JPH02278040A - 動力伝達チェーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は動力伝達チェーン、特に荷重支持能力、疲れ強
度および耐摩耗性が大幅に向上しかつ特別なスプロケッ
ト／チェーン掛合手段によりノイズ特性が優れたエンジ
ン駆動前輪駆動チェーンを有する車両に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

普通の動力伝達チェーン駆動は２個のほぼ平行なシャフ
トに支持した２個のスプロケットの周りに巻き掛けたエ
ンドレスチェーンにより構成する。

シャフトの一方を入力軸として駆動スプロケットを取付
ける。他方のシャフトを出力軸として被駆動スプロケッ
トを取付ける。エンドレスチェーンは駆動スプロケット
および被駆動スプロケットに形成した歯に嵌合する歯部
分を形成した相互連結リンクにより組み立てている。車
両エンジンは入力動力を入力軸および駆動スプロケット
に供給し、動力をエンドレスチェーンから被駆動スプロ
ケットおよび出力軸に伝達し、その後運動エネルギを与
えて車両を動作させる。

自動車の用途に動力伝達チェーンを使用するのは、車両
エンジンおよびこれに平行関係に配置された自動トラン
スミッションにより示されている。

チェーンおよびスプロケット駆動装置は、エンジンの液
圧トルクコンバータ出力軸をトランスミッション入力軸
に連結する。トランスミッションは、出力軸、ギヤ、お
よびクロスシャ、フトを介して車両ホイールを駆動する
。このようにしてチェーンおよびスプロケット駆動装置
はエンジンからの動力をホイールに伝達する。

エンドレスチェーンはサイレントチェーンと称され、ス
プロケットホイールの歯に噛合する一連の相互連結リン
クにより組み立てている。自動チェーン駆動に使用され
るサイレントチェーンは、数個のリンクを互いに側方に
隣接させてリンクセットまたはランクを形成することに
より組み立てている。複数個のリンクセットまたはラン
クは互いに重なり合わせ、ピンにより固着し、一連の連
結ランクを構成し、所要の長さのエンドレスチェーンを
形成する。サイレントチェーンのリンクはそれぞれ股部
により分離した１対のトーを有する。

各トーは外側面および内側面により画定される。

内側面は股部を形成する。

サイレントチェーンは従来はスプロケットの歯をリンク
の内側面または外側面に駆動掛合させていた。歴史的に
見ると、外側面掛合は工業的動力伝達駆動に使用され、
内側面掛合は自動タイミング駆動に使用されてきた。内
側面掛合の場合、スプロケットの歯とリンクの内側面と
の間に初期接触を生ずる。この内側接触はよく股接触と
称される。外側面掛合はスプロケットの歯とリンクの外
側面との間に初期接触を生ずる。外側接触は単に側面接
触と称される。

定義によれば、内側掛合リンクはピン中心から最も近接
するリンクの内側面までの寸法が、ピン中心から最も近
接するリンクの外側面までの寸法よりも大きくなるよう
形成する。他方、外側掛合リンクはピン中心から最も近
接するリンクの外側面までの寸法が、ピン中心から最も
近接するリンりの内側面までの寸法よりも大きくなるよ
う形成する。

動力伝達チェーン駆動装置は長年にわたり自動車産業界
でタイミングチェーンの用途またはエンジンからの動力
をトランスミッションに伝達するのに使用されてきた。

慣用的には、これら二つの用途に内側接触リンクおよび
外側接触リンクの双方が使用されていた。チェーンが内
側接触タイプかまたは外側接触タイプかは、リンクの双
方のトーがほぼ同一で、チェーンは、走行方向に無関係
に同じようにスプロケットに掛合するものであった。

チェーン駆動装置にはノイズがつきものである。

チェーン駆動装置の２個の主なノイズ源は以下のもので
ある。即ち、 （１）チェーンとスプロケットとの噛合開始時に両者間
の衝突により生ずる衝突音。この衝突音の大きさは噛合
開始時のチェーンとスプロケットとの間の衝突速度によ
り影響される。

（２）タイトサイドチェーンの横方向振動により発生す
る音。

噛合衝突音はサイレントチェーン駆動装置において最も
知覚できる周期的な音である。この衝撃音は噛合周波数
に等しい周波数で繰り返される。

ノイズの周波数はスプロケットの歯の数およびスプロケ
ットの速度に関連する。

現代の自動車におけるチェーン駆動装置により発生する
音ノイズは、他の相乗するノイズのために検出するのが
困難である。この問題を解決する多くの試みがなされた
。米国特許第１．８６８．３３４号は、２タイプのリン
クを使用し、ピン間隔を変化させることができるようピ
ン開孔を配置することによってこの問題を解決しようと
するものである。

このチェーンに対するコンセットは米国特許第３゜３７
７、８７５号に受は継がれ、スプロケットを変更し、歯
の側面を削り取り音ノイズを減少するようにしている。

この米国特許により形成された変更スプロケットは標準
スプロケットとなり、接触側面または歯の歯元を削り取
り、エンドレスチェーンのリンクとの接触を変化させて
いる。米国特許第３゜３７’７．８７５号に対する変更
例として米国特許第３，４９５、４６８号はスプロケッ
トの歯の歯元のランダム除去を使用することによりチェ
ーンとスプロケットとの間の接触における騒音の低減を
得ている。米国特許第３．４９５．４６８号は、スプロ
ケットの歯および歯元を所定量だけ除去し、良好なノイ
ズ低減特性を得る米国特許第４．１６８．６３４号のこ
のコンセットを改良した。変更したスプロケットはハイ
ブリッドスプロケットと称される。１９８２年に発行さ
れた米国特許第４．３４２．５６Ｏ号は、２個のよく知
られているリンク形式を組合せ、一方のリンクは、主に
自動車の用途に使用されている湾曲内側面を有し、他方
のリンクは産業的用途に使用されている直線的内側面を
有する。２タイプのリンクはそれぞれ内側接触リンクお
よび外側接触リンクと称され、それぞれ騒音低減を目的
とする。しかし、このチェーンを製造するためには、２
個のリンク形式を製造しなければならず、２個のリンク
形状がリンクセット内で混同されることがないように注
意する必要がある。これは即ち、米国特許第４，３４２
、５６０号に記載されてはいるが、この装置は意図した
成功を得ることができないことがわかっているためであ
る。騒音低減のための内側接触リンクおよび外側接触リ
ンクを有するエンドレスチェーンはハイブリッドチェー
ンと称される。

