JPH07269661A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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Publication number
JPH07269661A
JPH07269661A JP6058976A JP5897694A JPH07269661A JP H07269661 A JPH07269661 A JP H07269661A JP 6058976 A JP6058976 A JP 6058976A JP 5897694 A JP5897694 A JP 5897694A JP H07269661 A JPH07269661 A JP H07269661A
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JP
Japan
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drum
friction element
automatic transmission
piston
clutch
Prior art date
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Application number
JP6058976A
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English (en)
Inventor
Kazuji Kurokawa
和司 黒川
Takamichi Teraoka
隆道 寺岡
Masakazu Honbo
正和 本坊
Tatsuhiko Iwasaki
龍彦 岩崎
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊星歯車機構の動力伝達経路を構成するドラ
ム内に収納した高速段締結用の摩擦要素の作動ピストン
を小径化し、この作動ピストンの収容部分のドラムに形
成した凹設部分を有効利用して、他の摩擦要素の作動ピ
ストンのリターンスプリングを配置して自動変速機を軸
方向に短縮化する。 【構成】 第1ドラム40の開放側先端部内側に3−4
クラッチ16を設け、中間部外側にリバースクラッチ1
8を設ける。第1ドラム40の底部40a側端部に形成
した凹設部分40b内側に、3−4クラッチ16の第1
ピストン50を摺動可能に嵌合する。第2ドラム42の
底部42a側内側にリバースクラッチ18の第2ピスト
ン52を摺動可能に嵌合する。第2ピストン52のリタ
ーンスプリング52bを第1ドラム40の底部40a側
端部の外周部に位置して、その内周部を凹設部分40b
に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊星歯車機構の動力伝
達経路を複数の摩擦要素を介して切換えることにより、
複数の変速段が得られるようになった自動変速機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の自動変速機としては例えば特開
平2−113151号公報(F16H3/66)に開示
されるものがある。この自動変速機は遊星歯車機構のリ
ングギアと、出力軸に繋がる有底筒状のドラムの開放側
先端部内側にクラッチC1 が設けられると共に、このド
ラムの底部側端部外側にクラッチC0 が設けられるよう
になっている。従って、このように1つの前記ドラムに
2つのクラッチC1 ,C0 が設けられることにより、自
動変速機の部品点数の削減を可能としてコンパクト化が
達成される。
【0003】ところで、F.F車に適用される自動変速
機は横置きされる関係上、その軸方向長をより短縮化し
てエンジンルームへのレイアウトを容易にすることが望
ましい。尚、前記ドラムの底部側端部の内方に前記クラ
ッチC1 の作動ピストンが収容されると共に、この底部
の軸方向外方に前記クラッチC0 の作動ピストンが配置
されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の自動変速機にあっては、前記クラッチC0 の作動
ピストンがドラムの底部の軸方向側方に設けられ、この
作動ピストンのリターンスプリングがドラム底部との間
に配置されるようになっている。従って、前記作動ピス
トンとドラム底部との間には、前記リターンスプリング
を配置するためのスペースを必要とし、このスペースに
より自動変速機の軸方向長の短縮化が大きく制約される
という課題があった。
【0005】一方、遊星歯車機構の動力伝達経路を切換
える各種クラッチでは、高速段切換用のクラッチに作用
するトルクは比較的小さくなっており、従って、この高
速段切換用クラッチを作動する作動ピストンは小径のも
