JPH02243325A - タイヤ成形機のプライ供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、自動車用ラジアルタイヤの一次成形に際し
５タイヤ成形機の成形用ドラムにカーカスプライを供給
するためのプライ供給装置に関するものである。

（従来の技術） ラジアルタイヤの一次成形を行なうためのタイヤ成形機
のプライ供給装置として、タイヤ成形機の成形用ドラム
の頂部前方に、その切線方向のベルトコンベヤを設けた
ものが知られている。そして、上記の一次成形に際して
従来は、幅方向の多数本のコードとこれらのコードを被
覆するゴム層とからなる長尺のカーカスプライ原反をあ
らかじめ用意し、このカーカスプライ原反を上記ベルト
コンベヤ上で上記成形用ドラムの１周長よりも若干長く
切断し１次いで上記ベルトコンベヤをその支持フレーム
と共に移動してベルトコンベヤの上記成形用ドラムに近
い送出し側端部を成形用ドラムの頂部に接近させ、しか
るのちベルトコンベヤを回転して上記カーカスプライの
切断片を送出し。

その先端を成形用ドラムの頂部に導いて固定し、更に上
記成形用ドラムを回転してその表面にカーカスプライの
切断片を巻付け、成形用ドラムの１回転後に回転を止め
て上記切断片の巻付は端に巻終りを重ねて押さえ、これ
により両端を貼合せ接続して無端のカーカスプライを形
成していた。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記のカーカスプライ原反は、幅方向の
コードを多数本有しているため、ゴムのみからなる帯状
体に比べて内部応力による歪の発生が大きく、切断によ
って伸縮を生じ易く、また従来は作業員の手作業による
部分が多いために上記原反の切断長のばらつきが大きく
、またカーカスプライ切断片がコンベヤから成形用ドラ
ムに移るときの同調不良が生じ易く、そのため上記切断
片の接合部分の重ね代に過不足が生じたり、重なりが左
右にずれたり、傾斜したりする等の問題があった。また
、カーカスプライ原反をコンベヤ上で所定長に切断し、
しかるのち切断片を成形用ドラムに巻付けるので、この
成形用ドラムにプライの接着性を助けるためのライナと
してゴムシートがあらかじめ貼られており、このゴムシ
ートに厚みむらや凹凸が存在する場合は、上記重ね代の
過不足が一層大きくなるという問題があった。

この発明は、カーカスプライの自由収縮や自由収縮が起
きないようにカーカスプライを常に機械的に拘束し、カ
ーカスプライの巻付は端と巻終り端の重ね代の過不足を
小さくシ１重なりが左右にずれたり傾斜したりすること
のないプライ供給装置を提供するものである。

（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するため、この発明のタイヤ成形機の
プライ供給装置は、成形用ドラムとその頂部前方に位置
するプライ供給用コンベヤの送出し端部とをまたいで左
右１対のガイドレールを設け、この左右のガイドレール
間に幅方向に長い２個の摺動台を前後平行に、かつ摺動
自在に支架し、上記２個の摺動台にそれぞれプライを吸
着保持するためのバキュームパッドを、その吸引口を下
に向け、かつ高さを切換え可能に設けると共に、上記２
個の摺動台を上記のガイドレールに沿って個別に進退さ
せるための駆動手段、および上記２個の摺動台が上記コ
ンベヤの送出し端側に位置するときに２個の摺動台のバ
キュームパッド間でプライを幅方向に切断するためのプ
ライ用カッタを設ける。

（作用） ２個の摺動台をコンベヤ側に後退させ、両者の下降位置
においてコンベヤ側摺動台のバキュームパッドにプライ
供給用コンベヤ上からドラム側に突出するプライ先端部
を吸着させる。次いで、プライ供給用コンベヤを回転し
てこのコンベヤ上のカーカスプライ原反をドラム側へ送
出すと共に。

