JPH02312024A - 光ディスク基板製造用スタンパの裏打ち補強方法および光ディスク基板の製造方法 - Google Patents

光ディスク基板製造用スタンパの裏打ち補強方法および光ディスク基板の製造方法

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JPH02312024A
JPH02312024A JP13339289A JP13339289A JPH02312024A JP H02312024 A JPH02312024 A JP H02312024A JP 13339289 A JP13339289 A JP 13339289A JP 13339289 A JP13339289 A JP 13339289A JP H02312024 A JPH02312024 A JP H02312024A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、光磁気記録ディスク等の書き換え可能型光記
録ディスク、ビット形成型光記録ディスク等の追記型光
記録ディスク、光学式ビデオディスク等の再生専用型光
ディスクなどの光ディスクの基板に、いわゆる2P法を
用いてグループ、ビット等のパターンを転写するために
用いられろスタンパを、裏打ちして補強する方法と、こ
の方法により裏打ちされたスタンパを用いて光ディスク
基板を製造する方法とに関する。
〈従来の技術〉 光ディスク用基板の表面には、トラッキング用のグルー
プやビット、あるいは記録ビットなどのパターンが形成
される。
熱可塑性樹脂基板を用いる場合、このようなパターンは
、基板の射出成形時に直接形成することができる。
ガラス基板あるいは熱硬化性樹脂基板を用いる場合は、
いわゆる2P法が用いられることが多い。
2P法では、まず、上記パターンの母型パターンを有す
るスタンパ表面に放射線硬化型樹脂を展着し、この放射
線硬化型樹脂上にディスク状基板を圧接する。 次いで
樹脂を放射線硬化した後、スタンパと樹脂とを剥離する
。 これにより母型パターンが転写された樹脂膜を基板
上に形成することができる。
このような2P法に用いられるスタンパは通常、Ni等
の電鋳膜であり、厚さが0.3mm程度と極めて薄い、
  2P法では基板とスタンパとの剥離が繰り返し行な
われるので、スタンパを裏打ちすることにより補強する
必要がある。
スタンパの裏打ち補強は、通常、ガラスの厚板等の裏打
ち部材をスタンパ裏面に接着することにより行なわれて
おり、接着には両面接着テープ、各種接着剤などが用い
られている。
〈発明が解決しようとする課題〉 スタンパと裏打ち部材との接着剤による接着は、通常、
下記の順で行なわれる。 なお、ここでは、紫外線硬化
型接着剤を使用する例を示す。
■ スタンパのパターン形成面に紫外線硬化型樹脂(以
下、2P樹脂という。)を滴下する。
■ この2P樹脂上に、パターン形成面保護のための保
護ガラス板を圧着する。
■ 保護ガラス板側から紫外線を照射して2P樹脂を硬
化し、スタンパと保護ガラス板とを接着する。
■ 上面に紫外線硬化型接着剤を滴下した裏打ち部材上
に、スタンパと保護ガラス板との積層体をスタンパが下
側になるように載置する。
■ 裏打ち部材と積層体とを圧着する。
■ 裏打ち部材側から紫外線を照射して接着剤を硬化し
、裏打ち部材と積層体とを接着する。
■ 保護ガラス板と2P樹脂との積層体を、スタンパか
ら剥離する。
なお、放射線硬化型接着剤を用いずに、スタンパと裏打
ち部材とを常温硬化型接着剤で接着する方法が、特開昭
64−43829号公報に記載されている。
これらの方法でスタンパと裏打ち部材を接着する場合、
下記のような問題が生じる。
■ スタンパ裏面(パターン形成面の反対側)が粗面で
あると、上記■および■の保護ガラスを圧着して接着す
