JPH01282072A - 4輪操舵用パワーステアリング制御装置 - Google Patents

4輪操舵用パワーステアリング制御装置

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Publication number
JPH01282072A
JPH01282072A JP63110113A JP11011388A JPH01282072A JP H01282072 A JPH01282072 A JP H01282072A JP 63110113 A JP63110113 A JP 63110113A JP 11011388 A JP11011388 A JP 11011388A JP H01282072 A JPH01282072 A JP H01282072A
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JP
Japan
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steering
wheel steering
actuator
rear wheel
variable
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Application number
JP63110113A
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English (en)
Inventor
Ko Uchida
内田 耕
Makoto Miyoshi
良 三好
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、4輪操舵用のパワーステアリング制御装置
に関し、特に、高性能の4輪操舵装置を安価で実現でき
るようにしたものである。
〔従来の技術〕
この種の従来の技術としては、例えば、特開昭6 (1
−85061号公報に記載されているものが知られてい
る。
この従来の技術は、前輪操舵及び後輪操舵の制御特性が
各々の目的に合致するよう、前輪操舵用アクチュエータ
及び後輪操舵用アクチュエータに対してそれぞれ個別の
コントロールバルブを設け、それらアクチュエータを操
舵トルクに応じて駆動し、4輪操舵を行うようにしてい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の技術にあっては、後輪操舵用
アクチュエータと後輪操舵用コン1−ロールバルブとが
常時連結状態であったため、ステアリングホイールの操
舵方向と後輪の転舵方向との関係、即ち、後輪の転舵方
向と前輪の転舵方向の関係が同相又は逆相の何れか一方
しか実現することができなかった。
そのため、前輪と後輪とが常時同相に転舵される構成と
した場合には、高速安定性ば向」二する反面低速時の小
回り性は損なわれてしまい、また、前輪と後輪とが常時
逆相に転舵される構成とした場合には、低速時の小回り
性は向−ヒする反面高速安定性は損なわれてしまうとい
う未解決の課題があった。
また、この未解決の課題を解決するために、従来、後輪
操舵用コントロールバルブ及び後輪操舵用アクチュエー
タ間に、例えば車速等の走行状況に応動する方向切換弁
を介挿し、高速時には後輪の転舵方向を前輪と同相とし
て走行安定性を向上させ、且つ低速時にはそれを逆相と
して小回り性を向上させる技術が提案されていた。
しかしながら、この従来の解決策にあっては、操舵トル
クと後輪操舵用アクチュエータに供給する作動圧との関
係が、同相及び逆相の何れにおいても同し特性になって
しまうという未解決の課題があった。即ち、第8図実線
に示すような所定の操舵トルクまでは作動圧の発生を抑
え、その後リニアに作動圧が発生ずる領域を設け、その
後急激に立ち上がる、通常の前輪用パワーステアリング
と近似した作動圧特性とすると、逆相制御が行われる低
速走行時には、大きな操舵トルクが発生ずる車庫入れ時
等の小回り性を向上することができるが、同相制御が行
われる高速走行時には後輪の応答性が損なわれて車線変
更等をスムーズに行うことができないし、また、第8図
鎖線に示すような立上がりの早い作動圧特性とすると、
高速走行時の同相制御においては後輪の応答性が良くな
って車線変更等をスムーズに行え、走行安定性が向上す
るが、低速旋回時(例えば、交差点を右左折する場合)
に後輪が切れすぎてしまい前輪操舵車に慣れた一般の運
転者に違和感を与えてしまうという問題点があった。
つまり、後輪操舵用アクチュエータの作動圧特性は、逆
相制御を行う場合には、通常の前輪操舵用パワーステア
リングの作動圧特性と略等しい第8図実線に示すような
特性が望ましく、同相制御を行う場合には、同図鎖線に
示すような特性が望ましい。
この発明は、上記従来技術の未解決の課題に着目してな
されたものであり、高速時の走行安定性及び低速時の小
回り性の向上を、同相及び逆相制御時のそれぞれの後輪
