JPH0210485B2 - - Google Patents

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JPH0210485B2
JPH0210485B2 JP57057372A JP5737282A JPH0210485B2 JP H0210485 B2 JPH0210485 B2 JP H0210485B2 JP 57057372 A JP57057372 A JP 57057372A JP 5737282 A JP5737282 A JP 5737282A JP H0210485 B2 JPH0210485 B2 JP H0210485B2
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JP
Japan
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lubricant
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magnetic
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wear
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JP57057372A
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JPS58175136A (ja
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Toshiro Kita
Yasuko Ando
Yasunaga Mitsuya
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/72Protective coatings, e.g. anti-static or antifriction
    • G11B5/725Protective coatings, e.g. anti-static or antifriction containing a lubricant, e.g. organic compounds
    • G11B5/7253Fluorocarbon lubricant
    • G11B5/7257Perfluoropolyether lubricant

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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録媒体の表面に付与する表面
潤滑剤の改良に関する。
〔従来の技術〕
磁気テープ装置あるいはフロツピーデイスク装
置のように、可とう性の基板上に磁性膜を形成し
た磁気記録媒体を使用する磁気記録装置では、情
報の記録再生時に、磁気ヘツドと磁気記録媒体と
が常に接触走行している。
一方、比較的こわいアルミニウム合金の基板上
に磁性膜を形成した磁気記録媒体を使用する磁気
デイスク装置では、動圧形気体軸受である浮動ヘ
ツドスライダを用いて、高速で回転する磁気記録
媒体上に磁気ヘツドを微小間隔で浮上させ、非接
触状態で情報の記録再生を行つているが、磁気記
録媒体の表面が粗い場合や、塵埃の混入などの外
乱により磁気ヘツドの浮上量が低下した場合に
は、磁気ヘツドと磁気記録媒体との間で接触が起
こる。
また、近年では、磁気ヘツドを磁気記録媒体に
押し付けた状態でモータの起動・停止を行うコン
タクトスタートストツプ(css)方式の磁気デイ
スク装置も出現しているが、この方式でも、起動
時には、磁気記録媒体が一定回転数になるまでの
間、磁気ヘツドと磁気記録媒体との接触走行が起
こる一方、磁気記録媒体の停止時にも、同様にし
て一定回転数以下になると磁気ヘツドと磁気記録
媒体との接触走行が起こる。
このように、種々の状態において磁気ヘツドと
磁気記録媒体との接触走行が起こるが、一般に磁
気記録媒体の磁性膜自体は潤滑性を有さず、有し
ても極めて低い潤滑性能であるため、長時間の接
触走行が起こると、磁気ヘツドあるいは磁気記録
媒体の磁性膜が摩耗し、情報の記録再生が不能に