ので済ますことができる。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、遊星歯車機構の動力伝達経路を構成するドラム内に
収納した高速段締結用の摩擦要素の作動ピストンを小径
化し、この作動ピストンの収容部分のドラムに形成した
凹設部分を有効利用して、他の摩擦要素の作動ピストン
のリターンスプリングを配置して軸方向に短縮化した自
動変速機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、遊星歯車機構の動力伝達経路を切換える
複数の摩擦要素を備え、これら摩擦要素を適宜切換える
ことにより複数段の変速が可能となった自動変速機にお
いて、前記複数の摩擦要素のうち高速段切換用の第1摩
擦要素、およびこの第1摩擦要素とは別の第2摩擦要素
が共通して設けられる動力伝達経路の一部を有底筒状の
ドラムで構成し、このドラムの開放側先端部内側に前記
第1摩擦要素を配置すると共に、このドラムの底部側内
方に第1摩擦要素の作動ピストンを収容し、かつ、前記
ドラムの中間部外側に前記第2摩擦要素を配置する一
方、ドラムの前記作動ピストン収容部を縮径して前記作
動ピストンを小径化すると共に、このドラムの底部側外
側に凹設部分を形成し、この凹設部分に前記第2摩擦要
素の作動ピストンのリターンスプリングを配置すること
により構成する。
【0008】また、前記ドラムの内方に、前記第1,第
2摩擦要素以外の第3摩擦要素を配置することが望まし
い。
【0009】更に、前記第1摩擦要素を前記遊星歯車機
構の外周部分に配置して、それぞれを軸方向にオーバー
ラップさせることが望ましい。
【0010】
【作用】以上の構成により本発明の自動変速機にあって
は、遊星歯車機構の動力伝達経路の一部を構成するドラ
ムの開放側先端部内側に第1摩擦要素を配置すると共
に、このドラムの中間部外側に第2摩擦要素を配置する
ことにより、ドラムを第1,第2摩擦要素に共通化する
ことができることにより、部品点数の削減を達成できる
と共に、軸方向長の短縮化を図ることができる。また、
前記第1摩擦要素が高速段切換用であるため、前記ドラ
ムの底部側内方に収容される作動ピストンの小径化を可
能とし、このドラムの底部側外側を縮径した際に形成さ
れる凹設部分に、前記第2摩擦要素の作動ピストンのリ
ターンスプリングを配置したので、この第2摩擦要素の
作動ピストンと前記ドラムとを軸方向に近接させること
が可能となり、その分、自動変速機の軸方向長の短縮化
を達成することができる。
【0011】また、前記ドラムの内方に、前記第1,第
2摩擦要素以外の第3摩擦要素を配置することにより、
この第3摩擦要素の軸方向配置スペースを設ける必要が
無くなり、その分、軸方向長の短縮化を図ることができ
る。
【0012】更に、前記第1摩擦要素を前記遊星歯車機
構の外周部分に配置して、それぞれを軸方向にオーバー
ラップさせることにより、前記ドラムを全体的に遊星歯
車機構側に近付けることができ、その分、自動変速機の
軸方向長を短縮化することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1,図2は本発明にかかる自動変速
機10の一実施例を示し、図1は自動変速機10の要部
を示す断面図、図2は自動変速機10の中心軸から下半
分を示す概略構成図である。
【0014】即ち、本実施例の自動変速機10のギアト
レーンは図1に示すように、第1プラネタリーギア12
と第2プラネタリーギア14との2つの遊星歯車機構を
備え、これら第1,第2プラネタリーギア12,14の
各動力伝達経路には、第1摩擦要素としての3−4クラ
ッチ16,第2摩擦要素としてのリバースクラッチ1
8,第3摩擦要素としてのフォワードクラッチ20と、
ローアンドリバースブレーキ22および2−4ブレーキ
24の摩擦要素と、ワンウエイクラッチ26とが配設さ
れる。そして、前記各摩擦要素は図外のコントロールバ
ルブから供給される制御油圧によって締結および開放が
制御され、車速およびアクセル開度等の各運転条件に応
じた変速段が得られるようになっている。尚、前記3−
4クラッチ16,リバースクラッチ18,フォワードク
ラッチ20およびローアンドリバースブレーキ22はそ
れぞれ多板クラッチとして構成され、また、前記2−4
ブレーキ24はバンドブレーキとして構成される。
【0015】前記自動変速機10の図中右方には図外の
エンジンが配置され、このエンジン回転はトルクコンバ
ータ28を介して自動変速機10の入力軸30に入力さ
れ、この入力軸30回転がギアトレーンで適宜変速され
た後、出力駆動ギア32および出力被動ギア34を介し
てディファレンシャルギア36に出力されるようになっ
ている。
【0016】前記ギアトレーンは図2に示すように、第
1プラネタリーギア12のサンギア12aに繋がる経路
Aは、2−4ブレーキ24を介してハウジング38に結
合可能であると共に、リバースクラッチ18を介して入
力軸30に繋がる経路Bに結合可能となっている。ま
