JPH01169145A - 伝動ベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、伝動ベルトに関するものである。

（ロ）従来の技術 従来の伝動ベルトとして、リンク式のチェーンに荷重ブ
ロックを組付けた形式のものがある。すなわち、多数の
リンクプレートを順次ピンによって関節運動可能に連結
して無端状としたチェーンに、プーリと接触するテーバ
面を有する多数の荷重ブロックを組付けたものである。

荷重ブロックはチェーンの全周に互いに密着した状態で
取付けられる。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような従来の伝動ベルトには、荷
重ブロックの耐久性が不足するという問題点がある。す
なわち、チェーンのピンに対応する位置に組付けられる
荷重ブロックも、チェーンのピン間位置に組付けられる
荷重ブロックも同一のブロックが使用されており、荷重
ブロックに偏荷重が作用するからである。これは２本の
チェーンの位相が１／２ピツチだけ相違しているため、
一方のチェーンではピンの位置に荷重ブロックが組付け
られており、同じ荷重ブロックが他方のチェーンではピ
ン間位置に組付けられていることになるからである。２
本のチェーンはプーリに巻き付く際にはピンを中心とし
て関節運動をし、多角形状となっている。このため、一
方のチェーンと他方のチェーンとではプーリ中心からの
距離が相違することになる。従って、荷重ブロックは一
方のチェーンからのみ強い力を受けて傾斜し、−方のテ
ーバ而が強くプーリに押し付けられることになる。この
ため、プーリに作用する荷重が均一とならず、荷重ブロ
ックが早期に破損する。本発明は、このような問題点を
解決することを目的としている。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は、荷重ブロックのチェーン内周部と接触する部
分のクラウニング量を一方のチェーン側と他方のチェー
ン側とで相違させることにより上記問題点を解決する。

すなわち、本発明による伝動ベルトは、荷重ブロックの
チェーン挿入部のチェーンの内周部と接触する接触部の
チェーン長手方向へのクラウニング量が、荷重ブロック
の一方のチェーン側と、他方のチェーン側とで相違して
いる。

（ホ）作用 チェーンによって強く押し下げられる側の荷重ブラック
のチェーン挿入部の接触部のクラウニング量が他方側の
接触部のクラウニング量よりも大きくなるようにしであ
る。従って、荷重ブロックには例えば左右の２本のチェ
ーンからほぼ均等な押し下げ力が作用することになる。

これにより荷重ブロックに発生する応力がほぼ均一なも
のとなり、荷重ブロックの耐久性を向上することができ
る。

（へ）実施例 （第１実施例） 第１〜７図に本発明の第１実施例を示す。この伝動ベル
トは、２本のチェーン１０及び１２と、これに組付けら
れる多数の荷重ブロック１４とから構成されている。チ
ェーン１０はリンクプレート１６を交互に１／２ピツチ
ずつずらした状態でピン１８によって連結し、無端状と
したものである。チェーン１２はチェーンｌＯと同一の
ものであり、チェーンｌＯとは位相をｌ／２ピツチだけ
相違させた状態で配置しである。荷重ブロック１４は、
第３図に示すように、チェーンｌＯ及びチェーン１２を
受入れるチェーン挿入部２０及び２２を有している。チ
ェーン挿入部２２側にはピン１８を収容するピン収納部
２４及び２６が設けられている。荷重ブロック１４は両
側部にプーリと接触するためのテーバ而２８及び３０を
有している。チェーン挿入部２０のチェーン１０内周側
（第３図中で下側）の断面は第４図に示すような形状と
してあり、またチェーン挿入部２２側の同様の部分の断
面は第５図に示すような形状としてある。この部分には
傾斜θのクラウニングが設けであるが、第４図のＩＬｔ
よりも第５図のＩＬ２の方が大きくしである。すなわち
、チェーン挿入部２２側の方がチェーン挿入部２０側よ
りも大きいクラウニングを設けである。一方、リンクプ
レート１６は第６図に示すような形状としてある。

リンクプレート１６の内周側は半径ｒの円弧形状として
ある。この半径ｒは、プーリに沿って伝動ベルトが走行
する際に伝動ベルトの曲率が最も小さくなった場合の半
径と一致している。上述の荷重ブロック１４は２枚ずつ
面の向きを逆として第１図に示すように、チェーン１０
及びチェーン１２に組付けられている。

