JPH021707A - スチレンー(メタ)アクリル酸共重合体の製造方法 - Google Patents

スチレンー(メタ)アクリル酸共重合体の製造方法

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JPH021707A
JPH021707A JP6346889A JP6346889A JPH021707A JP H021707 A JPH021707 A JP H021707A JP 6346889 A JP6346889 A JP 6346889A JP 6346889 A JP6346889 A JP 6346889A JP H021707 A JPH021707 A JP H021707A
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polymerization
meth
acrylic acid
styrene
copolymer
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JP6346889A
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Yoshikiyo Miura
義清 三浦
Kyotaro Shimazu
島津 京太郎
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、透明で耐熱性及び成形加工性に優れ、射出及
び/又は押出成型用材料として有用な、スチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体樹脂の製造方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来より成形加工性に優れた透明樹脂として、ポリスチ
レン樹脂やアクリル樹脂などが知られているが、これら
はいずれも耐熱性、特に熱変形温度の点で劣るという欠
点を有する。
一方、耐熱性と透明性も兼ねそなえた熱可塑性樹脂とし
て、ポリカーボネート樹脂が知られている。しかしなが
ら、この樹脂は、成形加工性に劣りまた高価格であるた
めに汎用には、至っていない。
このため、成形加工性、透明性の優れたポリスチレン樹
脂の特性を生かしながら、更に耐熱性を向上させた樹脂
として、スチレンにメタクリル酸を共重合させたスチレ
ン−メタクリル酸共重合体樹脂(以後、SMAA樹脂と
略す。)が知られている。
前記SMAA樹脂の製造方法としては、懸濁重合法及び
連続重合法が一般的であり、懸濁重合法については特開
昭49−85184号公報に、また連続重合法について
は米国特許第3,035,033号明細書、特開昭61
−278510号公報などに開示されている。
この内想濁重合法では、耐熱性、加工性の優れたSMA
A樹脂が製造可能であるが、分散剤を使用するため、樹
脂の着色が起こりやすく、また、バッチプロセスである
ため生産性の低下はいなめない。このため、連続重合法
によるSMAA樹脂の製造が望まれる。ここで連続重合
法によるSMAA樹脂の製造について考察してみると、
従来技術では、米国特許第3,035,033号明細書
、特開昭61−278510号公報に開示されているよ
うに、いずれも一つの重合槽を用いて連続的に重合を行
なっている。ところが、このような−槽弐の連続重合法
の場合、重合反応によって発生する重合熱は重合槽の内
容積に比例するとともに、一方、重合熱の除去量は伝熱
面積に比例する。従って一槽式を商業ベースの生産で考
えた場合、必要な除熱面積を確保することが困難になり
、重合槽の外部に循環ラインを設置し、重合槽外部での
除熱することなどを考慮する必要があり、そのため複雑
な装置が必要となる。
この様な不都合を避けるため、複数の重合槽を直列に配
設して、必要な除熱面積を確保することが考えられる。
しかし、例えば2つ以上の混合装置付重合槽を直列に配
設し、スチレンと(メタ)アクリル酸の混合物を一方か
ら連続的に供給しつつ連続重合を行ない、最終重合槽よ
り得られた重合液を公知の技術により連続的に脱溶媒し
て共重合体を得、これを成形品となした場合、成形品に
曇が生じたり、フローマークの発生が観測され、著しく
外観の劣ったものしか得られない。
これは、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の用途