なるという事態を生じる。そこで、このような摩
耗現象を軽減するため、磁気記録媒体の内、特に
磁気デイスク媒体の表面に潤滑剤を付与し、潤滑
性能を高めることが広く行われている。
表面潤滑剤としては、固体潤滑剤及び液体潤滑
剤があるが、従来から磁気記録媒体用としては、
パーフルオロアルキルポリエーテルやパーフルオ
ロポリエーテル等のフツ素と炭素を主成分とする
フルオロカーボン系の液体潤滑剤が主として用い
られている。この種の液体潤滑剤は蒸発しにく
く、また磁性膜にも悪影響を与えず、化学的にも
安定で、通常の使用状態では優れた潤滑性能を有
する。また、ぬれ性が良いため、磁気記録媒体面
上に均一な潤滑膜を形成することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述したように、磁気デイスク媒体の摩耗現象
軽減のためには、液体潤滑剤のみから構成された
潤滑剤の適用が効果的である。しかしながら、磁
気ヘツドと磁気記録媒体とが高速で接触走行する
ような極圧状態においては、液体潤滑剤のみから
構成された従来の潤滑剤では、実使用面において
次のような問題点があり、適用に困難性があつ
た。
先ず、第1に、摩耗現象軽減のため液体潤滑剤
の付与量を多くしていくと、摩擦係数は反対に大
きくなり、最悪の場合には、装置停止中に磁気ヘ
ツドが磁気記録媒体に強固に密着してしまうとい
う現象が起こる。一旦この密着現象が起こると、
css方式では、磁気ヘツドを支える支持バネが破
損し、そのため磁気ヘツドが浮上せず、磁気記録
媒体面を傷付け、情報の記録再生が不能になる事
態が生じる。特に、スパツタ法あるいはメツキ法
で磁性膜を形成した連続薄膜媒体では、その表面
が従来の酸化鉄粒子をコーテイングした塗布形磁
気記録媒体と比べ平坦なため、磁気ヘツドと磁気
記録媒体面の強固な密着が起こつてしまうという
欠点があつた。
第2に、液体潤滑剤であるが故に、極圧状態に
おいては特に潤滑膜が破断しやすく、その結果、
磁気ヘツドや磁気記録媒体の摩耗及び損傷が進展
するようになる。このような極圧状態での潤滑膜
の破断を防止する方法として、高粘度の液体潤滑
剤を磁気記録媒体面に付与することも考えられる
が、高粘度の液体潤滑剤によつて、上記密着現象
が発生しやすくなるという欠点があつた。
本発明は、上記液体潤滑剤のもつ欠点を解消
し、極圧状態においても摩擦係数及び摩耗量の小
さな、しかも潤滑膜の破断や磁気ヘツドと磁気記
録媒体との密着現象が生じないような良好な潤滑
性能を有する磁気記録媒体用表面潤滑剤の提供を
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の磁気記録媒
体用表面潤滑剤は、へき開性を有する有機系固体
潤滑剤であるメラミンとシアヌル酸の分子付加物
を、あるいは前記分子付加物と共に界面活性剤を
フルオロカーボン系の液体潤滑剤中に分散せしめ
たことを特徴とする。
〔作用〕
このような構成の表面潤滑剤によれば、該表面
潤滑剤が、フルオロカーボン系の液体潤滑剤中に
へき開性を有する有機系固体潤滑剤であるメラミ
ンとシアヌル酸の分子付加物を分散させたもので
あるため、極圧状態においても、前記メラミンと
シアヌル酸の分子付加物のへき開面の滑りの効果
により低摩擦及び低摩耗を実現でき、しかも潤滑
膜の破断や磁気ヘツドと磁気記録媒体との密着現
象が生じないという良好な潤滑性能が得られる。
更に、界面活性剤を用いて前記メラミンとシア
ヌル酸の分子付加物を前記フルオロカーボン系の
液体潤滑剤中に分散させているため、前記メラミ
ンとシアヌル酸の分子付加物のフルオロカーボン
系液体潤滑剤中への分散性が向上し、安定した潤
滑性能を得ることができる。したがつて、磁気デ
イスク装置用の磁気記録媒体面に本発明の表面潤
滑剤を付与した場合には、従来の液体潤滑剤のみ
から成る表面潤滑剤と同一量付与すれば、摩擦係
数及び摩耗量を格段に低減することができる。ま
た、同程度の摩擦係数を許容する場合には、従来
の表面潤滑剤に比べ、多量の本発明の表面潤滑剤
を付与できるので、より一層の摩耗量の低域を図
ることができる。一方、同程度の摩耗量を許容す
る場合には、従来の表面潤滑剤より少量の付与量
ですむため、摩耗係数の低減を図ることができ、