る際に、裏面の凹凸がパターン形成面に影響を及ぼし、
パターンに歪が生じる。 このため、あらかじめスタン
パ裏面を研磨する必要がある。
しかし、スタンパ裏面研磨時にスタンパ変形が発生して
しまう。
■ 上記■の接着工程において、2P樹脂は硬化する際
に10%程度収縮するため、スタンパに不規則な反り、
歪などの変形が発生する。
一方、保護ガラス板の厚さは、2P樹脂からの剥離を容
易にするために光ディスク基板の厚さく約1゜2mm程
度)程度とする必要がある。 このため、保護ガラス板
は剛性が不十分であり、2P樹脂の収縮により保護ガラ
ス板にも不規11rな反り、歪などが発生し、スタンパ
変形を押えることができない。
これらの変形が発生したスタンパを用いて光ディスク基
板を製造すると、ディスクの面振れが大きくなってフォ
ーカシングが困難となり、エラーが発生してしまう。
また、スタンパと裏打ち部材との接着を両面接着テープ
により行なう場合も、接着剤を用いる上記方法と全(同
様な問題が発生する。
しかも、この方法ではスタンパと裏打ち部材との接着力
が低いため、光ディスク基板へのパターン転写時に裏打
ち部材とスタンパとの剥離が生じ易く、耐久性に問題が
ある。
本発明はこのような事情からなされたものであり、光デ
ィスク基板製造用スタンパを裏打ちして補強するに際し
、スタンパ表面のパターンを精度よく保存し、また、高
い耐久性を有するスタンパを実現することと、このよう
にして裏打ちされたスタンパを用いて、面振れの少ない
光ディスク基板を製造することとを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により
成される。
(1)所定の表1面パターンが形成された放射線硬化型
樹脂層を有する光ディスク基板を製造する際に用いられ
るスタンパを、裏打ちして補強する方法において、 保護板、放射線硬化型樹脂層、スタンパ、放射線硬化型
接着剤層およびスタンパ裏打ち部材をこの順で有する積
層体を形成する第1工程と、前記放射線硬化型樹脂層お
よび前記放射線硬化型接着剤層を硬化する第2工程と、
前記放射線硬化型樹脂層を表面に有する前記保護板を、
前記スタンパから剥離する第3工程とを有することを特
徴とする光ディスク基板製造用スタンパの裏打ち補強方
法。
(2)前記第1工程において、前記積層体をプレスする
工程を含む上記(1)に記載の光ディスク基板製造用ス
タンパの裏打ち補強方法。
(3)前記第2工程における前記放射線硬化型接着剤層
の硬化を、前記スタンパ裏打ち部材が前記積層体の最上
層に存在する状態で行なう上記(1)または(2)に記
載の光ディスク基板製造用スタンパの裏打ち補強方法。
(4)前記第2.工程における前記放射線硬化型樹脂層
の硬化を、前記スタンパ裏打ち部材が前記積層体の最上
層に存在する状態で行なう上記(1)ないしく3)のい
ずれかに記載の光ディスク基板製造用スタンパの裏打ち
補強方法。
(5)前記第2工程において、前記放射線硬化型接着剤
層の硬化後、前記放射線硬化型樹脂層の硬化を行なう上
記(1)ないしく4)のいずれかに記載の光ディスク基
板製造用スタンパの裏打ち補強方法。
(6)前記保護板がガラス製である上 記(1)ないしく5)のいずれかに記載の光ディスク基
板製造用スタンパの裏打ち補強方法。
(7)前記保護板が樹脂製である上記(1)ないしく5
)のいずれかに記載の光ディスク基板製造用スタンパの
裏打ち補強方法。
(8)上記(1)ないしく7)のいずれかに記載の光デ
ィスク基板製造用スタンパの裏打ち補強方法により裏打
ちされたスタンパ表面に放射線硬化型樹脂層および光デ
ィスク基板を順次積層し、前記放射線硬化型樹脂層を硬
化した後、前記光ディスク基板を前記放射線硬化型樹脂
層と共に前記スタンパ表面から剥離することにより、前
記スタンパ表面の母型パターンが転写された放射線硬化
型樹脂層を有する光ディスク基板を製造することを特徴