〔発明が解決しようとする課題〕

ハイブリッドチェーンを使用することの利点の一つとし
ては、スプロケットを変更する必要がない点である。し
かし、異なるタイプのリンクを組み込むハイブリッドチ
ェーンの組立中に不利な点がある。各ランクの同一リン
クを見分け、分離し、保守し、また異なるリンクが混ざ
り合ってチェーンのランクのリンクとスプロケットの歯
との間の予め選択した掛合パターンを乱したり変更した
りすることがないにようにする必要がある。

上述したように、リンクが内側面掛合にするかまたは外
側面掛合にするかを決定する寸法はピン中心と作用面と
の間の距離である。この寸法は、内側面または外側面の
どちらを突出させ、内側面掛合または外側面掛合させる
かを決定するのに厳密さが要求される。リンクの総寸法
などの他の寸法は、リンクを内側接触掛合リンクとする
かまたは外側接触掛合リンクとするかの決定には重要で
ない。

駆動スプロケットと被駆動スプロケットとの間で連続的
に駆動される動力伝達チェーンの作動中、チェーンは多
くの異なるタイプの力、応力、緊張、トルク等を受ける
。チェーンは複数個の互いに並置して列またはランクを
形成する個別リンクから構成し、これら列またはランク
を任意の数だけピンにより互いに結合し、エンドレスチ
ェーンを形成する。典型的なチェーンにおいては６０−
１００個の列または１２０個の列のリンクを使用する。

所定の列またはランクにおけるリンクの数は２個程度と
することができるが、場合によっては４０個のリンクを
互いに隣接させることもある。

駆動スプロケットと被駆動スプロケットとの間をチェー
ンが移動する場合、各リンク列がスプロケットの歯に接
触するとき、１個の列のリンクは、リンクを形成する材
料の固有の物理的特性に依存する力を受ける。作動サイ
クル中、多くの場合リンクの種々の部分またはセクショ
ンは、張力、圧縮、ねじり、弾性変形、リンク開孔と連
結ピンとの間の不均一な摩耗、および多くの他のタイプ
の脆弱化作用を受ける。

更に、或る一つの列におけるリンクは連結ピンにより支
持されるとき異なる力を受ける。例えば、ピンは外端で
支持される簡単なビームと見なすことができる。エンド
レスチェーンの作動中、各列のリンクは列がスプロケッ
トの歯に接触するときに歪んで歯の周りに関節運動で曲
がり、歯との接触を維持し、次にスプロケットの歯との
接触から離れていく。

回動リンクの歪みは、ピンが曲げモーメントを受けるこ
とにより生ずるピンまたはビームに作用する力から起こ
るもので、この力によりピンの外端のリンクをピンの中
間または中心部分に位置するリンクよりも大きく変形さ
せることになる。ピンに対する曲げモーメント力が変化
または釈放されるとき、或る列のおけるリンクのすべて
は直線状態に復帰しようとする。しかし、外側のリンク
は内側のリンクよりも大きく変形していたため、外側リ
ンクはピンの外周面に軽くしか接触しないようになる。

この結果、同一列のリンクのすべてが同一寸法および形
状であっても、同一の列のリンク間の荷重分布のアンバ
ランスを生じる。

更に、チェーンは、横方向ピンに配置したリンク列を有
し、或るランクのリンクはピンの各外端部に配置した案
内リンク間に保持する。これら２個の案内リンクは互い
に隣接するピンを相互連結し、またスプロケットの周り
にチェーンが移動する間にスプロケット上にチェーンを
導く作用を行う。典型的には、チェーンの作動中作動の
異なる必要条件のため、案内リンクは同じランクまたは
列の残りのプレーンリンクよりも構造的に剛性の高いも
のにする。従って、案内リンク列は物理的特性が変化す
るリンク即ち、スプロケットの歯に掛合する歯を有する
プレーンリンクおよびこのプレーンリンクよりも硬くス
プロケットに掛合しない案内リンクよりなり、案内リン
クは作動中にチェーンを保持する作用を行う。従って、
或る案内リンク列中の案内リンクおよびプレーンリンク
は、荷重が加わったとき横方向ピンは互いにほぼ平行に
維持され、ピンとリンク開孔との間の摩擦が減少し、こ
れにより両者間の過度の摩耗を排除するらうに配置する
ことが望ましい。

動力伝達チェーンにおける２個の案内リンクとプレーン
リンクとの間の歪みを均等化するためには、考慮すべき
いくつかの要因がある。即ち、例えば、案内リンクの厚
さ、プレーンリンクの厚さ、プレーンリンクの数、案内
リンクとプレーンリンクとの間の相対的弾性関係、案内
リンクとプレーンリンクの相対的形状関係、各リンクに
おける応力の臨界点等がある。

従って、本発明の目的は、チェーンに対する摩耗が少な
くかつノイズ特性を改善しより大きい静的および動的荷
重を支持することができる動力伝達駆動チェーンを得る
にある。

更に、本発明の目的は、疲労強度が大幅に向上する動力
伝達駆動チェーンを得るにある。

更に、本発明の目的は、複数個の関節連結ランクおよび
案内ランクを有し、各関節連結ランクは案内ランクプレ
ーンリンクの厚さとは異なる厚さのプレーンリンクを有
し、各ランクにわたる荷重分布を改善し、これにより摩
耗寿命を延ばすことができる動力伝達駆動チェーンを得
るにある。

更に、本発明の目的は、複数個の案内ランクを有し、案
内リンクが各ランク内の他のプレーンリンクと同程度の
変形をおこなって各ランクにわたる荷重分布を改善し、
これにより荷重支持能力を向上させることができる動力
伝達駆動チェーンをうるにある。

更に、本発明の目的は、チェーンのランクに配置した複
数個のリンクを有し、これらリンクがランク間の荷重分
布のバランスをとり、横方向連結ピンを互いにほぼ平行
に維持するよう連係動作することができる動力伝達駆動
チェーンを得るにある。