との関連で大きな問題である。即ち、スチレン−(メタ
)アクリル酸共重合体は、近年、種々の用途が開発され
ているが、特に光学用途関係では、成形物に光源を近づ
けるため耐熱性が要求され、同時に成形物内を光が透過
するため、高い光の透過性が要求されている。一方もう
一つの大きな用途である電子レンジ内で使用される食品
容器についても、内容物を加熱するために耐熱性が要求
され、同時に内容物の美観を保つため、高い透明性が要
求されている。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは、前記した従来の2槽以上の直列に配設し
た混合装置付重合槽を用いたスチレン−(メタ)アクリ
ル酸共重合体の製造技術の欠点を解消すべく鋭意検討を
加えた。
その結果、2以上の各々の混合装置付重合槽に(メタ)
アクリル酸を連続的に供給することが極めて有効である
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
本発明の目的は、商業生産に適した2つ以上の直列に配
設した混合装置付重合槽を用いて、高い透明性と高い耐
熱性を兼ねそなえたSMAA樹脂の新規な製造方法を提
供するものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明を概説すれば、本発明は、塊状もしくは溶液重合
法により連続的にスチレン−(メタ)アクリル酸共重合
体を製造する方法において、直列に配設した2つ以上の
混合装置付重合槽を用い、かつ各々の重合槽に(メタ)
アクリル酸、好ましくはメタアクリル酸を連続的に供給
しつつ重合を行なうこと、更に好ましくは重合禁止剤を
(メタ)アクリル酸に対して30〜400ppmの範囲
で含有させた(メタ)アクリル酸を、内容物の粘度が3
0ポイズ以上である重合槽内に連続的に供給することを
特徴とするスチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の製
造方法に関するものである。
本発明の上記方法によって製造されるスチレン(メタ)
アクリル酸共重合体は、耐熱性が高く、曇価が著しく低
く、またフローマークが発生しない透明性の優れた成形
品とすることができる。
尚、本発明において(メタ)アクリル酸を連続的に供給
するということは、断続的な供給であっても供給停止時
間が短くて実質上連続的な供給と同等な場合をも包含し
、また、前記の重合槽へ(メタ)アクリル酸を供給する
ということは、重合槽に連絡する移送配管への(メタ)
アクリル酸の供給をも包含する。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
本発明のスチレン=(メタ)アクリル酸共重合体の製造
方法を一例をもって示すと、まず混合装置付第一重合槽
にスチレン単量体、(メタ)アクリル酸単量体及び溶媒
とからなる溶液を連続的に供給しつつ、槽内の温度を1
00〜160°C程度の温度に保ちつつ重合を行なう。
次に、第一重合槽より第二重合槽へ重合液を連続的に移
送し、第二重合槽にて同様に重合する場合において、(
メタ)アクリル酸単量体を第二重合槽へ直接、または第
一重合槽から第二重合槽への移送用配管に添加すること
によって、所期の目的が達成される。
なお、第二重合槽以降の重合槽を使用する場合は、第二
重合槽と同じく重合槽内へ直接、または重合槽間を移送
中の重合液に(メタ)アクリル酸を連続的に添加するこ
とによって、所期の目的が達成される。
本発明において、直列に配設する重合槽の数は、2以上
であれば特に制限はないが、好ましくは2〜6個の範囲
が経済性の点から好ましい9又2槽目以降の各槽もしく
は移送配管中に供給する(メタ)アクリル酸は、スチレ
ン又はスチレンとその他の溶媒の混合物等で希釈して使
用すると好ましく、希釈倍率は(メタ)アクリル酸に対
して50倍以下、好ましくは0.5〜20倍が生産性の
点から望ましい。
ここで、各重合槽に供給する(メタ)アクリル酸の量は
、目的とするスチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の
物性ならびに各重合槽内で生成する共重合体の生成速度
等重合条件によって適宜選択される。通常は、各重合槽
において生成するスチレン−(メタ)アクリル酸共重合