伝動ベルトが最小半径を形成して走行している場合には
、リンクプレート１６の内周面か半径ｒの円弧を形成し
ており、チェーン１０及びチェーン１２のリンクプレー
ト１６の荷重ブロック１．４のチェーン挿入部２０及び
チェーン挿入部２２の下側面に対する接触状態は均一な
状態となっている。従って、この状態では荷重ブロック
１４に不均等な力が作用することはない。しかしながら
、伝動ベルトが半径ｒよりも大きい屈曲をしている場合
、例えば直線状態となっている場合には、チェーン１０
側のリンクプレート１６と、チェーン１２側のリンクプ
レート１６とで、第７図に実線と破線とによって示すよ
うな関係となり、実線で示すリンクプレート１６のピン
穴の位置におけるリンクプレート１６の下面と、破線で
示すリンクプレート１６の下面とでは寸法Ｃだけの相違
を生ずることになる。このため、チェーン挿入部２２側
がＣ寸法分だけ下側に強く押されることになるが、この
実施例では第５図に示すように、チェーン挿入部２２側
のクラウニング量を大きくしである。従って、Ｃ寸法の
相違が吸収され、チェーン１０側とチェーン１２側とで
ほぼ均一な接触状態となる。これにより荷重ブロック１
４に偏荷重が作用することが防止され、荷重ブロック１
４の耐久性を向上することができる。

（第２実施例） 第８図に本発明の第２実施例を示す。この第２実施例は
、リンクプレート１６の内周側形状を直線状としたもの
である。この場合には、伝動ベルトが直線状をなしてい
る状態では伝動ベルトの内周面も直線状となり、荷重ブ
ロック１４に偏荷重が作用することはない。しかし、第
８図に示すように、伝動ベルトが屈曲した場合、ピン穴
のある部分よりもピン穴中間位置側の方が内周側に位置
することになる。このため、荷重ブロック１４のピンが
配置されない側のクラウニング量を大きくする必要があ
る。すなわち、第１実施例とは逆側のチェーン挿入部２
０のクラウニング量を大きくし、チェーン挿入部２２の
クラウニング量を少なくする必要がある。こうすること
により伝動ベルトが屈曲した場合に、荷重ブロック１４
に偏荷重が作用することが防止される。

（ト）発明の詳細 な説明してきたように、本発明によると、荷重ブロック
のチェーンと接触する接触部のクラウニング量を、荷重
ブロックの一方のチェーン側と他方のチェーン側とで相
違させるようにしたので、チェーンの位相が異なること
により発生する荷重ブロックに対する偏荷重を軽減する
ことができ、荷重ブロックの耐久性を向上することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実Ｍｉ例の伝動ベルトの部分断面
平面図、第２図は第１図の部分断面正面図、第３図は第
１図のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図、第４図は第３図
のｔｖ−ｒｖ線に沿う断面図、第５図は第３図のＶ−Ｖ
線に沿う断面図、第６図はリンクプレートを示す図、第
７図は位相の相違したリンクプレートを示す図、第８図
は本発明の第２実施例を示す図である。 １０・・・チェーン、１２・・・チェーン、１４・・・
荷重ブロック、１６・・・リンクプレート、１８・・・
ピン。 特許出願人　日産自動車株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、多数のリンクプレートをピンによって関節運動可能
   に順次連結することにより無端状とした２列以上のチェ
   ーンと、ピンの配置位相を互いにずらした状態で並列に
   配列された上記２列以上のチェーンに組み付けられる多
   数の荷重ブロックとから構成される伝動ベルトにおいて
   、 荷重ブロックのチェーン挿入部のチェーンの内周部と接
   触する接触部のチェーン長手方向へのクラウニング量が
   、荷重ブロックの一方のチェーン側と、他方のチェーン
   側とで相違していることを特徴とする伝動ベルト。 ２、リンクプレートの内周側形状が、伝動ベルトが最小
   走行半径時に形成する曲率半径とほぼ等しい曲率の凹形
   状としてある特許請求の範囲第１項記載の伝動ベルト。