JPH0236440B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は逆転トランスミツシヨンや、このシフ
ト機構を含めた船尾駆動ユニツトおよび船外機の
如き舶用推進装置、詳細にはトランスミツシヨン
シフトを補助する手段を備えた舶用推進装置に関
する。

船外機や船尾駆動ユニツトの如き舶用推進装置
はエンジンの出力軸をプロペラ軸すなわち推進軸
につないで正転駆動作用、逆転駆動作用および中
立駆動作用を行なわせる逆転クラツチまたは逆転
トランスミツシヨンを広く用いている。このよう
なトランスミツシヨンには、対向する軸方向に間
隔をおいた１対の駆動歯車や、推進軸にキー止め
され、選択的にシフトされて駆動歯車と軸方向に
係合するクラツチドグがある。シフト可能なクラ
ツチドグは駆動歯車の上で相補つて係合する駆動
突起を備える。

トランスミツシヨンを正転駆動または逆転駆動
のいずれかから中立にシフトしようとするときに
比較的高いシフト荷重が発生する。駆動歯車によ
つてクラツチドグのラグに加えられるトルクは連
動位置から中立へのクラツチドグの運動に対し抵
抗を生じさせる。シフトはエンジン作動を暫らく
遮断することにより容易になり、これによりトル
クを最小限に抑えられる。

トランスミツシヨンのシフトすなわちシフト操
作を容易にする電気制御子を含めた公知の装置の
例は米国特許第2297676号、第3910388号、第
4072204号、第4215596号、第4262622号に開示さ
れている。

本発明は駆動軸を駆動する内燃機関と、この駆
動軸を推進軸に駆動的に連結し、正転駆動位置、
逆転駆動位置および中立位置間を運動する逆転ト
ランスミツシヨンと、シフトレバーによる回転に
応答して正転駆動位置、逆転駆動位置および中立
位置の間でトランスミツシヨンをシフトする回転
部材を設けたシフト組立体とを備えてなる舶用推
進装置のトランスミツシヨンのシフト操作を補助
する装置を提供するもので、この装置は運動によ
りシフト操作を行ない、共通運動を行なうためシ
フトレバーに支持され、正転駆動位置または逆転
駆動位置いずれかから中立位置へのトランスミツ
シヨンの運動に対するシフト抵抗が所定のレベル
より大きいときはシフトレバーに対する運動を行
なう機素と、シフトレバーに対する機素の運動に
応答してエンジン点火を遮断する手段とを備えて
いる。

本発明はまた内燃機関と、推進ユニツトと、推
進ユニツトに回転可能に設けられ、プロペラをも
つた推進軸と、内燃機関によつて駆動され、駆動
歯車をもつた駆動軸と、推進軸に回転可能に取付
けられ、駆動歯車と係合する第１と第２の歯車さ
らには推進軸に設けられてこれとともに共通回転
し、傘歯車の両方とも係合しない中立位置、第１
の傘歯車と噛合する前進駆動位置、第２の傘歯車
と噛合する逆転駆動位置それぞれの間を往復軸方
向運動するクラツチドグ手段があるトランスミツ
シヨンと、シフトレバーによる回転に応答してク
ラツチドグ手段を正転駆動位置、逆転駆動位置お
よび中立位置の間を軸方向に動かすクラツチドグ
手段に作動可能に連結された回転部材を含むシフ
ト手段と、シフト操作により連動し、共通の運動
を行なうシフトレバーに支持され、シフト抵抗が
所定のレベルより大きいときシフトレバーに対し
運動を行なう機素さらにはシフトレバーに対する
機素の運動に応答してエンジン点火を遮断する手
段があるシフト補助手段とを備えてなる舶用推進
装置を提供する。

本発明の一実施例にあつては、シフト補助手段
は、制御子により機素に加えられた力に応答して
シフトレバーが動き、シフト抵抗が所定のレベル
以下になつたとき機素をシフトレバーに対し通常
位置に係止し、かつシフト抵抗が所定のレベルを
超えたときシフトレバーに対し機素を通常位置か
ら変位させる偏倚手段を備える。さらに点火遮断
手段は通常位置からの機素の変位に応答して作動
しエンジン点火を選択的に遮断する。