体中の(メタ)アクリル酸含有率ができるだけ同一にな
る様に、一般には目標とするメタクリル酸含有率(重量
%)に対して±30%、好ましくは±15%の範囲にな
る様に、(メタ)アクリル酸の供給量を定める。
この(メタ)アクリル酸供給量は、通常、共重合理論に
よって知られているスチレンと(メタ)アクリル酸の相
対反応性比の値に暴いて計算したり、実験を行う等によ
って求められる。
各重合槽での重合液中のスチレン−(メタ)アクリル酸
共重合体の濃度は、生産性、除熱能力、攪拌能力等によ
って適時選択されるが、例えば3つの重合槽を用いる場
合、第一重合槽で20〜35重量%、第二重合槽で30
〜50重撥%、第三重合槽で40〜70重景%程重量順
次ポリマー濃度を高めるようにして製造される。
本発明において、以上のようにして所期の目的は達成さ
れるが、更に好ましくは、重合槽内の粘度が30ポイズ
以上で攪拌可能な領域、好ましくは30〜5000ポイ
ズの範囲において、各槽内もしくは、重合液の移送配管
中に重合禁止剤を(メタ)アクリル酸に対して30〜4
00 ppmの範囲で含有させたものを連続的に供給す
ることが好ましい。このような重合禁止剤を含有する(
メタ)アクリル酸を連続的に供給することによって製造
されるスチレン−(メタ)アクリル酸共重合体は、成形
品となした場合曇りが著しく低く、またフローマークが
発生しない透明性に優れた成形品とすることができる。
ここで用いる重合禁止剤としては、例えば少なくとも1
つの水酸基で置換されたベンゼン環を含む芳香族化合物
が挙げられる。代表例としては、ターシャリ−ブチルカ
テコール、ハイド、ロキノン。
P−メトキシフェノール、p−エトキシフェノール、2
,4−ジメチル−6−ターシャリープチルフエノールな
どが挙げられる。
これら重合禁止剤の添加量が(メタ)アクリル酸に対し
て30〜400ppmの範囲であると、重合速度の低下
や着色等なしに高い透明性を有するスチレン−(メタ)
アクリル酸共重合体を得ることができて好ましい。
本発明の製造方法では、最終重合槽でのポリマ、モノマ
ー、溶媒等の混合物を脱溶媒槽に移送し、ポリマーをモ
ノマー、溶媒等と分離する。この時分離回収されたモノ
マー、溶媒等は通常、精製されて原料として再使用され
る。重合系からこのようにして回収されて再使用される
(メタ)アクリル酸の量は通常使用された(メタ)アク
リル酸の5〜40重量%程度である。この回収された(
メタ)アクリル酸を粘度が30ポイズ以上の各重合槽内
もしくは重合液の移送配管中に連続的に供給する場合に
も、重合禁止剤を(メタ)アクリル酸に対して30〜4
00ppm添加することが好ましい。その添加方法とし
ては重合禁止剤を回収された(メタ)アクリル酸に直接
添加してもよいし、又重合禁止剤を含むモノマー類や溶
媒等と回収された(メタ)アクリル酸とを混合してもよ
い。
(メタ)アクリル酸を希釈するために用いる溶媒として
は、例えばトルエン、キシレン、エチルベンゼン等の如
き芳香族炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン等のケトン系化合物;メチルセロ
ソルブ、ジメチルセロソルブ等のエーテル系化合物等が
挙げられる。
本発明においては本発明で製造されるスチレン−(メタ
)アクリル酸共重合体の特徴をそこなわない範囲で、メ
チルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルメタ
クリレート、エヂルアクリレート、ブチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート、等の(メタ)アクリルエステ
ル類;α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−
tert−ブチルスチレン等の芳香族ビニル化合物寥ア
クリロニトリル、メタクリレートリル等のビニル置換ニ
トリル類;無水マレイン酸等の重合性M無水物などのよ
うな、スチレン及び/又は(メタ)アクリル酸と共重合
可能な重合性ビニル化合物を共重合性モノマーとして使
用してもよい。
さらに、本発明においては、重合速度及び分子量を調節
することを目的として、公知慣用の有機過酸化物や分子
量調節剤を使用してもよい。
本発明の共重合体は、スチレン単位と(メタ)アクリル
酸単位とのランダムな結合で構成される。