操舵用アクチュエータに対する作動圧特性を好適に保ち
つつ、安価な構成で実現できる4輪操舵用のパワーステ
アリング制御装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するだめの手段] 上記目的を達成するために、この発明は、作動流体圧に
よって作動し且つ前輪操舵系に操舵補助トルクを発生す
る前輪操舵用アクチュエータと、作動流体圧によって作
動し且つ後輪を操舵する後輪操舵用アクチュエータと、
前記前輪操舵用アクチュエータの作動流体圧を操舵系の
操舵トルクに応じて制御する前輪操舵用制御手段と、前
記後輪操舵用アクチュエータの作動流体圧を操舵系の操
舵トルクに応じて制御する後輪操舵用制御手段と、を備
える4輪操舵用パワーステアリング制御装置において、
車両の走行状況に応じて、前記後輪操舵用アクチュエー
タを、前記後輪操舵用制御手段から切り離し且つ前記前
輪操舵用アクチュエータと並列に前記前輪操舵用制御手
段に接続する切換手段を備えた。
なお、前記前輪操舵用制御手段及び前記後輪操舵用制御
手段は、操舵系の操舵l・ルクに応動する複数の可変絞
りを有する1つの流体圧制御回路で構成することもでき
るし、前記切換手段は、後輪操舵用アクチュエータの切
り離し及び接続を、車両の走行状況に応してリニアに行
うことも可能である。
〔作用〕
前輪操舵用制御手段及び後輪操舵用制御手段のそれぞれ
は、操舵系の操舵I・ルクに応じて、前輪操舵用アクチ
ュエータ及び後輪操舵用アクチュエータの作動流体圧を
制御する。
作動流体圧が供給された前輪操舵用アクチュエータが作
動すると、操舵系に操舵補助トルクが発生し、操舵操作
を軽く行うことができる。
そして、切換手段が、例えば車速や転舵速度等のような
車両の走行状況に応じて、後輪操舵用アクチュエータを
、後輪操舵用制御手段から切り離し且つ前輪操舵用アク
チュエータと並列に前輪操舵用制御手段に接続する。
即ち、後輪操舵用アクチュエータと前輪操舵用アクチュ
エータとの関係を、各々が別特性で作動する状態及び同
特性で作動する状態の二つの関係に設定することができ
るから、各制御手段と各アクチュエータとの接続関係を
適宜構成するごとにより、前輪及び後輪の転舵方向の関
係を、個別作動状態時には同相、並列作動状態時には逆
相等のように、二つの作動形態を設定することが可能と
なる。
そして、操舵1−ルクと後輪操舵用アクチュエータに供
給される作動圧との関係を、同相制御時には第8図鎖線
、逆相制御時には同図実線等のように、それぞれの作動
形態に併せた望ましい特性に設定できる。
また、前輪操舵用制御手段及び後輪操舵用制御手段を、
操舵系の操舵トルクに応動する複数の可変絞りを有する
1つの流体圧制御回路で構成すれば、部品点数が少なく
なるから、安価で且つ小型の4輪操舵操舵制御装置とな
る。
さらに、切換手段による後輪操舵用アクチュエータの切
り離し及び接続を、車両の走行状況に応じてリニアに行
えば、車両の走行状況に合わせた細かな4輪操舵制御が
行われる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第6図は、本発明の第一実施例を示したもの
である。
先ず、構成を説明すると、第1図において、10は油圧
ポンプ、1)はリザーバタンクであり、これら油圧ポン
プ10及びリザーバタンク1)で油圧源が構成されてい
る。
油圧ポンプ10及びリザーバタンク1)間には、操舵系
に対して操舵補助トルクを発生する前輪操舵用アクチュ
エータ12及び後輪操舵を行う後輪操舵用アクチュエー
タ18を制御する、前輪操舵用制御手段及び後輪操舵用
制御手段に対応するコントロールバルブ13が介挿され
ている。
このコントロールバルブ13は、6つの流路り。
〜L6を環状に接続した油圧ブリッジ回路14を有し、
対向する一組の接続点CAI及びCA2が油圧ポンプ1
0及びリザーバタンク1)にそれぞれ接続され、流路L
4と流路し、との接続点CIl+及び流路L3と流路L
6との接続点CI+□が前輪操舵用アクチュエータ12
の左右の油圧室12L及び12Rにそれぞれ接続され、
流路り、と流路L5との接続点CCI及び流路L2と流
路■46との接続点CC2が後輪操舵用アクチュエータ
18の左右の油圧室18L及び18Rにそれぞれ接続さ
れている。
流路L1及びL2には、可変オリフィスで構成される第
1の可変絞りIL、IRが介挿され、流路L3及びL4
には、同様に可変オリフィスで構成される第2の可変絞
り2L、2Rが介挿され、流路I75及びL6には、同
様に可変オリフィスで構成される第3の可変絞り3■7
,3Rが介挿されている。
前記第1の可変絞りIL、IR1第2の可変絞り2L、
2R及び第3の可変絞り3L、3Rは、ステアリングホ
イール15の例えば左方向の操舵によって第1の可変絞
りLL、第2の可変絞り2L及び第3の可変絞り3Lの
3つが、右方向の操舵によって第1の可変絞りIR,第
2の可変絞り2R及び第3の可変絞り3Rの3つがそれ