本発明の一実施例にあつては、点火遮断手段
は、シフトレバーによつて支持され、かつ起動し
てエンジン点火が選択的に遮断するときに作動が
可能なスイツチを含み、機素は、力が加えられて
トランスミツシヨンをシフトさせ、またシフト抵
抗が所定のレベルを超えたとき通常位置から動い
て偏倚手段の偏倚力に打克つてスイツチを起動さ
せる。

本発明の一実施例にあつては、制御子は回動可
能に連結されたプツシユ・プル組立体を含み、シ
フトレバーは、機素と係合し、かつシフトレバー
に対する機素の運動を誘導するカム面をもつ。カ
ム面には中心部さらには中心部からスイツチに向
けてのびる末広の斜面部がある。機素は、通常位
置にあるときはカム面の中心部に位置し、引張力
または押圧力がプツシユ・プル組立体により機素
に加えられてトランスミツシヨンを一方の位置か
ら他方の位置に動かし、またシフト抵抗が所定の
レベルを超えるときは一方の斜面部に沿つて動
く。

本発明の主だつた特徴の１つは、逆転トランス
ミツシヨンと、このトランスミツシヨンの正転ま
たは逆転から中立へのシフト操作に対する抵抗が
所定のレベルを超える場合には暫らくエンジンの
点火を遮断する手段とを設けた舶用推進装置を提
供することにある。

本発明の主だつた特徴のもう１つは点火遮断手
段は制御子に連結されたシフトレバーの運動に応
答して作動し、また回転に応答して作動トランス
ミツシヨンをシフトする回転部材を回転させる舶
用推進装置を提供することにある。

本発明の主だつた特徴のいま１つは、点火遮断
手段が既存の構造物に備え付けの用具として具合
よく取付けられる舶用推進装置を提供することに
ある。

本発明のその他の特徴と利点は図面とともに以
下の記載を参照することにより明らかにされる。

本発明の実施例について述べるに先立ち言及す
べきことは、本発明は記載され図示される構成に
限定されるものではなく、他の実施例についても
考慮でき、種々の要領で実施ができる。ここに用
いられた用語や表現は記載の目的のためであつて
限定を意味するものではない。

本発明は船外機に実施されるものとして説明さ
れる。しかし本発明は船尾駆動ユニツトや他の舶
用推進装置にも実施できるようになつている。

第１図には動力ヘツド１４と下方ユニツト１６
からなる推進ユニツト１２を備えた船外機１０が
示される。動力ヘツド１４は第２図に線図で示さ
れる適当な点火回路２０を設けた在来の内燃機関
すなわちエンジン１８をもつている。

エンジンの点火回路２０は、はずみ車の磁石発
電機の如く電力供給源２４をエンジン点火栓２６
に接続する電気導線２２と、電気導線３０，３
２，３４を介して電気導線２２とエンジン接地間
で接続されているオン・オフの点火スイツチ２８
から構成される。点火スイツチ２８は、電流を点
火栓２６に流す（第２図で実線で示す）オン位置
すなわちエンジン作動位置と、電気導線３０を介
して電力供給源２４を接地する、すなわち短絡さ
せて点火栓２６への電流の流れを遮断する（第２
図で破線で示す）オフ位置すなわちエンジン停止
位置の間を動く。

下方ユニツト１６は通常は水面下にある歯車箱
４０を備える。この歯車箱に回転可能にプロペラ
４４をもつたプロペラ軸すなわち推進軸４２が設
けられる。駆動軸４６は推進軸４２を横切つて下
方ユニツト１６を貫通し、上端でエンジン１８に
作動可能に連結され、下端で駆動傘歯車４８を支
持する。

駆動軸４６は在来の逆転クラツチすなわちトラ
ンスミツシヨン５０を介して推進軸に駆動可能に
連結される。トランスミツシヨン５０は、推進軸
４２と同軸に、しかもこれから独立して回動し、
駆動歯車４８と噛合する軸方向に間隔をおいた１
対の傘歯車５２，５４を備える。トランスミツシ
ヨン５０は、また傘歯車５２，５４間にある推進
軸４２に支持され、かつ両端面に１つまたはそれ
以上の駆動ラグすなわち駆動突起（第３図）を設
けたシフト可能なクラツチドグ５６を有する。

