JPH0142491Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野及び従来の問題点） 本考案は物品を箱詰め輪送する際に物品を箱体
で安定配置するために用いる物品の押え材に関す
るものである。

従来から、上面に把手等の突起帯がある物品の
この種押え材は多数の仕切片を有し或いは複雑な
構成のため取扱い難いものであつた。

（考案の目的） そこで本考案は簡単な操作で上面に把手等の突
起帯を有する物品に装着できる押え材を提供する
ことを的としている。

（実施例） 以下、本考案の詳細を図示実施例で説明する。

第１図に示す本例の段ボール製押え材Ｓは、第
２図に示す二枚の押え材片Sa，Sbから成るもの
で、夫々の押え材片Sa，Sbは、基片１の下端の
横方向の折目Ａを介して押え片２を連設すると共
に基片１の両側端に縦方向の折目Ｂを介して側片
３，４を連設して形成している。

なお、該側片は一方の側片４を他方の側片３よ
り長くしている。また、折目Ａは切込みAaを断
続させて折曲げ易いようにしている。さらに押え
材片Sa，Sbには装着する物品に対応して突起部
配置用の逃げ空部５，６が切欠されている。これ
ら逃げ空部５，６或は切込みAa，折目Ａ，Ｂは
型抜きの際に簡単に施されるのである。

そして、一方の長い側片４と他方の短い側片３
とを当接させて二枚の押え材片Sa，Sbを重ねる
と共に両側の側片部３，４をワイヤーでカギ止め
して押え材３を構成している。

次に本例の作用を説明すると、まず重なつた側
片３，４を夫々の折目Ｂで折曲げることにより第
３図のように基片１間が開いて空隙Ｋが形成され
る。該空隙Ｋの間隔は長い側片部４と短い側片部
３の長さの差である。ついで夫々の折目で押え片
２を上へ折曲げればよい。そして、物品Ｎの把手
Naを空隙Ｋに収容すると共につまみNbを逃げ空
部６は収容して押え材Ｓを物品Ｎの上面に装着し
て使用するのである（第４図参照）。

なお、物品Ｎの底部は第６図で示すように物品
底部の突出部の配置孔８ａを透設した二枚の段ボ
ール製底板材８を重ねて成る底材に載置すればよ
い。

このように本例によると、段ボール箱Ｅに収納
された物品Ｎは押え材Ｓによつて安定配置される
のである。

（考案の構成） 本例は前記のように構成したが本考案において
はこれに限定されない。例えば基片、押え片及び
側片の形状は問わない。また物品の把手等の突起
帯の巾に応じて側片の長さを決定すればよく、さ
らに押え材片の連結はワイヤー止めの他、糊付等
で連結してもよい。なお折目の構成も適宜であつ
てミシン目等等としてもよい。

要するに本考案は段ボール箱等の箱体に収納す
る物品の上部に被せ、物品を箱体内で安定配置さ
せるものにおいて、基片の下端に折目を介して押
え片を連設すると共に基片の両側に折目を介して
長さの異なる側側片を連設した段ボール製押え材
片を形成し、短い側片と長い側片とを当接させた
状態で二枚の押え材片を重ねてその側片部をワイ
ヤー止め等で連結したことを特徴とする箱体収納
物品の押え材である。

（考案の効果） したがつて本考案によると、側片を折曲げるこ
とによつて基片間には把手配置用の空隙が形成さ
れると共に押え片の折曲によつて物品の上面が被
覆保護できるのであり、押え片の折曲げによつて
押え材が堅固な組立て体となること、構成が簡単
で折曲操作も容易な使い易いことの効果が大き
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図はその分解した斜視図、第３図はその側片を折
曲げた斜視図、第４図はその使用状態に折曲げた
斜視図、第５図は第４図における平面図、第６図
は底材を示す斜視図である。 Sa，Sb：押え材片、Ａ，Ｂ：折目、１：基片、
２：押え片、３，４：側片、５，６：逃げ空部、
７：ワイヤー、Ｎ：物品、Na：把手、Nb：つま
み、Ｋ：空隙、Ｅ：段ボール箱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 段ボール箱等の箱体に収納する物品の上部に被
   せ、物品を箱体内で安定配置させるものにおい
   て、基片１の下端に折目Ａを介して押え片２を連
   設すると共に基片の両側に折目Ｂを介して長さの
   異なる側片３，４を連設した段ボール製押え材片
   を形成し、短い側片と長い側片とを当接させた状
   態で二枚の押え材片Sa，Sbを重ねてその側片部
   をワイヤー止め等で連結したことを特徴とする箱
   体収納物品の押え材。