JPH02275169A - 自動変速機の一方向クラツチ - Google Patents

自動変速機の一方向クラツチ

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JPH02275169A
JPH02275169A JP1095301A JP9530189A JPH02275169A JP H02275169 A JPH02275169 A JP H02275169A JP 1095301 A JP1095301 A JP 1095301A JP 9530189 A JP9530189 A JP 9530189A JP H02275169 A JPH02275169 A JP H02275169A
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race
clutch
way clutch
drum
planetary gear
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JP1095301A
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English (en)
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Takao Taniguchi
孝男 谷口
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
Koji Noda
耕司 野田
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、発進装置と遊星歯車装置を備えた自動変速機
の一方向クラッチに関する。
[従来の技術] 自動変速機は、発進装置と複数列の遊星歯車装置を備え
、発進装置からの入力を遊星歯車列を構成する要素に伝
達する経路と、遊星歯車列の要素を固定して反力を受け
る経路と、遊星歯車列の要素から出力を取出す経路とを
摩擦係合要素によって選択的に切換えることで異なる変
速比をもつ変速段を構成するとともに、変速段の切換え
を達成する。
例えば、自動車関係の技術文献である5AE84130
4には、本発明の自動変速機と同様に、複列の遊星歯車
列をもつ基本遊星歯車列と、単列の遊星歯車列をもつ補
助遊星歯車列とを組合せて前進4速後進1速の変速段を
もつ自動変速機が開示されている。この自動変速機にお
いては、摩擦係合要素としてクラッチ2個、ブレーキ3
個、方向クラッチ1個を使用する。一方向クラッチは]
速段と後進段で係合するが、1速段では反力を受ける経
路中に介在し、後進段では動力を伝達する経路中に介在
する。
変速段の構成と切換えを円滑に達成するためには多くの
摩擦係合要素を装備することが望ましく、特に一方向ク
ラッチは、回転方向に応じて自動的に係合、解放するこ
とと、ねじり衝撃に対する吸収作用を有するので、円滑
な切換えを達成する。
上記の自動変速機にあっては、この一方向クラッチの特
性は1速から2速への切換え時にのみ利用できる。
より多くの変速段の切換えに一方向クラッチを利用する
ために一方向クラッチを増設すると、−方向クラッチを
配設するスペースが拡大し、自動変速機のコンパクト化
の要請に反する要因となる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、一方向クラッチを半径方向に重ねることによ
り、1個分の軸方向スペースに2個の一方向クラッチを
配設することのできる装置を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 以上に説明した課題を解決するために1本発明は、遊星
歯車装置を収容するケース(300)の後壁部(330
)に固着する段付円筒状の後部支持部材(350)と、
後部支持部材(350)の外周部がインナシリンダ(7
42)及びこれと−体の軸部材(760)を支持するド
ラム(740)と、軸部材(760)の外周部がブツシ
ュ(764)を介して支持する小径の円筒状のインナレ
ース(700)と、インナレース(700)の外周部に
配設するインナレースより大径の円筒状のミドルレース
(710)と、ミドルレースの外周部に配設するミドル
レースより大径の円筒状のアウタレース(720)を備
え、 インナレース(700)とミドルレース(710)の間
に挿入す一方向クラッチ(32)と、ミドルレース(7