更に、本発明の目的は、複数個の関節連結ランクおよび
複数個の案内ランクを有し、案内ランクのユニット荷重
分布が関節連結ランクのユニット荷重分布よりも相当大
きくなる動力伝達駆動チェーンを得るにある。

更に、本発明の目的は、はぼ同一のまたは変更のない歯
または歯元を有する標準または均一スプロケットに常に
同一作用面においてかつ時間間隔を変動させて掛合する
ことができ、チェーン駆動装置の音の周波数特性を改善
することができる複数個のプレーンリンクを有する動力
伝達チェーンを得るにある。

更に、本発明の目的は、はぼ同一の複数個のプレーンリ
ンクを有し、ピンの中心と一方のトーの作用面との間の
寸法が同一のリンクの他方のトーとは異なる動力伝達チ
ェーンを得るにある。

更に、本発明の目的は、同一でない２個のトー即ち、同
一リンクの一方のトーが他方のトーよりも小さい２個の
トーを有し、チェーン内に配列し、順次のスプロケット
の歯接触の時間間隔を、短いまたは小さいトーが大きい
トーの後について走行するか、または大きいトーが短い
または小さいト一の後について走行するかに基づいて通
常値よりも増減させることができる寸法に形成した動力
伝達チェーンを得るにある。

〔課題を解決するための手段〕 上述の目的を達成するため、本発明動力伝達チェーンは
、複数個のプレーンリンクを互いに並置関係にし、複数
個のリンクランクを形成し、前記プレーンリンクの各々
はリンクの水平軸線および垂直軸線の周りに配置した開
孔を有するものとして構成し、案内リンクの水平軸線お
よび垂直軸線の周りに配置した開孔を有する複数個の案
内リンクを、前記プレーンリンクの第１交互ランク相互
を連結するピンの端部に取りつけて案内リンク列を形成
し、前記プレーンリンクの第２の交互ランクが関節連結
リンク列をなす構成とし、複数個の案内リンク列および
複数個の関節連結列を前記ピンによって交互に重ね合わ
せかつ相互連結し、前記各案内リンク列内の複数個のプ
レーンリンクを前記案内リンク間に配置し、前記各案内
リンク列内の複数個の案内リンクの厚さを等しくし、か
つ周縁の不連続性のない腎臓形状を有するものとして構
成し、前記チェーンに荷重が加わるとき前記案内リンク
の形状および厚さにより案内リンクが前記案内リンク列
の各々のにおける前記プレーンリンクとほぼ同程度に伸
び、連結ピンの変形を防止し、かつピン相互をほぼ平行
に維持することができる構成としたことを特徴とする。

本発明動力伝達チェーンの好適な実施例においては、横
方向に整列したリンクセットを連続体となるように互い
に結合して構成し、各セットの各リンクは、互いに拡開
する外側面および内側面により画定されまた股部により
互いに分離している１対のトーを有する同一形状のもの
とし、各リンクの一方のトーを他方のトーとは異なる形
状にし、各セットの異なる形状のドーを横方向に互いに
整列させ、若干のリンクセットを連続体において変節さ
せ、異なるトーが先頭に位置し、残りのリンクセットで
は異なるトーが後尾に位置する構成とする。

〔実施例〕

次に、図面につき本発明の好適な実施例を説明する。

第１図に本発明によるチェーンおよびスプロケット装置
１０を示し、この装置はエンドレスチェーン１２と、駆
動スプロケット１４と、被駆動スプロケット１６とを有
する。チェーンは、互いに並置してセットまたはランク
１８を形成する複数個のリンク（以下に詳細に説明する
）により構成する。各ランクは順次隣接させ、交互に重
なり合ったランクを連結ピンにより結合してエンドレス
チェーンを形成する。ピンにより互いに結合されるリン
クのセットまたはランクの数は、チェーンを所要の長さ
にする上で任意の数にすることができる。

チェーン１２の各セットまたはランク１８は、第２図に
示すように複数個のプレーン（ｐｌａｉｎ）リンク２０
を有する。このリンク２０は、第５図に示すように、２
個の寸法即ち、厚さＡの第１寸法と厚さＢの第２寸法に
形成する。厚さＡを有するリンク２０は厚さＢを有する
リンク２０よりも寸法的に厚いものとする。厚さＡを有
するリンク２０は、第１．７および８図に示すように関
節連結ピッチ２４として示すリンク１８における他の同
一のリンクとともに配置することを意図するものである
。厚さＢのリンク２０は、第１．７および８図に示すよ
うに案内列ピツチ２６として示す隣接のリンク１８にお
ける他の同一のリンクとともに配置することを意図する
ものである。

第２図につき説明すると、矢印２０で示す各リンクはト
ップサイドまたはバックサイド２８と、２個の不等長の
異なる形状の歯またはトー３収３２を有する底部と、リ
ンクのボトムサイドに形成した各トーのほぼ垂直方向軸
線方向に位置する２個の開孔３４．３６とを有する。

説明を分かりやすくするため、各リンク２０が、番孔３
４．３６またはピンホールの中心を結んで通過し、リン
クを上方部分および下方部分に分割する水平な長手方向
軸線を有するものと見なすことができる。リンクの上方
部分は水平軸線のほぼ上方に位置し、リンクのほぼ弓形
のバックサイドと本明細書で称する。リンクの下方部分
は水平軸線のほぼ下方に位置し、リンクのトーまたはト
ップサイドと本明細書で称し、非対称形状とする。更に
、各リンクは垂直中心軸線を有し、この軸線はピンホー
ルの中心間の距離を２等分し、各リンクを左側と右側と
に分割する。水平軸線はｒＸ、ｉ軸線と称し、垂直軸線
は「Ｙ」軸線と称する。これら軸線はリンクを４個の象
限に分割し、上方の２個の象限はほぼ対称であり、下方
の２個の象限は非対称形状である。

各リンク２０の丸い開孔３４．３６はそれぞれに対応の
補完形状の細長で、固体円筒形状のピン３８（第４図参
照）を収容しつる。各リンク２０はピッチホールの中心
を結ぶ長手方向中心線のほぼ上方に位置する弓形上方ま
たはバック部分２８と、リンクの長手方向中心線の下方
で２個の下方突出非同−形状の歯３０．３２をなすトー
またはトゥース部分とを有する。各リンクの２個のトー
３０．３２は、それぞれ外側作用面または側面４０．４
２を有し、この側面はピンホール３４．３６の中心間の
距離をほぼ等分する垂直中心軸線ｙに向かって内方に傾
斜するほぼ真直ぐな面を有する。各トー３０．３２の内
側作用面は湾曲または弓形側面４４．４６の形状にする
か、または真直ぐな形状にする。これら表面は各トーの
最下端から内方かつ上方に延び、各リンクの中間部分に
向かって合致し、股部４８を形成する。