第３図に最もよく示すように、クラツチドグ５
６は、推進軸４２にキー止めされて、これと共に
共通回転を行ない、かつ傘歯車５２，５４との係
合から外れている中央位置すなわち中立位置と、
クラツチドグ５６の左端面の駆動突起５８が傘歯
車５２の補足的な駆動突起６０と係合する正転駆
動位置（第３図の中立位置の左手）と、クラツチ
ドグ５６の右端面の駆動突起５８が傘歯車５４の
相補う駆動突起６０と係合する逆転駆動位置（第
３図の中立位置の右手）の間を相対的軸方向運動
を行なう。従つて、クラツチドグの駆動突起５８
が傘歯車５２，５４の相補う駆動突起６０と選択
的に完全に係合すると、推進軸４２は正転駆動状
態と逆転駆動状態にそれぞれ駆動される。クラツ
チドグ５６が傘歯車５２，５４の両方から外れて
いる中立位置にあるときは、推進軸４２は、傘歯
車が推進軸４２に関係なく回転するので回転しな
い。

クラツチドグ５６は、全体が符号６２で示され
る従来の下方シフト機構により中立位置、正転駆
動位置、逆転駆動位置の間を軸方向に動く。下方
シフト機構には、クラツチドグ５６に作動可能に
連結されたシフト起動子６４があり、クラツチド
グとともに共通軸方向運動を行なう一方、クラツ
チドグ５６とシフト起動子６４に対し推進軸４２
を回転させる。下方シフト機構６２には、推進ユ
ニツト１２内に支持された制御子すなわち起動杆
６６があり推進軸４２を横切る往復運動を行な
う。起動杆６６の下端はシフト起動子６４に作動
可能に連結され、推進軸４２を横切る起動杆６６
の運動に応答して推進軸４２に対しシフト起動子
６４とクラツチドグ５６の軸方向運動を行なわせ
る。

起動杆６６の上端は、外端部７２をもつた回転
可能に支持されたシフト制御軸７０（第４図、第
５図）に設けたアーム６８に回転可能に連結され
る。シフト制御軸７０の外端部７２とアーム６８
は、図示するように動力ヘツドカバー７４の外部
に位置決めされる。しかし、動力ヘツド１４が作
動中、水面に対し近接して位置決めされるような
用途にあつては、これらの部材は動力ヘツドカバ
ー７４内側にあるのがより望ましい。シフト制御
軸７０の回転運動または揺動運動は起動杆６６に
往復運動を行なわせトランスミツシヨン６２を正
転駆動位置、逆転駆動位置および中立位置の間を
シフトさせる。

シフト制御軸７０が回転して、シフト制御軸の
外端部７２に固着したシフトレバー７７をもつた
シフトレバー組立体７６を介して選択的にトラン
スミツシヨン５０をシフトする。シフトレバー組
立体７６は、プツシユ・プル制御ケーブル組立体
７８を介して主制御レバー（図示しない）に連結
され、かつ主制御レバーの作動によつて生ずるプ
ツシユ・プル制御ケーブル組立体７８の前後運動
に応答して中立位置から互いに反体方向に回転す
る。

比較的高いシフト荷重は、トランスミツシヨン
５０を正転駆動位置または逆転駆動位置のいずれ
かから中立位置へ無負荷速度より高い速度でシフ
トしようとするときに生じる。かかるシフト荷重
は傘歯車５２，５４の駆動突起６０によるクラツ
チドグの駆動突起５８にかけられるトルクの結果
で、連動位置から中立位置へのクラツチドグ５６
の軸方向運動に対する抵抗が発生する。不連動下
でシフトで行なうためには、シフト抵抗が所定の
レベルを超えたとき正転駆動位置または逆転駆動
位置のいずれかから中立位置へのシフトレバー７
７の運動に応答して暫らくエンジン点火を遮断す
る手段を設け、これにより前述したトルクを減
じ、クラツチドグの連動位置から中立位置への軸
方向運動をより容易にさせる。

すなわち、シフトレバー組立体７６には、プツ
シユ・プル制御ケーブル組立体７８の一端に回動
可能に連結されたピンすなわち機素８０があり、
この機素によつてシフトレバー７７の運動が行な
われる。機素８０は、シフトレバー７７により支
持されてこれとともに共通の運動を行ない、かつ
プツシユ・プル制御ケーブル組立体７８の運動に
応答して所定のレベルより大きい力がシフトレバ
ー７７にかけられて正転駆動位置または逆転駆動
位置のいずれかから中立位置へシフトレバを動か
さねばならないときは、通常の位置からシフトレ
バーに対し運動を行なう。シフトレバー組立体７
６は常開のスイツチ８２を備えるが、このスイツ
チはシフトレバー７７に取付けられ、かつ機素８
０が通常位置から変位するとき発動してスイツチ
を閉じるプランジヤすなわちアクチユエータ８４
をもつている。