該(メタ)アクリル酸単位は耐熱性を向上させる役割を
果たすものであり、その含有量は該共重合体に対して、
通常3〜30重量%の範囲である。
なかでも該含有量が5〜25重量%の範囲である場合に
は、耐熱性と共に射出成形や押出成形等の成形加工性に
も優れるので好ましい。
本発明で製造される共重合体は、成形材料として供され
るためには、適当な分子量をもつことが必要であり、こ
の分子量を把握する方法の一つとして、溶液粘度を用い
る時、この共重合体の濃度10重量%のテトラハイドロ
フラン溶液の25℃における粘度が5〜75センチスト
ークスの範囲が好ましく、なかでも、強度および成形性
に優れる点で10〜60センチストークスの範囲が好ま
しい。
本発明により製造される共重合体は、そのままでも射出
成形、押出成形などにより加工され得るが、必要に応じ
て公知慣用の紫外線吸収剤、酸化防止剤、熱安定剤、可
塑剤または滑剤の如き各種の添加剤を重合中に、あるい
は押出ペレット化工程中に、本発明の共重合体の性能を
阻害しない範囲で添加することもできる。
かくして得られる本発明のスチレン−(メタ)アクリル
酸共重合体は、熱可塑性樹脂の成形加工に適用され、そ
れにより種々の成形品、たとえばフィルム、シートある
いは板といった押出成形品、二輪延伸シートあるいは二
軸延伸フィルムといった二輪延伸押出成形品、発泡シー
トおよび発泡ボードといった発泡押出成形品、および吹
込成形品または射出成形品などを製造することができる
〔実施例〕 次に、本発明を実施例及び比較例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例のものになんら限定さ
れるものではない。
また各実施例および比較例で得られる成形品の物性評価
は、次の如き要領により行なったものである。
(1)溶液粘度 :無水硫酸ナトリウムにて乾燥したテ
トラハイドロフラン中にスチレ ン−(メタ)アクリル酸共重合体 を濃度が10重量%になる様に溶 解し、この溶液の25°Cにおける 粘度をキャノンフェンスケ型粘度 管(#200)を用いて測定した。
(2)熱変形温度: ASTM D648による熱変形
温度に準拠した(荷重;264psi)。
(3)フローマーク の発生=4オンス射出成形機(日本製鋼所(株)製のス
クリュータイプ [V2O−140型])によって、200X120 X
20mmなるラジオキャビネットを成形し、フローマー
クの発 生状態を目視により判定した。) (4)成形品の 曇り:成形品の曇りについては、実際にランプ等で使用
される状態での光 の透過性を評価するため、第2図 に示す装置を用い、豆ランプより 発された光をアルミホイールでカ バーされた試験片(128X 12.8X 6.4 m
m )の長方向を通し、試験片の末端面より、一定距離
(100 mm)における照度を測定した。
実施例1゜ 第1図に示されるような、内容量12Nの攪拌機付重合
槽を3基直列に配設した重合装置を用いて、各重合槽内
で生成するSMAA樹脂中のメタクリル酸含有率がおよ
そ10重世%になる様にメタクリル酸の供給を行い、S
MAA樹脂を調製した。即ち、スチレン89.5重量%
、メタクリル酸5.5重量%およびエチ少量ンゼン5重
景%の混合物を5kg毎時のスピードで132°Cに保
たれた第一重合槽に連続的に供給し、次いで、第一重合
槽より溢れ出た重合液を132°Cに保たれた第二重合
槽に移送しつつ、第二重合槽にメタクリル酸50重量%
およびエチルベンゼン50重量%の混合物を130g毎
時のスピードで連続的に供給し、次いで、第二重合槽よ
り溢れ出た重合液を132°Cに保たれた第三重合槽に
移送しつつ、第三重合槽にメタクリル酸50重量%およ
びエチルベンゼン50重量%の混合物を90g毎時のス
ピードで連続的に供給し、次いで、第三重合槽より溢れ
出た重合液に、重合液に対して2重量部の水を添加後、
重合液を240°Cまで加熱し、240°C,20to
rrに保たれた脱溶媒槽に連続的に供給し、脱溶媒を行
ない、1時間当り3.3 kgの共重合体を得た。
重合反応系が定常状態に達した後、得られた共重合体を
分析、評価した。結果を下記第1表に示す。
なお、第1図に示される重合装置の操作概要は次の通り
である。
ジャケット付の内容Mt12fの混合装置付重合槽を3
基直列に配設し、第三重合槽の後に水の添加ラインをも