磁気ヘツドと磁気記録媒体との密着の危険性が低
減するといつた利点がある。
〔実施例〕
以下、実施例に基づき、本発明の磁気記録媒体
用表面潤滑剤について詳細に説明する。
へき開性を有する有機系固体潤滑剤として、本
実施例ではメラミンとシアヌル酸の分子付加物を
用いた。この種の有機系固体潤滑剤は、へき開性
のラメラ構造を有しているため、極圧状態におい
ても、へき開面の滑りの効果により低摩擦及び低
摩耗を実現できる。本実施例では、前記メラミン
とシアヌル酸の分子付加物を、従来から液体潤滑
剤として使用されているフルオロカーボン系の潤
滑剤を基油として分散させ表面潤滑剤とした。ま
た、このようなフルオロカーボン系の液体潤滑剤
としてはパーフルオロアルキルポリエーテルやパ
ーフルオロポリエーテル等があり、これらの液体
潤滑剤は潤滑剤本来の潤滑性能に加え、ぬれ性の
良さがあり、磁気記録媒体面上に均一な潤滑膜を
形成することができる。
更に、基油としての前記フルオロカーボン系の
液体潤滑剤中への前記メラミンとシアヌル酸の分
子付加物の分散を促進させ、より一層優れた均一
な潤滑性能を得るため、前記メラミンとシアヌル
酸の分子付加物を界面活性剤と共に、前記フルオ
ロカーボン系の液体潤滑剤中に分散させた。界面
活性剤としては種々のものが適用可能であるが、
本実施例ではフツ素化アルキルエステル系の界面
活性剤を用いており、その具体例としては、パー
フルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアル
キルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルエチレ
ンオキシド付加物、パーフルオロアルキルポリメ
チルアンモニウム塩等がある。このような活面活
性剤は、前述したように、基油としての前記フル
オロカーボン系の液体潤滑剤中への前記メラミン
とシアヌル酸の分子付加物の分散性の向上をはか
るだけでなく、それ自身も多少の潤滑性能を有す
る。
次に、具体的な実施例と共に本発明の効果を説
明するが、ここでは潤滑性能を評価するため、摩
擦試験及び摩耗試験の2つの試験を行つた。
第1の摩擦試験としては、ウインチエスタ形浮
動ヘツド(特公昭57−569号参照)を6gの負荷
力で磁気記録媒体面に押し付け、両者に相対的な
すべりを与えるのに必要な力を測定し、この得ら
れた力、すなわち摩擦力を負荷力(6g)で除し
て摩擦係数を求めた。したがつて、同一量の表面
潤滑剤を付与した場合には、摩擦係数の小さい方
が、磁気ヘツドと磁気記録媒体との間に強固な密
着の起こる危険性が少ない。
また第2の摩耗試験としては、直径3mmの円柱
状アルミナ試験片を負荷力3gで磁気記録媒体面
に押し付けた状態で媒体を20m/Sの速度で走行
させ、接触走行距離が200Kmとなつた時の磁気記
録媒体の摩耗深さをもつて摩耗量としての表面潤
滑剤の性能を評価した。したがつて、同一の付与
量、同一の接触走行距離で比較すれば、磁気記録
媒体損傷の発生の少ない表面潤滑剤が潤滑性能の
優れていることとなるのは当然である。
実施例 1 へき開性を有する有機系固体潤滑剤である前記
メラミンとシアヌル酸の分子付加物を50重量%の
濃度で、液体潤滑剤としての動粘性係数ν=
800cstを有する前記フルオロカーボン系の液体潤
滑剤であるパーフルオロアルキルポリエーテル中
に分散させて本発明の表面潤滑剤を調整した。
このようにして調整した表面潤滑剤を、スパツ
タ法により磁性膜を形成した磁気デイスク装置用
連続薄膜媒体面に1.5×10-3mg/cm2の量で付与し、
摩擦及び摩耗試験による評価を行つた。その結
果、摩擦係数0.2、摩耗深さ0.04μmという値を得
た。
比較例 実施例1の結果を、従来の液体潤滑剤のみを用
いた結果と比較するため、実施例1と同一の磁気
デイスク装置用連続薄膜媒体面に、実施例1で用
いた液体潤滑剤である前記フルオロカーボン系の
パーフルオロアルキルポリエーテル(動粘性係数
ν=800cst)のみを1.5×10-3mg/cm2の量(実施例
1と同一)で付与し、同じ試験を行つたところ、
摩擦係数0.4、摩耗深さ0.1μmという結果を得た。
以上の結果から明らかなように、実施例1にお
ける本発明の表面潤滑剤は、比較例における液体