た、第1プラネタリーギア12のピニオンギア12bに
繋がる経路Cは、3−4クラッチ16を介して前記経路
Bに結合可能となっている。更に、第1プラネタリーギ
ア12のリングギア12cは、経路Dを介して第2プラ
ネタリーギア14のピニオンギア14bに繋がる。
【0017】一方、前記第2プラネタリーギア14のサ
ンギア14aに繋がる経路Eは、フォワードクラッチ2
0を介して入力軸30に繋がる経路Fに結合可能となっ
ている。また、第2プラネタリーギア14のピニオンギ
ア14bは変速回転の出力要素となり、経路Gを介して
前記出力駆動ギア32に繋がる。更に、第2プラネタリ
ーギア14のリングギア14cに繋がる経路Hは、前記
第1プラネタリーギア12のピニオンギア12bに繋が
ると共に、ローアンドリバースブレーキ22を介してハ
ウジング38に結合可能となっている。このとき、前記
リングギア14cとハウジング38との間には、前記ロ
ーアンドリバースブレーキ22と並列関係をもって前記
ワンウエイクラッチ26が配置される。
【0018】そして、前記構成のギアトレーンを備えた
本実施例の自動変速機10は、フォワードクラッチ20
(FwdCL ),3−4クラッチ16(3-4CL ),リバース
クラッチ18(RevCL )およびローアンドリバースブレ
ーキ22(L/RBr ),2−4ブレーキ24(2-4Br )が
次の表1に示すように締結および開放されることによ
り、1st(前進1速段),2nd(前進2速段),3rd
(前進3速段),4th(前進4速段)およびRev(後
進段)の各変速段が居られるようになっている。尚、同
表中○は締結状態、×は開放状態を示す。また、同表に
ワンウエイクラッチ(OWC )の作動状態を併せて示し、
Lがロック状態、Fがフリー状態を示す。
【0019】
【表1】 ところで、前記ギアトレーンでは図1に示すように、前
記経路Bは第1ドラム40で形成されると共に、経路A
は第2ドラム42で形成され、かつ、経路Fは第3ドラ
ム44で形成される。前記第1,第2,第3ドラム4
0,42,44はそれぞれ有底筒状に形成されると共
に、大径の第2ドラム42と小径の第3ドラム44との
間に第1ドラム40が介在されてそれぞれが同心状に配
置される。
【0020】第1,第3ドラム40,44の底部40
a,44aの中心部は、入力軸30に一体に固定される
ボス部46に嵌合されると共に、第2ドラム42の底部
42aの中心部はハウジング38に一体に固定されるカ
ラー部48の外周に回転自在に嵌合される。このとき、
前記ボス部46は前記カラー部48の外周に回転自在に
嵌合されている。また、前記カラー部48には後述する
シリンダ室50a,52a,54aにそれぞれ油圧供給
するための通路48a,48b,48cが形成されるよ
うになっている。
【0021】前記第1ドラム40の外周壁は、開放側
(図中左側)から底部40aに向かって徐々に縮径され
ると共に、その底部40aが設けられた端部は凹設部分
40bをもって更に大きく縮径される。そして、前記第
1ドラム40の開放側先端部内側に前記3−4クラッチ
16が設けられると共に、前記凹設部分40b内側に3
−4クラッチ16に締結力を付加する第1ピストン50
が摺動可能に嵌合される。
【0022】また、前記第1ドラム40の中間部外側に
は前記リバースクラッチ18が設けられると共に、この
第2ドラム42の底部42a側内側にこのリバースクラ
ッチ18に締結力を付加する第2ピストン52が摺動可
能に嵌合される。更に、前記第3ドラム44の開放側内
側に前記フォワードクラッチ20が設けられると共に、
この第3ドラム44の底部44a側内側にこのフォワー
ドクラッチ20を締結するための第3ピストン54が摺
動可能に嵌合される。そして、前記第1,第2,第3ピ
ストン50,52,54と、それぞれが嵌合されたドラ
ム底部40a,42a,44aとの間にシリンダ室50
a,52a,54aが形成され、これらシリンダ室50
a,52a,54a内に制御油圧が供給されるようにな
っている。
【0023】前記3−4クラッチ16およびフォワード
クラッチ20は前進段の締結要素となるが、それぞれの
第1,第3ピストン50,54には、シリンダ室50
a,54aと反対側に環状の隔成板50b,54bを配
置して遠心バランス室50c,54cが構成される。そ
して、前記遠心バランス室50c,54cに充填された
作動油に作用する遠心圧力で、前記シリンダ室50a,
54a内の作動油に作用する遠心圧力を相殺して、3−
4クラッチ16およびフォワードクラッチ20に引きず
りが生ずるのを防止するようになっている。
【0024】一方の隔成板50bの内周部はスナップリ
ング56を介して前記ボス部46外周に係止されると共
に、他方の隔成板54bはスナップリング58を介して
入力軸30外周に係止される。尚、前記隔成板50bを
係止するスナップリング56は、前記第3ドラム44の
係止用としても共用され、部品点数の削減が図られる。