ぞれ連動して後述する操舵トルクTに対応してその絞り
面積が縮小する方向に変化するように構成されている。
すなわち、ステアリングホイール15の転舵操作によっ
て発生する1・−ジョンバー(図示せず)等の捩り弾性
力による操舵トルクTに基づいて、各絞りIL、IR,
2L、2R及び3L、3Rの絞り面積A+iAz及びA
3が変化する。ここで、各絞りLL、IR,2L、2R
及び31−。
3Rの操舵トルクTに対する絞り面積の関係を表す絞り
特性は、それぞれ第2図cat、 (bl及びFC+に
示すように選定されている。
すなわち、第1の可変絞りLL、IRのそれぞれは、第
2図fa+に示す如く、操舵トルクTの値が所定値T、
に達するまでは、直線lI+で示す如く操舵トルクTの
増加に伴って絞り面積が比較的急峻に低下し、所定値T
1を越えると所定値T2までの間は直線2.□で示す如
く比較的緩やかに低下し、所定値T2にてほとんど閉じ
切られるように選定されている。
また、第2の可変絞り2L、2Hのそれぞれは、第2図
[blに示す如く、操舵トルクTの所定値T。
より大きい所定値T、′に達するまでは、前記第1の可
変絞りLL、IRの直線1.に比較して緩やかな直線n
21で示す如く比較的急峻に絞り面積が低下し、所定値
TI’から所定値T2より大きい所定値T2’までの間
は前記直線1)゜に比較して僅かに緩やかな直線622
で示す如く比較的緩やかに低下し、所定値T2’にてほ
とんど閉じ切られるように選定されている。
さらに、第3の可変絞り3L、3Rのそれぞれは、第2
図(c+に示す如く、操舵トルクTの所定値TIより小
さい所定値T、//までの間は、第1の可変絞りLL、
IRの直線L+よりもさらに急峻な直線β3.で示す如
く比較的急峻に絞り面積が低下して所定値TI”にてほ
とんど閉じ切られるように選定されている。
また、前記第1の可変絞りILと前記接続点C6゜との
間及び前記第1の可変絞りIRと前記接続点Ccmとの
間がバイパス流路り、によってバイパスされ、前記第2
の可変絞り2Lと前記接続点CB□との間及び前記第2
の可変絞り2Rと前記接続点CB□との間がバイパス流
路L6によってバイパスされていて、これらバイパス流
路り、及びL8には、後に詳細に説明する外部制御可変
絞り4及び5が介挿されている。
そして、前記接続点CCI及びCC2と前記アクチュエ
ータ18との間には、外部制御可変絞り6a。
6bが介挿されていて、さらに、これら外部制御可変絞
り6a、6bのアクチュエータ18側と前記接続点CB
I及びCB□のアクチュエータ12側とが、バイパス流
路L9.Ll。でバイパスされ、これらバイパス流路L
9.Ll。には、外部制御可変絞り?a、7bが介挿さ
れている。
前記各外部制御可変絞りは、車速センサ16からの車速
検出信号■。が制御ユニットUに供給され、この制御ユ
ニソI−Uで車速検出信号VDの値に応じた電流値の励
磁電流■9に変換され、この励磁電流1vが外部制御可
変絞りに供給されることによってそれぞれの絞り面積A
4〜A7が可変となり、その絞り面積A4〜A、の車速
に対する特性は、第3図に示すように設定されている。
17は後輪操舵装置であり、この後輪操舵装置17は、
エンジン(図示せず)からの駆動力がプロペラシャフト
(図示せず)、差動歯車装置19及び後車軸20を介し
て伝達され且つ例えばセミトレーリングアーム21に取
付けられた後輪22を有し、そのセミトレーリングアー
ム21が後輪メンバ23に取付けられている。この後輪
メンバ23はピン24及びラバーインシュレータ25を
介して車体(図示せず)に取付けられ、ナックルアーム
26にタイロッド27を介して後輪操舵用アクチュエー
タ18のピストンロッド18aが連結された構成を有す
る。なお、28は後輪22を中立位置に維持するための
復帰スプリング、ゴム等の弾性体である。
そして、コントロールバルブ13の具体的構成は、第4
図乃至第6図に示す如く、油圧ブリッジ回路14を構成
するロータリバルブ30と、本発明の切換手段の具体例
であるスプールバルブ40とで構成されている。
即ち、ロータリバルブ30は、第4図に示すように、バ
ルブハウジング(図示せず)内に、例えばランクアンド
ピニオン式ステアリングギヤのピニオンに接続されたバ
ルブボデー32と、その内周面に回動自在に配設され且
つステアリングホイール15に連結された円筒状のバル
ブシャフト33と、その内周面に配設され且つ一端がス
テアリングホイール15に、他端がランクアンドピニオ
ン式ステアリングギヤのピニオンにそれぞれ連結された
トーションバー34とを備えている。そして、ロータリ
バルブ30に3組の油圧ブリッジ回路14が120度の
角間隔を保って並列に形成されている。
各油圧ブリッジ回路14のそれぞれは、バルブボデー3
2の内周面に軸方向に延長し且つ等角間隔で形成された
3個の油溝り、〜D3と、バルブシャフト33の外周面
に形成された油溝D1〜D3に対向する突条E1〜E3
とを有し、油溝り、及び突条EIの反時計方向端縁で第