うけた予熱器を設置し、更にその後に脱溶媒槽を配設し
た。
原料のスチレン、メタクリル酸及び必要に応じて溶媒の
混合物は、フィードポンプによって第一重合槽に連続的
に一定速度で供給され、重合槽内はタービン型攪拌翼に
て攪拌され、また槽内温度は、ジャケットにてコントロ
ールされる。
各重合槽内は、常に満液状態に保たれ、フィードポンプ
により供給された量と同量の重合液が第一重合槽より溢
れ出し、第二重合槽に、更に第三重合槽に連続的に移送
される。
第二及び第三重合槽は、ダブルへりカリ型の攪拌翼をも
うけた、内容量122の重合槽で、第一重合槽と同じく
、満液状態で運転され、ジャケットにて槽内温度はコン
トロールされる。
第二及び第三槽には、メタクリル酸及び必要に応じて溶
媒の混合物を供給するためのノズルがもうけてあり、槽
内へ連続的にポンプにてメタクリル酸は、供給される。
第三重合槽より溢れ出た重合液は、予熱器によって加熱
されるが、予熱器にはノズルがもうけてあり、必要に応
じて水等が添加される。
予熱器を通して十分に加熱された重合液は、減圧に保た
れた脱溶媒槽にみちびかれ、未反応モノマー、溶媒等を
フラッシュ状態で除いた後、脱溶媒槽下部のギヤポンプ
により連続的に抜き出された後、ペレット化され、ベレ
ット状のスチレン−メタクリル酸共重合樹脂が得られる
実施例2゜ 実施例1と同じ装置を用い、各重合槽で生成するSMA
A樹脂中のメタクリル酸含有率がおよそ20重量%とな
る様にメタクリル酸を供給しつつS M A A Ir
A脂を製造した。即ち、スチレン70.6重量%、メタ
クリル酸9.4重量%及びエチルベンゼン20重量%の
混合物をiokg毎時のスピードで139℃に保たれた
第一重合槽に連続的に供給し、次いで第一重合槽より溢
れ出た重合液を139℃に保たれた第二重合槽に移送し
つつ、第二重合槽にメタクリル酸50重量%およびエチ
ルベンゼン50重量%の混合物を360g毎時のスピー
ドで連続的に供給し、次いで第二重合槽より溢れ出た重
合液を139°Cに保たれた第三重合槽に移送しつつ、
第三重合槽にメタクリル酸50重量%およびエチルベン
ゼン50重量%の混合物を260g毎時のスピードで連
続的に供給し、次いで第三重合槽より溢れ出た重合液に
重合液に対して、2重量部の水を添加後、重合液を25
0″Cまで加熱し、250’C,20torrに保たれ
た脱溶媒槽に連続に供給し、脱溶媒を行ない、1時間当
り5kgの共重合体を得た。重合反応系が定常状態に達
した後、得られた共重合体を分析、評価した。結果を第
1表に示す。
実施例3゜ 第二及び第三重合槽に供給するメタクリル酸とエチルベ
ンゼンの混合物として、メタクリル酸に対し100 p
pmのP−メトキシフェノールを添加する以外は、実施
例1と同じ方法で1時間当り3、2 kgの共重合体を
得、分析、評価した。。結果を第1表にあわせて示す。
なお、この時の第二重合槽及び第三重合槽内の重合液の
粘度は、いずれも30ポイズ以上であった。
実施例4゜ 第二及び第三重合槽に供給するメタクリル酸とエチルベ
ンゼンの混合物として、メタクリル酸に対し200pp
mのp−メトキシフェノールを添加する以外は、実施例
2と同じ方法で1時間当り4、9 kgの共重合体を得
、分析、評価した。結果を第1表にあわせて示す。
なお、この時の第二重合槽及び第三重合槽内の重合液の
粘度は、いずれも30ポイズ以上であった。
実施例5゜ 実施例1と同じ装置を用い、各重合槽で生成するSMA
A樹脂中のメタクリル酸含有率がおよそ15重量%とな
る様にメタクリル酸を供給しつつSMAA樹脂を製造し
た。即ち、ステ1フ84重壁%、メタクリル8重量%お
よびトルエン8重量%の混合物を8kg毎時のスピード
で135°Cに保たれた第一重合槽に連続的に供給し、
次いで第一重合槽より溢れ出た重合液を135°Cに保
たれた第二重合槽に移送しつつ、第二重合槽に2,4−
ジメチル−6−tert−ブチルフェノールを50pp
m含むメタクリル酸を135g毎時のスピードで連続的
に供給し、次いで第二重合槽より溢れ出た重合液を13
5°Cに保たれた第三重合槽に移送しつつ、第三重合槽
に2.4−ジメチル−6−ターシャリ−ブチルフェノー
ルを50ppm含むメタクリル酸を100g毎時のスピ
ードで連続的に供給し、次いで第三重合槽より溢れ出た
重合液に、重合液に対して、2重量部の水を添加後、重
合液を240°Cまで加熱し、240°C,20tor