第２図に明示するように、リンク２０のトー３０．３２
は異なる形状に形成する。トー３０．３２の内側面４４
．４６の双方が弓形であり、かつほぼ同一の半径５０に
より形成されていても、各半径５０の中心点は、それぞ
れ第１象限および第２象限において異なる離間位置に位
置し、従って、内側面４４と開孔３４の中心との間の距
離および内側面４６と開孔３６の中心との間の距離は互
いに異なる。例えば、開孔３６の中心から内側作用面４
６に至る距離６２は、開孔３４の中心から内側作用面４
４に至る距離６４よりも長くする。更に、トー３０の長
さを短くし、歯またはトーの先端において適切な曲率半
径を維持する。ピン中心から内側作用面４４までの距離
６４は小さいといっても、この距離はピンの中心から外
側作用面４０、４２に至る距離６６．６８．よりも長い
。従って、リンクのとりうる向き即ち、短いトーが先導
する向きまたは短いトーが後尾となる向きのいずれにお
いても、米国特許第１．８７８．８８２号に記載されて
いるように、リンクは先ず内側掛合して、次に密に外側
掛合を行う機能を有する。

第３図につき説明すると、４個の象限に分割する水平軸
線Ｘおよび垂直軸線ｙの上方に位置する輪郭がほぼ腎臓
形状をなす案内リンク５２を示す。

案内リンク５２は垂直軸線ｙから外方に等しい距離に１
対の開孔５４を有する。開孔５４はそれぞれ水平軸線Ｘ
上に位置する。リンク５２は、はぼ水平に延びるが軸線
ｙの両側に予め選択した距離にわたり僅かに湾曲し、Ｘ
の僅かに上方に向かう第一の曲線方向の底部半径５８を
有する底端縁または底面５６を形成する。この接合部か
ら表面は予め選択した距離にわたり上方かつ内方に延び
、次に半径方向に曲がり、この後下方かつ内方に延びて
上方に突出するトーを形成する。

同様に、リンクの他方の外方から延びる表面も上方かつ
内方に向かい、丸みを付け、その後下向き内方に延ばし
、他のトーを形成する。２個のトーはトー間に窪み部ま
たは股部６０を形成する。案内リンク５２の２個のトー
はプレーンリンク２０のトーと同様であるが、長さまた
は高さが小さい。更に、案内リンクの股部６０はプレー
ンリンク２０の股部４８よりも若干浅い。従って、股部
の頂点から案内リンクのＸ軸線に至る距離はプレーンリ
ンクの股部の頂点からそのＸ軸線に至る距離は長い。リ
ンク５２のＸ軸線の下方に位置する２個の象限の総面積
は、リンク５２のＸ軸線の上方に位置する２個の象限の
総面積よりも相当太きい。第６図に示すように、案内リ
ンク５２は厚さＥを有する。案内リンク５２の厚さＥは
プレーンリンク２０の厚さＡおよび／またはＢよりも予
め選択した量だけ異なる。

案内リンク５２の周面ば、はぼ腎臓形状のその輪郭また
は全体形状から形成し、急激な不連続性、切欠き、また
周面全体にわたり他の同様な中断部分がないようにする
。各案内リンク５２は均一で連続的な輪郭を有し、所定
の予測可能操作モードの荷重の下で大きな応力上昇を生
ずることなく変形するよう設計する。更に、２個の案内
リンクがピンにより案内リンク間の複数個のプレーンリ
ンクに組み合わされ、チェーンのランクを形成し、スプ
ロケットの周りのチェーンの作動中の荷重を受け、２個
の案内リンク５２が複数個のプレーンリンクとほぼ同程
度に変形し、荷重の分布を改善し、チェーンを構成する
構成部分の摩耗寿命を延ばすことができるようにする。

第７および８図につき説明すると、ランク１８の典型的
な多重列セグメントとして示すチェーン１２は、チェー
ンが左から右に移動すると仮定して先導位置にある短い
トー３０と組み合わさっているプレーンリンク２０のセ
ットを有する関節連結ピッチ２４Ａを有する。関節連結
ピッチ２４および２４Ａにおけるリンク２０のセットは
Ａ寸法の厚さから形成される。更に、ランク１８のセグ
メントは、やはり先導位置にある短いトー３０に組み合
わさったプレーンリンク２０を有する案内ピッチ２６を
具える。案内ピッチ２６のプレーンリンク２０のセット
は８寸法の厚さのものから形成する。

本明細書に記載する本発明によれば、動力伝達チェーン
は、単に１個の同一リンク形状または周縁形状で構成す
る。サイレントチェーンのリンクと同様に、本発明によ
りチェーンのリンクは、股部により分離した１対のトー
を有し、外側側面および内側側面とに拡開することによ
って各トーが形成されている本体により構成される。外
側側面はほぼ真直ぐまたは湾曲した形状であり、内側側
面は凸状に湾曲するまたはほぼ真直ぐな形状である。各
リンク本体は１対の互いにほぼ対称的に離れた開孔を有
する。リンクの一方のトーは他方のトーよりも長い。長
い方のトーは他の特別な特徴を有する。即ち、長い方の
トーの内側面に対する接線のこれに最も近接する開孔の
中心からの距離は、他方のトーの内側面に対する接線の
これに最も近接する開孔即ち、他方の開孔の中心からの
距離とは異なる。本発明の実施例においては、最も近接
するピンホールの中心から長い方のトーの内側面の接線
までの垂直距離は、最も近接するピンホールの中心から
短い方のトーの内側面の接線までの垂直距離よりも長い
。更に、この実施例においては、各ピンホール開孔の中
心からそれぞれに対応する外側面までの垂直距離は、各
ピンホール開孔の中心からそれぞれに対応する内側面ま
での垂直距離よりも小さい。従って、プレーンリンクは
内側掛合または接触リンクとして厳密に機能することが
できる。

