JPH0428363Y2 - - Google Patents

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JPH0428363Y2
JPH0428363Y2 JP16633586U JP16633586U JPH0428363Y2 JP H0428363 Y2 JPH0428363 Y2 JP H0428363Y2 JP 16633586 U JP16633586 U JP 16633586U JP 16633586 U JP16633586 U JP 16633586U JP H0428363 Y2 JPH0428363 Y2 JP H0428363Y2
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fibrous
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は床下地材や床パネルの裏打ち材として
使用して床面上で発生する衝撃力を吸収、緩和
し、床衝撃音が階下へ伝播するのを軽減する床下
地用緩衝材に関するものである。
(従来技術とその問題点) 従来から、床面に対する衝撃力がコンクリート
床スラブ等の構造体に伝わつて階下に衝撃音とし
て放出することが問題となつており、この床への
衝撃音を軽減するために、床下地材としてグラス
ウールマツトやロツクウールマツト等の繊維質材
料からなる衝撃材がその衝撃音の吸収が良好な点
から広く使用されている。
しあしながら、このような繊維質マツトよりな
る衝撃材は、発泡プラスチツク板等の弾性板に比
べて変形しやすいために、コンクリート床スラブ
の凹凸表面を吸収して下地にもなじみ易いという
利点を有する反面、次に列記するような問題点を
有する。
(a) 吸湿や吸水によつて復元力が低下し易い。
(b) 圧縮変形と復元との繰り返しによつて衝撃材
内部に層間剥離が生じ、復元力が低下する。
(c) 局部圧縮による変形が大きいために、その上
面に根太材等を載置した場合、局部的に凹みが
生じる。
(d) コンクリート床スラブ上に敷設すると、コン
クリートのアルカリ成分によつて繊維がアルカ
リ侵食を受けて劣化し易い。
一方、グラスウールマツト等の繊維質マツトの
吸湿、吸水による断熱性や復元力の低下を防止す
るために、繊維質マツトの外表面前面をゴムや合
成樹脂の皮膜で被覆することが提案されており、
床下地材等に一部使用されているが、単に繊維質
マツトを防水被覆したものであるら、局部圧縮に
よる凹みの発生をなくするこができず、根太材や
床板を直接支持させると安定性を欠くと共に柔軟
な繊維マツト単独であるので、床衝撃力が作用す
ると、局部的に大きな圧縮変形を生じて衝撃力が
床下地に集中して作用するという欠点があり、床
衝撃力の吸収性が充分でなかつた。
又、繊維質マツトの圧縮変形を小さくするため
に、繊維質マツト自体の密度を高めて耐圧縮性を
考慮したものも使用されているが、このような構
成によれば、逆に柔軟性が低下して下地の不陸、
凹凸等の吸収ができないものであり、床下地材と
してコンクリート床スラブ上の全面に敷設すると
表面に段違いが生じ、根太材の間や支持金具の間
に配設する防震ゴムと同様の目的に使用すること
ができても、床下地全体に敷き詰めるような床下
地材としての用途には不適当である。
さらに、防水皮膜が損傷して繊維質マツト内に
湿気が入ると、放湿することができずに湿気が溜
る一方となつて復元力が低下してしまうという問
題点を有する。
本考案はこのような問題点を解消した床下地用
緩衝材の提供を目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案の床下地用
緩衝材は、実用例に対応する図面に示すように、
グラスウールマツト等の繊維質緩衝材1の上面に
耐圧板2を積層すると共に前記繊維質緩衝材1の
下面から該繊維質緩衝材1及び耐圧板2の側端面
に亘つて防水性弾性被膜3を被覆してなることを
特徴とするものである。
(作用) 繊維質緩衝材1に積層した耐圧板2は、床材や
根太等を支持させた場合にその荷重を下層側の繊
維質緩衝材1の全面に均等に分散させて局部圧縮
による繊維質緩衝材1の歪みをなくすと共に床衝
撃力を繊維質緩衝材1全体に均一に分散させて伝