rに保たれた脱溶媒槽に連続に供給し、脱溶媒を行ない
、1時間当り4.7 kgの共重合体を得た。
なお、この時の第二及び第三重合槽内の重合液の粘度は
、いずれも30ポイズ以上であった。重合反応系が、定
常状態に達した後、得られた共重合体を分析、評価した
。結果を第1表にあわせて示す。
比較例1゜ 実施例1と同じ装置を用い、スチレン87.5重量%、
メタクリル酸7.5重量%およびエチルベンゼン5重量
%の混合物を5kg毎時のスピードで132 ’Cに保
たれた第一重合槽に連続的に供給し、次いで第一重合槽
より溢れ出た重合液を順次132°Cに保たれた第二重
合槽、更に第三重合槽に移送し、次いで第三重合槽より
溢れ出た重合液を実施例1と同じ方法にて脱溶媒を行な
い、1時間当り3、5’kgO共重合体を得、分析、評
価した。結果を第1表にあわせて示す。
比較例2゜ 実施例1と同じ装置を用い、スチレン81.5重量%、
メタクリル酸10.5重量%およびトルエン8重量%の
混合物を8 kg毎時のスピードで135゛Cに保たれ
た第一重合槽に連続的に供給し、次いで第一重合槽より
溢れ出た重合液を順次135°Cに保たれた第二重合槽
、更に第三重合槽に移送し、次いで第三重合槽より溢れ
出た重合液を実施例1と同じ方法にて脱溶媒を行ない、
1時間当り488詰の共重合体を得、分析、評価した。
結果を第1表にあわせて示す。
比較例3゜ 実施例1と同じ装置を用い、スチレン69重量%、メタ
クリル酸11重量%およびエチルベンゼン20重盪%の
混合物を10kg毎時のスピードで139°Cに保たれ
た第一重合槽に連続的に供給し、次いで第一重合槽より
溢れ出た重合液を順次139°Cに保たれた第二重合槽
、更に第三重合槽に移送し、次いで第三重合槽より溢れ
出た重合液を実施例2と同じ方法にて脱溶媒を行ない、
1時間当り5、3 kgの共重合体を得、分析、評価し
た。結果を第1表にあわせて示す。
比較例4゜ 本発明で調整されるSMAA樹脂の耐熱性の有意性を示
すために、比較例4としてポリスチレン樹脂を取上げた
使用した樹脂は、デイックスチレンCR−3500〔大
日本インキ化学工業(株)製〕である。
実施例6゜ 実施例1で脱溶媒槽より回収されたスチレン、メタクリ
ル酸及びエチルベンゼンの混合物を精留し、それぞれの
成分に分離したところ、1時間当りメタクリル酸が50
g回収された。この回収されたメタクリル酸とエチルベ
ンゼンとメタクリル酸に基づいて1100ppのP−メ
トキシフェノールとの混合物を第三重合槽に供給した以
外は実施例3と同じ方法で1時間当り3.2 kgの共
重合体を得た。分析、評価の結果を第1表に示す。
なお、この時の第二重合槽及び第三重合槽内の重合液の
粘度は、いずれも30ポイズ以上であった。
実施例7゜ 実施例1と同じ装置を用い、各重合槽で生成するSMA
A樹脂中のメタクリル酸含有率がおよそ10重量%とな
る様にメタクリル酸を供給しつつSMAA樹脂を製造し
た。即ち、スチレン89重量%、メタクリル酸6重量%
及びエチルベンゼン5重量%の混合物を、4kg毎時の
スピードで132°Cに保たれた第一重合槽に連続的に
供給し、次いで第一重合槽より溢れ出た重合液を132
°Cに保たれた第二重合槽に移送しつつ、第二重合槽に
メタクリル酸10重量%とスチレン90重量%とメタク
リル酸に基いて1100ppのp−メトキシフェノール
の混合物を1100g毎時のスピードで連続的に供給し
、次いで第二重合槽より溢れ出た重合液を132°Cに
保たれた第三重合槽に移送しつつ、第三重合槽にメタク
リル酸10重量%とスチレン90重量%とメタクリル酸
に基いて1100ppのP−メトキシフェノールの混合
物を950g毎時のスピードで連続的に供給し、次いで
第三重合槽より溢れ出た重合液に重合液に対して2重量
部の水を添加後、重合液を250°Cまで加熱し、25
0°C,20torrに保たれた脱溶媒槽に連続に供給
し、脱溶媒を行ない、1時間当り3.5 kgの共重合
体を得た。重合反応系が定常状態に達した後、得られた
共重合体を分析、評価した。結果を第1表に示す。
なお、この時の第二重合槽及び第三重合槽内の重合液の
粘度は、いずれも30ポイズ以」二であった。
実施例8゜ 実施例1と同じ装置を用い、各重合槽で生成するSMA
A樹脂中のメタクリル酸含有率がおよそ20重量%とな
る様にメタクリル酸を供給しつつSMAA樹脂を製造し