しかし、本発明は、長い方のトーの外側面に対する接線
の最も近接するピンホール開孔からの距離が、短い方の
トーの外側面に対する接線の最も近接するピンホール開
孔からの距離とは異なる位置にあるチェーンに適用する
場合でも有効に作用する。

エンドレスチェーンを構成するには、厚さＡのムリンク
２０を複数個並置し、関節連結ピッチ２４のためのセッ
トまたはランク１８を形成する。厚さＢを有する複数個
のリンク２０も同様に並置し、案内ピッチ２６のための
セットまたはランク１８を形成する。関節連結ピッチ２
４のセット１８および案内ピッチ２６のセット１８は直
列に配置し、関節連結したピッチ２４の端部が案内ピッ
チ２６のリンクの隣接端部に重なり合い、ピン３８を挿
入し、互いに重なり合うリンクセットの開孔３４．３６
に貫通させ両者間に回動自在の連結を生ずる。同様に厚
さＡのリンク２０の次のセット１８を、案内ピッチ２６
のセット１８に直列的に位置決めし、リンクセットを互
いに重なり合わせ、ピンをリンクセットの開孔に挿入し
、両者間に回動自在の連結を生ずる。このようにして、
関節連結および案内リンクピッチのエンドレスチェーン
を構成し、厚さＡのリンクセットを関節連結ピッチに配
置しまた厚さＢのリンクセットを案内ピッチに配置する
ことができる。同様にして、厚さＡの関節連結ランクの
セットまたは厚さＢの案内ランクセットを互いに結合し
て適当な寸法のエンドレスチェーンを構成できる。

案内リンク５２はプレーンリンク２０のセットの外側の
チェーンの長さに沿う選択した部分で、ピン３８の端部
に配置する。案内リンク５２は関節リンク列を連結し、
チェーン全体にわたり構造的剛性を生ずる。

リンク２０は、短いトー３０を先頭にしてまたは短いト
ー３０を後尾にして、任意の所要パターンでセットまた
はランク１８に配置することができる。例えば、短いト
ー３０を先頭にしまた長いトー３２を後尾にして寸法Ａ
のリンク２０で形成した関節連結ランク２４Ａ（第８図
参照）と、２個の案内リンク５２および短いトー３０を
先頭にしまた長いトー３２を後尾にして寸法Ｂの多数の
リンク２０からなる次の案内リンク２６とによりチェー
ンを構成する。次の関節連結ランク２４は長いトー３２
を先頭にしかつ短いトー３０を後尾にしたまたは短いト
ー３０を先頭にしかつ長いトー３２を後尾にした寸法Ａ
のリンク２ｏを有する。このようにして第１関節連結ラ
ンクはＡ寸法を有しかつ所定のトーを所定の向きにした
リンクのグループを有する。各順次の関節連結したラン
クは寸法Ａを有し同一トー指向性または逆トー指向性を
有するのリンクのグループを有する。順次の隣接の関節
連結と案内リンクとの間の関係は完全にランダムにする
ことができ、またはチェーン全体にわたり反復パターン
で形成することもできる。

同様に第１案内ランクは、厚さＢの寸法を有しかつ所定
トー指向性を有する即ち、短いトーを先頭または後尾に
したリンクのグループを有する。

各順次の案内ランクは厚さＢの寸法を有し、同一のドア
指向性または逆の訃−指向性を有するリンクのグループ
により構成することができる。従って、或るトー指向性
のリンクセットと逆のトー指向性のリンクセットとの関
係並びにチェーンの関節連結および／または案内ランク
の厚さＡまたはＢを種々の無限の数の組合せでチェーン
を形成することができる。

第８図に明示するように、参照符号７０．７２で示す距
離は、チェーンの作動中歯３０．３２とスプロケット１
４．１６の歯との間の接触点を示す。距離７０．７２は
等しくなく、図示のように７２は７０よりも長い。

この不等および異なる間隔は歯掛合間の接触の経過時間
または時間間隔を変化させるのに有効である。このよう
にして、リンクとスプロケ・ソトの歯との間の順次の接
触中にスプロケ・ソトが移動する角度距離を変化させ、
これに関連するノイズを、共振または音響スペクトルか
ら人間の耳に気付きにくく、また耳障りでない広帯域の
ホワイトノイズスペクトルに分断することができる。

第７図の形態について説明すると、既知の動力伝達チェ
ーンと本発明により動力伝達チェーンとの間にははっき
りとした違いが見られる。関節連結列のプレーンリンク
のグループは案内リンクのより薄いリンクのグループと
「織り合わされ」でいる。薄いプレーンリンクと厚いプ
レーンリンクを組み込んだこの織り合わせパターンは本
発明におけるチェーンの各リンクグループにわたるピ・
ソチ均等化を従来のチェーンで行われるよりも良好にす
る。この結果、動的および静的荷重点は、連結ピンの長
さにわたりより均一に分布される。従って、荷重分布の
均一によりチェーンの摩耗を大幅に減少することができ
る。

標準の従来技術の案内リンクを弾性案内リンクに変更す
ることによってピッチ均等化がより改善される。弾性案
内リンクは案内リンクとして良好に機能し、硬さが少な
くプレストレスを受けたのちにもピッチの均等化を良好
にする。プレストレス動作中に減少した硬さによりチェ
ーンリンクにおける引っ張りを和らげ、より均一にする
。案内リンクを案内列におけるプレーンリンクよりも薄
くし、また案内列のプレーンリンクを関節連結列におけ
るプレーンリンクよりも厚くすることにより最良の結果
が得られる。

上述の実施例においては、内側掛合タイプのリンクにつ
いて説明したが、外側掛合タイプのリンクにも適用し、
ピンの中心から外側作用面に至る距離を変化させること
ができる。更に、作用面の形状を変更して、リンク作用
面とスプロケットの歯との間に生ずる順次の接触間の経
過時間間隔を変化させる限り、任意の実施例が本発明の
特許請求の範囲内で可能である。更に、好適な実施例で
は、関節連結列のプレーンリンクを案内列のプレーンリ
ンクとは異なる厚さのものを使用したが、場合によって
は関節連結列および案内リンク列の双方のリンクすべて
を同一の厚さにして複雑でない組立体構成にすることも
できる。