これに同期して上記２個の摺動台をドラム側へ前進させ
、コンベヤ側摺動台のバキュームパッドに吸着されてい
るプライ先端部を成形用ドラムの頂部に搬送し、このプ
ライ先端部を成形用ドラムの頂部に圧着し、しかるのち
コンベヤ側バキュームパッドによるプライ先端部の吸着
を解いてドラム側およびコンベヤ側双方のバキュームパ
ッドを上段位置に切換え、成形用ドラムを回転してその
表面にカーカスプライ原反を巻付ける。

成形用ドラムが１回転よりも少ない所定角度を回転した
とき、成形用ドラムおよびプライ供給用コンベヤの回転
を止め、ドラム側およびコンベヤ側双方の摺動台を最初
のコンベヤ側の後退位置まで戻し、次いで上記双方の摺
動台を下降位置に切換え、双方のバキュームパッドを動
作させてプライ供給用コンベヤから成形用ドラムの方へ
延び出す部分のカーカスプライ原反を吸着させる。そし
て、２個の摺動台の間に位置するプライ用カッタを動作
させて上記カーカスプライ原反を切断する。

上記の切断終了後、成形用ドラムを再び回転し。

かつドラム側摺動台を前進させて成形用ドラムの頂部か
ら上記ドラム側摺動台のバキュームパッドに至るカーカ
スプライの切断端部を成形用ドラムに巻付け、所定角度
を回転したとき、成形用ドラムの回転およびドラム側摺
動台の前進を止め、バキュームパッドの吸着を解き、し
かるのちドラム側摺動台をコンベヤ側の最初の位置まで
後退させ。

１サイクルの成形作業を終了する。このとき、次のサイ
クルで貼られるプライ先端部は、コンベヤ側バキューム
パッドで吸着保持されたまま待機する。しかも、カーカ
スプライ原反の切断を、ドラム側およびコンベヤ側のバ
キュームパッドでカーカスプライ原反を吸着保持し、そ
の中間で行なうので、コンベヤ側バキュームパッドから
突出するプライ先端部の長さが常に一定になる。

（実施例） 第１図において、１は成形用ドラム、２はプライ供給用
コンベヤであり、プライ供給用コンベヤ２は、無端ベル
トで構成され、供給側プーリ３および送出し側プーリ４
に巻掛けられ、その上面の搬送側部分２ａが成形用ドラ
ム１の頂部付近に向かって前下がりに傾斜している。な
お、上記のプーリ３．４は、上記コンベヤ２の搬送側部
分２ａの傾斜方向と平行に進退する摺動フレーム（図示
されていない）上に設けられており、実線で示す成形用
ドラム１は、上記摺動フレームの後退位置におけるコン
ベヤ２との位置関係を示し、二点鎖線で示す成形用ドラ
ム（１）は、摺動フレームの前進位置におけるコンベヤ
２との位置関係を示す。

上記の摺動フレームには、プライ供給用コンベヤ２の送
出し側プーリから成形用ドラム１の頂部に向かって延び
る左右１対のガイドレール５．５（第２図参照）が上記
コンベヤ２の搬送側部分２ａと平行に設けられ、この左
右のガイドレール５．５間に幅方向に長い摺動台６．７
が前後に平行に並へて、かつ摺動自在に支架される。こ
のコンベヤ側摺動台６およびドラム側摺動台７には、そ
れぞれ多数個のエアシリンダ８がそのピストンロッド８
ａを下向きに突出して固定され、各ピストンロッド８ａ
の先端にバキュームパッド９がその吸引口を下に向けて
固定され、これらのバキュームパッド９にブロアの吸気
口がそれぞれ接続される。

そして、コンベヤ側摺動台６の背板６ａに第１送りねじ
１０の先端が固定され、ドラム側摺動台７の背板７ａに
上記コンベヤ側摺動台６の背板６ａを摺動自在に貫通す
る第２送りねじ１１の先端が固定され、上記の第１送り
ねじ１０および第２送りねじ１１にそれぞれモータ駆動
により個別に正転、逆転する第１ナツト１０ａおよび第
２ナツト１１ａがねじ合わされ、これらのナツト１０ａ
、１１ａの回転によりコンベヤ側摺動台６およびドラム
側摺動台７が個別に進退し、その後退位置では、第１図
の実線で示すように、プライ供給用コンベヤ２の送出し
側プーリ４がら僅かに突出するカーカスプライ原反にの
先端部上面にコンベヤ側摺動台６上のバキュームパッド
９が位置し、その前進位置では、前記の摺動フレームが
前進位置にあるとき、二点鎖線で示すように、上記コン
ベヤ側摺動台６のバキュームパッド９が成形用ドラム（
１）の頂部を僅かに越えて位置するように上記摺動台６
，７の進退ストロークが設定される。