達して衝撃力による床面の振幅を小さくして床衝
撃音を小さくするものであり、コンクリート床ス
ラブ上に敷設した際には、該コンクリート床スラ
ブ表面の凹凸等を繊維質緩衝材1によつて吸収す
る。
又、繊維質緩衝材1の下面から該繊維質緩衝材
1及び耐圧板2の側端面に亘つて被覆している防
水性弾性被膜3は繊維質緩衝材1の柔軟性を損な
うことなくコンクリート床スラブからの水分が繊
維質緩衝材1に浸入するのを阻止すると共にコン
クリートのアルカリ成分が繊維質緩衝材1に影響
を及ぼすのを防止するものであり、さらに、側端
面まで被覆した防水性弾性被膜3によつて繊維質
緩衝材1の繰り返し圧縮変形による層間剥離をな
くするものである。
(実施例) 本考案の実施例を図面について説明すると、1
は矩形板状に形成した繊維質緩衝材で、その上面
に同一平面形状で且つ該繊維質緩衝材1よりも肉
薄の耐圧板2を積層してあり、さらに、繊維質緩
衝材1の下面からこの繊維質緩衝材1及び耐圧板
2の四方側端面に亘つて連続的に防水性弾性被膜
3を被覆してある。
繊維質緩衝材1はグラスウールマツトやロツク
ウールマツト等の繊維質マツトよりなり、コンク
リート床スラブ等の床下地の凹凸面(不陸)を吸
収できるように比較的低密度の繊維質材料から形
成される。例えば、グラスウールの場合は、密度
が48〜96Kg/m2、又ロツクウールの場合は、100
〜150Kg/m2の密度のものが最適である。また、
繊維質緩衝材1としては、前記グラスウールやロ
ツクウールマツト以外にフエルト状に形成した有
機繊維を使用してもよい。
この繊維質緩衝材1に上面に積層する耐圧板2
としては、繊維質緩衝材1よりも剛性の高い板状
体であれば材質は特定されないが、合板、パーテ
イクルボード、スレート板、木質繊維板、発泡プ
ラスチツク板等の材質からなるものが好ましい。
特に、吸放湿性に優れた木質繊維板を繊維質緩衝
材1として用いると、仮に、防水性弾性被膜3が
損傷、破損して繊維質緩衝材1が部分的に該部に
露呈し、該繊維質緩衝材1中に水分、湿気が浸入
しても、そのまま繊維質緩衝材1の内部に留まる
ことなく、速やかに、木質繊維板の吸放湿性によ
つて外部に放出され、復元力が低下することがな
いものである。
このような耐圧板2は2種以上の組合せ、例え
ば、第2図に示すように、合板2aと木質繊維板
2bとの積層体、或いは第3図に示すように合板
2aと発泡プラスチツク板2cとの積層体として
使用してもよい。
繊維質緩衝材1の下面から耐圧板2の側端面上
端まで被覆する前記防水性弾性被膜3としては、
例えば、発泡ゴムや発泡合成樹脂、軟質合成樹脂
シート等が用いられ、繊維質緩衝材1及び耐圧板
2に対する被着は、適宜な接着材によつて接着し
てもよいが、第4図〜第6図に示すように、未発
泡のゴムシート又は合成樹脂シート3aを離型フ
イルム4を介して下金型5に敷設し、このシート
3a上に繊維質緩衝材1及び耐圧板2を順次積層
したのち、上金型6で閉止し、加熱によつてシー
ト3aを軟化、発泡させて繊維質緩衝材1の下面
から耐圧板2の側端面上端に亘つて融着させても
よい。この場合、シート3aが軟化時に繊維質緩
衝材1の側端部の空〓部にも嵌入して一体に結合
し、繊維質緩衝材1の側端部の層間剥離が防止れ
るものである。
又、この防水性弾性被膜3の厚さは、全面に亘
つて均一であつてもよいが、繊維質緩衝材1の下
面においては薄く、繊維質緩衝材1及び耐圧板2
の側端面においては厚くする方が好ましい。この
ように形成すると、薄い下面側が変形し易くなつ
てコンクリート床スラブの凹凸表面を良く吸収す
ると共に厚い側端面部においては層間剥離抵抗を
増大させることができるものである。
さらに、下面の四方周縁と側端面の下端との連
接部である防水性弾性被膜3の下端角部を側端面
部よりもさらに肉厚に形成しておくと、側端面部
の復元力が大きくなつて圧縮歪みによる該側端面
部の歪みを小さくすることができて好ましい。
このように構成した床下地用緩衝材は、第7図
に示すように、コンクリート床スラブ7上に全面
的に敷設し、その耐圧板2上に根太8を介して合
板捨張り9を施したのち最上面にカーペツト10
を敷設する床構造として使用したり、或いは第8
図に示すように、予め、この床下地用緩衝材の耐
圧板2の上面に床板11を一体に貼着しておき、
この床板11の側端面に形成した雌雄実部12,