2の可変絞り2Lが、油溝D1及び突条E、の時計方向
端縁で第3の可変絞り3Rが、油溝D2及び突条E2の
反時計方向端縁で第1の可変絞りILが、油溝D2及び
突条E2の時計方向端縁で第1の可変絞り1Rが、油溝
D3及び突条E3の反時計方向端縁で第3の可変絞り3
 Lが、油溝り、及び突条E3の時計方向端縁で第2の
可変絞り2Rがそれぞれ構成されている。
そして、バルブボデー32の油溝D2が油圧ポンプ10
に、バルブシャフト33の油?IF+−F3がバルブシ
ャフト33内に形成した油路及び貫通孔を介してリザー
バタンク1)にそれぞれ接続されている。また、油溝D
1及びD3と、バルブシャフト33の突条E、及びE2
間の油溝G1〜G3と、突条E2及び83間の油溝H5
〜H3とが、前記外部制御可変絞り4,5.6a、6b
、7a及び7bを構成する流量制御バルブとしてのスプ
ールバルブ40に接続されている。
スプールバルブ40は、第5図及び第6図に示すように
、円筒状の弁ハウジング41と、これに一体的に設けら
れた比例ソレノイド42とを有している。弁ハウジング
41の内部には、外周部に環状の油溝P1〜P4が形成
され且つ軸方向に摺動可能なスプール43が内在してい
て、このスプール43の第5図右端面には、前記制御ユ
ニットUから励磁電流Ivが供給される比例ソレノイド
42によって軸方向に移動する作動子4.22の先端が
接しており、この作動子42aの軸方向の移動に伴って
スプール43が摺動するようになっている。また、弁ハ
ウジング41の第5図左側内面とスプール43の第5図
左端面との間には、スプール43を前記比例ソレノイド
42側に向けて付勢するスプリング44が介在している
一方、スプール43と対向する弁ハウジング41の内周
面の適所には、前記各油溝P、−=P4と僅かな間隙を
介して連通ずる油溝Q1〜Q3が形成されている。
そして、油溝P2とアクチュエータ18の右圧力室18
Rとが連通し、油溝P3とロークリバルブ30の油溝H
3〜H3とが連通し、油溝P4とロータリバルブ30の
油溝D3及びアクチュエータ12の右圧力室12Rとが
連通し、油溝Ql と0−タリハルブ30の油溝D1及
びアクチュエータ12の左圧力室12■、とが連通し、
油溝Q2とロータリバルブ30の油溝G、〜G3とが連
通し、油溝Q3とアクチュエータ18の左圧力室18L
とが連通し、さらに、スプール43内に形成されたバイ
パス通路43aを介して油溝P、と油溝P4とが連通し
ている。ここで、油溝P3及び油溝Q2との連通部で外
部制御可変絞り4が、油溝P1及び油溝Q1の連通部で
外部制御可変絞り5が、油溝P3及び油溝Q2の連通部
で外部制御可変絞り6aが、油溝P3及び油溝Q3の連
通部で外部制御可変絞り6bが、油溝P2及び油溝Q1
の連通部で外部制御可変絞り7aが、油溝P4及び油溝
Q3の連通部で外部制御可変絞り7bがそれぞれ構成さ
れている。
次に、上記第一実施例の動作を説明する。
今、車両が直進走行を行っているものとすると、ステア
リングホイール15を操舵しておらず前輪及び後輪が直
進状態の中立位置にあるから、第2図に示すように、操
舵トルクTが零のときにはブリッジ回路14の各絞りは
全開状態となる。したがって、油圧ポンプ10からブリ
ッジ回路14に供給される作動油は、このブリッジ回路
14の流路り、、L5及びり、と流路L2.L、及びり
とに等しい流量で分流されるため、前輪操舵用アクチュ
エータ12の両圧力室12I、及び12R内の圧力は等
しくなり、且つ、後輪操舵用アクチュエータ18の両圧
力室18L及び18R内の圧力は等しくなるから、前輪
及び後輪は転舵しないので、車両の直進状態は維持され
る。
また、車両が高速走行を行うと、スプールバルブ40の
スプール43は、第5図に示すように移動するため、外
部制御可変絞り5,6a及び6bが開状態になり且つ外
部制御可変絞り4,7a及び7bが絞り状態となる。従
って、油#IJQ +及び油溝P4がバイパス通路43
aを介して連通状態となるから、ブリッジ回路14から
流路LFI又はLFZを介して供給される作動圧は、前
輪操舵用アクチュエータ12には達しないので、前輪に
アクチュエータ12による操舵補助トルクは発生せず、
前輪転舵はステアリングホイール15の操舵力によって
のめ行われる。よって、操舵操作が軽くなり過ぎること
はなく高速時の走行安定性は損なわれない。
この高速状態で、ステアリングホイール15を例えば右
回転方向に操舵すると、そのときの操舵トルクTに応じ
て、第1の可変絞りLL、第2の可変絞り2L及び第3
の可変絞り3Lが全開状態となる一方、第1の可変絞り
IR,第2の可変絞り2R及び第3の可変絞り3Rは、
絞り状態となる。
すると、油圧ポンプ10からブリッジ回路14に供給さ
れた作動圧の殆どは、接続点CAIから流路L1を介し
て接続点C61に達し、そこから流路1−RI+油溝Q
z、外部制御可変絞り6a及び油溝P2を経てアクチュ
エータ18の右圧力室1.8Rに供給される。一方、ア