上述したところは、本発明の好適な実施例を説明したに
過ぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることが
できること勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、チェーン、駆動スプロケット、および被駆動
スプロケットを有する本発明によるチェーンの実施例の
前輪駆動チェーンの斜視図、第２図は、第１図のチェー
ンを構成する複数個の互いに連結したランクに組み合わ
せるのに使用するプレーンリンクの側面図、 第３図は、プレーンリンクランクの外端に位置決めし、
ピンにより順次のランクを組合せ関係に連結し、チェー
ンがスプロケットの周りを移動するときチェーンをスプ
ロケットに維持する案内リンクの側面図、 第４図は、チェーンのリンクの種々のランクを順次の直
列関係に連結してエンドレスチェーンを形成するのに使
用するピンの側面図、 第５図は、第２図に示すプレーンリンクの端面図、 第６図は、第４図の案内リンクの端面図、第７図は、第
１図の前輪駆動チェーンの３個のランクセグメントを示
し、左右の外側プレーンリンクのランクが関節連結ピッ
チを形成し、内側プレーンリンクのランクが２個の案内
リンクと組合わさって案内ピッチを形成し、ランクのリ
ンクを交互に重なり合った関係に向き決めした状態を示
す頂面図、 第８図は、４個のランクセグメントを示し、案内リンク
（図示せず）に結合するプレーンリンクのランクをピン
手段により互いに関節連結を行い、不等のトーを逆向き
にした状態でプレーンリンクを組み合わせた構成を示す
側面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、複数個のプレーンリンクを互いに並置関係にし、複
   数個のリンクランクを形成し、前記プレーンリンクの各
   々はリンクの水平軸線および垂直軸線の周りに配置した
   開孔を有するものとして構成し、 案内リンクの水平軸線および垂直軸線の周りに配置した
   開孔を有する複数個の案内リンクを、前記プレーンリン
   クの第１交互ランク相互を連結するピンの端部に取りつ
   けて案内リンク列を形成し、前記プレーンリンクの第２
   の交互ランクが関節連結リンク列をなす構成とし、 複数個の案内リンク列および複数個の関節連結列を前記
   ピンによって交互に重ね合わせかつ相互連結し、 前記各案内リンク列内の複数個のプレーンリンクを前記
   案内リンク間に配置し、 前記各案内リンク列内の複数個の案内リンクの厚さを等
   しくし、かつ周縁の不連続性のない腎臓形状を有するも
   のとして構成し、 前記チェーンに荷重が加わるとき前記案内リンクの形状
   および厚さにより案内リンクが前記案内リンク列の各々
   のにおける前記プレーンリンクとほぼ同程度に伸び、連
   結ピンの変形を防止し、かつピン相互をほぼ平行に維持
   することができる構成とした ことを特徴とする動力伝達チェーン。 ２、前記複数個の案内リンクは、前記水平軸線の周りの
   質量よりも水平軸線の下方の質量の方が相当大きいもの
   として形成した請求項１記載の動力伝達チェーン。 ３、前記複数個の案内リンクの各々は、前記複数個のプ
   レーンリンクの各々の厚さとは異なる厚さを有するもの
   として構成した請求項１記載の動力伝達チェーン。 ４、前記複数個の案内リンクおよび前記複数個のプレー
   ンリンクを同一材料により形成した請求項３記載の動力
   伝達チェーン。 ５、前記複数個のプレーンリンクは、前記関節連結リン
   ク列のすべてにおいてほぼ同一にし、前記案内リンク列
   における前記複数個のプレーンリンクの第２の予め選択
   した厚さとは異なる第１の予め選択した厚さを有するも
   のとして構成した請求項１記載の動力伝達チェーン。 ６、複数個のプレーンリンクを互いに並置関係にし、複
   数個のリンクランクを形成し、前記プレーンリンクの各
   々はリンクの水平軸線および垂直軸線の周りに配置した
   開孔を有するものとして構成し、 案内リンクの水平軸線および垂直軸線の周りに配置した
   開孔を有する複数個の案内リンクを、前記プレーンリン
   クの第１交互ランク相互を連結するピンの端部に取り付
   けて案内リンク列を形成し、前記プレーンリンクの第２
   の交互ランクが関節連結リンク列をなす構成とし、 複数個の案内リンク列および複数個の関節連結列を前記
   ピンによって互いに重ね合わせかつ相互連結し、 前記関節連結列における前記複数個のプレーンリンクの
   各々を、第１の予め選択した厚さを有するものとして構
   成し、 前記案内リンク列における前記複数個のプレーンリンク
   の各々を、第２の予め選択した厚さを有するものとして
   構成し、 前記関節連結リンク列の前記プレーンリンクの前記第１
   厚さを、前記案内リンク列の前記プレーンリンクの前記
   第２の厚さとは異ならせ、 これにより、前記チェーンが荷重を受けたとき、前記関
   節連結列におけるプレーンリンクおよび前記案内リンク
   列におけるプレーンリンクが、前記関節列および前記案
   内列の各々の範囲内でほぼ同程度に変形し、各列におけ
   るすべてのリンクにわたり等しい荷重分布が得られ、前
   記プレーンリンクの開孔と前記連結ピンとの間の摩耗を
   減少することができる構成とした ことを特徴とする動力伝達チェーン。 ７、前記複数個の案内リンクの各々を、前記水平軸線の
   周りの質量よりも水平軸線の下方の質量の方が相当大き
   いものとして形成した請求項６記載の動力伝達チェーン
   。 ８、前記複数個の案内リンクの各々は、前記複数個のプ
   レーンリンクの各々の厚さとは異なる厚さを有するもの
   として構成した請求項６記載の動力伝達チェーン。 ９、前記複数個の案内リンクおよび前記複数個のプレー
   ンリンクを同一材料により形成した請求項８記載の動力
   伝達チェーン。 １０、前記関節連結リンク列における前記プレーンリン
   クの前記第１の厚さを前記案内リンク列における前記プ
   レーンリンクの第２の厚さよりも大きくした請求項６記
   載の動力伝達チェーン。 １１、前記案内リンクの各々における前記複数個の案内