10)とアウタレース(720)の間に挿入する一方向
クラッチ(33)を半径方向に2層に重ねて成ることを
基本的な構成とする。
そして、一方向クラッチを潤滑する手段として、インナ
レース(700)とミドルレース(710)との間に配
設する一方向クラッチ(32)はインナレース(700
)に設ける半径方向の油孔(700a)を介して後部支
持部材(350)から潤滑油を供給し、ミドルレース(
710)とアウタレース(720)の間に配設する一方
向クラッチ(33)はアウタレース(720)に設ける
半径方向の油孔(720a)を介してケース(300)
から直接に潤滑油を供給して成る構成を有する。
さらに、一方向クラッチの組付けを容易にするために、
インナレース(700)はドラム(740)内に収容す
るクラッチ(15)のハブ(730)にスプライン(7
32)係合し、ミドルレース(710)はドラム(74
0)のアウタシリンダ(746)にスプライン(747
)係合し、アウタレース(720)はケース(300)
にスプライン(722)係合して成る構成を有する。
[作用] 以上の手段を備えることにより、半径方向に2層に配設
される一方向クラッチ(32,33)は、変速段に応じ
て直列に、または並列に一方向クラッチとして作用する
。そして、インナレース(700)には後部支持部材(
350)から、アウタレース(720)へはケース(3
00)から強制潤滑する。さらに3個のレース(700
,710゜720)をスプライン(732,747,7
22)により係合し1組立作業を容易とする。
なお、上述の()の符号は図面と対照するものであるが
、何ら構成を限定するものではない。
[実施例] 以下1図面に基いて本発明の詳細な説明する。
第1図は1本発明を実施する自動変速機の断面図、第2
図はスケルトンを示すもので、まず、第2図を参照して
全体の概要を説明する。
自動変速機1は1発進装置2と遊星歯車装置を有する変
速機3を備えるが、発進装置2としては本実施例に示す
トルクコンバータの他にも、流体継手、電磁クラッチ、
多板式クラッチ、遠心クラッチ等の適宜の手段を選択す
ることができる。
発進装置2は、エンジンの湘動を受けて回転するフロン
トカバー202の後部に連結されるリヤカバー204.
リヤカバー204の内周壁面に形成されたポンプインペ
ラ206を有し、ポンプインペラ206に対向して配設
されたタービンランナ208はタービンシェル210に
保持され、タービンシェル210はその内周部で発進装
置2の出力部材であるとともに変速機3の入力部材であ
る入力軸240に連結される。ポンプインペラ206と
タービンランナ208との間にはステータ214が配設
され、ステータ214の内周部は一方向クラッチ216
のアウタレースに連結されるとともに、一方向クラッチ
216のインナレースは固定部材である支持筒230の
外周部にとりつけられる。フロントカバー202とター
ビンシェル210との間にはフロントカバー202とタ
ービンシェル210とを直結するロックアツプクラッチ
220を配設する。
変速機3の遊星歯車列は、基本遊星歯車列4aと補助遊
星歯車列4bとを備える。基本遊星歯車列4aは、第1
及び第2のシンプルプラネタリギヤセット110,12
0を備え、第1のシンプルプラネタリギヤセット110
のキャリヤ113と第2のシンプルプラネタリギヤセッ
ト120のリングギヤ125を連結するシンプソン形の
遊星歯車列である。補助遊星歯車列4bは、1列のシン
プルプラネタリギヤセット130を備え、サンギヤ13
1を固定してリングギヤ135の入力をキャリヤ133
に出力する減速装置とサンギヤとリングギヤに入力を与
え、キャリヤに出力するいわゆるスプリットタイプの減
速装置の機能を有する。
本自動変速機は、摩擦係合要素として5個のクラッチ、
3個のブレーキ、3個の一方向クラッチを装備するが、
摩擦係合要素と遊星歯車列の各要素との結合関係は次の
とおりである。
変速機3の入力軸240は、第1のクラッチ11のドラ
ムに接続し、第1のクラッチ11のハブは第1の中間軸
610を介して第1のシンプルプラネタリギヤセット1
10のリングギヤ115に連結する。第1のクラッチ1
1のドラムは第2のクラッチ12のハブを兼ね、第2の
クラッチ12のドラムは第2の中間軸620を介して第
1のシンプルプラネタリギヤセット110のサンギヤ1
11に連結する。第2のクラッチ12のドラムは第4の
クラッチ14のドラムとも連結し、第4のクラッチ14