クチュエータ18の左圧力室18L内の圧力は、油溝Q
3.外部制御可変絞り6b、油溝P3及び流路LR2を
介してブリッジ回路14の接続点CC□に達するが、こ
の接続点CC2は、流路L6.流路L F 2 +油溝
P4.バイパス通路4.3 a、油溝P1、外部制御可
変絞り5゜油溝Q1.流路LF+及び流路L4を介して
リザーバタンク1)と連通しているので、アクチュエー
タ18の右圧力室18R内の圧力上昇に伴い、第1図に
示すピストンロッド18aが同図左方向に移動するから
、このピストンロッド18aの端部に連結されたタイロ
ッド27及びナックルアーム26を介して後輪22が右
方向に転舵される。
即ち、高速走行時には、前輪操舵用アクチュエータ12
には作動圧は達しないから、操舵操作が軽くなり過ぎる
ことは防止されて走行安全性は損なわれないし、後輪操
舵用アクチュエータ18は、前輪操舵用アクチュエータ
12とは別にコントロールバルブ13に接続された状態
となるため、この状態で操舵を行った場合には、運転者
の操舵操作のみによって転舵される前輪と、後輪操舵用
アクチュエータ18によって転舵される後輪とは同相と
なる。
そして、第2図fan、 (C1に示すように、操舵I
・ルりに応動する第3の可変絞り3Rの絞り面積A3は
、小さな操舵トルクですぐに閉じ切る特性を有し、これ
と並列関係となる第1の可変絞りIRの絞り面積A1 
も操舵トルクに対して急激に小さくなる特性を有するか
ら、後輪操舵用アクチュエータ18の左右の圧力室18
L、18R間の差圧は操舵トルクに応じて急激に大きく
なる。即ち、高速走行時に後輪操舵用アクチュエータ1
8に供給される油圧特性は第8図鎖線に示すような理想
的な特性となる。従って、高速走行時には、ステアリン
グホイール15の操舵に対して後輪転舵の応答性が高い
ため、車線変更等をスムーズに行うことができ、その結
果車両の走行安定性は向上する。
なお、高速走行時にステアリングホイール15を左回転
方向に操舵した場合であっても、そのときの操舵トルク
に応じて、第1の可変絞りIR。
第2の可変絞り2R及び第3の可変絞り3Rが全開状態
となる一方、第1の可変絞りIL、第2の可変絞り2L
及び第3の可変絞り3Lが絞り状態となるから、上記と
逆方向の作用により、前輪及び後輪が左方向に転舵され
て、走行安定性が向上する。
次に、車両が低速走行を行った場合について説明する。
車両が低速走行を行うと、スプールバルブ40のスプー
ル43ば第6図に示すような位置に移動する。すると、
油溝P3と油溝Q2とが外部制御可変絞り4を介して連
通して、後輪操舵用アクチュエータ18が後輪操舵用制
御手段としてのコントロールバルブ13から切り離され
る。また、その一方で、油溝Q1及び油溝P2が外部制
御可変絞り7aを介して連通し、且つ、油溝Q3及び油
溝P4が外部制御可変絞り7bを介して連通ずるため、
後輪操舵用アクチュエータ18が前輪操舵用アクチュエ
ータ12と並列に前輪操舵用制御手段としてのコントロ
ールバルブ13に接続された状態となる。
この状態で、例えば、ステアリングホイール15を右回
転方向に操舵すると、そのときの操舵トルクTに応じて
、第1の可変絞りLL、第2の可変絞り2L及び第3の
可変絞り3Lが全開状態となる一方、第1の可変絞りI
R,第2の可変絞り2R及び第3の可変絞り3Rは、絞
り状態となる。
すると、油圧ポンプ10からブリッジ回路14に供給さ
れた作動圧の殆どは、接続点C1から流路り、及び流路
Lll+を介して油溝Q2に達するが、この油溝Q2は
外部制御可変絞り4を介して油溝P3と連通しているた
め、後輪操舵用アクチュエータ18には供給されずに、
流路LR□を介してブリッジ回路14の接続点Cc2に
戻される。
そして、接続点CC2に戻された作動圧は、流路L6.
流路LF2を介して油溝P4に達する。ここで、外部制
御可変絞り5は絞り状態であるから、油溝P4に達した
作動圧は、前輪操舵用アクチュエータ12の右圧力室1
2Rに供給される一方、前輪操舵用アクチュエータ12
の左圧力室12L内の圧力は、油溝Q8.流路LFI及
び流路L4を経てリザーバタンクIIに戻されるから、
このアクチュエータ12のピストンは第6図左方向に移
動するため、このピストンが一体に連結された図示しな
いラックアンドピニオン式ステアリングギヤのランクに
左方向の補助トルクが発生する。したがって、前輪操舵
系に操舵補助トルクが発生し、ステアリングホイール1
5の操舵操作を軽く行うことができる。
また、油溝P4に達した作動圧は、外部制御可変絞り7
b及び油溝Q3を介して後輪操舵用アクチュエータ18
の左圧力室18Lにも供給される一方、同アクチュエー
タ18の右圧力室18R内の圧力は、油溝P2+外部制
御可変絞り7a、油溝Q1.流路LF+及び流路r−4
を経てリザーバタンク1)に戻されるから、このアクチ
ュエータ18のピストンロッド18aは右方向に移動す
るため、このピストンロッド18aの端部に連結された
タイロッド27及びナックルアーム26を介して後輪2