また、上記の摺動フレームには、上記後退位置の摺動台
６．７の中間左右に１対のカッタ用エアシリンダ１２．
１２（第２図参照）がそのピストンロッドを下向きにし
て固定され、この左右のピストンロッド間に幅方向に長
い棒状のカッタ台１３が固定され、このカッタ台１３上
にプライ用カッタ１４が刃が上向きにして固定され、更
にこのカッタ台１３のドラム側にガイドローラ１５が回
転自在に支架される。

上記の構造において、第１図に示すように、摺動台６．
７をプライ供給用コンベヤ２側の後退位置に置き、上記
コンベヤ２から突出するカーカスプライ原反にの先端部
をコンベヤ側摺動台６のバキュームパッド９に吸着保持
させ、前記摺動フレームを前進させてこの摺動フレーム
に対して後退位置の摺動台６．７を成形用ドラム（１）
に接近させる。

次いで、第１ナツト１０ａおよび第２ナツト１１ａをそ
れぞれ正回転させてコンベヤ側摺動台６およびドラム側
摺動台７を同時に前進させ、これと同期してプライ供給
用コンベヤ２を回転し、第３図に示すように、カーカス
プライ原反にの先端部を成形用ドラム１の頂部まで搬送
し、−時的に休止してコンベヤ側摺動台６のバキューム
パッド９で成形用ドラム１の表面に圧着し、次いでこの
バキュームパッド９の吸引を止めてカーカスプライ原反
にの先端部を解放し、コンベヤ側およびドラム側の両バ
キュームパッド９．９をエアシリンダ８．８の切換動作
により上昇させ、続いて成形用ドラム１の回転を開始し
、同時にプライ供給用コンベヤ２を再び回転し、成形用
ドラム１の表面にカーカスプライ原反Ｋを巻付ける。

上記の巻付は中にコンベヤ側およびドラム側の面摺動台
６．７を第４図の鎖線位置（６）、（７）に後退させる
。そして、成形用ドラム１が１回転よりも小さい所定の
角度を回転したとき、成形用ドラム１およびプライ供給
用コンベヤ２の回転をそれぞれ停止し、次いで第５図に
示すように、上記の両バキュームパッド９．９を下降し
、かつバキュームパッド９．９にカーカスプライ原反Ｋ
を吸着させ、しかるのちカッタ用エアシリンダ１２゜１
２を作動させてプライ用カッタ１４を上昇させ、このプ
ライ用カッタ１４で上記のカーカスプライ原反Ｋを上記
の両バキュームパッド９．９の中間で切断する。

次いで、成形用ドラム１を再び回転し、かつコンベヤ側
摺動台６は静止させてそのバキュームパッド９に上記切
断後のプライ先端部を保持させ、待機させる一方、ドラ
ム側摺動台７を前進させて第６図に示すようにカーカス
プライＫａの巻付けを完了し、しかるのち成形用ドラム
１の回転およびドラム側摺動台７の前進をそれぞれ停止
させ、ドラム側摺動台７のバキュームパッド９でカーカ
スプライにａの巻付は端部と巻終り端部の重なり部分を
圧着し、無端のカーカスプライＫａを形成する。

そして、このドラム側摺動台７のバキュームパッド９の
吸着を解き、このバキュームパッド９を切換えにより上
昇させたのち、ドラム側摺動台７を後退位置に戻し、更
にこれらのプライ供給用コンベヤ２、プーリ３．４、ガ
イドレール５、摺動台６．７、カッタ台１３およびガイ
ドローラ１５を含む摺動フレームを後退させ、これによ
りプライ供給用コンベヤ２の送出し側プーリ４、上記の
面摺動台６．７．プライ用カッタ１４およびガイドロー
ラ１５をそれぞれ第７図の二点鎖線（４）、（６）、（
７）、（１４）、（１５）で示すように成形用ドラム１
から遠ざけ、次の巻付は開始まで待機させる。