詳しくは、機素８０はシフトレバー７７の開口
すなわちスロツト８６の上方部に位置決めされ
る。スロツト８６の上方部はカム面８７をなして
いて、このカム面には、丸くされた中心部８８
と、中心部８８からシフトレバー７７の長手方向
軸線９４に対し鋭角Ａをなしスイツチ８２にのび
る末広の斜面部９０，９２とがある。機素８０
は、スロツト８６に摺動自在に取付けられ、かつ
コイル状の圧縮ばね９７によつて機素８０に圧接
されているスライダ部材によりカム面８７の中心
部８８の通常位置に押寄せられる。スイツチ８２
はスライダ部材９６に設けられ、スイツチのアク
チユエータ８４の外端は、スロツト８６の下方部
に位置決めされた保持子１００の大体平たい面９
８におかれる。

スイツチ８２（第２図）は電気導線１０２，１
０４を介して、点火回路２０内で接続される。ス
イツチのアクチユエータ８４が起動しないと、ス
イツチ８２は実線で示すように開きエンジンの点
火が通常の要領で行なわれる。スイツチのアクチ
ユエータ８４が押されると（起動すると）、スイ
ツチ８２は破線で示すように閉じ、電力供給源２
４が短絡して電気導線３０，１０２，１０４を介
して接地し、これによりエンジン点火栓２６への
電流の流れを遮断する。

機素８０は、環状の凹所１０８をもつた拡大部
分すなわち頭部１０６がある。この環状の凹所
は、スロツト８６の上方部を囲むシフトレバー７
７の一部を受入れ、かつスロツトと協動して以下
に述べるようにシフトレバー７７に対する機素８
０の運動を誘導する。機素８０はまたプツシユ・
プル制御ケーブル組立体７８の端はめあい部１１
２を回動可能に取付けている小径の軸部１１０を
もつ。

スライダ部材９６の両端１１４，１１６には長
手方向にのびるみぞ（図示しない）が設けられ
る。このみぞはスロツト８６の両側に接してシフ
トレバー７７の一部を摺動可能に受入れ、かつス
ロツトと協動して後述するようにスライダ部材９
６の往復運動を誘導する。スライダ部材（第５
図）にはばね９７の一端を受入れるポケツト１１
８がある。望ましくは弾性の合成プラスチツクで
できた保持子１００はばね９７の他端を受入れる
ポケツト１２０を設けている。保持子１００（第
６図）はまた横方向に間隔をおいた１対のはめこ
み脚すなわち指状体１２２を備える。

組立中に機素８０はカム面８７の中心部８８に
先ず位置決めされる。スイツチ８２を取付けたス
ライダ部材９６はかくしてスロツト８６内におか
れ、スライダ部材９６の弧状面１２４は働いて機
素８０の頭部１０６と係合する。ばね９７の一端
はスライダ部材のポケツト１１８に挿入され、保
持子１００はばね９７の他端を保持子のポケツト
１２０に着座させて所定の位置にはめこまれる。

第７図について述べると、シフトレバー７７が
実線で示す中立位置にあるときは、スライダ部材
９６を介して作用するばね９７は、機素の凹所１
０８の底面１２６を押してカム面８７の中心部８
８と係合させる。シフトレバー７７が正転駆動位
置（第７図の破線で示される右手位置）にあつ
て、主制御子を作動してトランスミツシヨンを中
立位置にシフトさせるときは、おおむね矢印１２
８の方向に、かつシフトレバーの軸線９４に対し
て直角にのびる（符号１３０で示される）面に角
度Ｂをなす引張力がプツシユ・プル制御ケーブル
組立体７８により機素８０に加えられる。シフト
レバー７７が中立位置へ向けて回転するにつれ、
下方の分力がばね９７の偏倚力に抗して斜面部９
０に沿つて機素８０を動かそうとする。もしシフ
ト抵抗（すなわちクラツチドグ５６を動かして不
連動にするのに要する力）が所定のレベルを超え
ると、この下方の分力はばねの偏倚力に打克つて
機素８０は破線によつて示すようにスライダ部材
９６を下方に動かしスイツチのアクチユエータ８
４を押し、スイツチ８２が閉じて前述したように
エンジン点火を遮断する。クラツチドグ５６が傘
歯車５４から外れると、ばね９７はスライダ部材
９６と機素８０を通常位置に復帰させ、スイツチ
のアクチユエータ８４は起動をやめ、スイツチ８
２はその常開位置に復帰してエンジン点火の遮断
を終らせる。