   リンクの各案内リンクの厚さを等しくし、また周縁の不
   連続性がない腎臓形状に形成した請求項６記載の動力伝
   達チェーン。 １２、複数個のプレーンリンクを互いに並置関係にし、
   複数個のリンクランクを形成し、前記プレーンリンクの
   各々はリンクの水平軸線および垂直軸線の周りに配置し
   た開孔を有するものとして構成し、 案内リンクの水平軸線および垂直軸線の周りに配置した
   開孔を有する複数個の案内リンクを、前記プレーンリン
   クの第１交互ランク相互を連結するピンの端部に取りつ
   けて案内リンク列を形成し、前記プレーンリンクの第２
   の交互ランクが関節連結リンク列をなす構成とし、 複数個の案内リンク列および複数個の関節連結列を前記
   ピンによって互いに重ね合わせかつ相互連結し、 前記プレーンリンクを、所定形状の第１トーおよび第２
   の所定形状の第２トーを有し、前記第１トーの形状が第
   ２トーの前記形状とは異なるものとして形成し、 前記プレーンリンクを或る個所で前記ピンに同時に取付
   けるとき前記第１トーを先頭にしかつ第２トーを後尾に
   して配置し、また他の個所では前記第２トーを先頭にし
   かつ第１トーを後尾にして配置して同時に取付ける ことを特徴とする動力伝達チェーン。 １３、前記関節連結リンク列の前記複数個のプレーンリ
   ンクにおける各プレーンリンクを、２個のトーを有する
   ものとして構成し、前記トーのうちの一方を他方のトー
   よりも大きくした請求項１記載の動力伝達チェーン。 １４、前記各関節連結リンク列の前記複数個のプレーン
   リンクの各プレーンリンクを、対応の開孔のほぼ下方に
   位置する２個のトーを有するものとして構成し、これら
   トーがトー間に股部手段を形成する構成とし、 前記股部手段は、第１および第２の内側面を形成し、前
   記第１内側面および第２内側面は、それぞれ対応の開孔
   に位置するピンの中心から測った距離が不等距離となる
   構成とした請求項１記載の動力伝達チェーン。 １５、前記関節連結リンク列の前記複数個のプレーンリ
   ンクにおける各プレーンリンクを、複数個のトーを有す
   るものとして構成し、前記トーのうちの一方を他方のト
   ーよりも大きくした請求項６記載の動力伝達チェーン。 １６、前記各関節連結リンク列の前記複数個のプレーン
   リンクの各プレーンリンクを、対応の開孔のほぼ下方に
   位置する２個のトーを有するものとして構成し、これら
   トーがトー間に股部手段を形成する構成とし、 前記股部手段は、第１および第２の内側面を形成し、前
   記第１内側面および第２内側面は、それぞれ対応の開孔
   に位置するピンの中心から測った距離が不等距離となる
   構成とした請求項６記載の動力伝達チェーン。 １７、互いに横方向に整列させたリンクセットを互いに
   結合して連続体を構成し、 各セットの各リンクの形状を同一にし、この形状を、互
   いに拡開する外側面および内側面によりそれぞれ形成さ
   れる１対のトーを有するものとして構成し、前記トーが
   股部により互いに分離した形状とし、 各リンクの一方のトーの形状を他方のトーとは異ならせ
   、各セットにおいて異なる形状のトー相互を互いに横方
   向に整列させ、 若干のリンクセットを前記連続体において変節させ、前
   記異なるトーを先頭に配置し、リンクセットの残りのも
   のにおいて前記異なるトーを後尾に配置した ことを特徴とする動力伝達チェーン。 １８、前記連続体における若干のリンクセットの先頭ト
   ーを後尾トーよりも長くし、前記連続体における他の若
   干のリンクセットの後尾トーを先頭トーよりも長くした
   請求項１７記載の動力伝達チェーン。 １９、前記連続体の各リンクの内側面を湾曲させた請求
   項１７記載の動力伝達チェーン。 ２０、前記名側面を凸状に湾曲させた請求項１９記載の
   動力伝達チェーン。 ２１、前記連続体における前記変節リンクセットを直列
   構成とした請求項１７記載の動力伝達チェーン。 ２２、各リンクは、互いに離れた１対の貫通孔を有する
   ものとして構成した請求項１７記載の動力伝達チェーン
   。 ２３、前記連続体における互いに隣接するリンクセット
   を互いに重なり合わせ、リンクセットにおける互いに整
   列した開孔のうちの１個を互いに重なり合ったリンクセ
   ットの互いに整列する開孔に横方向に整列させ、枢着連
   結手段を隣接のリンクセットの開孔に横方向に整列させ
   て収容し、前記連続体の関節連結を行う構成とした請求
   項２２記載の動力伝達チェーン。 ２４、トーの一方の内側面の湾曲面に対する接線の最も
   近接する開孔のピン中心からの距離を、トーの他方の内
   側面の湾曲面に対する接線の他方の開孔のピン中心から
   の距離よりも大きい距離に位置するものとして構成した
   請求項２２記載の動力伝達チェーン。 ２５、１個またはそれ以上の歯付きスプロケットにより
   駆動または駆動されるサイレント動力伝達駆動チェーン
   において、 互いに横方向に整列したリンクセットに配列した同一形
   状の複数個のリンクを具え、 各リンクは、それぞれ互いに拡開する内側面および外側
   面により画定される１対のトーを有するものとして構成
   し、各リンクの内側面は股部において合流し、また各リ
   ンクは枢着連結手段を収容する互いに離れた１対の開孔
   を有する本体部分を有するものとして構成し、 前記枢着連結手段は互いに隣接しまた互いに重なり合っ
   たリンクセットを連結し、各隣接リンクセットの整列開
   孔に貫通させ、 各リンクの一方のトーを他方のトーよりも長くし、 各リンクセットは、長いトーが互いに横方向に整列する
   よう配列し、 若干のリンクセットを前記連続体において異なるトーが
   先頭に位置するよう変節させ、残りのリンクセットでは
   異なるトーが後尾に位置する構成とした ことを特徴とする動力伝達駆動チェーン。 ２６、動力伝達チェーン用リンクにおいて、トップおよ
   びそれぞれ互いに拡開する内側面および外側面により画
   定される１対のトーを有する本体を具え、 前記外側面をほぼ真直ぐにし、前記内側面をほぼ湾曲さ