とする光ディスク基板の製造方法。
く作用〉 本発明では、まず、第1工程において、保護板、放射線
硬化型樹脂(以下、2P樹脂と略称する。)N、スタン
パ、放射線硬化型接着剤(以下、接着剤と略称する。)
層およびスタンパ裏打ち部材をこの順で有する積層体を
形成し、次いでこの積層体をプレスする。 そして、続
く第2工程において、2P樹脂層および接着剤層を硬化
する。
従来、2P樹脂を介して保護板とスタンパとをプレスし
て圧着する際には、例えば特開昭64−43829号公
報に示されるようにスタンパはガラス平板上に直接載置
されるため、プレス時にスタンパ裏面の凹凸がその表面
に浮き出し、スタンパ表面のパターンに変形が生じてし
まう。 このため、スタンパ裏面が平滑面となるように
精密に研磨する必要がある。
しかし、本発明では、スタンパ裏面は硬化前の液状ない
し半液状の接着剤層を介して裏打ち部材表面と接してい
るので、プレス時にスタンパ裏面の凹凸がその表面に浮
き出すことがない。 このため、スタンパ裏面の精密な
研磨が不要であり、未研磨にて使用することもできる。
第2工程における放射線硬化は、裏打ち部材が前記積層
体の最上層に存在する状態で行なうことが好ましい。
裏打ち部材には、ガラスの厚板などが用いられるため、
裏打ち部材の重量によりスタンパ表面および裏面には均
一に圧力が印加される。
従って、この状態にて硬化を行なえば、2P樹脂層およ
び接着剤層のいずれの硬化に際しても、硬化時の2P樹
脂層および接着剤層の収縮に起因するスタンパの変形を
最小限に押えることができる。
また、この第2工程では、裏打ち部材とスタンパとの間
の接着剤層の硬化後、保護板とスタンパとの間の2P樹
脂層の硬化を行なうことが好ましい。
上記したように、2P樹脂層および接着剤層は硬化時に
収縮する。 保護板は第3工程における剥離を容易にす
るために薄くする必要があり、このため、保護板とスタ
ンパとの間の2P樹脂層の硬化により保護板に変形が生
じる。 このような保護板の変形によってスタンパの変
形は助長されてしまう。
しかし、上記したように裏打ち部材は剛性の高いガラス
厚板などからなるため、裏打ち部材とスタンパとの間の
接着剤層を硬化しても裏打ち部材は変形せず、スタンパ
に与える影響はない。 そして、この接着剤層の硬化後
、保護板とスタンパとの間の2P樹脂層の硬化を行なえ
ば、既にスタンパは裏打ち部材に強固に接着されている
ため、2P樹脂層が硬化により収縮してもスタンパが変
形することはない。
本発明に用いる保護板構成材質としては、ガラス、樹脂
などが挙げられる。
ガラス製保護板は表面の平滑度が良好で、また変形も少
ないが、保護板とスタンパとの間に塵芥が挟まった場合
、圧着時にスタンパに変形が生じ、2P樹脂層硬化によ
りこの変形が保存されてしまうことがある。
一方、樹脂製保護板を用いる場合、樹脂製保護板の剛性
がスタンパの剛性よりも低いため、塵芥による変形は主
として樹脂製保護板に生じ、スタンパの変形は少ない。
く具体的構成〉 以下、本発明の具体的構成を1図面に基づいて詳細に説
明する。
本発明の第1工程では、保護板、2P樹脂層、スタンパ
、接着剤層およびスタンパ裏打ち部材をこの順で有する
積層体を形成し1次いでこの積層体をプレスする。
この第1工程は、下記の順序で行なわれることが好まし
い。
まず、第1a図に示すように、表面が平坦な台座11上
に、保護板1を載置する。
保護板lは、裏打ち部材接着時にスタンパ表面を保護し
、また、作業時にスタンパ表面へ塵芥が付着することを
防ぐ作用を有する。
2P樹脂層硬化のために照射される放射線は保護板1を
通過するため、保護板1は使用放射線に対して実質的に
透明である必要がある必要がある。° このため、保護
板1材質としては各種ガラスまたは各種樹脂が好適であ
る。
ガラス製の保護板lを用いる場合、厚さは0.8〜2.