シフト抵抗が所定のレベルを超えたとき、おお
むね矢印１３２の方向に、かつ面１３０に角度Ｂ
をなす押圧力が機素８０にかかり、機素８０が斜
面部に沿つて動くことを除けば、エンジン点火遮
断はトランスミツシヨンを逆転駆動位置（第７図
で示す左手位置）から中立位置へシフトする間同
じ要領で行なわれる。

シフトレバー７７が中立位置から正転駆動位置
または逆転駆動位置に動くと、機素８０にかけら
れた第一の力は、シフトレバーの軸線に対し90度
に達する角度または面１３０に対し角度Ｏで矢印
１３４，１３６それぞれの方向におかれる。従つ
て、スライダ部材９６への下方分力は比較的小さ
く、また実質的に高いシフト抵抗が、スイツチの
アクチユエータ８４の起動前、中立位置から連動
位置へのシフト操作中に要求される。これは、本
発明によつて提供されるシフト補助の第一目的が
正転駆動位置または逆転駆動位置から中立位置へ
のシフト操作中にエンジン点火を遮断することに
あるので、望ましい。

エンジン点火遮断が行なわれる力のレベルは、
ばね９７のばね力や斜面部９０，９２の角度Ａを
変え、また第一次の力をプツシユ・プル制御ケー
ブル組立体７８によつて機素８０に加える角度Ｂ
を変えることによつて可変させられる。

エンジン点火遮断期間が所定の時間より長くな
らないのを確実にするためスイツチ８２を、スイ
ツチの起動に応答して付勢され、かつスイツチ点
火を所定時間間隔だけ遮断するタイミング手段を
設けた制御回路に接続する。たとえば、参照用に
挙げた米国特許第4262622号に開示されたものと
同様の遮断回路をこの目的のために採用すること
ができる。