のハブは第3の中間軸630を介して第2のシンプルプ
ラネタリギヤセット120のキャリヤ123に連結する
。第4のクラッチ14のドラムは第3のクラッチ13と
ともに第1の一方向クラッチ31のアウタレースに連結
する。第3のクラッチ13のドラムと第1の一方向クラ
ッチ31のインナレースは第4の中間軸640を介して
第2のシンプルプラネタリギヤセット120のサンギヤ
121に連結する。第3のクラッチ13のドラム外周部
には第2のブレーキ22を配設する。
第1のシンプルプラネタリギヤセット110のキャリヤ
113は第2のシンプルプラネタリギヤセット120の
リングギヤ125に連結するとともに、第1の連結部材
150を介して補助遊星歯車列4bを構成する第3のシ
ンプルプラネタリギヤセット130のリングギヤ135
と一体となる。
第2のシンプルプラネタリギヤセット120のキャリヤ
123は第2の連結部材160を介して第2の一方向ク
ラッチ32と第5のクラッチ15のハブに連結する。第
2の一方向クラッチ32のアウタレースは、その外周に
配設する第3の一方向クラッチ33のインナレースを兼
ね、このレースは第5のクラッチ15のドラムと一体と
なって第3のシンプルプラネタリギヤセット130のサ
ンギヤ131に連結する。第5のクラッチ15の外周部
に第1のブレーキ21を配設し、第3の一方向クラッチ
33のアウタレースを変速機のケースの内壁に固着する
第3のシンプルプラネタリギヤセット130のキャリヤ
133は出力軸800に接続する。
第1図は第2図で説明したスケルトンをもつ自動変速機
の具体的な構造を示す断面図である6自動変速機1を構
成する発進装置2は流体伝動装置であって、エンジン側
(以下、エンジン側を「前側」とする)に開口するハウ
ジング200の内部に収容される。エンジンの駆動を受
けて回転するフロントカバー202の後部にはりャカバ
ー204が一体にとりつけられる。リヤカバー204の
内周壁面にはポンプインペラ206が形成され、ポンプ
インペラ206に対向して配設されたタービンランナ2
08はタービンシェル210に保持される。タービンシ
ェル210はその内周部で連結部材211を介して発進
装置2の出力部材であるとともに変速機3の入力部材で
ある入力軸240に連結される。ポンプインペラ206
とタービンランナ208との間にはステータ214が配
設され、ステータ214の内周部は一方向クラッチ21
6のアウタレース215に連結されるとともに、一方向
クラッチ216のインナレース217は支持筒230の
前端外周部にとりつけられる。フロントカバー202と
タービンシェル210との間にはロックアツプピストン
222をもつロックアツプクラッチ220を配設する。
ハウジング200の後部には変速機3の構成要素を収容
する円筒状のケース300が連結されるが、ハウジング
200と変速機のケース300の接合部にはオイルポン
プカバー250と仕切板270を介してオイルポンプハ
ウジング260をとりつける。オイルポンプハウジング
260内には外歯歯車262と内歯歯車264から成る
内接歯車ポンプが収容され、外歯歯車262の内周部は
りャカバー204と一体の軸266に連結される。
オイルポンプカバー250の中心部は、後方へ向けて突
出する円筒状の支持部252を形成し、この支持部25
2の内周部に支持筒230の後部外周部を圧入固定する
支持筒230はその内周部の2つの支点で入力軸を支持
し、入力軸の後端部は径方向に拡がるフランジ部を形成
する。フランジ部の外周部は第1のクラッチドラム41
0に連結される。第1のクラッチドラム410の内部に
は第1のクラッチ11が収容され、第1のクラッチ11
を操作するピストン420を配設する。
第1のクラッチドラム410の後側は後向きに開口する
が、ドラム410の前側にクラッチハブ430を固着し
、対向して配設する第2のクラッチドラム440との間
に第2のクラッチ12とピストン450を収容する。第
2のクラッチドラム440の内周側はシリンダ部材46
0と一体であす、このシリンダ部材460はオイルポン
プカバー250の支持部252により回転自在に支持さ
れる。シリンダ部材460の前端部には第4のクラッチ
14とピストン480を収容する第4のクラッチドラム
470を連結する。
第4のクラッチドラム470は、連結部材490を介し
て第1の一方向クラッチ31のアウタレース540に連
結する。第4のクラッチ14のハブ500は第3の中間
軸630に連結する。アウタレース540とその外周側