0mm程度であることが好ましい。 この範囲の厚さと
することにより、後述する第3工程におけるスタンパか
らの剥離が容易となり、スタンパを変形させることもな
い。
また、保護板には、強化ガラス、特に化学強化法による
表面強化ガラスを用いることが好ましい。
ガラス製の保護板1は上記のような厚さを有する強化ガ
ラスであることが好ましく、かつ、その表面は平坦であ
ることが好ましいので、グループ等の表面パターン形成
前の光ディスク基板を保護板lに利用することが好まし
い。
1射脂製の保護板lを用いる場合、用いる樹脂材質には
2P樹脂層に対する接着性が要求され、また、耐溶剤性
を有するものであることが好ましい、 このような樹脂
材質としては、アクリル系樹脂が好ましい。
なお、樹脂製の保護板1を用いる場合、その厚さは1.
0〜2.5mm程度であることが好ましい。
保護板lの直径は、用いるスタンパに応じて決定すれば
よく1通常、50〜350mm程度である。
保護板1を台座11上に載置した後、保護板1表面に、
2P樹脂層2を形成する。  2P樹脂層2の形成方法
に特に制限はなく、例えば、保護板lに対して相対的に
回転するノズルから2P樹脂を吐出する方法などが好ま
しい。
2P樹脂の吐出量は、プレスして硬化後に厚さ10〜1
00μm程度の層となる程度であることが好ましい。
本発明に用いる2P樹脂に特に制限はな(。
保護板1の構成材質であるガラス、樹脂等に対して接着
性を有し、かつ、スタンパに対しては離型性を有する放
射線硬化型の各種樹脂から適当に選択すればよく、通常
用いられる2P樹脂、例えばアクリル系樹脂、エポキシ
系樹脂等が好適である。 そして、このような樹脂に、
さらに各種光重合開始剤を添加して用いればよい。
2P樹脂層を形成後、第1b図に示すように、2P樹脂
層2表面に、パターン形成面が2P樹脂層2側になるよ
うにスタンパ3を載置する。
用いるスタンパは、Ni電鋳膜等の通常のものである。
さらに、スタンパ3上に接着剤層4を形成する。 接着
剤層4の形成方法に特に制限はなく、上記した2P樹脂
層2の形成と同様な方法を用いればよい。
接着剤層4の厚さは、プレスして硬化後に20〜200
μm程度となるように形成することが好ましい。
本発明に用いる放射線硬化型接着剤に特に制限はなく、
アクリル系放射線硬化型接着剤など通常の各種放射線硬
化型接着剤から適当に選択することができ、さらに各種
光重合開始剤を添加して用いればよい。
次に、第1c図に示すように、この接着剤層4上に、裏
打ち部材5を載置する。
裏打ち部材5は、スタンパ3を裏打ちして補強するため
の部材である。
接着剤層硬化のために照射される放射線は裏打ち部材5
を通過するため、裏打ち部材5は使用放射線に対して実
質的に透明である必要がある。
このような理由から、裏打ち部材5は、青板ガラス等の
各種ガラスまたはアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の
各種樹脂で構成されることが好ましい。
本発明において裏打ち部材5は、前述したようにその重
さによりスタンパ3の変形を防ぐ作用をもたせるので、
その厚さは6〜100mm、特に6〜50mm程度であ
ることが好ましい。
なお、裏打ち部材5には、保持を容易にするために第1
c図に示されるような鍔部が設けられていてもよい。
また、裏打ち部材5の表面は、平滑面とされる。
上記したような順序で、保護板1.2P樹脂層2、スタ
ンパ3、接着剤層4およびスタンパ裏打ち部材5からな
る積層体10を形成すれば、第2a図に示す接着剤層4
の硬化時に積層体lOを反転する必要がない。 また、
このような順序にて行なえば、スタンパ3表面(パター
ン形成面)が上を向くことがないので、スタンパ表面へ
の塵芥の付着が減少する。 ただし、上記とは逆順で、