【0025】ところで、前記第1,第2,第3ピストン
50,52,54はそれぞれリターンスプリング50
d,52b,54dによって油圧解除時の復帰力が付加
されるが、第1,第2ピストン50,52のリターンス
プリング50d,52bはダイヤフラムで構成され、第
3ピストン54のリターンスプリング54dはコイルス
プリングで構成される。
【0026】ここで、ダイヤフラムで形成された前記第
2ピストン52のリターンスプリング52bは、第1ド
ラム40の底部40a側端部の外周部に位置し、その内
周部がこの第1ドラム40の凹設部分40bに配置され
る。そして、前記リターンスプリング52bの外周部が
第2ドラム42内側に設けられるリバースクラッチ18
のスナップリング18aに係止されると共に、前記凹設
部分40bに配置された内周部が第2ピストン52に係
止されるようになっている。
【0027】以上の構成により本実施例の自動変速機1
0にあっては、第1プラネタリーギア12と第2プラネ
タリーギア14とで構成される動力伝達経路のうち、経
路B,経路Aおよび経路Fをそれぞれ有底筒状の第1,
第2,第3ドラム40,42,44で形成し、第1ドラ
ム40の開放側先端部内側に高速段切換用の3−4クラ
ッチ16を設けると共に、第1ドラム40の中間部外側
にリバースクラッチ18を設け、更に、第3ドラム44
の開放側内側にフォワードクラッチ20を設けるように
なっている。従って、前記第1ドラム40を3−4クラ
ッチ16およびリバースクラッチ18の動力伝達経路と
して共通化したので、部品点数の削減を達成できると共
に、自動変速機10の軸方向長の短縮化を図ることがで
きる。
【0028】また、前記3−4クラッチ16が3rdおよ
び4thの高速段切換用であるため、この3−4クラッチ
16に作用するトルクは比較的小さくなり、従って、こ
の3−4クラッチ16を締結するために、前記第1ドラ
ム40の底部40a側内方に収容した第1ピストン50
の小径化を可能とする。このため、前記第1ピストン5
0を前記第1ドラム40の底部40a側外側を縮径して
形成した凹設部分40b内側に収容し、この凹設部分4
0に前記リバースクラッチ18を締結するための第2ピ
ストン52のリターンスプリング52bを配置するよう
になっている。従って、このようにリターンスプリング
52bを第1ドラム40の外周方向に位置する前記凹設
部分40に配置できることにより、第2ドラム42の底
部42a側内側に収容した前記第2ピストン52と第1
ドラム40の底部40aとを軸方向に近接させることが
可能となり、その分、自動変速機10の軸方向長の短縮
化を達成することができる。
【0029】また、前記第1,第2,第3ドラム40,
42,44は、内方から第3ドラム44,第1ドラム4
0,第2ドラム42の順に互いに同心状に配置されて、
第1ドラム40内方に位置する第3ドラム44にフォワ
ードクラッチ20を配置したので、このフォワードクラ
ッチ20を配置するためのスペースを前記第1ドラム4
0の軸方向外方に設ける必要がなくなり、延いては、自
動変速機10の軸方向長の更なる短縮化を図ることがで
きる。
【0030】図3,図4は他の実施例の自動変速機10
aを示し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付し
て重複する説明を省略して述べる。尚、図3は自動変速
機10aの要部を示す断面図、図4は自動変速機10の
中心軸から下半分を示す概略構成図である。
【0031】即ち、この実施例の自動変速機10aは前
記実施例の自動変速機10に対して、第1プラネタリー
ギア12と第2プラネタリーギア14の前後位置を入れ
替えて構成したもので、経路B,A,Fをそれぞれ同心
状に配置される第1,第2,第3ドラム40,42,4
4で形成すると共に、第1ドラム40の開放側先端部内
側に3−4クラッチ16を設けると共に、第1ドラム4
0の中間部外側にリバースクラッチ18を設け、更に、
第3ドラム44の開放側内側にフォワードクラッチ20
を設けるようになっている。また、この実施例に設けら
れた各摩擦要素、つまり3−4クラッチ16,リバース
クラッチ18,フォワードクラッチ20およびローアン
ドリバースブレーキ22,2−4ブレーキ24は前記表
1に示す締結,開放に従って各変速段が得られるように
なっている。
【0032】ここで、本実施例では第1プラネタリーギ
ア12と第2プラネタリーギア14の前後位置を入れ替
えたことにより、第1ドラム40の開放側先端部を第2
プラネタリーギア14の外周部に配置することが可能と
なり、この実施例ではこの第1ドラム40の開放側先端
部内側に設けた3−4クラッチ16を、第2プラネタリ
ーギア14の外周部に配置してある。
【0033】従って、この実施例では3−4クラッチ1
6が第2プラネタリーギア14の外周部に配置されるこ
とにより、この3−4クラッチ16を設けた第1ドラム