2が、前輪の転舵方向とは逆に左方向に転舵される。
即ち、低速走行時には、前輪操舵用アクチュエータ12
と後輪操舵用アクチュエータ18とが、並列にコントロ
ールバルブ13に接続された状態となり、前輪及び後輪
が逆相に転舵されるため、前輪の操舵操作を軽く行うこ
とができ且つ後輪が車両の旋回動作を補助するようにな
る。
そして、第2図(b)、 (C1に示すように、第3の
可変絞り3Rの絞り面積A3は、小さな操舵トルクです
くに閉じ切る特性を有するが、これと並列関係となる第
2の可変絞り2Rの絞り面積A2が緩やかに減少する特
性であるため、低操舵トルク時には、各アクチュエータ
12.18の左右の圧力室間の差圧は小さいが、高操舵
トルク時には第2の可変絞り2Rの絞り面積A2が略零
になるから、左右の圧力室間の差圧が大きくなり、低速
時の各アクチュエータ12.18に供給される油圧は、
第8図実線に示すような理想的な特性となる。従って、
小操舵時には後輪の転舵角は小さくて前輪操舵車に慣れ
た一般の運転者に違和感を与えることがないし、車庫入
れ時等のように大きな操舵トルクが発生する時には後輪
の転舵角は大きくなり小回り性が向上する。
なお、低速走行時にステアリングホイール15を左回転
方向に操舵した場合であっても、そのときの操舵トルク
に応じて、第1の可変絞りIR。
第2の可変絞り2R及び第3の可変絞り3Rが全開状態
となる一方、第1の可変絞りIIl、第2の可変絞り2
L及び第3の可変絞り3Lが絞り状態となるから、上記
と逆方向の作用により、前輪に左方向の操舵補助トルク
が発生し且つ後輪が右方向に転舵されて、小回り性能が
向上する。
このように、上記第一実施例では、高速走行時には、前
輪操舵用アクチュエータ12と後輪操舵用アクチュエー
タ18とを個別の油圧特性で同相に制御すると共に、低
速走行時には、両アクチュエータを略同じ油圧特性で逆
相に制御するような構成であるため、高速走行時には後
輪転舵の操舵トルクに対する応答が早くなって、走行安
定性が向上すると共に、低速走行時には後輪転舵の操舵
トルクに対する特性が前輪のそれと略同じになって、小
転舵走行時に運転者に違和感を与えることなく車庫入れ
時の小回り性が向上する。
また、本実施例においては、前輪操舵用制御手段及び後
輪操舵用制御手段に対応するコントロールバルブ13を
、複数の可変絞りを有する1つの油圧ブリッジ回路で構
成したため、装置を大型化することなく、上述したよう
な高性能の4輪操舵制御装置とすることができる。
次に、本発明の第二実施例を説明する。
第7図は、本発明の第二実施例を示したものである。
先ず、構成を説明すると、前輪操舵用制御手段としての
前輪操舵用コントロールバルブ50と、後輪操舵用制御
手段としての後輪操舵用コントロールバルブ51とがあ
る。
コントロールバルブ50には、それぞれステアリングホ
イール15の操舵操作によって発生する操舵トルクに応
じてその絞り面積が上記第一実施例と同様の特性(第2
図(bl、 (C1参照)で変化する第2の可変絞り2
L、2R及び第3の可変絞り3L、3Rが各流路に介挿
され、且つ対向する一組の接続点CAI+  CA2が
油圧ポンプ53a及びリザーバタンク1)に接続された
ブリッジ回路50aで構成されている。なお、油圧ポン
プ53aは、車速が上昇するに従って、その吐出流量が
低下するような特性を有する。
一方、コントロールバルブ51は、それぞれステアリン
グホイール15の操舵操作によって発生する操舵トルク
に応じてその絞り面積が上記第一実施例と同様の特性(
第2図(81,(C1参照)で変化する第1の可変絞り
IL、IR及び第3の可変絞り3L、3Rが各流路に介
挿され、且つ対向する一組の接続点CA3+  CA4
が油圧ポンプ53b及びリザーバタンク1)に接続され
たブリ・ノジ回路51aで構成されている。
前輪操舵用のブリッジ回路50aの他方の対向する接続
点clll、  CI+2は、それぞれが前輪操舵用ア
クチュエータ12の左圧力室12L、右圧力室12Rに
接続され、且つこのアクチュエータ12と並列となるよ
うに、電磁式の8ポ一ト4位置の切換弁54の入出力ボ
ートに接続されていて、この切換弁54は、前記第一実
施例のスプールバルブと同様に、車速センサから供給さ
れる車速検出信号■ゎに基づいて作動する制御ユニット
Uから出力される励磁電流■9によってそのスプール位
置が変化するものである。
また、後輪操舵用のブリッジ回路51aの他方の対向す
る接続点CB3+  C[+4は、前記切換弁54の別
の入出カポ−1へに接続されている。
そして、切換弁54は、各コントロールバルブ50.5
1が接続されているのとは逆側の入出力ボートを介して
、ブリッジ回路50aの接続点CB+及びブリッジ回路
51aの接続点CB4が後輪操舵用アクチュエータ18
の右圧力室18Rと交互に接続し、且つ、ブリッジ回路
50aの接続点CB□及びブリッジ回路51aの接続点
CB3が後輪操舵用アクチュエータ18の左圧力室18
