JPH0245369Y2 - - Google Patents

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JPH0245369Y2
JPH0245369Y2 JP9255982U JP9255982U JPH0245369Y2 JP H0245369 Y2 JPH0245369 Y2 JP H0245369Y2 JP 9255982 U JP9255982 U JP 9255982U JP 9255982 U JP9255982 U JP 9255982U JP H0245369 Y2 JPH0245369 Y2 JP H0245369Y2
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JP
Japan
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foam
compression
thickness
floor
loss
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JP9255982U
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JPS5932U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は住宅の床構造として最適な複合床構造
に関する。 戸建住宅、集合住宅等の床構造は、水質系二重
床構造であり、第1図に示される如く木質あるい
は鉄骨の根太10上へパーテイクルボード12を
敷込んだ根太細工法が大部分であるが、置床工法
も採用されている。 このような住宅の床構造では、上階での子供の
跳びはね等による床衝撃音が下階に伝達する苦情
が最も多く、このため従来、種々の対策が施され
ている。 従来の対策として用いられているゴムシート埋
め込みはゴムシート自体が比較的硬く、この硬さ
を形状係数でコントロールしているが加工が極め
て難しい。またゴムを加硫する必要があるためロ
ス(振動エネルギの損失)が低い構造となつてい
る。他の対策としてコルクシートを埋め込む手段
も採用されるが、コルクシートは硬く、且つ加工
が難しい。また仕上げ材の裏打ちとしてフオーム
類を適用する手段も採用されるが、衝撃入力が大
きい場合には効果が低いものとなつている。 本考案は上記事実を考慮し、ロスレベルが高
く、ばね定数が低く、広い周波数帯域において効
果的な衝撃音遮断を可能とする複合床構造を得る
ことが目的である。 本考案に係る複合床構造は25%圧縮モジユラス
が100g/cm2以下で厚み方向へ1/2〜1/10に
圧縮したフオームを、肉厚2mm以上の層状として
板材間へ挟持させることにより広い周波数帯域に
おいて衝撃音を吸収するようになつている。 以下本考案の実施例を図面に従い説明する。 第2図に示される本実施例では建物本体へ掛け
渡される複数本の根太10上へパーテイクルボー
ド12(肉厚15mm)、圧縮フオーム14(肉厚5
mm)及びベニヤ合板16(肉厚9mm)が順次敷込
まれている。従つて圧縮フオーム14はパーテイ
クルボード12とベニヤ合板16との間に挟持さ
れたサンドイツチ構造となつている。 圧縮フオーム14の上にベニヤ合板16が敷込
まれているのでベニヤ合板16の剛性によつて荷
重が分散して圧縮フオーム14へ伝達されること
になる。この応力分散に必要なベニヤ合板16の
肉厚は3mm以上である。 更にこのベニヤ合板16の上側には内装材が敷
込まれるようになつている。一方根太10からは
肉厚9mmの石膏天井18が吊り下げられている。 圧縮フオーム14はポリ塩化ビニル、ポリエチ
レンフオーム、軟質ウレタンフオーム等の発泡フ
オームを加熱、圧縮することにより容易に製作可
能であるが圧縮によつても内部には発泡空〓があ
るので衝撃吸収性は良好である。この圧縮は物理
的圧縮であつてもよいが、熱圧縮とすれば内部の
発泡空〓セル構造が水平方向に長い偏平な形状と
なつてへたりに強い構造となる。このように圧縮
することによつてフオーム内部のロスを向上する
ことができる。 この圧縮フオーム14は従来の板材に接着剤を
介して接着させ、更に別の板材を工場内で接着し
てサンドイツチ構造とした後に作業現場で組立て
る手段を採用することもでき、また作業現場でサ
ンドイツチ構造としてもよい。圧縮フオーム14
の上側に接着するベニヤ合板16等の板材は特に
限定されないが、剛性、強度面から3mm程度以上
の肉厚を有することが好ましい。 フオーム層をサンドイツチしたパネルは、第2
図のベニヤ板16に衝撃荷重を加えた時にパーテ
イクルボード12への振動伝達を抑制することが
重要となる。この形は基本的に1自由度の振動系
をモデルとみなせるものであり、ベニヤ合板16
の振動がパーテイクルボード12に伝達する形は |X¨/X02=K1 2+η2・m1・R1・4π2f2/(K1−m1
2f22+η2・m1・R1・4π2f2 ここで、 X¨0……ベニヤ合板16の振動加速度レベル X¨……パーテイクルボード12の振動加速度
レベル K1……フオーム層1ケのバネ定数 f……周波数 η……ロス(損失係数) m1……パーテイクルボード12の質量 で表される。 この時の応答特性の計算結果を述べれば第4
図、第5図に示すようになり、ロスがある程度大
きくバネ定数が小さければパーテイクルボード1
2への振動伝達が抑制され、優れた効果をもたら
す。 この作用は一般に高周波数域で効果が大きく実
験結果を示す第3図もこの特性を裏付けている。 一般にフオームの圧縮のバネ定数は第6図に示
すフオームの圧縮特性の初期変形領域(即ち、a
例で示すA領域の傾き)に対応するが、非圧縮フ
オームa例は初期変形時の傾きが大きく、したが
つて堅い挙動を示す。 このことは、上述した原理で示す通り振動伝達
率を抑制する効果が小さいことを示す。 一方、このフオームを熱プレス(200℃×3分)