すなわち、裏打ち部材5、接着剤層4.スタンパ3.2
P樹脂層2゜保護板1の順で積層した場合でも、本発明
の効果は実現する。
積層体lOを形成後、第1C図に示すように、この積層
体10を図中矢印方向にプレスする。
プレスの際に積層体10の外側面からはみ出した2P樹
脂および接着剤は、吸引などにより除去することが好ま
しい。
プレス圧力は、通常、0.1〜5 kg/ca+”程度
である。
第2工程では、この積層体10に放射線を照射して、2
P樹脂層2および接着剤層4を硬化する。
第2a図に示すように、接着剤層4は、裏打ち部材5側
から放射線を照射することにより硬化され、また、第2
b図に示すように、2P樹脂層2は、保護板l側から放
射線を照射することにより硬化される。
接着剤層4および2P樹脂層2はどちらを先に硬化して
もよ(、また、同時に硬化を行なってもよいが、前述し
たような理由から第2a図に示す接着剤層4の硬化を先
に行なうことが好ましい。
接着剤層4の硬化の際には、前述した理由により裏打ち
部材5が最上層となるように積層体10を保持すること
が好ましい。
2P樹脂層2を硬化する際にも裏打ち部材5が最上層と
なるように積層体10を保持することが好ましいが、こ
の場合、放射線を積層体lOの下方から照射する必要が
ある。 従って、この場合、放射線の透過を妨げない台
座上に積層体10を載置するか、あるいは同様な治具等
を用いて積層体10を保持すればよい。
なお、2P樹脂層2の硬化を接着剤層4の硬化後に行な
う場合、スタンパ3は既に裏打ち部材5に接着されてい
るため、硬化による2P樹脂層2の収縮がスタンパ3に
与える影響は少ない。 従って、第2b図に示すように
、積層体10を反転して保護板1が積層体10の最上層
に存在する状態で2P樹脂層2を硬化してもよい、 こ
の場合、放射線を積層体10の上方から照射することが
できるため、上記のような台座、治具等が不要である。
第2a図および第2b図に示す硬化工程では、積層体1
0にその高さ方向の圧力を印加しながら硬化を行なって
もよい、 このようにすることにより、スタンパの変形
はより少なくなる。 ただし、この場合、圧力印加に用
いるプレス機等は、放射線の透過を妨げないものを用い
る必要がある。
第3工程では、第3図に示すように、2P樹脂層2を表
面に有する保護板lを、スタンパ3から剥離する。
以上の各工程を経て、裏打ち部材5が裏面に接着された
スタンパ3が得られる。
このスタンパを用いて光ディスク基板にパターンを転写
するためには、まず、上記した手順と同様にしてスタン
パ表面に2P耐樹脂および光ディスク基板を積層し、2
P耐樹脂を硬化する。 次いで、光ディスク基板を2P
耐樹脂と共にスタンパから剥離する。
このようにして、スタンパ表面パターンが転写された2
P耐樹脂を表面に有する光ディスク基板が得られる。
このようにして得られた光ディスク基板は、各種光ディ
スク、例えば、光磁気記録ディスク、相変化型記録層を
有する光記録ディスクなどの書き換え可能型光ディスク
、あるいはビット形成型光記録ディスクなどの追記型光
ディスク、さらに、光学式ビデオディスク、光学式デジ
タルオーディオディスクなどの再生専用型光ディスク等
の基板として好適に用いられる。
〈実施例〉 以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をさらに詳
細に説明する。
下記の各方法によりそれぞれ光ディスク基板を作製した
[基板No、1] 第1a図、第1b図および第1c図に示すようにして積
層体を形成し、次いでこの積層体を4 kg/cm”の
圧力でプレスした。
プレス後の積層体に、第2a図に示すように裏打ち部材
側から紫外線を照射し、接着剤層を硬化した。
次に、第2b図に示すように積層体を反転し、保護板側
から紫外線を照射して2P耐樹脂を硬化した。