   せて内側面相互を股部で合致させ、 前記リンクの一方のトーを他方のトーよりも長くし、 リンク本体に１対の開孔を設け、各開孔は前記本体を通
   過し、前記股部およびトップをほぼ２等分する中心線か
   らほぼ等距離に配置し、 前記内側面のうちの一方に対する接線の一方の開孔の中
   心からの距離を、他方の内側面に対する接線の他方の開
   孔からの距離よりも大きい距離に位置するものとした ことを特徴とするリンク。 ２７、１個またはそれ以上の歯付きスプロケットにより
   駆動または駆動されるサイレント動力伝達駆動チェーン
   において、 互いに横方向に整列したリンクセットに配列した同一形
   状の複数個のリンクを具え、 各リンクは、それぞれ互いに拡開する内側面および外側
   面により画定される１対のトーを有するものとして構成
   し、各リンクの内側面は股部において合流し、また各リ
   ンクは枢着連結手段を収容する互いに離れた１対の開孔
   を有する本体部分を有するものとして構成し、 前記枢着連結手段は互いに隣接しまた互いに重なり合っ
   たリンクセットを連結し、各隣接リンクセットの整列開
   孔に貫通させ、 各リンクの一方のトーを他方のトーよりも長くし、また
   この一方のトーの開孔のピン中心と内側作用面との間の
   寸法を他方のトーの同様の寸法とは異ならせ、 各リンクセットは、長いトーが互いに横方向に整列する
   よう配列し、 若干のリンクセットを前記連続体において異なるトーが
   先頭に位置するよう変節させ、残りのリンクセットでは
   異なるトーが後尾に位置する構成とし、 前記一方のトーの寸法および前記他方のトーの寸法によ
   り、前記リンクと前記スプロケットとの順次の接触中前
   記スプロケットが移動する角度距離を変化させることが
   できる構成とした ことを特徴とする動力伝達駆動チェーン。 ２８、１個またはそれ以上の歯付きスプロケットにより
   駆動または駆動されるサイレント動力伝達駆動チェーン
   において、 互いに横方向に整列したリンクセットに配列した同一形
   状の複数個のリンクを具え、 各リンクは、それぞれ互いに拡開する内側面および外側
   面により画定される１対のトーを有するものとして構成
   し、各リンクの内側面は股部において合流し、また各リ
   ンクは枢着連結手段を収容する互いに離れた１対の開孔
   を有する本体部分を有するものとして構成し、 前記枢着連結手段は互いに隣接しまた互いに重なり合っ
   たリンクセットを連結し、各隣接リンクセットの整列開
   孔に貫通させ、 各リンクの一方のトーを他方のトーよりも長くし、また
   この一方のトーを他方のトーの形状とは異ならせ、 各リンクセットは、長いトーが互いに横方向に整列する
   よう配列し、 若干のリンクセットを前記連続体において異なるトーが
   先頭に位置するよう変節させ、残りのリンクセットでは
   異なるトーが後尾に位置する構成とし、 前記変節セットにより、前記リンクと前記スプロケット
   との間の順次の掛合の時間間隔を変化させる構成とし、 これにより、掛合の接触周波数に関連して生ずるノイズ
   が、共鳴または音的スペクトルとは異なる広帯域のホワ
   イトノイズスペクトルにすることができる ことを特徴とする動力伝達駆動チェーン。 ２９、互いに並置して第１の列および予め選択した追加
   の列を形成する同一形状の複数個のリンクと、 各列の各リンクは、互いに離れた１対の開孔と、それぞ
   れ互いに拡開する内側面および外側面により画定される
   １対のトーとを有するものとして構成し、前記トーを股
   部により互いに離れた形状にし、 各リンクの一方のトーを他方のトーよりも長くし、 複数個のピンを各列の互いに整列した開孔により形成さ
   れる開口に収容し、互いに重なり合ったリンクの列を互
   いに連結し、 １対の案内リンクを前記ピンの端部に配置し、前記リン
   ク列の各々における複数個のリンクをこの案内リンク対
   間に固定的に維持する構成とした動力伝達チェーンの組
   立方法において、 前記複数個のリンクを互いに並置関係に配置して第１の
   列を形成するステップと、 前記第１の列のリンクの前記開孔を整列させて１対の貫
   通する開口を形成するステップと、 前記複数個のリンクを互いに並置関係に配置して追加の
   列を形成するステップと、 前記追加の列のリンクの前記開孔を整列させて１対の貫
   通する開口を形成するステップと、 前記第１のリンク列を隣接の順次のリンク列に重ね合わ
   せるステップと、 前記リンクの第１の列および追加の列の各々の前記開口
   の各々にピンを配置して両者間を枢着連結するステップ
   と、 前記リンクの交互の列に配置したピンの各端部に案内リ
   ンクを固定的に取付け、リンクのすべての列における前
   記複数個のリンクをこの案内リンク間に維持するステッ
   プと よりなることを特徴とする組立方法。 ３０、動力伝達チェーンの形成方法において、互いに離
   れた１対の開孔と、それぞれ互い に拡開する内側面および外側面により画定される１対の
   トーとを有するものとして構成し、前記トーを股部によ
   り互いに離れた形状にし、一方のトーを他方のトーより
   も長くかつ異なる形状にした同一形状の複数個のリンク
   を形成するステップと、 複数個のピンを形成するステップと、 複数個の案内リンクを形成するステップと、前記複数個
   のリンクを互いに並置関係にし て第１の列を形成するステップと、 前記第１の列の前記リンクの前記開孔を整列させて１対
   の貫通する開口を形成するステップと、 前記複数個のリンクを互いに並置関係にして追加の列を
   形成するステップと、 前記追加の列の前記リンクの前記開孔を整列させて１対
   の貫通する開口を形成するステップと、 前記第１の列を隣接の順次のリンク列に重なり合わせる
   ステップと、 前記第１のリンク列および追加のリンク列の各々の前記
   開口の各々にピンを配置して両者間に枢着連結を形成す
   るステップと、 前記リンクの交互の列に配置したピンの各端部に案内リ
   ンクを固定的に取付け、リンクのすべての列における前
   記複数個のリンクをこの案内リンク間に維持するステッ
   プと によりエンドレスチェーンを形成することを特徴とする
   形成方法。