に配設する第3のクラッチドラム520との間に第3の
クラッチ13を設け、クラッチドラム520内にピスト
ン530を収容する。第3のクラッチドラム520の外
周部にはバンド式の第2のブレーキ22を設け、クラッ
チドラム520のインナシリンダ側は第1の一方向クラ
ッチ31のインナレース510と一体となる。
入力軸240の後端内周部は、ベアリングを介して第1
の中間軸610の先端外周部を支持する。
第1の中間軸610の後端外周部は、ベアリングを介し
て出力軸800の先端内周部により支持される。入力軸
240及び出力軸800は変速機のケース300に堅実
に支持されるので、これらの軸により支持する第1の中
間軸610の支持剛性も高くなる。
第1の中間軸610の外周部は円筒状の第2の中間軸6
20を2点支持し、第2の中間軸620の外周部は円筒
状の第3の中間軸630を2点支持する。第3の中間軸
630の外周側に同心的に配設する第4の中間軸640
は、変速機のケース300の内部の中央部にとりつける
中央支持部材310の内周部により支持する。この中央
支持部材310の中心部は、ケースの前方及び後方へ突
出する円筒部に形成され、前方へ突出する円筒部の外周
部にリング部材320を圧入し、リング部材320の外
周部で第3のクラッチドラム520のインナシリンダの
内周部を回転自在に支持する。
第1の中間軸610の前端部は第1のクラッチ11のハ
ブ405に連結し、第2の中間軸620の前端部は第2
のクラッチ12のクラッチドラム440に連結する。第
3の中間軸630の前端部は第4のクラッチ14のハブ
500に連結し、第4の中間軸の前端部は第3のクラッ
チ13のドラム520と一体の第1の一方向クラッチ3
1のインナレース5】0に連結する。4重構造をもつ中
間軸は中央支持部材310を貫通して後側に延び、第1
の中間軸610の後端外周部は出力軸800の先端内周
部で支持される。変速機のケース300の後部には、後
部壁330を形成し、この後部壁330の内周部に後部
支持部材350を挿入して固着する。この後部支持部材
350は、変速機のケース300の内部前方へ向けて突
出する円筒部を備え、円筒部の外径は前方へ向けて順次
外径が細くなる複数の段付部に形成される。支持部材3
50の円筒部の前端内周部は出力軸800の前部外周部
を支持する。
変速機のケース300の後端部にインロウ係合部360
を介して同心的に嵌合する後部ケース370の後端の内
周部は、ベアリングを介して出力軸800の後部外周部
を支持する。したがって、出力軸800は2つの支点で
確実に支持され、第1の中間軸610は、前述したよう
に、その前後端部を入力軸240と出力軸800で確実
に支持される。
第2図のスケルトンでも説明したが、4重構造をもつ中
間軸610,620,630,640と出力軸800と
の連結部の外周部には3列のシンプルプラネタリギヤセ
ットが、第2.第1.第3の順序で配設される。
第1の中間軸610の後端部には連結部材615を介し
て第1のシンプルプラネタリギヤセット110のリング
ギヤ115がとりつけられる。第2の中間軸620の後
端部には第1のシンプルプラネタリギヤセット110の
サンギヤ111がとりつけられ、ビニオンのキャリヤ軸
113は第2のシンプルプラネタリギヤセット120の
リングギヤ125と連結する。第2のシンプルプラネタ
リギヤセット120のキャリヤ軸123の一端部は第3
の中間軸630に連結し、他端部は第2の連結部材16
0を介して第2の一方向クラッチ32のインナレース7
00に連結する。
第4の中間軸640の後端部には第2のシンプルプラネ
タリギヤセット120のサンギヤ121を形成する。第
2のシンプルプラネタリギヤセットのリングギヤ125
は、第1の連結部材150を介して第3のシンプルプラ
ネタリギヤセット130のリングギヤ135と一体とな
る。
第1の連結部材150の外側に配設する第2の連結部材
160の外周部には、多板式の第3のブレーキ23を配
設し、ビス1−ン550を中央支持部材310の後側の
壁面内に収容する。
第2の連結部材160に結合するインナレース700の
外周側にスプラグとアウタレース710を配設して第2
の一方向クラッチ32を構成する。
このアウタレース710の外周側にはさらに他のスプラ
グとアウタレース720を配設して第3の一方向クラッ
チ33を構成する。すなわちレース710はアウタレー
スとインナレースを兼用する部材であって、2個の一方
向クラッチ32と33の中間に介在するので、本明細書