さらに、第3図に示すように、保護板を2P耐樹脂と共
にスタンパから剥離した。
次に、スタンパ表面に2P耐樹脂を形成し、この上に光
ディスク基板を圧着した。 この光ディスク基板側から
紫外線を照射し、2P耐樹脂を硬化した。
そして、光ディスク基板を2P耐樹脂と共にスタンパか
ら剥離し、スタンパ表面のパターンが転写された2P耐
樹脂を表面に有する光ディスク基板を得た。
[基板No、2] 2P耐樹脂の硬化の際に、裏打ち部材が積層体の最上層
となるように積層体を保持した。
その他は基板No、1と同様とした。
[基板No、33 第2b図に示す2P耐樹脂の硬化を、第2a図に示す接
着剤層の硬化よりも先に行なった。
その他は基板No、1と同様とした。
[基板No、4] 接着剤層を硬化する際に、第2a図とは逆に、保護板が
゛積層体の最上層となる。ように積層体を載置した。
その他は基板No、1と同様とした。
[基板No、5] スタンパを平滑面上に載置し、このスタンパ上に2P耐
樹脂および保護板を順次積層した。
次いで、保護板側から4 kg/cm”の圧力でプレス
し、さらに紫外線を照射して2P耐樹脂を硬化した。
得られた積層体を、表面に接着剤層を形成した裏打ち部
材上にスタンパ裏面が接着剤層側になるように載置し、
4 kg/cm”の圧力でプレスした。 プレス後、裏
打ち部材側から紫外線を照射して接着剤層を硬化した。
次に、保護板を2P樹脂層と共にスタンパから剥離した
その後は基板No、lの作製と同様にして光ディスク基
板を得た。
なお、上記基板No、1〜5を作製する際に用いた各種
部材の条件は、下記のとおりである。
(光ディスク基板) 化学強化法により表面強化された直径200mm、厚さ
1.2mmのガラス板を用いた。
(保護板) 光ディスク基板と同じものを用いた。
(スタンパ) 直径200 m m 、厚さ0.3mmのNi電鋳膜を
用いた。 スタンパ裏面の表面粗さく Ra)は1.0
μmであり、裏面研磨をしないで用いた。
表面パターンは、スパイラル状のプリグルーブで、トラ
ックピッチは1.6μm、グループ深さは0.07〜0
.08umとした。
(裏打ち部材) 直径200mm%厚さ10mmの青板ガラスを用いi。
(2P樹脂層) 光重合開始剤を添加したアクリル系放射線硬化型樹脂で
形成した。
硬化後の厚さは30gmであった。
(接着剤層) 光重合開始剤を添加したアクリル系放射線硬化型接着剤
で形成した。
硬化後の厚さは80μmであった。
上記のようにして得られた各光ディスク基板上に、ガラ
ス保護層、S i N m中間層、Tb−Fe−Co記
録層およびガラス保護層をスパッタ法により順次設層し
、さらにこの上に樹脂保護層を塗布法により形成して、
光磁気記録ディスクNo、1〜5を得た。
各光磁気記録ディスクに用いた基板No、を表1に示す
これらの光磁気記録ディスクに対し、面振れ加速度の測
定を行なった。 面振れ加速度の測定は、ディスク中心
から60〜95mmの範囲において5mm間隔で行なっ
た。 なお、測定サンプル数は、各光磁気記録ディスク
について3個とし、各サンプルの最大面振れ加速度の平
均値を表1に示した。
面振れ加速度は、フォーカシングサーボ時の光ピツクア
ップの加速度で表わされ、トラッキング用グループが形
成された基板の平坦度を示、すものである、 この値は
30 m / s ”以下であることが好ましく35m
/s”を超えると、実用上問題が生じる。
表   1 サンプル   基板   面振れ加速度No、    
 No、    (m/s”)1       1  
   15.52       2     14.2
3       3     28、94      
 4     33、65(比較)    5    
 42.6表1に示される結果から、本発明の効果が明
らかである。
