JPH0230582A

JPH0230582A - 記録用フィルム

Info

Publication number: JPH0230582A
Application number: JP63182025A
Authority: JP
Inventors: Haruo Hatakeyama; 畠山　晴夫; Masatoshi Tomiki; 富木　政敏
Original assignee: Somar Corp
Current assignee: Somar Corp
Priority date: 1988-07-21
Filing date: 1988-07-21
Publication date: 1990-01-31
Anticipated expiration: 2009-01-05
Also published as: JPH06427B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕本発明は、水性インクによって筆記・描画する際に用い
られる記録用フィルムに関するものである。

〔従来技術及びその問題点〕

支持体フィルムの表面に親水性の高分子皮膜を形成した
フィルムを、インフジエラ１〜プリンターや、ペンプロ
ッタ−等の記録用フィルムとして用いることは知られて
いる。例えば、特開昭６１１９３８７９号公報によれば
、透明支持体の少なくとも片面に水溶性セルロースとポ
リビニルピロリドンの混合物からなるインク受容膜を形
成したものが提案されている。

しかしながら、このように水溶性ポリマーを使用してイ
ンク受容膜を形成させた場合、インク描画の最初はイン
クの吸収が良いが、暫くすると水性インクによって水溶
性ポリマーが溶解してしまう。その結果として、インク
の′ａ淡のムラが出て描画不可能になったり、また、耐
水性が劣り、空気中の湿気や取扱の際の汗等でその表面
にベトッキを生じるという欠点があった。

〔目　　的〕

本発明は、従来の記録用フィルムに見られる前記欠点の
克服された記録用フィルムを提供することを目的とする
。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた
結果、本発明を完成するに到った。

即ち、本発明によれば、支持体フィルムの少なくとも片
面にポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンを主
成分とする皮膜を形成させたものからなり、該ポリビニ
ルアルコールは、繊維素反応型樹脂との反応により架橋
化されていることを特徴とする記録用フィルムが提供さ
れる。

本発明で用いる支持体フィルムとしては、透明なプラス
チックフィルムが好ましく用いられる。

このようなものとしては、例えば、ポリエステルフィル
ム、ポリアミドフィルム、アセテートフィルム、ポリ塩
化ビニルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエ
チレン系フィルム等を挙げることができる。支持体フィ
ルムが皮膜との接着性が悪い場合、あるいはその表面の
均一塗布が困難な場合には、化学的又は物理的な前処理
を施したフィルムを用いることができる。支持体フィル
ムの厚さは、１２〜２５０ｐｍ、好ましくは２５〜１８
８μｍである。

本発明の記録用フィルムは、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン及び繊維素反応型樹脂を含む水溶液
を塗布液として用い、この塗布液を支持体フィルムの片
面又は両面に塗布乾燥することによって製造することが
できる。この場合、乾燥温度は、１００〜１５０℃、好
ましくは１２０〜１４０℃である。

ポリビニルアルコールとしては、重合度１０００以上、
好ましくは１０００〜３０００の範囲のものが用いられ
る。このポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニルをケ
ン化して得られるが、この場合、その好ましいケン化度
は７５〜９０％である。ポリビニルアルコールの重合度
が１０００より小さくなると、皮膜のインク乾燥性（イ
ンク吸収性）が悪くなり、また耐水性にも劣るようにな
る。ケン化度が高すぎると、皮膜のインク乾燥性に劣る
ようになる。

ポリビニルピロリドンとしては、分子量２００００以上
、好ましくは４００００〜３６０００の範囲のものが用
いられる。ポリビニルピロリドンの分子量が２００００
より小さくなると、皮膜のインク乾燥性及び耐水性に劣
るようになる。

本発明でポリビニルアルコールに対して用いる架橋剤は
、繊維素の水素基に対して架橋反応性を示す、いわゆる
繊維素反応型樹脂として知られているものである。この
ようなものとしては、例えば、ジメチロールエチレン尿
素、ジメチロールアルキル１〜リアシン、メチル化ジメ
チロールウロン、ジメチロールグリオキザールモノウレ
イン、ジメチロールプロピレン尿素及びこれらの誘導体
が用いられる。これらの架橋剤は酸性条件下で反応し、
エーテル結合を形成して前記ポリビニルアルコールを架
橋化する。この反応は酸性触媒によって促進されるが、
本発明の場合、潜在触媒である塩化アンモニウム、硫酸
アンモニウム等を用いるのが好ましい。この潜在性触媒
は、フィルムの加熱乾燥時に作用し、前記架橋反応を促
進する。

ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンの使用割
合は、重量比で６７４〜４／６、好ましくは６７４〜５
１５である。繊維素反応型樹脂の使用割合は、ポリビニ
ルアルコールとポリビニルピロリドンの合計量１００重
量部に対して、０．１〜５．０重量部、好ましくは０．
２〜２．５重量部の割合である。ポリビニルアルコール
の使用割合は、それが多すぎると、フィルム上に形成さ
れた高分子皮膜によるインク吸収性が悪くなり、逆に少
なすぎると、耐水性が悪くなり、皮膜表面にベトッキが
生じるようになる。

繊維素反応型樹脂の使用割合は、それが多すぎると皮膜
によるインク吸収性が悪くなり、逆に少なすぎると耐水
性が悪くなり、被膜表面にベトッキが生じるようになる
。

皮膜中には、ブロッキング防止のために充填剤を含有さ
せることができる。このような充填剤としては、シリカ
、コロイダルシリカ、アルミナ、タルク、樹脂微粉末等
が挙げられる。充填剤の平均粒径は、０．０１〜５μｍ
、好ましくは０．０１〜１声である。

また、その使用割合は、ポリビニルアルコールとポリビ
ニルピロリドンの合計量１００重量部に対して、１〜１
０重量部、好ましくは３−・７重量部である。

皮膜の厚さは、２〜２０μｍ、好ましくは３〜１０μｍ
である。

〔効　　果〕

本発明の記録用フィルムは、その表面に形成された高分
子皮膜が前記構成のものであるため、使用に際してのイ
ンク吸収性が良く、水性インクにより容易に記＠（筆記
）することができる。しかも、耐水性にもすぐれている
ので、表面にベトッキを生じるようなこともない。

本発明の記録用フィルムは、ペンプロンターやインクジ
ェットプリンターに列する記録用紙として好適のもので
ある。また、本発明の記録用フィル１１は、記録性（筆
記性）がよいことから、オーバーヘンドブロセクター（
ＯＨＰ）に用いる記録原紙として好適のものである。

〔実施例〕

次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。

実施例１ポリビニルアルコール（重合度］５００、ケン化度９０
％）　６０重量部及びポリビニルピロリドン（分子量４
０．０００）４０重量部からなる高分子成分を水に溶解
した高分子濃度１０％の水溶液に架橋剤としてジメチロ
ールグリオキザールモノウレイン１重量部及び塩化アン
モニウム３．５重量部を加えて、ポリエステルフィルム
上に塗布し、１３０℃で乾燥して、厚さ５μｍの高分子
皮膜を形成した。

比較例〕実施例１において、高分子成分としてポリビニルアルコ
ール１．００重量部を用いた以外は同様にして、ポリエ
ステルフィルム」二に厚さ５μｍの高分子皮膜を形成し
た。

比較例２実施例１において、架橋剤を除いた以外は同様にして、
ポリエステルフィルム」二に厚さ５μｍの高分子皮膜を
形成した。

以上のようにして得た各記録用フィルムについて、その
性能評価を９、下のようにして行い、その結果を表−１
に示す。

（１）インク乾燥性ファイハーチソプペン（ｙ　＋＋　ｐ社製）の黒インク
を使用し、検査するフィルムに直線を書く、一定時間ご
とに脱脂綿で擦り、インクが乾燥するまでの時間で表示
した。

（２）耐水性水を含んだ脱脂綿で、塗布面を１００回擦り、膜の剥離
の有無を調へた。

Ｏ・・・膜の剥離なし ×・・・膜の剥離あり（３）ＯＨＰ（オーバヘソドプロゼクター）適性ペンプ
ロッタ−（ＨＰ−７５９５Ａ：ＹＨＰ社製）によりパタ
ーンの塗潰しを行う。

Ｏ・・・塗潰したパターンをＯＨＰにより投影し、パタ
ーンに′ａ淡のムラやカスレが無い。

×・・・同」―の評価を行って、パターンに濃淡のムラ
やカスレが出る。

表−１−

Claims

【特許請求の範囲】

（１）支持体フィルムの少なくとも片面にポリビニルア
ルコールとポリビニルピロリドンを主成分とする皮膜を
形成させたものからなり、該ポリビニルアルコールは、
繊維素反応型樹脂との反応により架橋化されていること
特徴とする記録用フィルム。
（２）ポリビニルアルコール／ポリビニルピロリドンの
重量比が６／４〜４／６である請求項１のフィルム。
（３）該ポリビニルアルコールが重合度１０００以上で
、ケン化度７５〜９０％であり、ポリビニルピロリドン
が分子量２００００以上である請求項１又は２のフィル
ム。