た。即ち、スチレン70重量%、メタクリル酸10重量
%及びエチ重量ンガフ20重景%の混合物を、8kg毎
時のスピードで139°Cに保たれた第一重合槽に連続
的に供給し、次いで第一重合槽より溢れ出た重合液を1
39°Cに保たれた第二重合槽に移送しつつ、第二重合
槽にメタクリル酸20重量%とスチレン80重量%とメ
タクリル酸に基いて200 PI)IIIのp−メトキ
シフェノールの混合物を360g毎時のスピードで連続
的に供給し、次いで第二重合槽より溢れ出た重合液を1
39°Cに保たれた第三重合槽に移送しつつ、第三重合
槽にメタクリル酸20重量%とスチレン80重量%とメ
タクリル酸に基いて200ppmのp−メトキシフェノ
ールの混合物を1480g毎時のスピードで連続的に供
給し、次いで第三重合槽より溢れ出た重合液に重合液に
対して2重量部の水を添加後、重合液を250°Cまで
加熱し、250°C,20torrに保たれた脱溶媒槽
に連続に供給し、脱溶媒を行ない、1時間当り5.3 
kgの共重合体を得た。重合反応系が定常状態に達した
後、得られた共重合体を分析し、評価した。結果を第1
表に示す。
なお、この時の第手重合槽及び第三重合槽内の重合液の
粘度は、いずれも30ポイズ以上であった。
〔発明の効果〕
本発明の商業生産に適した2つ以上の直列に配設した混
合装置付重合槽を用いて、高い透明性と高い耐熱性を兼
ねそなえたスチレン−(メタ)アクリル酸共重合体を製
造することができる。本発明で得られるスチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体は、特に成形品となした時にフ
ローマークの発生がなく、また透明性が極めて高いため
、その用途も広範なものに及び、例えば蛍光燈カバーラ
ンプシェードなどの照明器具カバー類;カセットケース
、カセットハーフ、コンパクトディスク、光ディスク、
コーヒーメーカ一部品、洗濯機ランドリー蓋などの弱電
用部品;カーメーターやカーオーディオなどのプリズム
レンズ、インナーレンズ、ランプ、ランプカバー トラ
クター用風防、天井材などの自動車用部品;ラーメンカ
ップ、深絞りカップ、クリスタルカップ、折箱、納豆容
器、弁当箱、蒸し容器及びOMVで成形されるカップ類
などの耐熱食品容器;総菜容器、弁当箱、めん類カップ
、チルド食品容器、冷凍食品容器、ドライ食品容器等の
電子レンジで加熱可能な食品容器;トレイ、人工臓器、
動物飼育箱、シャーレなどの医療用器具;各種銘板、レ
ンズ、トレイ、ビン等の複写機部品などの如く各種の成
形加工品用として有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるSMAA樹脂の製造方法を示すフ
ローシートであり、第2図は本発明により得られたSM
AA樹脂の成形品の曇り特性を試験する装置を示すもの
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、塊状もしくは溶液重合法により連続的にスチレン−
    (メタ)アクリル酸共重合体を製造する方法において、
    直列に配設した2つ以上の混合装置付重合槽を用い、か
    つ各々の重合槽に(メタ)アクリル酸を連続的に供給し
    つつ重合を行なうことを特徴とするスチレン−(メタ)
    アクリル酸共重合体の製造方法。 2、重合禁止剤を30〜400ppmの範囲で含有させ
    たメタクリル酸を、内容物の粘度が30ポイズ以上であ
    る重合槽内に連続的に供給する請求項1記載の製造方法
    。 3、(メタ)アクリル酸の一部が重合系から回収された
    (メタ)アクリル酸である請求項2記載の製造方法。 4、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体が、スチレ
    ン単位97〜70重量%、(メタ)アクリル酸単位3〜
    30重量%からなり、かつ該共重合体濃度10重量%の
    乾燥テトラハイドロフラン溶液の温度25℃における粘
    度が5〜75センチストークスである請求項2記載の製
    造方法。 5、(メタ)アクリル酸を50借景以下のスチレン又は
    スチレンと溶媒の混合物で希釈して用いる請求項2記載
    の製造方法。
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