して圧縮した場合、その圧縮特性は第6図に示す
通り初期に軟かく、かつ途中でAからBへの変曲
点をもたない特性となる。このように圧縮して用
いれば、初期に軟かくバネ定数が低いため、騒音
低減効果が大きく、かつ変曲点をもたないため、
耐久性に優れた床構造が得られる。また1/20で
硬くなりa例非圧縮体と特性が大差なくなること
は明確である。また、静的な荷重を受けた場合は
a例では50g/cm2を超えた領域でフオームのセル
がつぶれはじめ(変位は増大するが荷重は増えな
い)、この領域で使用するとフオームは永久歪を
もつ床寸法自体が変化し重大な欠陥を生ずること
となる。 次に本実施例を用いた実験結果について説明す
る。木質系プレハブ材料を用いて8畳間の上下階
を有するモデルルームを製作し、上階中央にタツ
ピングマシーンを設置し、第1表に示される実施
例及び第2表に示される比較例の各種の床構造を
用いた場合の下階の床衝撃音レベルを測定した結
果が第3図に示されている。
【表】
【表】 上記表中、フオーム25%圧縮モジユラスは25%
歪における圧縮荷重(g/cm2)を示す。 なお、比較例6は床衝撃音特性は十分であつた
が、このフオーム厚でサンドイツチしたパネル端
部に書棚に相当する荷重50Kgを負荷したところ、
1週間後の端部変位量が30%(3mm)に達し、ま
た、歩行時に軟かすぎる感覚があり床構造には不
適と判断した。 以上の結果から、本考案に用いる圧縮フオーム
は内部ロスが高く、ばね定数が軟らかい必要があ
り、圧縮率は1/2以下とするとばね定数が小さ
くなりすぎて強度が不足したりフオームクリープ
等の原因となるため2/1以上が好ましいことが
判る。また1/10以上の圧縮率では内部ロスが低
くなりすぎてばねが硬くなり床衝撃音に対する効
果が小さくなるため1/10以下が好ましい。 更に25%圧縮モジユラスが100g/cm2以上のフ
オームではフオーム材質が硬すぎてロスが低くな
るため100g/cm2以下が好ましいことがわかる。 また、本考案に用いる圧縮フオームは第3図か
ら明らかなように25%圧縮モジユラスが50g/cm2
で、且つ圧縮率が1/2の場合にも、フオーム厚
さが1mm(比較例7)では、フオーム厚さが2mm
(実施例3)に比較して床衝撃音レベルが高くな
つている。 更に第7図は、フオーム厚と圧縮荷重量との関
係を示し、初期の微小変位領域においては、フオ
ーム厚さ1mmのものと、フオーム厚さ2mmのばね
特性は同一となる。しかし大きい変位を受けた場
合、フオーム厚さによりバネ特性が変わり、フオ
ーム厚さ1mmのものは、フオーム厚み2mmに比較
して大きいバネ定数をもつ。このため、実変位領
域を考慮すると、フオーム厚みが1mmでは騒音低
減の効果が極めて小さい。したがつて騒音低減の
点からフオーム厚みは2mm以上とすることが必要
である。 以上、説明した如く、本考案に係る複合床構造
は25%圧縮モジユラスが100g/cm2以下で1/2
〜1/10に圧縮した肉厚2mm以上のフオームを板
材間へ挾持させるので床衝撃音の下階への伝達を
確実に低減させ、広い周波数帯域において騒音レ
ベルを吸収する優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ従来例及び本考案
に係る複合床構造の実施例を示す断面図、第3図
は本実施例の複合床構造における床衝撃音の低減
効果を示す周波数と床衝撃音のレベルの関係を示
す線図、第4図はバネ定数の振動伝達率に及ぼす
影響を示すグラフ、第5図はロスの振動伝達率に
及ぼす1自由度振動系を示すグラフ、第6図はフ
オームの圧縮特性を示すグラフ、第7図はフオー
ム厚と圧縮荷重量との関係を示すグラフである。 10……根太、12……パーテイクルボード、
14……圧縮フオーム、16……ベニヤ合板、1
8……石膏天井。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 25%圧縮モジユラスが100g/cm2以下で、厚み
    方向へ1/2〜1/10に圧縮したフオームを、肉
    厚2mm以上の層状として板材間へ挟持させたこと
    を特徴とする複合床構造。
JP9255982U 1982-06-21 1982-06-21 複合床構造 Granted JPS5932U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9255982U JPS5932U (ja) 1982-06-21 1982-06-21 複合床構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9255982U JPS5932U (ja) 1982-06-21 1982-06-21 複合床構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5932U JPS5932U (ja) 1984-01-05
JPH0245369Y2 true JPH0245369Y2 (ja) 1990-11-30

Family

ID=30222838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9255982U Granted JPS5932U (ja) 1982-06-21 1982-06-21 複合床構造

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JP (1) JPS5932U (ja)

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Publication number Publication date
JPS5932U (ja) 1984-01-05

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