中ではミドルレ−スフ10と称する。インナレース70
0はクラッチハブ730と一体となり、ミドルレース7
10は第5のクラッチドラム740に連結する。第5の
クラッチドラム740内に第5のクラッチ15とピスト
ン750を収容する。
第3の一方向クラッチ33のアウタレース720の外周
部はケース300の内局面にスプライン係合し、第5の
クラッチドラム740の外周部にはバンド式の第1のブ
レーキ21を配設する。第5のクラッチドラム740に
一体のインナシリンダと一体の軸部材760は、その内
周部を後部支持部材350の外周部で支持するとともに
、その先端部に第3のシンプルプラネタリギヤセット1
30のサンギヤ131をとりつける。
第3のシンプルプラネタリギヤセット130のピニオン
を支持するキャリヤの軸133は、出力軸800の前端
部に形成した連結部に支持される。
この出力軸800の後部ケース370内の外周部には、
パーキング用のギヤ810とスピードメータ用ドライブ
ギヤ830がとりつけられ、パーキング用のギヤ810
の外側にはギヤ810に結合する爪820を配設する。
出力軸の後端部には連結部材850をナツト855で固
着する。
変速機のケース300と後部ケース370の内部の要部
には回転部材の回転数を検出する回転センサ305,3
06を配設して摩擦係合要素を制御するための情報を得
る。
変速機のケース300の底部には図示しない油圧制御装
置をとりつけ、オイルパンを兼ねるカバー309で覆う
本発明の自動変速機は以上のように、摩擦係合要素とし
て5個のクラッチと、3個のブレーキと、3個の一方向
クラッチを備えて前進5速後進1速を達成するが、第1
表は各変速段における各摩擦係合要素の係合状態を示す
第1表中でO印は摩擦係合要素が係合することを示し、
(0)印はエンジンブレーキ時に係合することを示す。
なお、4A速段は4速と同じ変速比をもち、5速へ変速
される直前に出現する変速段である。
本発明は以上のような構造を有する自動変速機の2層構
造の一方向クラッチに関するものであって、以下、その
具体的な構造を第3図に基いて説明する。
変速機のケース300の後部壁330の内周部にインロ
ウ係合により固着する後部支持部材350は、ケース内
部へ突出する円筒形状をしており、その前端内周部でベ
アリングを介して出力軸800を支持する。後部支持部
材350の外周部は、ベアリングを介して第5のクラッ
チ15を収容するクラッチドラム740のインナシリン
ダ742を支持する。インナシリンダ742の前部は円
筒状の軸部材760を形成し、その前端内周部にはスプ
ライン763を介して第3のシンプルプラネタリギヤセ
ットのサンギヤ131を連結する。
クラッチドラム740のアウタシリンダ746の外周部
にはバンド式の第1のブレーキ21を配設する。第5の
クラッチ15はドラム740内に挿入するピストン75
0により操作するが、第5のクラッチ15のハブ730
は、前部が半径方向で内方へ延在し、前端外周部に形成
するスプライン732を介してインナレース700に連
結する。
インナレース700は、第2の連結部材160により基
本遊星歯車列に連結するが、インナレース700の内周
部は、スリーブ764を配し、クラッチドラム740の
インナシリンダ742と一体の軸部材760の外周部に
より支持する。
クラッチドラム740のアウタシリンダ746の前端内
周部に形成するスプライン747にはミドルレース71
0に連結する部材712のスプラインが係合する、イン
ナレース700とミドルレース710の間にスプラグ等
を挿入し、第2の一方向クラッチ32を構成する。ミド
ルレース32の外周側にアウタレース720を配設し、
ミドルレースの間にスプラグ等を挿入し、第3の一方向
クラッチ33を構成する。アウタレース720の外周部
はスプライン722を形成し、変速機のケース300の
内周部に係合、固着する。
本発明の一方向クラッチは以、にのように、インナレー
ス700、ミドルレース710、アウタレース720の
3個のレースを内径部から外径部に向けて多層に配設し
、3個のレースの間に2個の一方向クラッチを設けるの
で、レースを1個省略することができる。そして、2個
の一方向クラッチを半径方向に2重に配設するので、軸
方向を短縮でき、しかも固定部材となるアウタレースの
径寸法を大きくとることができるので、アウタレースの
幅寸法を大とすることなく、大容量の一方向クラッチを
構成することができる。