本発明の点火遮断手段は、プツシユ・プル制御
ケーブル組立体により主制御レバーに連結された
シフトレバーをもつた既存の舶用推進装置に備え
付けの用具として設けることができる。そのよう
な場合、既存のシフトレバーはシフトレバー組立
体７６と置換え、また既存のプツシユ・プル制御
ケーブル組立体は機素８０と、既存のエンジン点
火機構に結線されたスイツチ８２の電気導線１０
２，１０４とに接続される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のいくつかの特徴を実施した船
外機の側面図、第２図は第１図示の船外機に組込
まれた点火遮断回路の線図、第３図は第１図示の
船外機内に設けたトランスミツシヨンを一部断面
にして示す拡大図、第４図は第１図示の船外機の
トランスミツシヨンをシフト操作するシフトレバ
ーとこれに連動する構成部材を拡大して示す部分
立面図、第５図は第４図示のシフトレバーとこれ
に連動する構成部材を一部断面にして示す端面
図、第６図は第４図示のシフトレバーの底面図、
第７図は第４図の７−７線におおむね沿う第４図
示のシフトレバーの上端を部分的に切欠いた側面
図で、シフトレバーが中立位置、正転駆動位置、
逆転駆動位置にあるときのシフトレバーと起動す
る機素の位置を示すものである。 １０……船外機、１２……推進ユニツト、１８
……内燃機関、４２……推進軸、４６……駆動
軸、５０……トランスミツシヨン、７０……シフ
ト制御軸、７７……シフトレバー、８０……機
素。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 内燃機関と、推進ユニツトと、推進ユニツト
   に回転可能に設けられ、プロペラをもつた推進軸
   と、推進ユニツトに回転可能に設けられ、内燃機
   関によつて駆動される駆動軸と、駆動軸を推進軸
   に駆動可能に連結し、正転駆動位置、逆転駆動位
   置および中立位置の間を動くトランスミツシヨン
   と、トランスミツシヨンに作動可能に連結され、
   回転に応答してトランスミツシヨンを正転駆動位
   置、逆転駆動位置および中立位置の間を動かす回
   転部材さらには回転部材に設けられて該回転部材
   を回転させるシフトレバーとがあるシフト手段
   と、シフトさせることにより運動し、共通の運動
   を行なうシフトレバーに支持され、正転駆動位置
   または逆転駆動位置のいずれかから中立位置への
   トランスミツシヨンの運動に対するシフト抵抗が
   所定のレベルより大きいときシフトレバーに対し
   運動を行なう機素さらにはシフトレバーに対する
   機素の運動に応答してエンジン点火を遮断する手
   段とがあるシフト補助手段とを備えてなる舶用推
   進装置。 ２ シフト補助手段は、制御子により機素に加え
   られた力に応答してシフトレバーが動き、シフト
   抵抗が所定のレベル以下になつたとき機素をシフ
   トレバーに対し通常位置に係止し、かつシフト抵
   抗が所定のレベルを超えたときシフトレバーに対
   し機素を通常位置から変位させる偏倚手段を備
   え、点火遮断手段は機素をシフトレバーに対し通
   常位置から変位させることに応答して作動しエン
   ジン点火を選択的に遮断する特許請求の範囲第１
   項記載の舶用推進装置。 ３ 駆動軸は駆動歯車を有し、トランスミツシヨ
   ンには、推進軸に回転可能に設け、駆動軸と噛合
   し、さらには推進軸に設けたクラツチドグ手段と
   も噛合してともに共通回転し、かつクラツチドグ
   手段が傘歯車の両方とも係合しない中立位置、第
   １の傘歯車と噛合する正転駆動位置、第２の傘歯
   車と噛合する逆転駆動位置それぞれの間を往復軸
   方向運動する第１と第２の傘歯車があり、回転部
   材はその回転に応答して作動しクラツチドグ手段
   を正転駆動位置、逆転駆動位置および中立位置間
   を軸方向に動かし、機素は制御子により力が機素
   に加えられてトランスミツシヨンを正転駆動位置
   または逆転駆動位置から中立位置へシフトすると
   きシフトレバーに対して変位し、力が所定のレベ
   ルを超えるとクラツチドグ手段は傘歯車のそれぞ
   れから外れる特許請求の範囲第２項記載の舶用推
   進装置。 ４ 点火遮断手段は、シフトレバーによつて支持
   され、かつ起動してエンジンの点火を選択的に遮
   断するときに作動が可能なスイツチ手段を含み、
   機素はシフトレバーに設けられてシフトレバーに
   対し通常位置から運動して偏倚手段の偏倚力に打
   克つて、制御子により力が機素に加えられて、シ
   フト抵抗が所定のレベルを超えるときスイツチ手
   段を起動させる特許請求の範囲第２項記載の舶用
   推進装置。 ５ スイツチ手段はシフトレバーに摺動可能に設
   けられて通常起動しない位置と起動位置との間を
   シフトレバーに対して運動し、機素はスイツチ手
   段と作動可能に係合し、制御子により力が機素に
   加えられ、シフト抵抗が所定のレベルを超えると
   きスイツチ手段を起動位置に動かす特許請求の範
   囲第３項記載の舶用推進装置。 ６ 制御子は機素に回動可能に連結されたプツシ
   ユ・プル組立体を含み、シフト手段は、機素と係
   合し、かつシフトレバーに対する機素の運動を誘
   導するカム面をもつたシフトレバーのカム手段を
   備え、カム面には中心部さらには中心部からスイ
   ツチ手段に向けてのびる末広の斜面部があり、機
   素は、通常位置にあるときはカム面の中心部に位
   置し、引張力または押圧力がプツシユ・プル組立
   体により機素に加えられてシフトレバーを一方の
   位置から他方の位置に動かし、またシフト抵抗が
   所定のレベルを超えるときはカム面の一方の斜面
   部に沿つて動く特許請求の範囲第５項記載の舶用
   推進装置。 ７ カム面はスイツチ手段が摺動可能に設けられ
   ている他の部分をもつたシフトレバーの開口の一
   部であり、偏倚手段は、スイツチ手段を押圧し機
   素をカム面の中心部に向けて押しやり、かつ引張
   力または押圧力がプツシユ・プル組立体により機
   素に加えられ、またシフト抵抗が所定のレベルを
   超えるときは機素をカム面の一方の斜面部に沿つ
   て動かしスイツチ手段を起動させる圧縮ばねから
   できている特許請求の範囲第６項記載の舶用推進
   装置。