Lと交互に接続するように構成されている。
なお、第7図に示す切換弁54の状態は、車両が高速走
行を行っている場合を示している。
また、12aは両端に図示しないタイロッドを介して前
輪を支持するナックルアームが連結され且つ前輪操舵用
アクチュエータ12内のピストンと一体に移動するピス
トンロッド、55はラックアン1゛ピニオン式ステアリ
ングギヤのステアリングギヤボックスである。
なお、後輪操舵装置17は、上記第一実施例と同様であ
るため、同一の符号を付してその説明は省略する。
次に、上記第二実施例の動作を説明する。
今、車両が高速走行を行っていて、切換弁54が第7図
に示す状態であるとすると、前輪操舵用コントロールバ
ルブ50は、前輪操舵用アクチュエータ12の左右の圧
力室12L、12Rだけと接続状態となる。また、後輪
操舵用コントロールバルブ51と後輪操舵用アクチュエ
ータ18の左右の圧力室18L、18Rとが、切換弁5
4を介して接続状態となっている。
ここで、ステアリングホイール15を右回転方向に操舵
すると、そのときの操舵トルクTに応じて、前輪操舵用
及び後輪抛舵用の両コン1−ロールバルブ50.51に
おいて、第1の可変絞りLL。
第2の可変絞り2L及び第3の可変絞り3Lが全開状態
となる一方、第1の可変絞りIR,第2の可変絞り2R
及び第3の可変絞り3Rは、絞り状態となる。
すると、前輪操舵用コントロールバルブ50に供給され
た作動圧は、接続点CB□を介して前輪操舵用アクチュ
エータ12の右圧力室12Rに供給され且つ同アクチュ
エータ12の左圧力室12L内の圧力は、接続点CB 
I +第3の可変絞り3 L及び接続点CA□を介して
、リザーバタンク1)に戻されるから、そのアクチュエ
ータ12のピストンと一体に移動するピストンロッド1
2aが図左方向に移動する。そのため、そのピストンロ
ッド12aと一体になっているラックアンドピニオン式
ステアリングギヤのランク軸が、図左方向に付勢され、
操舵系に操舵補助トルクが発生する。しかしながら、こ
の場合、油圧ポンプ53aの吐出流量は、車速に応じて
低下するため、前輪操舵用アクチュエータ12に発生ず
るトルクは小さいので操舵が軽くなり過ぎることはなく
、車両がふらつくことは防止される。
一方、後輪操舵用コントロールバルブ5Iに供給された
作動圧は、接続点CB4及び切換弁54を介して後輪操
舵用アクチュエータ18の右圧力室18Rに供給され、
且つ同アクチュエータ18の左圧力室18L内の圧力は
、切換弁54.接続点CB 3 +第3の可変絞り3L
及び接続点cA2を介してリザーバタンク1)に戻され
るから、そのアクチュエータ18のピストンと一体に移
動するピストンロッド18aが図左方向に移動する。す
ると、このピストンロッド18aの端部に連結されたタ
イロッド27及びナックルアーム26を介して後輪22
が、前輪と同相に右方向に転舵される。
そして、上記第一実施例と同様、第2図Ta1. (C
1に示すように、第1の可変絞りIR及び第3の可変絞
り3Rの特性により、後輪操舵用アクチュエータ18の
右圧力室18Rに供給される油圧は、第8図鎖線に示す
ような応答性の高い特性となり、その結果、同アクチュ
エータ18の左右の圧力室間18L、18Rの差圧が大
きくなって、後輪転舵は素早く行われる。
即ち、高速走行時においては、前輪及び後輪が、ステア
リングホイール15の操舵操作に合わせて同相に転舵さ
れ、且つ後輪転舵の応答性は高いから、車線変更等がス
ムーズに行われ車両の走行安定性は向上される。
次に、車両が低速走行を行うと、切換弁54のスプール
が第7図右側に移動するため、前輪操舵用コントロール
バルブ50は、前輪操舵用アクチュエータI2の左右の
圧力室12L、12Rと接続状態となると共に、切換弁
54を介して後輪操舵用アクチュエータ18の左右の圧
力室18L。
18Rとも接続状態となる。
すると、前記高速走行時と同様に前輪操舵用アクチュエ
ータ12が図左方向に移動するが、この場合、油圧ポン
プ53aの吐出流量は比較的大きいため、操舵系に比較
的大きな操舵補助)・ルクが発生して、操舵操作を軽く
行うことができる。また、後輪操舵用アクチュエータ1
8が、切換弁54を介して、前輪操舵用アクチュエータ
12と並列に前輪操舵用コントロールバルブ50に接続
されでいるため、接続点CB□に達した作動圧は、後輪
操舵用アクチュエータ18の左圧力室18Lにも供給さ
れ、且つ同アクチュエータ18の右圧力室18R内の圧
力が切換弁54.接続点CB1及び接続点CaZを介し
てリザーバタンク1)に戻されるから、後輪操舵用アク
チュエータ18のピストンロッド18aが回春方向に移
動し、このピストンロッド18aの端部に連結されたタ
イロッド27及びす・ンクルアーム26を介して後輪2
2が、前輪の転舵方向とは逆に左方向に転舵される。
そして、上記第一実施例と同様、第2図(bl、 (C
1に示すように、第2の可変絞り2R及び第3の可変絞
り3Rの特性により、低速時の各アクチュエータ12.
