J=5.4Hz,1H OC(CH3
O),4.72〜4.95(m,1H,SiOCH),
6.88(brs,1H,C=CH) IR:2920,1710,1250,1080,83
5cm-1 Rf値(シリカゲル薄層クロマトグラフィ、n−ヘキサ
ン/ジエチルエーテル=2/1)=0.33 化合物(IIIC)の分析値1 HNMR(CCl4,内部標準ベンゼン) δ0.14(S,6H),0.89(s,9H),0.
80〜1.85(m,5H),1.98〜2.32
(m,3H),2.58(dd,J=5.7,18.3
Hz,1H),4.70〜4.93(m,1H),6.
86(brs,1H) 化合物(IIID)の分析値1 HNMR(CCl4,内部標準ベンゼン) δ0.09(S,6H),0.90(s,9H),1.
01〜1.90(m,10H),2.00〜2.48
(m,3H),2.65(dd,J=6.1,18H
z,1H),2.94(brs,2H),3.15〜
3.68(m,4H),4.53(q,J=5.1H
z,1H),4.70〜4.95(m,1H),7.1
3(brs,1H) 化合物(IIIE)の分析値1 HNMR(CDCl3,TMS) δ0.80(6H,S),0.81(9H,S),1.
07(3H,d,J=7Hz),1.18(3H,t,
J=6Hz),1.3〜1.6(4H,m),1.7〜
2.2(2H,m),2.19(1H,dd,J=18
Hz,3Hz),2.68(1H,dd,J=18H
z,5Hz),2.8(2H,m),3.1〜3.8
(4H,m),4.58(1H,q,J=6Hz),
4.78(1H,m),5.2〜5.6(2H,m),
6.93(1H,d,J=3Hz) 化合物(IIIF)の分析値1 HNMR(CCl4,内部標準ベンゼン) δ0.13(S,6H),0.89(S,9H),1.
10〜2.31(m,20H),2.15(dd,J=
2.4,18Hz,1H),2.59(dd,J=1
8,6.0Hz,1H),2.66〜2.91(m,2
H),3.05〜3.88(m,4H),4.45(b
rs,1H),4.68〜4.92(m,1H),5.
15〜5.65(m,2H),6.84(brs,1
H) 化合物(IIIH)の分析値1 HNMR(CCl4,内部標準ベンゼン) δ0.18(s,6H,2SiCH3),0.94
(s,9H,3SiCCH3),2.20(dd,J=
3,18Hz),2.64(dd,J=6,18H
z),2.79〜3.03(m,2H,C=CC
2),4.73〜5.35(m,3H,SiOCH及
びC=CCH2),5.58〜6.08(m,1H,
C=CH2),6.93(brs,1H,(O=)CC
=CH) 〔α〕25 D +21.5°(C=2.74,CHCl3) 光学純度はダイセル社のキラルセルOD(ヘキサン1.
0ml/min,230nm)で>99%eeであるこ
とを確認した。 化合物(III I)の分析値1 HNMR(CCl4,内部標準ベンゼン) δ0.10(s,6H),0.8〜1.5(m,18
H),2.4(d,J=2Hz,1H),2.8(2
H,dd,J=17Hz,J=6Hz),4.7(m,
1H),7.1(brd,1H) MS(m/e):〔M−CH3+=267(2%),
〔M−tBu〕 =225(11%),169(ベースピ
ーク)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 69/708 C07C 69/708 Z 69/738 69/738 A 323/52 323/52 C07F 7/18 C07F 7/18 A // B01J 23/44 B01J 23/44 X C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07D 261/20 C07D 261/20 C07M 7:00 (31)優先権主張番号 特願昭63−43045 (32)優先日 昭63(1988)2月25日 (33)優先権主張国 日本(JP) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 49/743 C07B 37/02 C07C 45/69 C07C 49/753 C07C 67/347 C07C 69/708 C07C 69/738 C07C 323/52 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔IIb〕 【化1】 〔但し式中、Xは(α−OZ,β−H)又は(α−H,
    β−OZ)、Yは(α−OZ’,β−H)又は(α−
    H,β−OZ’)を示し、Z及びZ’はそれぞれ水素原
    子、メチル基、トリアルキルシリル基、アルコキシアル
    キル基、アラルキルオキシアルキル基、トリチル基又は
    テトラヒドロピラニル基を示すが、ZとZ’とは互に同
    一でも異なっていてもよい。Rは水素原子、炭素数1
    〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、
    炭素数2〜10のアルキニル基、フェニル基、 【化2】 (上記式中、THPはテトラヒドロピラニル基、Bu
    はターシャリーブチル基、EEはエトキシエチル基を示
    す。)を示す。nは1又は2である。〕で表わされる化
    合物に 一般式〔VI〕 【化3】 R 〔VI〕 〔但し式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基、炭
    数2〜10のアルケニル基、炭素数2〜10のアルキニ
    ル基 【化31】 (上記式中、EE及びTHPはそれぞれ上記と同じ意味
    を示す。)を示し、 MはLi、(R Al、MgCl、MgBr、M
    gIを示す。 但し、R がR (R Alの場
    合、R 及びR はそれぞれ炭素数1〜10のアルキル
    基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数2〜10の
    アルキニル基を示す。〕で表わされる求核試薬を反応さ
    せることを特徴とする 一般式〔III〕 【化4】 (但し式中、X、R、R及びnはそれぞれ上記と同
    じ意味を示す。)で表わされる置換シクロペンテノン及
    び置換シクロヘキセノン誘導体の製造法。
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