（発明の効果） この発明は、２個の摺動台を前後に並べて設け、コンベ
ヤ側の摺動台に取付けたバキュームパッドによってカー
カスプライ原反の先端（巻付は開始端）を吸着保持して
成形用ドラムを回転しながら成形用ドラムの頂部に運び
、次いでこのコンベヤ側摺動台を後退させてドラム側摺
動台とコンベヤ側摺動台との間でカーカスプライ原反を
切断したのち、成形用ドラムにつながるカーカスプライ
切断片の後端（巻終り端）をドラム側摺動台のバキュー
ムパッドに吸着保持して成形用ドラムを再び回転しなが
ら成形用ドラムの頂部に運び５巻付は開始端に巻終り端
を重ねて圧着するようにしたものであり、成形用ドラム
にカーカスプライ原反の巻付けに必要な長さの大半を巻
付けたのち、成形用ドラムの頂部から一定長さの部分を
切断するようにしたものであるから、成形用ドラムの表
面にあらかじめゴムシート製にライナが貼付けられてい
て成形用ドラムの表面に凹凸が生じていたり。

成形用ドラムの周長が太き（ばらついたりしだ場合にも
、カーカスプライ原反を必要な長さに正確に切断するこ
とができる。また、カーカスプライ原反をコンベヤに乗
せて送りながら、その先端部をバキュームパッドで吸着
して成形用ドラムの頂部に向かって搬送し、かつ切断後
のカーカスプライ切断片の後端をバキュームパッドで吸
着保持して運びながら、成形用ドラムを回転して上記切
断片の巻付けを行なうので、バキュームパッドの送り速
度をコンベヤの速度およびベルト成形用ドラムの速度と
同期させることにより、カーカスプライ原反およびその
切断片に対する張力の変動を解消して伸縮むらを無くし
、巻付は端と巻終り端の重ね代を均一に揃え、その重な
りのずれや傾斜を防止することができる。また、カーカ
スプライ原反の切断部の前後をバキュームパッドで吸着
し、切断部のドラム側は巻付は終了まで、反対のコンベ
ヤ側は次の巻付けまでそれぞれ吸着保持するので、カー
カスプライ原反切断後の変形、収縮等が防止される。な
お、実施例に示すように、プライ供給用コンベヤの全体
を成形用ドラムに近接可能に形成した場合は、カーカス
プライ原反を切断するまでに成形用ドラムに巻付けられ
る上記カーカスプライ原反の長さを長く設定することが
でき。

そのためカーカスプライ原反の切断長さを一層正確にす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例の要部の側面図、第２図は第
１図の■−■線矢視平面図、第３図ないし第７図は、実
施例の装置の作用を説明するための要部の拡大側面図で
ある。 １：成形用ドラム、２ニブライ供給用コンベヤ、５ニガ
イドレール、６．７：摺動台、８：エアシリンダ、９：
バキュームパッド、１４ニブライ用カツタ、に：カーカ
スプライ原反。 特許出願人　　東洋ゴム工業株式会社 代理人　弁理士　　吉　１）了　司 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕成形用ドラムとその頂部前方に位置するプライ供
   給用コンベヤの送出し端部とをまたいで左右１対のガイ
   ドレールを設け、この左右のガイドレール間に幅方向に
   長い２個の摺動台を前後平行に、かつ摺動自在に支架し
   、上記２個の摺動台にそれぞれプライを吸着保持するた
   めのバキュームパッドを、その吸引口を下に向け、かつ
   高さを切換え可能に設けると共に、上記２個の摺動台を
   上記のガイドレールに沿って個別に進退させるための駆
   動手段、および上記２個の摺動台が上記コンベヤの送出
   し端側に位置するときに２個の摺動台のバキュームパッ
   ド間でプライを幅方向に切断するためのプライ用カッタ
   を設けたことを特徴とするタイヤ成形機のプライ供給装
   置。