潤滑剤のみを表面潤滑剤として用いた従来の結果
と比較し、摩擦係数を1/2、摩耗深さを2/5とする
ことができ、非常に優れた潤滑性能を有すること
がわかる。
実施例 2 へき開性を有する有機系固体潤滑剤である前記
メラミンとシアヌル酸の分子付加物(45重量%)
を、界面活性剤としての前記フツ素化アルキルエ
ステルの一種であるパーフルオロアルキルカルボ
ン酸(5重量%)と共に、液体潤滑剤としての動
粘性係数ν=800cstを有する前記フルオロカーボ
ン系のパーフルオロアルキルポリエーテル(50重
量%)中に分散させて本発明の表面潤滑剤を調製
した。
このようにして調整した表面潤滑剤を、実施例
1と同様、スパツタ法で磁性膜を形成した磁気デ
イスク用連続薄膜媒体面に1.5×10-3mg/cm2の量
(実施例1と同一)で付与し、摩擦及び摩耗試験
による評価を行つた。その結果、摩擦係数0.2、
摩耗深さ0.02μmという値を得た。
この結果を実施例1及び比較例の結果と比較す
ると、摩擦係数については実施例1と同様比較例
の1/2となつたが、摩耗深さについては比較例の
1/5となり、実施例1よりも更に優れた潤滑性能
を有していることがわかる。即ち、本実施例のよ
うに、へき開性を有する有機系固体潤滑剤である
前記メラミンとシアヌル酸の分子付加物を、界面
活性剤である前記フツ素化アルキルエステルの一
種のパーフルオロアルキルカルボン酸と共に液体
潤滑剤であるフルオロカーボン系のパーフルオロ
アルキルポリエーテル中に分散させたことによ
り、前記メラミンとシアヌル酸の分子付加物の前
記パーフルオロアルキルポリエーテル中への分散
性が向上し、より均一な潤滑性能が得られたこと
が分る。
実施例 3 実施例2で用いた液体潤滑剤、即ち動粘性係数
ν=800cstを有する前記フルオロカーボン系のパ
ーフルオロアルキルポリエーテル(50重量%)に
代え、動粘性係数ν=250ctsを有する前記フルオ
ロカーボン系のパーフルオロポリエーテル(50重
量%)を用いて、実施例2と同様の構成の表面潤
滑剤を調整した。
このようにして調整した表面潤滑剤を、実施例
2と同様にスパツタ法で磁性膜を形成した磁気デ
イスク用連続薄膜媒体面に1.5×10-3mg/c2の量
(実施例2と同一)で付与し、摩擦及び摩耗試験
による評価を行つた。その結果、摩擦係数0.2、
摩耗深さ0.02μmの値となり、実施例2と同様の
潤滑性能を得た。
この結果を、従来の液体潤滑剤のみを用いた比
較例の結果と比較すると、摩擦係数が1/2、摩耗
量が1/5となり、非常に優れた潤滑性能を有して
いることがわかる。
実施例 4 へき開性を有する有機系固体潤滑剤である前記
メラミンとシアヌル酸の分子付加物(97重量%)
を、界面活性剤としての前記フツ素化アルキルエ
ステルの一種であるパーフルオロアルキルカルボ
ン酸(2重量%)と共に、液体潤滑剤としての動
粘性係数ν=800cstを有する前記フルオロカーボ
ン系のパーフルオロアルキルポリエーテル(1重
量%)中に分散させて本願発明の表面潤滑剤を調
整した。
このようにして調整した表面潤滑剤を、前記各
実施例と同様に、スパツタ法で磁性膜を形成した
磁気デイスク用連続薄膜媒体面に1.5×10-3mg/
cm2の量(前記各実施例及び比較例と同一)で付与
し、摩擦及び摩耗試験による評価を行つた。その
結果、摩擦係数0.18、摩耗深さ0.02μmの値が得
られた。
このように、前記へき開性を有する有機系固体
潤滑剤の液体潤滑剤中への混合割合を大きくした
本実施例の結果を、まず前記比較例の結果と比較
すると、摩擦係数で約3/7、摩耗深さで約1/5とな
つており、非常に優れた潤滑性能を有しているこ
とがわかる。また実施例2及び実施例3の結果と
比較すると、摩耗深さはほぼ同様の結果となつた
が、摩擦係数ではより一層の潤滑性能の得られる
ことが明らかである。
実施例 5 へき開性を有する有機系固体潤滑剤である前記
メラミンとシアヌル酸の分子付加物(5重量%)
を、界面活性剤としての前記フツ素化アルキルエ
ステルの一種であるパーフルオロアルキルカルボ
ン酸(2重量%)と共に、液体潤滑剤としての動
粘性係数ν=800cstを有する前記フルオロカーボ
ン系のパーフルオロアルキルポリエーテル(93重
量%)中に分散させて本発明の表面潤滑剤を調製
した。