また、保護板として厚さ1.2mmの樹脂板を用い、そ
の他は上記と同様にして光磁気記録ディスクを作製した
。 これらについて面振れ加速度の測定を行なったとこ
ろ、上記と同等の結果が得られた。
〈発明の効果〉 本発明によれば、スタンパを裏打ちする際にスタンパの
変形が少ない、 このためスタンパ表面のパターンが歪
むことが少なく、光ディスク基板に正確なパターンを転
写することができる。
【図面の簡単な説明】
第1a図、第1b図および第1C図は、本発明の第1工
程を模式的に説明するための断面図である。 第2a図および第2b図は、本発明の第2工程を模式的
に説明するための断面図である。 第3図は、本発明の第3工程を模式的に説明するための
断面図である。 符号の説明 l・・・保護板 2・・・2P樹脂層 3・・・スタンパ 4・・・接着剤層 5・・・裏打ち部材 10・・・積層体 11・・・台座 FIG、Ia FfG、1b FIG、1c F I G、 2a

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)所定の表面パターンが形成された放射線硬化型樹
    脂層を有する光ディスク基板を製造する際に用いられる
    スタンパを、裏打ちして補強する方法において、 保護板、放射線硬化型樹脂層、スタンパ、放射線硬化型
    接着剤層およびスタンパ裏打ち部材をこの順で有する積
    層体を形成する第1工程と、 前記放射線硬化型樹脂層および前記放射線硬化型接着剤
    層を硬化する第2工程と、 前記放射線硬化型樹脂層を表面に有する前記保護板を、
    前記スタンパから剥離する第3工程とを有することを特
    徴とする光ディスク基板製造用スタンパの裏打ち補強方
    法。
  2. (2)前記第1工程において、前記積層体をプレスする
    工程を含む請求項1に記載の光ディスク基板製造用スタ
    ンパの裏打ち補強方法。
  3. (3)前記第2工程における前記放射線硬化型接着剤層
    の硬化を、前記スタンパ裏打ち部材が前記積層体の最上
    層に存在する状態で行なう請求項1または2に記載の光
    ディスク基板製造用スタンパの裏打ち補強方法。
  4. (4)前記第2工程における前記放射線硬化型樹脂層の
    硬化を、前記スタンパ裏打ち部材が前記積層体の最上層
    に存在する状態で行なう請求項1ないし3のいずれかに
    記載の光ディスク基板製造用スタンパの裏打ち補強方法
  5. (5)前記第2工程において、前記放射線硬化型接着剤
    層の硬化後、前記放射線硬化型樹脂層の硬化を行なう請
    求項1ないし4のいずれかに記載の光ディスク基板製造
    用スタンパの裏打ち補強方法。
  6. (6)前記保護板がガラス製である請求項1ないし5の
    いずれかに記載の光ディスク基板製造用スタンパの裏打
    ち補強方法。
  7. (7)前記保護板が樹脂製である請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の光ディスク基板製造用スタンパの裏打ち
    補強方法。
  8. (8)請求項1ないし7のいずれかに記載の光ディスク
    基板製造用スタンパの裏打ち補強方法により裏打ちされ
    たスタンパ表面に放射線硬化型樹脂層および光ディスク
    基板を順次積層し、前記放射線硬化型樹脂層を硬化した
    後、前記光ディスク基板を前記放射線硬化型樹脂層と共
    に前記スタンパ表面から剥離することにより、前記スタ
    ンパ表面の母型パターンが転写された放射線硬化型樹脂
    層を有する光ディスク基板を製造することを特徴とする
    光ディスク基板の製造方法。
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