40と第2プラネタリーギア14を軸方向により近付け
ることができ、自動変速機10aの軸方向長を更に短縮
することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に示す自動変速機にあっては、ドラムの開放側先端部内
側に第1摩擦要素を配置すると共に、このドラムの中間
部外側に第2摩擦要素を配置したので、部品点数の削減
を達成できると共に、軸方向長の短縮化を図ることがで
きる。また、高速段切換用となる前記第1摩擦要素をド
ラムの底部側内方に収容して、その外側に形成した凹設
部分に第2摩擦要素のリターンスプリングを配置したの
で、この第2摩擦要素の作動ピストンと前記ドラムとを
軸方向に近接させることが可能となり、その分、自動変
速機の軸方向長をより短くでき、狭いエンジンルームへ
のレイアウトを容易にすることができる。
【0035】また、本発明の請求項2にあっては、前記
ドラムの内方に前記第1,第2摩擦要素以外の第3摩擦
要素を配置したので、この第3摩擦要素の軸方向配置ス
ペースを設ける必要が無くなり、その分、軸方向長を更
に短縮化することができる。
【0036】更に、本発明の請求項3にあっては、前記
第1摩擦要素を前記遊星歯車機構の外周部分に配置し
て、それぞれを軸方向にオーバーラップさせたので、前
記ドラムを全体的に遊星歯車機構側に近付けることがで
き、その分、自動変速機の軸方向長の更なる短縮化を図
ることができるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す自動変速機の要部を示
す断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す自動変速機の中心軸か
ら下半分を示す概略構成図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す自動変速機の要部を
示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す自動変速機の中心軸
から下半分を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10,10a 自動変速機 12 第1プラネタリーギア(遊星歯車機構) 14 第2プラネタリーギア(遊星歯車機構) 16 3−4クラッチ(第1摩擦要素) 18 リバースクラッチ(第2摩擦要素) 20 フォワードクラッチ(第3摩擦要素) 22 ローアンドリバースブレーキ(摩擦要素) 24 2−4ブレーキ(摩擦要素) 26 ワン
ウエイクラッチ 28 トルクコンバータ 30 入力
軸 40 第1ドラム(ドラム) 40a 底
部 40b 凹設部分 42 第2
ドラム 42a 底部 44 第3
ドラム 44a 底部 50 第1ピストン(第1摩擦要素の作動ピストン) 52 第2ピストン(第2摩擦要素の作動ピストン) 52b リターンスプリング
フロントページの続き (72)発明者 岩崎 龍彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星歯車機構の動力伝達経路を切換える
    複数の摩擦要素を備え、これら摩擦要素を適宜切換える
    ことにより複数段の変速が可能となった自動変速機にお
    いて、 前記複数の摩擦要素のうち高速段切換用の第1摩擦要
    素、およびこの第1摩擦要素とは別の第2摩擦要素が共
    通して設けられる動力伝達経路の一部を有底筒状のドラ
    ムで構成し、このドラムの開放側先端部内側に前記第1
    摩擦要素を配置すると共に、このドラムの底部側内方に
    第1摩擦要素の作動ピストンを収容し、かつ、前記ドラ
    ムの中間部外側に前記第2摩擦要素を配置する一方、ド
    ラムの前記作動ピストン収容部を縮径して前記作動ピス
    トンを小径化すると共に、このドラムの底部側外側に凹
    設部分を形成し、この凹設部分に前記第2摩擦要素の作
    動ピストンのリターンスプリングを配置したことを特徴
    とする自動変速機。
  2. 【請求項2】 前記ドラムの内方に、前記第1,第2摩
    擦要素以外の第3摩擦要素を配置したことを特徴とする
    請求項1に記載の自動変速機。
  3. 【請求項3】 前記第1摩擦要素を前記遊星歯車機構の
    外周部分に配置して、それぞれを軸方向にオーバーラッ
    プさせたことを特徴とする請求項1または2に記載の自
    動変速機。
JP6058976A 1994-03-29 1994-03-29 自動変速機 Pending JPH07269661A (ja)

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Citations (10)

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