この2個の一方向クラッチ32.33は補助遊星歯車列
と、これを操作する第5のクラッチ15の間に配設され
、インナレース700は基本遊星歯車列に連結し、ミド
ルレース710は第5のクラッチ15のドラム740に
直結するとともにクラッチ15を介してインナシリンダ
700に連結する。クラッチドラム740のインナシリ
ンダ742と一体の軸部材760は補助遊星歯車列のサ
ンギヤ131に直結する。
第1表にも示したように、各変速段において2個の一方
向クラッチ32.33は次のように作用する。
即ち、1速段においては、連結部材160とともにイン
ナレース700は静止して反力を受ける。
従って、内側に位置する第2の一方向クラッチ32はロ
ック状態となり、トルクを受けるにのとき、第2の一方
向クラッチ32は入力の約1.2倍のトルクを受ける。
同時に補助遊星歯車列のサンギヤ131も静止して反力
を受けるが、このトルクはドラム740を介してミドル
レース710に伝達され、外側に位置する第3の一方向
クラッチ33をロックしてアウタレース720によりト
ルクは受けられる。
第3の一方向クラッチ33は第2の一方向クラッチ32
から伝達するトルクとサンギヤ131から伝達するトル
クを合わせて受けることになり、入力の約2.2倍のト
ルクを負担する。
従って、第3の一方向クラッチ33のトルク容量を大と
する必要があるが、径方向の寸法を大とすることができ
るので極めて都合が良い。特に。
1速段は前進の最低速段であって伝達トルクも大きいの
で、以上の特性は極めて有利に作用する。
一方向クラッチはロック状態となる際に、スプラグ等の
弾性変形を伴うために衝撃の吸収作用を備えている。本
発明にあっては、この一方向クラッチを2個直列に使用
するので衝撃を吸収してスムーズな変速を達成する。
2速段においても、2個の一方向クラッチ31゜32は
1速段と同様に活用される。
3速段においては、外側に位置する第3の一方向クラッ
チ33のみが係合して補助遊星歯車列のサンギヤ131
の反力を受ける。
後進段においては、後進のドライブのときに第2の一方
向クラッチ32が係合してサンギヤ131の反力を第2
の連結部材160側へ伝達し、エンジンブレーキのとき
には第3の一方向クラッチ33が係合してサンギヤ13
1の反力を受ける。
本発明では以上にように、径方向に2層に重ねて配設す
る2個の一方向クラッチを4つの異なる変速段で使用す
るので、各変速段の切換えに一方向クラッチを参加させ
ることで円滑な操作を達成することができる。
一方向クラッチを2層構造とすると、潤滑が難しくなり
、特にレースの直径が大きくなると軸心部からの潤滑油
の供給は困難となる。
そこで本発明においては、インナレース700に対して
は後部支持部材350から、アウタレース720に対し
てはケース;300から潤滑油を供給する。
即ち、後部支持部材350に潤滑油用の油路352を設
け、その前端部に半径方向の油孔352aを設ける。ク
ラッチドラム740のインナシリンダ742と一体の軸
部材760にも上記油孔352aに対向する半径方向の
油孔760aを形成する。インナシリンダ742と一体
の軸部材760の外周部はブツシュ764を介してイン
ナレース700を支持するので、ブツシュ764にも環
状の油路及び半径方向の油孔764aを設け、さらにイ
ンナレースに設ける環状のnl+ g及び半径方向の油
孔700aを連通する。
以上の構成により第2の一方向クラッチ32を確実に潤
滑することができる。
アウタレース720はケース300にスプライン722
で係合するので、ケース300に設ける油路325とア
ウタレース720に設ける油路720を介して第3の一
方向クラッチ33を強制潤滑する。なお、油路325に
はパイプ326を挿入し、パイプ326の先端に取付け
るゴム製の筒327の先端でスプライン722の山部に
開口する油孔720aをシールして潤滑油の漏洩を防止
して確実な潤滑を達成する。
本発明の2層構造の一方向クラッチは補助遊星歯車列と
これを制御するサーボ装置との間に配設する、複雑な構
造ではあるが、組立が容易にできるように構成しである
即ち、予め後部支持部材350等をとりつけたケース3
00を後部壁330側を下にして直立させ、最初にクラ
ッチドラム740をとりつける。
次に第5のクラッチ15とハブ730を挿入する。
ミドルレース710を連結部材712を利用してクラッ
チドラム740のアウタシリンダ74Gにスプライン7
47により係合する。アウタレース720をスプライン