18に供給される油圧は、第8図実線に示すような理想
的な特性となる。従って、小操舵走行時には後輪の転舵
角は小さくて運転者に違和感を与えることがないし、車
庫入れ時等の高操舵トルク時には後輪の転舵角は大きく
なり小回り性が向上する。
なお、上記第二実施例では、切換手段として、切換弁5
4を使用した場合について説明したが、前記第一実施例
と同様に、流量をリニアに変化させることができるスプ
ールバルブを適用することもできる。
また、J二記第−5二実施例においては、スプールバル
ブ40及び切換弁54を、車速に応して制御する場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、こ
れに代えて又はこれと共に、路面の摩擦係数、車両の加
減速度、ステアリングホイールの操舵角、操舵角速度、
車両の掲載状態等の種々の検出値や計測値から車両の走
行状況を判断して、これによりスプールバルブ40及び
切換弁54を制御するようにしてもよい。
さらに、上記第一、二実施例においては、ステアリング
ギヤ機構としてランクアンドビニオン式ステアリングギ
ヤを適用した場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、他の形式のステアリングギヤ機構を適
用してもよい。
さらにまた、上記第一、二実施例においては、作動流体
圧として油圧を利用した場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、例えば、空気圧等の他の流
体圧を利用することも可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の4輪操舵用パワーステア
リング制御装置によれば、車両の走行状況に応して後輪
操舵用アクチュエータを後輪操舵用制御手段から切り離
し且つ前輪操舵用アクチュエータと並列に前輪操舵用制
御手段に接続する切換手段を備えたので、後輪の転舵方
向を車両の走行状況に応じて同相又は逆相とすることが
でき、さらに、同相時の後輪転舵の応答性を高くすると
共に逆相時のその応答性を前輪転舵の特性と略同しにで
きるから、同相制御時には走行安定性を向上でき、逆相
制御時には、小転舵走行時に運転者に違和感を与えるこ
となく車庫入れ時等の小回り性を向上できるという効果
がある。
また、請求項(2)記載の発明では、上記第一実施例に
示すように、油圧ポンプ及びコン1−ロールバルブ等の
部品点数が少なくて済むから、高性能の4輪操舵用パワ
ーステアリング制御装置を小型で且つ安価に実現できる
という効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一実施例の構成を示す油圧回路図、
第2図fan〜[eJはそれぞれこの実施例に適用した
第1の可変絞り、第2の可変絞り、第3の可変絞りの絞
り面積特性を示す特性線図、第3図はこの実施例に適用
した各外部制御可変絞りの絞り面積特性を示す特性線図
、第4図はコントロールバルブの一部であるロータリバ
ルブの断面図、第5図はコントロールバルブの一部であ
るスプールバルブの車両高速走行時の断面図、第6図は
同スプールバルブの車両低速走行時の断面図、第7図は
本発明の第二実施例の油圧回路図、第8図は操舵トルク
に応じて後輪操舵用アクチュエータに供給する作動圧の
理想特性線図である。 L L、 ’I R・・・第1の可変絞り、2L、2R
・・・第2の可変絞り、3L、3R・・・第3の可変絞
り、4゜5.6a、6b、7a、7b・・・外部制御可
変絞り、10・・・油圧ポンプ、12・・・前輪操舵用
アクチュエ−ク、13・・・コントロールバルブ、15
・・・ステアリングホイール、17・・・後輪操舵装置
、18・・・後輪操舵用アクチュエータ、30・・・ロ
ータリバルブ、40・・・スプールバルブ(切換手段)
、50・・・前輪操舵用コントロールバルブ、51・・
・後輪操舵用コントロールバルブ、54・・・切換弁(
切換手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)作動流体圧によって作動し且つ前輪操舵系に操舵
    補助トルクを発生する前輪操舵用アクチュエータと、作
    動流体圧によって作動し且つ後輪を操舵する後輪操舵用
    アクチュエータと、前記前輪操舵用アクチュエータの作
    動流体圧を操舵系の操舵トルクに応じて制御する前輪操
    舵用制御手段と、前記後輪操舵用アクチュエータの作動
    流体圧を操舵系の操舵トルクに応じて制御する後輪操舵
    用制御手段と、を備える4輪操舵用パワーステアリング
    制御装置において、 車両の走行状況に応じて、前記後輪操舵用アクチュエー
    タを、前記後輪操舵用制御手段から切り離し且つ前記前
    輪操舵用アクチュエータと並列に前記前輪操舵用制御手
    段に接続する切換手段を備えたことを特徴とする4輪操
    舵用パワーステアリング制御装置。
  2. (2)前記前輪操舵用制御手段及び前記後輪操舵用制御
    手段は、操舵系の操舵トルクに応動する複数の可変絞り
    を有する1つの流体圧制御回路で構成されている請求項
    (1)記載の4輪操舵用パワーステアリング制御装置。
  3. (3)切換手段は、後輪操舵用アクチュエータの切り離
    し及び接続を、車両の走行状況に応じてリニアに行う請
    求項(1)又は(2)記載の4輪操舵用パワーステアリ
    ング制御装置。
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