13を互いに嵌合させながら施工してもよく、
又、第9図に示すようにコンクリート床スラブ7
上に敷設してパーチイクルボード下地14及び床
板11を順次層着し、防音用床下地、或いは断熱
用床下地として使用してもよい。
(考案の効果) 以上のように本考案の床下地用緩衝材によれ
ば、グラスウールマツト等の繊維質緩衝材1の上
面に耐圧板2を積層すると共に前記繊維質緩衝材
1の下面から該繊維質緩衝材1及び耐圧板2の側
端面に亘つて防水性弾性被膜3を被覆してなるこ
とを特徴とするものであるから、繊維質緩衝材1
上に耐圧板2を配しているので、床材や根太等を
支持した場合、その荷重を下層側の繊維質緩衝材
1の全面に均等に分散させて局部圧縮による繊維
質緩衝材1の歪みをなくすることができ、その
上、コンクリート床スラブ等の下地の凹凸面を繊
維質緩衝材1によつて吸収して精度のよい施工が
可能となり、しかも、床衝撃力が耐圧板2によつ
て繊維質緩衝材1に均一に分散して作用するの
で、床面の振動が繊維質緩衝材1全体の変形で速
やかに吸収させることができるものであり、又、
床面が振動した時には、上記耐圧板2が繊維質緩
衝材1上で床面の振動とは別に固有振動を生じて
この耐圧板2の固有振動によつて床面の振動エネ
ルギーの一部が吸収されるようになり、床下地に
伝わる振動が小さく且つ短くなるものである。
さらに、繊維質緩衝材1の下面から該繊維質緩
衝材1及び耐圧板2の側端面に亘つて防水性弾性
被膜3を被覆しているので、繊維質緩衝材1の柔
軟性を損なわずにコンクリート床スラブからの水
分が繊維質緩衝材1に浸入するのを防止して復元
力の低下をなくすると共にコンクリートのアルカ
リ成分が繊維質緩衝材1に影響を及ぼすのを防止
することができるものであり、その上、側端面部
を被覆した防水性弾性被膜3が繊維質緩衝材1の
繰り返し圧縮変形による層間剥離及び耐圧板2と
の間の剥離をなくし、常に安定した復元力を発揮
させて均一な緩衝効果を奏することができると共
に、施工した場合に、隣接する耐圧板2,2同志
の摩擦をなくしてキシミ音等の発生もなくするこ
とができるものである。
又、防水性弾性被膜3の側端面部の厚さを下面
部の厚さよりも大にすることによつて緩衝材周縁
部分の復元力を向上させ、該周縁部分の圧縮歪み
による沈みこみが防止され、又、薄い下面部によ
つて下地の凹凸に良くなじみ、不陸を吸収するこ
とができるものである。
さらに、耐圧板2として吸放湿性の良好な木質
繊維板を使用すれば、万一、防水性弾性被膜3が
破損しても、繊維質緩衝材1に浸入する湿気をこ
の耐圧板2によつて外部に円滑に排出することが
でき、復元力の低下を防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
その一部切欠斜視図、第2図及び第3図は異なつ
た耐圧板を使用した縦断正面図、第4図乃至第6
図は製造例を示す工程図、第7図は施工状態を示
す縦断正面図、第8図は化粧板を設けた緩衝材の
縦断正面図、第9図はその施工状態を示す縦断正
面図である。 1……繊維質緩衝材、2……耐圧板、3……防
水性弾性被膜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 グラスウールマツト等の繊維質緩衝材1の上
    面に耐圧板2を積層すると共に前記繊維質緩衝
    材1の下面から該繊維質緩衝材1及び耐圧板2
    の側端面に亘つて防水性弾性皮膜3で被覆して
    なる床下地用緩衝材。 耐圧板2は木質繊維板、合板、ケイ酸カルシ
    ウム板等の吸放湿性を有する板状体よりなる実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の床下地用緩
    衝材。 防水性弾性皮膜3は繊維質緩衝材1の側端面
    を被覆する部分が厚く、繊維質緩衝材1の下面
    を被覆する部分が薄く形成されている実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の床下地用緩衝材。
JP16633586U 1986-10-29 1986-10-29 Expired JPH0428363Y2 (ja)

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