722によってケース300の内周壁に固着する。第3
の一方向クラッチ33をアウタレース720とミドルレ
ース710の間に挿入し、第2の一方向クラッチ32を
インナレース700とともに組付る。最後にサンギヤ1
31をスプライン763を利用してクラッチドラム74
0のインナシリンダ742と一体の軸部材760に係合
して組立てを完了する。
以上の構成によって、サンギヤ131の径を自由に選択
できるので、減速機どして作用する補助遊星歯車列のギ
ヤレシオを目的に応じて変更することができる。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように、自動変速機のケースの後部に配
設する一方向クラッチを半径方向に2WJに重ねる構造
としたので、軸方向スペースを削減することができる。
そして2個の一方向クラッチを3個のレースの間に配設
するので、中央のレースは外側に配設する一方向クラッ
チのインナレースと内側に配設する一方向クラッチのア
ウタレースを兼ねる。従って、レースを1個省酩するこ
とができ、重量低減とスペースの有効利用を達成する。
一方向クラッチは充分な潤滑を必要とするが、内側に配
設する一方向クラッチはインナレースを支持する部材を
介して、外側に配設する一方向クラッチはアウタレース
が係合する変速機のケースからそれぞれ強制潤滑するの
で、確実な潤滑を達成する。
そして、3個のレースは、それぞれ相手部材に対してス
プラインで係合するので、組立ても容易にできる等の効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施する自動変速機の断面図、第2図
は本発明を実施する自動変速機の概要を示す説明図。 第3図は要部の部分断面図である。 1・・・・・・自動変速機、 2・・・・・・発進装置、 32.33・・・・・・一方向クラッチ、300・・・
・・・ケース、 350・・・・・・後部支持部材、 700・・・・・・インナレース、 710・・・・・・ミドルレース、 720・・・・・・アウタレース、 740・・・・・・ドラム、 742・・・・・・インナシリンダ、 746・・・・・アウタシリンダ、 760・・・・・・軸部材、 764・・・・・・ブツシュ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)発進装置と遊星歯車装置を備えた自動変速機にお
    いて、 遊星歯車装置を収容するケースの後壁部に固着する段付
    円筒部の後部支持部材と、後部支持部材の外周部がイン
    ナシリンダ及びこれと一体の軸部材を支持するドラムと
    、軸部材の外周部が支持部材を介して支持する小径の円
    筒状のインナレースと、インナレースの外周部に配設す
    るインナレースより大径の円筒状のミドルレースと、ミ
    ドルレースの外周部に配設するミドルレースより大径の
    円筒状のアウタレースを備え、 インナレースとミドルレースの間に挿入する一方向クラ
    ッチと、ミドルレースとアウタレースの間に挿入する一
    方向クラッチを半径方向に2層に重ねて成ることを特徴
    とする自動変速機の一方向クラッチ。
  2. (2)請求項1記載の一方向クラッチにおいて、インナ
    レースとミドルレースとの間に配設する一方向クラッチ
    はインナレースに設ける半径方向の油孔を介して後部支
    持部材から潤滑油を供給し、ミドルレースとアウタレー
    スの間に配設する一方向クラッチはアウタレースに設け
    る半径方向の油孔を介してケースから直接に潤滑油を供
    給して成ることを特徴とする自動変速機の一方向クラッ
    チ。
  3. (3)請求項1記載の一方向クラッチにおいて、インナ
    レースはドラム内に収容するクラッチのハブにスプライ
    ン係合し、ミドルレースはドラムのアウタシリンダにス
    プライン係合し、アウタレースはケースにスプライン係
    合して成ることを特徴とする自動変速機の一方向クラッ
    チ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH116555A (ja) * 1997-06-16 1999-01-12 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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