このようにして調整した表面潤滑剤を前記各実
施例と同様に、スパツタ法で磁性膜を形成した磁
気デイスク用連続薄膜媒体面に1.5×10-3mg/cm2
の量(前記各実施例及び比較例と同一)で付与
し、摩擦及び摩耗試験による評価を行つた。その
結果、摩擦係数0.25、摩耗深さ0.03の値を得た。
本実施例では、前記へき開性を有する有機系固
体潤滑剤の前記液体潤滑剤中への混合割合を5重
量%と非常に小さくしているため、前記各実施例
の結果と比較し、摩擦係数、摩耗深さ共大きな値
となつているが、それでも前記液体潤滑剤のみの
比較例の結果と比較すると、摩擦係数で5/8、摩
耗深さで3/10となつており、非常に優れた潤滑性
能を有していることがわかる。
以上述べてきた5つの実施例における摩擦係数
の測定結果を第1図に、磁気記録媒体の摩耗深さ
測定結果を第2図にそれぞれまとめて示した。同
図から明らかなように、液体潤滑剤のみを表面潤
滑剤として用いた従来技術と比べ、本発明の表面
潤滑剤を用いた場合には(実施例1〜5)、非常
に優れた潤滑性能を示していることがわかる。
尚、本発明の磁気記録媒体用表面潤滑剤は、該
表面潤滑剤を構成する前記各実施例におけるメラ
ミンとシアヌル酸の分子付加物、フルオロカーボ
ン系の液体潤滑剤及び界面活性剤の組成、磁気デ
イスク媒体への表面潤滑剤の付与量、あるいは、
フルオロカーボン系の液体潤滑剤及び界面活性剤
の種類等に限定されるものではなく、液体潤滑剤
として動粘性係数の異なる他のフルオロカーボン
系の液体潤滑剤を、界面活性剤として他の種類の
ものを用いて本発明の表面潤滑剤を調整しても良
く、これらのものについても前記実施例と同様の
試験を行つた結果、満足すべき潤滑性能が得られ
ている。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の表面潤滑剤は、
フルオロカーボン系の液体潤滑剤中に、へき開性
を有する有機系固体潤滑剤であるメラミンとシア
ヌル酸の分子付加物を、あるいは界面活性剤と共
に分散させた構成であるため、極圧状態において
も良好な潤滑性能を有する。したがつて、磁気デ
イスク装置用の磁気記録媒体に本発明の表面潤滑
剤を付与した場合には、従来の表面潤滑剤(液体
潤滑剤のみ)と同一量付与すれば、摩擦係数及び
摩耗量の小さな、しかも潤滑膜の破断や磁気ヘツ
ドと磁気記録媒体との密着現象の生じない良好な
潤滑性能を実現することができる。また、同程度
の摩擦係数を許容する場合には、従来の表面潤滑
剤に比べて多量の本発明の表面潤滑剤を付与でき
るため、より一層の摩耗深さの低減を図ることが
できる。一方、同程度の摩耗深さを許容する場合
には、従来の表面潤滑剤より少量の付与量ですむ
ため、摩擦係数の低減を図ることができ、磁気ヘ
ツドと、磁気記録媒体との密着の危険性が軽減す
るといつた利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明の磁気記録媒体用
表面潤滑剤の各実施例の摩擦係数の測定結果及び
磁気記録媒体の摩耗深さの測定結果を示すグラフ
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 へき開性を有する有機系固体潤滑剤であるメ
    ラミンとシアヌル酸の分子付加物を、あるいは前
    記分子付加物と共に界面活性剤をフルオロカーボ
    ン系の液体潤滑剤中に分散せしめたことを特徴と
    する磁気記録媒体用表面潤滑剤。 2 前記界面活性剤がフツ素化アルキルエステル
    系であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の磁気記録媒体用表面潤滑剤。
JP57057372A 1982-04-08 1982-04-08 磁気記録媒体用表面潤滑剤 Granted JPS58175136A (ja)

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JP57057372A JPS58175136A (ja) 1982-04-08 1982-04-08 磁気記録媒体用表面潤滑剤

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